中日(☆2対1★)ヤクルト =リーグ戦12回戦(2025.07.04)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:大野 雄大(4勝3敗0S)
(セーブ:清水 達也(4勝0敗1S))
敗戦投手:ランバート(1勝7敗0S)
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◆中日が接戦を制した。中日は3回裏、岡林が適時打を放ち、先制に成功する。続く4回には、細川の内野ゴロの間に1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・大野が9回途中5安打1失点の快投で今季4勝目。敗れたヤクルトは9回に1点を返すも、反撃が遅かった。

◆6人組女性ボーカルグループのLittle Glee Monster(リトルグリーモンスター)がセレモニアルピッチとミニライブを行った。メンバーを代表して結海(ゆみ)がマウンドへ。目標だったワンバウンド投球を披露した。プロ野球でのセレモニアルピッチは初めて。「父とマウンドから投げる練習をしました」と練習の成果を発揮した。登場曲として「明日へ」を使う中日山本泰寛内野手(31)もドアラとともにメンバーと記念撮影。ミニライブでは「Join Us!」「世界はあなたに笑いかけている」の2曲を披露。「スポーツを好きな方は熱い方ばかりだと思う。歌を聞いていただいてすごくうれしかったです」と、スタンドのファンの声援に応えた。4日からのヤクルト3連戦は「ブルーサマーフェスティバル」として歌手などゲストを招いて開催される。

◆中日がドラフト4位石伊雄太捕手(24)の火の玉ライナー安打をきっかけに3試合連続で先制点を奪った。3回、先頭で打席に立った石伊はカウント1ボール1ストライクからヤクルト先発ランバートの152キロ内角低め直球をコンパクトにとらえた。強烈なライナーの打球に飛びついたヤクルト遊撃手伊藤のグラブの中に入ったが、勢いは衰えずそのままグラブを吹き飛ばし内野安打に。続く大野が犠打で送り、1番岡林勇希外野手(23)の左前適時打で二塁から石伊が先制のホームを踏んだ。

◆ヤクルトのピーター・ランバート投手(28)は5回5安打2失点で2勝目はならなかった。3回2死二塁、中日岡林に先制の左前適時打を浴びた。当たりは悪かったが、うまく左翼前に落とされた。さらに4回1死三塁では完全に打ち取った細川の投ゴロの間に追加点を奪われた。これで11試合連続で白星ならず。「不運なこともあったが、先発としてもう少し長いイニングを投げないといけなかった」と反省した。

◆ベテラン左腕大野雄大投手(36)が3年ぶりの完封逃すも9回途中1失点の力投で4勝目。チームの連敗を5で止め、借金も8となった。打線は3回に岡林勇希外野手(23)の左前適時打で先制。4回は1死三塁から細川成也外野手(26)がバットを折られ投手前へのボテボテのゴロの間に上林誠知外野手(29)が頭から本塁へ突っ込み2点目を奪った。この日は試合前に絶対的守護神松山晋也投手(25)が「上肢のコンディション不良」で離脱した。チームも5連敗中で負ければ借金10となるところで大野が奮闘。前日13日の試合後に井上一樹監督(53)が「ベテラン連中がどういうふうに奮起してくれるか」と話していたが、快投で応えた。

◆ヤクルトは中日に競り負け、借金26となった。最後は粘った。2点を追う9回。1死二、三塁からオスナの右犠飛で1点差に迫った。なおも2死三塁の好機だったが、内山が右飛に倒れた。完封負けは逃れたが、1点及ばなかった。中日の先発大野に対し、積極的にスイングを仕掛けた。ただ、ベテラン左腕の術中にはまった。初回と8回は先頭が出塁した。ともに無死一塁だったが、併殺でチャンスを広げられなかった。5回は2死二塁と攻めたが、あと1本を欠いた。先発ランバートは5回5安打2失点だった。3回2死二塁から岡林に先制の左前適時打を浴び、4回1死三塁では投ゴロの間に追加点を奪われた。これで来日初登板だった4月5日中日戦の白星を最後に、11試合連続で勝ち星から恵まれない。また打線の援護なく、7敗目(1勝)となった。これで5位中日とも9ゲーム差となった。

◆ヤクルトは打線が沈黙し、借金26となった。中日先発大野に対し、早いカウントから積極的にスイングを仕掛けるも、8回まで三塁を踏めなかった。1回と8回の無死一塁をともに併殺でつぶした。9回に1点こそ返したが反撃が遅すぎた。高津監督は「タイミングも合いづらいし、捉えづらいし、いい当たりもなかなかなかった。まさに投球術にはまった」とベテラン左腕に脱帽だった。

◆中日の守護神松山晋也投手(25)が4日、出場選手登録を抹消された。球団によると「上肢のコンディショニング不良」。今季は両リーグトップの28セーブを挙げ、チームは今季33勝で依存率は極めて高い。ここまでセーブ機会での成功率100%を誇る。6月27日広島戦で9回に登板し3者三振で28セーブを挙げてから、出番はなかった。井上一樹監督(53)は「(復帰時期は)分からない。1回検査をして、という形」と、説明した。

◆中日のベテラン左腕大野雄大投手(36)が8回1/3、1失点の好投でチームの連敗を5で止めた。8回まで84球で無失点。マダックス(100球以内の完封)も見えたが、9回1死二、三塁でオスナに1球投げたところで左足ふくらはぎがつり、降板となった。負ければ借金10。前カードのDeNA3連戦はすべて初回に先発投手が3点以上失った。「初回は取られないように意識して、全然よくなかった」。プレッシャーから安打、四球を許したが無失点で切り抜け、尻上がりに調子を上げた。4回には赤羽の投手前の小フライに迷わず飛び込み好捕。気迫でチームを鼓舞した。この日、守護神の松山が上肢のコンディション不良で離脱した。それだけに、9回途中まで投げたことは大きい。井上監督は足を引きずりながらお立ち台に上がる姿を見て「出るんかい!」と苦笑いしたが「あそこまでいけるとは思っていなかった。ナイスピッチング」と褒めた。5日は39歳涌井、6日は34歳松葉が先発する。36歳の大野はお立ち台で「おじさん第1号が勝利で飾れてよかった」と笑わせ、隣の23歳岡林からは「ドームは(気温)25度くらいで足をつってるようではまだまだ」と突っ込まれた。大野が暗いムードを吹き飛ばした。【石橋隆雄】

◆中日清水達也投手(25)が今季初セーブを挙げた。完封ムードだった先発大野が左足がつったため降板。2点リードの1死二、三塁で登板。オスナに右犠飛を打たれ1点差で2死三塁も内山を151キロ高め直球で右飛に仕留め逃げ切った。「準備はしていた。気負わずいつも通り投げた。中継ぎはワンチーム。松山が戻ってくるまで頑張ります」と振り返った。井上監督は「何かあった時は(清水)達也でいくぞという話をしていた」と準備をしていた。通算3セーブ目。守護神松山が離脱した緊急事態を8回の男が救う。

◆中日の絶対的守護神松山晋也投手(25)が4日、「上肢のコンディション不良」で出場選手登録を抹消された。井上一樹監督(53)は「(松山)晋也を1回抹消するという形。くわしいことはオレの口からはあまり言えないけど、上半身の不具合という形で。そのうちいろんな検査って言ったらおかしいけど、そこで分かってくると思う」と説明した。今季抑えとしてここまで両リーグトップの28セーブ。試合前までのチームの勝利数は32勝で依存率は極めて高い。32試合に登板し0勝0敗28セーブ、3ホールドで、ここまでセーブ機会での成功率は100%だ。最短の10日間で戻れるのかという質問に「それはもう分かんない。本当に1回検査をしてという形なので。オレの方でも『それだったら頑張ってきた人間なので何とかして』っていうことをしてあいつの野球生命が、そこで無理したせいでってことがないようにちょっと抹消しようかという話」と話し、今季ここまで最大の功労者だけに、無理をさせず抹消する形を選択した。

◆ベテラン左腕大野雄大投手(36)が8回1/3、1失点の力投で中日が連敗を5でストップした。借金も8となった。

◆ヤクルト・阪口皓亮投手(25)が1軍に合流した。阪口はここまで8試合に登板し、0勝0敗、防御率3.00。4月30日に出場選手登録を抹消されていた。

◆ヤクルト・高橋が5日の中日戦(バンテリンドーム)に先発登板する。前回6月28日の阪神戦(神宮)では6回を投げて8奪三振、2失点と好投するも2敗目を喫した。連日続く暑さ対策として、夜だけで500ミリリットルの水やお茶を4、5本、補給するなど万全を施しており「夏場を耐えながらやっていきたい」と気合十分。約1カ月ぶりの3勝目を狙う左腕は「しっかりと真っすぐで押していければ」と闘志を燃やした。

◆中日が連敗を5で止めた。大野は8回?を5安打1失点で4勝目。九回途中から救援した清水が今季初セーブを挙げた。打線は三回に岡林の適時打で先制し、四回は投ゴロで加点。ヤクルトは九回に1点を返したが、反撃は及ばず。

◆ヤクルト・ランバートが5回2失点で7敗目を喫した。三回に岡林に先制打を許し、四回は1死三塁で投ゴロの間に1点を追加された。来日1年目の右腕は4月5日の中日戦で初登板勝利を挙げて以降、11試合連続で白星がなく7連敗。「不運なこともあったが、先発としてもう少し長い回を投げないといけなかった」と肩を落とした。

◆ヤクルト先発のピーター・ランバート=バンテリンドームナゴヤ(撮影・甘利慈)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
44312 0.587
(↑0.006)
-
(-)
66260
(+7)
169
(+1)
42
(-)
65
(+2)
0.245
(↑0.001)
1.970
(↑0.01)
2
(-)
広島
36353 0.507
(↓0.007)
6
(↓1)
69234
(-)
223
(+1)
36
(-)
33
(-)
0.245
(↓0.001)
2.730
(↑0.02)
3
(1↑)
巨人
38382 0.500
(↑0.007)
6.5
(-)
65218
(+1)
226
(-)
46
(+1)
32
(-)
0.241
(↓0.001)
2.610
(↑0.03)
4
(1↓)
DeNA
36363 0.500
(↓0.007)
6.5
(↓1)
68238
(+1)
216
(+7)
41
(-)
39
(+1)
0.228
(-)
2.700
(↓0.06)
5
(-)
中日
33412 0.446
(↑0.008)
10.5
(-)
67182
(+2)
232
(+1)
36
(-)
49
(-)
0.220
(-)
2.910
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
21474 0.309
(↓0.004)
19.5
(↓1)
71186
(+1)
289
(+2)
33
(-)
30
(-)
0.220
(↓0.001)
3.550
(↑0.02)