1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 9 | 0 | 1 |
DeNA | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 1 |
勝利投手:石川 達也(3勝3敗0S) (セーブ:マルティネス(1勝2敗27S)) 敗戦投手:颯(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆巨人は1点を追う8回表、丸の適時二塁打で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長11回には、坂本のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・山崎が7回1失点の好投。5番手・石川が今季3勝目を挙げた。敗れたDeNAは、打線が1得点のみと振るわなかった。
◆DeNAは巨人戦10試合を消化して2勝7敗1分けで、東京ドームで行われた6月27日~29日の3連戦では3試合連続完封負けを記録。今日も得点を挙げられず同一カードで4試合連続完封負けを喫すれば、DeNAでは66年巨人戦(11~14回戦)89年巨人戦(23~26回戦)に並ぶ球団ワースト記録となってしまう。天敵の山崎から得点を挙げて屈辱記録を回避できるか。
◆DeNA牧秀悟内野手(27)が堂々のソロアーチで天敵から今季初めて「1点」をマークした。両軍無得点の2回先頭、巨人山崎の初球カットボールだった。鋭く振り抜いて左翼席中段に運ぶ15号ソロ。今季、チームは山崎に3戦3敗で21イニング2/3を無得点と完全に封じられていたが、23イニング目で今季初得点だった。ベンチに戻ると、ドジャース大谷翔平が見せる「デコルテポーズ」をアレンジし、デコルテポーズの後に定番のデスターシャポーズを見せる「デコルテデスターシャ」で喜んだ。牧は「何としても先制点をとって主導権を握りたかったので、初球から積極的に攻めていきました!ここからまた追加点とっていきます!」と大粒の汗を流しながら振り返った。
◆巨人山崎伊織投手(26)がDeNA相手に今季初失点を喫した。2回無死。DeNA牧への初球、甘く入った135キロカットボールを完璧に捉えられた。左翼スタンド中段に飛び込む15号ソロで先制を許した。山崎はDeNAに対して23年10月から7連勝中で、今季も3戦3勝&21回2/3を投げて無失点と抜群の相性を誇っている。
◆巨人阿部慎之助監督(46)が、DeNA戦で1度目のリクエストに失敗した。1点を追いかける3回無死、先頭の甲斐拓也捕手(32)の三塁線へのゴロをDeNA三森が好捕し、一塁に送球。間一髪のタイミングだったが、アウトを宣告された。阿部監督がベンチからリクエストを要求。リプレー検証が行われたが、判定は変わらず、DeNAファンで埋まった右翼席から拍手と歓声が起こった。次打者の山崎は空振り三振に倒れ、丸はボテボテの投ゴロに凡退した。
◆DeNAアンソニー・ケイ投手(30)の粘投はまたしても報われなかった。5回2死、巨人甲斐に右前打を浴びるまで1安打も許さない堂々たる投球を披露。7回まで1安打ピッチングで0を並べた。打線は2回に牧秀悟内野手(27)が先制ソロを放ち、今季3戦3敗の相手先発・山崎から今季初得点を挙げた。7回の攻撃では2死一、二塁からケイに打席が回ってきた。次打者席では松尾が準備していたが、そのままケイが打席へ。左飛に倒れて無得点に終わると、8回のマウンドに上がった。しかし、先頭の佐々木に中前打を浴びると、犠打と内野ゴロで2死三塁。1番丸への3球目直球を捉えられ、左中間への同点の適時二塁打を浴びた。8回途中3安打1失点と好投するも、味方の援護が1点にとどまり白星ならず。直近3試合は計20回2/3を2失点と安定した投球を見せているが、6月5日の楽天戦以来5試合で白星から遠ざかる結果となった。直近6試合のケイの成績・6月5日楽天戦 7回3安打無失点で5勝目・同13日ソフトバンク戦 6回8安打4失点で3敗目・同20日ロッテ戦 6回8安打4失点で4敗目・同27日巨人戦 6回5安打1失点で5敗目・7月4日阪神戦 7回2安打無失点で勝敗つかず・同11日巨人戦 7回2/3を3安打1失点で勝敗つかず
◆DeNA入江大生投手(26)が右上腕の違和感で緊急降板した。同点の延長10回に3番手で登板も、2球連続で直球が抜けたところで捕手の山本がタイムを要求。直球の最速は150キロだった。治療のためベンチに下がってそのまま降板。主に9回を任される今季はここまで29試合に登板して15セーブ、防御率1・65をマークしており、三浦監督は「本来のストレートじゃなかったので。(今後は)まだ分からないです」と説明した。12日以降に病院で診断を受けて今後の判断が下される見込み。
◆巨人坂本勇人内野手(36)が、延長11回に勝ち越しソロを放ち、DeNAに競り勝った。先発の山崎伊織投手(26)が、7回5安打1失点と好投。8回からはリリーフ陣が無失点でつなぎ、DeNA打線を最少失点に抑えた。打線は1点ビハインドの8回に丸が同点の適時二塁打。9回は両チーム無得点で延長戦に突入したが、最後はベテラン坂本の一振りで試合を決めた。阿部監督は「いやぁー、助けてもらった」と開口一番に坂本の一振りを絶賛。「今はチームは厳しい状況なんで、やっぱり頼りになるのは、困った時のベテランってよく言うんだけど、その2人が引っ張ってくれてるんで心強いですよね」とたたえた。投手陣が踏ん張りながらベテランの2打点で1点差で勝利し「ずっとこういう試合ばっかりなんで、ピッチャーの負担が心配だけど、みんなが頑張ってくれました」と評価した。チームは勝率5割に戻し、2位をキープし、3位DeNA、広島に1ゲーム差をつけた。4番坂本が延長11回に決勝点となる勝ち越し弾。坂本の4番での本塁打は15年6月7日ソフトバンク戦以来10年ぶり6本目。過去の5本はすべて15年に打っており、4番でのVアーチも同年の5月15日ヤクルト戦、同24日中日戦に次いで3本目だ。また、延長回の本塁打は14年8月5日DeNA戦以来、自身11年ぶり。巨人は6月29日DeNA戦から10試合続けて1点差以内で決着。1点差以内が10試合も続いたのは、プロ野球史上初めて。過去は9試合が最長で、40年7~8月の名古屋と67年5月の東京が記録していた。
◆DeNA三浦大輔監督(51)の抗議も判定は覆らなかった。延長10回1死、巨人石川に対して代打井上が打席へ。5球目の変化球に井上が空振り。ボールは体に当たり、ファウルをアピールした。三浦監督もベンチから出て抗議するも、審判団の協議の結果は判定通り空振り三振。「協議の結果、判定通り空振りをしたあとに体に当たっていましたので、アウトといたします」とアナウンスされた。>
◆巨人石川達也投手(27)が、古巣DeNAと移籍後初対戦し、1回を無失点に抑えて今季3勝目をマークした。1-1の延長10回から登板。先頭の代打松尾を右飛、代打井上を空振り三振、1番関根を二ゴロで詰まらせた。今季は25試合目の登板で、DeNAとは初対戦だったが、3者凡退で意地を示した。直後の延長11回に坂本勇人内野手(36)が決勝のソロを放ち、古巣からの白星を手にした。石川は「いつも以上に力みましたけど、しっかり恩返しできるようにと。ベイスターズにとってもらってなかったら今の僕はないので、感謝の思いを持って投げた」と古巣への思いも言葉に込めた。坂本の1発には「いや、なんか全部がうまくいきすぎて怖いですけど。僕が抑えて、坂本さんが打って。キャンプからしっかりやってきて良かったです」と笑顔。キャンプ中に坂本から「死ぬ気で頑張れ」などと声をかけられ「坂本さんの一言がなければ、こうやってずっと1軍に帯同できてるかも分からないし、それは感謝したいです」と頭を下げた。石川は、20年育成ドラフト1でDeNAに入団。22年にシーズン途中に支配下登録され、23年は28試合に登板し、防御率1・97。24年は15試合に登板し、防御率1・93だったが、昨年10月に戦力外通告を受け、巨人に入団した。今季は開幕ローテーション入りし、プロ初勝利もマーク。シーズン途中から中継ぎで起用され、ブルペンで存在感を発揮する。
◆DeNAが延長戦の末に敗れ、巨人戦は5連敗となった。延長11回に5番手の颯が、巨人坂本に決勝ソロを被弾。連敗中は5試合でわずか2得点と巨人投手陣に打線が抑えられた。牧秀悟内野手(27)が堂々のソロアーチで天敵から先制して始まった試合だった。両軍無得点の2回先頭、巨人山崎の初球カットボールだった。鋭く振り抜いて左翼席中段に運ぶ15号ソロを放った。今季、チームは山崎に3戦3敗で21イニング2/3を無得点と完全に封じられていた。そんな天敵から今季初得点を挙げ「何としても先制点をとって主導権を握りたかったので、初球から積極的に攻めていきました!」と大粒の汗を流しながら振り返った。先発のアンソニー・ケイ投手(30)は8回途中1失点と粘投したが、またしても白星から遠ざかった。5回2死、巨人甲斐に右前打を浴びるまで1安打も許さない堂々たる投球を披露。7回まで1安打ピッチングで0を並べた。しかし、8回先頭の佐々木に中前打を浴びると、犠打と内野ゴロで2死三塁。1番丸への3球目直球を捉えられ、左中間への同点の適時二塁打を浴びた。8回途中3安打1失点と好投するも、味方の援護が1点にとどまり白星ならず。直近3試合は計20回2/3を2失点と安定した投球を見せていたが、6月5日の楽天戦以来5試合で白星から遠ざかる結果となった。延長10回には入江大生投手(26)が2球で緊急降板するアクシデントもあったが、後を受けた明大の先輩でもある伊勢が無失点に切り抜けてつないだ。しかし、打線はもう1点が遠かった。大勢、田中瑛、中川に加えて古巣との初対決となった石川にも無得点に抑えられ、最後は守護神マルティネスに封じられ、延長11回の熱戦に末に力尽きた。これで今季の対戦成績も2勝8敗1分けとなり、昨季8勝16敗1分けと苦しんだ巨人に、今季も苦しめられている。
◆DeNAが延長戦の末に敗れ、巨人戦は5月3日を最後に5連敗となった。延長11回に5番手の颯が坂本に決勝ソロを被弾。打線は今季3戦3敗で1点も取れていなかった相手先発山崎から2回に牧のソロで先制も、以降は追加点が遠かった。5連敗中はわずか2得点と相手投手陣に封じられており、三浦監督は「先に点取れたのは良かったですけどね。1つ明日勝てるようにやっていきます」と前を向いた。▽DeNA牧(2回先頭、巨人山崎から今季初本塁打となる15号ソロ)「打撃に関しては甘い球は少ないですし、1球で捉えられて良かった。明日も同じような負け方をしないように」
◆巨人が4番坂本勇人内野手(36)の延長11回勝ち越しソロで、勝率5割復帰となった。8回2死三塁から丸佳浩外野手(36)が左中間への適時打を放ち同点に追いつき、延長戦に突入。最後はベテランの一打が試合を決めた。坂本は「今年は全然活躍できてないので、こうやってヒーローインタビューできて、今日はほっとしてます。僕も4番を打てる成績ではないんですけど、みんなでつないで何とかやっていくしかない」と語った。4番坂本が延長11回に決勝点となる勝ち越し弾。坂本の4番での本塁打は15年6月7日ソフトバンク戦以来10年ぶり6本目。過去の5本はすべて15年に打っており、4番でのVアーチも同年の5月15日ヤクルト戦、同24日中日戦に次いで3本目だ。また、延長回の本塁打は14年8月5日DeNA戦以来、自身11年ぶり。巨人は6月29日DeNA戦から10試合続けて1点差以内で決着。1点差以内が10試合も続いたのは、プロ野球史上初めて。過去は9試合が最長で、40年7~8月の名古屋と67年5月の東京が記録していた。
◆巨人が4番坂本勇人内野手(36)の延長11回勝ち越しソロで、勝率5割復帰となった。8回2死三塁から丸佳浩外野手(36)が左中間への適時打を放ち同点に追いつき、延長戦に突入。最後はベテランの一打が試合を決めた。坂本は「今年は全然活躍できてないので、こうやってヒーローインタビューできて、今日はほっとしてます。(山崎)伊織がいつも本当に頑張ってくれてるんですけど、チームはなかなか点が取れない状況がつづいているので、僕も4番を打てる成績ではないんですけど、みんなでつないで何とかやっていくしかない」と語った。本塁打のシーンはDeNAベンチからリクエストがあった。「風もあったりでどうなのかなと思いながら。僕はボールが(フェンスに当たって)返ってきたと思ったので、ホームランじゃないと思ったんですけど。結果としていいホームランになってよかったです」と言った。外野スタンドの最前列のファンが待つ場所に打ち込み「僕もフェンスの手前で触られてないか心配だったんですけど、ちゃんと手を出さずにフェンスの向こうで触ってくれていたので良かったです」と感謝した。通算300号本塁打まであと3本。「達成したいと思ってますし、1本1本ですけど、必死こいて頑張ります」と誓った。
◆巨人坂本勇人内野手(36)が、延長11回に勝ち越しソロを放ち、DeNAに競り勝った。延長11回無死、先頭で打席に立ち、DeNA颯の1ストライクからの速球を左翼席に運んだ。阿部監督は「いやぁー、助けてもらった」と開口一番に称賛する一振りにX(旧ツイッター)も盛り上がり、「坂本のホームラン」、「坂本さん」、「勇人さん」など、関連ワードが次々とトレンド入りした。ファンからは「坂本勇人さんは神でした」、「神・勇人さん」、「神が打つと盛り上がるし、最高」など、坂本を「神」に例える言葉であふれた。阿部監督も「今はチームは厳しい状況なんで、やっぱり頼りになるのは、困った時のベテランってよく言うんだけど、その2人が引っ張ってくれてるんで、心強いですよね」と同点打の丸とともに賛辞を贈った。
◆DeNAが延長戦の末に巨人に敗れ、2位巨人とのゲーム差が1ゲームに開いた。対巨人戦は5連敗を喫した。延長11回に5番手の颯が、巨人坂本に決勝ソロを被弾。連敗中は5試合でわずか2得点と巨人投手陣に打線が抑え込まれた。今季、試合前時点で3戦3敗だった巨人山崎から、1回に牧秀悟内野手(27)の15号ソロで先制したが、2回以降は打線が沈黙し、好投のケイをまた見殺しにした。これで今季の巨人との対戦成績は2勝8敗1分けとなり、昨季8勝16敗1分けと苦しんだ相手に今季も黒星が大きく先行する。
◆ベテランが大きな1勝をもたらした。巨人坂本勇人内野手(36)が延長11回にDeNA颯から2号決勝ソロを放った。2試合連続で「4番三塁」でスタメン出場。4番としては15年6月7日ソフトバンク戦以来、6本目のアーチをかけた。勝ち越し点が遠い重苦しい展開だったがプロ通算300号まであと3本と迫る1発で接戦を勝ちきった。思わずほおが緩んだ。延長11回。坂本は先頭で打席に入ると息を吐いた。1ストライクから颯の内角直球を狙い澄ましたかのように強振した。打球は左翼席最前列へ。「ボールが(グラウンドに)返ってきたと思ってたので、ホームランじゃないと思った」と、一度は二塁ベース付近で立ち止まったが、本塁打の判定に再びダイヤモンドを走り始めた。DeNA側からのリクエストも判定は変わらず。4番として約10年ぶりの本塁打に「一振りで仕留められたというのは良かったです」と充実感をにじませた。約2年ぶりに4番に座った。9日中日戦(福島)で23年8月31日広島戦(岐阜)以来となる「4番」でスタメン出場。「4番を打てるような成績じゃない」と謙遜するが、指揮官は百戦錬磨のベテランに重責を託した。苦しんだ先に光があった。今季は開幕から不振にあえぎ、2軍生活も経験。2度の登録抹消を経て、6月の月間打率は2割7分5厘と復調した。完全復活を告げるベテランの一発に、阿部監督も「いやあ、助けてもらった。やっぱり頼りになるのは、困った時のベテラン」と最敬礼を送った。チームは貴重な1勝を手にしたが、まだまだ苦しい立場であることは変わらない。阪神とのゲーム差は依然として8・5ゲーム差ある状況に「上を見ないで、まずは自分たちの野球をしっかりやって。誰が打ったとかじゃなくて、こういう試合ばっかり続いてるので、なんとかこういう勝ちの拾い方をしていかないと」と坂本。酸いも甘いも知るベテランが打線のど真ん中に座る。【水谷京裕】
◆巨人石川達也投手(27)が古巣DeNAと初対戦し、1回無失点の好救援で3勝目を挙げた。同点の延長10回に登板。3者凡退で流れをつくり、坂本の決勝ソロで勝利した。昨年10月に戦力外通告を受け、巨人入りした左腕は「いつも以上に力みましたけど、しっかり恩返しできるようにと。ベイスターズにとってもらってなかったら今の僕はないので、感謝の思いを持って投げた」と古巣への思いも込めた。4番坂本が延長11回に決勝点となる勝ち越し弾。坂本の4番での本塁打は15年6月7日ソフトバンク戦以来10年ぶり6本目。過去の5本はすべて15年に打っており、4番でのVアーチも同年の5月15日ヤクルト戦、同24日中日戦に次いで3本目だ。また、延長回の本塁打は14年8月5日DeNA戦以来、自身11年ぶり。巨人は6月29日DeNA戦から10試合続けて1点差以内で決着。1点差以内が10試合も続いたのは、プロ野球史上初めて。過去は9試合が最長で、40年7~8月の名古屋と67年5月の東京が記録していた。
◆巨人の守護神ライデル・マルティネス投手(28)が、DeNA戦で汚名返上の27セーブ目を挙げた。1点リードの延長11回に登板し、2番桑原、3番佐野、4番牧を3者凡退で締めた。3日の阪神戦でサヨナラ犠飛を浴び、今季初失点初黒星。同戦で左膝付近に打球を受けた影響で、4試合登板を控えた。9日の中日戦で2点リードの9回に登板したが、細川に痛恨の逆転3ランを浴び、まさかの2試合連続黒星を喫した。試合後、マルティネスは「家族が支えになるようなメッセージをくれて、すごい力になったと思います」と感謝しながら、ソーシャルメディアなどで受けた誹謗(ひぼう)中傷への思いを語った。マルティネスは「心ないメッセージも本当はあまり言いたくなかったですけど、たくさん来た。当然全てのファンの方ではないと思うし、少数の方だと思うけど、そういうコメントは、自分だけでなく控えてほしい」とお願いした。
◆DeNAが延長戦の末に巨人に敗れ、2位巨人とのゲーム差が1ゲームに開いた。今季、試合前時点で3戦3敗だった巨人山崎から1回に牧秀悟内野手(27)の15号ソロで先制したが、2回以降は打線が沈黙し、好投のケイを援護できず。延長11回に颯が巨人坂本に決勝ソロを浴びた。巨人戦は5連敗で、この連敗中は5試合でわずか2得点と巨人投手陣の前に打線が抑え込まれる。対戦打率は、ワーストの打率2割5厘。今季の巨人との対戦成績は2勝8敗1分けで、昨季8勝16敗1分けと苦しんだ天敵に、今季も黒星が大きく先行する。三浦大輔監督(51)は「なかなか結果につなげられていないのが現状ですね」と唇をかんだ。昨季はCSファイナルステージで巨人に勝利し、日本シリーズに進出。日本一に輝いたが、「巨人アレルギー」の克服が浮上のカギとなる。
◆DeNA・大貫晋一投手(31)が12日の巨人戦に先発する。前回5日の阪神戦は6回3失点で5敗目(2勝)。「ゲームメークはできているかもしれないが、負け星が先行している。勝った状態で次のピッチャーに渡せるように」と力を込めた。前回は送りバントのミスがあったことを受け、この日は同じ投手のジャクソンから助言を受ける場面も。「ハッとするような学びもあった。いい時間だった」とうなずいた。
◆巨人は今季5勝0敗のフォスター・グリフィン投手(31)が12日のDeNA戦に先発する。前回5日の広島(東京ドーム)で左脚に打球が直撃するアクシデントもあったが問題はない。「準備はできていて、調子はいい。いい打線に対してしっかり準備して、特に得点圏にランナーがいるときは思った球を投げられるようにしたい」と意気込んだ。
◆逆風にあらがう。7連敗中の巨人・山崎に対して、2試合ぶりの先発となったDeNA・度会は「伊織さんは全体的にすごく優れたピッチャー。ガムシャラにいきたい」と闘争心を胸にグラウンドに飛び出した。試合前の時点で8打数1安打と苦しむ相手。だが、二回の第1打席で左翼線への二塁打を放ち存在感を示した。山崎との対戦は今季3試合で21回?を無得点。6月27日のリーグ戦再開後、巨人にいきなり3試合連続零封負けを喫した中、その先陣を切られたのが山崎だった。まさに天敵といえる相手に、苦手意識も当然芽生える。三浦監督は「結果が出ていないから、そう言われてもしようがない。結果で返すしかない」と語る。大量得点が狙える相手ではないことは百も承知。「まずは塁に出ること」とポイントを口にした。その言葉通り、先発投手のケイを含めて左打者6人を並べた。1番には試合前時点で8打数4安打と好調の関根を起用。チームトップの14盗塁を誇る韋駄天、三森が8番で6月21日以来、7試合ぶりの先発メンバーに名を連ねた。いつまでも打ちあぐねるわけにはいかない。攻略の糸口を探った。この日は度会の母校、横浜高が全国高校野球選手権の神奈川大会2回戦で、荏田に16―0で七回コールド勝ち。甲子園春夏連覇に歩み始めた。「みんな頑張っている。僕も負けないように頑張らないといけない」。後輩の活躍も励みに、打倒山崎に燃えた。二回、ハマスタに快音が響いた。牧の15号ソロで先制した。
◆DeNA・牧秀悟内野手(27)が二回、先制の15号ソロを放った。山崎の甘く入った初球のカットボールを左翼スタンド中段に突き刺した。苦戦が続く山崎からの今季初得点。自身も9打数1安打と苦しんでおり、「何としても先制点をとって主導権を握りたかったので、初球から積極的に攻めていった」と大粒の汗をぬぐった。
◆巨人・山崎伊織投手(26)が先発し、7回5安打1失点で降板した。二回無死からDeNA・牧に左翼席中段への先制ソロを浴びた。山崎は今季、試合前時点でリーグトップタイの8勝2敗、防御率1.14と好成績をマーク。なかでも対DeNAは3戦3勝、計21.2回を投げて無失点。2023年から負けなしの7連勝を記録するなど抜群の相性を誇っていた。
◆巨人・坂本勇人内野手(36)が延長十一回無死から勝ち越しソロを放った。カウント0-1から直球を左翼席へ運んだ。打球は左翼席の最前列付近に着弾。ボールが跳ね返り、グラウンドへ戻ってきた。DeNA・三浦監督によるリクエストが行われたが、判定は覆らなかった。坂本の一発は6月24日のロッテ戦(ZOZO)マリン以来、9試合ぶりだった。
◆巨人・坂本勇人内野手(36)が1-1で迎えた延長十一回無死から勝ち越し2号ソロを放ちチームを勝利に導いた。以下、坂本のヒーローインタビュー。--大歓声を受けて「今年はあまり全然活躍できてないんで、こうやってヒーローインタビューができて、今日はほっとしてます」--我慢の試合だった「(山崎)伊織が頑張ってくれてるんですけど、チームとしては、なかなか点が取れない状況がずっと続いているので、僕も4番を打てるような成績じゃないんですけど、みんなでなんとか繋いで、やっていくしかないかな」--ホームランを打った感触は「風もあったりで、どうなのかなと思いながら、僕はボールが返ってきて、ホームランじゃないと思ってたんですけど、結果としていいホームランになってよかったです」--打球は巨人ファンの待つ左翼席の最前列付近に着弾「僕もフェンスの手前で触られてないかすごい心配だったんですけど、ちゃんと手出さずにフェンスの向こうで触ってくれてたんでよかったです」--通算300本本塁打まであと3本「達成したいなっていう風に思ってますし、なんとか、1本1本ですけど、必死こいて頑張ります」--最後に明日以降に向けて一言「上を見ないで、まずは自分たちの野球をしっかりやって、頭を取れたんで、明日なんとか勝てるように頑張ります」
◆二回、左本塁打を打った牧(撮影・山田俊介)
◆巨人は延長十一回に4番・坂本勇人内野手(36)の決勝2号ソロで勝ち越した。阿部慎之助監督(45)は開口一番に「いや~、助けてもらった」と2戦連続で4番起用した〝まな弟子〟に感謝した。1点を先取されながらも八回に36歳・丸が同点打。「今チームが厳しい状況なので、やっぱり『頼りになるのは困った時のベテラン』とよく言うんだけど、その2人が引っ張ってくれているので心強いですよね」とねぎらった。また、2登板連続で失点していた守護神のマルティネスが十一回を無失点に抑え、27セーブ目。指揮官は「前回やられちゃったけど、抑えって勝つか負けるか。ああいうときも一年間ではありますし、また今後も厳しいところでいくと思うので、頑張ってもらいたい」と改めて信頼を口にした。
◆巨人の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)が無失点投球で3試合ぶりとなる27セーブ。「チームが勝てたことは嬉しい。個人的にはまだまだ納得していない」と話した。右腕は最近2試合連続失点を喫し、9日の中日戦(福島)では逆転3ランを被弾。自身のSNSに多数のメッセージが届いたという。「誹謗中傷や心ないメッセージがたくさん来た。少数の方だと思うんですけども、そういうコメントが実際あった。自分だけではなく控えてほしい。そういうメッセージはここで言っておきたい」と話した。
◆昨オフにDeNAを戦力外となった巨人・石川達也投手(27)が延長十回を三者凡退に抑え3勝目を挙げた。横浜市出身で横浜高を卒業したハマっ子左腕が、古巣相手に初登板して好投。逆転勝利の流れを呼び込み「いつも以上に力んでいた部分もあった。ベイスターズに取ってもらっていなかったら、今の僕はない。感謝の気持ちを持って投げました」と充実の表情で球場を後にした。
◆1点を争う攻防は4番がケリをつけた。巨人・坂本勇人内野手(36)が1-1の延長十一回、決勝の2号ソロを放ち、敵地でヒーローインタビューを受けた。「ボールが返ってきて、ホームランじゃないと思っていたんですけど。(ファンが)ちゃんと手を出さずにフェンスの向こうで触ってくれていたのでよかった」左翼席最前部のファンに当たってボールが跳ね返ったため、DeNAがリクエストを要求。判定通り、ホームランとコールされると、坂本はベンチで両腕を伸ばして少年のような笑顔を浮かべた。2試合連続で4番に座った坂本にとって、4番での本塁打は2015年6月7日のソフトバンク戦以来10年ぶり。自身通算300本塁打には残り3本とした。春先の不調から脱したとはいえ、打率・216、2本塁打は寂しいだけに「4番を打てるような成績じゃないけど、みんなでつないでやっていくしかない。必死こいて頑張ります」とチーム一丸を強調する。阿部監督は開口一番「いや~、助けてもらった」と現役時代からの〝まな弟子〟をたたえ、同点打を放った丸との36歳コンビに「今チームが厳しい状況なので、『頼りになるのは困ったときのベテラン』とよく言うんだけど、その2人が引っ張ってくれているので心強い」と勝負強い両者に感謝した。チームは勝率を5割に戻し、首位・阪神を8・5ゲーム差で追う。9度のリーグ優勝を経験している坂本を打線の軸に、まずは貯金を一つずつ積み重ねる。(谷川直之)
◆DeNAは2試合連続で逃げ切りに失敗した。延長十一回、5番手の颯が坂本に勝ち越し本塁打を浴びて逆転負け。三浦大輔監督(51)は「守り切れなかった」と表情を曇らせた。2023年から7連敗中の山崎に対し、二回に牧が先制の15号ソロ。今季3戦全敗、22回?で無得点だった天敵から先手を奪ったが、その後は本塁が遠かった。9日のヤクルト戦では九回2死から抑えの入江が同点本塁打を浴び、試合は引き分け。この日は、その入江が延長十回に登板し、2球で降板するアクシデントがあった。通常は155キロを超える球速が150キロに満たず、捕手の山本が違和感を察知。三浦監督は「右上腕の違和感」と説明し、「本来の入江のストレートじゃなかった」と話した。12日に病院で検査を受ける。勝率5割復帰を逃し、首位阪神とのゲーム差は9・5のまま。守護神のアクシデント発生が不安材料だが、監督は「明日は勝てるようにやっていく」と必死に前を向いた。(阿部慎)
◆ちびっ子ファンの前で、巨人・坂本が最高の結果を出した。この日の試合前、スタンドから「これ、坂本選手に渡してください!」と袋を持って叫ぶ小さな男の子の姿があった。球団広報が受け取り、坂本の手に渡った。中に入っていたのはリストバンド。「僕が2軍にいるときからランド(ジャイアンツ球場)に来てくれていた。いいところを見せられてよかった」と、坂本は値千金のアーチで応えた。(巨人担当・原田優介)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
49 | 32 | 2 | 0.605 (↓0.008) | - (-) |
60 | 286 (+3) | 181 (+6) | 47 (-) | 71 (-) |
0.249 (-) | 1.970 (↓0.05) |
2 (-) |
巨人 |
40 | 40 | 3 | 0.500 (↑0.006) | 8.5 (↑1) |
60 | 229 (+2) | 237 (+1) | 50 (+1) | 34 (-) |
0.242 (-) | 2.570 (↑0.02) |
3 (-) |
DeNA |
37 | 39 | 4 | 0.487 (↓0.006) | 9.5 (-) |
63 | 248 (+1) | 230 (+2) | 43 (+1) | 40 (-) |
0.228 (↓0.001) | 2.690 (↑0.01) |
3 (-) |
広島 |
37 | 39 | 4 | 0.487 (↓0.006) | 9.5 (-) |
63 | 243 (+1) | 242 (+2) | 37 (-) | 36 (+2) |
0.242 (↓0.001) | 2.750 (↑0.01) |
5 (-) |
中日 |
35 | 44 | 2 | 0.443 (↑0.007) | 13 (↑1) |
62 | 199 (+2) | 251 (+1) | 41 (+1) | 52 (-) |
0.222 (↑0.001) | 2.950 (↑0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
24 | 48 | 5 | 0.333 (↑0.009) | 20.5 (↑1) |
66 | 207 (+6) | 308 (+3) | 36 (+1) | 35 (+1) |
0.223 (↑0.001) | 3.540 (↑0.01) |
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