1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 12 | 0 | 1 |
阪神 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 9 | 0 | 0 |
勝利投手:ランバート(2勝7敗0S) (セーブ:清水 昇(0勝2敗1S)) 敗戦投手:村上 頌樹(8勝3敗0S) 本塁打 |

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◆ヤクルトは2回表、ランバート、岩田の連続適時打と内山のグランドスラムで一挙6点を先制する。投げては、先発・ランバートが5回3失点。その後は4人の継投でリードを守り、ランバートは今季2勝目を挙げた。敗れた阪神は、先発・村上が試合をつくれなかった。
◆阪神高橋遥人投手(29)が今季初めて1軍に合流した。広島から甲子園に移動してきたチーム本隊に加わり、試合前練習に参加した。昨年11月、「左尺骨短縮術後に対する骨内異物(プレート)除去術」を受けた。6月に実戦復帰し、3試合で計9回無失点。1軍登板を果たせば昨年10月13日のCSファーストステージDeNA戦(甲子園)に先発して以来。レギュラーシーズンは昨年9月23日の巨人戦(甲子園)が最後だ。
◆阪神岩貞祐太投手(33)が出場選手登録された。6月16日に出場選手登録を抹消された後、2軍戦では5試合に登板して計5回無失点。今季1軍では12試合で防御率1・64の結果を残している。「チームとしてもいい状態が続いているので、自分自身もやるべき仕事をしっかり考えながらやっていけたら」と意気込んだ。代わってドラフト1位ルーキーの伊原陵人投手(24)が出場選手登録を抹消された。前日10日の広島戦では5回2/3を3失点。登板4試合連続で勝利から遠ざかっていた。開幕から1軍でプレーを続けており、これまでの抹消は登板間隔が空いた交流戦後のみだった。この日から1軍に今季初合流した高橋遥人投手(29)は出場選手登録されなかった。
◆阪神岩崎優投手(34)、及川雅貴投手(24)、石井大智投手(27)が屋外の全体練習を離れ、室内練習場で調整した。金村1軍投手コーチは「(藤川)監督の計らいというか。暑い広島で連投している3人。(練習量を)落とすところは落とそうと」と説明した。3人は8日からの広島3連戦(マツダスタジアム)では熱帯夜のナイターで連投を経験。この日午前に広島から移動して甲子園のナイターに臨む。石井は「外に来なくてもいいからと。自分の(やり方で)そこ(屋内)で調整して欲しい、と(言われました)。気をつかっていただいている」と感謝を口にした。藤川監督は甲子園ではハーフパンツでの練習を許可するなど、体力温存へのクールビズを推進中。リリーフ経験の豊富な指揮官が、ブルペン陣の疲労回復へ、二の矢を放った格好だ。
◆阪神高橋遥人投手(29)が、試合前練習で1軍に今季初合流した。昨年11月、「左尺骨短縮術後に対する骨内異物(プレート)除去術」を受けた左腕。6月18日の2軍広島戦で248日ぶりに実戦復帰した。2軍戦は3試合で計9回無失点。「またマウンドに上がって投げられるということを見せたい。最善を尽くして頑張りたい」と力を込めた。甲子園での練習。「あんまり練習する機会もなく、ファームの施設から来ていなかったので、久々だなという感じです」と話した。1軍の選手たちと顔を合わせ「先発ピッチャーの人とかは大物(だいもつ)でも何回か会っているけど、それ以外の人は久々だったので、久々だなという感じというか、結構遠い存在という感じです」と明かした。
◆阪神は夏の恒例イベント「ウル虎の夏2025」の初日を迎えた。元NMB48でシンガー・ソングライターの山本彩(31)が、特別ゲストとして来場。ファーストピッチセレモニーに参加し、ノーバウンド投球を披露した。大の虎党として知られる山本。投球後、グラウンドで「テンションが上がります」と笑顔。黄色がベースとなっている限定ユニホームについては「すごいかわいい」と絶賛した。
◆阪神が2リーグ制後最長となる12連勝を狙う。10日の広島戦では、18年ぶりのリーグ優勝を決めた23年9月以来の11連勝を達成。最速で16日にマジック46が点灯する。小幡竜平内野手(24)が6日DeNA戦(横浜)以来、4試合ぶりにスタメン復帰。先発村上頌樹投手(27)は7月連勝でリーグトップの9勝目を目指す。また、この日、前日までの連投の疲れを考慮されて屋内調整した岩崎優投手(34)はベンチを外れた。
◆試合開始直後の雷鳴に甲子園がざわついた。1回表2死一塁、ヤクルト4番オスナの打席で低い雷鳴が1回とどろいた。稲光はなかったが、客席はざわざわ。先発村上頌樹投手(27)も頭上を見上げた。試合前のヤクルト練習時に降雨があったが、試合開始時は雨もなく曇天。試合が中断されることはなかった。
◆阪神は夏の恒例イベント「ウル虎の夏2025」の初日を迎え、限定応援歌の「虎道」がお披露目となった。試合前には球場ビジョンで手拍子や歌のレクチャーを放映。応援団やファンらによる練習も行われた。試合開始直前、阪神の選手が守備につくタイミングで初本番。5回裏終了時にも演奏される。SNSでファンは「かっこよかったー!!」、「最後のタイミング難しすぎて笑った」などと投稿した。
◆突然の豪雨で試合が中断した。この日の西宮市は日中から空が不安定。東から雨雲が近づく中でプレーボールがかかった。時折、雷鳴もとどろき、客席も落ち着かなくなった。長くなった2回のヤクルトの攻撃中、午後6時40分ごろに雨が落ち始めた。2回裏の阪神の攻撃が始まるタイミングで本降りになり、審判がプレーを止めた。観客はあわてて銀傘の下や通路に逃げ込んだ。中断時はヤクルトが6-0と大量リード。リーグ単独トップ9勝目を狙う阪神村上頌樹投手(27)が8安打を浴びる苦しい投球となっていた。
◆阪神の遊撃を守る小幡竜平内野手(24)の前方にバットが飛び、スタンドの観客がざわついた。初回2死二塁。ヤクルト4番オスナは低めの球に空振りで三振となったが、バットが手から離れて遊撃方向へ飛んだ。誰にも当たることなく転がった。小幡はベンチに戻る前にバットを拾い、ヤクルト側に渡した。
◆ヤクルトベンチが一瞬ヒヤリとした後、大きな1発が飛び出したヤクルトが2点を先制し、なおも2死満塁。内山壮真捕手(23)がカウント2-1から、阪神村上の外の直球に空振りすると、バットがすっぽ抜け、勢いよく回転しながらヤクルトベンチへ。スタッフの頭上に飛び、ヒヤリとした。その直後、内山は内角直球を完璧に捉えて、左翼スタンドへ満塁本塁打。この回7連打で一挙6得点を挙げた。
◆阪神の応援団が、雨天での中断直後から限定応援歌の演奏を連発した。この日は、夏の恒例イベント「ウル虎の夏2025」の初日。限定応援歌の「虎道」がお披露目となった。試合前には球場ビジョンで手拍子や歌のレクチャーを放映。応援団やファンらによる練習も行われた。試合開始直前、阪神の選手が守備につくタイミングで初本番だった。2回終了後に試合が中断。その直後から、雨天の甲子園で複数回の「虎道」。ファンはSNSで「練習が始まった笑」などと投稿した。
◆阪神の応援団が雨乞い?ヤクルトに6点リードされていた2回の攻撃前に雨が降り出し、試合が中断した。かなりの強さで降り続き、グラウンドには水が浮いた状態になった。だが、右翼席に陣取った阪神ファンの多くは黄色いレインコートを着込んでスタンドにとどまり、中断の間、ほぼ絶え間なく応援歌の演奏と合唱を続けた。SNSでは「阪神ファンがエンドレス応援。頑張るなあ」「雨雲を応援しているのか?」「雨なのにこの大音量すごい」などと反応があった。
◆阪神ファンは複雑な気持ちで雨雲レーダーを眺めていた。2回に村上頌樹投手(27)がまさかの6失点。プロ初の満塁弾も浴びるなど、信じがたい乱調だった。ただ、その裏の阪神の攻撃が始まるタイミングで、雨により試合が中断。0-6の劣勢だけに、文字通りすべてを水に流す「ノーゲーム」を期待したくなるのがファン心理。球場に来ているファンには不運かもしれないが、SNSでは「天も阪神に味方するのか」「今日は阪神園芸さん頑張らないで」などの投稿があった。
◆降雨により、2回裏の阪神の攻撃開始前、午後6時46分から中断に入った。午後7時15分ごろ、雨脚が弱くなると、審判団がグラウンドに出て状況を確認。同時に、グラウンド整備を担当する阪神園芸のスタッフも吸水シートを持って登場。観客はにわかにグラウンドに注目した。ベース大のシート20枚ほどをマウンド付近などに置いた。その後、乾いた白土を内野の各ポジション付近にまいた。銀傘の下で雨宿りしていた内野席のファンも少しずつ自席に戻っていった。マウンドと本塁付近のシートも外され、試合再開の準備がスピーディーに進んだ。
◆阪神村上頌樹投手(27)がプロ入り初めて満塁弾を浴びた。リーグトップタイ8勝の右腕は今季16度目の先発マウンド。初回を無失点に抑えたが、2回1死から盗塁死を挟んで7連打で6点を失った。最後は2死満塁からヤクルト内山に147キロ直球を痛打され、左翼スタンドに満塁弾を運ばれた。5年目で初の満塁アーチ被弾。2回表終了時点での6失点は、1試合での自己ワースト5失点を更新する数字となっている。ただ、試合は2回裏開始直前、降雨のために中断されている。
◆夏の恒例イベント「ウル虎の夏2025」の初日で、阪神園芸のスタッフらも、選手らの限定ユニホームと同様に黄色い服を着用した。雨天で午後6時46分から試合が一時中断。阪神園芸のスタッフらは、雨が弱くなると試合再開に向けてグラウンドに土を入れるなど、懸命に整備を行った。50分後の午後7時36分に試合が再開された。
◆2回の阪神の攻撃が始まるタイミングで、降雨により中断となった。午後6時45分から試合が止まった。ヤクルトが6-0とリードしている。グラウンド整備を担当する阪神園芸のスタッフが、すぐにマウンドと本塁付近にシートを敷いた。約10分後に審判団がグラウンドに出て、雨が弱まったことと、グラウンド状態を確認。シートをはがし、ヤクルトのベンチに向かってウオーミングアップの開始を要請した。ヤクルトの選手数人がグラウンドに出たが、すぐにまた雨が強まった。マウンドに1度向かった先発ピーター・ランバート(28)もベンチに戻った。シートが再び2カ所に敷かれた。みるみる間にグラウンドに水が浮き始めた。
◆阪神村上頌樹投手(27)が先発では自己最短となる2回で降板した。初回を無失点に抑えたが2回に崩れた。2回1死から盗塁死を挟んで7連打で6失点。2死満塁でヤクルト内山に左翼スタンドに5年目で初となる満塁本塁打を浴びるなど、まさかの大乱調となった。2回裏開始前に降雨のため試合が中断。村上本人の状態と再開まで約50分かかったこともあってか、3回から門別啓人投手(21)と交代した。2回8安打6失点で、自己ワーストだった5失点を更新。21年5月30日、西武戦(メットライフドーム)での2回1/3、5失点KOを下回る先発での最短降板になった。
◆11連勝中の阪神は序盤の大量ビハインドにも元気を失わなかった。0-6の4回に反撃開始。先頭森下翔太外野手(24)が痛烈な中前打。続くリーグ2冠の佐藤輝明内野手(24)は右中間を抜けそうな鋭い打球の右前打で続き無死一、三塁。5番の大山悠輔内野手(30)は間髪を入れずに初球の甘い151キロをたたいて、中前に鋭くはじき返した。ドラ1クリーンアップの強烈な3連打で1点を返し、甲子園のムードも盛り返した。まだ終わらない。豊田寛外野手(28)の四球で無死満塁。小幡竜平内野手(24)が左前に落とし、2点目も加えた。
◆今季まだ1失策の阪神中野拓夢内野手(29)が隠れたファインプレーを見せた。3回1死からピーター・ランバート投手(28)の打球は二塁正面へ。ボールが飛んだ場所は、降雨中断中に白土を入れた場所で少し荒れていた様子。不規則にはずんだが、中野は予測していたか、冷静に待って最後は体全体で止めるようにしてさばいた。その後は痛そうに顔をゆがめて、腹の付近を何度もさすっていた。
◆ヤクルトが2回に打者9人の猛攻で、一挙6点を奪った。2死一、三塁で9番ランバートの適時内野安打で先制すると、続く1番岩田が「気持ちで押し込みました」と阪神村上の直球を仕留めて左前適時打。1軍昇格即スタメンの太田が右前打で満塁とすると、3番内山が左翼へ5号満塁アーチを決めた。内山は「良い入り方ができてうまく打つことができました」とコメントした。
◆阪神坂本誠志郎捕手(31)が好送球を見せた。5回1死二塁。木下里都投手(24)の投じた低めのボール球を捕球できず、自身の真下に落ちた。二塁走者が三塁に向かったが、坂本はすぐさまボールを素手でつかんで三塁に送球。アウトとなった。打線は0-6で迎えた4回に2得点。4点差に迫った直後の守りで、ヤクルトの追加点は許さなかった。
◆阪神大山悠輔内野手(30)が、2打席連続打点となる右犠飛を放った。2-6の5回に先頭から3者連続四球。2イニング連続で無死満塁として、ともに得点を入れた。さらに1死一、三塁としたが、後続は凡退。追加で点を入れることはできなかった。
◆阪神岩崎優投手(34)は疲労を考慮され、ベンチメンバーから外れた。守護神は敵地の9日広島戦、10日同戦で2戦連続セーブ。本拠地への移動日ナイターとなったこの日は石井、及川と屋外全体練習を離れ、室内練習場で調整した。金村1軍投手コーチは「監督の計らいというか。暑い広島で連投している3人。(練習量を)落とすところは落とそうと」と説明。野手の試合前練習も通常より30分ほど早く切り上げ、屋外連戦の疲労軽減を図った。
◆阪神の連勝が11でストップし、2リーグ制後の球団新記録となる12連勝はならなかった。6月27日ヤクルト戦(神宮)以来の黒星。勝利した2位巨人とのゲーム差は8・5となったが、リーグの貯金独占状態は変わらない。阪神村上頌樹投手(27)が先発では自己最短となる2回で降板し、自己ワースト6失点を喫し3敗目。2回1死から7連打を浴び、この回一挙6失点。最後は2死満塁からヤクルト内山に左翼スタンドへ、プロ5年目で初の満塁本塁打を浴びた。試合は降雨により、2回裏開始前に約50分の中断。その後、阪神は反撃に出た。6点を追う4回、森下翔太外野手(24)と佐藤輝明内野手(26)の連打で無死一、三塁の好機をつくると、大山悠輔内野手(30)が3連打となる中前適時打。さらに無死満塁で小幡竜平内野手(24)が左前適時打を放ち1点をかえした。続く5回はヤクルト先発ランバートの3連続四球から、大山の右犠飛で1点。しかし、反撃はここまでだった。11連勝と勝ち続けてきた首位阪神にとって"小休止"。50分の雨天中断で4時間超えとなったゲームで、7月4日DeNA戦(横浜)から続いていた2ケタ安打も6試合でストップした。
◆首位を独走する阪神がエアポケットにハマり、2リーグ制後では球団初の12連勝を逃した。村上頌樹投手(27)が甲子園で最下位ヤクルトを相手に2回表、7連打を食らって1イニング6失点。最後は内山にプロ5年目で初となる満塁弾も浴びた。2回降板は先発では自己ワースト。6失点も自己ワースト。エース格が想定外のKOを食らい、チームは50分間の雨天中断を挟んだ長時間ゲームに敗れた。甲子園が一気に静まりかえった。12連勝を信じて疑わなかった虎党の目の前で、まさかの光景が繰り広げられた。2回表、ヤクルトの攻撃。阪神エース格の村上が7連打を浴びた。衝撃の1イニング6失点だ。「取るべきアウトを取ることができずに相手の勢いを止めることができませんでした。序盤で大量失点を許してしまい申し訳ないです」。降板後のコメントからも悔しさがあふれ出た。1死一塁、二盗を狙った一塁走者の伊藤を捕手坂本が刺した。塁上に走者はいなくなった。だが2死走者なしから7番古賀、8番武岡に連打を許した。2死一、三塁。ここで9番投手ランバートのたたきつけたマウンド後方への打球に村上がグラブを合わせられず、先制の適時内野安打となったのが痛恨だった。1番岩田、2番太田も連打。2死満塁となり、3番内山にはカウント2-2からの147キロストレートを左翼席まで運ばれた。7連打目は村上にとってプロ初の満塁被弾となった。ヤクルトには6月27日の神宮でも悔しい思いをさせられていた。3-0で迎えた7回裏、並木にソロ、オスナに2ランを浴び、試合を振り出しに戻された。7回3失点で白星を逃し、チームもサヨナラ負けを喫していた。「(前回は)終盤粘れなかった。でも甲子園は広いんで、しっかり攻めるところは攻めてやっていければなと思っています」。登板前の言葉通り、今回は雪辱のマウンドだったが、ともに自己ワーストの2回6失点で3敗目。再び唇をかんだ。強くなった雨脚により、2回裏開始直前から50分中断し、4時間超えとなったゲーム。6月28日ヤクルト戦から勝ち続けてきたチームもさすがに"小休止"だ。藤川監督は11連勝で止まったことについて「それより今からやることがあります。投手が2イニングとか複数投げているので、勝ち負けよりも考えることがある」とすぐに次戦以降を見据えた。首位独走は変わらない。冷静に仕切り直すだけだ。【堀まどか】
◆阪神の連勝が11でストップし、2リーグ制後の球団新記録となる12連勝はならなかった。6月27日ヤクルト戦(神宮)以来の黒星。勝利した2位巨人とのゲーム差は8・5となったが、リーグの貯金独占状態は変わらない。阪神村上頌樹投手(27)が先発では自己最短となる2回で降板し、自己ワースト6失点を喫し3敗目を喫した。試合後、連勝ストップについて聞かれた藤川球児監督(44)は「それより今からやることがあります。投手が2イニングとか複数投げているので、勝ち負けよりも考えることがあるので」とすぐに先を見据えた。再び勝ち続けるために、切り替える。「いつもそうですけどね。その中でも結果が伴った選手だったり、伴わなくて悔しい思いをしている選手は中にいますからね。またその姿を見て、また明日以降戦ってくれたらと思いますね」と話した。
◆阪神の高橋遥人投手(29)が1軍の全体練習に合流した。昨年11月に左手首のプレートを取り除いた左腕。6月18日のウエスタン・リーグ、広島戦(SGL)で実戦復帰し、前回登板となった7月2日のソフトバンク戦では5回無失点と好投していた。1軍登板となれば昨年10月13日のクライマックスシリーズ・ファーストステージのDeNA戦(甲子園)以来。首位を堅守するチームに頼もしい左腕が加わる。
◆ヤクルト・太田賢吾内野手(28)が1軍に合流した。太田はここまでイースタン・リーグに40試合に出場し、打率・266、2本塁打、11打点をマークしていた。前日10日に俊足外野手の並木が、出場選手登録を抹消されていた。
◆昨年11月に「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」を受けた阪神・高橋遥人投手(29)が1軍本隊に合流した。「いろいろな人が動いてくれて、また投げられるようになっているので。やってきたことをマウンドで出せれば。どこでも力を出せるように、って感じですかね」今季は6月18日のウエスタン・広島戦(SGL)で実践復帰すると、ウエスタン・リーグで3試合計9回を無失点と順調に階段を上り、1軍に戻った。「今の自分の力をしっかり表現できれば。与えられたところでしっかり投げられればと思ったので、こっち(1軍)で投げるのも、下で投げるのも、気持ちはそんなに大きく変わらないかなと思います」。10日の広島戦(マツダ)に先発したD1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が抹消され、15日からの中日3連戦(甲子園)での登板が予想される。
◆12日の12回戦に先発する阪神のジョン・デュプランティエ投手=前ドジャース3A=は11日が31回目の誕生日。31歳初登板に向けてランニング、キャッチボールなどで調整。「自分ではなくチームの勝利を上げられることができればと。それが、自分にとって一番の(誕生日)プレゼントかな」と意気込んだ。6月度の「大樹生命月間MVP賞」のセ・リーグ投手部門を初受賞。前回5日のDeNA戦(横浜)では今季2度目の完封勝利を挙げた。95奪三振はDeNAのバウアー(97奪三振)に続くリーグ2位。好調投手陣を引っ張る助っ人は「なるべく長いニング、いい投球をして、中継ぎの人たちを少しでも休められれば」とフォア・ザ・チームを強調した。
◆NPBが公示を発表し、阪神ドラフト1位の伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が出場選手登録を抹消され、代わりに岩貞祐太投手(33)が出場選手登録された。伊原は10日の広島戦(マツダ)に先発し、6回途中3安打3失点だった。開幕から18試合に登板し、5勝2敗、防御率1・51。岩貞は中継ぎ強化として、6月16日に登録抹消されて以来、約1カ月ぶりの1軍。「チームとしてもいい状態が続いているので、自分自身もやるべきことを考えながら、やっていきたい」と意気込んだ。
◆2リーグ制後球団最長タイの11連勝の阪神の先発はリーグトップタイの8勝を挙げる村上頌樹投手(27)。チームの直近敗戦は、村上が先発した6月27日のヤクルト戦(神宮)。まさかの2被弾3失点を喫したリベンジを目指す。打線は佐藤輝明内野手(26)が「4番・三塁」で出場。2024年8月3ー6日以来2度目の3試合連続本塁打に期待がかかる。
◆阪神の先発・村上頌樹投手(26)が二回に一挙6点を失った。0-0の二回1死から伊藤に安打を許すも、坂本が盗塁を刺して2死からだった。古賀、武岡の連打で2死一、三塁とされると、ランバートの投手後方への高いバウンドのゴロを捕球できずに適時内野安打となり、2登板連続で先制点を献上。この後さらに岩田にも2点目の適時打を浴び、太田の安打で2死満塁となって内山を追い込んでから左翼スタンドへのグランドスラムを浴び、まさかの7連打で一挙6点を失った。被安打8は今季ワーストタイ。6失点はキャリアワースト更新となってしまった。
◆ヤクルトは球界最年長の45歳左腕・石川雅規投手が、先発する12日の阪神戦に向けてキャッチボールなどで調整した。甲子園での同戦は今季2戦2勝と好相性。1軍戦の登板は5月18日のDeNA戦(神宮)以来約2カ月ぶりだが「しっかりとチャンスをものにしたい。どこと対戦するときも冷静に、気持ちを燃やして、というのは変わりない」と意気込む。今季3勝目、通算189勝目を目指す。
◆降雨により試合が中断した。一回のヤクルトの攻撃中には雷鳴もとどろき、二回表のヤクルトの攻撃中から雨が降り始めた中、直後の阪神の攻撃が始まる前に雨脚が強まったため試合中断へ。各守備位置に就こうとしていたヤクルトナインもベンチに戻された。試合は一回に2死二塁のピンチを招くもオスナを空振り三振に仕留めて無失点発進した阪神先発・村上だったが、二回は内山の満塁弾など7連打を浴びて6失点。中断は阪神が大量ビハインドとなった直後だった。
◆プロとして、思い出の地に帰ってきた。ヤクルトのドラフト4位・田中陽翔内野手(19)=群馬・健大高崎高=が選手権大会を戦った昨夏以来、約1年ぶりに甲子園に〝凱旋〟。室内練習場で汗を流し「懐かしい」と声を弾ませた。高校3年春の選抜大会で、不動の遊撃手として初優勝に貢献。3年夏の群馬県大会では打率・435(23打数10安打)、2本塁打、6打点を記録し、9年ぶり4度目の夏の甲子園出場にも導いた。高校通算21本塁打を誇った強打の遊撃手は、大会期間中にチームメートとお好み焼きを食べたことも青春の1ページに刻まれている。甲子園を目指した高校時代のように、経験のすべてを未来への礎とする。7月8日に高卒新人では12球団一番乗りで1軍に昇格した。同日のDeNA戦(神宮)で八回に代打で初出場。3球で見逃し三振を喫し、ホロ苦デビューでプロ生活は幕を開けた。ここまで代打で2打席に立ち、2三振。それでも早いカウントからフルスイングを仕掛けている姿を見た先輩たちには「しっかりと振れているから、2軍のときみたいにやれば、おのずとヒットが出るから思いきりやれよ」と背中を押されたという。初遠征に向かう新幹線では、Netflix(ネットフリックス)でトム・クルーズの主演映画『ミッション:インポッシブル』視聴して関西入り。「しっかりと自分のスイングができているので、引き続きやっていければ」。無限の可能性を秘めた燕のホープが、聖地での記憶を上書きする。(樋口航)
◆降雨による50分間の中断を経て、試合が再開された。雨が降り出した二回のヤクルトの攻撃で、阪神・村上は満塁弾を浴びるなど7連打を浴びて6失点。その直後に雨脚が強まり、試合は中断に入った。次第に雨は止み、グラウンドの整備も施され、午後7時36分に試合は再開。ただ、6点を追う阪神はこの二回の攻撃で先頭・大山が四球で出塁するも、続く豊田が二ゴロ併殺。小幡は空振り三振に倒れ、無得点に終わった。村上は今季ワーストタイの8安打を浴び、6失点&2回降板は自己ワースト。三回からはリリーフ陣に加わった門別が6月27日の1軍昇格後初登板となった。
◆ヤクルト・内山壮真捕手(23)が「3番・左翼」で先発し、二回2死満塁で左翼席への5号満塁弾を放った。カウント2―2からの5球目、内角寄りにきた147キロの直球を一閃。球場がどよめく一発だった。2023年7月17日の巨人戦(神宮)以来、2年ぶりとなる満塁弾。打線はこの回、投手・ランバートの先制適時投手内野安打、岩田の左前適時打もあり、阪神のエース・村上から一挙6点を奪った。
◆阪神は6点を追う四回、大山悠輔内野手(30)と小幡竜平内野手(24)の適時打で2点を返した。ヤクルトの先発・ランバートから森下、佐藤輝の連打で無死一、三塁とすると、大山が初球の直球を痛烈な中前適時打とし、1点を返した。さらに豊田が四球を選んで無死満塁とし、小幡は追い込まれながらも左前へポトリと落とす適時打。2点目を挙げ、2-6と4点差に追い上げた。なおも無死満塁だったが、坂本が三ゴロ、代打・ヘルナンデスが遊飛、近本が三振に終わり、この回の反撃は2点にとどまった。
◆阪神は大山悠輔内野手(30)の犠飛で3点差に詰め寄った。2-6の五回、中野、森下、佐藤輝と3者連続四球で無死満塁とすると、大山が右翼深くへの犠飛で2打席連続の打点を挙げ、3点差に詰め寄った。後続は豊田が三振、小幡が左邪飛に倒れて追加点はならず。2リーグ制後の球団記録の12連勝を目指し、試合は後半に入った。
◆ヤクルトのピーター・ランバート投手(28)が5回101球を投げ6安打5失点と粘投した。降雨のため二回表終了後に50分間中断。11連勝中と波に乗る阪神打線相手に5四球を与えたが、序盤に味方の大量援護もあり、勝利投手の権利を得て降板した。「序盤に援護してもらった野手に感謝したい。欲をいえばもう少しリズム良く長いイニングを投げたかった」四回に3連打と四球などが絡んで2失点。五回も先頭・中野から3者連続四球を与えたが、大山の右犠飛の1失点のみでしのいだ。
◆阪神は序盤の大量失点が響き、連勝は11でストップとなった。先発した村上頌樹投手(27)がヤクルト打線に捕まった。二回2死走者なしから2本の適時打を浴びると、なおも満塁から内山に満塁弾を被弾してまさかの一挙6失点。自己最短の2回で降板となってしまった。それでも三回以降は門別、木下、岩貞、桐敷の無失点リレーでつなぎ、選手層の厚さは見せた。打線は四回に大山悠輔内野手(30)と小幡竜平内野手(24)の適時打で2点、さらに五回にも大山の右犠飛で3点差としたが、六回以降は無得点。6月28日のヤクルト戦(神宮)から続いていた連勝は11で止まり、2リーグ制以降の球団記録更新とはならなかった。
◆二回2死一、三塁、ヤクルトのピーター・ランバートのゴロを捕球できなかった阪神・村上頌樹。適時内野安打で先制点を許した=甲子園球場(撮影・水島啓輔)
◆オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(59)は2回6失点で降板した阪神・村上頌樹投手(27)に言及した。村上自身にとっても、まさかの7連打、まさかの1イニング6失点だろう。ポイントはたった1つ。二回2死一、三塁でランバートの投ゴロをアウトにできなかったこと(記録は内野安打)。これに尽きる。マウンドの後方への打球だが、決して難しくはなかった。しっかり捕球して一塁送球してアウトにしていれば、あの回は無失点。足の速い打者走者ではないから、慌てる必要もなかった。直後の1番・岩田、2番・太田の打球も、いずれも真っすぐで詰まらせていて、打球の落ちた場所が良かったという安打。真っすぐに関しては球の力はあった。ランバートの打球を普通に処理していたら、三回あたりから立ち直れる力を、村上なら持っている。1つのアウトを取ることの大事さ、怖さを知ったはずだ。2イニングしか投げていないので、調子自体を判断するのは難しいが、個人的にはスライダーが絶好調時に比べるとメリハリがないように映ったが、心配するようなレベルではない。長いシーズンには、こういう日もある。切り替えて次の登板に臨んでほしい。
◆二回、満塁本塁打を放つ内山壮真(撮影・中井誠)
◆ヤクルトが二回に一挙6点を奪い、阪神の連勝を11で止めた。「3番・左翼」で先発した内山壮真捕手(23)は、二回2死満塁で左翼席への5号満塁弾。2023年7月17日の巨人戦(神宮)以来、2年ぶりとなる満塁弾で勝負を決めた。
◆阪神が2リーグ制後球団最長の12連勝を逃した。村上頌樹投手(27)が二回2死無走者から連打で一、三塁とされ、ピーター・ランバート投手(28)の投ゴロを捕球できず、内野安打となり先制点を献上。さらに2点目を奪われ、内山壮真捕手(23)の満塁本塁打で6点を失った。二回表終了後の午後6時46分から50分間の降雨中断を経て、試合再開。四回に大山悠輔内野手(30)と小幡竜平内野手(24)の適時打。五回は大山の右犠飛で計3点を返したが、二回の6点が響き、6月27日ヤクルト戦(神宮)以来の黒星を喫した。村上は自己ワーストの6失点で3敗目(8勝)。2番手の門別啓人投手(21)は6月4日の日本ハム戦(エスコン)以来のマウンドで2回無失点。抹消されたD1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=に代わって登録された岩貞祐太投手(33)が七回に登板した。昨年11月に「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」を受けた高橋遥人投手(29)が1軍に合流した。
◆阪神が2リーグ制後球団最長の12連勝を逃した。村上頌樹投手(27)が二回2死無走者から連打で一、三塁とされ、ピーター・ランバート投手(28)の投ゴロを捕球できず、内野安打となり先制点を献上。さらに2点目を奪われ、内山壮真捕手(23)の満塁本塁打で6点を失った。二回表終了後の午後6時46分から50分間の降雨中断を経て、試合再開。四回に大山悠輔内野手(30)と小幡竜平内野手(24)の適時打。五回は大山の右犠飛で計3点を返したが、二回の6点が響き、6月27日ヤクルト戦(神宮)以来の黒星を喫した。村上は自己ワーストの6失点で3敗目(8勝)。2番手の門別啓人投手(21)は6月4日の日本ハム戦(エスコン)以来のマウンドで2回無失点。抹消されたD1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=に代わって登録された岩貞祐太投手(33)が七回に登板した。昨年11月に「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」を受けた高橋遥人投手(29)が1軍に合流した。
◆リーグ最下位のヤクルトが首位・阪神の連勝を11で止めた。二回表終了後に降雨で50分間の中断を挟んだが、先発のピーター・ランバート投手(28)が5回6安打3失点5四球の粘投で、4月5日の中日戦(神宮)以来、約3カ月ぶりの2勝目(7敗)。打線は二回に内山壮真捕手(23)が5号満塁弾を放つなど、村上から一挙6点を奪った。
◆ヤクルト・清水昇投手(28)が3点リードの九回に5番手で登板し、1回を1安打無失点に抑えて今季初セーブを挙げた。「そういうチャンスをいただけるのは、あまりないことなので、先発ピッチャーも雨の中断明けから粘って五回まで投げて、六、七、八とつないでくれたので、そこは何とか抑えようという気持ちでマウンドに上がりました。喜びも大きいですけど、チームがこういう状況だからこそ、小さな1勝がほしいというのはみんなあるので、死ぬ気で投げているからこそ、何とか僕も最後を締めようという気持ちがありました」守護神・石山の状態が万全ではない中、大事な場面を任された。先頭・近本を三ゴロに打ち取り、続く中野には中前打。1死一塁とされたが森下をフォークボールで空振り三振に抑えると、最後は佐藤輝を三直に仕留めた。セーブを記録するのは、昨年4月13日のDeNA戦(横浜)以来。「あれだけベテランの方が頑張ってる姿を見たら若い選手は頑張っていかないといけないなと思うので、そこは見習っていきたい」と石山を尊敬する右腕が、チームを勝利に導いた。

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
49 | 32 | 2 | 0.605 (↓0.008) | - (-) |
60 | 286 (+3) | 181 (+6) | 47 (-) | 71 (-) |
0.249 (-) | 1.970 (↓0.05) |
2 (-) |
巨人 |
40 | 40 | 3 | 0.500 (↑0.006) | 8.5 (↑1) |
60 | 229 (+2) | 237 (+1) | 50 (+1) | 34 (-) |
0.242 (-) | 2.570 (↑0.02) |
3 (-) |
DeNA |
37 | 39 | 4 | 0.487 (↓0.006) | 9.5 (-) |
63 | 248 (+1) | 230 (+2) | 43 (+1) | 40 (-) |
0.228 (↓0.001) | 2.690 (↑0.01) |
3 (-) |
広島 |
37 | 39 | 4 | 0.487 (↓0.006) | 9.5 (-) |
63 | 243 (+1) | 242 (+2) | 37 (-) | 36 (+2) |
0.242 (↓0.001) | 2.750 (↑0.01) |
5 (-) |
中日 |
35 | 44 | 2 | 0.443 (↑0.007) | 13 (↑1) |
62 | 199 (+2) | 251 (+1) | 41 (+1) | 52 (-) |
0.222 (↑0.001) | 2.950 (↑0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
24 | 48 | 5 | 0.333 (↑0.009) | 20.5 (↑1) |
66 | 207 (+6) | 308 (+3) | 36 (+1) | 35 (+1) |
0.223 (↑0.001) | 3.540 (↑0.01) |
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