中日(★1対2☆)広島 =リーグ戦10回戦(2025.06.28)・バンテリンドーム=
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広島
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中日
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勝利投手:玉村 昇悟(4勝6敗0S)
(セーブ:ハーン(1勝1敗4S))
敗戦投手:涌井 秀章(4勝3敗0S)
  DAZN
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◆広島は1点を追う6回表、小園の適時三塁打で2点を奪い、逆転に成功する。投げては、先発・玉村が6回途中1失点。その後は4人の継投で逃げ切り、玉村は今季4勝目を挙げた。敗れた中日は先発・涌井が好投を見せるも、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。

◆中日は前日27日の同カードで移籍後初タイムリーを放った佐藤龍世内野手(28)をこの日も「6番三塁」で起用した。先発は涌井秀章投手(39)が務める。広島は打撃好調の大盛穂外野手(28)が「1番中堅」。「7番三塁」にベテラン田中広輔内野手(35)を起用した。先発は玉村昇悟投手(24)。また、前日27日にベンチ外だった栗林良吏投手(28)はベンチ入りした。

◆井上一樹監督(53)のリクエストが成功し、中日が1点を先制した。3回2死一、二塁でジェイソン・ボスラー外野手(31)が右前打。二塁走者の岡林勇希外野手(23)が俊足を飛ばして本塁へ突入。だが広島の右翼・末包昇大外野手(29)からの好返球があり、タッチアウトと判定された。間一髪のプレーに対し、広島坂倉将吾捕手(27)のタッチをかいくぐったことを確信していたのか、岡林はセーフを主張。すぐさま中日ベンチがリクエストを要求した。リプレー検証の結果、判定が覆ってセーフ。スタンドは中日ファンの大歓声に包まれた。

◆広島小園海斗内野手(25)がチームを救った。0-1の6回2死一、三塁。中日涌井の初球、140キロのスライダーを捉え、右越えの逆転2点適時三塁打を放った。4回まで涌井の前に無安打。完ぺきに抑えられていたが、勝負強さを発揮。ワンチャンスを逃さず、得点につなげた。先発玉村昇悟投手(24)は3回に1点を失いながらも、粘りの投球。4回は3者連続三振と力投した。味方打線が逆転した直後の6回、無死一、二塁のピンチを招いて降板したものの、2番手の中崎翔太投手(32)が踏ん張った。犠打で1死二、三塁とされた後、宇佐見、代打・大島を連続三振。好リリーフでリードを守り切った。救援陣の踏ん張りで連敗を阻止。チームは再び貯金1とした。▽広島小園(6回に逆転の2点適時三塁打)「『無』でいきました。焦らず、自分のスイングをしようと。いいところに飛んでくれたかな。(得点圏打率4割超えに)なぜか打てる。自分でも分からないです」

◆中日が3連勝を逃し、借金は再び5に膨らんだ。先制したのは中日だった。3回2死一、二塁でジェイソン・ボスラー外野手(31)が右前打。二塁走者の岡林勇希外野手(23)が俊足を飛ばして本塁へ突入。タッチアウトと判定されたが、間一髪のプレーに対し、中日ベンチがリクエストを要求。リプレー検証の結果、判定が覆ってセーフとなり、貴重な1点をもぎとった。投げては先発涌井秀章投手(39)が4回まで無安打の投球。だが6回、広島小園に逆転の2点適時三塁打を許した。結局、涌井は6回2失点で降板。打線の援護もなく、今季5勝目をつかめなかった。

◆中日が接戦をものにできず3連勝を逃し、借金が再び5に膨らんだ。見せ場はあった。1-2の最終回、2死一、三塁の場面、代走の三塁走者・尾田が本盗を狙ったが、広島バッテリーに封じられてアウトに。先発涌井秀章投手(39)は4回まで無安打と好投したが、6回、広島小園に逆転の2点適時三塁打を許し、結局、涌井は6回4安打2失点で降板。打線の援護がなく、今季3敗目を喫した。

◆まさかの結末奇襲にも慌てず落ち着いていた広島バッテリー本盗を防ぎゲームセット?プロ野球(2025/6/28)??中日×広島??Live on DAZN #オレをみろ#carp pic.twitter.com/gUVcTh71jM

◆中日は本盗失敗で3連勝を逃し、借金が5に膨らんだ。1-2の9回2死一、三塁、代走の三塁走者・尾田が本盗を仕掛けたが、結果はアウトに。審判団にコリジョンルール適用か否かも確認した井上監督は「思い切ってチャレンジしようと思って。最後はコリジョンかなという部分も、ちょっとあったんだけど。あれでないって言われたら」と渋い表情を浮かべていた。

◆広島が連敗を阻止した。小園海斗内野手(25)がチームを救った。0-1の6回2死一、三塁、中日涌井の初球、140キロのスライダーを捉え、右越えの逆転2点適時三塁打を放った。4回まで涌井の前に無安打。完ぺきに抑えられていたが、得点圏打率4割超えの勝負強さを発揮した。先発玉村昇悟投手(24)は6回途中1失点で今季4勝目をマーク。2番手の中崎翔太投手(32)が6回のピンチをしのぎ、7回は森浦大輔投手(27)、8回は栗林良吏投手(28)、9回はテイラー・ハーン投手(30)とつないで1点を守り切った。ハーンは4セーブ目を挙げた。

◆広島リリーフ陣が魂のリレーで勝利に導いた。リードは1点。8回からダブルストッパーの一角、栗林良吏投手が登板し、細川、ボスラー、佐藤を圧巻の3者連続三振に斬った。「(決め球は)全員フォークです。どんどん状態を上げていくしかないと思いますし、それが信頼にもつながると思います」。前日27日は体の張りでベンチ外だったが、心配無用の3者連続三振だった。栗林だけではない。味方が逆転した直後の6回に先発玉村が無死一、二塁のピンチを招いて降板。ここを2番手のベテラン中崎がしのいだ。犠打で1死二、三塁とされた後、宇佐見、代打大島を連続三振。新井監督は「今日はザキ(中崎)でしょ。本当に、すごいピッチングをしてくれましたね」と絶賛した。そこから、森浦、栗林とつなぎ、最後はもう1人の守護神ハーンが締めて4セーブ目。信頼できるブルペン陣が再び貯金1をもたらせた。▽広島玉村(6回途中1失点で4勝目)「バント失敗と点を取ってもらった後に四球出して、いい流れを断ち切る感じでやっていた。中継ぎの人と野手の人に勝たせてもらったので、次はちゃんと両方の仕事をやれるようにしたい」▽広島ハーン(最終回に本盗を阻止して4セーブ目)「しっかり対応できたと思います。一塁走者が動いたのが見えたので冷静にプレートを外した。その後、サードを見たら、スタートを切っていたので冷静に送球しました」

◆広島が接戦を制し、逆転勝ちした。先発した玉村昇悟投手(24)は六回途中まで投げ、1失点で今季4勝目を手にした。玉村は立ち上がりから走者を出しながらも粘りの投球を見せていたが、三回に2死一、二塁からボスラー(前マリナーズ)に右前適時打を打たれ、先取点を奪われた。1点リードの六回にも無死一、二塁のピンチを招くが、2番手の中崎が好リリーフ。無失点で切り抜けた。打線は中日先発・涌井を前に五回まで1安打に封じられていたが、1点を追う六回に2死一、三塁の好機を作り、小園が右翼越えの2点三塁打で逆転した。

◆広島は先発した玉村昇悟投手(24)は六回途中まで投げ、1失点で今季4勝目を手にした。その後は救援陣が好リリーフを見せ、九回には中日側が仕掛けた本盗も防いだ。

◆左翼席を真っ赤に染めた鯉党の声援に押され、白球が右翼フェンス手前まで飛んでいった。広島・小園海斗(25)が逆転の2点三塁打。三塁ベース上で右手を突き上げた。「普通にライトフライかなと思ったんですけど、いいところに飛んでくれた。ここのところ打点を挙げられていなかったので、きょうは挙げられてよかった」打線は中日先発・涌井の投球術に苦戦し、五回まで1安打。嫌な空気が漂っていたが、0-1の六回2死一、三塁の好機で小園がひと振りで決めた。初球の変化球をとらえ、右越えへ。5月は22試合で打率・185と不振に陥ったが、6月は21試合で打率・369と復調。今季は得点圏打率でもリーグトップ「・419」と勝負強さを発揮しており、新井監督も「本当、勝負強い打者だからね。期待してみていましたよ」と目を細めた。チームはリーグ戦再開後初勝利をつかみ、巨人を勝率4毛差で上回って2位に浮上。救援陣も踏ん張り、1点差で競り勝った。6月最後のゲームとなる29日の中日戦(バンテリンドーム)も制し、勝負の夏へ弾みをつける。(西垣戸理大)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
39312 0.557
(↑0.006)
-
(-)
71241
(+2)
165
(-)
40
(+1)
62
(+1)
0.243
(-)
2.050
(↑0.03)
2
(1↑)
広島
34332 0.507
(↑0.007)
3.5
(-)
74228
(+2)
213
(+1)
32
(-)
33
(-)
0.246
(↓0.001)
2.790
(↑0.03)
3
(1↓)
巨人
36352 0.507
(↑0.007)
3.5
(-)
70213
(+5)
220
(-)
44
(-)
32
(+1)
0.240
(-)
2.690
(↑0.04)
4
(1↓)
DeNA
33343 0.493
(↓0.007)
4.5
(↓1)
73222
(-)
198
(+5)
38
(-)
37
(-)
0.229
(-)
2.630
(↓0.04)
5
(-)
中日
32372 0.464
(↓0.007)
6.5
(↓1)
72169
(+1)
214
(+2)
31
(-)
48
(+1)
0.222
(↑0.001
2.840
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
20443 0.313
(↓0.004)
16
(↓1)
76177
(-)
277
(+2)
31
(-)
28
(+1)
0.223
(-)
3.680
(↑0.02)