1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 6 | 0 | 1 |
巨人 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 11 | 0 | 2 |
勝利投手:伊藤 茉央(1勝0敗0S) (セーブ:清水 達也(4勝1敗2S)) 敗戦投手:マルティネス(1勝2敗26S) 本塁打 |

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◆中日が劇的な逆転勝利。中日は2点ビハインドの9回表、2死二三塁の好機で細川の3ランが飛び出し、試合をひっくり返した。投げては、先発・高橋宏が5回1失点。5番手・伊藤が移籍後初勝利を挙げた。敗れた巨人は、守護神・マルティネスが痛恨の一発を浴びた。
◆巨人が前夜の熱き逆転劇の勢いままに、東北遠征2連勝を狙う。山形開催だった8日中日戦では、2-4で迎えた9回裏に劇的展開を起こした。代打攻勢も含めて1死から4連打。最後に丸佳浩外野手(36)がサヨナラ2点適時三塁打を放って5-4で試合を決めた。1試合3得点以上は実に8試合ぶり。負ければ今季ワーストの借金2と沈み込みそうな窮地の打線爆発で、勝敗を5分に戻した価値ある1勝になった。阿部慎之助監督(46)は「みんなで食らいついていってくれたので。最後、みんな打った選手が大したもんなんですけど。最後、ああいう場面でね、丸も打ったし、あそこ素晴らしいですよね」と絶賛し、「まだまだ食らいついていくぞっていうのは全員が思ってやってくれているので、まあ必死にやってくれていますよ」と力を込めた。首位阪神とは8差あるが、1つ1つの白星を重ねていく。先発マウンドに上がるのは井上温大投手(24)。6登板ぶりの白星をかける。5月27日広島戦(富山)以来、今季は自身2度目の地方球場での投球。「(ファンには)その1回がすごい思い出に残ると思う。いい試合ができれば」と期した。
◆巨人坂本勇人内野手(36)が約2年ぶりに4番に起用された。先発スタメンが発表され、4番三塁で名を連ねた。4番は23年8月31日広島戦(岐阜)以来となる。球場は21年7月28日の東京五輪1次リーグのドミニカ戦で、サヨナラ打を放った思い出の場所。今季は不振にあえぎ、2軍生活も経験してきたベテランが大役を任された。先発は6試合ぶりの白星にかける井上温人投手(24)。5月27日広島戦(富山)以来、今季は自身2度目の地方球場での投球になる。チームは前日、山形開催の中日戦で9回逆転サヨナラ勝ちを決めて勢いに乗る。東北遠征を2連勝で締めくくりたい。
◆巨人主催試合では9年ぶりのあづま球場開催となった一戦は、2度の中断の末に再開された。午後6時に開始となり、0-0の2回表開始前に雨により中断に。19分後に再開されたが、巨人先発の井上温大投手(23)が2回表二死で7番山本に1ボール2ストライクとした場面で雷鳴がとどろき、今度は雷による2度目の中断。約27分後に再開された。試合は巨人坂本勇人内野手(36)が約2年ぶりに4番に起用され、プロで初めて「4番サード」でスタメン出場していた。1回裏、その坂本が打席に入った時に振り始めた雨の勢いが増していった。中日先発高橋は雨中で2四球を出しながら2死一、二塁のピンチを切り抜けて初回を終えていた。巨人は前日、山形開催の中日戦で9回逆転サヨナラ勝ち。勢いに乗って東北遠征を2連勝で締めくくるべく臨んでいた。
◆巨人荒巻悠内野手(22)がライバル視していた同学年の雄から、プロ1号を放った。雨天で2度の中断を経て再開された2回裏。中日先発の高橋宏の140キロカットボールを捉え、右翼席に運んだ。「もう最高です。センター返しの意識でヘッドがうまく効いてくれました。次も打てるよう頑張ります」と喜んだ。昨秋にドラフト3位指名を受け、11月19日に仮契約会見で、対戦したい投手を聞かれると、迷うことなく言った。「中日ドラゴンズの高橋投手は、同じ学年っていうのもある。世界で戦ってる投手なので、同じ学年っていうので、やっぱり負けないようにというのは心がけています」。先にプロの舞台で活躍をしていた竜のエースの名前を挙げていた。それから8カ月。悪天候の中でも集中力を切らさずに、雨を切り裂く大きなアーチを描いてみせた。荒巻悠(あらまき・ゆう)2002年(平14)12月23日生まれ、福岡県出身。祐誠3年の夏は福岡県独自大会で筑後地区4強。高校通算37本塁打。上武大では4年春に3本塁打、15打点の2冠で優勝に貢献。秋は最高出塁率でベストナイン。昨年ドラフト3位で巨人入団。今季推定年俸1000万円。184センチ、93キロ。右投げ左打ち。
◆東北遠征2連戦の第2戦、出前「すしレース」は雨中の熱戦となった。東京ドームでは3回裏終了時に開催される恒例の催しが、東北遠征でもお目見え。通常は出場者は公式ファンクラブメンバーから選ばれるが、この日は試合前に来場した子どもたちが活躍。12人の立候補からジャイアンツ拳(ジャンケン)で出場5名が決まった。マグロ、コハダ、タマゴ、アナゴが横一線。エビは遅れた。終盤にはマグロとコハダがわずかに前に出て、そのままゴールテープを切った。1度はコハダに軍配と思われたが、勝者は米粒差でマグロ。2着コハダ、3着アナゴ、4着タマゴ、5着エビで入線となった。通算成績はアナゴが15勝、エビ10勝(白エビ1勝を含む)、マグロ7勝、タマゴ5勝、コハダ4勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。
◆中日のエース高橋宏斗投手(22)が1点ビハインドの5回101球1失点で降板し、またも白星がつかなかった。1回裏に2四球を与えながら無失点に抑えると、雨による2度の中断で約1時間後に2回のマウンドへ。先頭のキャベッジから空振り三振を奪ったが、続く荒巻に落ちきらなかったスプリットを右翼席に運ばれるプロ1号ソロを許した。失点はその1点だけだったが味方の援護がなく、6回の打席で代打川越を送られた。「リズムの悪い投球になってしまいました。チームが逆転してくれることを祈って応援します」とコメントした。5月2日広島戦で2勝目を挙げた後、9試合勝ち星から見放されている。
◆狂喜乱舞のレフトスタンド宿敵を蹴散らす起死回生の"轟く一打"細川成也が逆転3ランホームラン?プロ野球(2025/7/9)??巨人×中日??Live on DAZN#オレをみろ#dragons pic.twitter.com/E9yAJsfpEM
◆巨人は守護神の乱調で勝利が手中からこぼれ落ちた。2点リードの9回にライデル・マルティネス投手(28)が崩れた。先頭の代打ブライトを二飛に打ち取るも、岡林には中前打、辻本に左前打と連打され、1死一、二塁のピンチを招いた。上林への2球目が暴投となり二、三塁も、最後は空振り三振。だが、続く細川にフルカウントから落ちきらなかった142キロフォークを左翼席に運ばれた。痛恨の逆転3ランを許して、3日阪神戦に続く2戦連続"KO"となった。降雨中断明け直後の2回にドラフト3位の荒巻悠内野手(22)が中日高橋宏斗投手から値千金のプロ1号ソロを放った。「7番一塁」で6月27日DeNA戦以来のスタメン起用に応え、プロ初の3安打猛打賞で躍動。先発井上温大投手(24)も6回2/3を3安打無失点の好投した。8回は6日広島戦でセーブ失敗に終わった大勢が無失点投球で汚名返上と流れは良かったが、最後の最後に目前だった勝利を逃し、再び借金1となった。
◆中日4番細川成也外野手が9回、劇的な逆転6号3ランを放ち、連敗を3で止めた。2点を追う9回2死二、三塁。守護神マルティネスの落ちきらないスプリットを左手1本で左翼席へ運んだ。「ここで打つしかない。自分で決めてやろうと打席に入った。無我夢中で食らいついた結果、一番いい形になってよかった」。昨季まで中日の絶対的守護神だった相手にここまで6試合連続でセーブを挙げられていた。2試合連発の主砲の活躍で借金は10となった。
◆巨人が守護神の乱調で逆転負けを喫した。2点リードの9回にマルティネスが崩れた。1死から岡林、辻本に連打され、暴投も重なって2死二、三塁。続く細川に落ちきらなかったスプリットを左翼席に運ばれた。痛恨の逆転3ランを許して、3日阪神戦に続く2戦連続で"KO"され、ベンチでがっくりうなだれた。東北遠征初戦、前夜の山形開催では、正反対の立場だった。2点リードされた9回裏に4連打。最後は丸が2点適時三塁打でサヨナラ勝ちしていた。この日も9回裏に、2死満塁の一打サヨナラの場面は作ったが届かなかった。阿部監督は「しょうがないね。勝つか負けるかなんで。最後もいい粘りをみせてくれた」と受け止めた。降雨中断明け直後の2回にはドラ3ルーキー荒巻がプロ1号の先制ソロを放ち、猛打賞も記録した。先発井上も6回2/3を3安打無失点と好投した。再び借金1、首位阪神とは9差。1日で天国と地獄を味わったが、指揮官は「良い出来事もあった」と視線を上げた。
◆中日細川成也外野手(26)が2点を追う9回2死二、三塁で起死回生の逆転6号3ランを放ち、連敗を3で止めた。「もう、とにかくここで打つしかない。負けが続いていたので、何とか自分が決めてやろうと打席に入りました」。相手は今季開幕から6試合連続セーブと抑え込まれていた自軍の元守護神マルティネス。フルカウントから落ちきらなかったスプリットを左手1本で捉え、左翼席へたたき込んだ。「もう無我夢中。ボールに食らいつくしかなかった。その結果が一番いい形になってよかった」。この1本でマルティネスをKOした。9回裏は、前日8日に9回に逆転された清水達也投手(25)が2死走者なしから満塁のピンチをつくりながらも無失点で切り抜けた。勝ちは8回に5番手で登板した伊藤茉央投手(24)につき、今季現役ドラフトで楽天から移籍してきた右腕が、出身地の福島での凱旋(がいせん)登板をかざった。井上一樹監督(53)は「(野球の)怖さを痛感した2戦。この1勝は、東北で2敗して帰るのと一つ勝って帰るのでは帰りの道中の気持ちも違う」と、大きな1勝だと話した。
◆2試合続けての黒星となった巨人守護神ライデル・マルティネス投手は「何かのせいにするつもりはない。結果が全て」と顔をしかめた。中日時代の23年5月3日阪神戦(甲子園)以来798日ぶりのセーブ失敗。3日阪神戦で打球の直撃を受けた左足は「普段通りできていた。影響はなかった」とした。
◆あと1アウトから、勝利がこぼれ落ちた。巨人は、守護神ライデル・マルティネス投手(28)が2点リードの9回2死二、三塁から中日細川に逆転3ランを浴び、逆転負けを喫した。前夜は、1点を追いかける9回1死一、二塁から丸が、サヨナラ安打を放ち、劇的な勝利を飾ったが、今度はやり返された。3日の阪神戦では、同点の9回にマルティネスがサヨナラ犠飛を浴び、今季初黒星。6日の広島戦では1点リードの9回に大勢が菊池に逆転打を浴びた。この日は、マルティネスが2敗目を喫し、直近の3敗は鉄壁の「勝利の方程式」を形成する2投手に黒星がついた。リーグ戦再開後は5勝5敗1分けと波に乗れず。再び借金1となり、首位阪神との差は、今季最大の9ゲームに開いた。
◆巨人・船迫大雅投手(28)が聖光学院高、東日本国際大時代に7年間過ごした福島の地に凱旋した。昨季は新人王に輝き、今季もここまで30試合に登板して防御率1・80と安定感抜群の救援右腕。高校、大学時代の恩師や関係者も観戦に訪れるといい、「成長した姿っていうのを見せられたら」と意気込んだ。
◆福島での巨人主催試合。一回裏の攻撃中から強い雨が降り出した。攻撃終了後に降雨中断となり、グラウンドにはシートがかけられた。
◆巨人のドラフト3位・荒巻悠内野手(22)=上武大=が二回にプロ初本塁打となる右越え先制ソロを放ち、同時にプロ初打点もマークした。「同じ学年で、世界で戦っている投手なので」と2024年11月の仮契約会見で対戦したい投手に挙げていた、中日・高橋宏から有言実行の一発。「最高です。センター返しの意識でヘッドがうまく効いてくれました」とコメントした。
◆日の丸を背負って戦った地で重役を担う。巨人・坂本勇人内野手(36)が「4番・三塁」で先発。2023年8月31日の広島戦(岐阜)以来、2年ぶりに4番に座った。第1打席は四球を選んだ。この日試合が行われた福島県営あづま球場では21年の東京五輪、オープニングラウンド第1戦でドミニカ共和国と対戦。坂本は九回1死満塁から中越えのサヨナラ打を放った。その後は順調に勝ち上がり、五輪では37年ぶりとなる金メダルを手にした。19年目の今季は4月に打撃不振で登録抹消もありながら、実戦出場しない期間も設けて試行錯誤を重ねた。前夜は山形で二塁打を放ち、3試合連続安打と調子は上向き。「何とか貢献できていなかった分、できるようにやっていくだけ」と話していたベテランがチームを支える。(原田優介)
◆中日が逆転勝ちで連敗を3で止めた。0―2の九回2死から細川の3ランで試合をひっくり返した。5番手で?回を無得点に抑えた伊藤が移籍後初登板で勝利を挙げた。九回は清水が締めた。巨人は抑えのマルティネスが崩れた。
◆現役ドラフトで楽天から今季加入した中日の伊藤が、八回に移籍後初登板。2死一塁から打者1人を打ち取った。直後に味方が逆転して初勝利が舞い込み「素直にうれしい。スタートラインに立てた感じかな」と実感を込めて話した。福島県喜多方市出身。地元の県での試合に駆けつけた友人らに勇姿を披露し「いい投球を見せられて良かった。いい思い出になった」とはにかんだ。
◆福島県営あづま球場で守護神がまさかの一発を浴びた。巨人のライデル・マルティネス投手(28)が2-0の九回2死二、三塁から、細川に左越えに3ランを浴びて逆転負けを喫した。今季初めてセーブに失敗し、被弾直後に交代。「スプリットが甘い形になってしまった」とベンチでは頭を抱えてうなだれた。昨オフ4年総額50億円規模の大型契約で中日から加入した守護神。26セーブを挙げ、開幕から31試合連続無失点でセ・リーグ記録にも並んだ。初失点した3日の阪神戦(甲子園)で打球が左膝付近を直撃した影響で、大事を取ってこの日が6日ぶりのマウンド。古巣相手に痛恨の一発を浴び「試合前のルーティンは普段通りにできていた。脚の影響はなかったと思うし、結果が全て」と言い訳はしなかった。逆転負けを喫し「しようがないね。勝つか負けるかなので」と阿部監督。九回に2死満塁の一打サヨナラの好機を作った打線に「最後もいい粘りを見せてくれた」と言及し、前を向いた。山形、福島での東北シリーズを1勝1敗で終え、首位阪神とは9ゲーム差。11日からはDeNAとの3連戦で、負けられない戦いが続く。(原田優介)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
48 | 31 | 2 | 0.608 (↑0.005) | - (-) |
62 | 277 (+3) | 172 (+1) | 46 (+1) | 71 (+2) |
0.248 (↑0.001) | 1.910 (↑0.01) |
2 (-) |
広島 |
37 | 37 | 4 | 0.500 (↓0.007) | 8.5 (↓1) |
65 | 239 (+1) | 234 (+3) | 37 (-) | 34 (-) |
0.243 (-) | 2.720 (↓0.01) |
3 (-) |
巨人 |
39 | 40 | 3 | 0.494 (↓0.006) | 9 (↓1) |
61 | 227 (+2) | 236 (+3) | 49 (+2) | 34 (-) |
0.242 (-) | 2.590 (-) |
4 (-) |
DeNA |
37 | 38 | 4 | 0.493 (-) | 9 (↓0.5) |
64 | 247 (+4) | 228 (+4) | 42 (-) | 40 (-) |
0.229 (↑0.001) | 2.700 (-) |
5 (-) |
中日 |
34 | 44 | 2 | 0.436 (↑0.007) | 13.5 (-) |
63 | 197 (+3) | 250 (+2) | 40 (+1) | 52 (+2) |
0.221 (↓0.001) | 2.980 (↑0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
23 | 48 | 5 | 0.324 (-) | 21 (↓0.5) |
67 | 201 (+4) | 305 (+4) | 35 (+1) | 34 (+1) |
0.222 (-) | 3.550 (-) |
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