DeNA(☆8対5★)中日 =リーグ戦14回戦(2025.07.03)・横浜スタジアム=
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中日
3000000025602
DeNA
30011021X81102
勝利投手:小園 健太(1勝0敗0S)
(セーブ:ウィック(3勝1敗2S))
敗戦投手:マラー(2勝5敗0S)

本塁打
【中日】ボスラー(6号・1回表3ラン),ブライト 健太(2号・9回表2ラン)
【DeNA】井上 絢登(2号・4回裏ソロ),京田 陽太(1号・8回裏ソロ)

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◆DeNAが同一カード3連勝。DeNAは0-3で迎えた1回裏、松尾と井上の適時打などで3点を挙げ、同点とする。その後は4回に井上のソロで勝ち越しに成功すると、5回には佐野が適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・小園が5回3失点と試合をつくり、プロ初勝利。敗れた中日は、投手陣が精彩を欠いた。

◆DeNAは小園健太投手(22)が先発。小園は昨年4月10日中日戦でプロ初登板を果たすも、先発して2回2/3を5失点で黒星。1軍での登板はこの1試合だけだった。今日の登板でプロ初勝利を狙いたいが、小園はドラフト1位で入団し今季がプロ4年目。DeNAのドラフト1位投手が入団4年目以降にプロ初勝利を記録すれば、01年4月30日の谷口(4年目)以来球団24年ぶりとなる。プロ初登板でKOされた中日にリベンジし、白星を挙げられるか。

◆侍ジャパン井端弘和監督(50)がハマスタへ視察に訪れた。先に練習を行っていたホームのDeNAでは、三浦監督にあいさつに出向いた。侍ジャパン代表経験のある牧、山本、梶原、佐野らも続々とあいさつに訪れ、リラックスした様子で言葉を交わした。その後、中日時代に同僚だった4学年先輩の井上監督とじっくり話をし、岡林や高橋宏、細川らとコミュニケーションをとった。井端監督は「今年の流れと来年のWBCまでの流れを話して。全面的に協力していただけるということでありがたいです」と協力に感謝。11月には韓国代表との強化試合も控えており、来年3月のWBC前最後の準備期間となる。「基本的にここ何年でかなりの選手も見ました。新しい力というところは入ってきてほしい気持ちはありますけど、基本的にはそこのラインかなと」と新たな侍候補に期待しつつ、メンバー選考の見通しを明かした。

◆前夜のヒーローDeNA井上絢登内野手(25)が"宇宙規模"の強烈な打球で今季初先発の小園健太投手(22)を援護した。1回、小園が中日ボスラーに先制3ランを浴びるも、打線がすぐさま反撃した。1回先頭の桑原が左前打を放つと、続く佐野が中堅フェンス直撃の二塁打で無死二、三塁とチャンスメークに成功した。宮崎が一ゴロで1点を返し、2死三塁からは小園の女房役・松尾が左前適時打で1点差に。さらに2死二塁から前夜にプロ初本塁打となるグランドスラムを放った井上が打席へ。左腕マラーのスライダーを捉えると弾丸ライナーで右翼へ一直線。あまりの打球の速さに右翼・上林のグラブをはじき飛ばして同点適時打とした。前夜のお立ち台では天然キャラから生まれた愛称「宇宙人」にちなんで2度、「宇宙ー!」と叫び、お決まりの「アイラブヨコハマ~!」と叫ぶシーンでも「アイラブヨコハマ宇宙ー!」と叫んでチームメートを大爆笑させていた。乗りに乗る若きスラッガーが、2試合連続打点でプロ初勝利を目指す小園を援護した。

◆前夜のヒーローDeNA井上絢登内野手(25)が"宇宙規模"の躍動ぶりだ。技ありの2試合連続ホームランで勝ち越しに成功した。3-3の同点の4回1死、中日マラーに追い込まれながらも、外角低めのスライダーをたたき切った。スピンがかかった打球は右翼ポール際ギリギリに飛び込む勝ち越しの2号ソロ。ベンチに戻ると両手指を天に掲げる"宇宙ポーズ"でチームメートと喜びを分かち合った。井上は「2ストライクと追い込まれていたので、しっかり強く当てることを決めてスイングしました。グッドなスイングだったと思います!」と汗を拭った。1点を追う1回2死二塁からの第1打席では、弾丸ライナーが右翼へ一直線。あまりの打球の速さに右翼・上林のグラブをはじき飛ばして同点適時打とした。1回に先制3ランを被弾した今季初登板の小園健太投手(22)を援護し、プロ初勝利へ後押しした。前日の同戦から1軍昇格すると、即スタメンに名を連ねると、1回2死満塁の今季初打席でプロ初本塁打となるグランドスラム。ド派手な初アーチでお立ち台に上がると、天然キャラから生まれた愛称「宇宙人」にちなんで2度、「宇宙ー!」と叫び、お決まりの「アイラブヨコハマ~!」と叫ぶシーンでも「アイラブヨコハマ宇宙ー!」と叫んでチームメートを大爆笑させていた。乗りに乗る若きスラッガーの勢いは止まらない。

◆今季初先発のDeNA小園健太投手(22)が5回3安打3失点の粘投でプロ初勝利の権利を持ったままマウンドを降りた。1回先頭、中日上林を二ゴロ、続く田中を中飛に仕留めてテンポ良く5球で2死とした。しかし続く岡林に四球を与えると、4番細川にも2球で追い込んでから3球目直球を左前打とされた。2死一、二塁となって前夜にも本塁打を放っていたボスラーへの3球目、133キロのスプリットチェンジアップを捉えられた。高く舞い上がって風にも乗って右中間席への先制3ランとされた。ぼうぜんとしたような表情を浮かべた小園だったが、すぐに切り替えて続く板山を二ゴロに打ち取り、1回表の投球を終えた。その裏の攻撃で打線が同点に追い付くと、2回以降は気迫を前面に押し出しながら凡打を重ねた。3回には1死から岡林に二塁打を打たれるも、4番細川、1打席目に3ランを被弾した5番ボスラーをスライダーで連続三振に仕留め、豪快なガッツポーズで感情を爆発させた。打線は4回に井上が2戦連発となるソロで勝ち越しに成功。その裏の5回には2死から四球を与えるも、岡林を遊飛に仕留めて勝ち投手の権利を守り抜き、5回の打席で代打が送られてマウンドを退いた。

◆DeNAが投打でフレッシュな若手が躍動した。5月30日からのヤクルト戦(横浜)以来約1カ月ぶりの同一カード3連勝で貯金生活に戻った。4年目ドラ1右腕・小園健太投手(22)は5回3安打3失点の粘投でプロ初勝利を収めた。球団のドラフト1位で入団4年目以降にプロ初勝利は01年4月30日の谷口(4年目)以来球団24年ぶりとなった。小園は1回テンポ良く5球で2死としたが、続く岡林に四球を与えると、4番細川にも2球で追い込んでから3球目直球を左前打とされた。2死一、二塁となって前夜にも本塁打を放っていたボスラーへの3球目、133キロのスプリットチェンジアップを捉えられた。高く舞い上がって風にも乗って右中間席への先制3ランとされた。ぼうぜんとしたような表情を浮かべた小園だったが、すぐに切り替えて続く板山を二ゴロに打ち取り、1回表の投球を終えた。その裏の攻撃で打線が同点に追い付くと、2回以降は気迫を全面に押し出しながら凡打を重ねた。3回には1死から岡林に二塁打を打たれるも、4番細川、1打席目に3ランを被弾した5番ボスラーをスライダーで連続三振に仕留め、豪快なガッツポーズで感情を爆発させた。打線は4回に井上が2戦連発となるソロで勝ち越しに成功。その裏の5回には2死から四球を与えるも、岡林を遊飛に仕留めて勝ち投手の権利を守り抜き、5回の打席で代打が送られてマウンドを退いた。打線も背番号18を援護した。1回先頭、桑原が左前打を放つと、続く佐野が中堅フェンス直撃の二塁打で無死二、三塁とチャンスメークに成功した。宮崎が一ゴロで1点を返し、2死三塁からは小園の女房役・松尾が左前適時打で1点差に。さらに2死二塁から前夜にプロ初本塁打となるグランドスラムを放った井上絢登内野手(25)が打席へ。左腕マラーのスライダーを捉えると弾丸ライナーで右翼へ一直線。あまりの打球の速さに右翼・上林のグラブをはじき飛ばして同点適時打とした。さらに同点の4回1死、再び井上がマラーに追い込まれながらも、外角低めのスライダーをたたき切った。右翼ポール際ギリギリへの2試合連発となる技ありの2号ソロ。「追い込まれていたので、しっかり強く当てることを決めてスイングしました。グッドなスイングだったと思います!」と同僚たちと両手の指を天に掲げる"宇宙ポーズ"で喜びを分かち合った。天然キャラから愛称は「宇宙人」。前夜のお立ち台ではお決まりの「アイラブヨコハマ~!」と叫ぶシーンでも「アイラブヨコハマ宇宙~!」と叫んでチームメートを大爆笑させた明るい性格の若武者の勢いが止まらない。打線はさらに中押し、ダメ押しに成功。5回1死一塁から佐野が適時二塁打を放つと、7回にも佐野の適時二塁打と牧の適時打でつないだ。8回には京田が古巣から今季1号ソロで5点差に広げた。救援陣も中川が1回無失点、宮城が2回無失点と育成出身の両投手が無失点リレーをつなぐと、5点差の9回に登板した堀岡は2失点。2死二塁から2連投のウィックが3連勝を締めた。

◆DeNAが投打でフレッシュな若手が躍動した。5月30日からのヤクルト戦(横浜)以来約1カ月ぶりの同一カード3連勝で貯金生活に戻った。4年目ドラ1右腕・小園健太投手(22)は5回3安打3失点の粘投でプロ初勝利を収めた。球団のドラフト1位で入団4年目以降にプロ初勝利は01年4月30日の谷口(4年目)以来球団24年ぶりとなった。

◆中日は今季ワーストの5連敗で借金も最多の9となった。初回ボスラーの6号3ランで先制。だが先発マラーがその裏3失点で追いつかれるなど5回5失点KO。打線もDeNA先発小園に2回以降抑えられ、プロ初勝利を献上した。井上一樹監督は「3点取って今日こそいけるって気持ちになったところで...。やっぱりマラーだな」と悔やんだ。4日からは本拠地に戻り6位ヤクルトと3連戦。「いやいや、へこたれてませんよ。シュンとした姿は見せない」と懸命に前を向いた。

◆ぴちぴちに張った背番号18のユニホーム。DeNA小園健太投手(22)がほえた。3回2死二塁、1回に先制3ランを浴びた中日ボスラーを空振り三振。「絶対に打たれたくなかった」と感情があふれた。毎回走者を背負いながらも、5回3失点と粘ってプロ初勝利。「長かったなと。うれしい気持ちが一番ですけど、悔しいことの方が多かった」としみじみ言った。競合の末に21年ドラフト1位で入団。三浦監督が背負った背番号18を譲り受けた。大きな期待を受ける中、4年目の今季まで1軍では1登板のみ。マイナスな意見が嫌でも目についた。「グーグル開いたらトピックに出てくるの、やめてほしい。見たくないのに気になっちゃうので」とドラ1の宿命にもがいてきた。昨オフから最大の課題だったフィジカル強化に向き合った。筋肉量、体重も大幅アップ。さらに先輩・坂本に頭を下げて宝刀スプリットチェンジを伝授してもらい、ゴロアウトや三振も増加。イースタン・リーグでトップの防御率1・67と1軍舞台と初勝利をたぐり寄せた。「背番号の重みは感じてますけど、今日は自分らしく小園健太のありのままをみせようと思ってました」。エースナンバーの後継者が大きな1歩を踏み出した。【小早川宗一郎】▽DeNA三浦監督(背番号18の後継者・小園の初勝利に)「よく粘って立て直したと思います。(背番号18は)小園の番号ですから。1勝からまた積み上げてくれれば良いと思います」小園健太(こぞの・けんた)2003年(平15)4月9日、大阪府生まれ。貝塚一中では貝塚ヤングに所属し、高校でもバッテリーを組む松川(現ロッテ)と全国制覇。市和歌山では1年春からベンチ入り。3年春にセンバツ出場。21年ドラフト1位でDeNA入団。背番号は三浦監督がつけた「18」を継承。24年4月10日中日戦でプロ初登板。185センチ、90キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸690万円。

◆中日が今季初の5連敗で借金もワーストを更新する今季最多9となった。初回、ジェイソン・ボスラー外野手(31)が来日初の2試合連発となる6号3ランで3点を先制。だが、先発左腕のカイル・マラー投手(27)がその裏すぐに3失点で追いつかれると4回、5回にも失点を重ね突き放された。マラーは5回7安打5失点で5敗目。DeNA先発のプロ4年目小園にプロ初勝利を献上した。

◆DeNAが投打でフレッシュな若手が躍動した。5月30日からのヤクルト戦(横浜)以来約1カ月ぶりの同一カード3連勝で貯金生活に戻った。4年目ドラ1右腕・小園健太投手(22)は5回3安打3失点の粘投でプロ初勝利を収めた。「お前、もう無理や。もうこれはピッチャーや」。このひと言が投手・小園の原点だった。助言したのは中学時代に所属した貝塚ヤングの恩師・川端末吉監督。20年以上、指導者を続け、ヤクルト川端の父でもある川端監督は「ショートがやりたい」と入団してきた小園の投手としての才能をいち早く見抜いていた。「マウンドさばきが違う。ピンチでも変わらずに堂々としてて。これは投手に専念させようと」とランニング、ピッチングなど、同チームでは異例だった投手専用練習を小園1人に課した。剛速球で抑えるタイプでも、必殺の変化球で三振をとるタイプでもなかった。「直球と変化球のコンビネーションが彼のピッチングでした」と1年夏にはエースに。順調に成長し、不動の4番だった現ロッテの松川とともに市和歌山に「2人はプロになる素材ですからお願いします」と送り出した。そこから7年。プロのマウンドでも第1歩を歩み始めた。【DeNA担当=小早川宗一郎】

◆野球日本代表の井端監督がDeNA-中日を視察し、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた代表選考を今月下旬から進めていく方針を両監督に伝えた。中日の抑えとして安定感を示している松山について「完璧に抑えている。このままやってくれれば」と語り、DeNAの正捕手を担う山本に関しては「当然期待している」と評価した。

◆DeNA・ケイ投手が4日の阪神戦に先発する。前回6月27日は6回1失点と好投しながら打線の援護に恵まれず、自身3連敗を喫した。チームは3日の試合前時点で首位の阪神と5・5ゲーム差の4位。約1カ月の白星となる6勝目を目指す左腕はキャッチボールなどで調整し「難しい戦いになる。なるべく差を詰められるように」と気を引き締めた。

◆前日2日に出場選手登録されたDeNAの2年目、井上絢登内野手(25)が「6番・左翼」で出場し、プロ初本塁打を満塁弾で飾った前夜に続いて一発を放った。同点の四回に外角低めのスライダーに体勢を崩されながらも、右翼ポール際に運ぶ2号ソロ。追い込まれた後のスイングでも持ち前の力強さは健在で「グッドなスイングだった」と胸を張った。一回には右翼手のグラブをはじく弾丸ライナーの適時打を放った。

◆その名が横浜スタジアムに響き渡ると、客席を埋めた観衆がわいた。DeNAの先発としてアナウンスされたのは、将来のエース候補とされる小園だ。今季初登板を迎え「いつ呼ばれてもいいように準備してきた」と堂々とマウンドに立った。一回は2死から四球と安打でピンチを招き、5番のボスラーに浮いた落ち球を捉えられて先制の3ランを許した。直後の攻撃で味方が試合を振り出しに戻すと、変化球主体の投球で打たせて取る。三回は1死二塁で4番の細川、続くボスラーを連続三振に。力強く拳を握って雄たけびを上げた。市和歌山高からドラフト1位で入団して4年目。デビュー戦だった昨年4月10日の中日戦(横浜)では三回途中5失点で黒星を喫し、「忘れることはない」と悔しさを胸に刻んできた。今季はイースタン・リーグで6勝、リーグトップの防御率1・67。満を持して1軍で先発するチャンスをつかみ、5回3安打3失点と粘り強く投げた。先発陣の層が厚く、2軍で結果を残しながら出番が巡ってこなかった。「モチベーションを保つのが難しいところはあった」と率直に語る。それでも、下を向くことはなかった。「調子が悪いなりにも試合をつくれるようになっている」と口にしていた右腕が、確かな成長の跡を示した。(鈴木智紘)

◆DeNAが3連勝。小園が要所を締めて5回を3安打3失点にまとめ、プロ初勝利を挙げた。井上が2打点の活躍。一回に右前に適時打を放ち、3―3の四回には2戦連発となる2号ソロをたたき込んだ。中日は5連敗を喫した。

◆三回、ボスラーを空振り三振に仕留め、ガッツポーズのDeNA先発・小園健太=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄)

◆DeNAの井上が2試合連発で3連勝に貢献した。3―3の四回1死で、体勢を崩されながらもマラーの低めのスライダーを力強くたたいた。プロ初アーチだった前夜の逆転満塁本塁打に続き、勝ち越しソロを右翼ポール際に運び「追い込まれていたので、しっかり強く当てることを決めていた」と振り返った。2―3の一回2死二塁では右前へ強烈な打球を飛ばし、同点打。父と弟が観戦に訪れた中で、2年目で初の1試合複数安打を記録し「打てて良かった」と喜んだ。

◆前日2日に出場選手登録されたDeNAの2年目・井上絢登内野手が、プロ初本塁打を満塁弾で飾った前夜に続いて一発を放った。同点の四回に外角低めのスライダーに体勢を崩されながらも、右翼ポール際に運ぶ勝ち越しの2号ソロ。追い込まれた後でも力強さは健在で「グッドなスイングだった」と胸を張った。一回には右翼手のグラブをはじく弾丸ライナーの適時打。故郷の福岡県から駆け付けた父と弟の前で躍動した。

◆DeNA・小園健太投手(22)が3日、中日14回戦(横浜)に先発で今季初登板し、5回3安打3失点でプロ初勝利を挙げた。市和歌山高からドラフト1位で入団して4年目。三浦大輔監督(51)が現役時代につけた背番号18を引き継いだ将来のエース候補が、重圧を乗り越えて一歩を踏み出した。チームは8-5で逆転勝ち。同一カード3連勝を飾り、巨人と入れ替わり3位に浮上した。★生まれ 2003(平成15)年4月9日、22歳。大阪府出身。★球歴 市和歌山高では1年春からベンチに入り、2年秋からエースを務め、3年春に選抜大会出場。22年に阪神と競合の末、ドラフト1位でDeNAに入団。高校でバッテリーを組んだ松川虎生もドラフト1位でロッテ入り。★師 オフの自主トレーニングでは中日・涌井に師事。5月末に会食し「結果は出しているんだから、今のままやるべきことをしっかりやっていれば大丈夫」と激励された。★少年時代は鷹党 小学校低学年の頃にお年玉を会費にあて、ホークスのファンクラブに入会。祖母が宮崎県に住んでおり、春季キャンプを見学したことも。初めて買ったプロ野球チップスのカードで当てた和田毅が憧れ。★達筆 書道十段の腕前。小学1年時には毛筆で「まめ」の2文字を書き、全国小中学生書道コンクールで約142万点の応募の中から1年生ではただ一人、大賞を受賞。★サイズなど 185センチ、90キロ。右投げ右打ち。独身。年俸690万円。背番号18。

◆DeNA・小園健太投手(22)が3日、中日14回戦(横浜)に先発で今季初登板し、5回3安打3失点でプロ初勝利を挙げた。市和歌山高からドラフト1位で入団して4年目。三浦大輔監督(51)が現役時代につけた背番号18を引き継いだ将来のエース候補が、重圧を乗り越えて一歩を踏み出した。チームは8-5で逆転勝ち。同一カード3連勝を飾り、巨人と入れ替わり3位に浮上した。ヤクルト・川端慎吾内野手の実父で、硬式野球クラブの貝塚ヤングの監督として中学時代の小園を指導した川端末吉氏はテレビ越しに初勝利を見つめ「プロに入るとき、4年の間に結果を出せよって伝えた。今年、正月にグラウンドへ来たとき、4年目で今年が勝負だぞと言った。地道に成長してきたな」と感慨深く語った。2軍戦登板も欠かさずチェックしていたという川端氏。今季、2軍で対戦した通算1099安打を誇る息子に電話をすると「去年とは違う。うまく変化球で打ち取れるようになった」と飛躍を〝予告〟していたという。小園は中学1年時に全国大会で松川(ロッテ)と初バッテリーを組み、一回無死満塁の登板から七回まで上級生を無失点に抑えた。「マウンドさばきが他の子と違う。これは教えてできるものではない。普通の投手ではないものを1年生のときから持っていた」と類まれな才能を明かした。同じくテレビ観戦した市和歌山高の恩師、半田真一監督は「めちゃくちゃうれしい。泣きそうです。1年目のオールスター期間の休みに帰ってきたとき、あまりにも投げられなくて、『僕、分かりません』って。顔が死んでいた。あのときからしたら、よく頑張ったと思う」と語った。

◆4年目のDeNA・小園健太投手(22)が3日、中日14回戦(横浜)でプロ初勝利を挙げた。昨季から小園と伴走してきたのが、就任2年目の入来祐作2軍投手コーチ(52)だ。指導を始めた当初から「悩んできたのが手に取るように分かった。投げるのが怖かったと思う」と感じたという。根気強く伝えてきたのが、心の持ち方だった。小園は昨年8月下旬のイースタン・リーグ2試合で2回5失点、2回11失点と立て続けに乱れた。巨人、日本ハム、横浜(現DeNA)で通算35勝を挙げた入来コーチはもがき苦しむ姿を目の当たりにし「その中で投げさせる苦しさはあった」と打ち明ける。「ただ、その舞台に立たせることが彼にとっての修行。ときには感情をぶつけたこともあった」と向き合った。小園が昨年の秋季練習中にブルペンで思うように投球できず、途中で切り上げようとした際、「投げないと得られないものがある」と叱責した。器用に投げる能力がある小園に技術の源となる心の重要性を説き、期待の裏返しといえる厳しさを持って導いてきた。結果が出ずに悔し泣きする小園を前に、諭す言葉を伝えながら自身も涙したことがあった。「何とか成長したいという思いが伝わってきた。感情移入してしまった」と振り返る。小園は「親身に腹を割って話していただいた」と感謝してやまない。入来コーチは「今年は彼に具体的なアドバイスをしたことは一度もない。それぐらい丁寧な取り組みをしていた。大人になった」と目を細めた。(鈴木智紘)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
43312 0.581
(↑0.006)
-
(-)
67253
(+3)
168
(+2)
42
(-)
63
(-)
0.244
(↑0.001)
1.980
(-)
2
(-)
広島
36343 0.514
(↓0.008)
5
(↓1)
70234
(-)
222
(+5)
36
(-)
33
(-)
0.246
(-)
2.750
(↓0.03)
3
(1↑)
DeNA
36353 0.507
(↑0.007)
5.5
(-)
69237
(+8)
209
(+5)
41
(+2)
38
(-)
0.228
(↑0.001
2.640
(↓0.03)
4
(1↓)
巨人
37382 0.493
(↓0.007)
6.5
(↓1)
66217
(+2)
226
(+3)
45
(-)
32
(-)
0.242
(↑0.002)
2.640
(-)
5
(-)
中日
32412 0.438
(↓0.006)
10.5
(↓1)
68180
(+5)
231
(+8)
36
(+2)
49
(-)
0.220
(-)
2.930
(↓0.07)
6
(-)
ヤクルト
21464 0.313
(↑0.01)
18.5
(-)
72185
(+5)
287
(-)
33
(+1)
30
(+1)
0.221
(↑0.001)
3.570
(↑0.05)