1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 1 | 6 | 1 | 0 |
勝利投手:有原 航平(5勝5敗0S) 敗戦投手:北山 亘基(5勝3敗0S) |

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◆ソフトバンクが投手戦を制した。ソフトバンクは0-0で迎えた6回裏、中村の犠飛で試合の均衡を破る。投げては、先発・有原が9回無失点11奪三振の快投。今季初完封で5勝目を挙げた。敗れた日本ハムは、先発・北山が力投を見せるも、打線が援護できなかった。
◆俳優の反町隆史(51)が始球式を行った。球団創設20周年で、背番号20の特別ユニホームで登場。ノーバウンドのストライク投球を披露し、スタンドから大きな拍手が起こった。投球後はマイクを握り「みなさん、今日は盛り上がっていきましょう!」とファンに呼びかけ、グラウンドを後にした。この日は「ソフトバンクホークス誕生20周年デー」と銘打たれた試合。年1度の東京ドームでのホームゲームに花を添える1球となった。大役を終えた反町は球団を通じ「始球式は初めての経験だったので緊張しました。20周年という期間は、時間の長さもそうですが、すごく重みがあると思います。そこに恥じないように投げさせてもらいました」とコメントを寄せた。
◆日本ハムが今季4度目の0封負けを喫し、15年から20年までチームに在籍したソフトバンク有原に初黒星となった。先発北山は8回1失点の負け完投。ノーヒットノーランまであと2死に迫った6月19日巨人戦に続いて、東京ドームで2戦連続完投も、悔しい結果となった。打線は8回に2死一、三塁のチャンスをつくったが、最後まで有原を打ち崩せなかった。
◆ソフトバンクの有原航平投手(32)が、NPB史上22人目の全球団勝利を達成した。9回を6安打無失点で24年8月16日ロッテ戦以来、今季初の完封勝ちを決めた。4イニングで得点圏に走者を背負ったが、ホームベースは踏ませず。要所で低めに落とすフォークがさえ、今季最多の11奪三振をマークした。2桁奪三振は23年7月25日オリックス戦以来、自身3度目となった。古巣の日本ハム戦は昨季を含め、過去6度の対戦で0勝3敗と苦手にしていた。通算7度目の対戦で古巣から初白星を挙げた。エースの快投でチームも年1度の東京ドーム開催を勝利で飾った。首位の日本ハムとの3連戦初戦を制し、2ゲーム差に迫った。
◆ソフトバンク海野隆司捕手(27)が好リードを披露し、有原を今季初の9回完封勝ちに導いた。計4イニングで得点圏に走者を背負うも決定打を許さず。勝負どころで要求した低めのフォークが効果的で、日本ハム打線に的を絞らせなかった。女房役は「本当に『エースだな』というピッチングでした」と先輩右腕をたたえた。打っては8番打者で1安打、2犠打と攻守で存在感を示した。
◆日本ハムが今季4度目の0封負けを喫した。先発北山は8回1失点で負け完投。ノーヒットノーランまであと2死に迫った6月19日巨人戦に続いて、東京ドームで2戦連続完投も、悔しい結果となった。打線は8回に2死一、三塁のチャンスをつくったが、最後までソフトバンク有原を打ち崩せず、史上22人目の12球団勝利を完封勝利で決められた。これで2位オリックスとは1・5ゲーム差、3位ソフトバンクとは2ゲーム差となった。2日は東京から福岡へ当日移動してソフトバンク戦に臨む。
◆日本ハムが今季4度目の0封負けを喫した。打線はソフトバンク有原から何度もチャンスをつくっていただけに、あと1本が出ていたら...。しかし、新庄剛志監督は「"たられば"を言ったら全部勝つわ」と苦笑いを浮かべた。さらに指揮官は「あの"エラー"はダメ。ああいうサードのミスはピッチャー、ガクンってなりますよ」。7回無死一塁で高いバウンドのゴロにタイミングが合わず、頭上を越された清宮幸の守備(記録は左前打)に言及も、敗因は別。「あんま言うことないな」と悔しさを押し殺した。それでも3敗目を喫した先発北山は8回1失点で完投。指揮官も「ただ、勝ちがつかなかったというだけ」と評価したように、達に続いて2試合連続で先発が完投して、チーム先発陣の完投数は「16」。上位3チームで唯一の敗戦となったが、2日は東京から福岡への当日移動ゲームで気分一新、仕切り直す。
◆ソフトバンク有原航平投手(32)が首位日本ハムを相手に今季初の完封勝利を飾り、NPB史上22人目の「12球団勝利」を達成した。自慢のフォークボールを低めに集め、今季自己最多の11奪三振。昨年8月16日ロッテ戦以来、約1年ぶりのシャットアウト劇だ。東京ドームでの球団誕生20周年記念ゲームを圧巻投球で締め、シーズン折り返しゲームに完勝。日本ハムに2ゲーム差まで最接近し、チームはさらに勢いに乗りそうだ。1-0で9回2死走者なし。1発のある日本ハム・レイエスに対し、ソフトバンク有原は4球続けてフォークを投げ込んだ。3連続ファウルからの4球目。バットに空を切らせると、マウンド上で珍しくガッツポーズを作った。107球。今季初の完封勝利。有原にとって約1年ぶりとなるシャットアウト劇は大きな白星となった。唯一、勝ち星がなかった古巣ハムをついに撃破。これで「12球団勝利」を達成した。2年連続で開幕投手を任されたプライドもあったのだろう。12球団制覇よりもむしろ力を込めたのは、シーズン折り返しとなった試合で勝利を収めたことだった。「(12球団白星は)気にしていませんでしたが、うれしいですね。でも(首位日本ハムとの初戦勝利が)一番、うれしいポイントかなと思う」年に1度の東京ドーム開催ゲーム。本拠地みずほペイペイドームよりも球場が狭いだけに、細心の注意を払って低めへの制球を心がけた。副産物は11個の奪三振。有原にとっては23年7月25日のオリックス戦(京セラドーム大阪)以来の2ケタ奪三振だった。「ここはホームランが出やすい。低めでゴロを、というイメージがたまたま空振りにつながったかなと思う」。10個までは空振りで奪った。開幕から足踏みが続いていたが、ようやく波に乗ってきた。これで5勝5敗。数字にはまだまだ納得できないものの、完封劇が大きな自信になったのも確かだ。「ずっと火曜日とか金曜日に投げさせてもらっていたので、カードの最初をこういう風に取れるとチームの流れも変わってくるので。ようやくできたという感じ。今後も1イニングでも長く投げたい」と口元を引き締めた。首位日本ハムの猛追を狙う小久保監督にとっても大きな白星。「有原に尽きる。集中力を切らさずよく投げてくれた」とたたえた。右腕エースの快投で、チームはさらに勢いに乗っていく。【佐竹英治】〇...ソフトバンク王球団会長(有原の好投でシーズン折り返しの試合に完勝)「有原がいい投球をしてくれた。フォークがよかった。打者も狙っていたんだろうが、打てなかった。(緊迫した)シーズン後半戦を思わせるような試合だったね」
◆悔しい今季2度目の負け完投-。日本ハム北山亘基投手(26)がソフトバンク戦(東京ドーム)で8回6安打1失点と好投も、打線の援護がなく、3敗目を喫した。6月19日巨人戦でノーヒットノーランまであと2死まで迫った相性のいい舞台で、調子が悪いながらもきっちりと試合をつくったが、結果だけが伴わなかった。北山は1点を追う9回、打線を信じて三塁側ベンチ前でキャッチボールを始めた。「全然、打線を見て1発もある流れでしたし、気を抜くところではなかったんで。『チャンスをくれ』っていうか、もう1回投げたいって気持ちでキャッチボールをして待っていました」。その願いは届かず、9回裏のマウンドは巡ってこなかった。8回6安打1失点で3敗目だが、記録上は完投。北山にとっては今季4度目の完投だが、黒星が付く"負け完投"は2度目だ。内容は上々、ブルペン陣を休ませて大いに仕事は果たしても、充実感はない。「相手が交流戦ですごい勢いづいてきてるホークスでしたし、今日もカード頭で、相手ピッチャーも有原さん。最初の1点がすごい肝心な要素になると思って先制されないようにって考えだったんですけど」。6回に奪われた先制点が、悔やまれる結果となった。大記録に迫った巨人戦に比べると、調子は悪かった。「ちょっと自分の思い通りなボールが少なかった。真っすぐに関しては、押しが弱かった」。それでも最後までマウンドを守ったのは収穫。「でも、負けは負けなので」。チームを勝たせることが先発投手の第一義。自分に合格点は与えられなかった。ただ、再び規定投球回に達して、防御率1・15でトップに躍り出た。「まだ暫定」と一喜一憂はしないが、「取り組み自体の方向性は合ってると思う。もっともっと突き詰めてやって、シーズンが終わった時にうれしい思いをできたら」。次は、この日上がれなかった最終9回のマウンドに立って、チームを勝利に導く。【木下大輔】
◆ソフトバンク中村晃外野手(35)が唯一の得点をたたき出した。0-0で迎えた6回1死二、三塁。「みんなでつくったチャンスだったので。積極的にスイングを仕掛けようと」。日本ハム北山の初球150キロ直球を仕留め、右翼へ先制&決勝犠飛。有言実行の初球打ちで試合を決めた。「相手も北山投手という素晴らしい投手だった。何とか1点を取ることができて良かったです」。相手右腕には今季2戦2敗を喫し、3度目の対戦で初めて土をつけた。今季は「代打1本」での勝負を決めていた。だが、チーム事情で開幕直後から先発起用が激増。ここまで63試合でスタメン出場し、不振の山川に代わって計20試合で4番にも座る。立ち位置が変わっても「いつも通り」と仕事人は動じない。むしろ「こんなに試合に出られるのはびっくりしています。幸せに感じて毎日やっています」。意気に感じ、勝負どころで結果を残し続けている。この日は「ソフトバンクホークス誕生20周年デー」と銘打たれ、年1度の東京ドーム開催だった。お立ち台で「本当に先輩方が強いホークスを作ってこられて、それをしっかり継承できるように。これからも全員で頑張っていきたい」と力強く宣言した。タカ一筋18年。ベテランの背中が頼もしい。
◆献身的な働きで首位のチームを支えている。日本ハムの山本拓実投手(25)だ。今季は6月までに中継ぎとして13試合に登板し、2勝1敗、防御率3・46。5月9日に1軍へ再昇格してから防御率1・08と好調を維持しており、「良い状態で投げられている」と充実の表情を浮かべた。兵庫・宝塚市出身。市立西宮高から2018年にドラフト6位で中日に入団し、23年6月に郡司とともにトレードで日本ハムに加入した。最大の武器は伸びのある直球。167センチと小柄ながら最速156キロを誇る。思考を変えた。プロ7年目の今季は春先に打ち込まれ、4月6日に出場選手登録を抹消。投球自体の数値は昨年より今年の方が良かったものの「メンタル的に143試合を見据えて投げてしまった」。2軍落ちを経験し「目の前の試合、一球がないと、その先はない」と考え方を改め、復調につなげたという。1日のソフトバンク戦の舞台は東京ドーム。中日時代によく登板したといい「酸いも甘いもどっちも経験した」と笑った。「『ここでいってくれ』と言われたところで、自分のできることを徹底してやっていきたい」と山本拓。フォア・ザ・チームを胸に小さな剛腕はこれからも腕を振っていく。(加藤次郎)
◆ソフトバンクは先発の有原航平投手がが今季初完封で5勝目を挙げ、12球団勝利を達成。要所を締めて6安打に抑え、計11奪三振の好投を見せた。チームは六回に中村晃外野手の犠飛で挙げた1点を守り切った。
◆日本ハムは今季4度目の零封負けで4カードぶりにカード初戦を落とした。先発の北山亘基投手(26)は8回6安打1失点と好投したが、打線がソフトバンクの先発、有原航平投手(32)の前に11三振を喫するなど援護できず。相手右腕に完封を許し、新庄剛志監督(53)は試合後、第一声で「完封渋いねぇー。打てそうで打てない」と脱帽した。北山は、この日も安定感があった。前回登板した6月19日の巨人戦(東京ドーム)で九回1死まで安打を許さなかった相性の良いマウンドで力を発揮。8回を1失点にまとめ「完投して1失点で試合を作れたのは良かった。ただ勝っていないので、自分に厳しくやっていきたい」と前を向いた。指揮官は「安心して見ていられますよ。ただ勝ちがつかなかっただけ」と揺るがない信頼を口にした。
◆?ソフトバンク・有原航平投手が今季5勝目。古巣・日本ハムからは7試合目の登板で初勝利をマークし、全12球団から白星を挙げた。セ・パが各6球団となった1958年以降、全球団勝利は今年6月21日の阪神・大竹耕太郎に次いで22人目。交流戦が始まった2005年以降では19人目。同一シーズンに複数人が達成したのは14年(ソフトバンク・寺原隼人の13球団勝利を含む5人)以来11年ぶり5度目。?完封勝利で達成したのは、14年6月9日のソフトバンク・スタンリッジ(○6-0阪神、甲子園)以来11年ぶり2人目で、日本投手は初めて。
◆ソフトバンクが首位日本ハム相手にロースコアの接戦を制して勝利。有原航平投手(32)が6安打11三振を奪い今季初完封で5勝目を挙げ、チームは貯金を今季最多の「9」とした。「ホークス誕生20周年デーin東京」と銘打たれた、東京ドーム主催試合。大勢の鷹党が声援を送る〝ホーム〟の雰囲気を存分に生かした。試合中に4度、得点圏に走者を背負ったが、長打を警戒しながら要所をフォークで相手打者を寄せ付けず。七回は2死からレイエスに四球を許したが、アウト全てを空振り三振で斬り「試合後半は(フォークに)頼ったけれどいい投球ができた」と胸を張った。移籍1年目の昨季は14勝を挙げて最多勝タイトルを獲得。今季も期待値は高く、カード頭を任されたが、完投さえできなかった。それが大事な一戦で勝利に貢献した。孝行息子に小久保裕紀監督(53)が「今日は有原に尽きる。最後まで粘り強く丁寧に投げてくれた」と話せば、王貞治球団会長(85)も「心臓に悪い試合だよ~」と冗談を飛ばしながら、「ドキドキしたけど勝ってよかった。有原はいいフォークだったね」とたたえた。史上22人目の全球団勝利達成にも「よかった」と静かに喜んだ有原。1年前は月間3勝、防御率1・50と投手に疲れが見え始める夏場に強い印象を残したが、本人は首を振りながら「8月はダメ(1勝2敗、防御率5・70)でしたから。夏場を問わず、いつでも勝てる投手にならないと」と冷静だ。天王山はまだ先だが、ハムへの追撃態勢を印象付ける一戦だった。(山戸英州)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
42 | 29 | 2 | 0.592 (↓0.008) | - (-) |
70 | 248 (-) | 193 (+1) | 66 (-) | 38 (-) |
0.235 (-) | 2.300 (↑0.02) |
2 (-) |
ORIX |
39 | 29 | 3 | 0.574 (↑0.007) | 1.5 (↑1) |
72 | 260 (+3) | 248 (-) | 47 (+2) | 33 (+1) |
0.263 (-) | 3.220 (↑0.05) |
3 (-) |
ソフトバンク |
39 | 30 | 3 | 0.565 (↑0.006) | 2 (↑1) |
71 | 264 (+1) | 210 (-) | 44 (-) | 47 (-) |
0.245 (-) | 2.590 (↑0.04) |
4 (-) |
西武 |
38 | 34 | 0 | 0.528 (↓0.007) | 4.5 (-) |
71 | 192 (-) | 186 (+3) | 29 (-) | 47 (+1) |
0.237 (-) | 2.410 (↓0.01) |
5 (-) |
楽天 |
34 | 36 | 2 | 0.486 (↑0.008) | 7.5 (↑1) |
71 | 200 (+6) | 229 (-) | 26 (+1) | 70 (+2) |
0.242 (↑0.002) | 2.930 (↑0.04) |
6 (-) |
ロッテ |
28 | 42 | 0 | 0.400 (↓0.006) | 13.5 (-) |
73 | 193 (-) | 254 (+6) | 38 (-) | 28 (-) |
0.220 (↓0.002) | 3.440 (↓0.04) |
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