西武(☆3対2★)日本ハム =リーグ戦10回戦(2025.06.28)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:隅田 知一郎(7勝3敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝1敗19S))
敗戦投手:玉井 大翔(0勝2敗1S)

本塁打
【日本ハム】万波 中正(14号・3回表ソロ),水谷 瞬(5号・8回表ソロ)

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◆西武は1点ビハインドの7回裏、代打・外崎の適時打で同点とする。直後にリードを許すも、8回に長谷川の2点適時三塁打が飛び出し、逆転に成功した。投げては、先発・隅田が8回2失点10奪三振の力投で今季7勝目。敗れた日本ハムは、救援陣が踏ん張れなかった。

◆西武などで活躍したG.G.佐藤氏(46)が西武-日本ハム10回戦のセレモニアルピッチに登場した。今でも多大な人気を誇る同氏は、現役当時の背番号46のユニホーム姿で登場。「捕る方は苦手なんですけど投げる方は得意です」と意気込み、マウンドへ。投球動作中に落球することも特になく、捕手役の中村剛也内野手(41)へ投球。ど真ん中への投球にスタンドからは大きな拍手が起きた。中村剛からは(台本通りに)ボールを上に投げられ落球。お約束の風物詩にも「中村選手が捕手として来てくれたのが一番うれしかった」と感謝した。「けっこうウケたね」とたたえあった。愛用するビッグチェーンネックレス(通称クソデカネックレス)は身につけずの投球。「クソデカ? 付けなかったですね。付けようかなと思ったんですけど、流行りに乗るのも...」と流行の先をつかんでいた。【金子真仁】

◆日本ハム万波中正外野手(25)が3回に、チームメートのレイエスに並ぶリーグトップの先制14号ソロを放った。2回までに4三振を奪われていた好投手の西武隅田の初球147キロ直球を、夕日が差し込むバックスクリーンまで運んだ。右翼が定位置となっている万波だが、この日は今季初めて「7番中堅」でスタメン出場。そのポジションの頭を越えての柵越えに「素晴らしい打撃でした」と達観のコメントを残した。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が軽やかなステップでタッチをかわした。4回先頭で左翼へ安打を放ち出塁。1死で清宮幸の一塁への鋭いライナーを西武の一塁手ネビンが好捕し、塁から離れていたレイエスをタッチにいったが、レイエスは巨体を揺らし、起用にかわしてとことこ一塁へ戻り、併殺を免れた。逆にネビンは2回先頭で中前打を放ち出塁も、1死二塁の場面で、岸の二塁へのライナーで飛び出し、二塁に戻れず、併殺を食らっていた。SNSではレイエスの動きに「フットワーク軽っ」「必死に戻るレイエス可愛かった」などとコメントが寄せられた。レイエスは11日ヤクルト戦で4安打しお立ち台に上がった際「5月の月間MVPを狙っていた。(受賞した)ネビンも素晴らしい選手だが成績的にもいけると思っていた」と悔しさをにじませていた。この日は、一塁上で互いに和気あいあいと話すシーンも見られ「ネビンとも会話してて楽しそうだった」と、ほのぼのコメントも寄せられていた。

◆日本ハム山崎福也投手(32)が6回3安打無失点と好投した。バックの好守に盛り立てられながら、4回には自らのけん制で一塁走者を誘い出してアウトにするなど踏ん張った。「もう少し長いイニングを投げられたらよかったですが、ゲームをつくることはできたと思います」と振り返った。1点リードを保ったまま6回限りで降板。7回から救援陣に託したが同点に追い付かれ、勝ち星は逃した。

◆日本ハムが痛恨の逆転負けを喫した。1点リードの8回に4番手で河野竜生投手(27)が1死二塁とされて5番手の玉井大翔投手(33)とスイッチも2死一、二塁から長谷川にに逆転となる2点適時三塁打を浴びた。先手を取ったのは日本ハムだった。3回に7番万波中正外野手(25)がレイエスに並んでリーグトップとなる14号ソロを放って先制した。先発した山崎福也投手(32)は6回3安打無失点と好投、勝利投手の権利を持って降板したが、7回に2番手で登板した斎藤友貴哉投手(30)が2死無走者から連打を浴びて降板。救援した3番手の宮西尚生投手(40)が代打外崎に一時同点となる適時打を浴びた。それでも8回には8番水谷瞬外野手(24)が一時勝ち越しの5号ソロ。この日は下位打線に入ったミレニアム世代の大砲によるアベックアーチで、難敵の西武隅田を攻略したが、救援陣が踏ん張れず、今季最多の貯金「15」を逃した。

◆4位西武が首位日本ハムに逆転勝利した。1点を追う8回、2死一、二塁のチャンスを作り、5番長谷川信哉外野手(23)が右中間へ逆転適時三塁打を放った。この日は先発の隅田知一郎投手(25)が3回表の初球を日本ハム万波にバックスクリーンまで運ばれ、先制を許した。日本ハムの先発山崎に苦しめられた西武打線は、山崎が降板した7回、ようやく満塁から代打外崎修汰内野手(31)の適時打で同点に追いついた。ここから、という8回表、隅田が今度は先頭の日本ハム水谷に初球の浮いたチェンジアップを左翼席中段にまで運ばれ、一瞬にして勝ち越された。西武はリーグ戦再開の27日、エースの今井達也投手(27)が熱中症のため4回途中で緊急降板するアクシデントもあって敗退。2枚看板を張る隅田で嫌なムードを断ち切りたいところ。隅田は"2球"に泣いたが、打線が救ってくれた。

◆4位西武が首位日本ハムに逆転勝利した。1点を追う8回、2死一、二塁のチャンスを作り、5番長谷川信哉外野手(23)が右中間へ逆転適時三塁打を放った。殊勲打のヒーローはお立ち台に上がると、神妙な表情で開口一番「まずは皆さまにご迷惑とご心配をおかけしましたことを、おわびします」とオンラインカジノで賭博をした疑いで書類送検されたことを謝罪。本拠地ファンの拍手の中、深々と頭を下げた。この日は先発の隅田知一郎投手(25)が3回表の初球を日本ハム万波にバックスクリーンまで運ばれ、先制を許した。日本ハムの先発山崎に苦しめられた西武打線は、山崎が降板した7回、ようやく満塁から代打外崎修汰内野手(31)の適時打で同点に追いついた。ここから、という8回表、隅田が今度は先頭の日本ハム水谷に初球の浮いたチェンジアップを左翼席中段にまで運ばれ、一瞬にして勝ち越されたが、打線が救った。長谷川は隅田に「この熱い中、チームのために腕を振ってくれていたので、なんとか逆転して勝利投手にしたいっていうチームのみんなの思いがあったので、勝ち投手にできて良かったなと思います」とし「上位チームを倒さないと優勝も見えてこない。どんなにいいピッチャーが来ようとしっかり打ち勝つ、守り勝つ野球で勝っていきたい」と、前を見据えた。昨年の西武は49勝91敗3分け、勝率3割5分の最下位。シーズン90敗以上は昨年の西武で24度目だったが、90敗以上した翌年に勝ち越したのは64年阪急と18年ヤクルトだけ。阪急は63年の57勝92敗1分けの6位から64年は79勝65敗6分け、勝率5割4分9厘の2位となり、ヤクルトは17年の45勝96敗2分けの6位から18年は75勝66敗2分け、勝率5割3分2厘の2位に。90敗した翌年に優勝はまだない。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が痛恨の逆転負けを振り返った。「惜しかったねぇ。いいゲームでしたけど。まあ、粘り強かったですよ。(8回裏の)長谷川くんのとこ、玉井くんの一番いいシュート攻めをしといてのスライダー(という配球を期待した)。最後、真っすぐですか。結果、真っすぐで抑えていたとしても、やっぱシュート、スライダーで打たれたら納得いくような場面っちゃ場面でしたね」1点リードの8回に4番手で河野竜生投手(27)が1死二塁とされて5番手の玉井大翔投手(33)とスイッチも2死一、二塁から長谷川に逆転となる2点適時三塁打を浴びた。打線は3回に7番万波中正外野手(25)がレイエスに並んでリーグトップとなる14号ソロを放って先制。同点とされた直後の8回には8番水谷瞬外野手(24)が一時勝ち越しの5号ソロ。試合前まで2被本塁打だった難敵の西武隅田から2本塁打も勝利につながらなかった。「よそが打てないピッチャーを(打って)勝ちにつなげたかったですけどね。でもね、全部勝てるわけないし、全部負けるわけないし。もう今日は、生まれた時から負ける日なんですよって決まってたような、ね。そうやって切り替えていきます」新庄式の切り替え方を披露して球場を後にした。

◆西武の隅田知一郎投手(25)が2本のソロを浴びながら、粘り抜いて7勝目を手にした。「あきらめずに最後まで投げられたので、逆転につながって良かったです」と笑顔を見せた。前日27日は今井が熱中症で4回途中に緊急降板。「今井さんも絶対帰ってきますし。今井さんだけじゃなくて、全員でしっかりいい1週間を過ごせるように」と前を向いた。

◆西武が終盤の逆転劇で、日本ハムとの競り合いを制した。現在は首位日本ハムに3・5差の4位。昨季の最下位から一転、今季は上位争いに食い込んでいる。昨年の西武は49勝91敗3分け、勝率3割5分で最下位に沈んだ。シーズン90敗以上は昨年の西武で24度目だったが、90敗以上した翌年に勝ち越したチームは64年阪急と18年ヤクルトだけ。阪急は63年の57勝92敗1分けの6位から64年は79勝65敗6分け、勝率5割4分9厘の2位となり、ヤクルトは17年の45勝96敗2分けの6位から18年は75勝66敗2分け、勝率5割3分2厘の2位に。90敗した翌年に優勝したチームは、まだない。

◆西武はOB森慎二氏の命日に逆転勝利した。17年に42歳の若さで亡くなった同コーチをしのび、ベンチ裏では「慎二、勝ったぞ!」の声も飛んだ。西口監督は外崎の代打起用などがハマった終盤の粘りをったえた。開幕3連敗した日本ハムが相手だけに「何とか首位ファイターズに対して、この3連戦で勝ち越したい思いはあったので、この1勝というのは本当に大きいと思います」とたたえた。

◆日本ハムが逆転負けを喫した。1点リードの8回にひっくり返された。デーゲームで勝利した2位オリックスとは1・5ゲーム差となった。

◆パ・リーグ首位の日本ハムが、西武に痛恨の逆転負けを喫し、2位オリックスとのゲーム差が1・5に縮まった。1点勝ち越した直後の8回、4番手河野が1死二塁とされ、5番手玉井が2死一、二塁から長谷川に逆転となる2点適時三塁打を浴びた。惜敗も、打線は今季わずか2被弾だった好投手隅田から1試合2本塁打を放ち攻略。悔しい敗戦からの収獲を生かし、29日西武戦で5カード連続の勝ち越しを狙う。酷暑のせめぎ合いは、土俵際でうっちゃられた。追い付かれ勝ち越してからの逆転負け。新庄監督は「惜しかったねぇ。いいゲームでしたけど。まあ(西武が)粘り強かったですよ。いい流れですけど、向こうもいい流れで来ていたから。あと1回ぐらい欲しかった(笑い)。9回じゃなくて」と"おまけ"の10回があればと、悔やんだ。先に流れをつかんだのは新庄監督だった。まず3回先頭で、万波が初球ストレートをバックスクリーンに放り込んだ。7回に追い付かれた直後の8回先頭では、水谷が5号ソロで一時勝ち越し。好投手隅田に今季初めて1試合2発を浴びせた。指揮官は「よそが打てないピッチャーに強いでしょ。勝ちにつなげたかったですけどね」。前日の今井に続き2夜連続で好投手攻略も、勝ちきれなかった。「ぶっちゃけ作戦」は的中した。新庄監督が事前に好投手隅田攻略へ「チェンジアップ待ち70%」と狙いを暴露していた通り、8回の水谷の本塁打は隅田のチェンジアップを捉えてのものだった。水谷は「狙ってました。チェンジアップがいいピッチャー。狙っても打てるボールではないんですけど、その中でも浮いた球を1球で仕留められたのは良かったと思います」。打った後に球種を聞いた指揮官は「チェンジアップなんですって(笑い)。うわ、今日これでいけるんじゃないかな、っていう気持ちにはなりましたけどね」。終盤の1発で、勝利を手中におさめたはずだった。6月6日以来22日ぶりに2位とのゲーム差が1・5に縮まったが、長いシーズン、こういう時もある。新庄監督は「全部勝てるわけがないし。全部負けるわけもないし。生まれた時から今日は負ける日なんですよって決まってたような、ね。そうやって切り替えていきます」。29日西武戦はしっかり勝って、5カード連続勝ち越しで、6月を締める。【永野高輔】

◆日本ハム・達孝太投手が中11日で29日の西武戦に先発する。敵地・ベルーナドームは蒸し暑く、27日に先発した西武・今井が熱中症で緊急降板しており「しっかり水分をとって休息をうまくとりながら、投球間隔を空けながら投げられれば」と表情を引き締めた。プロデビューとなった2022年9月25日の楽天戦(札幌ドーム)から無傷の5連勝中。高卒4年目右腕は「慣れもあるのか、あまり暑くは感じないので、なんかいける気はします」と自信をのぞかせた。

◆「ライオンズ75周年シリーズ」と銘打たれた一戦で、西武OBのG・G・佐藤氏(46)が盟友の中村剛也を捕手にセレモニアルピッチを務めた。北京五輪での〝世紀の落球〟を自虐ネタに、「捕る方は苦手ですが、投げる方は得意です」とノーバウンド投球。「ここ(ベルーナドーム)に来ると、実家に戻ってきたような安心感があります」と話し、最後は「ライオンズの輝く未来を願って、キモティー!」と往年の決めゼリフで締めた。

◆日本ハム・万波中正外野手(25)が「7番・中堅」で先発出場し、0―0の三回、先制の14号ソロを放った。これで同僚のレイエスと本塁打数でリーグトップに並んだ。西武の先発左腕、隅田の初球、147キロの直球をフルスイング。バックスクリーンへ豪快に運び「素晴らしい打撃でした」と自賛した。

◆首位を走る好調のチームを象徴するような打者がいる。日本ハムの田宮裕涼捕手(25)だ。13日に1軍に再昇格すると、ここまで5試合の出場で打率・417(12打数5安打)、2本塁打、4打点(27日時点)。持ち味のシュアな打撃で存在感を放っている。「状態は良い。1軍で打てるようにやってきたので、それがしっかり結果として出ている」たくましい姿を取り戻した。正捕手定着を狙う高卒7年目の今季は開幕から打撃不振で、5月は打率・080(25打数2安打)と低迷。同19日に2軍降格を告げられた。新庄監督から「打撃にしなりを感じない」と指摘され、ファームでは「柔らかくバットを使う」ことを意識。力感を抑えたスイングを身に付け、1軍の舞台に戻り「新しくつかんだ感覚をずっとできている」と手応えをにじませた。暑さ対策もバッチリだ。敵地ベルーナドームは外気が入り込む構造で蒸し暑い。27日は西武・今井が熱中症で緊急降板。「2番・左翼」で先発出場していた田宮は普段、500ミリリットルのペットボトルを4、5本飲むところを10本近く飲み干したという。「チームが勝てるようなプレーができれば」と、万全の備えで試合に臨む。(加藤次郎)

◆西武が逆転勝ち。1―2の八回2死一、二塁から長谷川の2点三塁打で試合をひっくり返した。8回をソロ2本の2失点だった隅田が5月25日以来の7勝目。平良が19セーブ目。日本ハムは万波、水谷の一発で先行したが継投に失敗した。

◆日本ハムは1―1の八回に水谷のソロ本塁打で勝ち越すも、直後に5番手の玉井が長谷川に逆転の2点三塁打を浴び、逃げ切れなかった。外寄りの直球を痛打され、新庄監督は「(決め球の)シュート、スライダーで打たれていたら納得がいったような」と配球を悔やんだ。三回には万波が先制ソロを放ち、好投手の隅田から主導権を握る展開だった。「他のチームが打っていない投手を相手に勝ちにつなげたかった。惜しかった。でも、いいゲーム」とさばさばと語った。(共同)

◆日本ハムの水谷が1―1の八回に先頭で、初球の浮いたチェンジアップを左翼席に運んだ。勝ちには結び付かなかったが「失投だとは思うけど、それを1球で仕留められたのは良かった」と手応えを口にした。三回の左前打を含め、隅田から2安打をマークした。20日以来の先発出場で躍動し「1本(安打が)欲しいという気持ちがあった」と安堵した。

◆西武の隅田は8回2失点で約1カ月ぶりの白星をつかんだ。1―1と追い付いて迎えた八回に先頭の水谷への初球が痛恨のソロとなったが、その後のピンチはしのいだ。その裏に味方が逆転し、チーム単独最多の7勝目となり「諦めずに最後まで投げられた」と安堵した。150キロ台の直球にチェンジアップやフォークボールも光った。前日に今井が熱中症で降板し逆転負けした嫌なムードの中で、左のエースが力投。「感覚が戻ってきた。逆転につながって良かった」とうなずいた。

◆日本ハムは逆転負けで5カード連続のカード勝ち越しは次戦にお預けとなった。「8番・右翼」で先発出場した水谷瞬外野手(24)が1―1の八回に5号ソロを放ったが、空砲に終わった。同点の八回、イニングの先頭打者として右打席に立った水谷が西武の先発左腕、隅田の初球、120キロのチェンジアップをフルスイング。高い放物線で白球を左翼席へ運び「甘めに入ってきたのを一発で捉えられてよかった」と胸を張った。一時勝ち越しとなるアーチを描き、チームメートから手荒い祝福を受けた。〝パイナップルヘア〟と呼ばれる奇抜な髪形をしていることから春季キャンプ地の沖縄・名護市内にあるナゴパイナップルパークのアンバサダーに今季から就任した水谷。ベンチ前で右拳を突き上げる「パイナップルポーズ」を披露し「打つたびにやるので、それを浸透させられるように打っていけたら」と語った。(加藤次郎)

◆天国に届ける逆転勝利だった。西武・隅田知一郎投手(25)が8回2失点、全て空振りの10奪三振で、5月25日以来約1カ月ぶりの白星となるチームトップの7勝目を挙げた。「諦めず最後まで投げられたことがチームの逆転につながってよかった。ボールの角度も含めて、ここ1週間ぐらいで4月のような感覚に戻ってきた感じがしていたので、それをマウンドで久々に出せた」。4試合で4勝0敗、防御率0・58で無双状態だった〝4月の隅田〟が帰ってきた。チームが同点に追いついた直後の八回に先頭・水谷に本塁打を浴び、なお2死一、三塁とピンチが続いたが、4番・野村をチェンジアップで三振に仕留めた。27日の日本ハム戦に先発した今井が四回途中81球で緊急降板。同日に東京・立川市内の病院で検査を受け、「熱中症」と診断された。27日のベルーナドームは気温27・3度、湿度81%だった。28日も幾分和らいだとはいえ、気温28度、湿度65%。ただ、左腕エースは「僕はそんなに感じなかった。まだ暑くてもいける感じ」と頼もしかった。試合後、ベンチ裏通路では裏方を中心に「慎二、勝ったぞ!」との声が上がった。この日は西武でリリーバーとして一時代を築き、2017年に多臓器不全で亡くなった森慎二さん(享年42)の8回目の命日。西口監督にとっても17年は2軍投手コーチを務めていたが、故人に代わってシーズン途中に1軍投手コーチとしてブルペンを担当した経緯もある。森さんの命日にチームはこれで6年連続の白星。指揮官は「首位ファイターズとのこの3連戦に勝ち越したい思いがあったので、この1勝は本当に大きい」と力を込めた。(東山貴実)

◆日本ハムは1―1の八回に水谷のソロ本塁打で勝ち越すも、直後に5番手の玉井が長谷川に逆転の2点三塁打を浴び、逃げ切れなかった。「惜しかったね。良いゲームでしたけど、(相手が)粘り強かった」と新庄剛志監督(53)は脱帽。玉井が外寄りの直球を痛打され「(決め球の)シュート、スライダーで打たれていたら納得がいったような」と配球を悔やんだ。交流戦後に掲げた2勝1敗ペースの望みは残っている。「全部勝てるわけない。今日は生まれたときから負ける日と決まっていた」と球場を後にした。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
41282 0.594
(↓0.009)
-
(-)
72246
(+2)
191
(+3)
66
(+2)
38
(+1)
0.236
(↓0.001)
2.330
(↓0.01)
2
(-)
ORIX
38283 0.576
(↑0.007)
1.5
(↑1)
74255
(+7)
244
(+3)
43
(-)
32
(-)
0.264
(-)
3.260
(-)
3
(-)
ソフトバンク
37303 0.552
(↓0.009)
3
(-)
73261
(-)
209
(+5)
42
(-)
45
(-)
0.246
(↓0.001)
2.650
(↓0.02)
4
(-)
西武
38320 0.543
(↑0.007)
3.5
(↑1)
73191
(+3)
181
(+2)
28
(-)
45
(-)
0.238
(-)
2.420
(↑0.01)
5
(-)
楽天
32362 0.471
(↓0.007)
8.5
(-)
73190
(+3)
227
(+7)
25
(-)
67
(-)
0.240
(-)
2.990
(↓0.07)
6
(-)
ロッテ
28400 0.412
(↑0.009)
12.5
(↑1)
75192
(+5)
246
(-)
38
(+2)
28
(-)
0.222
(-)
3.420
(↑0.05)