中日(★4対5☆)ヤクルト =リーグ戦14回戦(2025.07.06)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
10301000051000
中日
0200200004700
勝利投手:アビラ(2勝5敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(3勝1敗14S))
敗戦投手:松葉 貴大(7勝6敗0S)
  DAZN
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◆ヤクルトは1点ビハインドの3回表、内山の犠飛と山田の適時二塁打で3点を奪い、逆転に成功する。そのまま迎えた5回には、伊藤の適時二塁打で1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・アビラが5回4失点で今季2勝目。敗れた中日は、先発・松葉が精彩を欠いた。

◆歌手の大原櫻子(29)がセレモニアルピッチを行った。背番号は櫻子の「39(サク)」のユニホームで登場し大きく振りかぶって投げたが、大きくそれた3バウンド投球だった。始球式の経験は何度かあるが「初めてこんなに緊張しました。めちゃくちゃ練習したんですけど...またリベンジしたい」と悔しがった。高橋宏斗投手(22)藤嶋健人投手(27)からは「とにかく高くやってみたら」とアドバイスされていた。試合後にはミニライブも行う。「(投球が)うまくできなかった分、ライブで頑張りたい」と話した。4日からのヤクルト3連戦は「ブルーサマーフェスティバル」として歌手などゲストを招いて開催している。

◆中日のドラフト4位ルーキー石伊雄太捕手(24)が1点を追う2回2死一、三塁から絶妙なセーフティースクイズを決め同点とした。カウント1ボール1ストライクから三塁側へ転がすと、ダッシュして捕球しようとした投手アビラのグラブに収まらず、記録は投手への内野安打となった。さらに9番松葉が四球で2死満塁。1番岡林勇希外野手(23)が押し出しの死球を受け、1点勝ち越した。

◆5位中日が6位ヤクルトに連敗し、6カード連続負け越し、借金は今季ワーストを更新する10となった。チーム勝ち頭の先発松葉貴大投手(34)が6回で今季自己ワーストの10安打、5失点。初回に先制を許し、2回に味方が逆転したが3回に3失点で再びリードを奪われた。「ストライク、ボールがはっきりしてしまい、3者凡退のイニングが1度もなく、打者に勢いを与えられませんでした」とコメントを残した。打線は5回に2点を奪い1点差に追い上げたが、8回1死二塁で代打大島、代打ブライトが連続空振り三振するなど、追いつけなかった。

◆5位中日が6位ヤクルトに連敗し6カード連続負け越し、借金は今季ワーストを更新する10となった。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が勝ち越しの2点二塁打を放った。1死満塁から内山の右犠飛で2-2とした三回2死一、三塁。松葉が投じた初球の変化球を捉え、右中間にかっ飛ばした。頼れる主将が6試合ぶりの打点をマークし、先発のアビラを援護した。

◆山田哲人は三回、勝ち越しの2点適時二塁打を放った(撮影・甘利慈)

◆ヤクルトが1カ月ぶりの連勝。1―2の三回に内山の犠飛で追い付き、山田の2点二塁打で勝ち越し。五回に伊藤の適時二塁打で加点した。アビラが5回4失点で今季2勝目。石山が14セーブ目。中日は負け越しが今季最多10となった。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が勝ち越しの2点二塁打を放ちチームを連勝に導いた。1点を追う三回、1死満塁から内山の右犠飛で2-2の同点に追いつくと、2死一、三塁から初球を右中間へ弾き返し勝ち越し打を放った。以下、山田のヒーローインタビュー。--カード勝ち越し「すごい苦しい試合でしたけど、なんとか勝ててよかったと思います」--勝ち越しタイムリーの打席を振り返って「すごい流れも良かったですし、あの打席は、コースに逆らわないようにしっかり振っていこうと思いました」--初球を狙っていた「狙っていたというか、積極性は忘れずにしっかり打ち返すことができたんで良かったかなと思います」--プロ通算899打点目「いや、(記録は)全く知らないです。次の試合でまた打てるように頑張りたいなと思います」--ファンに一言「苦しいチーム状況ですし、個人的にもすごい苦しいですけど、今日みたいな試合が次の試合もできるように頑張りたいと思いますので、ご声援よろしくお願いします」

◆ヤクルト・山田が2打点を挙げて今季19打点。通算899打点とし、ヤクルト(前身を含む)の通算打点数で池山隆寛の898を抜いて歴代2位となった。歴代1位は古田敦也の1009。

◆ヤクルトのペドロ・アビラ投手(28)は5回5安打4失点ながら、打線の援護に恵まれ2勝目を挙げた。6月5日の西武戦(ベルーナ)以来となる白星にも、「リズム良く投げることができず悔しい登板になった」と反省が口をついた。6四死球と制球が定まらず、高津監督も「野手に感謝ですね」と注文をつけた。

◆ヤクルトの若武者が躍動した。4試合連続で3番に座った赤羽由紘内野手(25)と7番の伊藤琉偉内野手(22)がともにマルチ安打を記録した。まずは前日5日の延長十二回に決勝の1号2ランを放った赤羽が見せた。一回1死一塁で松葉が投じたカットボールをはじき返し、右翼フェンス直撃の二塁打で好機を演出。次打者のオスナが放った遊ゴロの間に先制し、〝つなぎ役〟として機能した。遊撃手として25試合連続で先発出場する伊藤は、4-2の五回2死一、二塁で左中間に適時二塁打をマーク。右後十字靱帯損傷からの復活を目指す長岡が5日に2軍戦で実戦復帰する中、2年目のホープが結果を残した。チームはセ・リーグ最下位と低迷する中、赤丸急上昇中の右打者コンビが存在感を示した。(樋口航)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
46312 0.597
(↑0.005)
-
(-)
64268
(+5)
170
(+1)
45
(+3)
67
(+1)
0.246
(↑0.001)
1.930
(↑0.01)
2
(-)
広島
37354 0.514
(↑0.007)
6.5
(-)
67237
(+3)
225
(+2)
37
(+1)
33
(-)
0.243
(↓0.001)
2.670
(↑0.01)
3
(-)
巨人
38393 0.494
(↓0.006)
8
(↓1)
63220
(+2)
229
(+3)
46
(-)
34
(+1)
0.241
(-)
2.570
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
36383 0.486
(↓0.007)
8.5
(↓1)
66239
(+1)
224
(+5)
42
(+1)
39
(-)
0.227
(-)
2.730
(↓0.03)
5
(-)
中日
33432 0.434
(↓0.006)
12.5
(↓1)
65190
(+4)
243
(+5)
36
(-)
50
(-)
0.222
(-)
2.960
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
23474 0.329
(↑0.01)
19.5
(-)
69197
(+5)
297
(+4)
34
(-)
32
(-)
0.224
(↑0.001
3.550
(↓0.01)