日本ハム(☆12対1★)楽天 =リーグ戦13回戦(2025.07.05)・エスコンフィールド北海道=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
楽天
0001000001210
日本ハム
01130403X121803
勝利投手:細野 晴希(2勝1敗0S)
敗戦投手:瀧中 瞭太(3勝5敗0S)

本塁打
【日本ハム】水谷 瞬(8号・4回裏2ラン),郡司 裕也(5号・4回裏ソロ),レイエス(15号・6回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 楽天戦チケット予約
◆日本ハムは2-1で迎えた4回裏、水谷の2ランと郡司のソロで3点を追加する。その後6回にはレイエスの2ランが飛び出すなど、終わってみれば18安打で12得点を挙げた。投げては、先発・細野が7回途中1失点の好投で今季2勝目。敗れた楽天は、投打ともに精彩を欠いた。

◆元テレビ東京アナウンサーでタレントの森香澄(30)がファーストピッチに臨んだ。黒いミニスカートに誕生日と同じ「616」の背番号が入ったユニホームを着て登場。昨年9月13日西武-ロッテ戦(ベルーナドーム)以来のファーストピッチで「前回は右にいってしまったので」と左側を意識して投げたが「手がボールから離れてくれなかった」と、マウンドの斜め左側にたたきつける感じで、一塁側へコロコロと転がった。「本番には強いタイプだと思ったんですけど、(手の)力が強くなってしまいました。100点満点で10点。でも...誰かが(私に)教えたくなる感じにはなったのかな。野球好きな人、教えて下さい」と売り込んでいた。

◆ファーストピッチに臨んだ元テレビ東京アナウンサーでタレントの森香澄(30)が3回裏の攻撃終了後、ファイターズガールと一緒にきつねダンスを踊った。ファーストピッチ時は黒のミニスカにユニホーム姿で、髪は後ろに編んでいたが、踊る際は髪をおろしてイメージチェンジ。この日から始まった「かわいいシリーズ」用のふりふりのついたファイターズガールの限定ユニホームに着替え、耳と尻尾をつけ、振り付けも見よう見まねではなく、しっかり前を向いて踊りきり、スタンドのファンに愛らしい笑顔を振りまいていた。SNS上では「まさかの限定衣装」「衣装似合いすぎやろ」「マジ可愛すぎるー」などのコメントが寄せられていた。

◆楽天先発の滝中瞭太投手(30)が4回途中でKO降板となった。1回は2番田宮に四球を与えたものの3奪三振の立ち上がりだった。だが2回2死一、三塁から五十幡に左適時打を浴びて先制を許すと、3回にもレイエスに左適時打を浴びて失点。黒川の犠飛で1点差となった4回。先頭の五十幡に右二塁打を浴びると、続く水谷に右越え2ラン。さらに1死走者なしから、郡司に左越えソロを浴びたところで降板となった。3回1/3を2被弾を含む9安打5失点でマウンドを降りた先発右腕は「なんとか粘れていたのですけどね。厳しかったですね」と悔しそうに振り返った。

◆楽天は投手陣が崩れて大敗を喫して3連敗となり、敵地エスコンフィールドでも5連敗となった。先発の滝中瞭太投手(30)は初回3三振を奪う上々の立ち上がりを見せたものの、2回以降は相手打線につかまり4回途中9安打5失点でKO降板した。6回から登板した3番手の渡辺翔太投手(24)も、レイエスに2ランを浴びるなど5安打4失点。8回にも失点を重ね、今季ワーストの12失点となった。打線は2点ビハインドの4回に黒川史陽内野手(24)の犠飛で1点差に迫ったが、その後は大きくリードを広げられる展開となった。3回1/3を2被弾を含む5失点でマウンドを降りた滝中は「厳しかったですね」と悔しそうにコメントした。

◆日本ハムが今季初めて屋根が開いたエスコンフィールドで今季最多18安打を放ち、今季最多の12得点を奪って快勝し、カード勝ち越しを決めた。新庄剛志監督(53)は「褒めるところが渋滞しているので選手に聞いてあげて」とコメントした。1点リードの4回無死二塁で、前日2発の水谷瞬外野手(24)が右翼へ2戦連発の8号2ラン。さらに1死から郡司裕也捕手(27)も左越え5号ソロを放ち4点差に広げた。昨夜に続き、海賊打線は止まらない。6回1死一、三塁でアリエル・マルティネス捕手(29)の犠飛、2死二塁でフランミル・レイエス外野手(29)がリーグトップ15号2ランをかっ飛ばし3点を追加。2死一塁から矢沢宏太投手(24)の右翼への適時三塁打で9点目をたたき出した。投げては細野晴希投手(23)が6回1/3、自己最多110球を投げ2安打1失点と好投し、初勝利を挙げた前回登板から2連勝。「途中までは粘りながら投げられましたが、最後は情けない投球になってしまいました。少しバテてしまったので、試合中のコンディションの整え方を見直します。良い経験だと思って、今後に生かしたいです」とコメントした。この日は、清宮(K)幸太郎内野手(26)、野村(ジェームス=J)佑希内野手(25)、万波(M)中正外野手(25)の「KJM」トリオが今季初めてそろって不在だったが、しっかり打ち勝った。エスコンフィールドでの楽天戦は、これで5連勝となった。

◆3試合ぶり先発の日本ハム郡司裕也捕手(27)が野村、清宮幸らが欠場する中、攻守で輝きを放った。3点リードの4回1死で左翼へ5号ソロ。打席に入る前に新庄監督から「スタンスを狭めて」とアドバイスを受け、即座に結果を出した。「言われたことはすぐできる子なので」と自画自賛。守備でも6月19日巨人戦以来となる三塁で出場し、無失策とアピールした。

◆日本ハム五十幡亮汰外野手(26)が2回2死一、三塁で、滝中から左前へ先制&決勝打を放った。打点は6月12日ヤクルト戦以来。次打者が4日に2本塁打の水谷で、「後ろに調子の良い選手がいたので、つなげる意識で打席に入りました。先制点が欲しい場面だったので何とか食らいつきましたが、いいところに飛んでくれてよかったです」と振り返った。

◆屋根が開いて「海賊打線」も全開放し、3日ぶりに単独首位に返り咲きだ。今季初のルーフオープンデーとして開催されたエスコンフィールドの楽天戦で、日本ハム打線が大爆発した。1点リードの4回に水谷瞬外野手(24)が2試合連発となる8号2ランを放つなど、今季最多の18安打(3本塁打)で12得点。主軸の清宮幸、野村、万波を同時休養させた試合で大勝し、オリックスと入れ替わり、再び首位に浮上した。北海道の気持ちのいい青空の下で、「大航海は続く」というスローガンを掲げて9年ぶりのリーグ制覇を狙う日本ハムの「海賊打線」が得点を奪いまくった。猛攻の呼び水になったのは、1番水谷だ。1点差に迫られた直後の4回無死二塁。「点を取られたあとでしたし、なんとかつなぐ気持ちで」と右方向を意識した打球は右翼ブルペンまで届いた。2戦連発で計3本目となる8号2ラン。ベンチ前で青空に向かって「パイナポー」と叫んだ。髪を高い位置で結い上げた"パイナップルヘア"がトレードマークの水谷が嫌な雰囲気を消し去ると、打線は勢いを増した。同じ4回に郡司も5号ソロ。6回はレイエスが6月14日広島戦以来の本塁打争い単独トップに立つ15号2ランも放つなど、エスコンフィールドの可動式屋根が今季初めて開いたルーフオープンデーで今季最多の18安打&12得点。打線もポテンシャルが全解放だった。球団側の配慮も猛打のスパイスとなった。今季から屋根の開き具合を変えた。昨季までデーゲームでは内野まで太陽光が差し込み、時間帯によって打者は投球が見えづらい状況だった。そこで内野が全て影で覆われるような"半開放"仕様に変更。試合序盤や日光が中堅後方のガラスウオールに当たる時間帯は見えづらさが残るようだが、水谷は「いろいろ対策はしていただいている。ホームなんで慣れないと」と話した。どんな状況でも、誰が出ても、変わらぬ強さを求める新庄監督も「褒めるところが渋滞しているので選手に聞いてあげて」と清宮幸、野村、万波の主軸3人を今季初めて同時欠場させ、積極的休養を与えた試合での大勝に笑顔。これで前カードでソフトバンクに3連敗を喫した負の流れは完全払拭し、3日ぶりに単独首位に再浮上。指揮官が「3つ負けたら、3つ勝ちゃいいんで」と話していた通りに6日も勝って波に乗る。【木下大輔】

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が、"空にレイエス"とばかりに、今季初めて屋根が開いたエスコンフィールドでかっ飛ばした。5点リードの6回2死二塁、楽天渡辺翔から左翼スタンド2階席まで届く豪快な15号2ラン。万波と並んでいたが、6月14日広島戦以来54打席ぶりの1発で再び単独トップとなり「しっかり捉えることができました。スゴイホームラン!」と歓喜した。本塁打だけじゃない。2回にはバットを3つに折りながら投手強襲の内野安打。バットの破片と白球が内野を襲う"4分割打"で相手を幻惑し、一塁へ激走した。3回にも「いい当たりではありませんでしたが、ランナーをかえすバッティングができてよかった」と左前適時打も放ち、復調を印象づけた。大差がついた8回にも集中力は切れることなく、カウント1-2と追い込まれながら、外角低めカットボールを右中間へ運ぶ二塁打で今季3度目の4安打。さらに続く水野の左越え二塁打で、巨体を揺らしながら11点目の生還。打って折って走って、今季最多18安打、12得点の打線をけん引し、快勝に貢献した。

◆日本ハム細野晴希投手(23)が、プロ初勝利から連勝となる2勝目を挙げ、チームの首位再浮上に貢献した。7回を投げきることはできなかったが、6回1/3、自己最多110球を投げ2安打1失点。同最多9奪三振と圧倒した。チーム事情で一度登録を抹消されるが、次回登板へ向け、目標を「完投勝利」に定めた。チームの首位再浮上を呼ぶ2勝目を挙げた細野は、次回登板へ向けた目標をお立ち台で宣言した。「僕だけ完投できていないので、次こそは長いイニングを投げられるように頑張りたい」。新庄監督が掲げる「完投王国31(サーティーワン)」入りを照準に定めた。7回途中まで投げ、許した安打はわずか2本。4回1死二、三塁から犠飛で1点を失うも、最少失点でしのいだ。プロ初勝利の前回を上回る自己最多9奪三振と、成長した姿を披露した。調整登板した6月24日の2軍ヤクルト戦は6回6安打3失点と打ち込まれた。だが「(1軍打者と)反応が違ったので気にしなくていいかなと」。痛打を浴びたのはカットボール。直球よりも球速が落ちる変化球に「逆にタイミングが合っちゃってた」。動揺することなく、1軍マウンドで結果を出した。勝利の中から学びもあった。「課題もたくさん残ったので、次につなげられたら」。7回1死から3連続四球と制球が乱れ、イニングを投げきることができなかった。ベンチに戻ると、新庄監督から「攻撃が長いのにずっと立っているからバテるんだよ」と諭された。直前の6回の攻撃は、マルティネスの犠飛で6点目を奪った時点で2死となり細野はベンチ前でキャッチボールを始めたが、レイエスの2ラン、水野、矢沢の連打と攻撃が続いた。「準備不足になるのが嫌だったので2アウトになったら行ってたんですけど、そういうときにうまく休憩しながらやればよかった。いい経験になった」と収穫を口にした。チーム事情で"投げ抹消"となるが、2軍調整しながら次回登板に備える。宿題に残した完投勝利を目指す。【永野高輔】

◆楽天は5投手が投げて3本塁打を含む計18安打を許し、大量失点して敗れた。7失点した前夜に続いて圧倒され、三木監督は「ワンサイドゲームになってしまい、ファンの方に申し訳ない」と話し、うなだれた。特に1番を打つ水谷には4日に2発、この日も四回に2ランを浴びるなど抑えられていない。監督は「状態のいい打者。そこもポイントになると思う」とバッテリーに対策を求めた。

◆日本ハムがともに今季最多となる18安打12得点で大勝した。2―1の四回に水谷の2ランと郡司のソロで3点を加え、六回以降もレイエスの2ランなどで加点した。細野が七回途中まで1失点で2勝目。?日本ハムの1試合12得点、18安打は今季最多で、いずれも昨年5月15日の西武戦(○12-3、19安打、エスコン)以来。2023年に開場した本拠地・エスコンで12得点は球団最多タイ、安打数は同2位。?レイエスと水野が4安打を放つなど6人が2安打以上をマーク。1試合に6人が複数安打を記録したのは、23年9月28日のロッテ戦(○9-2、6人、奈良間=3安打、万波、清宮、マルティネス、野村、田宮=2安打、エスコン)以来2年ぶり。

◆日本ハムの細野が6回?を2安打1失点で2勝目を挙げた。五回2死三塁のピンチではゴンザレスを二飛に仕留めた。大崩れはせず「途中までは粘り強く投げることができた」と一定の満足感を口にした。一方、反省点は3者連続四球を与えて交代となった七回だ。「最後は情けない登板になってしまった」と話し、今後に向け「いい経験だと思って生かしたい」と前を向いた。

◆日本ハムが今季最多の18安打12得点で大勝し首位に浮上した。2―1の四回に水谷の2ランと郡司のソロで3点を加え、六回以降もレイエスの2ランなどで加点した。細野が七回途中まで1失点で2勝目。楽天は投打に振るわず3連敗。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
日本ハム
44312 0.587
(↑0.006)
-
(-)
66269
(+12)
201
(+1)
71
(+3)
39
(-)
0.238
(↑0.003
2.290
(↑0.02)
2
(1↓)
ORIX
41303 0.577
(↓0.009)
1
(↓1)
69276
(+2)
264
(+8)
52
(+1)
34
(-)
0.261
(↓0.002)
3.300
(↓0.06)
3
(-)
ソフトバンク
42313 0.575
(↑0.006)
1
(-)
67274
(+4)
216
(+3)
46
(-)
52
(+2)
0.246
(↑0.001)
2.520
(↓0.01)
4
(-)
西武
39360 0.520
(↓0.007)
5
(↓1)
68198
(+3)
196
(+4)
30
(+1)
49
(+2)
0.235
(↓0.001)
2.450
(↓0.03)
5
(-)
楽天
34392 0.466
(↓0.006)
9
(↓1)
68205
(+1)
254
(+12)
27
(-)
71
(-)
0.240
(↓0.002)
3.160
(↓0.13)
6
(-)
ロッテ
30430 0.411
(↑0.008)
13
(-)
70213
(+8)
267
(+2)
40
(+2)
29
(+1)
0.226
(↑0.003)
3.470
(↑0.02)