日本ハム(☆7対1★)楽天 =リーグ戦12回戦(2025.07.04)・エスコンフィールド北海道=
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楽天
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日本ハム
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勝利投手:伊藤 大海(9勝4敗0S)
敗戦投手:早川 隆久(2勝7敗0S)

本塁打
【日本ハム】水谷 瞬(6号・1回裏ソロ),水谷 瞬(7号・7回裏ソロ)

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◆日本ハムは初回、水谷の先頭打者本塁打で1点を先制する。その後同点とされるも、3回裏にマルティネスと野村の連続適時打が飛び出すなど、4本の適時打で一挙5点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、先発・伊藤が5回1失点で今季9勝目。敗れた楽天は、先発・早川が乱調だった。

◆左ハムストリングス筋損傷で離脱していた日本ハム水野達稀内野手(24)が、1軍に復帰した。6月1日に登録を抹消されたが、同17日には2軍戦に復帰。ファームでは9試合で28打数10安打、打率3割5分7厘、同27日DeNA戦(鎌ケ谷)では右中間への本塁打を含む4打数4安打と結果を残してきた。毎打席課題を持って打席に入っていたといい、「その中でそこそこ打てましたけど、それ(数字)以上に、考えて打席に立てたことの方がいい時間になりました」と2軍での時間を振り返った。新庄監督からは、実戦復帰した際に「焦らんでいいから、じっくり絶好調の状態で戻ってきてくれ」とメッセージが届いたという。チームは3連敗中で3位に転落。この日、山田勝彦バッテリーコーチ(56)らから「流れを変えてくれよ」と声をかけられたが、八木裕打撃コーチ(60)だけは「こいつ打たへんから」とキツイひと言。水野は「見返せるように頑張りたい。八木さんに『おっ』と言わせるような打席を送りたいです」と意気込んだ。水野に代わって、上川畑大悟内野手(28)と、金村尚真投手(24)が抹消された。

◆ファイターズガールが、「かわいいシリーズ」限定のスペシャルダンスを披露した。2回表終了時に限定衣装で登場し、振り付けを担当したKABA.ちゃんとともにパフォーマンス。KABAちゃん.は「かわいいシリーズということで、かわいいに重きを置きました。日本ハムファンのみなさんに覚えて踊ってほしいので、覚えやすい感じで作りました。サビの部分に注目してほしい」とPRしていた。KABAちゃん.は試合前にはファーストピッチセレモニーにも参加。練習を積んできたと言うが、捕手役の木田優夫GM代行(56)にワンバウンドで届く投球となった。打席には田宮裕涼捕手(25)が立ったこともあり、「これから試合なので、ケガさせちゃいけない...ちょっと私も緊張しちゃいました。プレッシャーになりますよねー!」と振り返っていた。

◆日本ハムが連敗を3で止め、"開幕戦"勝利を飾った。初回に水谷瞬外野手(24)の先頭打者アーチで先制すると、同点の3回には5安打を集めて一挙5点。水谷は7回にも自身初の1試合2発となる7号ソロを放った。先発の伊藤大海投手(27)は制球がバラつき、本来の投球ではなかったが、それでも5回6安打1失点。7三振を奪う粘投で、両リーグトップの9勝目を挙げた。前カードは敵地でソフトバンクに3連敗し、3位に転落。新庄剛志監督(53)は「明日から開幕戦ですね。第2章。本当の開幕戦、スタート」と話していたが、本拠地に戻って快勝でのリスタートとなった。

◆日本ハム水谷瞬外野手(24)が自身初の1試合2本塁打で打線をけん引した。初回に左中間席へ今季初の先頭打者本塁打を放ち先制点を奪うと、7回にはこの日2本目の7号ソロを左翼へ。3回にも適時二塁打を放っており、3安打3打点。「できすぎですね」と振り返った。お立ち台では、ファンとともに「1、2、3、ジェッシー!」と絶叫。スタンドを盛り上げた。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、5回今季最少90球で降板した先発伊藤大海投手について試合後「伊藤くんは、"プチ熱中(症)"。前回も体調悪くても丁寧に投げていたんだけどね。急にちょっときたみたいで。まあ当然、あんだけ思い切って投げていたらね、なにか起こるときもあるし。すぐにぱっと(加藤投手コーチが)代えたみたいです。まあ大丈夫とは思いますけど」と話した。判断した加藤投手コーチは「脱水の症状があったみたいなので。本人は何も言わなかったですけど、いつもと違う仕草、動作がちょっとあった。(捕手の)伏見も"変だな"ということを言っていたので。序盤に球数も多かったので、いっても5回、6回かなと。全然(降板後は)回復してますけど。次の登板は明日の様子を見てみてからですね。ずらしても(次週は金曜日に)1日試合がなく問題ないので」と説明した。伊藤は今季14試合目の登板で、前回登板まで13試合中11試合は100球超え。スタミナ豊富で、前回登板した6月27日西武戦は酷暑のベルーナドームで8回127球2失点で8勝目を挙げていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)率いる海賊打線が"開幕戦"から火を噴いた。3回に打者一巡の4連打含む1四球5長短打で一気に5点を勝ち越し、連敗を3で止め2位に浮上した。3日ソフトバンク戦で今季3度目の3連敗で首位陥落も、試合後に新庄監督は「明日から開幕戦。第2章」と掲げ、19日ぶりの本拠地で早速打線が爆発した。日本ハムとゲーム差なしのオリックスも勝って首位キープ。ソフトバンクは西武に敗れ、1歩後退した。4ゲーム差に4チームの"混パ"が続く。「大航海は続く」をスローガンに掲げ戦う日本ハムの海賊打線は、勢いづいたら止められない。新庄監督は「やっとうちらしいつながりのある破壊力のある打線になってくれましたよ」。同点の3回1死一塁、まずは初回先頭打者弾の水谷が、左中間への適時二塁打を放ち勝ち越し。2死二塁でマルティネスも左中間への適時二塁打で続き3点目を奪うと、野村の中前適時打で4点目を加えた。レイエスも中前打で2死一、二塁へとチャンスを広げ、とどめはこの日、1軍復帰の6番水野だ。中越えに豪快な2点適時二塁打を放ち2点を追加した。水野は「試合前に(伊藤)大海さんから『俺が投げる時によく打ってくれるよね』と言われていたので打ててよかったです」。5回まで毎回走者を許すも、最少失点で粘るエースを援護した。水野の心理を読んだ指揮官のオーダーも的確だ。「(水野が)6番で良かった。石井君が(早川に)相性が良かったんですが(1軍に)上がってきた選手は気合もあるから打点つけてくれるかな、というところで打ってくれた」と喜んだ。3日ソフトバンク戦で3連敗。首位陥落も"船長"新庄監督は試合後「明日から開幕戦。第2章」と前向きだった。19日ぶりに帰ってきた本拠地で快勝し「気分が変わりますよ。帰ってくると。乗っていけるんじゃないですか」。順位も一夜で3位から首位とゲーム差ゼロの2位に浮上。「接戦になればファンも楽しいし選手も気が抜けない。これが1カ月半ぐらい続いて、どこが抜け出すか」。ひりひりするデッドヒートを制してこそ、優勝の味わいは深まる。【永野高輔】

◆4月6日以来の本拠地出場となった日本ハムアリエル・マルティネス捕手(29)が、3回に左中間を破る適時二塁打を放つなど2安打1打点。右腕の負傷から1軍に復帰した6月17日以降はビジターが続いており、「札幌、北海道、エスコンフィールドが恋しかった。この球場でのプレーを心待ちにしていた」と地元ファンの声援を背に快音を連発した。お立ち台では「ホッカイドウハ、ナマラコイシカッタ。ナマラウレシイ」と日本語で喜びを表現した。

◆日本ハム野村佑希内野手(25)が3回2死二塁の好機に、中前適時打を放った。早川の高め144キロ直球に反応、「考えすぎずに、素直に打ち返す意識で打席に入りました」と振り返った。本塁はリプレー検証になるクロスプレーの末に得点が認められ、「マルちゃん(二塁走者のマルティネス)ナイスラン!」と感謝した。

◆楽天先発の早川隆久投手(26)は5回途中で8失点した前回6月27日オリックス戦に続き、2戦連続で炎上して7敗目。日本ハム水谷に先頭打者弾を許すなど、今季最短となる3回6失点でマウンドを降りた。一方的な敗戦に、三木監督は「3連戦の頭がこういう形になってしまったので、明日しっかり戦えるようにしたい」と前を向いた。

◆日本ハム水谷瞬外野手(24)が、先頭打者弾を含む自身初の1試合2発でチームの連敗ストップに貢献した。初回に左中間へ6号ソロを放つと、同点に追い付かれた3回は決勝の左中間適時二塁打。7回には左翼へ7号ソロを放った。3安打3打点で上がったお立ち台では、「1、2、3、ジェッシー!」と絶叫し、快勝に沸くスタンドを盛り上げた。敵地で3連敗、3戦でわずか2得点だった打線を、先頭打者の水谷が一変させた。初回、早川の5球目、145キロ直球を左中間席に運ぶと、同点の3回1死一塁では、左中間を破る適時二塁打。1イニング一挙5得点の口火を切った。「ホームに帰ってきたってこともある。またリセットしてやっていこうっていう中の1打席目、いいアプローチができた」。6月15日以来19日ぶりのエスコンフィールド。待っていた本拠地ファンに歓喜を届けた。マウンド上の早川とは昨年も好相性だった。15打数7安打で打率4割6分7厘、2本塁打。理由は本人も「わからない」が、「相手の立場からしたら意識するだろうとは思う」。18・44メートルの距離で対峙(たいじ)すると、自然と優位に立っている。新庄監督は好調の兆しを、水谷のバットに感じていた。「最近折れてないしね。去年ね、260本ぐらい折ってたから(笑い)」。本数はさすがに"盛られて"いるが、以前のように折れなくなったのは事実。ボールを引きつけて打ちたいタイプのため、本人は「折ってヒットを打つのがいいバッター。折れてもヒットゾーンに落ちるってことは、いい軌道で(バットを)出してるから」と気にはしていないが、投手が津留崎に代わった7回の2本目のアーチは、内角高めの148キロをしっかりと呼び込み、左翼へ運んだ1発。厳しいボールに詰まることなくスタンドへ飛ばしたアーチに、好調さが凝縮されている。2度響いた「パイナポー!」の絶叫と、お立ち台で叫んだ「1、2、3、ジェッシー!」。だが試合後はすでに冷静だった。「ホームランはそんな何本も何本も打てるわけじゃない。状況、カウントによっては違うバッティングもできるようになっていかないといけない」。激戦が続く混パの中で、昨年の交流戦男がノってきた。【本間翼】

◆日本ハムが快勝し、連敗を3で止めた。1―1の三回に水谷の適時二塁打など5長短打で5点を勝ち越した。水谷は七回にこの日2本目となるソロ本塁打を放って3打点。伊藤が5回を1失点で9勝目を挙げた。楽天の早川は7敗目。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ORIX
41293 0.586
(↑0.006)
-
(-)
70274
(+8)
256
(+6)
51
(+3)
34
(-)
0.263
(-)
3.240
(↓0.04)
2
(1↑)
日本ハム
43312 0.581
(↑0.006)
0
(-)
67257
(+7)
200
(+1)
68
(+2)
39
(-)
0.235
(↑0.001
2.310
(↑0.02)
3
(1↓)
ソフトバンク
41313 0.569
(↓0.008)
1
(↓1)
68270
(-)
213
(+1)
46
(-)
50
(+1)
0.245
(↓0.001)
2.510
(↑0.02)
4
(-)
西武
39350 0.527
(↑0.006)
4
(-)
69195
(+1)
192
(-)
29
(-)
47
(-)
0.236
(-)
2.420
(↑0.04)
5
(-)
楽天
34382 0.472
(↓0.007)
8
(↓1)
69204
(+1)
242
(+7)
27
(-)
71
(-)
0.242
(-)
3.030
(↓0.06)
6
(-)
ロッテ
29430 0.403
(↓0.005)
13
(↓1)
71205
(+6)
265
(+8)
38
(-)
28
(-)
0.223
(↑0.001)
3.490
(↓0.05)