DeNA(★1対5☆)阪神 =リーグ戦14回戦(2025.07.06)・横浜スタジアム=
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阪神
30100001051003
DeNA
0100000001801
勝利投手:伊藤 将司(3勝0敗0S)
敗戦投手:ジャクソン(7勝4敗0S)

本塁打
【阪神】森下 翔太(14号・1回表2ラン),佐藤 輝明(21号・1回表ソロ),森下 翔太(15号・8回表ソロ)
【DeNA】牧 秀悟(14号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆阪神が8連勝。阪神は初回、森下の2ランと佐藤輝のソロで3点を先制する。その後は、3回表に大山が適時二塁打を放つと、8回には森下のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・伊藤将が7回1失点の好投で今季3勝目。敗れたDeNAは、打線が1得点のみと精彩を欠いた。

◆今季最長8連勝を目指す阪神は、伊藤将司(29)が先発マウンドに上がる。今季先発はまだ3試合だが1完封を含む快投の連続で防御率0・39を誇る。チーム防御率は驚異の1・94。今月2日に1点台に突入。前日5日にジョン・デュプランティエ(30)が2度目の完封を達成したことでさらに良化した。75試合以上消化してのチーム防御率1点台は62年の阪神以来、プロ野球63年ぶり。無失点勝利も19度を数える。現在の先発ローテーション6投手の防御率はいずれも高水準だ。才木 1・56大竹 2・06伊原 1・26村上 1・76デュプランティエ 1・31伊藤将 0・392軍では4日にジェレミー・ビーズリー(29)が7回無失点、5日に西勇輝(34)が5回2失点。手術から完全復活した高橋遥人投手(29)もイニングを5回まで伸ばし、1軍復帰のメドが立っている。

◆勝利の女神になれるか...? 日向坂46の小坂菜緒が「ローソンデー」の始球式にローソンの店員風の衣装で登場。ポニーテールのサラサラヘアーをなびかせながら、山なりでノーバウンド投球を披露した。やや恥ずかしがりながらも、笑みを浮かべて喜びをあらわにした。人気アイドルグループの中心メンバーとして活躍しており、昨年8月22日にも「ローソンデー」で始球式に登板。ノーバウンド投球を見せており、2年連続ノーバン投球となった。DeNAは2連敗中とあって、勝利の女神としての期待もかかる。

◆阪神森下翔太外野手(24)が初回の先制2ランで打点単独トップに躍り出た。 初回1死一塁の場面で、先発ジャクソンの134キロチェンジアップを強振。左中間へ高く上がった打球は、そのままスタンドに吸い込まれた。今季14号2ランで、今季55打点目。本塁打は佐藤輝に次いでセ・リーグ単独2位となり、打点は両リーグ単独トップとなった。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が森下翔太外野手(24)に続き2者連続本塁打となるソロを放った。初回1死一塁から森下が左中間へ2ランを放ち先制。続く佐藤輝は内角の149キロ直球を右中間への本塁打とした。6月29日ヤクルト戦以来1週間ぶりで今季5度目のアベック弾。通算8度目でこれまでの7試合では6勝1敗だった。両選手は試合開始前時点では53打点でリーグトップタイに並んでいた。森下が単独1位となり、直後に佐藤輝が1打点差に詰め寄った。佐藤輝は「(森下)翔太がいいのを打ったので、なんとか自分も続きたいと思っていました。しっかりスイングができましたし、いいバッティングだったと思います」とコメントした。

◆天敵撃破へ向けて12球団トップの55打点へ到達森下翔太が先制2ランホームラン?プロ野球(2025/7/6)??DeNA×阪神??Live on DAZN#オレをみろ#阪神タイガース pic.twitter.com/kzStMhqwvv

◆日向坂46の小坂菜緒が「ローソンデー」の始球式にローソンの店員風の衣装で登場。ポニーテールのサラサラヘアーをなびかせながら、山なりでノーバウンド投球を披露した。やや恥ずかしがりながらも、笑みを浮かべて喜びをあらわにした。昨年に続いて2年連続ノーバン投球。X(旧ツイッター)でも「世界一可愛い小坂菜緒ちゃんの世界一可愛い始球式ありがとうございました」「ポニテ小坂菜緒ちゃん可愛すぎたな!」「小坂菜緒ちゃんが始球式する日のDeNAの先発が2年連続ジャクソンなのおもろい」などの投稿が見られた。

◆アイブラック・アベック7連勝の猛虎が今日も牙を剥く佐藤輝明 第21号ソロホームラン?プロ野球(2025/7/6)??DeNA×阪神??Live on DAZN#オレをみろ#阪神タイガース pic.twitter.com/Rc8yJuH0ui

◆2連敗中のDeNAが主将・牧秀悟内野手(27)の特大ソロで反撃ののろしを上げた。1回にジャクソンが阪神森下、佐藤輝に2者連発を浴びて3点を失うも、2回先頭で牧が奮起を促した。伊藤将の内角スライダーを捉えて、左翼フェンス最上部の看板を直撃する14号ソロとした。ただ、看板に直撃して跳ね返った打球が、左翼立ち見席で観戦していたファンの頭に直撃。SNSでは「観客は大丈夫なんか?」「ファンの人大丈夫?」と心配するコメントが相次いだ。

◆連敗中のDeNAがいきなり出ばなをくじかれた。1回1死、先発ジャクソンが中野に中前打を浴びると、続く森下に先制2ランを被弾。さらに続く佐藤輝に右中間へ2者連発となるソロを浴びた。今季ここまで防御率1点台で阪神戦は4戦負けなしのジャクソンだったが、味方の攻撃を待たずして3点のビハインドを背負う展開となった。DeNAはここまで阪神2連戦で1点しか取れずに2連敗。首位阪神と7・5ゲーム差に広げられていた。

◆初回に2者連続本塁打を放った3番森下翔太外野手(24)、4番佐藤輝明内野手(26)が守備でも躍動した。三塁を守る佐藤輝は初回1死からDeNA佐野の三遊間へのゴロに飛びついて捕球。すぐに立ち上がり一塁へ送球してアウトとした。右翼を守る森下は2回2死から蝦名の飛球を後退しながら手を伸ばして捕球。ボールをつかんだ後は勢いのあまりフェンスに体をぶつけた。

◆阪神の二塁を守る中野拓夢内野手(29)が右前打かと思われた当たりを二ゴロにした。4回1死からDeNA宮崎の打球は一、二塁間へのゴロ。中野は打球を追い外野の芝生部分でダイビングキャッチした。すぐさま立ち上がり一塁へ送球。アウトとして横浜の虎党を沸かせた。

◆阪神森下翔太外野手(24)、4番佐藤輝明内野手(26)が2者連続本塁打を放った。2選手による連発は今季初となった。初回1死一塁から森下が左中間へ2ランで先制。続く佐藤輝は右中間へのソロを放った。前回の同じ2者連発は昨年8月3日DeNA戦(横浜)。初回1死二塁から森下が左越え2ランを放った直後に佐藤輝が右越えソロをマークしていた。対戦相手と球場だけでなく状況もほとんど同じだった。

◆DeNA主将の牧秀悟内野手(27)が特大アーチで反撃ムードを醸成した。3点を追う2回先頭、阪神伊藤将のスライダーを引っ張った。打球速度180キロで左翼席最上部の看板に直撃する14号ソロ。打線は直近2試合を1得点のみで2連敗しており、首位阪神とのゲーム差は開く一方。ベンチに盛り塩が置かれた一戦で希望をつなぎ「先頭で何としても出ようと積極的にスイングしていきました」と振り返った。

◆阪神森下翔太外野手(24)がこの日2本目の本塁打を放った。3点リードの8回。先頭打者として打席に入りDeNA中川の134キロフォークを振り抜いた。打球はバックスクリーン方向へ飛んだ。今季15号ソロ。23年9月1日のヤクルト戦(神宮)以来プロ2度目で今季初の1試合2発となった。

◆阪神が連勝を今季最長の「8」に伸ばした。貯金も今季最多の「15」にした。相手先発ジャクソンは、この日まで4戦0勝2敗と苦手にしてきたが初回に打線が牙をむいた。1回1死一塁から森下翔太外野手(24)の先制14号ソロで先制。続く佐藤輝明内野手(26)が21号ソロで3点を先制。2人は試合前まではリーグトップの53打点で並んでいて、今季5度目のアベック弾でともに打点を加え、勢いづけた。さらに3回2死二塁では大山悠輔内野手(30)の中越え二塁打で加点。大山、佐藤輝、森下のドラフト1位トリオがそろって打点を挙げた試合は、23年9月8日の広島戦から引き分けをはさみ3年越しの20連勝となった。森下は8回先頭でも15号ソロを放ち、今季初、プロ入り2度目の1試合2本塁打で打点を56打点まで伸ばした。先発伊藤将司投手(29)は2回に牧に14号ソロを被弾したが、7回5安打1失点と好投。前回、6月29日ヤクルト戦(神宮)での完封に続き、3連勝で3勝目を手にした。阪神は交流戦後のリーグ戦再開後は1敗だけ。2位広島との6・5差は変わらないが、2年ぶりのV奪回へ単独首位をがっちりキープした。

◆DeNAが打開策を見つけるべく、もがくも阪神に強さを見せつけられ、同一カード3連敗を喫した。これで首位阪神とは8・5ゲーム差に引き離された。ベンチには盛り塩を設置し、試合中には三浦大輔監督(51)が円陣で異例の声出しを担当してナインにゲキを飛ばすも勝利には届かなかった。いきなり出ばなをくじかれた。1回1死、先発ジャクソンが阪神中野に中前打を浴びると、続く森下に先制2ランを被弾。さらに続く佐藤輝に右中間へ2者連発となるソロを浴びた。今季ここまで防御率1点台で阪神戦は4戦負けなしのジャクソンだったが、味方の攻撃を待たずして3点のビハインドを背負う展開となった。しかし黙っているわけにはいかない。主将・牧秀悟内野手(27)が特大ソロで反撃ののろしを上げた。2回先頭、先発伊藤将の内角スライダーを捉えた。打球速度180キロ、左翼フェンス最上部看板を直撃する推定飛距離135メートルの特大14号ソロで2点差に迫った。しかし直後の3回2死二塁、大山に適時二塁打を浴びてすぐに3点差に戻された。ジャクソンは5回5安打4失点で今季の阪神戦初黒星。「状態は悪くなかったのですが、何球か変化球が甘く入ってしまったところをホームランにされてしまいました」と振り返った。6回の攻撃前には指揮官がベンチ前の円陣で異例の声出し。ナインにゲキを飛ばした。先頭石上が右前打も代打筒香が空振り三振。続く桑原が左前打でつなぐも、佐野、宮崎が倒れて無得点に終わった。さらに3点を追う7回にも2死一、二塁とチャンスを作ったが石上が左飛に倒れて無得点。直後の8回、4番手の中川が森下にこの日2本塁打目となるソロを浴びて4点差に広げられた。そのまま点差を縮められずに3連敗。3試合でわずか2得点と打線が相手投手陣に封じられた。借金は2となり首位阪神と8・5ゲーム差の4位。ベンチ前には厄よけの盛り塩が設置され、さまざまな策を講じたが白星には結び付かなかった。

◆阪神伊藤将司投手(29)が3登板連続の白星を飾った。7回1失点で無傷の3勝目を挙げた。初回に3点の援護をもらった。2回に牧秀悟内野手(27)にソロを浴びたが、3回以降はバックの好守にも支えられ、無失点を続けた。6回1死一、二塁と7回2死一、二塁のピンチも、失投なく抑えた。5-1の8回は石井大智投手(27)、9回は岩崎優投手(34)が苦しみながらも無失点で締めた。今月2日、チーム防御率がついに1点台に突入した最強投手陣が、また防御率を下げた。8連勝中の平均失点はわずか「0・6」。簡単に負けるはずがない。

◆阪神森下翔太外野手(24)がこの日2本目の本塁打を放った。3点リードの8回。先頭打者として打席に入りDeNA中川の134キロフォークを振り抜いた。打球はバックスクリーン方向へ飛んだ。今季15号ソロ。23年9月1日のヤクルト戦(神宮)以来プロ2度目で今季初の1試合2発となった。阪神森下が23年9月1日ヤクルト戦以来、プロ2度目の1試合2本塁打。初回の先制2ランは勝利打点(V打)となった。今季セ・リーグのV打ランキング上位は(1)森下14(2)大山、佐藤輝=各8。阪神の中軸3人で上位を独占しており、中でも森下は断然トップとなっている。阪神は森下、佐藤輝、大山のドラ1クリーンアップトリオが打点そろい踏み。3人が打点そろい踏みの試合は今季7度目で、23年9月8日広島戦から1分けをはさんで20連勝となった。

◆DeNAが打開策を見つけるべく、もがくも阪神に強さを見せつけられ、同一カード3連敗を喫した。これで首位阪神とは8・5ゲーム差に引き離された。1回にジャクソンが森下、佐藤輝に2者連続アーチを被弾。打線も牧のソロ1点にとどまり、3試合でわすか2得点。ベンチには盛り塩を設置し、試合中には三浦大輔監督(51)が円陣で異例の声出しを担当してナインにゲキを飛ばすも勝利には届かなかった。

◆2人が打って「長兄」が黙っているわけにいかない。阪神のドラ1クリーンアップで5番に座る大山悠輔内野手(30)も続いた。3回2死二塁。カウント2-2、ジャクソンの甘い直球を完璧にとらえた。左中間を破る適時二塁打。点差を再び3点に広げる効果的な一打となった。「追い込まれていましたが、しっかりスイングすることができました。点を取られたすぐあとに取り返すことができてよかった」。森下、佐藤輝、大山のドラ1トリオがそろって打点を挙げた試合は20連勝だ。「勝つために1人1人に仕事がある。そういう意味ではよかった。チーム全員で勝ち取ることができたので、それはよかったと思います」と充実感に浸った。守備でも4回に一、二塁間の打球を好捕。ベースカバーの伊藤将に正確に投げた。相手の上位打線を迎える踏ん張りどころ。内野手のたび重なる堅守で、伊藤将を波に乗らせた。ビジターユニホームの上半身は、大量の汗で色が変わるほど。ナイターとはいえ屋外球場が続き、コンディション調整は難しい。暑くなる時期に合わせて、大山は強めのダッシュを試合前練習に取り入れ、体の切れを求めてきた。猛暑の中、簡単な行動ではない。左飛2本も力強くとらえた打球だった。7月の打率は5割2分4厘。最強クリーンアップが仕事をすれば怖いものなし。今季3度目の3試合連続の2桁安打と、一気に活気づいてきた。「1日空きますが、また火曜日から一丸となっていけるように頑張ります」。力強く言って横浜スタジアムをあとにした。【柏原誠】阪神は森下、佐藤輝、大山のドラ1クリーンアップトリオが打点そろい踏み。3人が打点そろい踏みの試合は今季7度目で、23年9月8日広島戦から1分けをはさんで20連勝となった。阪神森下が23年9月1日ヤクルト戦以来、プロ2度目の1試合2本塁打。初回の先制2ランは勝利打点(V打)となった。今季セ・リーグのV打ランキング上位は(1)森下14(2)大山、佐藤輝=各8。阪神の中軸3人で上位を独占しており、中でも森下は断然トップとなっている。

◆阪神石井大智投手(27)が4点差の8回に登板し、先頭代打京田を空振り三振に打ち取るなど3者凡退で抑えた。「先頭をすごく大事にしていましたし、(坂本)誠志郎さんが『先頭しっかりいこうか』と言ってくれたので、そこで三振を取れた流れで、すごく良かった」。石井は6月6日オリックス戦で打球が頭部に直撃し、脳振とう特例で出場選手登録を抹消。1日に戦列復帰してから4戦1勝2ホールドで8連勝をけん引している。

◆阪神中野拓夢内野手(29)が好守で盛り上げた。4回1死ではDeNA宮崎の一、二塁間への当たりをダイビングキャッチ。「カウントも追い込まれて、外、真っすぐのサインが見えたんで。投げる前に1歩ちょっと寄ってくるかなっていう予測ができていた。その分、追いついたかなと思います」とプレーの裏側を説明した。初回の中前打で先制点も演出。打率トップの広島ファビアンに2厘差に迫る。

◆阪神坂本誠志郎捕手(31)が好リードで伊藤将を3連勝に導いた。2回に牧にソロを被弾したが、3~5回はパーフェクト。6、7回は得点圏に走者を背負ったが、後続を断ち切るリードで援護した。「そこ(サイン通り)に投げてくれる投手がいて野球になっていると思う。みんな走者を出しても粘り強く投げてくれているので、いい結果につながっていると思う」。二塁打1本を含む3打数1安打1犠打とバットでも存在感を見せた。

◆白星のバトンをつないだ。阪神伊藤将司投手(29)が要所を締めた投球で自身3連勝を飾った。初回から受けた3点の援護に甘んじることなく、目の前の打者に集中。低めを意識した丁寧な94球で、7回5安打1失点と好投を見せた。「走者を背負ってから、しっかりコースに投げられたので。そこがよかったと思う。初回に3点が入ったおかげで、丁寧に投げられたかなと思います」3点リードの2回。先頭の4番牧に左翼への特大ソロを被弾したが、ペースを乱さなかった。5回までで許した安打はこの本塁打のみ。6回は1死一、二塁。7回には2死一、二塁のピンチを招いたが「あと1本」を許さなかった。横浜高時代から慣れ親しむ横浜スタジアムで23年8月以来、約2年ぶりの白星だ。3連戦の初戦となった4日の試合では、うれしい姿を見届けた。リリーフ登板したDeNAの岩田は、昨季まで阪神の同僚で同期入団。自主トレもともにし、時に助言なども送ってきた2学年下の後輩左腕だ。今回はタイミングが合わず球場での直接会話はできなかったが、試合で投げている姿はしっかり目に焼き付けたという。「自主トレも一緒だったので。ここから1軍でどんどん投げてもらえたらいいなとは思います」。この日はさすがの好投で、先輩の威厳を見せた。今季初先発となった6月11日西武戦から、これで4試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を達成。3連勝で今季3勝目を挙げ、防御率も0・59と安定感が光る。藤川監督も「非常に我慢強いし。また引き続き、とにかく継続することですね」と評価した。この日でチーム防御率も1・93に良化。8連勝中にチームが許した失点は5点のみで、1試合あたりの平均失点数はわずか「0・625」だ。誰も崩れない鉄壁ローテ。安定感の光る左腕もその1人だ。【波部俊之介】

◆阪神が8連勝で貯金を今季最大の15とした。森下翔太外野手(24)が初回1死一塁から左中間への先制2ラン。直後に佐藤輝明内野手(26)が右中間へソロを放ち2者連続本塁打とした。森下は8回にはソロ。今季初の1試合2本塁打となった。

◆今季初の8連勝を目指す阪神は前回登板の29日ヤクルト戦(神宮)で完封勝利を果たした伊藤将司投手(29)が先発する。今季は4試合に登板し、防御率0・39。先発3試合で2勝0敗と輝きを取り戻している。横浜スタジアムでは昨年の最終登板となった8月27日以来のマウンド。横浜高時代からの思い出の地で、3勝目を狙う。

◆森下翔太外野手(24)、佐藤輝明内野手(26)の連続本塁打で、横浜スタジアムを阪神ムード一色にした。一回、先発のDeNA・ジャクソンから中野が安打で出塁すると、続く森下が真ん中変化球を完璧に捉えた。打球はぐんぐん伸び、左中間スタンドへ6試合ぶりとなる14号2ラン。これで打点を55打点とし、リーグトップに躍り出た。一発の余韻が残る中、佐藤輝がカウント1-0からの内角高めの直球を一閃。打った瞬間確信する21号ソロで2者連続本塁打とした。森下は「打ったのはチェンジアップ。まずは先制点が取れてよかったです。後ろのテルさん、大山さんにつなぐ意識を持って打席に立ちました。甘いボールを一発でしとめられましたし、良い角度がでてくれました」とコメント。佐藤輝は「打ったのはストレート。翔太が良いのを打ったので、なんとか自分も続きたいと思っていました。しっかりスイングができましたし、良いバッティングだったと思います」とコメントした。

◆阪神の先発・伊藤将司投手(29)が二回に1点を失った。森下、佐藤輝の2者連続本塁打で一回に3点をもらうも、二回先頭の牧に左翼スタンド最上段にまで運ばれた。伊藤将は今季初被弾で、6月18日のロッテ戦(甲子園)以来11イニングぶりの失点。チームとしても被弾は同27日のヤクルト戦(神宮)で村上が並木、オスナに浴びて以来8試合ぶりとなった。それでも後続を3人で抑え、反撃の流れを断ち切る投球を見せた。

◆阪神が大山悠輔内野手(30)の適時二塁打で追加点を挙げた。3-1で迎えた三回、1死から森下が死球を受けて出塁すると、佐藤輝の内野ゴロで2死二塁。好機で打席に立った大山が、カウント2-2からジャクソンの151キロ直球を捉えて左中間を破る適時二塁打。7月の月間打率が試合前時点で打率・588と当たっている5番がバットで結果を残した。

◆阪神が大山悠輔内野手(30)の適時二塁打で追加点を挙げた。3-1で迎えた三回、1死から森下が死球を受けて出塁すると、佐藤輝の内野ゴロで2死二塁。好機で打席に立った大山が、カウント2-2からジャクソンの151キロ直球を捉えて左中間を破る適時二塁打。7月の月間打率が試合前時点で打率・588と当たっている5番がバットで結果を残した。大山は「打ったのはストレート。追い込まれていましたが、しっかりスイングすることができました。取られたすぐあとに点を返すことができてよかったです。まだ序盤ですし、しっかりこのまま勝ち切れるように次の打席も頑張ります」とコメントした。

◆DeNA・牧秀悟内野手(27)が3点を追う二回、追撃の14号ソロを放った。伊藤将のカットボールを振りぬくと、打った瞬間に一発を確信するあたり。左翼スタンド最上段に飛び込む推定135メートルの特大弾となった。6月21日のロッテ戦以来、10試合ぶりの一発で、「先頭何としても出ようと積極的にスイングしていきました。この後も手を緩めず点を取っていきたいです」と笑顔で振り返った。

◆嫌な流れを断ち切る。DeNAのアンドレ・ジャクソン投手(29)が今季4戦負けなしの阪神戦に登板。東と並ぶチームトップの7勝を挙げている右腕が連敗ストップを託された。一回、甘く入ったチェンジアップを森下に左中間スタンドに運ばれて先制2ランを被弾。続く佐藤輝には高めの速球を右中間スタンドにほうり込まれて2者連続本塁打を許した。試合前までともに53打点でセ・リーグのトップを走る2人に、頼りの助っ人も苦しんだ。来日2年目の今季は7勝3敗、防御率1・51(5日時点)と安定感抜群。首脳陣やチームメートとのコミュニケーション能力の高さも活躍を支える一つの要素だろう。登板前日の取材では、毎回のように報道陣を笑わせる。5日には昨年末に生まれた娘との過ごし方を問われ、「いい所があれば教えてほしい。ビーチとか」と英語で語り、続けて日本語で「ドコ? ドコ? ドコ?」とおどけた。昨年7月19日のヤクルト戦(神宮)では、熱中症のような症状で四回途中4失点で降板した。今年も連日暑さが横浜スタジアムを襲う中、同じ悔しさは味わいたくない。日本の多湿な暑さに対応すべく、水分補給を徹底。長く伸ばしたもじゃもじゃな髪形は、編み込んだコーンロウに変えている。「涼しさをもらえる」と暑さ対策の一つで、さらにサウナに入ることもしばしば。「サウナ、ミズブロ、トトノウ、ネ」。みそ汁を愛する右腕は、DeNA投手陣に欠かせない。一回に2被弾のあとの三回、大山に適時二塁打されて4失点目。四回は3者連続三振と立ち直りの気配を見せた。

◆先発した阪神・伊藤将司投手(29)は7回5安打1失点でマウンドを降りた。一回に3点の援護を受けると、その裏を三者凡退。二回にDeNA・牧にソロ本塁打を浴びたが、許したのはその1点のみ。三から五回は三者凡退に抑え込んだ。六回に1死一、二塁、七回に2死一、二塁のピンチを招いたが、粘りの投球で無失点で切り抜けた。伊藤将は3勝目の権利を持って降板。八回のマウンドには石井大智投手(27)が2番手で登板した。

◆阪神の森下翔太外野手(24)がこの日2本目の本塁打を放ち、DeNAを突き放した。一回に先制2ランで先手を取ると、4-1で迎えた八回の第4打席。中川虎に追い込まれながらも変化球をすくいあげ、バックスクリーンに15号ソロをたたき込んだ。森下の1試合2発は今季初めて。地元・横浜で躍動し、今季初の8連勝に大きく近づく1点を刻んだ。

◆阪神がDeNAに5-1で快勝し、今季初となる8連勝。森下翔太外野手(24)が2年ぶりに1試合2本塁打を記録するなど、クリーンアップが全5打点を叩き出した。一回、今季苦戦していたDeNAの先発・ジャクソンから、森下が今季14号の先制2ランを放つと、続く佐藤輝明内野手(26)が2者連発となる21号ソロ。3点を奪うと、四回には大山悠輔内野手(30)の適時打二塁打で1点を追加した。これだけでは終わらないのが今年の阪神。4-1の八回に4番手・中川から森下がこの日2本目となる15号ソロで追加点を挙げ、試合を決めた。先発した伊藤将司投手(29)は7回5安打1失点の快投。許したのは牧の本塁打での1点のみ。低めを丁寧に突き、DeNA打線を圧倒した。前回登板の完封に続き、この日も好投を見せて今季3勝目。技巧派左腕が輝きを取り戻した。

◆八回先頭で中堅越え本塁打を放ち阪神・佐藤輝明と喜びを分かち合う森下翔太=横浜スタジアム(撮影・水島啓輔)

◆4位のDeNAが首位阪神に完敗した。先発・ジャクソンが5回4失点で4敗目。一回、森下に左中間への先制2ラン、佐藤輝に右中間へのソロと2者連続本塁打を浴びて主導権を握られると、三回には大山の適時二塁打で4失点目を喫した。八回には、4番手の中川が森下にこの日2本目となる一発をバックスクリーンに放り込まれた。打線は左腕・伊藤将に対して二回の4番・牧の14号ソロのみ。わずか1安打で迎えた六回の攻撃前には、三浦監督自ら円陣の中心で選手たちを鼓舞。直後に先頭の8番・石上が右前打で出塁し、代打・筒香の見逃し三振の後、1番・桑原が左前打でチャンスを拡大したが、続く佐野、宮崎が凡退した。七回にも先頭の牧が出塁したが、後続が続かず。九回に二死死満塁と攻めたが、この日21歳の誕生日だった代打・松尾が遊ゴロに倒れた。チームは6月27日のリーグ戦再開後、巨人に3連敗、中日に3連勝、そして阪神に3連敗。首位阪神とのゲーム差は8・5になった。

◆DeNAが同一カード3連敗を喫した。九回2死満塁で遊ゴロに倒れた松尾汐恩(撮影・松永渉平)

◆阪神が森下翔太外野手(24)と佐藤輝明内野手(26)の計3本塁打で今季初の8連勝。巨人戦(甲子園)に続くカード3連勝で貯金を今季最多の「15」とした。一回1死一塁、森下の14号2ランで先制。続く佐藤輝の21号本塁打で3点を奪った。〝MSアベック弾〟は今季5度目で2024年8月3日DeNA戦(横浜)以来、2度目の2者連続本塁打。伊藤将司投手(29)が牧秀悟内野手(27)にソロを浴びた直後の三回には大山悠輔内野手(30)の7戦連続安打となる適時二塁打で4点目を加えた。3人の打点揃い踏みは今季7度目。八回には森下が23年9月1日ヤクルト戦(神宮)以来の1試合2本塁打目を中堅に放った。タイトルを争う森下と佐藤輝の打点は「56」と「54」。7回1失点の伊藤将は3戦無敗。八回に登板した石井大智投手(27)は25試合連続無失点。

◆オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(59)は阪神・坂本誠志郎捕手(31)のリードに言及した。勝負のポイントは六回の坂本のリード。スコアは4-1。1死一、二塁で佐野を迎えた場面だ。伊藤将に1ボールから内角高めにツーシームを投げさせ、佐野はファウル。坂本は続けて同じコースに直球を要求し、どん詰まりの二邪飛に仕留めた。狭い横浜スタジアム。一発が出れば同点。佐野のウイークポイントなのかしれないが、この状況で2球続けるというのは驚いた。伊藤将は直球、カットボールなど、際どいコースに投げ分けていた。今春のキャンプ中旬のブルペン投球を見たときは甘い球が多かった印象だが、いいときに完全に戻ったといえる。坂本は、伊藤将は投げミスをしないだろうと思った上で内角高めを続けたのだろうし、投手のその日の状態や打者心理を把握した上でのリード力は目を見張るものがある。それが今のスキのない先発投手陣を作り上げている。先発投手陣に白星がつくことが投打の歯車がかみ合っている証拠。チーム全体として崩れる気配がない。盤石の戦い方は、まだまだ続きそうだ。

◆阪神が森下翔太外野手(24)と佐藤輝明内野手(26)の計3本塁打で今季初の8連勝。巨人戦(甲子園)に続くカード3連勝で貯金を今季最多の「15」とした。一回1死一塁、森下の14号2ランで先制。続く佐藤輝の21号本塁打で3点を奪った。〝MSアベック弾〟は今季5度目で2024年8月3日DeNA戦(横浜)以来、2度目の2者連続本塁打。伊藤将司投手(29)が牧秀悟内野手(27)にソロを浴びた直後の三回には大山悠輔内野手(30)の7戦連続安打となる適時二塁打で4点目を加えた。3人の打点揃い踏みは今季7度目。八回には森下が23年9月1日ヤクルト戦(神宮)以来の1試合2発を中堅に放った。タイトルを争う森下と佐藤輝の打点は「56」と「54」。7回1失点の伊藤将は3戦無敗。八回に登板した石井大智投手(27)は25試合連続無失点。

◆火の出るような弾道で左中間を破る。弟分たちに続く好調の阪神の5番・大山悠輔内野手(30)の一打が、チームを勝利に近づけた。「取られたすぐ後に点を返すことができてよかったです」3―1の三回2死二塁だ。追い込まれながらも、ジャクソンの151キロ直球を捉える。ワンバウンドでフェンスに到達する会心の当たりで4点目を加え、流れを呼び戻した。一回に連続アーチを架けた3番・森下翔太外野手(24)、4番・佐藤輝明内野手(26)に続く一打で、今季7度目のクリーンアップ打点そろい踏みが完成。2023年9月8日の広島戦(甲子園)から21試合負けなしとなる必勝パターンに持ち込んだ。大山は7試合連続安打。7月打率・524と、暑さをものともしない打棒が光る。「チーム全員でしっかりと勝利を勝ち取ることができたので、よかったと思います。(次戦まで)一日あきますけど、また火曜日から一丸となって戦っていけるように頑張ります」敵地での鯉退治に向け、早くも腕まくり。マツダスタジアムでも打席での頼もしさは変わらない。(須藤佳裕)

◆阪神・岩崎優投手(34)は苦しみながらも試合を締めた。5―1の九回に登板すると、宮崎と牧に連打を浴び、2死後には蝦名にしぶとく右前へ運ばれ、一発同点の2死満塁とされた。最後は代打・松尾をチェンジアップで引っかけさせて遊ゴロ斬り。試合後は淡々と「まあまあ、ゼロ点でいけたので。しっかりと反省をして次につなげたい」と、登板8試合連続無失点に胸をなでおろした。

◆阪神・高寺望夢内野手(22)は九回2死で代打安打を放った。「いつも通り、塁に出ることを考えて打ちました」。D4位・若松の直球を振り抜いて中前に運び、チームの3試合連続2桁安打を決めた。自身は6月22日のソフトバンク戦(甲子園)以来の快音。出場機会が少ない中でも「1打席1打席の積み重ねで、これからもしっかりと集中して打てたら」と結果を残すために全力を尽くす。

◆阪神・石井大智投手(27)は任された4点リードの八回を完ぺきに抑えた。「先頭を(打ち取ることを)すごく大事にしていた。あそこでしっかりと三振が取れて、すごくよかった」。150キロ直球で代打・京田のバットに空を切らせ、狙い通りに1死。1、2番にも凡打を打たせる3人斬りだった。積み重ねる連続無失点も25試合に伸ばし、周囲からの信頼は高まる一方だ。

◆阪神・中野拓夢内野手(29)は初回に中前打で出塁すると、森下翔太外野手(24)の本塁打で先制のホームを踏んだ。「(ジャクソンが)いいピッチャーとわかっていたんで、塁に出ることを意識しながら、いい打席を送れたかなと思います」と胸を張った。四回の守備では宮崎の右前に抜けるゴロを好捕。「外真っすぐのサインが見えたんで、投げる前に1歩ちょっと寄ってくるかなっていう予測ができていたんで、その分、追いついたかなと思います」と広い守備範囲でチームを救った。

◆阪神・森下翔太外野手(24)の先制弾から1分足らずで、六甲おろしがまた流れた。佐藤輝明内野手(26)が21号本塁打で、悠然とダイヤモンドを一周。日が暮れる前の2者連続アーチでDeNAファンを沈黙させた。「翔太が良いのを打ったので、何とか自分も続きたいと思っていました。しっかりスイングができましたし、いいバッティングだったと思います」森下の先制2ランの余韻が残る中で打席に入ると、1ストライクからジャクソンの直球を一閃。ピンポン玉のように飛んだ打球は右翼スタンド中段へ飛び込んだ。「しっかり、コンタクトを意識していい打球が飛んだと思います」。今季10打数1安打、5三振と苦手にしていた難敵から自画自賛の21号ソロ。森下とトップで並んでいた打点(54)では2差をつけられたが、本塁打ランキングでは2位に上がってきた後輩に6本差と独走状態だ。相手の出ばなをくじいた森下とのアベックアーチは、6月29日のヤクルト戦(神宮)以来で通算8度目。今季は5度目で、勝率は100%だ。ハイレベルで競い合う3、4番の相乗効果は、相手の脅威になっている。さらに一回の守備では、佐野に対して内野陣が一塁寄りにシフトを敷く中、遊撃寄りのゴロをダイビングキャッチ。続く宮崎も軽快にさばいた。「しっかり捕りにいけるところは捕りに行くっていうのはやっていきたいと思う。きょうは良かったです」と、守備でも伊藤将を援護した。攻守に充実の背番号8。熱帯夜を感じさせないハツラツプレーで、チームを8連勝に導いた。(渡辺洋次)

◆阪神・坂本誠志郎捕手(31)は連日の好リードだ。「(伊藤将は)球場が狭いから最初はホームランを打たれたけど、走者を溜めて溜めて、という方がしんどくなる。割り切ってその後を粘り強く投げてくれた」。8連勝中は、先発マスクをかぶった7試合でわずか4失点。「走者を出してもみんなが粘り強く投げてくれていることがいい結果につながっている」と投手陣をたたえた。

◆阪神・近本光司外野手(30)は先頭の五回に左前打を放ち、3試合連続安打をマーク。「チームが勝ったんで良かったです」と振り返った。8連勝と勢いをつけ、8日からは2位・広島と敵地で直接対決。「1試合1試合しっかり自分たちの野球をして頑張ります」と意気込みを語った。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
46312 0.597
(↑0.005)
-
(-)
64268
(+5)
170
(+1)
45
(+3)
67
(+1)
0.246
(↑0.001
1.930
(↑0.01)
2
(-)
広島
37354 0.514
(↑0.007)
6.5
(-)
67237
(+3)
225
(+2)
37
(+1)
33
(-)
0.243
(↓0.001)
2.670
(↑0.01)
3
(-)
巨人
38393 0.494
(↓0.006)
8
(↓1)
63220
(+2)
229
(+3)
46
(-)
34
(+1)
0.241
(-)
2.570
(↓0.01)
4
(-)
DeNA
36383 0.486
(↓0.007)
8.5
(↓1)
66239
(+1)
224
(+5)
42
(+1)
39
(-)
0.227
(-)
2.730
(↓0.03)
5
(-)
中日
33432 0.434
(↓0.006)
12.5
(↓1)
65190
(+4)
243
(+5)
36
(-)
50
(-)
0.222
(-)
2.960
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
23474 0.329
(↑0.01)
19.5
(-)
69197
(+5)
297
(+4)
34
(-)
32
(-)
0.224
(↑0.001)
3.550
(↓0.01)