ロッテ(☆5対0★)ソフトバンク =リーグ戦10回戦(2025.06.28)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:石川 柊太(3勝2敗0S)
敗戦投手:上沢 直之(5勝5敗0S)

本塁打
【ロッテ】寺地 隆成(5号・1回裏ソロ),ポランコ(5号・4回裏ソロ)

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◆ロッテは初回、寺地のソロなどで幸先良く3点を先制する。そのまま迎えた4回には、ポランコのソロと藤原の適時三塁打で2点を追加し、試合を優位に進めた。投げては、先発・石川柊が6回3安打無失点の好投で今季3勝目。敗れたソフトバンクは、先発・上沢が振るわず、打線も沈黙した。

◆ソフトバンク先発の上沢直之投手(31)が、2試合連続で初回に3点を失った。1死から2番寺地に左翼越えの先制ソロを許すと、なお2死二塁で西川に左翼線適時二塁打を浴びた。2死一、二塁ではソトに右前適時打を打たれた。上沢は前回登板の21日阪神戦(甲子園)でも1回に3失点。結果的に5回3失点にまとめたが、今季4敗目を喫していた。その後、ポランコに5号ソロを浴びるなど6回7安打5失点(自責点は4)で降板した。

◆ソフトバンクがリーグ戦再開後の初黒星を喫した。先発の上沢直之投手(31)が6回7安打5失点(自責点は4)。1回に4被安打3失点で2試合連続となる初回3失点となった。上沢は今季5敗目。打線は昨オフにソフトバンクから国内FAで移籍した石川柊太投手(33)の前に6回無得点に封じられた。現在リーグ3位のソフトバンク。敗れた首位日本ハムとの3ゲーム差は変わらないが、2位オリックスとは1・5ゲーム差が開き、4位西武には0・5ゲーム差に迫られた。

◆ロッテは打線がつながり、ソフトバンク戦は7試合ぶりの勝利となった。土曜日の連敗は「10」でストップした。序盤から攻め立てた。寺地のソロ本塁打で口火を切ると、続く安田が二塁打。2死二塁から西川が三塁線を破る適時二塁打で2点目。さらにソトが右前適時打を放ち、初回に3点を奪取した。4回にも1軍復帰後即スタメンのポランコのソロ本塁打と藤原の適時三塁打で突き放した。先発の石川柊は6回3安打無失点と好投し2連勝、今季3勝目を挙げた。「調子自体はあまり良くはなかったんですけど、序盤に点を取ってもらってその余裕もあったので徐々に感覚的にもまとまってきて投げられたかなという感じです。守備に助けられ、風に助けられみたいな感じだったので、もっと長い回を投げたいと思いながらも最低限の仕事はできたのかなって思います」と振り返った。

◆ソフトバンクが今季5度目の完封負けを喫した。ロッテ石川柊の前に6回無得点。昨オフFA移籍した右腕に古巣戦の初勝利を献上した。前日27日に10号満塁本塁打を放った山川穂高内野手(33)は4打数無安打。6回1死一塁で左翼に大飛球を放ったが、風に押し戻されフェンス手前で失速した。2戦連発とはならず、小久保裕紀監督は「(打球が)上がりすぎた。あの角度ではなかなか入らない」と肩を落とした。

◆ロッテ「夏男」のグレゴリー・ポランコ外野手(33)が夏を知らせる1本を放った。この日に1軍復帰し「6番DH」で先発。3点リードの4回に左中間へソロを放つと、ベンチの仲間に向かって指さしして喜んだ。打撃不振で2軍調整になったが「積極的に打ちにいくことを意識して練習してきた」とパワーアップして帰ってきた。「(2軍施設のある)ウラワ、アツイ」とファームでは堪える暑さだったようだが「ドミニカは1年以上暖かいので、その暖かい季節に体が良くなるし、動けます」と今季も夏男ぶりを発揮する。ロッテ吉井監督「寺地の1発が効いた。ルーキーの時、去年のワンスイング目がああいうあたりで、あれが寺地の特徴だって聞いていて、久しぶりに出た。調子はいいんじゃないか」ロッテ石川柊(3勝目)「試合前ブルペンでは良くなかったんですけど、3回ぐらいからカットボールとか自分の中で調整して、いい感じで投げられた。いい部分はあるので、もっと良くしていきたい」

◆ソフトバンクが、痛恨の今季5度目の完封負けを喫した。ロッテ先発は昨年までチームに在籍した石川柊太。今季3度目の対決で、初の白星を献上した。6回まで石川柊に散発3安打無得点に封じ込まれたが、大きな誤算は先発上沢直之投手(31)の立ち上がりだった。初回1死から寺地に先制の5号ソロを被弾。その後も安田、西川の二塁打とソトの適時打などで計3失点。出ばなをくじかれた。「1週間前と同じコメントになりますけど、初回3点を2試合連続で取られたらなかなかね」。試合後、小久保監督は厳しい表情で振り返った。上沢の前回先発は21日の阪神戦(甲子園)。この日と同じように、初回に3点を失った。終わってみればこの3失点のみだったが、打線も沈黙。阪神先発の大竹に5回1安打無失点に封じられ、完封負けした。阪神大竹、ロッテ石川柊と2戦続けてホークス出身者に勝ち星。「ボール自体は悪くなかったと思う。直球がよかったので押して行ったら、相手が待っている球になってしまった。(初回の)ホームランの1本に抑えていれば展開も変わっていたと思う」と上沢は唇をかんだ。4回にもポランコに1発を許すなど計5失点(自責は4)。5敗目を喫した。ロッテ戦の連勝も6でストップ。6年ぶりの交流戦Vの勢いでリーグ戦再開からの加速を狙うも、流れは途切れた。だが首位日本ハムも敗れ、ゲーム差は3のまま。6月最終戦をきっちり勝って、次カードの日本ハム3連戦に弾みをつける。【佐竹英治】

◆ソフトバンク山川穂高内野手(33)の2戦連発はならなかった。5点を追う6回1死一塁で回ってきた第3打席。ロッテ石川柊のカットボールを左翼へ高々と打ち上げた。打席で柵越えを確信したかのようにバットを放り投げたが、風にも押され、左飛に終わった。「ちょっと打球が上がりすぎました」と悔しげな表情だった。

◆ロッテ・田中晴也投手(21)が29日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に先発する。ソフトバンクとは初対戦で、チームトップとなる4勝目を懸けて今季9試合目の先発登板だ。「長打を打てる打者が多いのと、足のある打者もいると思う。走者を溜めないことが大事だと思うので、イニングの先頭を全力で打ち取りにいきます」と相手打線を分析した田中晴。前回18日の阪神戦(甲子園)では4回?を8安打3四球で3失点と今季ワーストの内容だっただけに「とにかく先発として、より長いイニングを少ない失点で投げられるように頑張りたい」と修正を誓った。今季はここまで、ほぼ中10日以上の間隔を空けながら3勝4敗、防御率2・47。3年目の有望株には厳格な登板間隔の管理がなされてきた。だが、急性腰痛で小島、右肘炎症で西野が離脱中と先発ローテの台所事情は依然苦しいまま。球宴直前には7連戦が控えており、建山投手コーチは「そのタイミングは、常に図っている。球宴休みまでにその時が来るかも」と田中晴の中6日登板の解禁の可能性をほのめかす。田中晴は「自分はできると思っていますし、できるように準備してきました」と望むところ。プロスペクト(有望株)が本格的にローテ入りとなるか。(片岡将)

◆ロッテは「2番・捕手」で先発した寺地隆成捕手(19)が一回に左越え5号先制ソロを放った。2年目の俊英が、いきなり大仕事をやってのけた。初回、打席に立った寺地は上沢が投じた2球目の外角高め149キロに合わせたようなスイングだったが、高々と舞い上がった打球はぐんぐんと伸びて左翼席に着弾した。「打ったのはストレートです。久しぶりに長打が打てましたし、まず先制点を取ることが出来て良かったです。次も頑張ります」と寺地。ダイヤモンドを一周するやプロテクターを慌ただしく身に着け、先発の石川柊と打ち合わせ。守備に向けて気持ちを切り替えていた。打線は寺地の一発に刺激を受けたか、西川の左翼線適時二塁打とソトの右翼線適時打でさらに2点を加えて初回に3点を奪った。

◆ロッテは石川柊がテンポ良く6回を散発3安打の無失点とし、3勝目を挙げた。打線は一回に寺地のソロや西川の適時二塁打などで3点を先制し、四回にも2点。ソフトバンクは上沢が6回5失点と不安定で、打線も元気がなかった。

◆ロッテは石川柊がテンポ良く6回を散発3安打の無失点とし、3勝目を挙げた。打線は一回に寺地のソロや西川の適時二塁打などで3点を先制し、四回にも2点。ソフトバンクは上沢が6回5失点と不安定で、打線も元気がなかった。ロッテの高卒2年目・寺地が今季5号本塁打。ロッテ(前身を含む)の高卒2年目以内の選手がシーズン5本以上を放ったのは、2004年の西岡剛(2年目=6本)以来21年ぶり。寺地は現在19歳10カ月。西岡は10代では通算2本で、ロッテ選手が10代で通算5本以上打ったのは、1955-56年の榎本喜八(31本)、55-56年の葛城隆雄(15本)に次いで69年ぶり3人目。

◆2年目のロッテ・寺地隆成捕手(19)が一回に左越えへ先制の5号ソロ。ロッテ(前身を含む)の高卒2年目以内の選手がシーズン5本以上を放ったのは、2004年の西岡剛以来21年ぶりとなった。一回、上沢が投じた外角高めの直球を左翼席に運んだ。持ち味の逆方向への一発に「やっと出た。あれが真骨頂。上沢さんは真っすぐが来ていると思ったので真っすぐ待ちだった」と狙いを定めて振り抜いた。高知・明徳義塾高から2024年にドラフト5位で入団した。東京・墨田区出身。父の種寿(たねとし)さん(65)は世界大会優勝3回を誇る剣道最高位の八段。寺地自身も小学6年時に剣道を経験したが、野球の道を選んだ。「父は自分が野球をやりたいと言っても反対せずに応援してくれた。手首の使い方やバットを縦に振る意識は剣道の経験が生きていると思う」と話す。2番打者に定着し、規定打席到達にあと22打席ながら打率・275と健闘中。吉井監督が「もうチームの中心選手」と目を細める俊英が、チームを加速させるか。(片岡将)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
41282 0.594
(↓0.009)
-
(-)
72246
(+2)
191
(+3)
66
(+2)
38
(+1)
0.236
(↓0.001)
2.330
(↓0.01)
2
(-)
ORIX
38283 0.576
(↑0.007)
1.5
(↑1)
74255
(+7)
244
(+3)
43
(-)
32
(-)
0.264
(-)
3.260
(-)
3
(-)
ソフトバンク
37303 0.552
(↓0.009)
3
(-)
73261
(-)
209
(+5)
42
(-)
45
(-)
0.246
(↓0.001)
2.650
(↓0.02)
4
(-)
西武
38320 0.543
(↑0.007)
3.5
(↑1)
73191
(+3)
181
(+2)
28
(-)
45
(-)
0.238
(-)
2.420
(↑0.01)
5
(-)
楽天
32362 0.471
(↓0.007)
8.5
(-)
73190
(+3)
227
(+7)
25
(-)
67
(-)
0.240
(-)
2.990
(↓0.07)
6
(-)
ロッテ
28400 0.412
(↑0.009)
12.5
(↑1)
75192
(+5)
246
(-)
38
(+2)
28
(-)
0.222
(-)
3.420
(↑0.05)