西武(★1対2☆)日本ハム =リーグ戦11回戦(2025.06.29)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
0100000001401
勝利投手:達 孝太(5勝0敗0S)
敗戦投手:渡邉 勇太朗(5勝4敗0S)

本塁打
【西武】ネビン(6号・2回裏ソロ)

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◆日本ハムが投手戦を制した。日本ハムは1点を先制された直後の3回表、水谷の適時二塁打などで2点を挙げ、逆転に成功する。投げては、先発・達が9回4安打1失点の快投。プロ初完投で今季5勝目をマークした。敗れた西武は、先発・渡邉が力投を見せるも、打線が振るわなかった。

◆西武OBの和田一浩氏(53)と球団シニアアドバイザーの潮崎哲也氏(56)が、試合前にセレモニアルキャッチを行った。「ライオンズ75周年シリーズ」にちなんだイベントで、潮崎氏が投げ、和田氏がキャッチした。潮崎氏の投球をノーバウンドで捕球した和田氏は「届くかなと思ってましたけど、届いた。変わらぬキレで、逆球でしたね」とニヤリとジョークを交えると、潮崎氏は「どういうことやねん」とすかさずツッコミ。息の合った掛け合いで笑わせた。イベント前、和田氏は「とにかく銀仁朗、おかわり頑張れ」と炭谷、中村の2人にエールを送ったことについて触れて、「元一緒にやっていた選手ということもあって、1年でも、1試合でも多くやってもらいたい」と期待を寄せた。

◆日本ハムがリーグ戦再開カードで勝ち越し、5カード連続の勝ち越しを遂げた。1点を追う3回2死一、二塁、水谷瞬外野手(24)の右翼への適時二塁打で追い付くと、2死二、三塁で相手捕手古賀悠のパスボールで三塁走者の五十幡が勝ち越しの生還を果たした。先発の達孝太投手(21)が好投。新庄監督は交流戦終了時、「後半戦に向けて2勝1敗ペースいきたいですね、ずっと」と話しており、再開最初のカードからしっかり"公約"通り2勝1敗でリスタートした。

◆日本ハム先発の達孝太投手(21)が自身初の完投勝利で、デビューから6連勝を飾り、球団では13~14年に大谷翔平が記録したデビュー5連勝を超えた。9回115球を投げ、4安打8奪三振で1失点と好投。ヒーローインタビューでは「抑えられて良かったです。(9回のピンチは)打ち損じてくれと思ってました」と笑顔を見せた。今季最多タイの8奪三振には「9イニング投げて三振8個しか取れてないので、そこは納得はできないですね。すべてのバッターを三振取りにいっているので、イニングの数分は最低取りたいと思ってるので、ちょっと物足りなかったですね」と自分に厳しかった。新庄剛志監督が完投はさせない方針だったと話を振られると「完投する気まんまんでしたね」と笑った。21年ドラフト1位の達は22年9月25日楽天戦(札幌ドーム)でデビューし、3回無失点で勝ち負けつかず。23年は1軍登板がなく、24年10月3日ロッテ戦(ZOZOマリン)で5回76球を投げ、3安打無失点でプロ初勝利を挙げた。今季は5月4日西武戦(エスコンフィールド)で6回4安打1失点と好投し1勝目。5月30日ロッテ戦(エスコンフィールド)が6回2/3、無失点で2勝目、6月10日ヤクルト戦(エスコンフィールド)が7回無失点で3勝目、同17日巨人戦(東京ドーム)が、6回2/3、1失点で4勝目を挙げていた。

◆4位西武が首位日本ハムに競り負け、リーグ戦再開後初のカードは1勝2敗で負け越した。先発の渡辺勇太朗投手(24)が、1点リードの3回に乱れた。2死一、二塁から水谷に右越え同点適時二塁打を浴びると、なおも2死二、三塁で痛恨の暴投で勝ち越し点を許した。1イニング2点を献上し、この回に試合をひっくり返された。4回以降は立ち直りゼロを刻むも、打線の援護に恵まれず今カード勝ち越しをもたらすことはできなかった。打線は2回にタイラー・ネビン外野手(28)が左翼席に先制の6号ソロを打ち込んだが、3回以降は日本ハム先発の達から得点機をつくることができなかった。リーグ戦再開の27日はエース今井が熱中症のため4回途中で緊急降板するアクシデントもあって黒星。前日の2戦目は長谷川の逆転打で終盤に試合をひっくり返したが、この日は首位日本ハムの試合巧者ぶりを見せつけられた。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます任されたマウンドを守り抜く達孝太がプロ初完投勝利回数:9球数:115安打:4三振:8四球:1失点:1?プロ野球(2025/6/29)??西武×日本ハム??Live on DAZN #オレをみろ#lovefiters pic.twitter.com/UAPMT12qrp

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、北山亘基投手(25)の東京ドームでの再登板を気にかけた。北山は19日の巨人戦(東京ドーム)、9回を1安打1四球無失点5奪三振で完投勝利。7回2死までパーフェクトを続け、ノーヒット・ノーラン目前の9回1死から大城にソロを許したが、快投を披露した。次回登板は7月1日、東京ドームでのソフトバンク戦を予定しており、縁起の良いマウンドに2戦連続で上がる。だが新庄監督は、好相性を予感させるマウンドだからこそ心配な様子。「明後日(自身が)好きな、大好きな東京ドーム。(先発は)北山くん? 逆に怖いな。逆に捕まらんか心配になってくる」と話した。交流戦明けの西武との3連戦は、公約通りの「2勝1敗」で単独首位をキープ。「まだまだ。1カード、1カード」としながらも「ま、また2勝1敗でいきます」と宣言した。北山は今季10試合に登板して5勝2敗、防御率1・15と好投を続けている。直近4試合はすべてハイクオリティー・スタート(HQS=7回以上、自責2以内)で、2完投を記録をしている。

◆西武のタイラー・ネビン外野手(28)が、チーム全安打となる1試合4安打と気を吐いた。2回に日本ハム先発の達から先制の左越えソロ。浮いてきたフォークを左翼席に運び「しっかり強く捉えることができた」と会心の一発だ。味方が達を打ちあぐねる中で、ネビンだけは止まらなかった。1点を追う9回2死二塁では球場全体から地鳴りのように響く「ネビン!」と声援を受けて打席へ。達のスライダーを引っかけ三塁へのボテボテのゴロとなったが、「何があるか分からない。お父さんからもとにかく全力で走るよう言われてきた」と激走の末に内野安打をもぎ取った。来日初の4安打に「自分の打席の時は比較的甘いボールが来ていたので、それを見逃さずにいけたのが結果につながった」と振り返った来日1年目ながら、その順応ぶりは目を見張る。4月下旬から4番に定着し、5月には月間MVPを獲得した。もともと単年契約だったが、この活躍が認められ27年までの2シーズン延長の契約を勝ち取った。今後本格化する日本の暑さにも対策バッチリ。「朝に起きたら1番にやることは水をしっかり飲む。常に水を持ち歩いて脱水症状がないようにしています」と話し、「球場に来る前から体を整える」と抜かりない。1日からはオリックスとの2連戦(沖縄・那覇)に挑む。初めて訪れる沖縄について「新しい環境でプレーするのは非常に楽しみ」と待ち切れない様子。頼りになる獅子の4番が攻撃を活性化させる。

◆日本ハム新庄監督が"公約"通り2勝1敗でのリスタートに成功した。交流戦は事前に明言した通り11勝7敗で締め、リーグ再開へは「後半戦に向けて2勝1敗ペースいきたいですね」と話していたが、最初のカードから実践。1日からのソフトバンク3連戦へ向けても「また2勝1敗でいきます」と約束した。

◆4位西武が首位日本ハムに競り負け、リーグ戦再開後初のカードは1勝2敗で負け越した。2回にタイラー・ネビン外野手(28)が左翼席に先制の6号ソロを打ち込んだが、3回以降は日本ハム先発の達から得点機をつくることができなかった。西武は4安打で敗れたが、その4安打はネビンが2、4、7、9回にマーク。チームの全4安打を1人で打ったのは、1リーグ時代の38年7月3日山田伝(阪急)がイーグル戦で記録して以来、87年ぶり2度目の珍記録。38年は山田伝の4安打だけの阪急が0-1で敗れた。

◆日本ハム水谷瞬外野手(24)が同点打を含む2安打1打点で貢献した。1点を追う3回2死一、二塁で右翼フェンス直撃の適時二塁打。「イソさん(四球で出塁した前打者の五十幡)が粘ってつないでくれたんで、なんとか1本出せるように。狙った球を一発で弾けたのは良かった」。その後に相手バッテリーにミスが出て(捕逸)、これが決勝点となった。

◆日本ハム達孝太投手(21)が"大谷超え"だ。西武11回戦で自己最多115球を投げ、4安打1失点でプロ初完投勝利。すべて先発でのデビューから6連勝は、球団OB大谷翔平投手(ドジャース)らの5連勝を抜き、史上初の快挙となった。チームの完投投手は12球団トップの7人目。新庄剛志監督(53)は酷暑のベルーナドームで「完投はなし」と指示していたが、近未来のエース候補がルール無用の力投で、チームを5カード連続の勝ち越しに導いた。"きかん坊"が蒸し暑いベルーナドームで、115球を投げきった。日本ハム達は1点リードの9回に2死一、三塁のピンチを招くも、最後は西武長谷川を遊ゴロに打ち取り、グラブを3度たたいて喜んだ。デビューから無傷の6連勝。すべて先発での6連勝は、球団レジェンド大谷の記録を抜く日本新記録となり「新しい記録を作れてうれしいですね。この記録を伸ばしていけたら」と、さらなる連勝街道を見据えた。27日に西武今井が熱中症で緊急降板したことを受け、新庄監督は「この球場だけは完投王国なし」と、お達しを出したばかりだった。だが、達は「(監督が)そう言ってたんで、やってやりましたね」。酷暑に勝った若武者の"きかん気"に指揮官は「言うことを聞かん子やねぇ。ルール違反の完投。もう最初から、逆に(最後まで)行ったろうっていうような性格の選手だから」と、うれしそうだった。クールに投げ続けた右腕に、指揮官は「汗かいてないし、もしかして暑さにものすごく強い子かもしれない」。天理(奈良)出身の達は、夏場はシカもぐったりする猛暑の中で高校3年間を過ごした。「暑いところでいっぱい投げてきたので慣れてはいますね。佐藤薬品スタジアム(奈良・橿原市の現さとやくスタジアム)に比べれば。あれに勝るものはない」。経口補水液を小まめに飲み、着替えは「今日は少なかったです。4、5回くらいですかね。多い時は1イニングに1回着替えるので」と、涼しげに振り返った。まだ高卒4年目。前年までの1軍登板が30イニング以内のため新人王を狙える立場だが、目指すゴールは当然、そこではない。「取れたらラッキーぐらいの感覚。取りに行くもんじゃない。最多勝とかだったら取りに行く気持ちはあるかもしれないですけどね」とふてぶてしい。「次は完封」。暑さ知らずのイケメンが、ここからさらにギアを上げる。【永野高輔】

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、"公約通り"2勝1敗でリーグ再開最初のカードを終えた。1点を先行されるも、絶妙な選手起用もハマって3回に逆転。28日の第2戦は1点差の悔しい敗戦だったが、今度は1点差勝利でやり返した。5カード連続勝ち越しで貯金を14に戻し、2位オリックスとのゲーム差を再び2・5に広げた。新庄監督が宣言通りの再スタートを切った。交流戦終了後「2勝1敗ペースで行きたい」と話した通りの滑り出し。「これが3回続いたら、もう一度聞いて下さい」と控えめも、前日逃した1点差勝利をものにしたのは収穫だった。絶妙な選手起用もハマった。前夜、隅田から3打席連続三振の石井を続けてスタメン起用。3回先頭で右翼線二塁打で出塁すると、水谷の右越え適時二塁打で同点のホームを踏んだ。新庄監督は「石井くんは左(投手の隅田)でまったくだったから、右(投手の渡辺)で打ってくれるだろうと思ったら、僕の好きな引っ張りで打ってくれた」。同点打の水谷も「昨日良かったから今日は右でも打つなと」と連続起用して応えてくれた。「調子と体の疲れ具合とピッチャーの相性」を見ながら判断する中、この日4打数無安打だったレイエスについては、ボール球に手が出始めていることを理由に「1回お休みさせてもいいかな」と、スタメンを外すことを示唆した。本塁打、打点リーグ2冠の大砲を休ませられるのも、厚い選手層があるから。「ベンチには使いたい選手がいっぱいいる。寂しそうに試合見てるんで僕まで寂しくなる。『ちょっと待ってな』って。選択肢を増やして3チームぐらい作りたい」。常に勝てる布陣を整え、次カードも「また2勝1敗でいきます」。確実に貯金を増やしていく。【永野高輔】

◆日本ハム達孝太投手(21)が"大谷超え"だ。西武11回戦で自己最多115球を投げ、4安打1失点でプロ初完投勝利。すべて先発でのデビューから6連勝は、球団OB大谷翔平投手(ドジャース)らの5連勝を抜き、史上初の快挙となった。チームの完投投手は12球団トップの7人目。新庄剛志監督(53)は酷暑のベルーナドームで「完投はなし」と指示していたが、近未来のエース候補がルール無用の力投で、チームを5カード連続の勝ち越しに導いた。"実験"が、大きな進化を生み出した。達は今季からリリース角度を約10度下げた。投手にとって大きな変化。平均球速がアップし、最速も1キロ更新の156キロをマークした。苦手だったスライダーは真横に曲がる「スイーパー」のように変わり、フォークもジャイロ回転が加わって、より落ちるようになった。きっかけは、直球とほぼ同じ球速で小さく変化する「カットファスト」、いわゆるカットボールだ。昨季途中から直球に近い意識で投げ始めた。「カットファストの時は(腕を)横から入れるので若干、角度が下がる。そこでリリースすれば一番速い球を投げられるのでは」と考えた。オフに試行錯誤を重ね、球威とともに進化したフォーク、スライダーを駆使し、大谷超えを果たした。「良い方向に行ってるんじゃないですかね」。高卒4年目。秘めた力を引き出す研究は、始まったばかりだ。【黒須亮】

◆「ライオンズ75周年シリーズ」と銘打たれた一戦で、OBの潮崎哲也(56)と和田一浩(53)の両氏が〝セレモニアルキャッチ〟を務めた。マウンド外から投球した潮崎氏は「汚したらあかんしね、配慮。自分の体への配慮も(笑)。でも、久々に気持ちよかった」と笑顔。捕手を務めた和田氏も「(現役時代と)変わらぬ切れで逆球でしたね」とジョークを飛ばし、「一緒にやっていた中村剛、炭谷選手には1試合でも多く、1年でも長く(現役を)続けてもらいたい」とエールを送っていた。

◆日本ハム・水谷瞬外野手(24)が「2番・左翼」で先発出場し、0―1の三回2死一、二塁で右翼線に適時二塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。「つないで回ってきたチャンスでしたし、すぐに2死になった後、イソさん(五十幡)が粘ってくれたので、なんとか仕事をしようという思いでした」カウント2―2から西武の先発右腕、渡辺の141キロのスプリットを捉えた。右翼線へはじき返し「(自軍先発の)達が暑い中、頑張って投げているので、もっと援護点を取れるように頑張ります。現場からは以上です」とユーモアを交えて振り返った。前夜28日の西武戦(ベルーナ)で一時勝ち越しとなるソロ本塁打を放った右打者が、この日も存在感を放った。

◆日本ハムの達が1失点で投げ抜き、プロ初完投で無傷の5勝目を挙げた。球威十分の直球を軸にして4安打で8奪三振。打線は0―1の三回に水谷の適時二塁打などで2点を挙げて逆転した。西武は力投の渡辺を援護できなかった。

◆西武打線はネビンが1人で4安打を放っただけで、機能しなかった。日本ハム・達には5月4日(エスコン)の対戦でも6回1失点に抑えられ、西口文也監督(52)は「ファームで見ているときからいいピッチャーだというのは分かっていたが、前回もやられて、今回もやられて...。今日はネビンだけ頑張ってくれた」と振り返った。これで首位・日本ハムとの3連戦に1勝2敗と負け越し。6月は12勝10敗と勝ち越したが、22試合で総得点は49点。1試合平均2・2得点と、得点力不足は深刻だ。打線の奮起なしに、首位戦線への浮上は望めない。

◆日本ハムの達孝太投手(21)が先発し、4安打1失点のプロ初完投で今季5勝目を挙げた。2024年10月3日のロッテ戦(ZOZOマリン)でプロ初勝利を挙げてから無傷の6連勝。大谷翔平(現ドジャース)が2013―14年にマークした5連勝を超えた。チームは5カード連続で勝ち越しを決め、貯金を今季最多タイの14とした。スーパースターを超えた。達が1失点でプロ初の完投勝利。2024年のプロ初勝利から6連勝を飾り、大谷の5連勝を抜いた。「疲れていたけど、気持ちで投げた」2-1の九回2死からピンチを招いた。四球、内野安打などで一、三塁とされたが、ここで力を振り絞る。前夜、決勝の逆転2点三塁打を放った長谷川を打席に迎え、カウント1―1から146キロの直球で遊ゴロに仕留めた。「最後どうなるかわからなかったけど、抑えられてよかった」と胸をなで下ろした。一発を含む4安打を浴びたネビン以外の打者には、一本も安打を許さなかった。この日153キロを計測した直球とフォークボールのコンビネーションで圧倒。六回は西川を内角に落ちる球で空振り三振、続く滝沢へは内角に直球を投げ込んで見逃し三振を奪った。この日の所沢市は気温34度。外気が入り込む構造のベルーナドームは蒸し暑く、27日には西武先発の今井が熱中症で緊急降板した。達はこれまで最長は7回だったが、熱中症対策として脱水症を治療するための飲み物「経口補水液」を摂取しながらマウンドに立ち、115球。自己最多タイの8三振を奪った。新庄監督は「危ない、熱中症。この球場だけは完投なし」とベルーナドームでは体調面を考慮し、先発投手に完投させない方針だった。それを知っていた達は「やってやりました」とニヤリ。指揮官は「ボスの言うことを聞かん子やね。ルール違反の完投」といいながらも、うれしそうに笑った。投手としての実力はもちろんのこと、194センチの高身長と端正なマスクで、デビュー当時の大谷に劣らぬスター性を秘める。成長曲線を描く右腕は「次は完封したい」と堂々と宣言した。(加藤次郎)■達 孝太(たつ・こうた) 2004(平成16)年3月27日生まれ、21歳。大阪府出身。奈良・天理高3年時に選抜大会で4強入り。22年ドラフト1位で日本ハム入団。同年9月25日の楽天戦(当時札幌ドーム)で先発し、プロ初登板(勝敗付かず)。昨年10月3日のロッテ戦でプロ初勝利を挙げた。194センチ、101キロ。右投げ右打ち。年俸1050万円。背番号16。

◆?日本ハム・達孝太投手がプロ初の完投勝利で、今季負けなしの5勝目。プロ初勝利を挙げた2024年10月3日のロッテ戦(ZOZOマリン)から6連勝。デビューから無傷の6連勝以上は、近年では22-24年のオリックス・東晃平の8連勝やソフトバンク・大江竜聖が巨人在籍時の19年から7連勝中などがある。日本ハム(前身を含む)の生え抜き投手では03-06年の武田久(6連勝)以来19年ぶりで、13-14年の大谷翔平の5連勝を抜いた。?達はプロ初登板から全て先発登板で負けなしの6連勝で、15年の巨人・高木勇人、23年のオリックス・山下舜平大、24年の西武・武内夏暉の5連勝を上回るプロ野球新記録。?日本ハムで完投勝利を挙げたのは、金村(4度)、伊藤、北山(各2度)、古林睿煬、山崎、加藤貴(各1)に次いで今季7人目(12度目)。1シーズンに完投勝利を7人以上記録したのは、00年(9人)以来25年ぶり。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
42282 0.600
(↑0.006)
-
(-)
71248
(+2)
192
(+1)
66
(-)
38
(-)
0.235
(↓0.001)
2.320
(↑0.01)
2
(-)
ORIX
38293 0.567
(↓0.009)
2.5
(↓1)
73257
(+2)
248
(+4)
45
(+2)
32
(-)
0.263
(↓0.001)
3.270
(↓0.01)
3
(-)
ソフトバンク
38303 0.559
(↑0.007)
3
(-)
72263
(+2)
210
(+1)
44
(+2)
47
(+2)
0.245
(↓0.001)
2.630
(↑0.02)
4
(-)
西武
38330 0.535
(↓0.008)
4.5
(↓1)
72192
(+1)
183
(+2)
29
(+1)
46
(+1)
0.237
(↓0.001)
2.400
(↑0.02)
5
(-)
楽天
33362 0.478
(↑0.007)
8.5
(-)
72194
(+4)
229
(+2)
25
(-)
68
(+1)
0.240
(-)
2.970
(↑0.02)
6
(-)
ロッテ
28410 0.406
(↓0.006)
13.5
(↓1)
74193
(+1)
248
(+2)
38
(-)
28
(-)
0.222
(-)
3.400
(↑0.02)