1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 1 | 0 |
勝利投手:柴田 大地(1勝0敗0S) (セーブ:則本 昂大(3勝2敗9S)) 敗戦投手:菅井 信也(5勝4敗0S) |

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◆楽天が接戦を制した。楽天は両軍無得点で迎えた6回表、ボイトの適時二塁打で先制する。なおも続く好機で村林がセーフティスクイズを決め、貴重な追加点を挙げた。投げては、3番手・柴田が2回無失点でプロ初勝利。敗れた西武は、打線が中盤までの好機を生かせなかった。
◆楽天は助っ人のスペンサー・ハワード投手(28)が先発。ハワードは今季6試合先発して4勝0敗、防御率1・53。被打率は2割2分7厘だが、走者なしの場面で2割5分も、走者を置いた場面は1割8分8厘。ピンチに動じない投球で無敗を継続中だ。今日勝利して開幕から無傷の5連勝となれば、楽天では昨年の渡辺翔以来。外国人選手に限ると15年レイの4連勝を抜いて球団新記録となる。
◆8日の楽天戦で右内転筋の張りで降板した西武渡辺勇太朗投手(24)が、一夜明け、楽天戦の試合前練習に参加した。投手陣とともにグラウンドで汗を流し、練習後に「ちょっと張っただけなので、もう大丈夫です」と話した。8日の同戦は、右内転筋の張りで2回4安打1失点で緊急降板。2番手でプロ4年目の黒田将矢投手(21)が上がった。8日の朝に体調不良を訴えた隅田知一郎投手(25)は、この日は楽天戦の試合前練習に参加。8日の楽天10回戦(ベルーナドーム)の試合前練習を風邪で欠席した今井は、出場選手登録を抹消された。西口文也監督(52)は「今井は、(先発を)1回飛ばします。大丈夫そうだけど、次、しっかり投げられる形を取ろうと。隅田は土、日、月のどこかで投げる」と話した。
◆楽天スペンサー・ハワード投手(28)が9日、上半身のコンディション不良により予告されていた西武戦の先発登板を回避した。代わって12年目の今野龍太投手(30)がプロ初先発。この日はブルペンデーで戦うことになる。試合前に取材対応した石井一久GM(51)は「ちょっと(上半身の)張りが強かったんで。ちょっと登板を回避して、10日間のリカバリーを持った方がいいのかなというところです」と説明。「そんな長くはならないかなと思います」と軽傷を強調した。10日に出場選手登録を抹消される見込みだ。今季加入したハワードは、6試合に登板して4勝0敗、防御率1・53の好成績をマークしている。
◆西武が、計6選手の大量入れ替えを行った。8日の楽天戦にリリーフ登板し、3回4失点だった黒田将矢投手(21)、同戦にリリーフ登板し、1回2失点だった佐々木健投手(29)が降格した。黒田は今季、6試合日登板し、0勝0敗、防御率8・22。佐々木は9試合に登板し、0勝2敗、防御率7・56だった。また、8日の楽天戦の試合前練習を風邪で欠席した今井達也投手(27)は、大事を取る形で出場選手登録を抹消された。今井は今季、14試合に先発し、6勝2敗、防御率1・52。5月度の「大樹生命月間MVP賞」を受賞し、オールスターにも選出される。この日、先発する菅井信也投手(22)、リリーフとして、中村祐太投手(29)、黒木優太投手(30)が登録された。
◆西武が、2イニング連続で満塁のチャンスで無得点に終わった。0-0の2回1死満塁では、9番源田が二ゴロ併殺。3回2死満塁では、西川が左飛に倒れた。チームは得点力不足に悩まされる。リーグ戦再開後、最初のカードの日本ハム戦の得点は2、3、1。次カードのオリックス戦は0、2。3カード目のソフトバンク戦は1、3、1。8日の楽天戦は2点で試合前時点で9試合連続で3点以下が続く。
◆スクランブル登板でプロ初先発した楽天今野龍太投手(30)が、役割を全うした。予告先発が発表されていたスペンサー・ハワード投手(28)が、上半身のコンディション不良により登板を回避し、白羽の矢が立った。12年目右腕は西武打線を2回32球、2安打無失点に封じた。2回には1死満塁のピンチを招いたが、最後はフルカウントから源田を146キロ直球で詰まらせて二ゴロ併殺に仕留めた。ブルペンデーの先陣を切った今野は「いつもと変わらない気持ちで、ただ投げる順番が一番最初なだけ、という思いで臨みました。ボール先行になってしまったところは反省です。この後は同じ中継ぎのメンバーをしっかりと応援したいと思います」と落ち着いた口調で話した。
◆楽天今野龍太投手(30)がブルペンデーの先陣を切った。予告先発が発表されていたハワードが、上半身のコンディション不良で急きょ登板回避。中継ぎで活躍してきた12年目右腕が、通算215試合目でプロ初先発した。0-0の2回には1死満塁のピンチを迎えたが、フルカウントから146キロ直球で西武源田を二ゴロ併殺に封じ、先制点を与えなかった。2回32球、2安打無失点で役割を全うした。「いつもと変わらない気持ちで、ただ投げる順番が一番最初なだけ、という思いで臨みました。ボール先行になってしまったところは反省です」と振り返った。無傷の4連勝中だったハワードは、10日に出場選手登録を抹消される見通しだ。石井GMは「ちょっと(上半身の)張りが強かったんで。登板を回避して10日間のリカバリーを持った方がいいのかなというところ。そんな長くはならないと思う」と軽傷を強調した。
◆10日の楽天戦に先発する西武の高橋光成投手(28)が「秘密兵器」を再び披露することを予告した。2日オリックス戦でベールを脱ぎ、詳細については「あくまでも秘密だから、秘密兵器なんです」とニヤリ。「相手バッターがどう感じるかが大事。使えるなっていう実感もありましたし、あとは投げどころかなっていうところ」と話した。
◆ナカシマがナガシマに並ぶ大記録を達成した。2年目の楽天中島大輔外野手(24)が、6月3日に89歳で死去した長嶋茂雄さんが60年に打ち立てた、プロ野球記録の4試合連続三塁打をマーク。「(生でプレーを)見たことはないですけど、誰もが知っている本当のスーパースターの方だと思うので、一緒に言ってもらえて、三塁打の記録だけですけど、すごい光栄だなと思う」と笑顔を見せた。好調の打棒が健在だった。0-0の6回1死走者なし。西武菅井の4球目、139キロ外角直球を左中間にはじき返した。クッションボールが転々としている間に快足を飛ばして三塁へ到達。「感触は良かったので、越えたかなと思って、抜けたかなと思って、頑張って走りました(笑い)」。2死一、三塁から4番ボイトの適時二塁打で先制のホームを踏んだ。37試合の出場だった1年目から大きく飛躍した。今季は主力として60試合で打率2割8分4厘、2本塁打、15打点、10盗塁と堂々の成績。この日の一打で三塁打数はリーグ2位の5に伸ばした。「ホームラン打てるものならホームランの方がいいと思うんですけど」と前置きした上で「二塁打より三塁打の方が当たり前ですけど、いいんで。打てるものなら打ちまくりたいですね」。中島が"ミスタースリーベース"となれば、チームの勝利がぐっと近づく。【山田愛斗】中島大輔(なかしま・だいすけ)2001年(平13)6月4日生まれ、和歌山県出身。龍谷大平安では3年春の甲子園で8強。青学大では4年時に主将でリーグ戦春秋連覇、全日本大学選手権優勝、明治神宮大会準優勝。23年ドラフト6位で楽天入団。今季推定年俸950万円。180センチ、78キロ。右投げ左打ち。中島が5日日本ハム戦から4試合連続の三塁打。連続試合三塁打は60年長嶋(巨人)が5月8~14日にマークした4試合が最長で、65年ぶりにプロ野球記録に並んだ。パ・リーグでは18年源田(西武)まで過去8人が記録した3試合を抜く新記録。
◆西武菅井信也投手(22)が、打線の無援護に耐えきれず、6回途中2失点でKOされた。1、2回をパーフェクト投球で乗ると、5回まで1安打無失点と好投。リズムも良く、完璧な投球だったが、打線は5回まで毎回走者を出しながら、拙攻で得点を奪えず。2、3回は2イニング連続で満塁の好機を逃した。打線にあと1本がなく、0-0で迎えた6回。1死から楽天中島にプロ野球タイ記録となる4試合連続の三塁打を浴び、2死一、三塁からボイトに先制の適時二塁打を許した。さらに、2死二、三塁から、5番村林が三塁前へ絶妙なセーフティーバントを転がし、適時内野安打で2点目を失って、降板を告げられた。
◆ミスターに並ぶ"大記録"中島大輔が「4試合連続」スリーベース!長嶋茂雄さんに並ぶプロ野球タイ記録??プロ野球(2025/7/9)??西武×楽天??Live on DAZN#オレをみろ#RakutenEagles pic.twitter.com/FIbVHFPgTd
◆楽天がブルペンデーでアクシデントを乗り越え、2連勝で4位西武に2ゲーム差と迫った。予告先発が発表されていたスペンサー・ハワード投手(28)が、上半身のコンディション不良により登板を回避。12年目の今野龍太投手(30)が緊急先発し、ブルペンデーで試合を作った。今野が2回無失点、渡辺翔が1回無失点、柴田が2回無失点、西垣が2回無失点などと継投で西武打線を封じた。打線は0-0の6回2死一、三塁から4番ルーク・ボイト内野手(34)が左中間に先制二塁打を放った。なおも2死二、三塁から村林一輝内野手(27)がセーフティースクイズ(記録は内野安打)を決めて、リードを広げた。2年目の中島大輔外野手(23)は60年長嶋茂雄(巨人)に並ぶプロ野球記録の4試合連続三塁打をマークした。
◆西武は、先発ハワードが先発を回避しブルペンデーだった楽天に敗れ、4連敗を喫した。チームは、リーグ戦再開後は2勝8敗と黒星が大きく先行し、勝率は5割に戻り、5位楽天に2ゲーム差に迫られた。先発菅井信也投手(22)は、打線の無援護に耐えきれず、6回途中4安打2失点でKOされ、今季4敗目(5勝)を喫した。1、2回をパーフェクト投球で乗ると、5回まで1安打無失点と好投。リズムも良く、完璧な投球だったが、打線が5回まで毎回走者を出しながら、拙攻で得点を奪えず。2、3回は2イニング連続で満塁の好機を逃した。打線にあと1本がなく、0-0で迎えた6回。1死から楽天中島にプロ野球タイ記録となる4試合連続の三塁打を浴び、2死一、三塁からボイトに先制の適時二塁打を許した。さらに、2死二、三塁から、5番村林が三塁前へ絶妙なセーフティーバントを転がし、適時内野安打で2点目を失って、マウンドを降りた。西口文也監督(52)は「序盤の4回までのチャンスで点を取れなかったってことが、今日の敗因に結びついてるんじゃないですかね。なかなか続かなくて、若い選手っていうのは、もがき苦しんでるとは思うので、こういう状況を何とか打破してもらいたいというふうに思います」と悔しさをにじませた。チームは深刻な得点力不足に悩まされる。リーグ戦再開後、最初のカードの日本ハム戦の得点は2、3、1。次カードのオリックス戦は0、2。3カード目のソフトバンク戦は1、3、1。8日の楽天戦は2点でこの日を含め10試合連続で3点以下と貧打に泣く。>
◆西武羽田慎之介投手(21)が、自己最速タイの159キロを連発し、スタンドをどよめかせた。2点ビハインドの8回から登板。先頭のゴンザレスの3球目に159キロを計測し、無死一、二塁からボイトへの3球目、4球目にも159キロをマークした。羽田は、6月27日の日本ハム戦で最速159キロをマークしたが、この日は159キロを3球投じた。無死一、二塁のピンチを背負ったが、ボイトを空振り三振に抑え、村林は三ゴロ併殺で無失点で切り抜けた。
◆西武はハワードの先発回避でブルペンデーだった楽天に完封リレーされ、4連敗を喫した。5回まで毎回走者を出しながら、あと1本が出ず。2、3回は2イニング連続で満塁の好機を逃した。リーグ戦再開後は10試合連続3点以下。2勝8敗と失速し、勝率は5割に戻った。「序盤のチャンスで点を取れなかったことが敗因」と話した西口文也監督は「明日が開幕戦。頑張っていこう」と前を向いた。
◆西武は、予告先発のハワードが上半身のコンディション不良で先発回避しブルペンデーだった楽天に完封リレーを許し、4連敗を喫した。チームは、リーグ戦再開後は2勝8敗と黒星が大きく先行し、勝率は5割に戻り、5位楽天に2ゲーム差に迫られた。5回まで毎回走者を出しながら、好機であと1本が出ず。先発菅井信也投手(22)は耐えきれず、6回に2点を失った。2回1死満塁で二ゴロ併殺に倒れた源田は、この日は3打数無安打で20打席連続ノーヒット。9回2死一塁では代打に外崎を送られた。源田について、西口文也監督(52)は「やっぱりここのところバッティングの形が悪いというか、ちょっと力んでるのかどうかわかんないですけどもね。良かった時のね、交流戦の時のような打撃ができてないとは思うんで。本人も今、ちょっと悩んでるようで、バッティングコーチといろいろ話はしてますけどもね」と話した。チームは深刻な得点力不足に悩まされる。リーグ戦再開後、最初のカードの日本ハム戦の得点は2、3、1。次カードのオリックス戦は0、2。3カード目のソフトバンク戦は1、3、1。8日の楽天戦は2点でこの日を含め10試合連続で3得点以下と苦しむ。
◆楽天は、昨年の現役ドラフトでヤクルトから加入した柴田大地投手(27)が、プロ初勝利を手にした。4回から登板し2回2安打無失点。「今日はリリーフでしっかりつないで、野手の皆さんが打って、守っていただいた、みんなで取った1勝」と力を込めた。この日は先発予定だったハワードが、上半身のコンディション不良により登板を回避。6投手でつなぐブルペンデーで完封勝利を飾った。>
◆西武長谷川信哉外野手(23)が、自身28打席ぶりの安打をマークした。楽天戦に2試合連続で「1番右翼」でスタメン出場。1回、先頭で打席に立ち、緊急先発した楽天今野から左前打を放った。長谷川は6月29日の日本ハム戦から7試合、27打席連続無安打だったが、トンネルを抜けると、3回の2打席目も中前打を放ち、マルチ安打をマークした。西口文也監督(52)は「これが続いてくれればいいんですけどね。どうしても、愛也(西川)にしても、ヒットは出ても今日は出ないとか、なかなか続かなくて。みんな若い選手が本当にもがき苦しんでるとは思う。こういう状況を何とか打破してもらいたいなっていうふうには思いますけどね」と奮起を求めた。
◆西武は、予告先発だったハワードが上半身のコンディション不良で先発を回避し、ブルペンデーだった楽天に完封リレーを許し、4連敗を喫した。初先発の今野を相手に、1回は1死二塁、2回は1死満塁の好機をつかんだが、後続が凡退。2番手の渡辺翔からも3回2死満塁の好機を得たが、西川が左飛に倒れた。4、5回は3番手の柴田から安打を放ち、5回は2死一、三塁の好機だったが、あと1本が出ず、無得点に終わった。2得点の楽天を上回る6安打を放ちながら、6、7回は西垣、8回は加治屋、9回は則本に無得点に抑え込まれた。突然の先発交代で、リリーフ投手による小刻みなリレーを攻略するのは難しかったか? と聞かれ、西口文也監督(52)は「今のうちには、それは関係ないんじゃないですかね。継投の難しさよりも、1本出す難しさじゃないですかね」と指摘した。チームは、リーグ戦再開後は2勝8敗と黒星が大きく先行。勝率は5割に戻り、5位楽天に2ゲーム差に迫られた。
◆楽天が6投手によるブルペンデーで完封リレーを決めた。先発予定だったハワードが、上半身のコンディション不良で登板回避。12年目の今野龍太投手(30)が通算215試合目でプロ初先発する緊急事態だった。9回を無失点で締めた則本昂大投手(34)は「今野、西垣、柴田が2イニング行って、昨日、球数多かった西口を使わないでとか、みんなでカバーできた。いつも以上に勝ちたい気持ちが強かったんで勝てて良かったです」と胸を張った。スクランブル先発の今野が試合を作った。2回には1死満塁のピンチを背負うも、146キロ直球で西武源田を二ゴロ併殺に封じ、先制点を与えず。2回2安打無失点と力投した。「いつもと変わらない気持ちで、ただ投げる順番が一番最初なだけ、という思いで臨みました。ボール先行になってしまったところは反省です」と振り返った。昨年の現役ドラフトでヤクルトから入団した3番手の柴田大地投手(27)はプロ初勝利を挙げた。「リリーフみんなでつないで、ほんと、そこが一番良かったと思います」と笑った。窮地の中、リリーフ陣それぞれが役割を全うした。リーグ戦再開後、初のカード勝ち越しとなる2連勝で4位西武に2ゲーム差と接近。楽天にとって大きな1勝となった。【山田愛斗】
◆9日の西武11回戦(ベルーナドーム)に予告先発されていた楽天のスペンサー・ハワード投手(28)が上半身のコンディション不良で登板回避。代わって、今野龍太投手(30)がヤクルト時代も含め12年目、通算215試合目の登板でプロ初先発した。石井一久ゼネラルマネジャー(GM)はハワードについて「昨夜に報告を受けた。上半身の張りが強かったので、10日間のリカバリー(期間)を持った方がいいのかなということです」と説明。同投手は10日に出場選手登録を外れる見込み。パ・リーグのアグリーメントで試合当日に予告先発が変更された投手は「取り扱いのうえでは当日のベンチ入り人数に含めるが、出場はできず、翌日以降でなければ出場選手登録抹消もできない」と定められている。
◆西武のダブルエースに明暗が分かれた。8日の練習を体調不良のために欠席した今井達也(27)と隅田知一郎(25)の両投手は9日にチームに再合流した。7日に東京都内の病院で風邪と診断された今井は「少し熱も出た。次に向けて練習します」と話したが、時折、せき込む姿もみられ、同日に出場選手登録を外れた。西口監督は「今井は一回飛ばしです。オールスター前に1回投げて、前半戦終了」と明言。同投手は6月27日の日本ハム戦(ベルーナドーム)で「熱中症」で四回途中に緊急降板し、5日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)では今季ワーストタイの8安打を浴びて5回3失点で降板していた。一方、隅田は「だるさがあって、熱が出そうだなーって感じだったんですけど、病院に行って、点滴を打ったら治りました。気が抜けていたのかもしれないです」と苦笑い。医師からは食あたりを疑う所見もあったそうだが、「生ものも食べてないし、身に覚えがない」と首をかしげた。指揮官は隅田については「もう元気そうだったし、本人も『いける』と言っていたので」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。次回登板は隅田が14日の日本ハム戦(東京ドーム)、今井が19日からのソフトバンク3連戦(ベルーナドーム)中が見込まれる。(東山貴実)
◆楽天が接戦を制した。六回1死で中島が4試合連続三塁打で出塁すると、ボイトの適時二塁打と村林の適時バント安打で2点を先行した。計6投手による無失点リレーで、3番手の柴田が2回を無得点に抑えプロ初勝利。西武は4連敗。
◆西武は無得点に終わった。二回と三回に満塁の好機をつくったが生かせなかった。六回以降は単打1本と淡泊な攻撃となり、4連敗で勝率5割に。西口監督は「若い選手がもがき苦しんでいる。何とか打破してもらいたい」と話した。交流戦後は2勝8敗と急失速している。ここ10試合で計15得点と打線低迷は深刻で、6月中旬に最大7個あったチームの勝ち越しはなくなった。
◆楽天が接戦を制した。六回1死で中島が4試合連続三塁打で出塁すると、ボイトの適時二塁打と村林の適時バント安打で2点を先行した。計6投手による無失点リレーで、3番手の柴田が2回を無得点に抑えプロ初勝利。楽天・中島が5日の日本ハム戦(エスコン)から4試合連続で三塁打をマーク。連続試合三塁打記録で1960年の巨人・長嶋茂雄(5月8日の国鉄第2試合-同14日の阪神戦)と並ぶプロ野球記録。パでは2018年の西武・源田壮亮(4月28日-30日の楽天戦)ら8人を抜いて新記録となった。
◆昨年の現役ドラフトでヤクルトから楽天に移籍した柴田大地がプロ初勝利を挙げた。先発予定だったハワードが上半身のコンディション不良で登板回避。急遽(きゅうきょ)、ブルペンデーとなる中、3番手として四回から2回を無失点に抑えた。「プロに入ってから3年間、奥さんや子供に野球をしている姿を見せられなかったので、『1勝したよ』と伝えたい」と大切そうにウイニングボールをしまった。
◆65年ぶりにナカシマがナガシマに並んだ。楽天・中島大輔外野手(24)は9日、西武11回戦(ベルーナドーム)の六回に左中間三塁打を放ち、1960年5月に長嶋茂雄(巨人)がマークした4試合連続三塁打のプロ野球タイ記録を達成した。プロ2年目のイヌワシは10日の西武戦(同)で〝ミスター超え〟のプロ野球新記録を目指す。二塁ベースを蹴ると、迷うことなく加速して三塁を陥れた。中島が六回に左中間越え三塁打。1960年に長嶋茂雄がマークした4試合連続三塁打のプロ野球記録に並んだ。「(長嶋さんに並ぶということは)今日(9日)の朝に周囲からチラホラ言われて、すごい光栄なことだし、勝手にドキドキしていました。(三塁に)行きたいなという思いはあったので、頑張って走りました」和歌山・川辺西小5年時には100メートル走13秒4で全国大会7位。2022年の侍ジャパン大学日本代表候補合宿(愛媛・松山市)では50メートル走5秒96を計測した韋駄天は「やはり自分は足。走攻守全てに使える武器なので」と胸を張った。長嶋さんは自著『野球は人生そのものだ』の中で、「プロとしての売り物は三塁打だと考えていた。常に全力疾走でようやく達成できるもの。一番観客をハラハラドキドキ楽しませることができるのが三塁打」と現役時代を回顧している。中島も「(打球が外野手の)間を抜けたら、一つでも先の塁を狙うという攻撃的な姿勢は徹底している。当たり前ですけど、二塁打より三塁打の方がいいので、打てるなら打ちまくりたい」と声を弾ませた。長嶋監督が退任した2001年に生を享けた中島。その偉大さを目の当たりにしてきた世代ではない中でも、「印象?めちゃくちゃ、野球がうまい人。そして誰もが知っているスーパースター」と憧れと崇拝の念を口にした。そして、〝ミスター超え〟となる5試合連続三塁打が懸かる10日に向けて、「とりあえず、打ったら一生懸命走ります」とはにかんだ。(東山貴実)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
47 | 31 | 2 | 0.603 (↑0.006) | - (-) |
63 | 295 (+13) | 212 (+1) | 75 (+2) | 40 (+1) |
0.242 (↑0.002) | 2.300 (↑0.02) |
2 (-) |
ソフトバンク |
45 | 31 | 3 | 0.592 (↑0.005) | 1 (-) |
64 | 287 (+1) | 218 (-) | 48 (-) | 57 (-) |
0.245 (↓0.001) | 2.450 (↑0.03) |
3 (-) |
ORIX |
42 | 32 | 3 | 0.568 (↓0.007) | 3 (↓1) |
66 | 281 (-) | 275 (+1) | 53 (-) | 34 (-) |
0.260 (↓0.001) | 3.320 (↑0.03) |
4 (-) |
西武 |
39 | 39 | 0 | 0.500 (↓0.006) | 8 (↓1) |
65 | 201 (-) | 208 (+2) | 32 (-) | 50 (-) |
0.232 (↓0.001) | 2.510 (↑0.01) |
5 (-) |
楽天 |
36 | 40 | 2 | 0.474 (↑0.007) | 10 (-) |
65 | 220 (+2) | 264 (-) | 30 (-) | 74 (+2) |
0.241 (↓0.002) | 3.170 (↑0.04) |
6 (-) |
ロッテ |
30 | 46 | 0 | 0.395 (↓0.005) | 16 (↓1) |
67 | 219 (+1) | 289 (+13) | 43 (+1) | 30 (-) |
0.227 (-) | 3.610 (↓0.13) |
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