巨人(☆1対0★)DeNA =リーグ戦10回戦(2025.06.29)・東京ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
0000000000410
巨人
01000000X1601
勝利投手:赤星 優志(6勝5敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝0敗26S))
敗戦投手:ジャクソン(7勝3敗0S)

本塁打
【巨人】中山 礼都(1号・2回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 巨人戦チケット予約 DeNA戦チケット予約
◆巨人は2回裏、中山のプロ初本塁打となるソロが飛び出し、1点を先制する。投げては、先発・赤星が7回途中3安打無失点の好投。その後は3人の継投でリードを守り、赤星は今季6勝目を挙げた。敗れたDeNAは、先発・ジャクソンが力投を見せるも、打線が4安打無得点と沈黙した。

◆DeNAの三浦大輔監督(51)が試合前、前日に6回途中7安打5失点6四球でKOされトレバー・バウアー投手(34)について語った。会話を交わしたかと問われると「まだ話してないです。これからです。今回だけじゃなくて、試合が終わった後で話とか、次の日とかね、それは変わらずやっていこうということです。内容は言わないですよね。どんな話したんですかって聞かれても、いろんな話」と語った。バウアーはこの日の試合前練習では、グラウンドに姿を見せなかった。前日はバウアーの激しい口調で、DeNAのベンチ内が一瞬凍り付くシーンがあった。KO後、マウンドを降りベンチに戻った後、大原コーチに激しい口調で何かを訴えると、ベンチの選手、コーチらも視線を向け、異様な空気が漂った。話の内容について、バウアーは「個人的な内容の話です」と口を閉ざし、大原コーチは「言える内容でもないですけど、あれがあったから別にどうのこうのっていうものではなくて、彼と話して解決する問題なんで、そんなにあれが悪いわけでもないのかなと思います」と説明していた。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が29日、出場選手登録を抹消された。バウアーにとって、今季2度目の抹消となる。バウアーは、28日の巨人戦で6回途中7安打5失点6四球でKOされ、自身4連敗で今季7敗目(4勝)を喫した。12日のオリックス戦から、自身4連敗。22日のロッテ戦は2回途中7失点でKOされ、2試合連続での炎上だった。試合後には、苦悩を明かし「いろいろ試してはいるが、それがうまくいっていない。奪三振率が高いにもかかわらず、ヒットが多いという相関性が全く理解できないような感じ」と首をひねった。さらに「こういった落胆、落ち込みは、過去にも何度も経験したことはありますけど、その時はいろいろ取り組んでいく中で徐々に先が見えてきた。今はそういうことが全くなくて、ちょっと先が見えないような状況。こういった経験は過去にはなかった」と珍しく弱気な言葉が漏れ、深刻度を物語った。また、ハンセル・マルセリーノ投手(23)が29日、出場選手登録を抹消された。代わりに、29日の巨人戦に先発するジャクソンが登録された。育成出身のマルセリーノは、5月に念願の支配下登録され、19日に1軍に初昇格した。プロ初登板の20日のロッテ戦でソトへの頭部死球で危険球退場するほろ苦いデビューだったが、28日の巨人戦では1回を無失点に抑えた。

◆巨人が約1カ月ぶりの同一カード3連勝を目指して、DeNAとの第3戦に臨む。ようやく打順が固定されてきた。今カード初戦から丸佳浩外野手(36)を1番、オコエ瑠偉外野手(27)を2番で起用。前日28日の同戦では1、2番コンビの2人が全5打点をたたき出し、阿部慎之助監督(46)も「丸とオコエでここ数試合でメークチャンスしたり、返してくれたりしてくれているので、(打順を)動かせなくなってきましたね」と称賛した。この日の試合に勝利すれば、5月23日~25日のヤクルト3連戦(東京ドーム)以来、約1カ月ぶりの同一カード3連勝となる。27日に左太もも裏付近に違和感を訴えて緊急降板した大勢投手(26)も普段通りの調整を行うなど、万全の様子。指揮官は「総力戦でいけますので、頑張りたいと思います」と意気込みを示した。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が29日、出場選手登録を抹消された。バウアーにとって、今季2度目の抹消となる。バウアーは、28日の巨人戦で6回途中7安打5失点6四球でKOされ、自身4連敗で今季7敗目(4勝)を喫した。12日のオリックス戦から、自身4連敗。22日のロッテ戦は2回途中7失点でKOされ、2試合連続での炎上だった。試合後には、苦悩を明かし「いろいろ試してはいるが、それがうまくいっていない。奪三振率が高いにもかかわらず、ヒットが多いという相関性が全く理解できないような感じ」と首をひねった。バウアーは今季、上半身のコンディション不良で3月31日に抹消。それ以来の抹消で今季2度目となる。23年は登板機会がなかったことを理由に6月15日に抹消。9月1日には、「右腸腰筋遠位分損傷」で抹消された。過去の抹消は故障、登板機会がなかったことが理由で、現状、今回の抹消理由は不明だが、再調整となれば、来日初となる。バウアーの過去の抹消とその理由23年23年6月15日 登板機会なし23年9月1日 右腸腰筋遠位部損傷25年3月31日 上半身のコンディション不良

◆巨人小林誠司捕手(36)が「8番捕手」で今季2度目のスタメン出場となった。20日西武戦(東京ドーム)で今季初スタメン。先発赤星優志投手(25)を6回7安打1失点に導く好リードを見せた。打撃でも同点の6回2死二塁から中前適時打を放ち、赤星を援護。2人でお立ち台にも上がり、ファンからの大歓声を浴びた。この日も赤星とバッテリーを組み、攻守での活躍に期待がかかる。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が29日、出場選手登録を抹消された。バウアーにとって、今季2度目の抹消となる。28日の巨人戦で6回途中7安打5失点6四球でKOされ、自身4連敗で今季7敗目(4勝)を喫した。12日のオリックス戦から、自身4連敗。ここ4試合は20回1/3を投げ、計19失点で防御率8・41の大乱調だった。バウアーの抹消によって、すでに右膝の違和感で6日から抹消中のオースティンとともに、DeNAが誇る投打の「最強助っ人」が、1軍不在の危機に立たされた。オースティンは今季、コンディション不良もあって、打率2割1分1厘、2本塁打、12打点と不調だったが、昨季は打率3割1分6厘で首位打者を獲得。25本塁打、69打点でチームの日本一に大きく貢献した。チームは現在、33勝34敗3分けの借金1で、首位の阪神と4・5ゲーム差の4位。27年ぶりのリーグ優勝に向け、バウアー、オースティンの投打の「最強助っ人」不在の中で、戦いに臨むことになる。

◆DeNA颯投手(26)が、試合前に28日に死球を当てた巨人増田陸内野手(25)について、巨人阿部慎之助監督(46)にも謝罪した。筒香嘉智外野手(33)と話していた阿部監督に歩み寄ると、阿部監督は手を上げて謝罪の意思に応えるやりとりを見せた。増田陸には前日28日の試合中に帽子を取って直接謝罪。5点ビハインドの7回無死、2ボールからコントロールが乱れ、増田陸の体に直撃。増田陸は一瞬、打席内で倒れ込んだが、すぐに立ち上がった。颯は帽子を下げながら近くまで歩み寄り、増田陸に謝罪していた。

◆DeNA佐野恵太外野手(30)が、巨人戦に「1番一塁」でスタメン起用された。佐野の1番は今季初めてで、23年8月20日の阪神戦以来、2シーズンぶり。23年は66試合で1番起用され、1番では打率2割4分5厘、10本塁打、35打点だった。DeNAは初戦は度会、2戦目は桑原で、3試合連続で1番打者を変更し、試合に臨んだ。チームは、交流戦最終戦だった22日のロッテ戦(横浜)の6回から22イニング連続で無得点と苦しむ。三浦大輔監督は2戦目の試合後に「もう1歩なんですけどね。選手たちは一生懸命、毎試合戦ってくれてますし、選手たちが力をもっともっと出し切らせてあげるようにしていかないといけないと思います」と話したが、新打線を組み、今季5勝5敗、防御率2・15の巨人赤星の攻略を目指す。

◆巨人中山礼都内野手(23)がプロ初本塁打を放った。「6番左翼」でスタメン出場。両チーム無得点の2回無死、2ボールからDeNA先発ジャクソンの150キロ真ん中直球を強振すると、打球は右翼スタンド中段に飛び込んだ。「先頭だったので塁に出ることを考えていました。バッティングカウントでしたが、打ち損じをしないようにコンパクトにいきました。最高の結果になって良かったです。次も打てるように頑張ります」とコメントした。ダイヤモンドを1周すると、満面の笑みでチームメートとハイタッチ。攻撃が終了し、左翼の守備位置に就いた際には右翼スタンドからの「礼都コール」に帽子を取って応えた。中山は今季、試合前時点で46試合に出場して打率2割3分9厘、5打点の成績を残していた。24年のCSファイナルステージ第5戦で本塁打を放っていたが、レギュラーシーズン公式戦ではうれしい初アーチとなった。名前の由来はイチロー氏や高橋由伸氏で「超一流の選手はライトを守っていることが多いから」。そのライトにメモリアル本塁打を放った。

◆巨人赤星優志と2試合連続でバッテリーを組んだ小林誠司捕手(36)が、「BS日テレ」で解説を務めた元ヤクルト、メッツなどの五十嵐亮太氏からリードを絶賛された。DeNAが1点を追いかける4回1死。打席に宮崎敏郎内野手(36)を迎えた場面だった。初球は外角の速球がボール、2球目、3球目で外角の速球で追い込むと、4球目は低めのフォークがボールとなり、カウント2-2から外角低めのスライダーで空を切らせた。首位打者を2度獲得した宮崎を相手に、内角がそろそろ来ると思わせながら、外角勝負で空振り三振を奪った配球に、五十嵐氏は「いやぁー、味がある。味がありますね」とたたえた。

◆巨人中山礼都内野手(23)のプロ初本塁打に沸く中、すしレースも白熱したレース展開となった。タマゴとコハダが好スタートを切った。他の3貫は1貫差で追う展開。中盤から終盤にかけては、タマゴとコハダに加えて追い上げを見せたマグロによる3貫の勝負となったが、最後はタマゴが末脚を切って1着でゴールした。2着は2貫差でコハダ。3着マグロ、4着エビ、5着アナゴの順で入線した。タマゴは6月初勝利を飾った。通算成績はアナゴが14勝、エビ9勝(白エビ1勝を含む)、マグロ6勝、タマゴ5勝、コハダ3勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。

◆DeNAが、1番に佐野恵太外野手(30)を起用する勝負手を打ったが、5回まで無得点と沈黙した。1回は先頭の佐野が四球を選び、2番度会が進塁打で1死二塁の好機をつくったが、3番宮崎、4番牧が凡退した。2回は3者凡退で、3回は1死からジャクソンが安打を放ったが、佐野が併殺に倒れた。4回は3者凡退に終わり、5回は1死から山本が安打を放ったが、後続が断たれ、無得点に終わった。佐野の1番は今季初めてで23年8月20日の阪神戦以来、2シーズンぶり。初回の攻撃では無死一塁から、度会がセーフティーバントやエンドランを仕掛けるなど、三浦監督はあらゆる策を講じるが、チームは5回まで無得点で、交流戦最終戦だった22日のロッテ戦(横浜)の6回から27イニング連続で無得点と苦しむ。

◆巨人が今カード3試合連続の完封勝利で3連勝を飾った。同一カード3試合連続完封は20年8月18、19、20日の阪神戦(東京ドーム)以来5年ぶりとなった。先発赤星優志投手(25)が7回途中まで3安打無失点の好投。連打を許さずに回を進めると、継投した田中瑛斗投手(25)、この日が誕生日の大勢投手(26)がつなぎ、最後は絶対的守護神のライデル・マルチネス投手(28)が9回のマウンドに。開幕31試合無失点でゲームを締めて、16年に田島慎二(中日)が達成したセ・リーグ記録の31に並んだ。打線は、両チーム無得点の2回無死で中山礼都内野手(23)がプロ初本塁打。DeNA先発ジャクソンからなかなか連打がでない中で、この1点を守り切った。阿部慎之助監督(46)は「バッテリーが頑張ってくれた結果だと思います。(赤星が)何とか粘ってね。今日引っかかるボールが多かったんですけど、しっかり修正してあそこまで投げきってくれたのでね。ナイスピッチングだったと思います」とたたえた。7月1日から甲子園での首位阪神戦が控える。指揮官は「チャレンジャーだと思って食らいついて戦っていきますんで。頑張ってきます」と見据えた。巨人はDeNA3連戦すべて完封勝ち。巨人の3試合連続完封勝ちは20年8月18~20日阪神戦で記録して以来、5年ぶり。DeNA3連戦でオール完封勝ちは大洋時代の89年10月4~6日以来、36年ぶりになる。この3連戦は27日が7人、28日が3人、29日が4人の延べ14人が登板。巨人では17年4月16~19日と20年8月18~20日の延べ12人を上回り、最多人数での3試合連続完封勝ちだった。また、マルティネスは今季初登板から31試合連続無失点。開幕からの連続試合無失点は21年平良(西武)の39試合が最長で、31試合は16年田島(中日)のセ・リーグ記録に並んだ。

◆DeNAは3試合連続完封負けで、巨人戦4連敗となった。今季4度目の同一カード3連敗となり、6月11日時点で最大7あった貯金は、5月4日以来の借金2となった。チームの勝ち頭7勝右腕のアンドレ・ジャクソン投手(29)が7回1失点で好投も、1発に泣いた。両チーム無得点の2回無死、先頭の巨人中山に2ボールから真ん中150キロ直球を右翼席中段へ運ばれ、これが手痛い決勝点となった。打線は巨人先発赤星を攻略できず、計4安打で沈黙。7回2死走者なしから筒香が右前打を放ち、球数85球に達した赤星を途中降板させたが、次打者山本が2番手田中瑛に空振り三振でチャンスメークに至らなかった。8回以降も巨人救援陣を打ち崩せず、反撃には至らなかった。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます難攻不落絶対的守護神ライデル・マルティネス開幕から31試合連続無失点巨人は同一カード3連勝今日のリードは小林誠司違う捕手で3連続完封勝利?プロ野球(2025/6/29)??巨人×DeNA??Live on DAZN #オレをみろ #ジャイアンツ pic.twitter.com/1Akx1g6Isu

◆DeNAが、1番に佐野恵太外野手(30)を起用する勝負手を打ったが、3試合連続の"完封負け"で巨人に3タテを喫した。1回は先頭の佐野が四球を選び、2番度会が進塁打で1死二塁の好機をつくったが、3番宮崎、4番牧が凡退した。2回は3者凡退で、3回は1死からジャクソンが安打を放ったが、佐野が併殺に倒れた。4回は3者凡退に終わり、5回は1死から山本が安打を放ったが、後続が断たれ、無得点に終わった。6回は3者凡退、7回は筒香が2死から安打を打ったが、山本が空振り三振。8回は3者凡退で、9回は守護神マルティネスに締められた。佐野の1番は今季初で23年8月20日の阪神戦以来、2シーズンぶり。初回の攻撃では無死一塁から、度会がセーフティーバントやエンドランを仕掛けるなど、三浦監督はあらゆる策を講じたが、交流戦最終戦だった22日のロッテ戦(横浜)の6回から31イニング連続無得点と苦しむ。今カードは第1戦でケイが6回1失点、第3戦でジャクソンが7回1失点と先発陣が好投したが、打線が援護できず。チームは4連敗で、借金は2にふくらみ、首位阪神との差が5・5に広がった。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が29日、出場選手登録を抹消された。三浦大輔監督(51)は今季2度目の抹消の理由について「調整して状態を上げるということです」と説明した。最短抹消期間となる10日間での復帰については「最短とか、どうこうっていうのはないです」と話すにとどめた。バウアーは、28日の巨人戦で6回途中7安打5失点6四球でKOされ、自身4連敗で今季7敗目(4勝)を喫した。12日のオリックス戦から、自身4連敗。22日のロッテ戦は2回途中7失点でKOされ、2試合連続での炎上だった。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が29日、出場選手登録を抹消された。三浦大輔監督(51)は今季2度目の抹消の理由について「調整して状態を上げるということです」と説明した。最短抹消期間となる10日間での復帰については「最短とか、どうこうっていうのはないです」と話すにとどめた。大原投手コーチは「どこが悪いか今は明確にはちょっと言えない。基本的に1軍には帯同させます。そこでファームゲームが必要と考えたら。今後はまだ未定です」と次の実戦は不透明であると話した。バウアーは、28日の巨人戦で6回途中7安打5失点6四球でKOされ、自身4連敗で今季7敗目(4勝)を喫した。12日のオリックス戦から、自身4連敗。22日のロッテ戦は2回途中7失点でKOされ、2試合連続での炎上だった。ベンチに戻った後、大原チーフ投手コーチに激しい口調で何かを訴えると、ベンチの選手、コーチらも視線を向け、不穏な空気が漂った。話の内容について、バウアーは「個人的な内容の話です」と口を閉ざし、大原コーチは「言える内容でもないですけど、あれがあったから別にどうのこうのっていうものではなくて、彼と話して解決する問題なんで、そんなにあれが悪いわけでもないのかなと思います」と説明していた。

◆巨人赤星優志投手(25)が7回途中3安打無失点に抑え、自身最多のシーズン6勝目を挙げた。初回で先頭打者に四球も「全体的にはテンポ良く、勝負することを忘れずに投げられた」と納得。引っかけ気味の投球だと冷静に受け止めながら、注意点を好投につなげた。「勝ち星は先発が自分で操作できるものではない」。周囲からのそんな助言を常に意識しながら、先発ローテ定着の日々を突き進む。

◆8回に巨人3番手で登板した大勢。この日が26歳の誕生日で「(赤星)優志から投げられる場面を頂いた」と贈り物に感謝のマウンドになった。先頭打者に2球続けて直球がボールになると、捕手の小林が身ぶりで指摘をくれた。「体が開いていると。そこで冷静になれた」。前回27日も8回に登場も、左太ももをつって途中降板。「情けなかった」と燃える気持ちが、気負いを生んでいた。小林にも感謝し、以降はしっかり3人で仕留めてみせた。

◆巨人マルティネスが開幕から31試合連続無失点で完封劇を締め、16年に田島慎二(中日)が達成したセ・リーグ記録に並んだ。9回に登場。2死から宮崎に左前打で出塁されたが「自分の1番の武器で勝負しよう」と続く牧に直球を続けて二飛とした。今季、中日から加入。「田島さんは良いチームメートとして覚えている。記録については考えず、チームの勝利に貢献することだけを考える」と誓う。プロ野球記録は21年平良(西武)の39試合になる。

◆豪快にライトに放り込んだ。2回無死。巨人中山礼都内野手(23)が2ボールからDeNAジャクソンの直球を強振した打球は右翼席中段に飛び込んだ。イチロー氏や高橋由伸氏らが守ってきたポジションであり、プロ野球選手になってほしいという願いで両親から「らいと」と命名された。その名の通りライトへのプロ1号を放ち「ヒーローインタビューでは自分で大切に保管すると言ったんですけど、実家に送ろうかな」。最高の親孝行を決めた。"あの本塁打"から252日。ようやく記録に残る「1」を刻んだ。24年10月20日のCSファイナル第5戦でも本塁打を放つも、公式記録には残らず。待望のレギュラーシーズンでの1発となったが「(ダイヤモンドを)速く走りすぎちゃったので、もうちょっとかみしめれば良かった」と初々しさを残した。成長を実感させる放物線だった。速球に対応するため、今カードの早出練習からマウンドよりも前の位置に打撃マシンを設置。「(速球に)振り負けないように」と練習の成果を示すように、150キロ直球を完璧に捉えた。2軍監督時代から中山を見てきた阿部監督も「スイングする力が1年目と全く違うし、人ってここまでなるんだな」と目を見張る。貪欲な姿勢で出場機会をうかがってきた。本職は内野だが、今季から人生初の外野守備にも挑戦。「やっぱり景色が違います」と戸惑いながらも「一番(の持ち味)は打撃だと思っているので、出られるところでやることをやるだけ」と中山。この日も左翼でスタメンに名を連ねた。チームは約5年ぶりの3試合連続完封勝利で、同一カード3連勝。7月1日からは首位阪神との3連戦が控えるが「そんなにホームランを打てるようなタイプじゃないので、また明日から謙虚に」。中山の一打がチームを明るくする。【水谷京裕】

◆巨人赤星と2試合連続でバッテリーを組んだ小林誠司捕手(36)が、日本テレビ系の中継で解説を務めた元中日監督の谷繁元信氏(日刊スポーツ評論家)からリードを絶賛された。赤星を7回途中無失点に導き、田中瑛、大勢、マルティスのリレーでDeNA打線を散発4安打の無得点に抑えた。小林のリードに、谷繁氏は「うまいですね。しっかりバッターを見てましたし、物語がありましたよね。1人1人のバッターに対して」と称賛した。特に谷繁氏をうならせたのは、4番牧への配球だった。1回2死二塁で迎えた1打席目は初球の内寄りのフォークで遊ゴロ。4回2死で迎えた2打席目は内寄りの速球を2球続け、三直に抑えた。注目した6回の3打席目では、2球連続で内角の速球で追い込んだ後、外角低めのスライダーで空を切らせた。散々、内を意識させた中で、勝負球は外角のボールゾーンに沈むスライダーでの空振り三振に、谷繁氏もうなった。

◆DeNAが、1番に佐野恵太外野手(30)を起用する勝負手を打ったが、3試合連続の"完封負け"で巨人に3タテを喫した。今カードは第1戦でケイが6回1失点、第3戦でジャクソンが7回1失点と先発陣が好投したが、打線が見殺し。4連敗で借金は2にふくらみ、首位阪神との差が5・5に広がった。巨人との3連戦を振り返れば、安打は第1戦から5安打、9安打、4安打。無死から走者を出したのは、第1戦から1度、3度、1度だった。得点圏に走者を進めたのは、第1戦から3度、3度、3度で、好機であと1本がなかった。試合後、村田野手コーチは「その打席で何をしようとか、出塁しようとか、出塁したランナーを進塁させようとか、進塁させたランナーをホームにかえそうとか、それを目的に打席に入っていないと思いますけどね。1対1のバッティングの勝負をただしている」と指摘。「僕も考えないといけないし、僕の意見ももっとガッツリ言うべきとは思っています」と話した。

◆巨人・中山礼都内野手(23)が「6番・左翼」で先発し、先制1号ソロを放った。0-0の二回無死。カウント2-0から、DeNA・ジャクソンの150キロの直球を一閃。打球は右翼スタンド中段へ飛び込んだ。右手を挙げて一塁を回り、ダイヤモンドを一周した。愛知・ 中京大中京高から入団し、プロ5年目でプロ初本塁打。昨年のクライマックスシリーズで一発を放っていたが、公式戦ではこれが初本塁打となった。

◆巨人の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)が1-0の九回に登板し、無失点で26セーブを記録。開幕から31試合連続無失点とし、2016年に中日・田島がマークしたセ・リーグ記録に並んだ。プロ野球記録は21年の西武・平良で39。マルティネスは昨オフ、中日から4年総額50億円規模の大型契約で加入。2度セーブ王に輝いた実績を持つ右腕は、新天地でも絶対的守護神として君臨していた。

◆巨人は、先発の赤星優志投手(25)が七回途中3安打無失点の好投で自身最多となる6勝目(5敗)を挙げた。打線は二回、中山礼都内野手(23)がレギュラーシーズンでのプロ初本塁打で先制。投手陣がリードを最後まで守り抜いた。以下、赤星のヒーローインタビュー。--DeNA戦の同一カード3連勝がかかったマウンド「いい流れできていたので、なんとか勝てるように。あとは、大勢が誕生日だったので、頼むなって言われたんで、頑張りました」--ピッチングを振り返って「(小林)誠司さんのリードで自信を持って。(中山)礼都が打ってくれて先制点をもらったので、テンポを意識して投げました」--キャリア最多となる今季6勝目「嬉しいです」--今後への意気込み「次も勝てるように頑張ります。応援よろしくお願いします」

◆巨人が4投手による無失点リレーで3連勝。二回に中山のプロ1号となる本塁打で挙げた1点を守り抜いた。赤星は6回?を投げて6勝目、九回を締めたマルティネスが26セーブ目をマークした。DeNAは3戦連続の無得点で4連敗。

◆巨人は3試合連続の零封勝ちで貯金2とした。阿部慎之助監督(46)は「バッテリーが頑張ってくれた結果」とたたえた。3試合は甲斐、岸田、小林といずれも違う捕手がマスクをかぶっており、指揮官は「3人とも日本を代表した経験がある捕手ですから、そのときそのときで自分の持ち場を頑張ってくれたので、それがこの3連勝につながった」とねぎらった。この日先発した小林誠司捕手については「信頼して投手が投げられる状況をつくってくれている。とても心強い」と評価。小林は「いや、もうほんとに投手のおかげだと思っていますし、こうやって1対0で勝てたっていうことは、またバッテリーとして強くなれたと思います」と謙虚に語った。

◆DeNAは散発4安打に終わり、今季2度目となる3試合連続の零封負けを喫した。交流戦の最終戦から31回連続無得点で4連敗。三浦大輔監督(51)は「出塁もままならなかった」と肩を落とした。チームで最も出塁率が高い好調の佐野が、2季ぶりに1番で出場。一回に四球を選び、続く度会がバントやエンドランを試みて先手を奪おうとしたが、得点には結び付かなかった。6月は8勝14敗と大きく負け越した。牧は「投手は本当に頑張ってくれている。野手が何とかしないと」と責任感を口にした。

◆巨人はDeNAに3試合連続の零封勝ち。?巨人の3試合連続無失点勝利は、2020年8月18-20日の阪神戦(○1-0→○8-0→○2-0、東京ドーム)以来5年ぶり。3試合全て継投での無失点勝利は19年4月20-23日(○2-0阪神→○3-0阪神→○9-0ヤクルト)以来6年ぶり2度目で、同一カードでは初めて。?DeNA(前身を含む)3連戦で全て無失点勝利だったのは、1989年10月4-6日(○4-0→○2-0→○5-0、横浜)以来36年ぶり。?マルティネスが今季26セーブ目。開幕から31試合連続無失点。開幕からの連続試合無失点記録で、16年の中日・田島慎二と並ぶセ・リーグ記録となった。プロ野球記録は21年の西武・平良海馬の39試合。

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が29日、出場選手登録を外れた。今季は15試合に登板し、4勝7敗、防御率4・13。22日のロッテ戦(横浜)で来日最短となる1回0/3を7失点で降板し、28日の巨人戦(東京ドーム)でも5回?を5失点と乱れて自身4連敗を喫していた。三浦監督は「調子を上げるために抹消した。今言えるのはそれだけ」と説明した。バウアーは26日に球団施設で投球内容やフォームを分析しており、測定したデータを基に立て直しを図る。大原チーフ投手コーチは1軍に帯同させる方針を示し、2軍戦での登板の可能性を含め「今後は未定」と話すにとどめた。2軍で調整している平良、吉野、小園の名前を挙げ「そこの人たちは逆にチャンス。いつかこういう日が来ると頑張っていたと思う。チャンスをつかんでほしい」と期待した。

◆巨人・中山礼都内野手(23)が二回に先制の1号ソロ。プロ5年目でレギュラーシーズンでは初の本塁打を記録し「やっと打てたなという感じ。そんなにバコバコ本塁打が出るようなタイプではないので、また明日から謙虚にいきたい」と笑みを浮かべた。0―0の二回先頭。亀井打撃コーチが現戦力で屈指の直球に対する強さを持つと評する〝速球キラー〟は2ボールからの3球目、ジャクソンの150キロの直球を振り抜いた。右翼手で活躍したイチロー氏、高橋由伸氏らのような一流選手への成長を願って付けられた「ライト」の名のごとく、右翼席中段へメモリアルアーチを架けた。愛知・中京大中京高からドラフト3位で2021年に入団。2軍監督時代から見てきた阿部監督は「スイングする力が1年目と全く違う。ここまで人ってなるんだなと思って見ている」と成長に目を細めた。遠征先の宿舎でも素振りをするバットマンは「アピールポイントは打撃。一日一日やることをしっかり継続してやっていきたい」と気を引き締めた。(浜浦日向)

◆DeNAのアンドレ・ジャクソン投手(29)が一発に泣いて3敗目を喫した。二回先頭の中山に真ん中高めの直球を捉えられ、決勝点となるソロを許した。それでも、その後は的を絞らせず7回5安打で最少失点と力投しただけに、三浦監督は「調子はよかったのに負け投手になってしまった。援護できずに申し訳ない」と語った。

◆DeNAは散発4安打に終わり、今季2度目となる3試合連続の零封負けを喫した。交流戦の最終戦から31回連続無得点で4連敗。三浦大輔監督(51)は「出塁もままならなかった」と肩を落とした。チームで最も出塁率が高い好調の佐野が、2季ぶりに1番で出場。一回に四球を選び、続く度会がバントやエンドランを試みて先手を奪おうとしたが、得点には結び付かなかった。打線は巨人先発の赤星の丁寧な制球を前に、七回途中まで3安打に抑えられた。村田修一野手コーチは各打者の狙いが明確に定まっていないといい「(投手と)一対一の勝負をしているだけ。ただHランプをつけるために打席に入っているように見える」と指摘。「僕の意見も、もっとがっつり言えるように」と反省した。牧は「投手は本当に頑張ってくれている。野手が何とかしないと」と責任感を口にした。(鈴木智紘)

◆巨人のライデル・マルティネス投手(28)が29日、DeNA10回戦(東京ドーム)の九回に登板して無失点に抑え、26セーブ目。開幕から31試合連続無失点とし、2016年の中日・田島慎二と並ぶセ・リーグ記録となった。チームは4投手の継投で1-0で勝利。3試合全て継投での無失点勝利は2019年4月20-23日以来6年ぶりで、同一カードでは初めてとなった。常時150キロを超える剛速球で、相手打者を寄せ付けない。守護神のマルティネスがいつものようにスコアボードに「0」を刻む。淡々と3つのアウトを取り、捕手の小林と抱擁を交わした。「3連戦(全てで)勝てたのはよかった。接戦で、まずはイニングの最初のアウトを取ることにフォーカスした。その結果、3つのアウトを取れてよかった」1-0の九回。場内が暗転する演出で盛り上がるスタンドを背にマウンドへ上がった。宮崎の左前打、代走・三森の二盗で2死二塁とされたが、4番・牧を4球連続の直球で二飛に打ち取り「自分の一番の武器で勝負しようと思った」とうなずいた。開幕から26セーブを挙げ、31試合連続無失点。2016年の中日・田島慎二が残したセ・リーグ記録に並んだ。今季から2軍投手コーチを務める田島氏とは中日時代の同僚で「いいチームメートとして覚えている」。自身の記録については、日頃から言うように「特に何も考えていない」。チームの勝利を第一に腕を振る。昨オフ、最多セーブ2度の実績を引っ提げ、4年総額50億円規模の大型契約で中日から加入した。「今だから言えるけど、少し苦労していた」と加入当初はチームに溶け込み切れていなかったと吐露。それでも「おかげさまでシーズンが始まったくらいから打ち解けてきて、良い関係を築けている。今は家族のような関係だ」と笑みを浮かべた。山崎ら投手陣とは練習前後にじゃれあう姿も見られるようになった。チームは20年8月18-20日の阪神戦(東京ドーム)以来、5年ぶりとなる3試合連続の無失点勝利を飾った。3試合全て継投での無失点勝利は同一カードでは初。絶対的守護神の存在に、阿部監督は「(巨人に)来てくれてありがとうございましたという感じ」と目を細めた。7月1日からは敵地で3・5ゲーム差の首位阪神との3連戦。盤石の投手陣が、リーグ連覇の原動力となる。(原田優介)

◆巨人・中山礼都内野手(23)が二回に先制の1号ソロ。プロ5年目でレギュラーシーズンでは初の本塁打を記録し「やっと打てたなという感じ。そんなにバコバコ本塁打が出るようなタイプではないので、また明日から謙虚にいきたい」と笑みを浮かべた。巨人・中山礼都の高校時代の恩師、愛知・中京大中京高の高橋源一郎監督は部活動の指導後に初本塁打を知り「勝利に貢献できたのは何より」と喜んだ。在学時は上級生のレギュラーを三塁に転向させ、中山を下級生の頃から遊撃で起用。毎朝欠かさずノックを受けるなど「上級生も納得させる取り組みがあった。練習を継続して力を付けた子。野球小僧というか、それが彼の一番の魅力」と明かした。中日の同期、高橋宏とともに毎年オフに顔を合わせる教え子へ「レギュラーが取れるまで練習する、それができる芯の強さがある。粘り強く、頼もしいライバル(高橋宏)と刺激し合ってやってくれればいい」とエールを送った。

◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が29日、出場選手登録を外れた。今季は15試合に登板し、4勝7敗、防御率4・13。22日のロッテ戦(横浜)で来日最短となる1回0/3を7失点で降板し、28日の巨人戦(東京ドーム)でも5回?を5失点と乱れて自身4連敗を喫していた。三浦監督は「調子を上げるために抹消した」と説明した。バウアーは26日に球団施設で投球内容やフォームを分析しており、測定したデータを基に立て直しを図る。大原チーフ投手コーチは1軍に帯同させる方針を示し、2軍戦での登板の可能性を含め「今後は未定」と話すにとどめた。代役候補として小園、吉野、平良の名前を挙げ「チャンスをつかんでほしい」と期待。小杉投手コーチは今月中旬に「小園が昇格の1番手」と話していた。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
40312 0.563
(↑0.006)
-
(-)
70247
(+6)
165
(-)
42
(+2)
62
(-)
0.243
(-)
2.020
(↑0.03)
2
(-)
広島
35332 0.515
(↑0.008)
3.5
(-)
73230
(+2)
214
(+1)
33
(+1)
33
(-)
0.247
(↑0.001)
2.760
(↑0.03)
3
(-)
巨人
37352 0.514
(↑0.007)
3.5
(-)
69214
(+1)
220
(-)
45
(+1)
32
(-)
0.240
(-)
2.660
(↑0.03)
4
(-)
DeNA
33353 0.485
(↓0.008)
5.5
(↓1)
72222
(-)
199
(+1)
38
(-)
38
(+1)
0.228
(↓0.001)
2.610
(↑0.02)
5
(-)
中日
32382 0.457
(↓0.007)
7.5
(↓1)
71170
(+1)
216
(+2)
31
(-)
49
(+1)
0.221
(↓0.001)
2.830
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
20453 0.308
(↓0.005)
17
(↓1)
75177
(-)
283
(+6)
31
(-)
28
(-)
0.221
(↓0.002)
3.680
(-)