巨人(0対0)広島 =リーグ戦13回戦(2025.07.05)・東京ドーム=
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広島
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巨人
0000000000000900
勝利投手:-
敗戦投手:-
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◆巨人の先発・グリフィンは要所を締める投球で7回無失点の力投を披露。対する広島の先発・玉村も6回3安打無失点と好投を見せた。両先発の降板後は両軍ともに6投手の継投で無失点リレーを展開。息詰まる投手戦は0-0のまま、規定により引き分けに終わった。

◆巨人が指揮官のかけ声で息を吹き返した。前日4日広島戦(東京ドーム)の試合前。阿部慎之助監督(46)は選手たちに呼びかけた。「交流戦明け、タイガースに3連敗してしまったんですけど。まだ五分だぞっていうのはね。みんなの頑張りで、ベイスターズに3連勝して、タイガースには悔しい3連敗をしたけど、交流戦明け3勝3敗だぞって言って。全く悲観することない、大丈夫だって」前カードの阪神3連戦(甲子園)は全て1点差で惜敗し、同一カード3連敗を喫した。重苦しい雰囲気が漂ってもおかしくない中、試合中のベンチは活気に満ちていた。先発山崎伊織投手(26)は8回3安打10奪三振無失点の好投でリーグトップタイの8勝目。三塁すら踏ませない投球に阿部監督は「自分がピッチャー陣を引っ張っていくという姿も見えますし、戸郷も不調でファームにいきましたけど、より一層自分が自覚持ってやってくれてるんだろうなと思っていつも見てます」と称賛した。試合の均衡を破ったのは、悩める助っ人の一打だった。トレイ・キャベッジ外野手(28)が8回1死に代打で登場。カウント1-1から広島先発森下の147キロ直球を強振した打球は、打った瞬間の今季8号ソロとなった。6月は月間打率1割2分9厘と苦しんだ男の決勝弾に「日本のピッチャーのレベルの高さをたぶん痛感して、先月はあまりいい結果を残せなかったんですけど、彼なりに必死にいろんな練習をして頑張っているので、これからも続けながら、いい結果が出るように頑張ってほしい」と指揮官。キャベッジも「6月は自分にとってもチームにとってもなかなか苦しい季節ではあったんですけれども、その悔しさをバネにこれから巻き返しを図りたい」と話した。これで交流戦明けは、4勝3敗と1つの勝ち越し。7試合で平均2得点とまだまだ課題は残るが、それでも踏ん張りを見せている。阿部監督は「とにかくいるメンバーで、みんな食らいついて必死にやってくれてますのでね。これを続けてほしいなと思います」。前を向いて戦っていく。

◆巨人吉川尚輝内野手(30)が守備練習を行った。試合前練習に姿を見せると、外野のフェンス際でウオーミングアップを開始。その後、二塁の守備位置からノックを受けた。さらに、打撃練習でも汗を流した。吉川は今季ここまで76試合に出場し、打率2割7分9厘、3本塁打、25打点の成績を残している。3日阪神戦(甲子園)はコンディション不良で欠場。前日4日広島戦(東京ドーム)も試合前練習には参加したものの、守備練習を行わずに試合にも出場しなかった。

◆巨人トレイ・キャベッジ外野手(28)が「6番左翼」でスタメンに名を連ねた。前日4日広島戦(東京ドーム)では8回1死に代打で登場。カウント1-1から広島先発森下の147キロ直球を強振した打球は、打った瞬間の右翼への8号決勝ソロとなった。先発はフォスター・グリフィン投手(29)が務める。今季はここまで10試合に登板して5勝0敗、防御率0・92。巨人の外国人投手では06年パウエル、09年ゴンザレス、16年マシソン以来となる開幕6連勝に臨む。

◆巨人フォスター・グリフィン投手(29)が、左すね付近に打球が直撃し、ベンチで治療を受けた。0-0の2回2死、広島モンテロの痛烈なゴロが左すね付近に直撃。マウンド付近で倒れ込んだが、自ら立ち上がった。トレーナー、杉内チーフ投手コーチがマウンドに駆け寄り、ベンチ裏で治療を受けたが、続投した。右翼スタンドのファンからは「グリフィン」コールと拍手が起こって、試合が再開された。

◆巨人ライデル・マルティネス投手(28)が、広島13回戦(東京ドーム)のベンチ入りメンバーから外れた。マルティネスは、3日の阪神戦(甲子園)の9回に大山の痛烈なゴロが左膝付近に直撃。続投したが、無死満塁から豊田にサヨナラの犠飛を浴び、開幕からの連続試合無失点も「31」で止まった。4日はベンチ入りしたが、登板はなく、1点リードの9回は大勢が締めた。この日は、2日ぶりにグラウンドでキャッチボールなどを行ったが、ベンチメンバーからは外れた。

◆広島新井貴浩監督(48)が、3回にリクエストに失敗した。0-0の3回1死一塁、一塁走者の末包がスタート。間一髪のタイミングでアウトがコールされたが、末包がアピールし、新井監督もリクエストした。リプレー映像が中堅のビジョンに流れ、ファンも固唾(かたず)をのんで見守る中、判定は覆らず、2死走者なしで試合が再開された。2日の巨人-阪神戦では、本塁でのクロスプレーで阪神藤川監督がリクエスト。リプレー検証の末にセーフに覆って、決勝点を奪われただけにスタンドはザワザワした。

◆緊迫した試合展開同様、「すしレース」も勝負の行方がレース終盤まで分からない大接戦となった。エビとタマゴが好スタート。だが、スタートはやや出遅れたコハダが猛スピードでエビとタマゴを追い抜き、序盤からトップに躍り出る。コハダに負けじとエビも懸命に追いかけ、中盤からはエビとコハダのデッドヒート。最後の最後までもつれるレースとなったが、最後はコハダがエビを振り切って1着でゴールテープを切った。2着は1貫差でエビ。3着マグロ、4着タマゴ、5着アナゴの順で入線した。通算成績はアナゴが14勝、エビ10勝(白エビ1勝を含む)、マグロ6勝、タマゴ5勝、コハダ4勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。

◆広島が9回まで無得点に抑えられ、連続無得点イニングが31に到達した。2日ヤクルト戦の3回に中村奨の2ランで奪った2得点を最後に、同4回から無得点が続いている。この日はチーム最多40打点の末包をプロ入り初めて1番に起用するなど打順を大きく入れ替えたが、好転しなかった。3回1死一塁から中村奨の打席でヒットエンドランを仕掛けるも、空振り。スタートを切った末包が盗塁死となった。4回1死二塁はモンテロ、矢野が凡退。7回は無失点投球の玉村代打を送って得た2死一、二塁も、1番末包が遊飛に倒れた。先発玉村は6回3安打無失点も援護なく、5勝目はお預けとなった。

◆巨人坂本勇人内野手(36)がNPB通算466本目の二塁打を放った。0-0の7回1死。1ボールから広島2番手島内の151キロ外角直球をはじき返し、左中間への二塁打をマークした。この二塁打で、NPB最多二塁打記録を持つ立浪和義氏の487本まで、あと21本となった。

◆巨人吉川尚輝内野手(30)が、3試合ぶりに出場し、安打を放った。0-0の延長10回2死一、二塁から代打で出場。「代打吉川」のコールにスタンドが沸く中、中崎から右前打を放った。コンディション不良で3日の阪神戦から2試合連続で欠場。3試合ぶりの出場で安打を放った。

◆巨人が、延長12回まで無得点に終わって、広島と0-0で引き分けた。1回はオコエが二塁打を放ち、三塁まで進んだが無得点。4回も先頭のオコエが安打を放ち、1死から二盗を決めたが、後続が倒れた。6回も2死二塁、7回には坂本が1死から二塁打を放ったが、キャベッジの二ゴロが菊池の好守に阻まれるなど、得点のチャンスを逃した。延長10回は2死から3連打で2死満塁の好機をつくったが、丸が遊ゴロに倒れた。延長11回、12回も無得点に終わった。投手陣の好投が光った。先発グリフィンは、2回に打球が左すねに直撃するアクシデントに見舞われながら、7回無失点と好投。8回は田中瑛、バルドナードがゼロでつなぎ、9回は中川が無失点に抑えた。延長10回は船迫、延長11回はケラー、延長12回は石川が無失点。守護神マルティネスがベンチから外れる中、無失点リレーで引き分けに持ち込んだ。巨人は本拠地の東京ドームで6月27日DeNA戦から4-0→5-0→1-0→1-0→0-0。同一球場で5試合連続無失点は11年5月28日~6月8日日本ハムが札幌ドームで記録して以来2度目となり、セ・リーグでは初めて。日本ハムは5月28、29日広島戦、31、6月1日阪神戦、8日中日戦と、札幌ドームの交流戦で5試合連続完封勝ちしている。

◆巨人が、延長12回まで無得点に終わって、広島と0-0で引き分けた。巨人は本拠地の東京ドームで6月27日DeNA戦から4-0→5-0→1-0→1-0→0-0。同一球場で5試合連続無失点は11年5月28日~6月8日日本ハムが札幌ドームで記録して以来2度目となり、セ・リーグでは初めて。日本ハムは5月28、29日広島戦、31、6月1日阪神戦、8日中日戦と、札幌ドームの交流戦で5試合連続完封勝ちしている。

◆巨人が、延長12回まで無得点に終わって、広島と0-0で引き分けた。打線は再三の好機であと1本が出ず無得点に終わったが、投手陣の好投が光った。先発グリフィンは、2回に打球が左すねに直撃するアクシデントに見舞われながら、7回無失点と好投。8回は田中瑛、バルドナードがゼロでつなぎ、9回は中川が無失点に抑えた。延長10回は船迫、延長11回はケラー、延長12回は石川が無失点。守護神マルティネスがベンチから外れる中、無失点リレーで引き分けに持ち込んだ。試合後、阿部慎之助監督(46)は、大勢と守護神マルティネスが不在の中で無失点リレーしたことについて「みんなでつないで0だと負けないんでね。みんな頑張ってくれました」とたたえた。また東京ドームの試合で無失点が続いていることについても「みんな本当ピッチャー陣、バッテリーもね。もちろん守りもそうですし、みんなが頑張ってるからね、0に抑えられてる」と話した。巨人は本拠地の東京ドームで6月27日DeNA戦から4-0→5-0→1-0→1-0→0-0。同一球場で5試合連続無失点は11年5月28日~6月8日日本ハムが札幌ドームで記録して以来2度目となり、セ・リーグでは初めて。日本ハムは5月28、29日広島戦、31、6月1日阪神戦、8日中日戦と、札幌ドームの交流戦で5試合連続完封勝ちしている。

◆広島は打順を組み替えた打線も機能せず、3戦連続無得点。連続無得点は35イニングに伸びた。それでも、先発玉村から中継ぎ6投手の無失点リレーで引き分けに持ち込んだ。新井監督は「ナイスピッチングでした。タマ(先発の玉村)も良かったし、あとから行った投手もよく頑張ってゼロで帰って来てくれた」と、援護のない中で奮闘した投手陣をたたえた。出塁率3割1分6厘だった末包をプロ初の1番に起用し、2番には中村奨を置いた。新井監督は「(中村)奨成が2番にいる方が作戦の幅が広がる」と説明。その1、2番でコンビは3回1死一塁からヒットエンドランを仕掛けるも、空転した。中村奨が空振りし、スタートを切った末包は盗塁死。直後に中村奨が三塁打を放つも、得点にはつながらなかった。4回以降は単打4本に抑えられ、得点圏に走者を進めても、あと1本が出なかった。▽広島末包(プロ初の1番も4打数無安打)「流れをもって来られるような打席にしたかった。それができなかった」▽広島玉村(6回3安打無四球無失点)「ちょっとずつ良くなって来ているので、修正するところは修正して、続けるところは続けていきたい」

◆巨人吉川尚輝内野手(30)が、3試合ぶりに出場し、安打を放った。0-0の延長10回2死一、二塁から代打で出場。「代打吉川」のコールにスタンドが沸く中、広島中崎から右前打を放った。コンディション不良で3日の阪神戦から2試合連続で欠場。3試合ぶりの出場で安打をマークし「打てて良かったです。明日勝てるように頑張ります」と話した。6日の広島戦でのスタメン起用の可能性について、二岡ヘッド兼打撃チーフコーチは「状態を見てからですね」と話した。

◆広島投手陣が巨人打線を無失点に抑え、今季4度目の引き分けに持ち込んだ。先発玉村は6回まで3安打無四球無失点と好投。球数68球も、7回の打席で代打が送られた。7回以降は島内、森浦、ハーン、中崎、岡本が無失点でバトンをつないだ。打順を組み替えた打線は、この日も沈黙。延長12回まで得点を奪えず、3戦連続、35イニング連続無得点となった。以下、新井監督の一問一答。-投手陣が最後まで無失点に抑えた新井監督 ナイスピッチングでした。タマ(玉村)も良かったし、あとから行ったピッチャーもよく頑張って、ゼロで帰ってきてくれたと思います。-1番から末包、中村奨、ファビアン、小園と打順を組み替えた新井監督 そうやね。いろいろ考えてスエ(末包)を一番に。(中村)奨成が2番にいる方が作戦の幅が広がるので、スエもうちのメンバーの中では出塁率が高い方なので。そういうところを加味にして1番に起きました。-その1、2番で3回にヒットエンドランを仕掛けたが...新井監督 チェンジアップを奨成が空振りしたけど、得点がなかなかできない中でこちらがリスクを覚悟して何か動かしていかないと。打ち待ちでも厳しいと思う。そういう幅が広がるので、奨成を2番に置きました。-その中でビジターで引き分けに持ち込んだ新井監督 よく投手陣みんなゼロで帰ってきたと思います。今日もたくさん球場にはカープファンの方に応援していただいたので、なんとか勝ちを見せてあげたかったですけど、そこは明日頑張りたいと思います。

◆巨人は投手陣が底力を見せて引き分けに持ち込んだ。守護神マルティネスは3日の阪神戦(甲子園)で左膝付近に打球が直撃した影響で、大事を取ってベンチ外。2連投中だった大勢も3連投を避ける方針のために登板回避する中、7投手で延長12回まで無失点でつないだ。これで本拠地・東京ドームでは5戦連続無失点。阿部慎之助監督(46)は「ピッチャー陣、もちろん守りもそうですし、みんなが頑張ってるから0に抑えられている」とたたえた。先発グリフィンはアクシデントにも負けなかった。2回に打球が左すねに直撃するも続投。7回5安打無失点の内容に「特に得点圏にランナーいる時の打率が高い打線らしいので、得点圏にいる時にしっかり自分が思うような投球ができたのが良かった」と振り返った。一方で、あまりにもホームが遠かった。打線は広島先発玉村の前に積極的にスイングを仕掛けるも無得点。その後も広島の救護陣を打ち崩せず、延長10回には2死から3連打で2死満塁の好機をつくるも、丸が遊ゴロに倒れた。それでも阿部監督は「打てると思って本人たちは打っていると思うので。相手も素晴らしいピッチャー陣だしね、いい試合だったと思います」と前を向いた。【水谷京裕】

◆巨人が、延長12回まで無得点に終わって、広島と0-0で引き分けた。広島先発の玉村の前に1回、4回、6回と得点圏に走者を進めたが、好機であと1本が出ずに6回無失点と好投された。7回には坂本が1死から二塁打を放ったが、キャベッジの二ゴロが菊池の好守に阻まれるなど、得点のチャンスを逃し、延長10回は2死から3連打で2死満塁の好機をつくったが、丸が遊ゴロに倒れた。積極的にスイングを仕掛けたが、結果には結びつかず。4日の広島戦の8回のキャベッジの決勝ソロを除けば、3日の阪神戦の1回に増田陸が放った2点適時打以降、適時打なしと苦しむ。阿部慎之助監督(46)は「凡打したら淡泊って言われるし、ヒット打ったら積極性があっていいって言われるんで。しょうがないですよね。打てると思って、本人たちは打ってると思うんで」と話した。投手陣の好投が光り、先発グリフィンが7回無失点と好投。8回は田中瑛、バルドナードがゼロでつなぎ、9回は中川が無失点に抑えた。延長10回は船迫、延長11回はケラー、延長12回は石川が無失点。守護神マルティネスがベンチ入りメンバーから外れ、大勢も3連投を避ける方針の中、無失点リレーで引き分けに持ち込んだ。巨人は本拠地の東京ドームで6月27日DeNA戦から4-0→5-0→1-0→1-0→0-0。同一球場で5試合連続無失点は11年5月28日~6月8日日本ハムが札幌ドームで記録して以来2度目となり、セ・リーグでは初めて。日本ハムは5月28、29日広島戦、31、6月1日阪神戦、8日中日戦と、札幌ドームの交流戦で5試合連続完封勝ちしている。

◆巨人は自身2連勝中の赤星優志投手(26)が6日の広島戦(東京ドーム)に先発する。今季ここまで6勝5敗で防御率1・98。広島との対戦は4月12日以来、約3カ月ぶり。打率3割超えファビアンらが調子を上げている打線に対し、「ランナーを出すと動いてきたりもある。粘り強いバッターが多いので、それに負けないように頑張ります」と意気込んだ。

◆巨人のフォスター・グリフィン投手(29)が二回、強烈な打球を左脚に受けた。今季6勝目を目指して先発した助っ人左腕は、一回を無失点に抑え、二回も2死を奪ってリズムに乗っていたが、広島の7番・モンテロが打ち返した強烈なゴロが左足のすね付近に直撃(記録は投手強襲の内野安打)。顔をゆがめて痛がる様子を見せ、ベンチ裏に戻って5分間ほど治療を受けた。ブルペンではロングリリーフの堀田が投球練習を続けていたが、グリフィンは再びマウンドに現れて続投。次打者の矢野を見逃し三振に斬った。

◆強力ダブルストッパーが、真価を発揮した。巨人・大勢投手(26)が4日の広島戦(東京ドーム)で1-0の九回に登板し、最速153キロで三者凡退斬り。「代役」とは言えない圧巻の投球で、今季初セーブを挙げた。「待ちに待っていた瞬間でした。(グラウンドへ)出たときに、八回ではもらえないような声援をもらえた。野球人生でも忘れられない一日になりました」守護神は今季ここまで、マルティネスが務めてきた。しかし3日の阪神戦(甲子園)で打球が脚に直撃し、大事を取って登板を回避。4日の九回のマウンドは大勢に託された。29セーブをマークした昨季まで守護神を務めていた右腕だが、昨オフ4年50億円規模の超大型契約で加入したマルティネスにその座を譲った。今季は25ホールドを挙げるなど、セットアッパーとして奮闘。「ブルペン陣も団結して」と話す一方、「僕はチャンスだと思っている」と〝定位置〟への熱い思いを持ち続けている。マルティネスは4日の試合前練習ではグラウンドに姿を見せなかった。杉内コーチは「アイシングとかいろいろやっていました」と説明。5日は試合前練習で外野フェンス沿いのランニング、キャッチボールなどを行ったがベンチ外となった。阿部監督は「ライデルが(マルティネス)いて、大勢がいて、抑え経験者が2人いることは大きい」と2人への信頼を口にしている。(原田優介)

◆巨人の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)がベンチ入りメンバーから外れた。中日から加入した今季はここまで26セーブを記録しているマルティネスは、3日の阪神戦(甲子園)で大山の痛烈なゴロが左膝付近に直撃。続投したが、その後、豊田にサヨナラの犠飛を許し、開幕からの連続試合無失点はセ・リーグタイ記録の「31」で止まっていた。4日の広島戦はベンチ入りするも登板せず。試合後に杉内投手チーフコーチは「本人は『大丈夫』と言っていた」と明かした。この日は試合前練習に参加したが、早めにベンチ裏に下がった。

◆巨人は勝利すれば2位浮上だったが、スコアレスドローで終わった。阿部慎之助監督(46)は試合後、「頑張ってくれました。みんながつないで。ゼロだと負けないので」と投手陣をねぎらった。チームは東京ドームでは6月27日から5試合連続無失点、48イニング無失点を続けている。また、3日の阪神戦で左ひざに打球を受けていたマルティネスをベンチメンバーから外したことについて「様子見か」と聞かれ、「きょうはね。明日は(ベンチに)入ると思いますよ」と明かした。一方、打線は無得点で29イニング適時打なし。この試合の序盤は初球からスイングしていく場面が目立った。指揮官は「相手も素晴らしい投手陣だし。凡打したら淡白と言われるし、ヒットを打ったら積極性があっていいと言われるのでね。しようがない。打てると思って本人たちは打っているので」と悔しそうだった。

◆両チームともに無失点リレーでつなぎ、延長十二回で引き分けた。巨人のグリフィン、広島の玉村の両先発が譲らず、その後も救援陣が踏ん張った。巨人は延長十回2死満塁の好機を生かせなかった。広島は3試合連続の無得点。

◆鉄壁の牙城だ。巨人は7投手が無失点でつなぎ、スコアレスドロー。阿部慎之助監督(46)は「みんながつないで。ゼロだと負けないのでね、頑張ってくれました」とねぎらった。7回無失点のグリフィンからバトンを受けた救援陣は、二塁すら踏ませなかった。守護神のマルティネスは3日の阪神戦(甲子園)で左膝に打球を受けた影響でベンチを外れ、大勢も3連投を避けるため温存した中で広島打線を封じ込めた。東京ドームでは6月27日のDeNA戦から5試合、48イニング連続無失点。本拠地制となった1952年以降、本拠地での5試合連続無失点は球団史上初めて。指揮官は「バッテリー、もちろん守りも、みんなが頑張っている」と繰り返した。対照的に打線は5度の得点圏で決定打を欠き、28イニング連続適時打なし。1巡目は打者9人中6人が初球を振るという攻めも実らず、阿部監督は「凡打したら淡泊、ヒットを打ったら積極性があっていいといわれるのでね。しようがない」と悔やんだ。6日のカード第3戦ではマルティネス、大勢もブルペンに戻る予定。コンディション不良の吉川がスタメンに復帰する可能性もある。厚い選手層を誇る投手陣の踏ん張りに、打線が応えたい。(谷川直之)巨人が延長十二回を戦い、スコア0-0で引き分けた。本拠地・東京ドームでは6月27日のDeNA戦から5試合連続で無失点に抑えた。本拠地制となった1952年以降、巨人が本拠地の主催試合で5試合連続で無失点試合に抑えたのは球団史上初めて。これまでの最多は本拠地が後楽園だった65年9月23日の大洋戦-10月5日の阪神戦の4試合(国鉄が後楽園を本拠地とした52-63年の国鉄主催試合は除く)。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
45312 0.592
(↑0.005)
-
(-)
65263
(+3)
169
(-)
42
(-)
66
(+1)
0.245
(-)
1.940
(↑0.03)
2
(-)
広島
36354 0.507
(-)
6.5
(↓0.5)
68234
(-)
223
(-)
36
(-)
33
(-)
0.244
(↓0.001)
2.680
(↑0.05)
3
(-)
巨人
38383 0.500
(-)
7
(↓0.5)
64218
(-)
226
(-)
46
(-)
33
(+1)
0.241
(-)
2.560
(↑0.05)
4
(-)
DeNA
36373 0.493
(↓0.007)
7.5
(↓1)
67238
(-)
219
(+3)
41
(-)
39
(-)
0.227
(↓0.001)
2.700
(-)
5
(-)
中日
33422 0.440
(↓0.006)
11.5
(↓1)
66186
(+4)
238
(+6)
36
(-)
50
(+1)
0.222
(↑0.002)
2.930
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
22474 0.319
(↑0.01)
19.5
(-)
70192
(+6)
293
(+4)
34
(+1)
32
(+2)
0.223
(↑0.003)
3.540
(↑0.01)