1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 1 |
ソフトバンク | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 7 | 0 | 1 |
勝利投手:東浜 巨(3勝2敗0S) (セーブ:杉山 一樹(2勝2敗9S)) 敗戦投手:隅田 知一郎(7勝4敗0S) 本塁打 |

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◆ソフトバンクは1点を追う2回裏、牧原大の適時打で同点とする。そのまま迎えた4回には、野村の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・東浜が7回3安打1失点の好投で今季3勝目。敗れた西武は、先発・隅田が試合をつくるも、打線が振るわなかった。
◆ソフトバンク野村勇内野手(28)が6月8日のヤクルト戦(神宮)以来、約1カ月ぶりに豪快な1発を放った。1-1の同点で迎えた4回2死一塁。西武隅田のチェンジアップを左翼スタンドに運ぶ勝ち越しの8号2ラン。「とにかく思い切って自分のスイングをしようと打席に入りました。チェンジアップにいい反応をしてうまく拾うことができたと思います。勝ち越しとなるホームランといい形にもっていくことができてよかったです」。笑顔でダイヤモンドを周回。チームを勢いつける久々のアーチに笑顔だった。
◆4位西武が敗れ、4カード連続のカード負け越しとなった。最大で「7」あった貯金は「2」にまで減った。交流戦後のリーグ戦再開以降、日本ハム、オリックス、ソフトバンクという上位3球団との8試合は、2勝6敗という結果に。Aクラス3球団から引き離された。この日は2回、外崎修汰内野手(31)の3号ソロで先制。しかしその裏に先発の隅田知一郎投手(25)が2死後の3連打で同点に追いつかれると、4回には同じく2死後に死球で出塁させ、ソフトバンク野村勇に8号勝ち越し2ランを浴びた。
◆交流戦を終えてのリーグ戦再開以降、4位西武がAクラス3球団と引き離された。日本ハム、オリックス、ソフトバンク...上位にいる3球団との8試合は、2勝6敗で終わった。日本ハム戦に「大事になってくる」とこの8試合を捉えていた西口文也監督(52)は現実をこう話した。「上位に対してこういう成績っていうのは、今の現状、今のうちの力かなっていうふうには思っています。やっぱり打線がもう1つ奮起しないといけないと思うし。投手はそこそこそれなりに抑えてはいるけどもっていうところなんでね。どうやって打ち崩していくか。帰ってからの7連戦、ここもまた大事になってくるしね。それが終わった後にまた上位と当たるので、オールスターまでの12試合。ここが本当に大事になってくると思う。ちょっと気を引き締め直していかないといけないなっていうところですね」4番のタイラー・ネビン外野手(27)が安定して安打を打っているものの、日本人打者たちが軒並み、下降線にあるのも苦しい。入れ替えも考えられるところながら、西口監督は「現状ここにいるメンバーにね、特に外野の3人は頑張ってもらわなきゃいけない選手なんでね。そこはなんとか選手たちと話しながら、いろんなことを取り組んでいきながらやっていきたいかなと思います」と、特に渡部聖弥外野手(22)西川愛也外野手(26)長谷川信哉外野手(23)の3人が上昇気流に乗ることを信じていた。【金子真仁】
◆ソフトバンクの勢いが止まらない。下位打線が今季2敗の西武隅田を攻略。逆転勝ちで6カード連続の勝ち越しを決めた。1点を追う2回2死走者なしから7番谷川原健太捕手(28)の二塁打から3連打で同点。4回2死一塁から8番野村勇内野手(28)の8号2ランで勝ち越した。先発東浜巨投手(35)は7回1失点の好投で3勝目。今季初の「首位」には立てなかったが、リーグ戦再開から7勝2敗と好調をキープ。奪首はもう時間の問題だ。技ありの1発だった。1-1の同点で迎えた4回2死一塁。野村は初球の直球を思い切り空振りした。積極性が持ち味。ともすれば好球必打を誤ってしまうが、2球目は頭も体も冷静? だった。低めに沈む西武隅田の武器チェンジアップ。狙い球は違ったが、体はうまく反応した。前に突っ込みながらもうまくバットを合わせて左翼席へ運び去った。勝ち越しの8号2ラン。6月8日のヤクルト戦(神宮)でアーチをかけて以来、約1カ月の1発だった。「少し打球が上がりすぎたかなと思ったけど、(スタンドに)行ってくれました。うまく体が反応してくれました」。野村は笑顔でダイヤモンドを周回した。今季2敗を喫している西武隅田へ痛撃弾。難敵攻略へ向け、8番の伏兵がしっかり仕事を果たした。試合を引き戻したのも「下位打線」。1点を追う2回2死走者なし、谷川原の二塁打から3連打で同点に追いついた。故障者続出の中でもしっかり若手が打線をカバー。チームは6カード連続で勝ち越しを決めた。同点、勝ち越しの場面はともに2死走者なしから。試合後の小久保監督も野村らの活躍に目を細めた。「今日は2、3、4、5番は何もしていないけど、下位打線がね。先制された後に2アウトから同点に追いついたのがゲームのポイントですね。勇(野村)も低めのボールを前の膝を柔らかく使いながら、しっかり引きつけて。甘いボールではなかったけど、本当に当たれば飛びますね」日本ハム、オリックスの上位2チームも勝ったため今季初の「首位」はお預けとなったが、勢いは止まらない。交流戦前まで勝率5割だったチームも交流戦Vとリーグ戦再開からの快進撃で貯金が今季最多の「12」まで伸びた。次カードはオリックス、楽天と大阪、仙台のロード。「来週はビジターの試合。しっかり3試合で2勝を目標にしたい」。小久保監督は「奪首」の2文字は飲み込んだが、大きな手応えは感じ取っているはずだ。【佐竹英治】
◆ソフトバンク谷川原健太捕手(28)がうれしい今季初安打を放った。1点を追う2回2死走者なしから隅田のカーブを右中間に運ぶ二塁打。今季13打席目で快音を響かせた。「ホッとしました。何とか(打率が)身長(の数字)を超えられるように持っていきたい」と苦笑いだった。守っても先発東浜とは2戦連続でコンビを組み、連勝。試合前から配球など入念にコミュニケーションを取り合った。「(東浜は)実績のある方なので、信じて投げてもらえるのは自信になる」。さらに頼れる女房役を目指すつもりだ。▽ソフトバンク牧原大(2回2死一、三塁から同点の中前打)「打ったのはカットボール。隅田投手はいい投手なので、とにかく思い切ってスイングを仕掛けることだけを考えました。2死から連打でつないでもらったチャンスを生かすことができてよかった」
◆ソフトバンク先発の東浜巨投手(35)が3勝目を手にした。2回に外崎に先制ソロを許したものの失点はそれだけ。7回88球を投げ3安打としっかりレオ打線を封じ込んだ。「自分の仕事をするだけだと思って、1球1球、自分のボールを投げることだけに集中した」。直球に自慢のシンカー、カーブなどを織り交ぜ、3回以降は二塁を踏ませなかった。前回先発のロッテ戦(6月29日、ZOZOマリン)は53日ぶりの1軍先発マウンドだった。それでも6回無失点にまとめ白星を手にすると、今回は今季2度目の中6日登板。「とにかく1軍でのマウンドを想定して調整しているので、(登板間隔に)影響はない」と準備力の高さは実証済み。ベテラン右腕は2戦連続してしっかり答えを出した。「東浜はうまく変化球を投げる投球スタイルに変わってきている。しっかり打たせて取る投球ができていた」と小久保監督も称賛した。背番号16が大粒の汗とともに大きな1勝を運んできた。
◆ソフトバンクは二回に牧原大の適時打で追い付き、四回に野村が8号2ランを放って6カード連続の勝ち越しを決めた。東浜は丁寧に低めを突き、7回1失点で3勝目。西武隅田は6回?を3失点で4敗目。得点は外崎の先制ソロだけ。
◆ソフトバンクの東浜は緩急を駆使した投球術が光った。今季最長に並ぶ7回を1失点にまとめて3勝目を手にし「前回よりも出力は上がっていたし、練習でやっていることが出せてきている」と手応えを口にした。奪った三振は4個ながら、失点は二回に外崎に許したソロのみ。「カーブがうまく使えた」と変化球を軸に組み立て、クイックを交えるなど間合いも工夫して三回以降は二塁すら踏ませなかった。小久保監督も「スタイルが変わってきている。打たせて取るピッチングができていた」と投手陣で最年長の35歳となったベテランの好投をたたえた。
◆西武の得点は二回の外崎のソロによる1点だけで、三回以降は二塁さえ踏めなかった。交流戦後から続いた日本ハム、オリックス、ソフトバンクの上位勢との対戦は2勝6敗。8試合で13得点と貧打は深刻で、西口監督は「打ち損じが多い」と悩ましげに語った。昨季もパ・リーグ歴代ワーストのチーム打率2割1分2厘と攻撃が課題なのは変わらない。首位日本ハムとは6ゲーム差に開き、監督は「投手はそれなりに抑えている。打線がもう一つ、奮起しないと」とハッパをかけた。
◆西武の隅田は七回途中まで3失点ながら4敗目を喫した。1点の援護をもらった直後の二回は、2死無走者から下位打線に3連打を浴びて同点とされた。四回も2死一塁で8番野村に勝ち越しの2ランを許した。隅田は左のエースとして期待されるだけに「2死まで取ったならしっかり抑えてほしいと思われている。求められていることができなかった」と悔しさをにじませた。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
45 | 31 | 2 | 0.592 (↑0.005) | - (-) |
65 | 277 (+8) | 207 (+6) | 73 (+2) | 39 (-) |
0.239 (↑0.001) | 2.310 (↓0.02) |
2 (-) |
ORIX |
42 | 30 | 3 | 0.583 (↑0.006) | 1 (-) |
68 | 280 (+4) | 265 (+1) | 52 (-) | 34 (-) |
0.261 (-) | 3.270 (↑0.03) |
3 (-) |
ソフトバンク |
43 | 31 | 3 | 0.581 (↑0.006) | 1 (-) |
66 | 277 (+3) | 217 (+1) | 47 (+1) | 54 (+2) |
0.246 (-) | 2.500 (↑0.02) |
4 (-) |
西武 |
39 | 37 | 0 | 0.513 (↓0.007) | 6 (↓1) |
67 | 199 (+1) | 199 (+3) | 31 (+1) | 49 (-) |
0.234 (↓0.001) | 2.460 (↓0.01) |
5 (-) |
楽天 |
34 | 40 | 2 | 0.459 (↓0.007) | 10 (↓1) |
67 | 211 (+6) | 262 (+8) | 27 (-) | 71 (-) |
0.242 (↑0.002) | 3.220 (↓0.06) |
6 (-) |
ロッテ |
30 | 44 | 0 | 0.405 (↓0.006) | 14 (↓1) |
69 | 214 (+1) | 271 (+4) | 41 (+1) | 30 (+1) |
0.227 (↑0.001) | 3.470 (-) |
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