ロッテ(★1対13☆)日本ハム =リーグ戦12回戦(2025.07.09)・ZOZOマリンスタジアム=
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日本ハム
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ロッテ
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勝利投手:山﨑 福也(4勝2敗0S)
敗戦投手:石川 柊太(3勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】レイエス(17号・1回表満塁),田宮 裕涼(4号・4回表2ラン)
【ロッテ】岡 大海(2号・6回裏ソロ)

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◆日本ハムは初回、レイエスの満塁弾で先制に成功する。その後は4回表に田宮が2ラン、5回には清宮幸が適時打を放つなど、終わってみれば17安打で13得点を挙げた。投げては、先発・山崎福也が9回1失点の完投で今季4勝目。敗れたロッテは、投手陣が崩壊した。

◆ロッテ岡大海外野手(33)が1067日ぶりの一塁でスタメン出場となった。「6番一塁」で、22年8月7日西武戦以来の一塁でのスタメンとなった。今季はここまで42試合に出場し、28安打、12打点、打率2割5分5厘をマークしている。

◆日本ハム山崎福也投手(32)の女房役が、4月30日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)以来の田宮裕涼捕手(25)になった。 山崎が先発の際のスタメン捕手は4月4日オリックス戦(エスコンフィールド)が、伏見寅威捕手(35)との「さちとら」コンビでスタート。同11日西武戦(エスコンフィールド)から4戦目の同30日ソフトバンク戦まで3試合連続で田宮が務めた。5月7日オリックス戦から伏見に戻り、6試合連続でコンビを組み、前回登板の6月28日西武戦は郡司裕也(27)が務め、6回3安打無失点で、勝ち負けはつかなかった。田宮とのコンビは登板8試合ぶり。前回組んだ4月30日ソフトバンク戦は、5回3安打1失点で今季初勝利を挙げている。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が、ド派手な"三十路1号"を放った。「4番DH」でスタメン出場。1回無死満塁でロッテ石川柊から右翼のホームランラグーンへ飛び込む先制の17号満塁本塁打を放った。ダイヤモンド1周後は自ら「スゴーイ」と自画自賛で大喜び。「昨日からいい流れだったので、先制して勢いつけたいと思っていた。アグレッシブに打ちにいったことがいい結果になってくれた」とコメントした。レイエスのグランドスラムは今季2本目。6日楽天戦(エスコンフィールド)以来2試合ぶりで、通算4本目となった。また、7日に30歳の誕生日を迎えたレイエスにとっては、20代ラスト1本と30代1本目を満塁アーチで飾った。これで本塁打とともにリーグトップの打点数は「51」となった。

◆ロッテは「ミクチャDAY」を開催。ライブ配信アプリ「ミクチャ」で開催したイベント企画「野球GIRL&BOYコンテストwith千葉ロッテマリーンズ」に参加したSUPER☆GiRLSの門林有羽がファーストピッチを行った。ロッテファンを公言し、何度も球場に足を運んでいる門林は背番号26のユニホームを着用し、かわいらしい「くらげヘア」で登場。大きく振りかぶって投じた1球は惜しくもワンバウンドとなり悔しそうに頭を抱えるしぐさをみせたが、最後は笑顔でファーストピッチを終えた。

◆ロッテの先発石川柊太投手(33)は100球を投げ5回9安打8失点と打ち込まれた。初回、先頭打者の五十幡に右翼への二塁打を許し、続けて四球2つで無死満塁のピンチに。すると、レイエスに2球目の直球を右翼へ運ばれ痛恨の満塁本塁打を浴びた。2回も先頭打者に二塁打を浴び、1死三塁でスクイズで1点を失う。4回には無死一塁から田宮に2ランを被弾した。さらに、5回には四球と2本のヒットで再び無死満塁のピンチを招き、清宮幸に右前適時打を打たれ、計8失点となった。「早い回に大量失点で、こういう試合展開にしてしまい申し訳ない」と謝罪した。8失点は、ソフトバンク時代に10失点を喫した21年9月11日の日本ハム戦(札幌ドーム)に次ぐ自己ワースト2位。ただ、同戦の自責点は3だった。また、17年8月8日のロッテ戦(ZOZOマリン)でも8失点しているが、自責点は6。この日は失点8で、自責点も8。自責点は自己ワーストとなった。ロッテの先発石川柊太投手(33)は100球を投げ5回9安打8失点と打ち込まれた。初回、先頭打者の五十幡に右翼への二塁打を許し、続けて四球2つで無死満塁のピンチに。すると、レイエスに2球目の直球を右翼へ運ばれ痛恨の満塁本塁打を浴びた。2回も先頭打者に二塁打を浴び、1死三塁でスクイズで1点を失う。4回には無死一塁から田宮に2ランを被弾した。さらに、5回には四球と2本のヒットで再び無死満塁のピンチを招き、清宮幸に右前適時打を打たれ、計8失点となった。8失点は、ソフトバンク時代に10失点を喫した21年9月11日の日本ハム戦(札幌ドーム)に次ぐ自己ワースト2位。ただ、同戦の自責点は3だった。また、17年8月8日のロッテ戦(ZOZOマリン)でも8失点しているが、自責点は6。この日は失点8で、自責点も8。自責点は自己ワーストとなった。

◆日本ハム五十幡亮汰外野手(26)がサイクル安打に王手をかけた。1回に右翼線への二塁打、2回にスクイズ成功で自らも一塁セーフとなる内野安打、4回は二ゴロに倒れたが、6回に中越え三塁打をマーク。あと本塁打が出れば、サイクル安打達成となった。ちなみに五十幡はプロ通算1本塁打。ルーキーイヤーだった21年にベルーナドームで本塁打を放ったことがある。まだランニング本塁打は記録したことがない。

◆ロッテのドラフト2位ルーキー宮崎竜成内野手(24)がプロ初安打を放った。「8番二塁」で、再昇格後2試合連続で先発出場。第1打席は中飛、第2打席は二ゴロにたおれたものの、6回の第3打席で「2打席目に中途半端なスイングしたので、思い切って初球から行こうと思った」と山崎の初球132キロカットボールを捉えた打球は二遊間を抜ける中前打となった。15打席目でようやくHランプがともった。「なんとか1本出したい気持ちで昨日と今日挑んだ。ヒット出てほっとしましたし、塁上で皆さんが喜んでいただいたのでうれしかった」と振り返った。チームは最下位に沈む中、野手は若い力で奮闘中だ。「(西川)史礁とか(山本)大斗、寺地と僕より若い選手がたくさん活躍して、チームの中心となって戦っているので、僕もチームに必要となるような選手になれるようにやっていきたい」と誓った。吉井監督も「バッティングを評価されて入ってきた選手なので、遅いやんって話ですけども。でも1本出たんで本当によかったと思います。これからじゃんじゃん打ってほしい」とフレッシュな若手に期待した。>

◆日本ハムの「海賊打線」がZOZOマリンで大爆発し、今季2度目の5連勝。貯金を今季最多の「16」に伸ばし、首位をがっちりキープした。1回に1番五十幡が二塁打、2番水谷が四球、3番万波が四球、4番レイエスが17号満塁本塁打と打者4人で4点を先制。2回には五十幡のスクイズ(記録は適時内野安打)が決まって5点目。4回には9番田宮がキャリアハイとなる4号2ラン。5回は7番清宮幸の適時打で1点を追加。6回は2番水谷の犠飛と代打マルティネスの適時打と7番清宮幸の適時打で3点を追加。8回はマルティネスの内野ゴロの間に1点を追加。9回は途中出場の伏見の適時打で1点を追加。今季最多の13点を奪った。先発した山崎は大量援護を受けて初回からスイスイと快投。失点は6回に明大の先輩、ロッテ岡に浴びたソロ本塁打のみで今季2度目の完投勝利で4勝目を挙げた。

◆ロッテは今季ワースト13失点で大敗。借金は今季最多「16」に膨らんだ。先発石川柊は5回9安打8失点と打ち込まれた。初回にレイエスに満塁弾を浴びるなど序盤から流れを止められず、自己ワーストの自責点8で降板。吉井監督は「最低ですね。カウント不利になっちゃって、ツーベース打たれて1点を惜しんでビッグイニングを作ってしまった。立ち上がりはある程度大胆に行かないとああいう感じになってしまう。またしっかり調整してやり返してほしい」と語った。打線は6回に岡のソロ本塁打で完封を免れたが振るわず。指揮官は「初球の入りとか立ち遅れてるバッターたくさんいた。若い選手が多いんで、そういうテクニックにやっぱりやられることがあるんですけど、そこを対処していかないと山崎みたいなピッチャーは打てない」と苦言を呈した。借金は今季最多の16に膨らんだ。「我々ができることを毎日考えて、選手たちも自分たちができることをしっかり毎日やっていく。結果はこっちの責任なんで、選手たちはその気持ちでやってほしい」と話した。

◆日本ハムが17安打13得点で大勝した。初回にフランミル・レイエス外野手(30)が先制の17号満塁本塁打を放った。4番のレイエスが初回に満塁弾。初回4番打者の満塁本塁打は24年6月9日の牧(DeNA)以来34人、37度目。日本ハムでは72年9月13日阪急戦の大杉、98年6月25日ダイエー戦のブルックス、22年7月24日ロッテ戦の今川に次いで4人目。

◆日本ハム山崎福也投手(32)が今季2度目の完投勝利で4勝目を挙げた。打線が初回から4点を援護するなど計13得点。山崎もスイスイと快投し、9回1失点。5月16日ロッテ戦で8年ぶりの完封勝利を挙げたZOZOマリンで、再び1試合を投げ切った。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が5回から山崎福也投手(32)の女房役を変更した理由を明かした。山崎はこの日、田宮裕涼捕手(25)と4月30日ソフトバンク戦以来となる先発バッテリーを組んで、4回まで無失点。5回の攻撃で打席が回った田宮に代打伏見が起用され、その裏からは伏見とバッテリーを組んだ。結果的に、6回にロッテ岡に浴びたソロ本塁打のみで今季2度目の完投勝利で4勝目を挙げた。新庄剛志監督(53)は試合後、この日は自ら投手継投を行うつもりだったことを明かした。「(山崎は)今まで早く降板させられてるケースが多かったんで、ちょっとそこは引っかかってたもんで。加藤コーチに『ちょっと今日だけは、継投を俺がさせて欲しい』と。で、今日のお昼に(山崎に)必ず野手がすぐに5点以上取るから、4点まで大丈夫と。で『完封行くよ』、『必ずさせるから』って。しかし、125球以内。それを超えたら代えるよっていう話をして、(2回までに)5点取った時に『取ったやろ』って(笑い)。そしたら(山崎は)ニコってしてましたね」と舞台裏を明かした。そして、女房役を田宮→伏見にスイッチした理由については「(山崎の球数上限が新庄監督の中で)125って決まってたんで、田宮くんは2ストライクから、ちょっと際どいところに行くでしょ。それで球数が増えるんで。伏見くんは追い込んでもボーンとインコースで詰まらせたり、そういうリードをしてくれるから。125、行かないようにって代えました。あるんですよ、なんでもやることには意味があるので。前の前の日からね。それをやっていく準備が必要なんで」と説明した。>

◆日本ハム新庄剛志監督(53)率いる「海賊打線」が止まらない。最下位ロッテ相手に17安打で今季最多の13得点を奪い、今季2度目の5連勝を飾った。指揮官は、先発の山崎福也投手(32)に、序盤で「野手が5点以上取るから4点まで大丈夫」と約束。初回にレイエスのグランドスラム、2回に五十幡のスクイズで、あっさり5点を奪い、山崎の完投勝利をお膳立てした。首位をキープし、貯金は今季最多「16」に伸ばした。「大航海は続く」をスローガンに掲げる日本ハムの海賊軍団が、またも大暴れだ。今季最多の17安打13点の荒稼ぎに新庄監督は「もう打線については選手に聞いて。覚えてない」。連勝中の5試合で計65安打45点。もう、どれがどの得点だか、指揮官の記憶にも、おさまりきらなくなった。それでも、試合前の約束は覚えていた。指揮官は昼食時に先発山崎へ「必ず野手がすぐに5点以上取るから。4点まで大丈夫」と伝えていた。前回登板の6月28日西武戦は6回無失点で、1点リードのまま72球で降板。その後、中継ぎ陣が崩れ白星を逃していた。ベテラン左腕の気持ちを思っての声かけだった。すると初回無死満塁でレイエスが満塁弾、2回1死三塁で五十幡のスクイズ(記録は三塁内野安打)で、あっさり5得点。新庄監督は「『取ったやろ』って(山崎に)伝えたらニコってしてました」とうれしそうだった。打線のスイッチ役を担った五十幡の存在も大きかった。初回に右翼線への二塁打で出塁し先制パンチをお膳立てするなど3安打1打点。2回に内野安打、6回に中越え三塁打とサイクル安打まで本塁打1本に迫った。結果的に残り2打席は凡退も指揮官は「ホームランか三振行けと言いましたね。でも、1番が出ると全然違います」と、切り込み隊長の活躍をたたえた。11日からは本拠地エスコンフィールドで3差で3位につけるオリックスを迎え撃つ。新庄監督は「こういった戦い。今日みたいな勝ち。ベストでしょ。ベンチで面白くないけど」。船長は泰然自若。3年半鍛えた選手達が、指揮官の思いを体現する。【永野高輔】

◆日本ハム田宮裕涼捕手がキャリアハイとなる4号2ランを放った。4回無死一塁で、ロッテ石川柊の直球を捉えて右翼へ運んだ。「何とかランナーを進めようと思って打席に入りました。結果的に、いい角度で飛んでくれました」と中押しに成功。守備でも山崎を4回まで好リードするなど、完投勝利を攻守でお膳立てした。

◆日本ハム山崎福也投手(32)が9回8安打1失点で、今季2度目の完投勝利を挙げた。失点は明大の先輩岡に浴びたソロのみ。前回完投(完封)したのも5月のZOZOマリンでのロッテ戦で「イメージ自体は良かったんですけど、最近ロッテ打線の調子が良かったので、不安な気持ちもあった。なんとか1点で抑えられて良かった」と振り返った。新庄監督は「完投王国31」を目指すが、チーム18度目の完投となった。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が"三十路(みそじ)1号"でチームを今季最長タイの5連勝に導いた。1回無死満塁で右翼ホームランラグーンに飛び込む決勝の17号満塁本塁打。20代最後の試合で満塁弾を放った6日楽天戦から中2日、30代初アーチもグランドスラムで飾った超優良助っ人の速攻から打線は今季最多の13得点。貯金も今季最多の「16」とした。4番レイエスがメモリアルアーチで大勝の起点となった。1回無死満塁。最高の形で巡ってきた打席は冷静に状況判断をしていた。レイエス 真っすぐを狙ってタイミングがズレないようにということと、重要なシチュエーションだったので、ゴロを打ってはいけないっていう意識。僕自身としては、ボールを外野に運んでっていう意識で、打席に立ちました。初球の146キロ直球はファウルとなったが、タイミングは合っていた。そして、2球目。今度は高めの144キロの真っすぐを打ち損じなかった。ゴロはダメという意識から、しっかりと打ち上げた打球は逆方向でも関係ない。右翼ホームランラグーンへ飛び込む、先制17号グランドスラム。左翼スタンドに陣取る日本ハムファンに向かって歓喜のドラミング・パフォーマンスを披露して大喜びだ。95年7月7日に誕生したレイエスは、日本の年号なら平成7年7月7日生まれ。そして令和7年7月7日に30歳となった。6日楽天戦では20代最後のアーチも16号満塁本塁打。生まれた日以来となる"バースデー・スリーセブン"を挟んだ中2日で、三十路1号もグランドスラム。「いつもチームに貢献したいと思っているので、あそこでああいうバッティングができたっていうことは本当にうれしい」と、再びチームに勝利という"フィーバー"をもたらした。先日、レイエスに「右手を(最後にバットから)離す癖をやめてほしい」と助言をしていた新庄監督も「レイエスのホームランは、びっくりしましたね...右手、離していたけど(笑い)。アロンアルファで止めとけって(笑い)」と冗談を交えながらも、再びアーチ量産モードに入ってきた大砲に笑顔だ。本塁打、打点の両部門でリーグトップを独走中のレイエスは本当に「エーーーグイ」し「スーゴイ」。これで4戦3発。9年ぶりのリーグ制覇へ大事な夏場に再び確変突入だ。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が試合後、この日出場選手登録抹消となった河野竜生投手(27)について「恒例の走り込み」と説明した。4日に不調で抹消された金村尚真投手(24)についても、3日ソフトバンク戦後に「良くないね。抹消して、もう3日、4日、フラフラになるぐらいまで走り込んで。もう何が悪いかとか全て忘れて、走り込みだけ。なんかきっかけが、つかめると思う。そういうトレーニングの方法をしてもらえたらいいかなということは(コーチ陣に)伝えましたけどね」と話していた。今回の河野抹消も金村の時と狙いは同じ。「(走り込みを)恒例にしていこうと思って。42.195キロ。もうピッチングのことは考えるな、走り込んで、絞ってフラフラで、そっから再生してもいいんじゃない。バッティングでも1時間半、特打したら、もう足とかもフラフラになって。でも、疲れた時に『あれ、こんだけで打球って飛んでいくんだ』っていうコツっていうのは、つかめるポイントが出てくるので。やっぱ練習とか疲れを味わわないと、つかめないところもあるから」と説明した。昨季の最優秀中継ぎ投手の河野は今季ここまで27試合登板、2勝0敗、18ホールド、防御率3・22をマークしているが、直近3試合中、2試合で失点していた。

◆日本ハムが大勝で今季2度目の5連勝。貯金を今季最多の「16」に伸ばし、首位をがっちりキープした。1回に1番五十幡が二塁打、2番水谷が四球、3番万波が四球、4番レイエスが17号満塁本塁打で4点先制。2回には五十幡のスクイズ(記録は適時内野安打)で5点目。4回には9番田宮がキャリアハイとなる4号2ラン。5回は7番清宮幸の適時打で1点。6回は2番水谷の犠飛と代打マルティネスの適時打と7番清宮幸の適時打で3点。8回はマルティネスの内野ゴロの間に1点。9回は途中出場の伏見の適時打で1点。しめて今季最多の13点を奪った。先発した山崎は大量援護を背に今季2度目の完投勝利で4勝目を挙げた。

◆監督推薦で球宴初出場が決まったロッテ・寺地隆成捕手(19)。今年のオールスターは23日(京セラ)、24日(横浜)に開催される。10代捕手の球宴出場は史上3人目となる快挙だ。「いやあ、ビックリしました。監督に呼ばれて『なんで呼ばれたんやろう...』って恐る恐る行ったら『おめでとう!』と」と笑顔で朗報を知らされた瞬間を振り返った寺地。10代の捕手が球宴に出場するのは、1957年の山本八郎(東映)と球団の先輩でもある22年の松川虎生に次いで3人目。チームからは守護神の中森とともに2人だけの選出だけに「マリーンズ代表として存在感を示すことができればと思います」と意気込んだ。捕手の選出は寺地と若月(オリックス)の2人だけ。山本由伸(現ドジャース)ら数々の好投手を受けてきた先輩から学べる絶好の機会だ。「ブロッキングだったりキャッチングも配球面も素晴らしいと僕は思っているので、どういう意識でやっているのかを聞けたら」と心待ちにした。ここまで打率・271、5本塁打と奮闘中。チームでは2番打者に定着し、打線を引っ張るが「柳町さん(ソフトバンク)は左打者で率もヒットも残せる。どういった要因があるのか」と目を輝かせた。19歳の球宴での成長は、そのままチームに還元される。(片岡将)

◆ロッテの岡大海外野手(33)が「6番・一塁」でスタメン出場。2022年8月7日西武戦(ベルーナ)以来、およそ3年ぶりに一塁での先発出場となる。日頃からファーストミットを着け、一塁でのノックを受けていた岡だったが、久々の一塁でのスタメンにスタンドはどよめいた。前日の同カードでは延長十一回1死一、二塁の場面で代打出場し、右中間フェンス際への大きな中飛を放っていた。目下、外野は左翼西川、中堅藤原、右翼山本で固まっており、状態のいい岡を起用するための采配と見られる。前回の一塁でのスタメン時は二塁打2本を含む4安打と爆発。再現なればチームにとって大きなオプションになり得る。

◆「4番・DH」で先発出場した日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が0―0の一回無死満塁、先制の17号満塁本塁打を放った。6日の楽天戦(エスコン)以来、出場2試合ぶりのグランドスラムとなった。「昨日からいい流れだったので、先制して勢いつけたいと思っていた」カウント0-1からロッテ先発右腕、石川柊の144キロ直球をフルスイング。右翼席最前列の「ホームランラグーン」へ運び「アグレッシブに打ちにいったことがいい結果になってくれた」と振り返った。

◆敵地・ZOZOマリンがある千葉市は9日、最高気温32.8度を記録した。灼熱(しゃくねつ)の太陽に照らされながら、ひたむきに汗を流す姿があった。日本ハムの田宮裕涼捕手(25)。ロッテ戦の試合前練習で〝日課〟のワンバウンドブロッキング練習を繰り返し、本番へ準備を進めた。「練習しないとうまくならない。試合でエラーしないためにやっています」延長十一回の末、5―4で接戦を制した前夜のロッテ戦。献身的な働きでチームの勝利に貢献した。1点リードの最終回は2死一、三塁のピンチ。後逸すれば同点に追い付かれる局面で右腕、山本拓が投じたワンバウンドを立て続けに止めた。日頃の練習の成果を発揮し「真っすぐのワンバウンドはいかに反応するか、変化球のワンバウンドはしっかりイメージして止める準備をしていました」とうなずいた。新庄監督は前日の試合後に自身のインスタグラムを更新。「本当によく止めてくれた。田宮君 凄い ありがとう(原文ママ)」と扇の要をたたえた。「チームが勝つためにやるだけです」と田宮。入念な準備でこれからもホームを守り抜く。(加藤次郎)

◆「9番・捕手」で先発出場した日本ハムの田宮裕涼捕手(25)が5-0の四回無死一塁でリードを広げる4号2ランを放った。「何とかランナーを進めようと思って打席に入りました」カウント1―1からロッテ先発右腕、石川柊の143キロ直球を一閃。高い放物線を描いて右翼席へ運び「結果的にいい角度で飛んでくれました」と振り返った。

◆「8番・二塁」で先発したロッテのドラフト2位・宮崎竜成内野手(24)=ヤマハ=が七回にプロ初安打となる中前打を放った。前日に2軍から昇格したばかりの宮崎は2試合連続スタメンで起用された。試合前には直立不動でサブローヘッドコーチからベンチ前で助言を受ける場面も。1-11の七回先頭とチームが大差を付けられた場面だったが好投を続ける山崎福の初球カットボールを、投手の足元を抜く形で中前へ。記念のボールはロッテベンチに戻された。「ファームでやってきたことをまず出すことです。自分の力以上出ないんで」と話していた宮崎だったが、プロ15打席目で一歩目を踏み出した。

◆日本ハムが17安打13点の圧勝で5連勝。一回にレイエスが満塁本塁打を放つと、その後も攻撃の手を緩めず着実に加点した。山崎は丁寧にコースを突き、今季2度目の完投で4勝目。ロッテは石川柊が8失点と崩れた。

◆先発のロッテ・石川柊太投手(33)は一回から不安定な投球で、先頭の五十幡に二塁打とされると、2四球を重ね、レイエスに満塁弾を浴びていきなり4失点。その後も立ち直ることなく、5回8失点で3敗目を喫した。救援陣も失点を重ね、今季ワーストの13失点で3連敗。借金も今季ワーストの16に膨らみ、吉井監督は「最低ですね。立ち上がりはある程度、大胆に行かないとああいう感じになってしまう」と先発の石川柊を断じた。

◆日本ハムが17安打13点の圧勝で5連勝。一回にレイエスが満塁本塁打を放つと、その後も攻撃の手を緩めず着実に加点した。山崎は丁寧にコースを突き、今季2度目の完投で4勝目。日本ハムの4番・レイエスが初回に満塁本塁打。初回4番打者の満塁弾は昨年6月9日のDeNA・牧秀悟(対ソフトバンク)以来。日本ハムでは2022年7月24日の今川優馬(対ロッテ)以来3年ぶりで、外国人選手では1998年6月25日のブルックス(対ダイエー)以来27年ぶり。

◆これが4番の仕事だ。日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が一回にいきなり満塁本塁打。リーグ単独トップとなる17号で打線に火を付けた。「先制して勢いをつけたいと思っていた」1ストライクから石川柊が投じた144キロの直球を強振。外寄りのコースに逆らわず、右翼席最前列へ。6日の楽天戦でもグランドスラムを放っており「いつもチームに貢献したいと思っている。本当にうれしい」と胸を張った。思考を変えた。狙い球が定まらず、6月29日の西武戦から3試合連続無安打に終わった。打席内で「球を見て反応するだけ。シンプルに考えて打つ」と迷いを消して復調の兆しをつかむと、ここ4試合で3本塁打と大暴れ。「好調を維持できている」とうなずいた。今季最多の13得点で連勝を5に伸ばし、首位を堅守。フォロースルーの際に右手を離す癖を指摘していた新庄監督は「(本塁打のとき)右手離してたけど(笑)。(接着剤の)アロンアルファでとめとけって。でも打ってますからね」とユーモアを交えて助っ人をたたえた。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
47312 0.603
(↑0.006)
-
(-)
63295
(+13)
212
(+1)
75
(+2)
40
(+1)
0.242
(↑0.002
2.300
(↑0.02)
2
(-)
ソフトバンク
45313 0.592
(↑0.005)
1
(-)
64287
(+1)
218
(-)
48
(-)
57
(-)
0.245
(↓0.001)
2.450
(↑0.03)
3
(-)
ORIX
42323 0.568
(↓0.007)
3
(↓1)
66281
(-)
275
(+1)
53
(-)
34
(-)
0.260
(↓0.001)
3.320
(↑0.03)
4
(-)
西武
39390 0.500
(↓0.006)
8
(↓1)
65201
(-)
208
(+2)
32
(-)
50
(-)
0.232
(↓0.001)
2.510
(↑0.01)
5
(-)
楽天
36402 0.474
(↑0.007)
10
(-)
65220
(+2)
264
(-)
30
(-)
74
(+2)
0.241
(↓0.002)
3.170
(↑0.04)
6
(-)
ロッテ
30460 0.395
(↓0.005)
16
(↓1)
67219
(+1)
289
(+13)
43
(+1)
30
(-)
0.227
(-)
3.610
(↓0.13)