ソフトバンク(★0対1☆)西武 =リーグ戦13回戦(2025.07.04)・みずほPayPayドーム福岡=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:武内 夏暉(4勝2敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝1敗20S))
敗戦投手:モイネロ(7勝1敗0S)
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◆西武は0-0で迎えた8回表、1死二塁から渡部聖が適時打を放ち、試合の均衡を破る。投げては、先発・武内が7回無失点8奪三振の力投。その後は山田、平良とつないで完封リレーを展開し、武内は今季4勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、先発・モイネロが好投するも、打線が沈黙した。

◆ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が大混戦のパ・リーグも泰然自若の姿勢を示した。現在、首位オリックス、2位ソフトバンク、3位日本ハムがゲーム差なしで並んでいる。4位西武は上位組と4ゲーム差という状況だ。小久保監督は「まだ7月だから。9月ならファンは楽しいだろうけどね。勝負は9月です」と言及。今まで通りカード勝ち越しを目指して1歩ずつ貯金を重ねていく。この日からの西武3連戦は武内、今井、隅田の強力投手陣との対決になる見込み。6カード連続の勝ち越しを目指して「投手陣に頑張ってもらうしかない。僅差になる。投手陣がやられるときつくなる」と展望を語った。

◆両チームのスタメンが発表され、ソフトバンクが打順を入れ替えた。3番だった柳町が6番。3番はベテラン中村が入り、4番は山川が座った。柳町は打率3割1分も直近27打席連続無安打。山川は直近6戦4発で、5月14日の西武戦以来となる4番復帰となった。ソフトバンクは4連勝中で、今日にも首位浮上の可能性がある。

◆西武が63試合ぶりに1番打者をチェンジした。ソフトバンク先発のモイネロに対し、1番には滝沢夏央内野手(21)がスタメン起用された。1番は開幕から11試合連続で長谷川信哉外野手(23)が起用され、その後は西川愛也外野手(26)が62試合連続で起用されていた。ところが西川が不調に陥り、このところ5試合は22打席で1安打12三振という大きなスランプに。西口文也監督(52)が決断し、西川はこの日は「9番中堅」でスタメン出場する。

◆西武の古賀悠斗捕手(25)と元山飛優内野手(26)が4日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)のベンチ入りを外れた。球団によるとともに体調不良のため、病院での診断を行っている。エマニュエル・ラミレス投手(30)は右わき下に違和感を生じ、病院を受診。試合前の練習に姿はなかったものの、この日のベンチ入りメンバーとして公示された。

◆ソフトバンク柳町達外野手(28)が30打席ぶりの安打。7回2死の第3打席で左前打を放った。MVPに輝いた交流戦は12球団トップの打率3割9分7厘。6年ぶりの交流戦優勝をけん引したが、リーグ戦再開後は当たりが止まっていた。6月22日阪神戦の第2打席からこの日の西武戦の第2打席まで29打席連続無安打。2四死球はあるものの快音が響かなかった。試合前は小久保裕紀監督(53)と約5分間の「個人面談」。指揮官は「一皮むけるためのチャンス。成長って極端なんで。極端の方がいい。成長するには。どうもがくか。ぶつかった時に苦しいけどそういう時間。あとで振り返ったときに『有意義な時間やった』となるようにしなさいとは伝えた」と明かしていた。

◆ソフトバンクの連勝が「4」で止まった。西武の武内夏暉投手(23)の前に打線が沈黙。小久保監督は「(武内は)前回と全然違ったね。復帰登板がホークス戦だったけど、あの時とは違った。(新人王を獲得した)去年みたいな感じでしたね」と脱帽した。ソフトバンク先発のリバン・モイネロ投手(29)は8回1失点の力投を見せたが無傷8連勝とはならず今季初黒星。山川穂高内野手(33)を37試合ぶりに4番起用するなどスタメンを入れ替えたが不発に終わった。首位オリックス、3位日本ハムが勝利すればソフトバンクは3位転落となる。

◆西武が連敗を3で止め、ソフトバンク3連戦の初戦を取った。ソフトバンク・モイネロに走者を出しながらも要所を締められていたが、8回、この日1番で起用された滝沢夏央内野手(21)が内野安打で出塁後、1死二塁に。3番渡部聖弥外野手(22)の初球にエンドランを仕掛け、これが見事に成功。センターへの先制適時打となった。先発の武内夏暉投手(23)は、打者1巡目はアウトを含め1球も打球を外野に飛ばされない好調ぶり。その後も丁寧に投げ、7回無失点で4勝目を挙げた。

◆西武武内夏暉投手(23)が7回無失点で今季4勝目を挙げた。打者1巡目はアウト含め、1球も外野に飛ばされず。「初回から気を入れてピッチングした結果が出ました」と自己最多タイの8奪三振の力投に笑顔を見せた。ベテラン炭谷とのバッテリーを組み、相手4番山川を徹底したカーブ攻めに。「調子いい打者ですし、でもそこを抑えたらゲーム取れるかなと思ったので」と好結果に満足そうだった。

◆相手が今季7勝0敗のソフトバンク・モイネロで、西武が得点力不足に苦しみながら3連敗中だった。特に難敵が相手となれば備えたことも仕掛けたことも、全てうまくはいかない。でも勝利につながった先制機だけ、かみ合った。8回無死、この日1番打者に起用された滝沢夏央内野手(21)が追い込まれながら、しぶとく三塁へ内野安打で出塁する。「いや、もう、なんとか出塁しないといけない。今日1番という打順だったので、1番としてまず塁に出ないといけないと。気持ちでヒット打ちました」犠打で二塁へ進む。1死二塁、打席には3番の渡部聖弥外野手(22)が。4番のタイラー・ネビン外野手(28)も含め、どちらかの適時打を待つ場面か。左翼席からチャンステーマ4が始まる中、モイネロが初球を投じようと投球モーションに入る。完璧なタイミングで「スキがあったら行こうと思ってました」と決意していた滝沢が、三塁へスタートを切った。モイネロを何とか崩そうと、西武ベンチも研究していた。西口文也監督(52)はその場面、何もサインを出していない。「作戦? あれは違うよ。夏央が走った」自分の判断で。「そうそうそう。あぁ、セーフになるな~と思ったら...」西口監督は「あぁ~、打ったよ~」と笑って続けた。滝沢も「まさか打つとは思わなかったんで」と"まさか"に少しばかり抑揚をつけて振り返った。「スライダーかカーブを待っていました。1球で仕留めようと」という渡部聖が打った。ライナーが二塁の頭をなんとか越えた。滝沢は三塁まで一瞬ブレーキをかけながら、瞬時に身を翻して、本塁へ向かっていった。結果的にエンドランのように見える、2つの"思い切り"がかみ合った先制決勝得点だった。滝沢は言う。尋ねてもいないのに切り出した。「1番でスタメンって知って、もう、気持ち入ったっす。自分の体調管理不足で迷惑かけてたんで、なんとか勝ちに貢献したいなと」1日、沖縄での試合後に熱中症と診断され、2日はホテルで静養。2日間でしっかり整え、走攻守で躍動してチームの7月初勝利にしっかり貢献。かみ合ったことで空気は変わるか。いずれにしても、滝沢夏央の夏が来た。【金子真仁】

◆西武の古賀悠と元山が4日、体調不良のためみずほペイペイドームでのソフトバンク戦でベンチ入りメンバーを外れた。捕手の古賀悠は55試合に出場して打率2割1分8厘。内野手の元山は38試合でプレーしている。

◆西武が連敗を3で止めた。先発の武内は7回を4安打無失点で4勝目。抑えの平良は自己最多に並ぶ20セーブ目をマークし、八回に渡部聖の適時打で挙げた1点を守り切った。ソフトバンクは連勝が4で止まり、モイネロは今季初黒星。

◆西武・武内夏暉投手(23)が7回4安打無失点、自己最多タイの8三振を奪うなど好投し、4勝目をマークした。中11日であがったマウンド。緩急自在の投球でソフトバンク打線を散発4安打に封じ三塁を踏ませなかった。自身3連勝。チームの連敗を「3」で止め「初回から気を入れてピッチングした結果が出た。(ソフトバンクに)3連勝できるように明日からもやっていきたい」と語った。

◆?西武の無失点勝利は6月22日の巨人戦(○5-0、武内-ラミレス-山田-平良の継投、東京ドーム)以来、リーグ最多の今季17度目。ここまで4・35試合に1度のペースで無失点勝利を挙げ、143試合で換算するとシーズン32度ペース。1956年の西鉄と65年の阪神がマークしたシーズン最多回数(32度)に並ぶペース。?チーム74試合以内で17度は今季の阪神(73試合、今季18度)が記録しているが、パでは56年の毎日の81試合を抜いて最速。西武(前身を含む)では56年の82試合より8試合、早い。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
41293 0.586
(↑0.006)
-
(-)
70274
(+8)
256
(+6)
51
(+3)
34
(-)
0.263
(-)
3.240
(↓0.04)
2
(1↑)
日本ハム
43312 0.581
(↑0.006)
0
(-)
67257
(+7)
200
(+1)
68
(+2)
39
(-)
0.235
(↑0.001)
2.310
(↑0.02)
3
(1↓)
ソフトバンク
41313 0.569
(↓0.008)
1
(↓1)
68270
(-)
213
(+1)
46
(-)
50
(+1)
0.245
(↓0.001)
2.510
(↑0.02)
4
(-)
西武
39350 0.527
(↑0.006)
4
(-)
69195
(+1)
192
(-)
29
(-)
47
(-)
0.236
(-)
2.420
(↑0.04)
5
(-)
楽天
34382 0.472
(↓0.007)
8
(↓1)
69204
(+1)
242
(+7)
27
(-)
71
(-)
0.242
(-)
3.030
(↓0.06)
6
(-)
ロッテ
29430 0.403
(↓0.005)
13
(↓1)
71205
(+6)
265
(+8)
38
(-)
28
(-)
0.223
(↑0.001)
3.490
(↓0.05)