オリックス(☆7対3★)楽天 =リーグ戦10回戦(2025.06.28)・京セラドーム大阪=
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楽天
0111000003610
ORIX
20103001X71100
勝利投手:才木 海翔(1勝0敗0S)
敗戦投手:ヤフーレ(0勝3敗0S)
  DAZN
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◆オリックスが3連勝。オリックスは2-2で迎えた3回裏、森の適時二塁打で1点を勝ち越す。その後同点を許すも、5回には中川の適時二塁打などで3点を挙げ、リードを奪った。投げては、2番手・才木がプロ初勝利。敗れた楽天は投手陣が振るわず、打線もつながりを欠いた。

◆楽天ヤフーレが得意のデーゲームで今季初勝利を狙う。同投手はナイターで通算17試合、1勝9敗、防御率4・38の成績だが、デーゲームでは同12試合、4勝3敗、1・65の好成績。今季も3試合すべて勝敗なしだが、16イニングを投げて2失点(自責1)と安定している。今季7度目の登板で初勝利となるか。

◆オリックスは楽天に2連勝し、5カード連続の勝ち越しを決めた。6試合連続で初回に得点した。1番西川龍馬外野手(30)が楽天ヤフーレから左線へ二塁打。2番宗佑磨内野手(29)も中前打で続き、四球で無死満塁の好機をつくった。4番杉本裕太郎外野手(34)が左翼へ2点適時打。2-2の3回には2死一塁から森友哉捕手(29)が左中間へ適時二塁打で勝ち越した。だが、先発の田嶋大樹投手(28)が踏ん張れず、5回途中3失点で降板。6回2死一、二塁から2番手で登板した才木海翔投手(25)が楽天ゴンザレスを投ゴロに抑えた。その裏、3-3で先頭の宗が四球で出塁。3番中川圭太内野手(29)が左翼線へ勝ち越しの二塁打を決めた。なお2死二塁から4者連続四死球で6-3とした。この日は毎年恒例の女性ファン向けイベント「オリ姫デー」の2日目。オリメン投票5位中川が援護し、3年目の育成出身、才木がプロ初勝利を挙げた。

◆楽天は7連勝の後に4連敗。リーグ戦再開後は先発投手が崩れ、石井投手コーチは「ストライクゾーン内の強い球でファウルを取るイメージでやっているが、全部捉えられている」と嘆いた。ヤフーレは7被安打のうち5本が長打。先頭打者を許した1、3、5回はいずれも失点した。三木監督は「先頭打者をどう封じ込めるかが、大きなポイントになることが多い」と指摘した。

◆オリックスの才木です!大卒3年目の育成出身、才木海翔投手(25)が28日の楽天戦でプロ初勝利を挙げた。3-3の5回2死一、二塁、2番手でマウンドへ。「よし、やってやるぞ」。前日27日から2連投となったが、150キロの直球で押し、最後はフォークでゴンザレスを投ゴロに打ち取った。入団時は2軍投手コーチだった岸田監督は「マウンド度胸はありますね」と認める。1年目のオフに、ともに台湾ウインターリーグに参戦した。「それまでちょっと悩んでいたりもあった。本領が発揮されてあの子にとってすごい大きな期間だったと思う」と愛弟子の成長を見守ってきた。才木にとっては「よく見てくれている存在」。二人三脚で歩んだ2年間が実った。ウイニングボールは両親へ渡すつもり。小学生から「どんな場面でいっても緊張するんやから、もう割り切っていくしかない」という才木家の教えが生きた。プロ入り時、阪神才木について聞かれることも多かった。「才木さんはすごいので。よくテレビで見ていますし。追いつけるように頑張ります」。球界を代表する侍右腕は目指すところ。今季5試合に登板して防御率0・00を継続。ここから信頼を勝ち取っていく。チームは2試合連続2桁安打で快勝。中継ぎ5投手がゼロを守った。5カード連続の勝ち越しを決め、貯金を23年以来の10とした。【村松万里子】才木海翔(さいき・かいと)2000年(平12)6月10日生まれ、大阪府豊中市出身。北海道栄では甲子園出場なし。大経大を経て22年育成ドラフト2位でオリックス入団。24年5月24日に支配下登録され、同26日西武戦でプロ初登板。今季推定年俸1200万円。182センチ、85キロ。右投げ右打ち。▽オリックス岩崎(プロ18年通算332試合目で100ホールドを達成)「時間がかかってしまった。自分1人の記録じゃないので、使ってくれた監督や、スタッフさんに感謝したい」

◆オリックス・中川圭太内野手(29)が勝負強さを見せた。「いいところに打球が飛んでくれましたし、宗のナイスランのおかげです!」3-3の五回に先頭の宗が四球で出塁。ここで先発・ヤフーレの初球のシュートを捉え、三塁線を破る適時二塁打で勝ち越しに成功した。27日も2本の長打を放つなど好調。この日は3番で起用されて首脳陣の期待に応える活躍だ。黄色い歓声を浴びた。オリ姫デーとして開催され、シーズン前に実施されたオリ姫が推しの選手を選ぶ「オリメン投票」で5位にランクインした中川が結果を残した。

◆オリックスは打線が奮起し、3連勝。今季最多を更新する貯金10とした。 一回に杉本の2点打、三回に森の適時打で3得点するも、楽天打線に1点ずつ返されて四回に同点に追いつかれた。それでも五回に中川が左翼線への適時打で勝ち越し、その後も満塁機で若月が押し出し死球、西野も四球を選んで3点差とした。才木は五回2死一、二塁で登板し、4番のゴンザレス(前パドレス)を投ゴロに打ち取り、火消し。直後にチームが勝ち越したことでプロ初勝利を手にした。才木は150キロ超の直球が武器の3年目右腕で、昨年5月に支配下登録されて15試合に登板。飛躍を期して臨んだ今季5試合目でうれしい白星をつかんだ。 好調のチームはこれで5カード連続勝ち越し。また、この試合で今季の主催試合の観客数の合計が100万人を突破した。

◆楽天はヤフーレが先発し、4回0/3を7安打5失点で3敗目。3四球を与えるなど制球に苦しんだ。5長打を許し「原因は正直、自分では分からない。変化球でもう少しストライクを取れるように」と課題を挙げた。チームは4連敗。三木監督は「細かいことはいえないが、チームと選手に課題はある」と渋い表情だった。

◆オリックスは7得点で快勝。貯金は今季最多を更新する10にまで増やした。

◆白球が三塁線を抜けた瞬間、黄色い歓声が京セラドームに響き渡る。オリックス・中川圭太内野手(29)が決勝打を放ち「オリ姫」をとりこにした。チームの3連勝に貢献し、白い歯をこぼした。「(2打席)四球できていたので、とりあえず一回、振っておこうと思って振ったらいいところに飛んでくれた」序盤から激しい点の取り合いとなり、3-3で迎えた五回。ここまで2打席連続四球だった中川が、無死一塁から初球シュートを迷わず振り抜き左翼線へ適時二塁打を運んだ。先発ヤフーレをここで降板させると、2番手・西垣が2者連続の押し出し四死球と乱れて2点を追加。一気に流れを引き寄せた。「調子はまだまだ」と謙虚に振り返った中川だが、八回にも右前打で得点を演出して2試合連続マルチ安打をマークした。27日に続いて「Bsオリ姫デー2025」として開催されたゲームだった。シーズン前に実施されたオリ姫(女性ファン)が推しの選手を選ぶ「オリメン投票」では中川は5位にランクイン。「いつも背中を押してくれているので、すごくありがたい」と感謝をにじませた。清き一票を投じ、応援してくれるオリ姫にささげただけではない。細かな修正が結果に結びついたV打でもあった。3日前に行われた全体練習の終了後には、居残りで打撃練習。「大げさに左足で踏ん張るという意識でやっていた」。この日は今季初めての3番での先発出場で、ナインでただ一人、1番から9番まですべての打順をこなしてきた。チーム最多32打点を稼ぐ29歳に、岸田監督も「なんでもできる。勝負強いし、足もある」と厚い信頼を寄せる。ヒーローインタビューの最後は、大阪・阪南市出身の中川が気持ちよく〝大阪弁〟で締めくくった。「毎度、おおきに!」多彩な企画、たくましい選手らがファンを魅了し、この一戦で今季の主催試合の観客数が計100万人を突破。5カード連続勝ち越しで貯金は今季最多を更新する「10」になった。オリ姫の声援を背に、V奪還へ-。オリメンたちが首位日本ハムに食らいつく。(織原祥平)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
41282 0.594
(↓0.009)
-
(-)
72246
(+2)
191
(+3)
66
(+2)
38
(+1)
0.236
(↓0.001)
2.330
(↓0.01)
2
(-)
ORIX
38283 0.576
(↑0.007)
1.5
(↑1)
74255
(+7)
244
(+3)
43
(-)
32
(-)
0.264
(-)
3.260
(-)
3
(-)
ソフトバンク
37303 0.552
(↓0.009)
3
(-)
73261
(-)
209
(+5)
42
(-)
45
(-)
0.246
(↓0.001)
2.650
(↓0.02)
4
(-)
西武
38320 0.543
(↑0.007)
3.5
(↑1)
73191
(+3)
181
(+2)
28
(-)
45
(-)
0.238
(-)
2.420
(↑0.01)
5
(-)
楽天
32362 0.471
(↓0.007)
8.5
(-)
73190
(+3)
227
(+7)
25
(-)
67
(-)
0.240
(-)
2.990
(↓0.07)
6
(-)
ロッテ
28400 0.412
(↑0.009)
12.5
(↑1)
75192
(+5)
246
(-)
38
(+2)
28
(-)
0.222
(-)
3.420
(↑0.05)