1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 6 | 10 | 1 | 1 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:及川 雅貴(4勝3敗0S) (セーブ:岩崎 優(0勝2敗19S)) 敗戦投手:島内 颯太郎(2勝1敗0S) 本塁打 |

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◆阪神が破竹の11連勝。阪神は2点を追う7回表、代打・糸原の犠飛と中野の適時打で同点とする。なおも続く好機で森下と佐藤輝の適時二塁打が飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、3番手・及川が今季4勝目。敗れた広島は7回に救援陣が崩れ、痛い逆転負けを喫した。
◆阪神の10連勝の陰にはいくつもの好走塁があった。第1戦、第2戦は阪神の機動力が威力を発揮した。第3戦も広島バッテリーに「足」を意識させることになりそうだ。9日の第2戦。1-1と追いつかれた直後の3回1死満塁。佐藤輝明内野手(26)の併殺崩れの間に1点が入り、これが決勝点となった。完全に打たされた二塁正面への打球だったが、打った瞬間から全速力で走っていた。「大きかったですね」と本人も納得のシーン。前の打席では思い切り引っ張った痛烈な右越え弾を放っている。広島の二塁手・菊池涼介(35)は、通常の併殺狙いよりは深く守っていた。佐藤輝もその守備位置を頭に入れていた。隠れた好走塁は、このときの一塁走者の森下翔太外野手(24)だ。二塁は余裕のアウトではあったが、最後まで走路を外さず、遊撃手の小園海斗(25)の視界に入った。ぎりぎりで頭を下げて送球をよけ、楽に投げさせることはしなかった。効果のほどはともかく、「併殺崩し」の強い意識は2人が共有していた。警戒されながらスタートを切った近本光司外野手(30)と、一、三塁からの中野拓夢内野手(29)の二盗も効果的だった。全員が連動するように奪った珠玉の1点だった。10連勝の期間は、ちょうど梅雨明けと猛暑到来に重なったが、阪神の選手は集中力を失わず、誰1人として全力疾走を怠っていない。微差が大差となり、結果に表れ始めた。
◆苦い歴史を持つ阪神の逃げ切りなるか-。7月9日に広島を下してついに10連勝。貯金は今季最多の17、2位広島とは最大の8・5ゲーム差と圧倒的な数字が並んだ。「7・9」で思い出されるのは第1期・岡田彰布監督だった2008年。7月8日の時点で貯金は28。巨人(当時は3位)に、このシーズン最大となる13ゲーム差をつけていた。7月9日は試合なし。同10日からじりじりゲーム差が縮まっていった。夏の北京オリンピックで主力が抜けたことも重なり、巨人に大逆転優勝「メークレジェンド」を食らった。その"起点"となったのが7月9日だった。
◆侍ジャパンの井端弘和監督(50)がマツダスタジアムを視察に訪れ、阪神佐藤輝明内野手(26)の進化を絶賛した。今春の阪神沖縄キャンプを訪れた際に「この1年で20本台から間違いなく、40、50(本)といける選手なので、大いに今年は期待したい」と話していた主砲。「今年の春先、爆発的に伸びるのは佐藤選手と名前を出させてもらったと思いますけど。その通りになって来ているのかな、と思っています」とうなずいた。国際大会の対応力について問われると「うまく対応は、打席の中でもちょっとずつできてきているのかなとは思う。11月の韓国との強化試合とかでも、そのへんの対応力を含めて見たいなとは思います」と11月15、16日に行う韓国との強化試合に招集することを示唆した。この日は直接言葉を交わし「自分の打撃のことも、順序立てて説明してくれたので、非常によかったなとは思いますけどね。『あっ、今いいな』とか『言っていることをやっているな』という感じは出ているので、いいと思います」とした。
◆侍ジャパンの井端弘和監督(50)がマツダスタジアムまで視察に訪れ、阪神森下翔太外野手(24)の招集の可能性について言及した。森下は現在、12球団2位の57打点を挙げ、リーグ2位の15本塁打をマーク。「最初出足がよくて、途中ちょっと下がりましたけど、また盛り返してきて。長いシーズンなので、こういうこともありながら、シーズンを終えていくと思うんですけど」と分析。続けて「代表で呼ぶと最初から好調なので、そこらへんの作り方というか、非常にうまい選手なのかなと思っています。呼んでダメということは、今のところないのかなと思っています」と話した。侍ジャパンは11月15、16日に韓国との強化試合を行う予定だ。さらに侍ジャパンに招集経験のある才木浩人投手(26)、石井大智投手(27)について聞かれると「(才木は)成績自体は、本人は納得してないとは思うんですけど、きっちり試合作っていますし。元々いいボールは持っていますので。今年の春先にやる大会なので、万全ではどの選手も来られるのかなと。石井投手も、ちょっとアクシデントがあったんですけど、素晴らしいボールを投げているので。強気のね、攻めを続けてほしいなと思います」と期待した。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)が3試合連続で先制点をもたらした。2回先頭で、2試合連続となる23号ソロと放り込んだ。左腕森翔平(27)の初球、124キロの真ん中スライダーを力まず振り抜いた。高く飛び出した打球は大きな弧を描いて右翼席に吸い込まれた。リーグトップの打点は59に伸びた。試合前には侍ジャパンの井端弘和監督(50)らが球場を訪問。会話も交わし、直接、大きな期待を寄せられた。本塁打、打点でトップを走るNPB随一の大砲について、同監督は「40、50(本)といける選手なので、大いに今年は期待したい。春先に、爆発的に伸びるのは佐藤選手と名前を出させてもらったと思いますけど。その通りになって来ているのかなと。(国際大会への)対応は打席の中でもちょっとずつできてきているのかなとは思う。11月の韓国との強化試合とかでも、そのへんの対応力を含めて見てみたい」と話していた。
◆阪神近本光司外野手(30)がシーズン100安打に到達した。3回2死からの第2打席で左腕の森翔平(27)に追い込まれたが、変化球をうまく左前に落とした。チーム82試合目での到達で、12球団一番乗り。過去6シーズンの年間最多は21年の178本。今年6月7日のオリックス戦(甲子園)で通算1000安打をマークしている。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)がシーズン自己最多本塁打に王手をかけた。2回先頭で右越えに23号ソロを放った。1年目の21年と23年に24本塁打をマークしたのが最多だが、この勢いだと更新は時間の問題だ。打点もリーグ単独トップの59に伸ばした。過去最多は23年の92打点。打率は2割8分台をキープしており、昨年の自己ベスト2割6分8厘を大きく上回る。3冠王の期待も膨らんでくる。盗塁もすでに8個で、22年の11個まであと3。出塁率なども含め、軒並みキャリアハイを残しそうなペースだ。>
◆阪神藤川球児監督(44)が与死球か否かに対するリクエストを行った。1-0の6回。先発の伊原陵人投手(24)が2死満塁のピンチを招き、桐敷拓馬投手(26)にスイッチ。桐敷は最初の坂倉将吾捕手(27)の右手付近に投球を当てた。坂倉は死球をアピールし、球審も死球とジャッジした。これに対して藤川監督はリクエスト。だが、リプレー検証の末、バットではなく手に当たっていると当初のジャッジが通り、押し出し死球で同点とされた。
◆阪神のドラフト1位左腕伊原陵人投手(24)が5回2/3を投げ、3安打6奪三振3失点で降板した。1-0の6回1死から大盛に左前打を許した。続く菊池は三振に仕留めたものの、小園、ファビアンに連続四球。2死満塁とした場面で降板した。投球数は103球で自己最多を更新。ブルペン陣に託し、悔しそうな表情でベンチに下がった。しかし、2番手の桐敷拓馬投手(26)が坂倉に押し出し死球。さらに秋山に中前2点適時打を許し、1-3と逆転されたため、伊原の勝ち星は消えた。今季はここまで広島戦で3試合に先発し、いずれも勝利投手となっていたが、4戦目にして初めて勝ち星を挙げられなかった。伊原は6月8日オリックス戦(甲子園)の5勝目以来、勝ち星から遠ざかっている。
◆阪神の連続2失点以下が、10試合でとぎれた。球団最長は56年6~7月の13試合だった。1-0で迎えた6回、好投を続けていた先発の伊原陵人投手(24)が1死から1番大盛に左前打を浴びた。続く菊池を空振り三振に仕留めるも、小園、ファビアンに連続四球を与え2死満塁で降板。代わった2番手桐敷拓馬投手(26)が坂倉に押し出し死球で1点を失うと、続く秋山に2点中前適時打を浴び、この回3失点を喫した。3失点以上したのは、4失点を喫した6月27日ヤクルト戦(神宮)以来となった。
◆広島が6回に逆転に成功した。6回6安打無四球1失点と力投した先発森翔平投手(27)が、3試合ぶりとなる1イニング複数得点を呼び込んだ。阪神に2連敗中だった左腕は、対戦2試合続けて失点を喫していた1回を無失点で滑り出した。2回には先頭佐藤輝に右翼席へ先制ソロを許すも、その後は粘った。「何とかチームが勝てるように。貢献できるように1イニングずつ頑張りたい」。打線の援護がない中で走者を背負いながらも追加点を許さなかった。5回は2死走者なしから3連打で満塁としたが、中野を三ゴロ。6回は中軸を3者凡退に切り、6回まで88球を投げ切った。その裏、先頭で回ってきた打席で代打を送られたが、打線が奮起した。8試合ぶり先発の大盛の安打から2四球で満塁とすると、代わった桐敷から押し出し死球で同点。さらに6月12日ロッテ戦以来の先発となた秋山が中前打で2点を勝ち越した。
◆11試合ぶりに3点以上取られた阪神だが、打線がすぐさま押し返した。1-0の6回、先発伊原陵人投手(24)が招いた2死満塁で登板した桐敷拓馬投手(26)が3人ともかえして逆転された。だが直後の7回、1死二、三塁から代打糸原健斗内野手(32)が中犠飛でまず1点。中野拓夢内野手(29)が左前に落として3-3。続く森下翔太外野手(24)の右中間への2点適時二塁打で5-3と、すぐに再逆転に成功した。さらには佐藤輝明内野手(26)も左中間への二塁打でもう1点加えた。前日までの10連勝中は最少失点での逃げ切りパターンが決まっていた。今回はそれが崩れた格好だが、打線が奮起。伊原の負けも消した。
◆阪神森下翔太外野手(24)が逆転となる勝ち越し2点二塁打を放った。1-3と逆転された直後の7回。3-3と追いつき、なお2死一、二塁で右中間を深々と破った。この2打点で今季59打点とし、ソロアーチを放っていたトップの佐藤輝明内野手(26)に一度は並んだ。
◆阪神が2リーグ制後の球団最長タイとなる、怒濤(どとう)の11連勝とした。この日試合がなかった巨人が勝率の差で2位となり、3位広島とともにゲーム差は9・5に拡大。これでリーグ独占中の貯金は18に増え、阪神以外の5チームは借金となった。最短で7月16日にマジック46が点灯する。球団史上最速優勝となる18年ぶりリーグ制覇へつながった23年9月1~14日以来の11連勝。1リーグ時代に記録した、球団最長の14連勝も見えてきた。先制は阪神だった。2回先頭で、佐藤輝明内野手(26)が右翼スタンドへ23号ソロ。21、23年にマークした自己最多24本塁打に王手をかけた。先発の伊原陵人投手(24)は5回まで散発2安打無失点と好投。しかし6回に連続四球で2死満塁のピンチを招き降板。代わった2番手桐敷拓馬投手(26)が坂倉に押し出し死球を与えると、続く秋山に2点中前適時打を浴びこの回3失点で、一時勝ち越しを許した。それでも直後の7回、先頭豊田の四球、代打前川の内野安打から1死二、三塁の好機。代打糸原健斗外野手(32)の中犠飛で1点をかえすと、さらに2死一、二塁で中野拓夢内野手(29)の左前適時打で同点。なおも2死一、二塁で、森下翔太外野手(24)が中堅へ2点適時二塁打を放ち勝ち越すと、佐藤輝がエンタイトル二塁打で続き、この回5得点で一気に逆転した。連続2失点以下は10試合で途切れたが、連続2ケタ安打は今季最長の6試合と継続。勢いはまだまだ止まらない。阪神が6月28日ヤクルト戦から11連勝。阪神の11連勝以上は、23年9月以来9度目。藤川監督は1年目で、新人監督の11連勝は21年中嶋監督(オリックス)以来となり、セ・リーグでは82年安藤監督(阪神)以来43年ぶり。阪神では46年に14連勝の藤村監督、前記安藤監督に次いで3人目。7回の森下の勝ち越し打が決勝点。森下の勝利打点(V打)は両リーグ最多の15度目。前半戦までにV打を15度もマークしたのは、昨季の岡本和(巨人)以来5人目。セ・リーグで15度は83年原(巨人)と前記岡本和に並ぶ最多タイ。
◆勝ちパターンが崩れ、阪神に逆転負けを喫した。同一カード3連敗で、阪神戦は8連敗。6月20日以来の借金1となり、3位に転落した。首位とは9・5ゲーム差に開いた。逆転もつかの間だった。3-1と逆転した直後の7回。2番手島内颯太郎投手が乱調だった。先頭豊田への四球から1死二、三塁とすると、代打糸原には中犠飛を打たれて1点差となった。2死二塁から近本に再び四球。続く中野にもボールが先行し、カウント3-1からの真っすぐを左翼へ打たれて同点に追いつかれた。試合前まで防御率0・30だった右腕が2点を失い降板。代わった森浦も勢いづいた阪神打線を止められず、森下、佐藤輝に連続適時二塁打を浴びた。続く大山に四球を与えた森浦は、1アウトも取れずに降板となった。6回まで好投続けた先発森を援護できなかった打線は、森に代打が送られた6回裏に一時は逆転した。2四球などで満塁とすると、代わった桐敷から押し出し死球で同点。秋山の中前打で2点を勝ち越した。再逆転を許した終盤8回は1死から3連打で満塁をつくったものの、モンテロ、代打中村奨が凡退した。
◆阪神が2リーグ制後の球団最長タイとなる、怒濤(どとう)の11連勝とした。この日試合がなかった巨人が勝率の差で2位となり、3位広島とともにゲーム差は9・5に拡大。これでリーグ独占中の貯金は18に増え、阪神以外の5チームは借金となった。最短で7月16日にマジック46が点灯する。阪神が6月28日ヤクルト戦から11連勝。阪神の11連勝以上は23年9月以来9度目。藤川監督は1年目で、新人監督の11連勝は21年中嶋監督(オリックス)以来となり、セ・リーグでは82年安藤監督(阪神)以来43年ぶり。阪神では46年に14連勝の藤村監督、前記の安藤監督に次いで3人目。なお、6回に3失点し、連続試合2失点以下の記録は10試合で止まった。7回の森下の勝ち越し打が決勝点。森下の勝利打点(V打)は両リーグ最多の15度目。前半戦までにV打を15度もマークしたのは、昨季の岡本和(巨人)以来5人目。セ・リーグで15度は83年原(巨人)と前記岡本和に並ぶ最多タイ。広島戦は8連勝となった。阪神の広島戦8連勝以上は、同一シーズンでは81年に引き分け2つをはさみ12連勝して以来だが、引き分けなしの8連勝以上は76年の9連勝以来。7月4日のDeNA戦から、6試合連続2桁安打。6試合連続2桁安打は14年以来。球団最長は08年の10試合連続。
◆阪神糸原健斗内野手(32)がビッグイニングを演出した。1-3の7回1死二、三塁から代打で登場。カウント1-2からの3球目、広島島内の153キロ速球を捉えて中犠飛を放った。「(坂本)誠志郎がしっかり送ってくれたので、何とかランナーをかえしたかったです。犠牲フライでしたが最低限の仕事ができてよかったです」。6月14日の敵地楽天戦での押し出し四球以来となる今季3打点目で、チームの反撃ムードを高めた。
◆阪神近本光司外野手(30)が12球団最速で今季100安打を達成した。3回2死から左前打を放ち節目に到達すると、5回2死一、二塁では内野安打を放ちマルチ安打。2点を追う7回は1点をかえした直後に冷静に四球を選び、逆転につなげた。「粘り強く勝てたので良かったです」。新人年から7年連続100安打は、球団では吉田義男の53~60年の8年連続以来。「ケガなくチームのために積み重ねていけたら」と先を見据えた。
◆広島の勝ちパターンが崩れ、阪神戦8連敗となった。6月20日以来の借金1となり、3位タイに後退した。逆転した直後の7回。試合前まで防御率0・30だった島内が乱れた。先頭を含め2四球。犠飛と左前打で2点差を追いつかれた。さらに代わった森浦は2者連続適時二塁打で3点を勝ち越された。新井監督は「2人ともいつも頑張ってくれているので、切り替えて明日から頑張ってもらいたい」と2投手を責めることはなかった。
◆阪神中野拓夢内野手(29)が同点打を放った。7回、2-3と1点差に迫り、なおも2死一、二塁、広島2番手島内の151キロストレートを詰まりながらも左前へ。価値あるタイムリーとなった。「その前の満塁の打席でも凡退してますし。何とかチャンスで打ちたいと思ってた。割り切って3-1から行こうという気持ちはあった。その結果、いいところに飛んでくれたかなと思います」。最強打線のつなぎ役が大逆転劇に貢献した。
◆阪神ドラフト1位左腕伊原陵人投手(24)が粘投した。1-0の6回2死満塁で降板。その後一度は勝ち越されたものの、7回にチームが逆転。5回2/3を投げ、3安打6奪三振3失点。勝ち星はつかめなかったが、デビューからの被本塁打ゼロを77回1/3に伸ばした、「悪かったとは全然思わないです。あそこで踏ん張れないというところがあったので、踏ん張れるように見つめ直してやっていくだけかなと思います」と前を向いた。
◆阪神が2リーグ制後の球団最長タイとなる、怒濤(どとう)の11連勝とした。試合がなかった巨人が勝率の差で2位となり、3位広島とともにゲーム差は9・5に拡大。これでリーグ独占中の貯金は18に増え、阪神以外の5チームは借金となった。2回に佐藤輝明内野手(26)の23号ソロで先制も、7回に3点を奪われ一時逆転を許した。それでも直後の7回に打者一巡の攻撃で、一挙5得点を奪い白星につなげた。阪神藤川球児監督(44)は「選手たち個人個人もおなかがすいている状態というかね、現状で満足してない選手たちを、グラウンドでその感じ、その表現が出てるので、非常にいい状態だと思います」と目を細めた。
◆歴史的に強すぎる! 阪神が2リーグ制後では球団最長タイとなる11連勝を決めた。リーグ独占中の貯金を18に増やし、2位巨人に今季最大9・5ゲーム差をつけた。敵地広島で11試合ぶりに3失点したが、2点を追う7回に一挙5得点で逆転に成功した。4番佐藤輝明内野手(26)は2戦連発の23号先制ソロで早くも自己最多24本塁打に王手をかけ、7回にはダメ押しの左中間適時二塁打。侍ジャパンの井端弘和監督(50)も視察したマツダスタジアムで両リーグ最速の60打点に到達した。引き分けを挟まない広島戦8連勝は76年以来49年ぶり。最速で16日にマジック46が点灯する。佐藤輝が今季おなじみ、力感のない一振りでキャリアハイにリーチをかけた。2回先頭の第1打席。広島左腕森の初球、甘く入った124キロのスライダーを逃さなかった。大飛球は赤く染まったライトスタンドへ一直線。この日の初スイングで2戦連発の先制23号ソロを決め、自己最多24本塁打に7月上旬で早くもリーチをかけた。三塁側ビジター応援席を埋めた阪神ファンは早速、お祭り騒ぎだ。「最高の形で先制できて良かったです。初球からいいスイングができたと思います」チームは23年9月以来、2リーグ制後では最長タイの11連勝を飾った。4番は2点を追う7回2死二塁でもダメ押しの適時二塁打を放ち、この回一挙5得点の猛攻を締めくくっていた。広島3番手森浦の外角ストレートを泳ぎながら捉えると打球は左中間へ。ミートしただけのようにも映ったが、ワンバウンドでスタンドインするエンタイトルツーベースで度肝を抜いた。2戦連続で先制打、4戦連続で第1打席での打点を記録。11連勝中は15安打、11打点、4本塁打の大暴れだ。チームは14年以来11年ぶりの6戦連続2桁安打を決め、49年ぶりの広島戦引き分けなしの8連勝を飾った。セ・リーグ全5球団に借金を背負わせ、前半戦の首位ターンも確定させた。この日は侍ジャパン井端監督がマツダスタジアムを視察していた。23年アジアチャンピオンシップ、25年の侍ジャパンシリーズで佐藤輝を代表に招集した指揮官は「一昨年、アジアで呼んだ時と今回呼んだ時とでは全然雰囲気が違った。振る舞いとかも含めて、いい方向に行っているかなとは感じました」と納得顔だ。今春の阪神沖縄キャンプ中、侍指揮官は佐藤輝の今季40~50本量産を予見していた。「その通りになって来ているのかな」と目を細め、「11月の韓国との強化試合とかでも、そのへん(国際大会)の対応力を含めて見たい」とイメージ。11月15、16日の「ラグザス侍ジャパンシリーズ2025日本VS韓国」(東京ドーム)での招集も示唆するほどの高評価だ。とはいえ、背番号8は冷静だ。韓国戦について聞かれると「まずはシーズンをしっかり戦いきりたい」ときっぱり言い切った。独走Vへ。4番が「止まらない猛虎」を怪力で先導している。【伊東大介】阪神が6月28日ヤクルト戦から11連勝。阪神の11連勝以上は23年9月以来9度目。藤川監督は1年目で、新人監督の11連勝は21年中嶋監督(オリックス)以来となり、セ・リーグでは82年安藤監督(阪神)以来43年ぶり。阪神では46年に14連勝の藤村監督、前記の安藤監督に次いで3人目。なお、6回に3失点し、連続試合2失点以下の記録は10試合で止まった。7回の森下の勝ち越し打が決勝点。森下の勝利打点(V打)は両リーグ最多の15度目。前半戦までにV打を15度もマークしたのは、昨季の岡本和(巨人)以来5人目。セ・リーグで15度は83年原(巨人)と前記岡本和に並ぶ最多タイ。広島戦は8連勝となった。阪神の広島戦8連勝以上は、同一シーズンでは81年に引き分け2つをはさみ12連勝して以来だが、引き分けなしの8連勝以上は76年の9連勝以来。7月4日のDeNA戦から、6試合連続2桁安打。6試合連続2桁安打は14年以来。球団最長は08年の10試合連続。
◆阪神森下翔太外野手(24)の打球は広島ファンの悲鳴とともに右中間にグンと伸びた。7回、2点差を追いつき、なおも2死一、二塁から森浦のチェンジアップをとらえた。2人が生還して5-3と勝ち越し。二塁に到達した森下はどうだとばかり、ベンチにアイブラックの決めポーズ。鮮やかな逆転劇を誇った。「(中野)拓夢さんが同点打でいい場面を作ってくれたので、思い切っていこうという気持ちでした」ほんの少し漂った不穏な空気も、一瞬で吹き飛ばした。伊原が6回に崩れ、満塁で救援した桐敷も止められず1-3と逆転された直後だった。「逆転されても取り返せる。投手に助けられてばかりではなく、自分たちも点を取りたい」と主軸のプライドを示した。勝負強さは飛び抜けている。2本塁打した6日のDeNA戦に続くダントツ15度目の勝利打点。球宴前の数字としてはセ・リーグ歴代タイ記録となった。6月中旬から少し下降したが、7月に入ってまた成績上昇。好不調の波の少なさが、3年目の成長。こだわるのは「姿勢」だ。打撃でつま先重心になる傾向があり、スクワットなどで重心の位置を矯正するのがルーティン。まっすぐ立てているかを毎日、確認する。球場を訪れた侍ジャパン井端監督も納得の内容だろう。昨秋のプレミア12では全試合4番に据えたほど信頼を置く。「(今年は)最初出足がよくて、ちょっと下がったけど、また盛り返して。(代表に)呼んでダメということは今のところない」。WBC出場を熱望する森下にとってもいいアピールになった。「各自がやるべきことをやっているだけ。それができれば強いと思う。個々の能力は高いので。誰かの調子が悪くても誰かがカバーできれば」。攻撃力で押し切るのもまた、阪神の勝利の方程式だ。【柏原誠】
◆阪神の勝ち投手は原則に沿って及川雅貴投手(24)になった。1-0の6回、伊原陵人投手(24)が招いた2死満塁のピンチで桐敷拓馬投手(26)が救援。走者3人を生還させ、逆転されたが、3アウト目は奪った。直後の7回に大逆転。そのまま逃げ切り勝ちしたため、桐敷が勝ち投手のようにも思えるが、7回裏をぴしゃりと抑えた及川が優先された。野球規則には以下のようにある。「救援投手が少しの間投げただけで、かつその投球が効果的でなく、続いて登板した救援投手の中にリードを保つのに十分に効果的な投球をした投手がいた場合には、続いて登板した救援投手の中で最も効果的な投球をしたと記録員が判断した投手が勝利投手となる」
◆広島は勝ちパターンが崩れ、阪神に逆転負けを喫した。阪神戦8連敗で、6月20日以来の借金1となり、3位タイに後退した。逆転した直後の7回。2番手島内が先頭豊田の四球から1死二、三塁とし、代打糸原の中犠飛で1点差とされた。再び四球でピンチを広げ、中野には同点打を浴びた。代わった森浦は森下、佐藤輝に連続適時二塁打を浴びて勝ち越しを許した。
◆猛虎が強すぎる! 首位の阪神が、広島に逆転勝ちし、11連勝で2位とのゲーム差を今季最大の9・5ゲームに広げた。2点を追いかける7回に中野、森下、佐藤輝の3連続適時打などで一挙5点を奪って、試合をひっくり返した。リーグ戦再開後、驚異の11勝1敗で4カード連続の勝ち越し。上位チームの巨人、DeNA、広島を3連勝で直接たたき、2位以下を大きく引き離した。交流戦終了時点では、2位DeNA、広島と3・5ゲーム差だったが、2位巨人、3位のDeNA、広島ともに9・5ゲーム差をつけた。セ・リーグは、首位を独走する阪神が貯金18で、2位巨人、3位広島、DeNAは借金1。ついに阪神以外の下位チームが借金生活に入った。昨季は、シーズン前半戦終了時点で、首位巨人から、4位の阪神までが3・5ゲーム差だったが、阪神が驚異の防御率1点台の投手陣、打率リーグトップの打者陣も好調を維持し、頭一つ抜けた。
◆強すぎる猛虎は暑さにも強い! 首位の阪神が、広島に逆転勝ちし、11連勝で2位とのゲーム差を今季最大の9・5ゲーム差に広げた。リーグ戦再開後、驚異の11勝1敗で4カード連続の勝ち越し。上位チームの巨人、DeNA、広島を3連勝で直接たたき、2位以下を大きく引き離した。連勝は6月28日のヤクルト戦から始まったが、球場は神宮球場。2カード目の巨人戦は甲子園、3カード目のDeNAは横浜スタジアム、4カード目はマツダスタジアムで、全てが屋外球場だった。酷暑が話題に挙がる中、ヤクルト戦を除き、9試合はナイターだったが、練習中は気温も高く、ドーム球場に比べれば試合中も暑く、熱中症対策などは必須となる。現在、阪神は貯金18で、2位巨人、3位広島、DeNAは借金1。ついに阪神以外の下位チームが借金生活に入った。暑さに強い虎が2年ぶりのリーグ優勝に向け、突き進む。
◆2026年に迫ったWBCの選考を進める侍ジャパン・井端弘和監督(50)が視察に訪れた。阪神の試合前練習時には、ベンチで約20分間、藤川球児監督(44)と談笑した。前回WBCメンバーの中野拓夢内野手(29)、プレミア12で全試合4番として起用した森下翔太外野手(24)や、現在盗塁、安打数でリーグトップを走る近本光司外野手(30)と挨拶を交わすシーンもあった。強力な投手陣と本塁打&打点ともにリーグワンツーを独占する佐藤輝、森下を中心とした攻撃陣。首位を独走する阪神勢からの選出に注目が集まる。
◆10連勝中の阪神はドラフト1位の伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が先発する。ここまで17試合に登板して5勝2敗、防御率1・26。広島には4試合で3勝0敗、防御率0・47と抜群の相性を誇っている。中継ぎ待機する門別啓人投手はこの日が21歳の誕生日。6月27日にリリーフとして昇格後、ここまで出番はないが、登板機会が訪れるか。広島の先発は対右の日打率が・274の森。「6番・左翼」には豊田寛外野手(28)が名を連ねた。
◆視察に訪れた侍ジャパン・井端弘和監督(50)が来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の選考に向け、阪神勢について話した。「自分が監督になってから広島では小園選手、阪神では森下選手を全部呼んでいますので、そこの2人には期待したい。森下選手は昨年4番で使わしてもらいましたし、チャンスに強いので次のWBCでも期待したいなと思っています」自ら、現在セ・リーグ2位の15本塁打、57打点と好調をキープする森下翔太外野手(24)の名前を出した。昨年11月に行われた「プレミア12」では全試合4番で起用。今季も勝負強さを見せる森下に「代表で呼ぶと最初から好調なので、その辺の作り方が非常に上手い選手。呼んでダメということは、今のところないのかなと思ってます」と全幅の信頼を寄せた。今春の強化試合に招集し、今季は22本塁打、58打点の2冠を走る佐藤輝明内野手(26)にも言及した。「今年の春先に『爆発的に伸びるのは佐藤選手』と名前を出させていただいたと思うんですけど。その通りになってきてるのかなと思っていますんで、このまま静観して見てようかなと。内野に戻ってきて良かったなと思っています」3月のドジャース戦での本塁打に始まり、圧倒的な成績を残す虎の主砲の飛躍を予感していた井端監督。3月の強化試合の際には「向こうもじっくりと腰を据えて、会話がずっと長く続けられたので。なんかちょっと変わったな」と変化も感じ取ったという。メンバー選考も始まっていく中で、強打の三塁手として期待されている。「打席の中でうまく対応はちょっとずつできてきているのかなと、11月の韓国戦の強化試合でも対応をみたい」と、秋季合宿への招集を示唆した。
◆阪神が佐藤輝明内野手(26)の2試合連続本塁打となる23号ソロで先制に成功した。0-0の二回、先頭で打席に立つと、広島の先発・森が投じた初球の真ん中スライダーをバットに乗せて右翼スタンドに運んだ。佐藤輝は今カード3試合連続で先制打をマーク。直近4試合で3本目のアーチを放ち、量産態勢に入っている。この日は侍ジャパンの井端弘和監督(50)が視察に訪れ、阪神の選手とも交流。来年3月に開催されるWBCに向けて、持ち味をアピールした。
◆阪神・佐藤輝明内野手(26)が二回、2試合連続本塁打となる先制の23号ソロを放った。佐藤輝明「打ったのはスライダー。最高のかたちで先制できてよかったです。初球からいいスイングができたと思います。まだ序盤ですし、この後の打席もチームに貢献できるように、そして少しでも伊原を援護できるように頑張ります」
◆阪神・近本光司外野手(30)が1-0で迎えた三回2死の第2打席で左前打を放ち、12球団最速で今季100安打に到達した。入団から7年連続で100安打を達成。球団では1953年から60年まで8年連続で達成した吉田義男以来2人目の快挙となった。五回の第三打席では内野安打を放ち、101安打目を記録した。
◆阪神が六回に3点を失い広島に逆転を許した。先発した阪神のD1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は五回まで広島打線を2安打に抑える圧倒的な投球を披露。しかし1-0で迎えた六回に1死から大盛に安打、小園に四球を与えてこの日初めてピンチを背負った。4番・ファビアンに対しては、追い込んでからストライクゾーンぎりぎりに直球を投げ込むも、球審・梅木の右手は上がらず四球。伊原は思わずマウンドでしゃがみ込み、悔しさを露わにした。2死満塁とし、藤川監督は2番手・桐敷をマウンドへ。しかし、坂倉に押し出し死球を与えて同点に追いつかれると、続く秋山に勝ち越しの2点打を浴びた。チームとして3失点は6月27日のヤクルト戦(神宮)以来11試合ぶり。ここまで得点は佐藤輝のソロによる1点のみ。打線が反発力を見せ、逆転勝利に導けるか。
◆阪神D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は六回途中まで3安打3失点で降板した。6勝目はならなかった。「前回登板でリズムが悪かったので今日はストライク先行で勝負していこうという意識で試合に臨みました。ランナーを出しても五回まではテンポよく投げることができました。六回の投球を結果からみると小園選手への四球が痛かったです。ああいった場面を粘り切る投球ができるような力をつけていきたいです」
◆逆転を許した直後に打線が反発力を見せ、阪神がすぐさま逆転に成功した。1-3で迎えた七回、広島の2番手・島内から先頭の豊田が四球を選ぶと、続く代打・前川が内野安打でつなぐ。坂本が犠打を決めて1死二、三塁と好機を広げ、代打・糸原の犠飛で1点を返した。さらに近本が四球を選ぶと、ここまで無安打だった2番・中野がカウント3-1からの高め直球を左前に運んで、同点の走者が生還。打線が奮起し、好投を見せたD1位・伊原(NTT西日本)の負けを消した。ここで広島ベンチは3番手・森浦にスイッチ。2死一、二塁で打席に立った森下翔太外野手(24)がカウント2-1からの高めチェンジアップを捉えると、打球は右中間を真っ二つ。2人の走者が生還し、勝ち越しに成功した。これだけでは終わらない。続く佐藤輝明内野手(26)がフルカウントからの外角149キロ直球を片手ではじき返すと、打球は外野の頭を越えてワンバウンドで左中間スタンドへ。エンタイトルツーベースで12球団最速で60打点に到達した。4安打を集中させ、この試合チーム10安打に到達。2014年9月以来11年ぶりとなる、6試合連続二桁安打とした。
◆阪神・糸原健斗内野手(32)が1-3の七回、代打で中犠飛を放った。この回5得点のビッグイニングの流れを作った。「打ったのはストレート。(坂本)誠志郎がしっかり送ってくれたのでなんとかランナーを還したかったです。犠牲フライでしたが最低限の仕事ができてよかったです」
◆阪神が劇的な逆転勝利で広島をスイープ。2023年9月1日のヤクルト戦(神宮)からリーグ優勝を決めた同14日の巨人戦(甲子園)で記録して以来となる2年ぶりの11連勝を達成した。打線は二回に佐藤輝明内野手(26)の23号ソロで先制。3点を奪われ逆転された直後の七回には、代打・糸原の犠飛と中野の適時打で同点に追いつくと、森下翔太外野手(24)の2点二塁打で勝ち越し。さらに佐藤輝のエンタイトルツーベースで1点を重ね、一挙5得点。佐藤輝は12球団最速で60打点に到達した。先発した伊原陵人投手(24)は六回途中3失点で降板。五回までは広島打線を2安打に抑え込むも、六回に安打と2四球を与えて降板。2番手で登板した桐敷が走者をかえし、チームとして11試合ぶりに3失点を喫した。それでも逆転してからは及川-石井-岩崎が無失点リレーを完成させて逃げ切り。敵地6連戦全勝で11日からは「ウル虎の夏2025」が開催される本拠地ヤクルト戦に臨む。
◆阪神が逆転勝ちで、1リーグ時代を含めて9度目の11連勝を飾った。二回、佐藤輝明内野手(26)の今季2度目の2試合連続本塁打で先制。六回、D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が2死満塁で降板し、2番手桐敷拓馬投手(26)が押し出し死球と中前打で3点を失った。しかし直後の七回、代打糸原健斗内野手(32)の中犠飛と中野拓夢内野手(29)の左前打で同点。森下翔太外野手(24)、佐藤輝の連続適時二塁打で5点を奪った。チームの3失点以上は6月27日ヤクルト戦(神宮)以来で、連続2失点以下試合は「10」で途切れた。近本光司外野手(30)は三回の左前打で、新人から7年連続年間100安打。リーグトップの佐藤輝は60打点で、森下とは1差。石井大智投手(27)は27試合連続無失点。
◆阪神は逆転された直後の七回に、豊田が粘って四球を選んだ。各打者が追い込まれてもしぶとく粘って、次の打者につなぐ野球ができている。続く代打・前川も追い込まれながら内野安打。坂本が最もプレッシャーがかかる状況で1球で送りバントを決めると、代打・糸原も追い込まれながら犠飛。1番から5番までが阪神の強さという評価は正しいのだが、6番から下位でも得点できるのが今の阪神。しかも、走者を置いたケースでは全員が、センターから逆方向を徹底している。七回の森下、佐藤輝の連続適時二塁打は、その象徴的なシーンだった。捕手目線でいえば、最も厄介な打線だ。クリーンアップが強力で、その前後にしぶとい打者が並ぶ打線といえば、黄金時代の西武を思い出す。秋山、清原、デストラーデがいて、石毛、辻、伊東、田辺らが脇を固める。一時代を築いたあの打線をほうふつさせる。点の取り方では、あの打線を上回っているのではないか。逆転された桐敷も、再逆転で落ち込む必要はなくなった。投打のバランスが取れて、本当に隙のないチームになりつつある。(サンケイスポーツ専属評論家)
◆?阪神の優勝へのマジックナンバーの最短点灯は16日。阪神が16日まで連勝した場合、他球団の結果次第で、優勝マジック46が出る。?6月28日のヤクルト戦(神宮)から11連勝。阪神のシーズン11連勝は2リーグ制(1950年)年以降では最多タイ記録で、2023年9月1日のヤクルト戦(神宮)-同14日の巨人戦(甲子園)以来2年ぶり6度目。球団最多は1リーグ時代の1937年秋と46年に記録した14連勝。?対広島は5月17日の8回戦(甲子園)から8連勝。対広島シーズン8連勝以上は81年5-18回戦(12連勝=2分けを挟む)以来44年ぶり。引き分けを挟まない8連勝以上は76年15-23回戦(9連勝)以来49年ぶり。?近本がシーズン100安打に到達。プロ1年目の2019年から7年連続で100安打以上をマーク。阪神で新人年から6年以上続けて100安打以上を放ったのは、53-60年の吉田義男(8年連続)以来65年ぶり2人目。
◆マツダの空に2夜連続の放物線が描かれた。虎の4番が3夜連続の先制パンチ。ドライチの後輩を援護し、侍指揮官にその存在感を見せつける。止まらない勢い。絶好調の猛虎打線の中心に、阪神・佐藤輝明内野手(26)がいた。「一球でいいバッティングができたと思います」二回先頭で迎えた第1打席。森の初球、124キロスライダーを振り抜いた。打球は美しい弧を描き、右翼スタンドへ吸い込まれる。2試合連続の先制弾となる23号ソロ。薄暮のグラウンドをゆっくりと一周した。5-3と逆転して迎えた七回2死二塁では、中越えのエンタイトルツーベースを放って、この日2打点。直前に並ばれた森下を再び引き離し、両リーグ最速で60打点に到達だ。この日、先発マウンドに立ったのはドラフト1位・伊原(NTT西日本)。実は佐藤輝、伊原が先発した試合でめっぽう強い。打率・388(49打数19安打)、16打点、5本塁打。「素晴らしいですよね。野球の話はしないけど、しゃべりますよ。マウンドでは本当に頼もしい存在。リズムを作ってくれるから打てるのかな」。後輩ドライチをバットで支える先輩ドライチも頼もしい。侍ジャパン・井端監督が視察に訪れた一戦で放った先制弾に駄目押し打。リーグ2冠の虎の主砲に、井端監督は「今年の春先に、爆発的に伸びるのは佐藤選手と名前を出させていただいた。その通りになってきていると思っていますので、このまま静観してみていようかな」と最大級の賛辞を贈った。さらに「(3月の強化試合では)じっくりと腰を据えて、会話がずっと長く続けられた。変わったな、と。11月の韓国戦の強化試合でも対応をみたい」と変化を証言し、今秋の招集も示唆。ただ、佐藤輝は「まずはシーズンをしっかり戦いきりたい」と浮かれず足元を見た。絶好調の4番が中心に座る猛虎打線は2014年以来、11年ぶりの6試合連続2桁安打。破竹の11連勝となった。「みんなでまた集中していい攻撃ができたと思いますね」どこまでも続く連勝街道。その先に2年ぶりのリーグ制覇が待っている。(原田遼太郎)?...阪神は10安打を放ち、4日のDeNA戦(横浜)から6試合連続2桁安打を記録。2014年9月17日のヤクルト戦(神宮)―24日のDeNA戦(横浜)の6試合連続以来で11年ぶり
◆ホンマに頼もしい!! 阪神は広島に6―3で逆転勝ちし、2年ぶりで2リーグ制後の球団記録に並ぶ11連勝を飾った。七回に森下翔太外野手(24)が〝予告〟決勝2点打で、視察に訪れた侍ジャパン・井端監督に来年のワールド・ベースボール・クラッシックでの代表入りもアピールした。若き大砲が勝負強さを発揮して前半戦の首位ターンを決めた藤川虎の勢いは止まらない。日本球界屈指のクラッチヒッターが、またも試合を決めた。ファンが祈ったとき、必ず結果を出す。チャンスに強い森下が今季15度目の決勝打となる2点二塁打で、球団記録に並ぶ11連勝をもたらした。「チーム全員でつないで(中野)拓夢さんが同点打を打ってくれたので、思い切っていきました。勝つためだけに、自分のスイングをしっかりしました」一回に佐藤輝の本塁打で先制するも、六回に3失点で逆転された直後だった。2番手・島内を捕まえて同点に追い付くと、なおも2死一、二塁となって広島は森浦にスイッチ。森下は高めに浮いたチェンジアップを捉えた。「ワンヒットでかえってこられると思った。自分のスイングをしただけです」。逆らわずに右中間への二塁打で、再び試合をひっくり返した。「こういう日、打てるんだよね」試合前、森下はニヤリと笑った。ここぞの場面で試合を決めてきた背番号1。この日は〝こういう日〟だった。日本代表・井端監督が、来年3月に控えたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のメンバー選考も兼ねた視察のために球場を訪問。代表監督に就任してから、今春の強化試合を除いて3度招集をかけてきた森下は、選考候補の本命の一人だ。「チャンスに強いので、次のWBCでも期待したい。ずっと日本が強くあり続けるために、次世代のスター候補かなと思います」森下は初の主要国際大会となった昨年11月の「プレミア12」でベストナインに輝く活躍で準優勝に貢献し、大舞台での適性を見せつけた。そして今季も本塁打、打点の両部門でリーグ2位につけるなど、勝負強さは健在。井端監督も「代表で呼ぶと最初から好調なので、そのあたりの作り方が非常にうまい選手。呼んで駄目ということはないのかなと思っています」と信頼を寄せている。
◆関西で生まれ育った男が、虎の歴史にその名を刻んだ。阪神・近本光司外野手(30)が3試合連続となるマルチ安打を記録。シーズン101安打とし、偉人にまた一歩近づいた。「積み重ねだと思います。しっかりけがなく、チームのために一つずつ積み重ねていけたらいいなと思います」第1打席は森の前に二ゴロに倒れたが、三回2死の第2打席で快音を奏でた。カウント0-2から外角低めの変化球を逆らわず左前にはじき返して6試合連続安打。これで12球団最速となるシーズン100安打とし、1953―60年に8年連続を記録した吉田義男以来、球団2人目となる入団年から7年連続の100安打に到達した。これだけでは終わらない。五回2死一、二塁ででは、しぶとく一、二塁間へ運んで内野安打をもぎ取り101安打目を記録。1点差とした直後の七回に2死二塁で四球を選んでつなぐと、森下の適時打で2夜連続となる決勝のホームを踏んだ。「粘りよく勝てたので良かったです」最多安打を争う岡林(中日)、ファビアン(広島)との差は「4」に広がった。2割7分台で7月を迎えたが、・297として3割も見えてきた。リードオフマンとして、こつこつとチームを引っ張っていく。(萩原翔)
◆阪神・桐敷は1-0の六回2死満塁で伊原をリリーフしたが、坂倉に押し出しの死球で同点に追いつかれ、続く秋山に2点中前打を浴びた。「本当に伊原には申し訳ないことをした。(次回登板に向けて)しっかり準備して、やり返せられるようにしたい」と左腕。チームとしては6月28日のヤクルト戦(神宮、●3―4x)以来、11試合ぶりに3失点以上となった。
◆3点リードの八回に登板した阪神・石井は1死から3連打で満塁とされたが、モンテロを151キロ直球で見逃し三振。代打・中村奨を三邪飛に打ち取り、連続試合無失点を27に延ばした。「満塁ホームランだけは駄目という意識でした。野手が追い付いて(勝ち越して)くれた試合。きょうは絶対勝たないといけないと思って投げた」と振り返った。
◆逆転した直後の七回に登板し、1回無失点の阪神・及川が勝ち投手となった。救援投手が1イニング未満でかつ前任投手の残した走者を含む2失点以上した場合は原則として勝利投手にはなれず。六回に逆転を許した桐敷がこれに該当し、及川が今季4勝目(3敗)をつかんだ。
◆代打の阪神・糸原が仕事を果たした。1-3と逆転されて迎えた七回1死二、三塁で中犠飛。6月14日の楽天戦(楽天モバイル)以来の打点に「(坂本)誠志郎が送ってくれて、チャンスをみんなが作ってくれて、何とかすぐに1点かえせて。その後みんなが逆転してくれてよかったなと思います」とうなずいた。
◆阪神・中野が逆転劇につなげる同点適時打を放った。代打・糸原の犠飛で1点差に迫り、なおも2死一、二塁。「チームの流れもいいので、追いつこうっていう雰囲気もあった」と2番手・島内の高め直球を狙い撃ち、左前に落とした。「ああいう場面で打てるのは自分としてもいいこと。もっといい流れに乗っていけるようにやっていきたい」とうなずいた。
◆勝った、勝った! また、また、また、また、また、また、また、また、また、また勝った~強い阪神、また勝った~の11連勝、バンザーイ!!2023年、日本一に輝いた岡田阪神以来の11連勝...。いやいや! 82試合を終えて49勝31敗2分けだけど、2023年は同じ82試合終了時点で45勝34敗3分け。圧倒的に今季の方が強いのだ!!ガハハハ。阪神以外のセ5球団はぜ~んぶ、借金。Tigersファーストとしては、うれしいやないの!! 高笑いしている自分が、他国に高い関税をかけまくってる傲慢な米トランプ大統領に重なるけど...。野球だから許して~!六回に3点を取られて逆転されたら、七回にあっさり5点を奪って逆転。今の猛虎は手がつけられまへ~ん!! てか、もはや優勝よりチームの佐藤輝vs森下の打点王争い、中野vs近本の首位打者、村上vs才木の最多勝(防御率も)が気になる!! これって夏の甲子園で優勝するより大阪代表になる方が難しい大阪桐蔭-履正社みたいな?妙なペナントになってきたよ。
◆侍ジャパンの井端監督がマツダスタジアムにやってきた。視察予定の時期に阪神が強いのか。それとも、阪神が強いから視察に来たのか。多分、前者だろうが、〝いい時期に見に来てくださいました〟という感じだ。囲み取材に加わったのはトラ番・中屋友那。2024年11月には「プレミア12」取材で台湾まで出向いた、侍ジャパン担当でもある。「井端監督にインタビューさせてもらいました。中日ファンだった時期もあるボクにとって〝これぞプロ〟のアライバコンビは憧れの存在。その井端さんが、24歳のひよっこ記者に丁寧に答えてくださって。代表監督の取材だから、全体の話を聞くのが礼儀ですが、才木投手と森下選手の話ばかり質問したんです。嫌な顔ひとつせず、対応してもらいました」井端ジャパンに、タテジマが何人選ばれるのかも興味深い。「阪神は代表経験者が多いですからね」中屋の言う通りだ。昨年のプレミア12は才木、森下の2人。2023年WBC世界一メンバーには湯浅、中野が名を連ねている。石井、桐敷、及川、佐藤輝、大山、近本もメンバーに選ばれたことがある。少し前になるが、岩崎、梅野も21年東京五輪の金メダリストだ。現在の阪神からは、さらに村上、大竹、伊原、坂本らが選ばれても不思議ではないが...。こちらの予想も結構、楽しめる。何より、代表ユニホームもタテジマだから、違和感もない。

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
49 | 31 | 2 | 0.613 (↑0.005) | - (-) |
61 | 283 (+6) | 175 (+3) | 47 (+1) | 71 (-) |
0.249 (↑0.001) | 1.920 (↓0.01) |
2 (1↑) |
巨人 |
39 | 40 | 3 | 0.494 (-) | 9.5 (↓0.5) |
61 | 227 (-) | 236 (-) | 49 (-) | 34 (-) |
0.242 (-) | 2.590 (-) |
3 (1↑) |
DeNA |
37 | 38 | 4 | 0.493 (-) | 9.5 (↓0.5) |
64 | 247 (-) | 228 (-) | 42 (-) | 40 (-) |
0.229 (-) | 2.700 (-) |
3 (1↓) |
広島 |
37 | 38 | 4 | 0.493 (↓0.007) | 9.5 (↓1) |
64 | 242 (+3) | 240 (+6) | 37 (-) | 34 (-) |
0.243 (-) | 2.760 (↓0.04) |
5 (-) |
中日 |
34 | 44 | 2 | 0.436 (-) | 14 (↓0.5) |
63 | 197 (-) | 250 (-) | 40 (-) | 52 (-) |
0.221 (-) | 2.980 (-) |
6 (-) |
ヤクルト |
23 | 48 | 5 | 0.324 (-) | 21.5 (↓0.5) |
67 | 201 (-) | 305 (-) | 35 (-) | 34 (-) |
0.222 (-) | 3.550 (-) |
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