1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0 | 0 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 11 | 0 | 2 |
勝利投手:- 敗戦投手:- 本塁打 |

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◆ヤクルトは初回、オスナと山田の連続適時打で2点を先制する。対する広島は、4回裏に坂倉のソロ、6回には末包のソロが飛び出し、試合を振り出しに戻した。その後は延長戦に突入するも、両軍の救援陣が踏ん張り、4時間を超える熱戦は規定により引き分けに終わった。
◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(32)がゼロの連鎖を断ち切った。初回2死三塁、広島床田から先制の左前適時打を放った。「初回から先制のチャンスで、大振りせず打つことができました」と振り返った。チームは2試合連続完封負けを喫して迎えた一戦だった。舞台のマツダスタジアムは試合前時点で23年から3勝23敗2分けという鬼門。負ければ、阪神の結果によっては自力優勝が消滅する試合で、4番のバットが19イニングぶりの得点を導いた。
◆ヤクルト山田哲人内野手(32)が意地を示した。広島戦に「5番二塁」でスタメン出場。1回2死一塁、1ボールから広島床田の高め直球に力負けしなかった。芯でつかまえると、打球は逆方向に伸びた。背走する右翼手・末包のグラブをはじく、右越え適時二塁打となった。「逆方向でしたが、しっかり押し込むことができました。追加点が取れて良かったです」とうなずいた。4番オスナがチーム19イニングぶりとなる先制の左前適時打を放った直後にたたみかけた。5月28日中日戦以来となるクリーンアップでのスタメンだった。不本意な結果が続く中、下位打線や代打での出場が続いた。交流戦後の試合のない期間は体のケアだけでなく「練習中にいろいろ意識をして、何かを発見できれば」と模索した。練習、試合の映像ともにらめっこしながら復調の糸口を探した。村上、塩見、長岡に加え、サンタナも離脱を強いられた。最下位に沈む中、さらなる逆風の中での5番起用に応えた。「打順は監督が決めることなので、僕は分からないけど、任されたところで結果を示したい」と言った。舞台のマツダスタジアムは鬼門だった。23年から3勝23敗3分け。この試合は延長12回でも決着がつかず、2-2の引き分け。負ければ自力優勝が消滅のピンチは回避した。
◆負ければ、自力優勝消滅だったヤクルトは引き分けで踏みとどまった。延長12回、4時間8分の試合の末、2ー2で決着つかず。高津臣吾監督(56)は「(試合の)立ち上がりの野手、週の頭から6人の救援陣。勝てなかったですけど、よく負けなかった。いいゲームだったと思います」と汗をぬぐい、選手をたたえた。幸先よく先手を取った。1回2死三塁、オスナが先制の左前適時打を放った。「初回から先制のチャンスで、大振りせず打つことができました」と振り返った。2試合連続完封負けで迎えた一戦で、チーム19イニングぶり得点を導いた。さらに1回2死一塁で、1カ月ぶり5番起用の山田が右越えの適時二塁打で続いた。先発の吉村は7回7安打2失点だった。4回と6回にソロを浴びるも、走者を出してからは粘った。8回以降は星、荘司、大西、矢崎、木沢、石山とつなぎ、広島に点を与えなかった。23年以降、3勝23敗3分けのマツダスタジアム。鬼門でしっかり耐えた。
◆広島が2点差を追い付いて、今季3度目の引き分けに終わった。2点を追う4回に坂倉がソロを放つと、6回はこの日プロ初の2番起用となった末包が同点ソロを左翼席に運んだ。先発床田は1回に2失点するも、尻上がりに調子を上げ、7回まで追加点を許さなかった。8回以降は中継ぎ陣が無失点でつないだ。
◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(32)が「4番・一塁」で先発し、一回2死三塁の第1打席に先制の左前適時打を放った。広島先発・床田がカウント2―1から投じた4球目のチェンジアップを捉え、「初回から先制のチャンスだった。大振りせず打つことができました」。自身3試合ぶりの打点をマークし、2試合連続無得点に終わっていたチームに19イニングぶりの得点をもたらした。
◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が「5番・二塁」で先発出場。1点を先制した直後の一回2死一塁で右越え適時二塁打を放った。広島先発・床田が1ストライクから投じた2球目の直球を捉えると、打球は伸びて右翼手・末包のグラブに当たって落ちた。5月28日の中日戦(神宮)以来、約1カ月ぶりの5番起用に応え「逆方向でしたが、しっかり押し込むことができました」とうなずいた。
◆〝足のスペシャリスト〟が打撃でも存在感を示していく。ヤクルト・並木秀尊外野手(26)が6試合連続で「1番・中堅」で先発出場し、一回の第1打席に二塁への内野安打をマーク。4番・オスナの左前適時打で生還し、チームに19イニングぶりの得点をもたらした。リードオフマンとして「何とか塁に出ることと、ビジターだとプレーボールの一人目の打者なので、チームを勢いづけることを重要視している」という右打者。役割を果たして初回の2得点につなげた。過去4年で通算2本塁打だったが、5年目の今季は既に2発。パンチ力を発揮している。「バットをしっかり振れないと、結局のところ相手は怖くないと思う。甘い球は逃さず捉えられるような嫌らしいバッターになりたい」との考えから「バットは常に振れるようにしておきたい」と練習に励んでいる。今オフは球団OBで通算2186安打の内川聖一氏に初めて弟子入り。同じ右打者からヘッドの使い方やバットの角度などの打撃の極意を学ぶとともに、グラウンドに立つ上で大切な心構えも伝えられた。「自分が人生を変えようと思わないと何も変わらない」。〝師匠〟の言葉を胸に刻み、必死にもがいている。今季は試合前時点で34試合に出場し打率.192、4盗塁。「盗塁も少ないし、打率も低い。もっと走っていきたいし、出塁率も上げたい」。結果にこだわり、グラウンドで力を発揮する。(武田千怜)
◆ヤクルト・奥川恭伸投手(24)が今季初白星を目指し、2日の広島戦に先発する。念入りにキャッチボールを行って調整し「いい感覚を忘れないように。いい感覚を持ってゲームに入れるように」と意識を強めた。開幕投手を務めた今季は6試合に登板し0勝3敗、防御率5.81。1軍マウンドは6月13日のロッテ戦以来となる。「とにかく自分のピッチングがしっかりできるようにというところ」と力を込めた。
◆安定感抜群のヤクルト・荘司宏太=マツダスタジアム(撮影・渋井君夫)
◆先発した広島・床田寛樹投手(30)は7回を2失点。勝敗は付かなかった。打線が2点ビハインドを追いつき、引き分けに持ち込んだ。
◆ヤクルトは救援陣が踏ん張って引き分けた。八回以降は6投手が本塁を踏ませず、高津監督は「週の頭から(救援の)6人、よく頑張ったね。よく負けなかった、いい試合だったと思う」とねぎらった。好投手の床田から一回に山田の適時二塁打などで2点を先行。ただ、四回1死満塁の好機を生かせず、監督は「欲を言えば、四回までにどこかで点を取れていたら」と振り返った。
◆ヤクルトの4番、ホセ・オスナ内野手(32)が一回2死三塁で先制の左前適時打を放った。2試合連続無得点だった打線が19イニングぶりに得点。5月28日の中日戦以来、約1カ月ぶりに5番で起用された山田も右越え適時二塁打で続いた。高津監督は「いい立ち上がりだった」と評価した上で「欲を言えば、四回までにもう一回どこかで点を取れていたら」と中盤以降の攻撃に注文を付けた。
◆ヤクルトは苦手のマツダで負けなかった。リリーフ陣が踏ん張り、延長十二回の末、引き分けに持ち込んだ。総力戦で4時間8分の熱戦を戦い抜き、高津臣吾監督(56)は「立ち上がりの野手のところと、終盤のリリーフのところがよくできた。勝てなかったけど、よく負けなかった。いいゲームだった」とナインをたたえた。一回に3安打を集めて2点を先制。幸先のいいスタートを切ったが、先発の吉村が四回と六回にソロを被弾し、同点に追いつかれた。八回以降は6投手が執念のリレーで、スコアボードに0を刻み続けた。延長十一回1死一、二塁、6番手でマウンドに上がり、3球でピンチを切り抜けた木沢は「中継ぎ陣で最少失点でつなごうという意識がある。それができた試合だと思う」とうなずいた。今季4試合目となったマツダスタジアムでの初勝利はお預けとなったが、「週の頭から(中継ぎ)6人。よく頑張った」と指揮官。魂のリレーを勝ち星につなげる。(武田千怜)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
41 | 31 | 2 | 0.569 (↑0.006) | - (-) |
69 | 249 (+2) | 166 (+1) | 42 (-) | 62 (-) |
0.243 (-) | 2.010 (↑0.01) |
2 (-) |
広島 |
35 | 33 | 3 | 0.515 (-) | 4 (↓0.5) |
72 | 232 (+2) | 216 (+2) | 35 (+2) | 33 (-) |
0.247 (-) | 2.740 (↑0.02) |
3 (-) |
巨人 |
37 | 36 | 2 | 0.507 (↓0.007) | 4.5 (↓1) |
68 | 215 (+1) | 222 (+2) | 45 (-) | 32 (-) |
0.240 (-) | 2.650 (↑0.01) |
4 (-) |
DeNA |
34 | 35 | 3 | 0.493 (↑0.008) | 5.5 (-) |
71 | 225 (+3) | 201 (+2) | 38 (-) | 38 (-) |
0.228 (-) | 2.600 (↑0.01) |
5 (-) |
中日 |
32 | 39 | 2 | 0.451 (↓0.006) | 8.5 (↓1) |
70 | 172 (+2) | 219 (+3) | 32 (+1) | 49 (-) |
0.220 (↓0.001) | 2.840 (↓0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
20 | 45 | 4 | 0.308 (-) | 17.5 (↓0.5) |
74 | 179 (+2) | 285 (+2) | 31 (-) | 28 (-) |
0.220 (↓0.001) | 3.640 (↑0.04) |
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