ヤクルト(4対4)DeNA =リーグ戦12回戦(2025.07.09)・明治神宮野球場=
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DeNA
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ヤクルト
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ヤクルト】古賀 優大(2号・9回裏2ラン)

  DAZN
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◆DeNAは1点を追う7回表、佐野の適時打などで3点を奪い、逆転に成功する。一方のヤクルトは2点ビハインドの9回、代打・古賀の2ランが飛び出し、土壇場で試合を振り出しに戻した。その後は延長戦に突入するも、両軍の救援陣が踏ん張り、試合は規定により引き分けに終わった。

◆ヤクルト青木宣親GM特別補佐(43)がファーストピッチセレモニーを行った。「みなさんに久しぶりに会えてうれしいです。プレーする側だったので緊張しています」とあいさつ。この日は「はたらくひと応燕シリーズ」と題し、「洋服の青山」のスポンサーで試合を開催だった。同社のスーツを着用し、マウンドから真ん中高めに投球。注がれる歓声に頭を下げ、さわやかな笑顔で応えた。

◆再調整から最短復帰したDeNAトレバー・バウアー投手は6回まで2失点とゲームをつくった。2回に先制され、3回に勝ち越しを許したが、4回は山田、伊藤、中村悠を3者連続三振。5回も3者凡退で尻上がりに調子を上げていった。2戦連続KOを食らい「野球を楽しめていない自分がいる」と元気をなくしていたが、久々の1軍先発に向けてひげをそり、新たな気持ちでマウンドへ上がった。

◆ヤクルト奥川恭伸投手(24)が6回2/3を9安打4失点で今季初勝利はお預けとなった。オリックスとの21年日本シリーズ1回戦以来、4年ぶりとなる7回のマウンドに立った。だが、その7回に3失点を喫した。1死二塁から林に同点の中前適時打を献上。さらに2死一、二塁から佐野に勝ち越しの右前適時打を許した。走者を置いた状況で、マウンドを譲った。2番手・星も宮崎に左翼線二塁打を献上した。ハプニングに動じなかった。1点リードの4回無死一塁。松尾を平凡な飛球に打ち取ったかと思われた。だが薄暗闇の空に舞い上がった打球を中堅・岩田が見失い、無死一、三塁を背負った。思わぬ形で拡大したピンチに、むしろ奮い立った。井上を138キロフォークで空振り三振に仕留めると、スクイズを仕掛けた関根を低めスライダーで空振りさせて、三塁走者を封殺。関根も一ゴロに封じ、グラブをたたいた。"8度目の正直"だった。試合前時点で0勝4敗だった。これまで7登板し、12球団の開幕投手の中で唯一、白星がない中で迎えたマウンドだった。強気で立ち向かい、ストライク先行で攻めた。今季初勝利は持ち越しも、4年ぶりに7回のマウンドに立った。復活の光は見えつつある。>

◆2戦連続「8番遊撃」でスタメン出場したDeNA林琢真内野手(24)がまたも結果を出した。7回に一時同点に追いつく中前適時打をマーク。林は「バウアーが粘り強く投げていたのでなんとかしたかった」と笑顔で話した。今季遊撃のレギュラーをつかみかけている24歳は、前日8日に下半身のコンディション不良から復帰して昇格即スタメン。同戦でもマルチ安打を放つなど走攻守で貢献した。

◆<ヤクルト4-4DeNA>9日神宮DeNAは4時間超えの延長戦を引き分けて、勝率5割復帰とはならなかった。2点リードの9回2死一塁から抑えの入江大生投手(26)が代打古賀に同点2ランを浴びて延長戦に突入。打線はヤクルトの救援陣から好機をつくるもあと1本が出ず、追加点を奪えなかった。最終回は先発もこなし、この日は救援としてベンチに入っていた石田裕太郎投手(23)が無失点に抑えて引き分けで持ちこたえた。再調整から最短復帰で先発したトレバー・バウアー投手(34)は6回2失点で粘投。両チーム計14人の投手を注ぎ込む総力戦となった。三浦大輔監督(51)は「最後のアウトが一番難しいと言われるところで、勝ちきれなかった。もちろん勝ちたかったですけども、そのあと5点目を与えなかった。12回までよく頑張ったと思います」と振り返った【

◆ヤクルト古賀優大捕手(26)が起死回生となる同点の2号2ランを放った。2点を追う9回2死一塁に代打で登場。DeNA守護神の入江に対し、迷わずに初球の直球を狙い打ちした。内角低めにうまく回転し、芯に乗せた。左翼席最前列にたたき込んだ。あと1人の土俵際から試合を振り出しに戻す一撃。今季最長となる7回途中まで投げ、4失点だった先発奥川の黒星を消した。引き分けに持ち込んだ。古賀は「9回2死で相手投手もクローザー。一番いいボールが真っすぐだと思っていた。それにまず振り負けないことを第一に、初球から積極的に行こうと打席に立った。勝てればもっと良かったと思うけど、負けなかったのはすごく良かった」と振り返った。

◆ヤクルトが土壇場で追いつき、引き分けに持ち込んだ。2点を追う9回2死一塁、代打古賀優大がDeNA入江の初球直球を捉え、左翼席最前列に運んだ。あと1人と追い込まれた状況で、起死回生の同点2ランをたたきこんだ。先発の奥川恭伸投手(24)は6回2/3を9安打4失点だった。オリックスとの21年日本シリーズ1回戦以来、4年ぶりとなる7回のマウンドに立った。だが、7回は1死二塁から林に同点の中前適時打を献上。さらに2死一、二塁から佐野に勝ち越しの右前適時打を許した。奥川は走者を置いた状況でマウンドを譲った。5敗目の寸前だったが、土壇場で負けが消えた。高津監督は「9割9分負けているゲームで、最後は相手の抑えが出てきて、非常に難しいところで追い付いた。投打ともによく粘った」と話した。10日の移動日を挟み、11日からは甲子園に乗り込み、首位阪神との3連戦を迎える。>

◆DeNAは9回に追いつかれて延長戦を引き分け、勝率5割復帰とはならなかった。2点リードの9回2死一塁から、抑えの入江が代打古賀に同点2ランを被弾。打線はヤクルトの救援陣から得点を奪えず、投げては計7人の投手を注ぎ込む総力戦でなんとか引き分けで持ちこたえた。三浦監督は「最後のアウトが一番難しい。もちろん勝ちたかったですけど、5点目を与えず12回までよく頑張ったと思います」と前を向いた。

◆DeNAは2点リードの9回2死から同点に追いつかれて延長戦を引き分け、勝率5割復帰とはならなかった。

◆DeNAは、9回に入江大生投手(26)がヤクルト古賀優大捕手(26)に痛恨の同点2ランを浴び、ヤクルトと引き分けた。先発トレバー・バウアー投手(34)が6回5安打2失点と好投し、今季5勝目(7敗)は目前だったが、勝利まであと1アウトでスルリと消えた。交流戦終了時点では、2位で、首位の阪神と3・5ゲーム差だったが、その差は今季最大の9ゲームに開いた。阪神がリーグ戦再開後、驚異の10勝1敗に対し、DeNAは4勝6敗1分け。「外国人投手の3本柱」に1度も白星がつかず、苦境に立たされる。ケイは巨人戦、阪神戦ともに好投したが、援護に恵まれず。ジャクソンは、巨人戦は7回1失点、阪神戦は5回4失点で黒星を喫した。バウアーは巨人戦で6回途中5失点でKOされ、7敗目を喫した翌日に登録を抹消。9日のヤクルト戦で再昇格した。エース東克樹投手(29)は中日戦、ヤクルト戦で白星をマークするだけに、「外国人投手の3本柱」にも白星がついてくれば、浮上も見えてくる。

◆「はたらくひと応燕シリーズ supported by 洋服の青山」として開催され、昨季限りで現役を引退した青木宣親GM特別補佐(43)がファーストピッチセレモニーにサプライズ登場した。ブラウンのスーツ姿の青木GM特別補佐は神宮のファンに向けて「皆さんに久しぶりに会えてうれしいです」とあいさつ。「プレーする側だったので、(ファーストピッチは)緊張しています。届くように頑張ります」との意気込んで大役を務めた。高めに投球して、捕手のミットにボールが収まると、観客が沸き上がった。

◆6試合ぶりに3番に入ったヤクルト・内山壮真捕手(23)が1-1の三回に中前適時打を放った。2死から2番・並木が三塁線をゴロで抜く打球を放ち、俊足を生かして一気に二塁へ。左翼への二塁打で出塁した。好機で打席に入った内山は、DeNA先発のバウアーが投じたスライダーを中前にはじき返し、勝ち越し適時打。球団を通じて「並木さんがセカンドにいたので、大振りせずコンパクトにランナーを返すことだけを心掛けて打ちました」とコメントした。

◆結果だけが自信に変わる。出場選手登録抹消から最短10日で戻ってきたDeNAのトレバー・バウアー投手(34)がヤクルト戦に先発した。一回は低めに球を集めて三者凡退。ひげをスッキリそった表情には覚悟がにじんだ。試合前時点で今季4勝7敗、防御率4・13。中4日での登板も辞さずローテーションの軸として回ったが、最近は痛打を許す場面が続いた。前回6月28日の登板で6回途中5失点でKOされ、翌29日に登録抹消。そのまま1軍に帯同しながら調整を積み、「野球のことをあまり考えすぎないように過ごしてきた」と振り返った。その言葉の裏で、抹消直後には神奈川・横須賀市内の球団施設に足を運びピッチングを解析。コントロールや直球の球威に課題がある中、解析数値をもとに修正を図ってきた。小杉投手コーチは改善点の1つとして、左足の使い方を挙げる。「この10日間、少ない時間の中でやれることはできた」と評し、さらには「きょうの内容次第では頭(髪)もそるって言っていましたよ」とバウアーの気合の入り具合を明かした。三浦監督は「乗り越えれば、また違う、新しいバウアーが見られるんじゃないかと思う」と期待を寄せる。「先が見えない」と漏らした助っ人右腕の復活は、チームの巻き返しに欠かせない。もがき苦しんだ分だけ、勝利の雄たけびは大きくなる。(阿部慎)

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(24)が先発し、七回途中104球を投げ、9安打4失点で降板した。2-1の七回に逆転を許し、今季8試合目の登板でも1勝目をつかむことはできなかった。七回のマウンドに上がったのは、日本一に輝いた2021年11月20日のオリックスとの日本シリーズ第1戦(京セラ)以来だった。奥川は12球団の開幕投手でただ一人、白星を挙げていない。

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が先発し、6回5安打2失点と力投した。不振で出場選手登録を外れ、最短となる10日で戦列復帰。二回に先頭への四球から先取点を許し、三回に連打で加点されたが、大崩れせず粘った。再調整期間に2度ブルペンで投げ込み、解析した投球のデータと照らし合わせて直球の制球を見直した。その成果もあり、四回は緩急を生かして5番の山田から3者連続三振。1点を追う七回の攻撃で代打を送られ、味方が逆転に成功して勝利投手の権利が舞い込んだ。

◆ヤクルト・古賀優大捕手(26)が2-4の九回2死一塁から起死回生となる同点2ランを放った。8番・武岡の代打で登場。DeNAの守護神・入江が投じた初球の直球を引っ張り、左翼席に運んだ。4月6日の中日戦(神宮)以来となる今季2号。軽やかにダイヤモンドを一周し、ベンチ前では仲間と笑顔でハイタッチを交わした。

◆DeNAは1―2の七回に林、佐野の適時打などで3点を奪って4―2と逆転した。ヤクルトは土壇場の九回、代わった入江から、代打・古賀が同点2ランを放った。以降はともに救援投手が踏ん張り、勝ち越し点を許さなかった。

◆引き分けに終わりトレバー・バウアーをねぎらうDeNA・三浦大輔監督=神宮球場(撮影・今野顕)

◆九回、2点本塁打を放ち生還し、ベンチ前でナインとタッチを交わすヤクルト・古賀優大=神宮球場(撮影・長尾みなみ)

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)は6回5安打2失点だった。1点を追う七回に代打を送られて交代も、直後に打線が3点を挙げて逆転。勝利投手の権利を得たが、九回2死で入江が同点弾を浴びて5試合ぶりの5勝目を逃した。1軍復帰登板を終えた助っ人は「まあ、まあ。良くも悪くもないようなそんな内容だった」と評価。四回には三者連続三振を奪い、「すごく気持ちよかった」と振り返った。この日はひげをスッキリそっての登板だったが、「若見えします? ちょっとひげにうんざりしてきたので、ちょっとそってやろうかなと思って」と理由を明かした。今後の登板に関しては、「自分の希望的には中4日で投げることを継続できれば」と語った。

◆DeNAは逃げ切りに失敗し、延長十二回の末に引き分けた。痛恨だったのは4-2で迎えた九回。抑えの入江大生投手(26)が2死一塁で代打の古賀に初球の直球を左翼席に運ばれ、土壇場で追いつかれた。三浦大輔監督(51)は「最後のアウトが一番難しいとよく言われるところで勝ち切れなかった」と険しい表情で振り返りつつ、「5点目を与えなかった」と延長戦での守りの粘りを評価した。不振で出場選手登録を外れていたバウアーが、最短となる10日で戦列復帰して先発。6回5安打2失点と力投し、課題の制球面に改善の兆しを見せた。再調整期間に2度ブルペンで投げ込み、解析した投球のデータと照らし合わせて直球の精度を見直した。その成果もあり、四回は緩急を付けて5番の山田から3者連続三振を奪った。ひげをそってさっぱりした右腕は「良くも悪くもない。出来栄えとしてはまあまあ」と淡々と語った。三浦監督は「イメージしたボールを投げられる割合が増えてきた」と評価した。(鈴木智紘)

◆ヤクルトは9日、DeNA12回戦(神宮)で延長十二回の末、4-4で引き分けた。古賀優大捕手(26)が2-4の九回2死一塁で代打で登場し、起死回生となる同点の2号2ランを放った。先発し、七回途中4失点と粘投した奥川恭伸投手(24)の負けを消し、執念のドローに持ち込んだ。ベンチで戦況を見守っていた先発の奥川が身を乗り出して両手を挙げた。2-4の九回2死一塁から代打の古賀が同点2ラン。今季15セーブをマークしているDeNAの守護神・入江から左越えの2号を放った。劣勢から土壇場で試合を振り出しに戻し、執念のドロー。4時間12分の熱戦を振り返り、高津監督は「9割9分、負けているゲーム。最後に抑えが出てきて非常に難しいところで追いついた。投打ともによく粘ったゲームかなと思います」と奮闘したナインを労った。先発した奥川は6回?を投げ、9安打4失点と力投した。1点リードの四回は、5番・松尾を飛球で打ち取ったかに見えたが、中堅手の岩田が打球を見失う不運に見舞われ、右前打に。無死一、三塁のピンチを招きながらも、力強い直球とフォークボール、スライダーを駆使して後続を断ち、無失点に切り抜けた。テンポのいい投球で六回までは1失点と好投していたが、2-1の七回に下位打線につかまった。8番・林の中前適時打で同点とされ、2番・佐野の右前適時打で勝ち越しを許した。膝をついて悔しがり「七回に尽きますね。結果が結果なので、そこしかない」ときっぱり。今季8度目の登板でも1勝目をつかむことができなかった。七回のマウンドに上がったのは、日本一に輝いた2021年11月20日のオリックスとの日本シリーズ第1戦(京セラ)以来だった。指揮官は「五、六回のスピードの球、テンポなら勝つ投球ができる。七回に下位打線につかまったのが悔やまれる」と評価した。12球団の開幕投手でただ一人、白星がない状態が続くが、背番号18は「しっかり振り返って反省します」。苦悩を乗り越え、次こそ歓喜を味わう。(武田千怜)

◆白星がスルリと逃げた両先発投手について、気になる点を挙げたい。DeNAのバウアーは正直なところ、コレという球がなかったが、崩れる予兆になっていた四球は、1個だけ。独り相撲にならず、ゾーン内に色々な球種を投じていけば、それなりにゲームを作れるということだ。問題は、チームがバウアーに求める役割。イニングをこなすことか、中4日のフル回転か、勝ち星か。どこか中途半端に感じる。黒星が多く先行するようなら、「イニング・イーター」であっても、かえってマイナスではないだろうか。ヤクルト・奥川もコレという球は見いだせない中、四球は1個だけ。要所で低めに変化球を集めて、ゲームメーク。七回につかまったのは、シンプルにスタミナ切れだ。マウンドで笑顔を浮かべる回数が多いのも、いかがなものか。執念とか悲壮感とか、そういう表情も見たい。スタミナをつけ、自分を律することができれば、普通に2桁は勝てるのだから。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
48312 0.608
(↑0.005)
-
(-)
62277
(+3)
172
(+1)
46
(+1)
71
(+2)
0.248
(↑0.001)
1.910
(↑0.01)
2
(-)
広島
37374 0.500
(↓0.007)
8.5
(↓1)
65239
(+1)
234
(+3)
37
(-)
34
(-)
0.243
(-)
2.720
(↓0.01)
3
(-)
巨人
39403 0.494
(↓0.006)
9
(↓1)
61227
(+2)
236
(+3)
49
(+2)
34
(-)
0.242
(-)
2.590
(-)
4
(-)
DeNA
37384 0.493
(-)
9
(↓0.5)
64247
(+4)
228
(+4)
42
(-)
40
(-)
0.229
(↑0.001
2.700
(-)
5
(-)
中日
34442 0.436
(↑0.007)
13.5
(-)
63197
(+3)
250
(+2)
40
(+1)
52
(+2)
0.221
(↓0.001)
2.980
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
23485 0.324
(-)
21
(↓0.5)
67201
(+4)
305
(+4)
35
(+1)
34
(+1)
0.222
(-)
3.550
(-)