1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 5 | 9 | 0 | 1 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 1 | 0 |
勝利投手:中村 優斗(1勝1敗0S) 敗戦投手:森 翔平(4勝3敗0S) 本塁打 |

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◆ヤクルトは初回、赤羽の適時打で先制に成功する。そのまま迎えた6回表には、伊藤の適時打と代打・増田の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・中村優が5回無失点と試合をつくり、プロ初勝利。敗れた広島は、打線が9安打で無得点とつながりを欠いた。
◆ヤクルト先発のドラフト1位・中村優斗投手(22=愛知工大)が、5回7安打無失点の粘投でプロ初勝利の権利を手にした。5回2死満塁、広島ファビアンと対峙(たいじ)した。カウント1-2からの4球目。肩で呼吸しながら、小さくうなずいた。127キロスライダーは真ん中付近に入ったが、タイミングを外した。捕邪飛でピンチを脱し、グラブをたたいた。球数85。6回に代打を送られ、プロ初勝利の権利を手にして、マウンドを救援陣に託した。5回1失点だった6月22日オリックス戦から中10日で迎えた登板だった。「広島打線は粘り強い印象。自分も負けないように自分のピッチングをしたい」と心がけた。3者凡退は1度もなかったが、走者を背負ってから粘った。新人合同自主トレから下半身コンディション不良などで出遅れたが、リハビリの中でも栄養学などを学び、成長を続けてきた。夏の暑さのマツダスタジアム。5回までゼロを並べ、全身からにじみ出る汗が心地よかった。打線は初回1死三塁から赤羽が先制中前適時打を放ち、6回は中村優の代打・増田が3ランを放つなど4得点で援護した。
◆ヤクルトが広島に快勝した。ドラフト1位の中村優斗投手(22=愛知工大)が、5回7安打無失点の粘投でプロ初勝利を手にした。1点リードの5回は2死満塁、広島ファビアンと対峙(たいじ)した。カウント1-2からの4球目。肩で呼吸しながら、小さくうなずいた。127キロスライダーは真ん中付近に入ったが、タイミングを外した。捕邪飛でピンチを脱し、グラブをたたいた。球数85だった。3者凡退は1度もなかったが、粘って5回までゼロを並べた。6回に代打を送られて交代した。プロ2試合目の先発で、記念の1勝を手にした。打線はドラフト1位右腕を援護した。初回は1死三塁から赤羽が先制中前適時打を放った。6回は1死一、二塁から伊藤が中前適時打で追加点を奪うと、さらに中村優の代打・増田が左中間への3ランで中押しした。マツダスタジアムでは今季6試合目で初勝利。借金を25に減らした。中村優斗(なかむら・ゆうと)2003年(平15)2月8日、長崎県生まれ。諫早農では甲子園出場なし。卒業後は愛知工大に進学。リーグ戦では1年春からベンチ入りし、通算51試合登板で16勝18敗。3年春から3季連続で奪三振王。4年春に大学生ながら侍ジャパンに選出。24年ドラフト1位でヤクルト入団。25年6月22日オリックス戦でプロ初登板。176センチ、86キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1600万円。>
◆今季11度目のゼロ封負けで連勝が3で止まった。打線はヤクルト先発の新人中村優の立ち上がりを攻めきれずに無得点に終わった攻撃が響いた。1回無死一塁から2番田中がとらえた当たりは一塁正面のライナーとなり、併殺。3番小園は四球で出塁するも、ファビアンが遊ゴロに倒れた。2回以降も降板する5回まで毎回安打を放った。3回1死一、二塁は小園、ファビアンが凡退。5回2死満塁は再びファビアンが捕邪飛とブレーキとなった。先発森は1回に先制点を許し、その後は粘ったが6回に3連打から失点。さらに代打増田に3ランを浴び、6回8安打5失点で3敗目を喫した。>
◆広島は相手先発中村優斗投手(22)らヤクルト投手陣の前にゼロ封負けを喫した。5回まで新人右腕相手に毎回安打も、あと1本が出なかった。3回1死一、二塁は小園、ファビアンが凡退。5回2死満塁はファビアンが捕邪飛と、4番がブレーキとなった。ヤクルトと同じ9安打も、10残塁の拙攻だった。新井監督は「前回(プロ初登板)より変化球が多かった。中村(悠)君、敵ながら素晴らしいリードだなと思いました」と振り返った。
◆ヤクルト先発のドラフト1位・中村優斗投手(22=愛知工大)が5回7安打無失点でプロ初勝利を挙げた。5回2死満塁、肩で呼吸しながら、サインにうなずいた。127キロスライダーで広島ファビアンを捕邪飛。3者凡退は1度もなくても粘った。「プロ野球の夢は高校ではなかった。今は1勝して非現実的というか...。でもまだまだ勝ちたい」とかみしめた。1年前の春が自分を変えた。「ターニングポイントは、あの時ですね」。大学生ながら、侍ジャパン強化試合の代表に選出され、オリックス山下舜平大のキャッチボールに衝撃を受けた。伸び、軌道、音。すべてが別次元。「どんな感覚か」「どんなトレーニングをしてるのか」。気付けば、ベンチでもグラウンドでも湧き出る疑問をぶつけた。ボックスジャンプなど瞬発力を鍛えるメニューを導入。当時157キロだった最速は160キロに到達した。プロ入り後、下半身コンディション不良で思うように投げられない時期も、栄養学やトレーニングに関する本を読みあさった。野球は高校までのつもりだった。進路希望は公務員。高3で145キロを出して野球を継続、今にたどり着いた。1度登録抹消し、次回登板に備える。苦しむ燕に一筋の光が差し込んだ。【上田悠太】
◆広島秋山翔吾外野手(37)が史上79人目の300二塁打を達成した。5点ビハインドの9回2死、7回に代打出場して迎えた2打席目。追い込まれながらヤクルト5番手松本健の148キロを左翼線に打ち返した。「もっといい場面で打ちたかったなというのもありますけど、積み重ねてきたものなので。前に進むためにヒットが欲しかったので、前に進んで行くきっかけになれば」。スタンドからの大歓声に、ヘルメットを取って応えた。
◆ヤクルト増田珠外野手(26)がドラフト1位の中村優斗投手(22=愛知工大)の代打で最高の仕事を果たした。6回2死一、二塁、ドラフト1位右腕に代わって登場し、バックスクリーン左への1号3ランを放った。森の137キロツーシームを角度よく捉え、中押しした。「同郷の中村(優)が頑張って投げていたので、何とか勝ちを付けてあげたいという気持ちで打ちました」と、同じ長崎県出身の後輩のプロ初勝利に大きく貢献した。
◆今季11度目のゼロ封負けで連勝が3で止まった。打線は5回まで毎回安打を放ちながら、ヤクルト先発の新人中村優を攻略できなかった。1回無死一塁から2番田中がとらえた当たりは一塁正面を突き併殺となる不安もあった。3回1死一、二塁は小園、ファビアンが凡退。5回2死満塁は再びファビアンが捕邪飛とブレーキとなった。ヤクルトと同じ9安打も残塁は2桁10を数えた。1回に先制を許した先発森は、その後は粘るも、6回に4失点。6回8安打5失点で3敗目を喫した。
◆ヤクルトが広島に快勝した。ドラフト1位の中村優斗投手(22=愛知工大)が、5回7安打無失点の粘投でプロ初勝利を手にした。全身からにじみ出る汗が心地いい。ヤクルト中村優は、休日にひとりサウナで心身を整える。「1人の時間も好きなんです」。サウナ歴は高校3年から。長崎・諫早市の実家近くの温浴施設がきっかけで、のめり込んだ。愛知工大時代は週3ペースで通った。「水風呂は10度を切るぐらい。あとは外気浴の椅子、ゆっくりできるスペースがあったら最高です」。静かな空間で汗を流し心を落ち着かせる。整った先に野球へのエネルギーが湧く。酷暑のマツダスタジアムで手にしたプロ初勝利。「厳しい戦いもあると思うけど、野球を楽しむことを忘れずやりたい」。マウンドで流した汗もまた、最高に気持ち良かった。【ヤクルト担当=上田悠太】
◆ヤクルト・赤羽由紘内野手(25)が「3番・二塁」で先発出場し、一回1死三塁の第1打席で先制の中前適時打を放った。広島先発・森がカウント2―2から投じた5球目のチェンジアップを捉え「追い込まれたので、ゾーンを広げて食らいついて打ちました」。4月26日の中日戦(バンテリンドーム)以来、今季2度目の3番起用に応えた。
◆初めて訪れたマツダスタジアムで力強く右腕を振った。ヤクルトのドラフト1位・中村優斗投手(22)=愛知工大=がプロ入り後2度目の1軍マウンドに上がった。「粘り強い打線という印象がある。負けないようにしっかり自分のピッチングをしたい」と話していた通りに力投。最速160キロを誇る自慢の直球で押し、プロデビュー戦だった6月22日のオリックス戦(神宮)では1失点した一回のスコアボードに「0」を刻んだ。プロの舞台での対戦を心待ちにする打者がいた。ともに広島打線の中軸を担う3番・小園、5番・坂倉だ。愛知工大3年時に選出された野球日本代表「侍ジャパン」のトップチームでともに日の丸を背負った仲間で「ほんの少しお話しさせていただいた」。第一線で活躍する選手らと過ごした特別な時間。「本当に刺激的だった。話を聞けたおかげでプロの世界に入ることができたのもある」と感謝した。「球界を代表するいいバッター」と尊敬する2人との初対戦。一回2死で対戦した小園には11球も粘られて四球を与えたが、二回先頭で顔合わせした坂倉は落ち球で左飛に打ち取った。4四死球と制球に苦しみ、5回1失点で初黒星を喫したデビュー戦から中10日。投球時の体の開きを改善し、成果を発揮した。プロでの登板は「楽しみが大きい」と語る燕の背番号15が、力を示して1軍マウンドで輝く。(武田千怜)
◆大粒の汗をしたたらせながら、左腕を振った。自己最多となる5勝目を目指す広島・森は、ヤクルト打線に先取点を奪われてしまった。「(登板間隔が)あいているので、初回の入りを気を付けて、ガッといけようにしたい」前回登板は6月22日の楽天戦(マツダ)。4回2失点で降板と不本意な結果に終わった。そこから中10日の調整期間で走り込みやウエートトレなどで体のキレを取り戻す努力をした。しかし、左腕が警戒していた立ち上がりに失点。一回の先頭で並木に右翼線へ二塁打を許す。その後1死三塁とされ、赤羽に中前へ先制打を浴びた。自身初の開幕ローテーション入りを果たした今季は試合前時点で11試合に登板し、4勝2敗、防御率2・77。今季初登板の3月30日に阪神戦(マツダ)から3連勝と最高のスタートを切ったが、その後は5試合勝ち星なしで2敗。「対戦が増えてくるので相手も対応してくる」。徐々に他球団に研究され、ローテーションを守り続ける難しさを痛感したが、粘り強く投げ続け、6月8日の西武戦(同)ではプロ初完封勝利をマークするなど壁を1つ乗り越えた。シーズン5勝目となれば、4年目でキャリアハイ。「(勝ち星は)僕がどうこうできるものじゃない。何とか最少失点で、というのを1イニングずつ頑張りたい」。五回まで1失点と粘りの投球で打線の援護を待った。(西垣戸理大)
◆最速160キロを誇るヤクルトのドラフト1位・中村優斗投手(22)=愛知工大=がプロ2度目の先発登板で、5回85球を投げ7安打無失点と好投した。リードを保ったまま六回の攻撃時に代打を送られて交代。味方が同イニングに4点を追加し、初勝利の権利を得た状態でマウンドを降りた。登板前日には「粘り強い打線だという印象があるので、自分もまけないように自分のピッチングをしたい」と意気込んでいたドラ1右腕。この日の直球の最速は150キロだったが、スライダー、フォークボールをうまく使いながら組み立て、粘り強く投げた。
◆ヤクルトのドラフト1位新人、中村優がプロ初勝利。粘りの投球で5回無失点とした。一回に赤羽の適時打で先制し、六回に代打・増田の3ランなどでリードを広げた。広島は連勝が3でストップ。森が6回5失点で3敗目を喫した。
◆五回のピンチをきりぬけ、ナインにむかえられるヤクルト・中村優人=マツダスタジアム(撮影・渋井君夫)
◆広島の連勝が3で止まった。先発した森翔平投手(27)は6回を5失点で今季3敗目を喫した。森は一回に並木に右翼線への二塁打を許し、その後犠打で1死三塁とされ、赤羽に中前へ先制打を浴びた。しかし、その後は粘りの投球を見せていたが、六回に暗転。増田に3ランを浴びるなど一挙4失点で、5点ビハインドとリードを広げられた。打線は9安打を放ちながらも、好機であと一本が出ず。ヤクルトのドラフト1位・中村優斗投手(愛知工大)にプロ初星を献上した。
◆ヤクルトのドラフト1位・中村優斗投手(22)=愛知工大=がプロ2度目の先発登板で、5回85球を投げ7安打無失点と好投し、プロ初勝利を手にした。
◆広島の連勝が3で止まった。先発した森翔平投手(27)は6回5失点で今季3敗目を喫した。
◆広島・秋山がNPB史上79人目となる通算300二塁打を記録した。七回から代打で登場し、九回2死での第2打席で三塁線を破る二塁打。ここ最近は不振に陥っていたが、15打席ぶりに安打をマークし「これで何かガラッと変わるというのには時間はかかりますけど、やれる全力を尽くすというのをあしたからやっていきたい」。復調へのきっかけとしたい。
◆先発の広島・森が6回5失点とゲームをつくれず、今季3敗目。チームの連勝も3で止まった。新井監督は「粘り強く投げていた。ただ、イニングを重ねて六回、七回としんどくなってくるけど、もうひと踏ん張りできるように次回期待している」と要望。打線も9安打を放ちながら今季11度目の零封負けを喫し「捕手の中村(悠平)くんのリードにやられたな、という感じ」と脱帽した。
◆ヤクルトは、プロ2度目の先発登板となったドラフト1位・中村優斗投手(22)=愛知工大=が5回85球を投げ7安打無失点と好投し、プロ初勝利を挙げた。打線は一回1死三塁で、赤羽由紘内野手(25)が先制の中前適時打を放ち、六回には1死一、二塁から伊藤琉偉内野手(22)の中前適時打で1点を追加。さらに、同2死一、二塁から代打・増田珠外野手(26)が中越えに1号3ランを放った。
◆2―0の六回2死一、二塁でヤクルトの代打・増田珠外野手が左中間へ1号3ランを放った。甘く入ったカットボールを捉え、同じ長崎県出身のドラフト1位・中村優(愛知工大)のプロ初勝利をアシストし「何とか勝ちをつけてあげたいという気持ちで打った」。高津監督は「(増田)珠が一本大きいのを打ったのが効いた。よくつないで、よく点を取った」と手放しでほめた。
◆ヤクルトのドラフト1位・中村優斗投手(22)=愛知工大=がプロ2度目の先発登板で、5回85球を投げ7安打無失点と好投し、プロ初勝利を手にした。★生まれ 2003(平成15)年2月8日、22歳。長崎・諫早市出身。★球歴 小学2年時に長田ジュニアで野球を始め、諫早市立長田中では軟式野球部に所属。諫早農高では甲子園出場なし。愛知工大3年時の24年3月には、大学生ながら欧州代表との強化試合に臨む野球日本代表「侍ジャパン」のトップチームに選出された。25年にドラフト1位でヤクルトに入団。★資格 諫早農高では農業土木科に所属し、12個の資格を取得。国家資格の測量士補や、危険物取扱者試験乙種1-6類などに合格した。当時の将来の目標は公務員で「長崎県庁の職員」を目指していた。★相棒 入寮時に持ち込んだのは、愛知工大2年時にホームセンターで購入した塩ビパイプ。体をほぐすために使用するという。「体に密着してより深部までほぐせる」とパイプには白のビニールテープをクロス状に巻いている。材料費は「500円くらい」。★ウクレレ 新型コロナ禍のステイホーム期間に「手先の感覚を意識しながらやるといいんじゃないか」と弾き始めた。スピッツの「空も飛べるはず」も弾ける。★好物 カレーライス。甘口派で「ジャガイモは太い方が好き」。★名前の由来 「優しい人になってほしい」という思いが込められている。★サイズなど 176センチ、86キロ。右投げ左打ち。独身。年俸1600万円。背番号15。家族構成は父、母、姉、妹。
◆デビュー2戦目でプロ初勝利をつかんだヤクルト・中村優斗。息子の晴れ舞台を見守った父・哲也さん(50)がサンケイスポーツに祝福のメッセージを寄せた。初勝利おめでとう。スタンドから勝ってくれという気持ちで応援していました。よく粘って投げてくれた。投げる姿、お立ち台の姿、全てがかっこよかったです。まさか自分の子供がプロ野球選手になり1軍で投げて勝つようになるなんて信じられない。感無量です。優斗は小さい頃から本当におとなしい子でした。姉と妹のきょうだいだけでなく、親戚もほとんど女の子だったので、『強くなってほしい』ということもあって、野球を始めさせました。あまり感情を表に出すようなタイプではありませんでしたが、野球を始めて仲間ができて、強くなったのかなと思います。一番印象に残っているのは諫早農高3年時に行われた新型コロナ禍の代替大会(長崎県高校野球大会)。1回戦で強豪の長崎日大高と対戦し、六回まで1安打に抑えていたのですが、2死から6球で4点を取られて負けてしまいました。自分のせいで負けたという思いがあったのか、すごく悔しがっていたのを覚えています。そういう姿を見て『野球を続けてほしい』と思ったので、愛知工大で続ける道を選んでくれてうれしかったです。愛知工大では2年秋に0勝5敗。挫折も味わいました。試合後、ラインで登板の感想を伝えた際、「もう無理やわ」と弱気な答えが返ってきたことがありました。そのときは優斗らしくないとの思いから「らしくあれ」と伝えました。きょうは強気に攻める優斗らしさが全面に出ていたと思います。小学生の頃から野球のことは話したがらない子で、うちの中では野球の話は〝禁句〟。ほとんど野球の話はしないのですが、プロに入ってけがをしたときは「焦る必要はないぞ」と連絡しました。最初に失敗した方がこれから気を使うだろうし、結果的にはよかったのかな。これからチームの勝利に貢献できる投手になって、長く続けてほしいなと思います。
◆ヤクルトのドラフト1位・中村優斗投手(22)=愛知工大=が3日、広島10回戦(マツダ)に先発でプロ2度目の1軍登板に臨み、5回7安打無失点でプロ初勝利を挙げた。長崎・諫早農高では無名の存在。公務員志望だった最速160キロ右腕が、プロの舞台で一歩を踏み出した。チームは5-0で勝利し、引き分けを挟んだ連敗を3でストップした。愛知工大の平井監督はテレビ中継が見られなかったため、インターネットの一球速報を見つめて教え子の登板を応援。初勝利のニュースを知り「おめでとうの一言です」と祝福した。大学時代に直球の球速が15キロアップし、最速160キロに。4年間で成長してドラフト1位でプロの門をたたいた中村優への期待を込め「(ドラフトで)一本釣りという高評価をしてくれた高津監督にこれから恩返しをしていってほしい」と願った。
◆ヤクルトのドラフト1位・中村優斗投手(22)が3日、広島10回戦(マツダ)でプロ初勝利を挙げた。愛知工大で同じ投手として4年間、苦楽をともにした松本樹紀(いつき)さん(22)が秘話や親友への思いを明かした。「まっちゃん、絶対にできるから。野球、辞めるなよ」。ともにプロの舞台を目指し、努力してきた友に中村優がかけた言葉だった。人生の分岐点となった大学4年春。松本さんは親友のメッセージに感謝しつつ、悩み抜いた末に野球人生に区切りをつける決断をした。「独立リーグに挑戦しようと思ったんですけど、お金の面でも親に負担をかけてしまうと思って...。最後は自分で辞める形を選びました」互いに高め合った最高の相棒だった。愛知工大時代の4年間は、夕食後の午後10時頃からウエートルームに集合するのが2人の日課。筋トレに励みながら栄養の話、投球のメカニズム、大学生活の話などを熱く語り合った。気付けば、日付をまたぐこともしばしばあった。松本さんは中村優の性格を一言で「負けず嫌い」と表現する。1年春はベンチプレスで持ち上げられる最重量はともに60キロ。「先に100キロ」を合言葉に松本さんが一足先に目標に到達すると、1カ月後には中村優が110キロで更新した。「負けず嫌い」は野球以外でも同じ。オンラインゲーム『荒野行動』で対戦した際も「(中村優は)勝つまでやめなかった」と懐かしそうに回想した。誰よりも近くで努力を見てきたからこそ生まれた絆がある。プロ野球選手の夢こそ届かなかったが、京都・龍谷大平安高、愛知工大と歩んできた野球人生を終えて4月から会社員として働く松本さんは、晴れ晴れとした声で言った。「(中村優に)夢を託しました」。友が果たせなかった〝夢舞台〟で背番号15が輝いた。(樋口航)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
43 | 31 | 2 | 0.581 (↑0.006) | - (-) |
67 | 253 (+3) | 168 (+2) | 42 (-) | 63 (-) |
0.244 (↑0.001) | 1.980 (-) |
2 (-) |
広島 |
36 | 34 | 3 | 0.514 (↓0.008) | 5 (↓1) |
70 | 234 (-) | 222 (+5) | 36 (-) | 33 (-) |
0.246 (-) | 2.750 (↓0.03) |
3 (1↑) |
DeNA |
36 | 35 | 3 | 0.507 (↑0.007) | 5.5 (-) |
69 | 237 (+8) | 209 (+5) | 41 (+2) | 38 (-) |
0.228 (↑0.001) | 2.640 (↓0.03) |
4 (1↓) |
巨人 |
37 | 38 | 2 | 0.493 (↓0.007) | 6.5 (↓1) |
66 | 217 (+2) | 226 (+3) | 45 (-) | 32 (-) |
0.242 (↑0.002) | 2.640 (-) |
5 (-) |
中日 |
32 | 41 | 2 | 0.438 (↓0.006) | 10.5 (↓1) |
68 | 180 (+5) | 231 (+8) | 36 (+2) | 49 (-) |
0.220 (-) | 2.930 (↓0.07) |
6 (-) |
ヤクルト |
21 | 46 | 4 | 0.313 (↑0.01) | 18.5 (-) |
72 | 185 (+5) | 287 (-) | 33 (+1) | 30 (+1) |
0.221 (↑0.001) | 3.570 (↑0.05) |
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