DeNA(★0対3☆)巨人 =リーグ戦12回戦(2025.07.12)・横浜スタジアム=
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巨人
30000000031000
DeNA
0000000000600
勝利投手:グリフィン(6勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝2敗28S))
敗戦投手:大貫 晋一(2勝6敗0S)
  DAZN
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◆巨人は1回表、佐々木の適時二塁打で先制する。なおも無死二三塁の場面で坂本の内野ゴロの間に1点を加えると、続く泉口が適時打を放ち、この回3点を挙げた。投げては、先発・グリフィンが7回途中4安打無失点の好投で今季6勝目。敗れたDeNAは、打線がつながりを欠いた。

◆ベテランが存在感を発揮した。巨人は前日11日のDeNA戦(横浜)で、1点ビハインドの8回2死三塁から丸佳浩外野手(36)の左中間への適時二塁打で同点に追いつくと、延長11回には坂本勇人内野手(36)が左翼席最前列への決勝ソロ。両ベテランの活躍に阿部慎之助監督(46)は試合後「いやあ...助けてもらった。チームが厳しい状況なので、やっぱり頼りになるのは困った時のベテラン。その2人(丸と坂本)が引っ張ってくれているので、心強い」と感謝した。頼れる守護神も戻ってきた。ライデル・マルティネス投手(28)が、1点リードの延長11回に登板。2番桑原、3番佐野、4番牧を3者凡退で締め、3試合ぶりにセーブを挙げた。指揮官は「前回やられちゃったけど、抑えって勝つか負けるかなので。ああいう時もありますし、また今後も厳しいところでいくと思うので、頑張ってもらいたい」と期待を込めた。この日から、長野久義外野手(40)が1軍に合流する見込み。勝負の夏場に向けて、ベテラン勢から目が離せない。

◆DeNA坂本裕哉投手(27)が約1カ月ぶりに1軍合流した。今季ここまで15試合に登板して防御率3・78。6月14日に出場選手登録を抹消されてからは2軍調整を行い、イースタン・リーグでは今季12試合に登板して防御率6・00だった。リリーフ陣では前夜の巨人戦で入江大生投手(26)が右上腕の違和感で緊急降板。この日の試合前練習開始時に姿はなかった。三浦大輔監督(51)は入江の状態については「情報はまだないです」と明かし、坂本の合流には「今日はこっちです。いろいろなパターンは考えてます」とアクシデントに備える構えを示した。入江は同点の延長10回に3番手で登板も、2球連続で直球が抜けたところで捕手の山本がタイムを要求。直球の最速は150キロだった。治療のためベンチに下がってそのまま降板した。主に9回を任される今季はここまで29試合に登板して15セーブ、防御率1・65をマークしており、三浦監督は「本来のストレートじゃなかったので。(今後は)まだ分からないです」と説明していた。

◆この日に支配下選手登録を締結したマレク・フルプ外野手(26)がスタメンに抜てきされた。7番右翼で名を連ねた。練習前には取材に応じ、「とても幸せですね。楽しみにしてます」と活躍を誓っていた。チェコ出身では初のNPB支配下登録選手。育成選手として今季はイースタン・リーグで66試合に出場し、2割6分5厘、4本塁打、29打点の成績を残してきた。得点力不足に悩むチームの起爆剤として期待される。愛称は「マシン」で、「ファンが無表情でロボットみたいに走っている姿を見て名付けてくれた」と説明。193センチ、99キロで走攻守そろったプレーが注目される。先発マウンドはフォスター・グリフィン投手(29)。今季は11試合で防御率0・82と抜群の安定感を誇っている。

◆巨人が開始2分、わずか3球で先制点を挙げた。DeNA先発大貫に対し、先頭の丸佳浩外野手(36)が2球目のツーシームを捉え、右翼線三塁打とした。続く2番はこの日スタメンに起用された佐々木俊輔外野手(25)。初球のスプリットを強振すると、中堅を襲った打球はフェンスを直撃。三塁走者の丸が余裕を持って本塁に生還する適時二塁打で先制した。午後6時1分に開始した試合は、この時まだ午後6時3分。得点力不足に苦しむチームが、わずか2分の速攻劇をみせた。

◆あのちゃんが運動神経抜群の"ほぼノーバン"投球を披露した。アマノ株式会社による「アマノナイター」として行われた一戦。同社の企業CM「あのアマノは、このアマノ。」篇に出演中の、あのちゃんが始球式に登場した。背番号0のユニホームをまとって野球選手さながらのキレイな投球フォームで投じた球は、地面すれすれで捕手の松尾がキャッチ。"ほぼノーバン"のストライク投球を見せて横浜スタジアムをどよめかせた。

◆巨人マレク・フルプ外野手(26)がNPB史に残る"デビュー戦"を迎えた。この日にチェコ出身では初のNPB支配下登録選手となると、1軍合流即スタメンに抜てきされた。1回1死一、二塁の好機で迎えた第1打席は、DeNA大貫の内角スプリットに空振り三振。悔しいプロ初打席となった。「とても幸せです」。練習前、ベンチ裏で取材に応じた。米独立リーグをへて、昨年9月に来日して入団テストに合格して約10カ月。「本当に必死でやってきた」。育成選手としてイースタン・リーグで66試合に出場し、2割6分5厘、4本塁打、29打点。日々ひたむきに打ち込む姿に指導陣も目を見張った。チェコ代表として23年WBCなど国際大会に出場してきた。母国では野球はマイナースポーツ。「活躍する事で人気を盛り上げたい」と志す。26年には再びWBCが控え、1次リーグでは日本とチェコが東京ドームで対戦する。「1軍で東京ドームを経験したい。同僚に先輩として教えてあげたい」と"本拠地"として2度目の晴れ舞台を描く。第2打席は遊ゴロ、第3打席は空振り三振に終わった。かなえたジャパニーズドリームは、自らのバットで大きくふくらませる。【阿部健吾】

◆DeNAが対巨人戦6連敗に沈んだ。先発の大貫晋一投手(31)が1回に3球で先制を許すなど、3点を献上。打線も巨人先発グリフィンら投手陣に封じられ、今季15度目の完封負けを喫した。巨人戦は直近6試合でわずか2得点と苦しんでいる。打線が沈黙した。先発グリフィンに7回途中4安打。5回には2死一、二塁のチャンスを作るも、林が投ゴロに倒れて無得点。7回先頭では宮崎が右前打を放つも、続く牧の打席から2番手田中瑛にスイッチされた。牧は遊ゴロ、松尾、度会が連続三振に倒れて先頭打者の出塁をいかせなかった。8回は大勢、9回はマルティネスに無得点に抑えられて今季15度目の完封負け。これで今季の対戦成績も2勝9敗1分けとなり、昨季8勝16敗1分けと苦しんだ巨人にまたしても苦しめられている。

◆巨人が久々の快勝で2連勝を飾った。速攻で試合の主導権を握った。初回、先頭の丸佳浩外野手(36)が右翼線への三塁打を放つと、5月1日広島戦(東京ドーム)以来のスタメン起用となった2番佐々木俊輔外野手(25)の中堅フェンス直撃の適時二塁打で試合開始からわずか2分で先制。佐々木は「先制のチャンスだったので何とか丸さんをかえすことだけ考えて打席に入りました。先制につながり良かったです」と喜んだ。その後も打線がつながり初回に3点を奪った。投げては先発のフォスター・グリフィン投手(29)が球団の外国人記録に並んだ。先発して7回途中4安打無失点。この日も危なげない投球を見せ、巨人では06年パウエル、09年ゴンザレス、16年マシソンに並ぶ開幕6連勝をマークした。試合後、阿部監督は好投したグリフィンについて「いや、もう完璧だったんじゃないですかね。途中ちょっと自打球当たってバランス崩して最後代えたんで。よく頑張ってくれた」とたたえた。また、この日支配下登録選手となると、1軍合流即スタメンに抜てきしたマレク・フルプ外野手(26)は4打数無安打に終わったが、同監督は「まあこれからですよね」と話した。チームは6月29日DeNA戦(東京ドーム)から前日まで10試合続けて1点差以内で決着していたが、この日は終始試合を優位に進めた。

◆巨人グリフィン投手(29)が名だたる歴代助っ人に肩を並べた。先発して7回途中4安打無失点と好投。「調子は良かった。事前のプラン通りに実行できた」。開幕6連勝となり、球団の外国人では06年パウエル、09年ゴンザレス、16年マシソンに並ぶタイ記録となったが「攻撃陣や守ってくれる野手陣があっての勝ち。自分1人のものとしてコメントすることは控えたい」と冷静に振り返った。

◆DeNA入江大生投手(26)が12日、右上腕の神経障がいで出場選手登録を抹消された。前夜の巨人戦、同点の延長10回に登板も、2球を投げたところで異変を察知した捕手・山本がタイムを要求してそのまま緊急降板。この日チームドクターの診察を受けた。三浦監督は「10日では戻ってこられないということ。(9回は)現状ではウィック、伊勢、それ以外の投手でカバーしていきます」とした。

◆DeNAが今季15度目の完封負けで、巨人戦6連敗に沈んだ。相手先発グリフィンを攻略できず、9回には守護神マルティネスから無死一、二塁とするも無得点。巨人戦は直近6試合は計2得点にとどまっている。首位阪神とも10・5ゲーム差に広がり、三浦監督は「攻撃陣がなかなか点を取れていないのが、特に巨人戦は続いている。なんとか点を取れるように」と得点力不足を嘆いた。

◆DeNAが対巨人戦6連敗に沈んだ。先発大貫晋一投手(31)が1回に3球で先制を許すなど、3点を献上。打線も巨人先発グリフィンら投手陣に封じられ、今季15度目の完封負けを喫した。巨人戦は直近6試合でわずか2得点と苦しんでいる。打線がまたも沈黙した。先発グリフィンに7回途中4安打。5回には2死一、二塁のチャンスを作るも、林が投ゴロに倒れて無得点。7回先頭では宮崎が右前打を放つも、続く牧の打席から2番手田中瑛にスイッチされた。牧は遊ゴロ、松尾、度会が連続三振に倒れて先頭打者の出塁をいかせなかった。8回は大勢、9回はマルティネスに無得点に抑えられて今季15度目の完封負け。これで今季の対戦成績も2勝9敗1分けとなり、昨季8勝16敗1分けの巨人にまたしても苦しめられている。三浦大輔監督(51)は試合後、「大貫も立ち上がり、リズムをつかむ前に3点やられてしまいましたけど、ズルズル行かずに2回以降はよく粘ったと思います。ただ、今のチーム状況で初回の3点はかなり重たかったなと。攻撃陣がなんとか奮起して点を取ってやらないと。みんなでカバーできるようにしていかないといけない」と嘆いた。打線は今季、大貫と全試合でバッテリーを組んでいた戸柱を外して松尾をスタメン起用。打線を組み替えたが実らず。今後の打開策について「全部じゃないですか。ここってポイントがあるわけじゃなく、全員でなんとかしていかないといけない。選手だけじゃなく、アナリストもチームスタッフ、コーチもそうですし、監督もそうですけど、全員でそこを打ち破っていかないと」と話した。

◆巨人佐々木俊輔外野手(25)が速攻劇の幕開けとなる先制点をマークした。先頭打者の丸が三塁打を放ち、続く2番でDeNA大貫に向き合った。「今季チャンスで回ってきた時に、初球いけなくて、良い結果残さないで落とされることもあった」。今季は2度の2軍落ち。5月1日広島戦以来のスタメンに集中力を研ぎ澄まし初球を強振した。中堅フェンス直撃の適時二塁打。時計は午後6時3分、試合開始からまだ2分で勝負の流れを呼び込んだ。そこから吉川、泉口、荒巻と単打を放って初回に3点。阿部監督が「久しぶりにつながった」という猛攻。初回に3点以上は、4点を挙げた6月11日ソフトバンク戦以来だった。佐々木は止まらない。初回から3打席連続安打で猛打賞もマーク。7月4日に1軍昇格以降、11打数7安打で打率6割超えと気を吐く。「ファームに落ちては結果が出る。上がった時に出ない。何が違うのか」と悩み、「結果欲しさにガツガツいってしまい過ぎ」と結論。必要だったのは「力を抜く勇気」と開眼した。序盤に主導権を握り、投手陣も0封で2連勝。7月1日以来の貯金生活とした。この日、同じ外野手のフルプと乙坂が支配下メンバーに加わった。佐々木は「毎日毎日必死にやっていきたい」と力強い。そのしのぎ合いがチームを押し上げていく。【阿部健吾】巨人阿部監督(佐々木の2番起用が的中)「代打でもねいい働きしてくれてるんで、今日は抜てきさせてもらいました(打線は)もう1点取っておけばもっと投手が楽になる。今後の課題かな」

◆DeNAが巨人に敗れ、2位巨人とのゲーム差が2ゲームに開き、首位阪神との差は10・5ゲーム差に広がった。先発の大貫が初回に佐々木の適時二塁打、泉口の適時打などで3点を奪われ、打線は巨人投手陣の前に無得点と沈黙した。巨人戦は6連敗で、この連敗中は6試合でわずか2得点と巨人投手陣の前に打線が抑え込まれる。今季の巨人との対戦成績は2勝9敗1分けで、昨季8勝16敗1分けと苦しんだ天敵に、今季も黒星が大きく先行する。三浦大輔監督(51)は「攻撃陣が何とか奮起して、点を取ってやらないと。みんなでカバーできるようにしていかないといけないです」と唇をかんだ。借金は3となり、首位阪神との差は2ケタの10・5ゲーム差に開いた。残りは62試合で、ゲーム差を考えればこれ以上離されるわけにはいかず、13日の巨人戦は勝利が必須となる。

◆NPB初のチェコ共和国出身の巨人のマレク・フルプ外野手(26)が支配下登録され、1軍に合流した横浜スタジアムで会見に臨んだ。「日本の野球に適応することを8か月間頑張りながら、考えながらやってきました。これからがむちゃくちゃ楽しみです」と端正なマスクを緩めた。2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本と対戦して話題になったチェコ。同国代表の主砲として来年のWBCの出場も予想される右打者は「あまり人気な種目ではないチェコの野球を、自分が活躍することで少しでも人気を盛り上げられれば。チェコではテレビで中継しているわけではないんですけれどもYouTubeとかインターネットとかではハイライトとか結果とかが流れている。野球好きなファンだったら必ず見てくださっていると思います。それが自分にとってはすごくいい力になっている」と語った。また、自身のあだ名を球団の公式サイト内で「マシーン」と紹介していることを振られると、「無表情でロボットみたいに走っている姿を見て、多分マシンとファンが名付けてくれた。とてもありがたいと思いますし、もっといい提案があればぜひ新しいものを作ってください」と呼びかけた。フルプは193センチ、100キロの右打者。昨季途中に入団。今季はイースタン・リーグ65試合で打率・265、4本塁打、29打点の成績を残していた。体調不良のキャベッジに代わり、この日から1軍に合流する。

◆DeNA・入江大生投手(26)が、出場選手登録を外れた。この日、巨人戦を行う横浜スタジアムでの全体練習に姿を見せなかった。開幕から抑えを任された今季は29試合で2勝1敗15セーブ、防御率1・65。前日11日の巨人戦では延長十回に登板して、2球を投げて緊急降板していた。三浦監督は「右上腕の違和感で(ベンチに)下がったという状況」と説明していた。チームは現在借金2と苦しい状況が続く中、あまりにも痛い守護神の離脱。代わりに坂本裕哉投手(27)が昇格した。

◆巨人・吉村禎章編成本部長(62)が試合前に報道陣の取材に応じた。球団はこの日、元DeNAで米マリナーズ傘下3Aタコマを自由契約となっていた乙坂智外野手(31)、昨季途中から育成契約を結んでいたマレク・フルプ外野手(26)と支配下契約を結んだ。7月末が登録期限の支配下は残り2枠となり、外国人補強を含めた今後について吉村編成本部長が言及した。今季中の新外国人の補強については「もうないでしょうか。それはなんとも...」とやんわりと否定(?)しつつ、「基本は内部昇格がベストだと思っています。そのためにこれだけの育成選手の人数も抱えている。なんとかそういうチャンスは与えてあげたい。これであと2枠なりますけど、そこをどういう風ににやっていくか、これからもう少しの時間考えます」と語った。また乙坂については13日から2軍に合流させる方針を明かし、「争いの中で勝ち取って1軍の力になってくれるか」と期待。フルプについては「今年始まってしばらく経ってからも、ずっと調子はいいと言っていたし、(ファーム首脳陣の)推薦はずっとあった。キャベッジが急きょ、体調不良もあってこのタイミングになった」などと説明した。

◆歌手でタレントの〝あのちゃん〟ことあのが始球式に登場してノーバウンド投球を披露。マウンドで何度も飛び跳ねて喜びを表現した。この日はアマノ株式会社の冠試合として開催。同社のイメージキャラクターを務めるあのの2年連続のピッチングに会場も盛り上がりを見せた。

◆DeNA・ジャクソン投手が13日の巨人戦に先発する。今季4度目の対戦。これまで防御率1・42と好投を続けながらも0勝2敗と勝利がなく、「長いイニングを投げて失点しないようなピッチングをしたい」と意気込んだ。11日にはケイが八回途中1失点と好投。チームトップに並ぶ8勝目へ、「ケイがすごくいい試合をしてくれた。彼の試合内容から気づきをもらえた」と力を込めた。

◆非常事態を一丸で戦い抜く。DeNAは11日の巨人戦で守護神・入江が緊急降板。12日に出場選手登録を抹消された中、左腕・坂本裕哉投手が1軍に上がってきた。「1軍でちゃんと勝ちに貢献するための準備をしてきた。やってやるってだけ」。力強い言葉に自信もみなぎった。昨季は48試合で1勝1敗13ホールド、防御率2・20。安定した成績で26季ぶりの日本一にも貢献した。リリーフ陣を支える存在として期待された今季は15試合で防御率3・78と苦しみ、特に期待される対左打者には被打率・440(25打数11安打)と打ち込まれた。6月15日の抹消後は、2軍で調整。「(2軍に)落ちる前よりも、はっきりと(左打者への)抑え方を確立できた。左に対しての嫌さは取っ払えている」と現状を口にした。入江の離脱により、勝ちパターンは伊勢、ウィックの2人になった。実績のある坂本の復調は不可欠で、今後は宮城、中川らと一丸で入江の離脱を埋めていく。ブルペン陣では、伊勢とともに日本人最年長の27歳。「大夢(伊勢)も周りを見ていろんなことを発信してくれる。僕も僕なりにブルペン陣全体の雰囲気をよくできるように」と責任感をにじませた。「まずは個人でしっかり試合で結果を出すことが、何よりも自分のためになる」。背中で引っ張り、勝利に導く。

◆4日に再昇格した巨人・佐々木俊輔外野手が「2番・中堅」で5月1日以来の先発出場。一回に中越えの先制二塁打でこの回3得点を呼び込むと、二回は二塁への内野安打、五回には左前に運び、3打席連続安打で猛打賞をマークした。前日は2安打を放っており、好調をキープしている。

◆DeNAは完封負けで2連敗。先発・大貫晋一投手(31)は、一回に3失点を喫したが、二回以降は粘りの投球で6回3失点とゲームを作った。打線は九回に巨人の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)から無死一、二塁の好機を作ったが、最後まで1本が出なかった。

◆巨人は一回に3点を先制して逃げ切り2連勝。7月1日以来の貯金1が生まれた。阿部慎之助監督(46)は「(一回は)久しぶりに(打線が)つながった。まあそのあとが〝からきし〟でした」と5安打を集中した一回の攻撃にうなずきながら、追加点が取れなかった攻撃には苦言を呈した。7月1日以来のスタメンで起用した2番・佐々木が3安打の猛打賞。一回には先制で決勝点をもぎ取る適時二塁打を放った。2年目の左打ち外野手の活躍に「代打でもいい働きしているのできょうは抜擢させてもらいました」とねぎらった。無失点の好投も七回途中で交代させた先発のグリフィンには「途中自打球が当たってバランスを崩して最後は変えた」と理由を説明した。指揮官は二回以降は得点できない中、九回には守護神のマルティネスが無死一、二塁とピンチを招いたことに触れ、「今日も最後、変な流れ作っているのはバッター陣なので。ああいうところでもう1点とか取っておけばもっとピッチャーが楽になる。そういうところが今後の課題」と野手陣にはっぱをかけた。

◆巨人は佐々木俊輔外野手(25)が一回に先制点を挙げるなど猛打賞の活躍を見せチームを連勝に導いた。先発のフォスター・グリフィン投手(31)は7回途中無失点の好投で無傷の6連勝を挙げた。以下、佐々木のヒーローインタビュー。--先制打を振り返って「(先頭で三塁打の)丸さんがいい形を作ってくれたので、思い切りいこうと思って打席に立ちました」--わずか3球で先制点「何も考えず思いっきりいきましたね」--今シーズン初の猛打賞「1本、いいところに転がってくれので、次もミスをしないようにちょっと丁寧にいったのがいい結果に繋がりました」--2試合で5安打「自分自身ちょっと悔しい思いもしてたので、こういう形でチャンスをもらって、そこでしっかり結果を出せて良かったなと思ってます」--次のチャンスも生かしたい「毎日毎日与えられた場所でしっかり結果を残すだけだと思ってます」横浜スタジアムで連勝「しっかり勝って、阪神との差も縮めないといけないですし、2位、3位との差もつけられるので、しっかり明日も勝てるように頑張りたいなと思ってます」--ファンに向けて「温かい応援、これからもよろしくお願いします」

◆DeNAが零封負けで2連敗となった。対巨人戦は6連敗。先発・大貫が一回に6安打を許して3失点。二回以降は立て直して、六回まで無失点と試合を作ったものの、打線の援護がなかった。九回に無死一、二塁と一発同点の場面こそ作ったが、宮崎、牧、代打・戸柱が凡退して試合終了。対巨人戦は直近6試合で計2得点となった。借金は3となり、三浦監督は「攻撃陣がなかなか点を取れない。特にジャイアンツ戦は続いている。点を取れるようにやっていきます」と前を向いた。

◆DeNA・大貫晋一投手が6回3失点で6敗目を喫した。一回に5安打を浴びて3失点。立ち上がりに苦しみ、「チームに良い流れを持ってくることができず申し訳ない」と肩を落とした。二回以降は持ち味の緩急を使って立て直し、六回まで無失点。試合を作ったが、打線の援護にも恵まれず「うまくリズムを作れず、重いゲームになってしまった」と振り返った。

◆NPB初のチェコ共和国出身の巨人のマレク・フルプ外野手(26)が支配下登録され1軍に合流。「7番・右翼」で即先発出場した。4打数無安打に終わり「昨日、いきなり明日から1軍合流して支配下になるからと言われて、全てが早すぎて、急すぎて、緊張する暇がなかった」と振り返った。1軍投手の低めの変化球などに苦しみ2三振デビュー。「初めて試合に出場して、たくさん楽しむことができた。何よりチームが勝ったことが一番大事だと思うので、チームが勝ててよかった。1軍の投手の球の動きはすごく激しくて、打ちづらいところもあったが、しっかり家に帰って自分のスイングとか分析をして、自分なりに自信をつけて対戦できたら、自分本来の実力が出てくると思うので楽しみにしてください」と前向きに語った。

◆巨人先発のグリフィン投手が七回途中4安打無失点。開幕から無傷の6勝目を挙げた。開幕6連勝は球団の助っ人最長で、2006年のパウエル、09年のゴンザレス、16年のマシソンに並んだ。一回に自打球を受けた影響を首脳陣が危惧して途中交代となったが、左腕は「たまたま先週と同じところ(左すね)に当たったが、大事には至っていない」と無事をアピールした。

◆DeNAは完封負けで2連敗。先発・大貫晋一投手(31)は、一回に3失点を喫したが、二回以降は粘りの投球で6回3失点とゲームを作った。打線は九回に巨人の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)から無死一、二塁の好機を作ったが、最後まで1本が出なかった。

◆巨人・グリフィン投手が開幕から負けなしの今季6勝目。巨人の外国人投手の開幕6連勝は最多タイ記録で、2006年のパウエル、09年のゴンザレス、16年のマシソンに次いで9年ぶり4人目。左投手では初めて。外国人投手の開幕からの最多連勝記録は1988年の西武・郭泰源の10連勝。

◆試合開始わずか3球の速攻劇。「2番・中堅」で自身2カ月ぶりに先発出場した巨人・佐々木俊輔外野手(25)が一回、2球目を三塁打とした1番・丸に続き、初球を振り抜き中越えの適時二塁打。「チャンスで回ってきたとき、初球にいけなくて結果を残せず(2軍に)落とされたこともあったので、打てると思った球はいこうと思った」と拳を握った。昨季はドラフト3位で入団し、球団28年ぶりの新人で開幕1番スタメン出場。今季も4月に1軍に昇格したが、22打数2安打、8三振で2軍降格となった。その後も1、2軍を行き来し「落ちては結果が出る、でも上がったときに出ない。何が違うと思ったとき、どうしても結果欲しさにガツガツいきすぎていた」と反省。「今までと同じになりたくなかった。思い切って変える」と、ツーストライクからのアプローチなど意識を見つめ直した。2、3打席目はいずれも追い込まれてから安打を放ち「前までだったら慌てている自分もいた。今はすごく冷静に打席に入れている」と、昨年4月28日のDeNA戦(横浜)以来プロ入り2度目の3安打猛打賞をマークした。再昇格した7月4日以降、打率・636(11打数7安打)で結果を出している。絵本の『おさるのジョージ』の主人公に似ていることから愛称は「ジョージ」。盛り上がるベンチに「おさるポーズ」で応えた。ジョージが勢いをつけ、一回から打者9人で3得点。セ・リーグ2位のチームは10試合続いた1点差以内の〝呪縛〟から解かれ、4カードぶりの勝ち越し。巨人は横浜スタジアムで通算300勝に到達した。1日以来、リーグで首位阪神と2球団だけの貯金生活に突入。同じ外野の元DeNA乙坂やフルプが支配下登録される中、佐々木は「この中で生きていくしかないので。毎日必死にやっていきたい」と決意を新たにした。(浜浦日向)

◆DeNAは出足の守りでつまずき、打線は劣勢をはね返せなかった。今季15度目の零封負けを喫し、うち6度を占める巨人に6連敗。三浦大輔監督(51)は「今のチーム状況で初回の3点はかなり重たかった」と嘆いた。先発の大貫は制球がばらついた一回に5安打を集められ、一挙3失点。その後は立て直して六回まで投げ、追加点を与えなかったが、打線は相手先発のグリフィンを前に七回途中まで4安打に抑えられて反撃の糸口をつかめなかった。これまで大貫は戸柱とバッテリーを組んできたが、この日は松尾が先発マスクをかぶって5番で出場。打力を期待されたが、3打数無安打だった。昨季8勝16敗1分けと大きく負け越した巨人に対し、今季も2勝9敗1分けと苦しめられている。三浦監督は「投手陣が踏ん張っている。攻撃陣が奮起して点を取らないと」と注文を付けた。(鈴木智紘)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
50322 0.610
(↑0.005)
-
(-)
59291
(+5)
183
(+2)
47
(-)
72
(+1)
0.250
(↑0.001)
1.970
(-)
2
(-)
巨人
41403 0.506
(↑0.006)
8.5
(-)
59232
(+3)
237
(-)
50
(-)
36
(+2)
0.243
(↑0.001
2.540
(↑0.03)
3
(-)
DeNA
37404 0.481
(↓0.006)
10.5
(↓1)
62248
(-)
233
(+3)
43
(-)
40
(-)
0.227
(↓0.001)
2.690
(-)
3
(-)
広島
37404 0.481
(↓0.006)
10.5
(↓1)
62244
(+1)
249
(+7)
37
(-)
36
(-)
0.241
(↓0.001)
2.810
(↓0.06)
5
(-)
中日
36442 0.450
(↑0.007)
13
(-)
61206
(+7)
252
(+1)
41
(-)
53
(+1)
0.223
(↑0.001)
2.930
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
24495 0.329
(↓0.004)
21.5
(↓1)
65209
(+2)
313
(+5)
36
(-)
37
(+2)
0.223
(-)
3.560
(↓0.02)