1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 7 | 1 | 0 |
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1X | 4 | 9 | 1 | 2 |
勝利投手:石山 泰稚(2勝1敗13S) 敗戦投手:及川 雅貴(3勝3敗0S) 本塁打 |

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◆ヤクルトは3点を追う7回裏、並木のソロとオスナの2ランが飛び出し、試合を振り出しに戻す。その後9回には、2死二塁から相手失策の間に走者が生還し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、5番手・石山が今季2勝目。敗れた阪神は、9回の好機であと1本が出なかった。
◆阪神はリーグ戦再開初戦に挑む。中野拓夢内野手(28)が「2番二塁」でスタメン。前戦の22日ソフトバンク戦(甲子園)で頭部に死球を受け途中交代。同日に病院を受診し「頭部打撲」と診断されていたが離脱することなく今季開幕から71試合連続の先発出場となった。23年から2年連続全試合に出場し今季もここまで全試合に先発出場。スタメン出場は昨年7月19日広島戦(甲子園)から127試合続いている。先発は村上頌樹投手(27)。リーグトップタイ7勝を挙げる右腕が8勝目を目指し27歳初のマウンドに上がる。交流戦では3試合に登板し勝利がなかった。
◆ヤクルト伊藤琉偉内野手(22)が背番号110のユニホームを着用し、「8番遊撃」でスタメン出場した。普段は背番号67だが、何らかのハプニングが発生したと見られる。背中の名前も「KIYA」。木谷良平打撃投手のユニホームだった。意図したかは不明だが「110(いとう)」だった。ただ3回先頭の第1打席では背番号67。試合中に自らのユニホームが届いた模様で、それに着替え、打席に入った。いつものユニホームに戻った第1打席は、阪神村上から中前打を放って、チャンスメークした。
◆阪神小幡竜平内野手(24)が好守備を披露した。2回無死からヤクルト先頭宮本が放った二遊間へのライナー性の打球に横っ跳び。ノーバウンドで捕球し中前打かと思われた打球をアウトとした。小幡はこの日まで10試合連続で遊撃のスタメン。打撃では前戦まで9試合連続で安打を放っていた。
◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29)のバットが折れて観客席に飛び込んだ。3回の先頭打者として打席に入ったヘルナンデス。ヤクルト先発ランバートの152キロ直球を打つもバットが根元から折れてファウルになった。折れたバットは三塁ベンチ上方あたりに飛びフェンスも越えて観客席へ。折れたバットが目の前に飛んできた観客の男性は驚きながら避けるしぐさを見せた。
◆阪神森下翔太外野手(24)が、第2打席でバントの構えを見せた。0-0で迎えた4回、先頭の中野が中前打で出塁。無死一塁で打席に立った森下は、ヤクルト・ランバートの初球の直球にバントの構え。これはファウルとなったが、5球目を捉えた内野安打が相手の悪送球を誘い、先制に成功する形となった。森下は22日ソフトバンク戦(甲子園)まで、4試合連続無安打。プロ3年目の今シーズンまで犠打はまだないが、懸命な姿勢から先制点につながった。
◆阪神中野拓夢内野手(28)が好走塁から相手のミスを誘い先制のホームを踏んだ。0-0の4回。先頭打者として打席に入りチーム初安打となる中前打で出塁した。続く森下翔太外野手(24)の打席。三塁への内野安打となる緩いゴロを放った。一塁走者の中野はスタートを切っており二塁をまわって一気に三塁へ。相手一塁手から三塁手への送球がそれて中野はそのまま本塁に生還した。中野は22日ソフトバンク戦(甲子園)で頭部に死球を受けて途中交代。「頭部打撲」と診断されていたが、この日も「2番二塁」で先発出場し元気な姿を見せた。
◆阪神が得点を挙げた直後に雨天のため中断となった。0-0で迎えた4回に先頭の中野拓夢内野手(24)の中前打から相手のミスも絡み先制。その後2死一、二塁としてラモン・ヘルナンデス内野手(29)の10日西武戦(ベルーナドーム)以来12試合ぶり打点となる中前適時打で2点目を追加した。この攻撃中に強まっていた雨の影響で得点直後に両チームの選手がベンチに引き揚げることになった。
◆雨天で一時中断となった。4回表の阪神の攻撃中から雨が強くなった。阪神ヘルナンデスが4回表2死一、二塁から中前適時打を放って、阪神2点リードとなった後、午後7時5分に審判が中断をコールした。
◆阪神の球団マスコット、トラッキーが試合前、"つば九郎"と握手した。担当者の死去に伴い、活動休止中のつば九郎。そのぬいぐるみを一塁側ベンチに見つけると、帽子を取ってから深々と一礼した。それからつば九郎のぬいぐるみの"右羽"を熱く握った。5回終了時には、つば九郎のように「空中くるりんぱ」を披露。球場を盛り上げた。
◆ヤクルト田口麗斗投手(29)が、アクシデントで緊急降板した。0-3の7回から2番手で登板。1死から近本への初球、外角低めに136キロ直球が外れた後、タイムを取った。そのままベンチに退き、高津監督は矢崎への交代を告げた。田口はわずか6球で、思わぬ形で降板となった。試合後、高津監督は「下半身の状態です。ちょっとイニングの頭のピッチング練習からおかしいなって思っていた。大事に至らないことを願うばかりです」と説明した。
◆阪神村上頌樹投手(27)が2本塁打で同点とされた。6回まで無失点投球。7回を3点リードで迎えた。1死から並木に左越えソロを浴び2点差。2死一塁から無安打に抑えていた4番オスナに左越えの2ランを許して一気に追いつかれた。1試合でも1イニングでも2本の本塁打を浴びたのはルーキーイヤーの21年8月28日広島戦(マツダスタジアム)以来4シーズンぶりとなった。ヤクルト戦での失点は23年8月11日の京セラドーム大阪での試合の4回以来26イニングぶりとなった。7回3失点で降板。4試合連続で勝利投手となれず8勝目はお預けとなった。
◆ヤクルトが今季4度目のサヨナラ勝ちを決めた。同点の9回2死二塁から内山の三塁ゴロが阪神高寺のエラーを誘い、サヨナラ勝ちした。6日ソフトバンク戦以来のサヨナラ勝利だった。1発攻勢で食らいついた。3点を追う7回。1死から並木が左翼への2号ソロで反撃ののろしを上げた。さらに2死一塁からオスナが4号2ランで試合を振り出しに戻した。阪神先発村上に6回まで無得点に抑えられていたが、7回に2発で追いついた。先発ランバートは6回6安打3失点(自責1)。失点には味方の悪送球やパスボールが絡むなど守備の乱れで先行されたが、試合をつくった。リーグ再開の初戦を白星で飾り、借金を23に減らした。
◆阪神がリーグ再開初戦で、今季5度目のサヨナラ負けを喫した。3-3で迎えた9回、3番手及川雅貴投手(24)は先頭岩田に二塁内野安打で出塁を許すなど2死二塁のピンチを招いた。迎えた3番内山のゴロを三塁高寺がはじき、一気に二走並木が生還。逆転でのサヨナラ負けとなった。先制は阪神。4回、初対戦のヤクルト・ランバートからワンチャンスをものにした。先頭の中野拓夢内野手(28)が中前打で出塁すると、続く森下翔太外野手(24)の三塁への内野安打が相手の悪送球を誘い、中野は一気に生還。さらに2死一、二塁でヘルナンデスが中前適時打を放ち2点目。2-0のまま迎えた6回には2死二、三塁から相手の捕逸により3点目を追加した。しかし7回、粘投を続けていた先発の村上頌樹投手(27)が1死から並木にソロ本塁打を浴びると、2死一塁から今度はオスナにカットボールを左翼スタンドへ運ばれ2ランを許し、一時同点に追いつかれた。村上は7回8安打3失点で、4試合連続で白星なし。降雨で約20分の中断もあった接戦をものにできず、逆転負けを喫した。
◆阪神がリーグ再開初戦で、今季5度目のサヨナラ負けを喫した。3-3で迎えた9回、3番手及川雅貴投手(24)は先頭岩田に二塁内野安打で出塁を許すなど2死二塁のピンチを招いた。迎えた3番内山のゴロを三塁高寺望夢がはじき痛恨の失策となり、一気に二走並木が生還。逆転でのサヨナラ負けとなった。藤川球児監督(44)は高寺について「それも使っているこちらの(責任の)ところですから。またあした、顔を上げて戦ってくれればというところですね」と責めず。打線は2番中野の好走塁もあり、初対戦のヤクルト・ランバートから先制に成功したが「また明日、しっかり日々新たにゲームをやっていく。そこに尽きると思います」と次戦だけを見据えていた。
◆阪神高寺望夢内野手(22)が痛恨のサヨナラ適時失策を喫した。9回表に先頭で代打登場し、死球で出塁。そのまま三塁守備に入った。同点で迎えた9回裏2死二塁。3番内山の難しいバウンドのゴロをさばききれず、後逸した。試合後は「申し訳ない気持ちしかないです。申し訳ないです。しっかり練習して次に生かすしかないと思います」と神妙な表情。それでも藤川監督は「それも使っているこちらの(責任の)ところですから。また明日、顔を上げて戦ってくれればというところですね」と若虎の胸中を思いやった。
◆阪神小幡竜平内野手(24)が10戦連続安打を記録した。2点リードの6回1死一塁、1ストライクから右腕ランバートの高め直球を左前にはじき返し、この回の追加点をお膳立てした。「最初の2打席は三振しているんで。最初の入りを大事にしたい」。試合後は謙虚に振り返ったが、遊撃守備でも2回に先頭宮本の二遊間ライナーをダイビングキャッチ。攻守に存在感が光った。
◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(32)が右前腕部の負傷で出場選手登録を抹消された。20日オリックス戦で死球を受けていた。21日同戦は先発出場も3打席に立った後、途中交代。22日同戦はベンチ入りメンバーを外れていた。前日26日の練習にも姿を見せていなかった。試合後、高津監督は「デッドボールからですね。これ以上(主力に)抜けられたらと思って、ずっと状態を見て、いろいろ調整はしてきたのですけど...。今日、判断することになりました」と説明した。サンタナは今季60試合に出場し、打率2割7分4厘、3本塁打、15打点をマークしていた。ファームからは松本直樹捕手(31)が1軍に昇格した。
◆明るいツバメに最後に幸運が舞い降りた。ヤクルトが今季4度目のサヨナラ勝ちを決めた。同点の9回2死二塁、内山が三遊間へのゴロを放った。打球を三塁手・高寺が後逸。その間に二塁から並木が俊足を飛ばして生還した。6日ソフトバンク戦以来のサヨナラ勝利だった。リーグ再開の試合前、高津監督は選手たちに訓示。「シーズン中、いくつかの区切りの時がある。今日が一番大事。寝て起きて、明日になれば、明日の試合が一番大事」と一戦必勝の思いを説いた。最下位に沈む中で戦うテーマは「明るく」と置く。6回2死二、三塁の守備では捕逸で3点目を献上しても、指揮官は暗い顔を見せなかった。サンタナが、20日オリックス戦の死球の影響でこの日に登録抹消となった。中心打者の1人を欠く戦いでも7回は並木のソロ、オスナの2ランと1発攻勢で3点の劣勢から追いついた。「苦しいと言ったら選手に失礼。今いるメンバーがベストメンバー。選手が気持ちよくノビノビとプレーできる環境だけは整えてあげたい」と高津監督。まだ借金は23。ただ明るく、前を向いて戦う。【上田悠太】
◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が25打席ぶりの適時打で、一時リードを拡大した。1点先制直後の4回2死一、二塁。先発ランバートの初球直球を捉えて、詰まりながらも中前に運んだ。一気に二走佐藤輝を生還させる、10日西武戦以来の適時打。「積極的に打ちにいく準備はできていたよ。ゾーンにきた球に確実にコンタクトするイメージを持って、高い集中力で臨めた打席だったね」と振り返った。
◆阪神の湯浅京己投手(25)と門別啓人投手(20)が出場選手登録された。ともに救援として24日のくふうハヤテ戦(ちゅーる)で1回無失点と好投。翌25日から1軍の練習に合流していた。交流戦では苦しんだ救援陣だが、リーグ戦再開のタイミングで心強い2人のリリーバーを加えて好スタートを目指す。
◆ヤクルトの助っ人砲、ドミンゴ・サンタナ外野手(32)が出場選手登録を抹消された。20日のオリックス戦(神宮)で右手付近に死球を受けていた。22日の同戦はベンチ入りメンバーから外れ、試合後に高津監督は「きょうはちょっとゲームに出られなかったですね。本人からそういう話があって。デットボール(の影響)です」と話していた。今季は60試合に出場し、打率・274、3本塁打、15打点を記録していた。松本直樹捕手(31)が1軍に昇格した。
◆リーグ戦が再開。阪神はリーグトップタイの7勝を挙げている村上頌樹投手(27)が先発する。交流戦を終えて、現在2位と3・5ゲーム差の首位。5番までは不動のメンバーが並び、6番には遊撃の小幡竜平内野手(24)が起用された。
◆28日の9回戦に阪神のジョン・デュプランティエ投手(30)=前ドジャース3A=はキャッチボールなどで調整した。今季は10試合に先発して3勝3敗、防御率1・66。"伝家の宝刀"カーブを武器にリーグ2位の79奪三振を誇り、先発ローテの一角として存在感を示している。前回登板の6月19日・ロッテ戦(甲子園)では来日初の完封勝利を記録。中8日での登板に、「投球フォームの中のタイミングや体重移動の方向性をしっかり確立することに取り組んでいた。少し日数もあったので、しっかり回復できているプラス面もあるが、やることはいつもと一緒だったので、いい状態を維持するために取り組んでいた」と話した。ヤクルトは5月3日(甲子園)に初勝利を挙げた相手。それでも、「過去は過去で、あしたは新しい1日っていうところ」と泰然自若。「まず自分らしく投球していく中で、スカウトの人たちが相手の情報をそろえてくれて、それに対してどういうふうに取り組んでいくか。あした投げるのがすごく楽しみです」と登板を心待ちにした。
◆阪神のラモン・ヘルナンデス内野手(29)=前メキシカンリーグ=の折れたバットがスタンドに飛び込むアクシデントに、球場が騒然とした。ヘルナンデスは「7番・三塁」で出場。三回先頭での打席で、カウント0-1からヤクルトの先発・ランバートが投じた内角直球に、バットをへし折られた。打球は三塁ファウルゾーンに転がるも、折れたバットが高々と弧を描いて三塁側内野席へ。阪神のユニホームを着た男性の下半身付近に当たったように見られたが、座席に訪れた球場スタッフにはバットを渡す様子があり、無事だったようだ。ヘルナンデスはこの後空振りの三振に倒れた。
◆阪神が小技を使って先制に成功した。0―0の四回。先頭の中野が安打で出塁して無死一塁から打席に立った森下が、初球で走りながらバントを企図。三塁線に切れてファウルとなったが、プロ入り1度も犠打を記録していない森下には珍しいシーンだった。この後カウント2-2となってエンドランを仕掛け、森下は変化球を食らいついて三塁線の内野安打を記録。5試合、20打席ぶりの安打を記録した。この内野安打の送球間に中野は一気に三塁へ。この走塁を刺そうとした一塁・オスナの三塁送球の悪送球を誘い、一気に中野が生還。ヤクルト守備陣を見事にかき乱し、リーグ戦開幕の初戦で先制点を奪った。
◆阪神が2-0でリードした四回2死一、三塁、阪神の8番・坂本誠志郎捕手(31)が打席に向かったところで、雨脚が強まり、試合が中断となった。
◆阪神の先発・村上頌樹投手(27)は五回にこの日最大のピンチを迎えるも、無失点で抑えて8勝目の権利を手にした。2―0の五回、先頭で投手のランバートに右前打を許すと、犠打と四球、さらに安打で1死満塁となる。さらに4番・オスナにも2ボールとなるが、次の高め直球で二飛に仕留めると、宮本は二ゴロに打ち取って3アウト。中断も挟み、難しい試合展開ながらも反撃を許さず、無失点で中盤まで投げ切った。
◆阪神の先発・村上頌樹投手(27)は七回、2被弾3失点で同点を許した。3点の援護をもらって上がった七回のマウンドで、まさかの失点となってしまった。先頭の代打・岩田はあっさりと中飛に仕留めたが、トップに戻って1番・並木に左翼スタンドへのソロ本塁打を浴びた。これでスコアは3-1に。それでも続く武岡を三直で打ち取って2死とした。しかし3番・内山に中前打を浴びて走者を背負うと、4番・オスナにとらえられた打球が左翼席最前列へ飛び込んだ。まさかの1イニング2被弾、3失点で試合は振り出しに。村上の1試合2被弾、1イニング2被弾はともにプロ2度目の登板となった2021年8月28日の広島戦(マツダ)以来約4年ぶりとなった。
◆ヤクルトのピーター・ランバート投手(28)が先発し、6回100球を投げ6安打3失点(自責点1)と粘投したが打線の援護がなく、4月5日の中日戦(神宮)以来となる2勝目はならなかった。「6イニング投げられたことは良かったが、四回の失点の内容が反省点」悔やんだのは四回の場面だ。先頭・中野に中前打とされると、続く森下の三塁内野安打で一走・中野が一気に三塁へ。三塁手・武岡からの送球を捕球した一塁手・オスナが三塁へ悪送球し、先制を許した。続く佐藤輝に四球を与えるなど2死一、二塁となった後、ヘルナンデスに中前適時打とされた。来日1年目の今季は11試合に登板し、防御率3.00と奮闘しているがわずか1勝(6敗)にとどまっている。
◆ヤクルトの助っ人砲、ホセ・オスナ内野手(32)が1-3の七回に今季4号となる同点2ランを放った。1死から1番・並木が2号ソロで1点を返すと、2死からは3番・内山が中前打で出塁。4番に座るオスナは2死一塁で右打席に入り、阪神先発の村上が投じた3球目のカットボールを捉えて豪快に左翼席に運んだ。五回は1死満塁の好機で二飛に倒れており、球団を通じて「前の打席でチャンスで凡退してしまったので、この打席は取り返したかった」とコメントした。
◆ヤクルト・並木秀尊外野手(26)が「1番・中堅」で出場し、0-3の七回に左翼席へ2号ソロを放った。1死走者なしで迎えた第4打席。阪神のエース・村上が投じた直球を捉えて、左翼席最前列に運んだ。先発のピーター・ランバート投手(28)が6回6安打3失点、2番手の田口麗斗投手(29)は6球で緊急降板するなどのアクシデントを払しょくする一振り。「流れがよくなかったので何とか出塁したいという思いだった。いい角度で上がってくれた」と振り返った。
◆六回終了時に3点をリードしていた阪神が今季5度目のサヨナラ負け。交流戦からのビジター連敗は「7」となった。3-3の九回2死二塁、内山壮真捕手(22)のゴロを途中から三塁に入った高寺望夢内野手(22)が後逸する失策で、二走が生還した。四回無死一塁、19打席連続無安打で、プロ入り後犠打0の森下翔太外野手(24)がセーフティーバントを敢行。ファウルになったが、その後の三塁内野安打が敵失を誘って、中野拓夢内野手(28)が一塁から生還。さらに2死一、二塁でラモン・ヘルナンデス内野手(29)の中前適時打で加点。六回には捕逸で3点目を挙げた。しかし七回、村上頌樹投手(27)が並木秀尊外野手(26)とホセ・オスナ内野手(32)に2本の本塁打を浴びて、追いつかれた。リーグ戦初戦を痛恨の形で落とした(成績=38勝31敗2分、観衆=2万9092人)。
◆サヨナラ勝利に笑顔を見せる内山壮真(中央)らヤクルトナイン =神宮球場(撮影・長尾みなみ)
◆サヨナラ負けにつながる適時失策後、阪神・佐藤輝明に声をかけられる高寺望夢=神宮球場(撮影・水島啓輔)
◆?ヤクルトのサヨナラ勝ちは6月6日のソフトバンク戦(○3-2、十回=武岡の本塁打)に次いで今季4度目。?交流戦を終え、リーグ内対戦の初戦は2021年から5年連続で白星(通算13勝7敗)を挙げ、サヨナラ勝ちは11年6月24日の横浜戦(○2-1、十回=ホワイトセルの本塁打)、17年6月23日のDeNA戦(○8-7、十回=武内晋一の単打)に次いで8年ぶり3度目。
◆ヤクルトが今季4度目のサヨナラ勝ち。0―3の七回に並木のソロ本塁打とオスナの2ランで追い付き、九回2死二塁から内山の三ゴロが失策を誘った。石山が2勝目。阪神は村上がリードを守れず、打線は九回1死二塁の好機を逃した。
◆ヤクルトが今季4度目のサヨナラ勝ち。0―3の七回に並木のソロ本塁打とオスナの2ランで追い付き、九回2死二塁から内山の三ゴロが失策を誘った。石山が2勝目。阪神は村上がリードを守れず、打線は九回1死二塁の好機を逃した。サヨナラにつながる一打となった内山のヒーローインタビューは以下のとおり。--おめでとうございます!「ありがとうございます」--今の気持ちは「今日、監督からいいスタートを切ろうと言われていて、こういうゲームができてすごくうれしいです」--九回、武岡が犠打を決めての打席「すごくいい形でつないでくれたので、なんとかヒットが打てるようにという思いで打席に立ちました」--どういうふうに打球を見送っていたか「そうですね。あまりいい当たりではなかったと思うんですけど、なんとか抜けてくれて、最後試合決めることができてすごくよかったです」--苦しい中で中軸を任されている「チームはすごく苦しいですけど、なんとか勝ってファンの皆さんと勝利を分かち合えるように、一試合一試合頑張ろうという気持ちでやっています」--お立ち台からの景色は「すごく久しぶりですし。もっともっとこういう景色を見られるように頑張りたいなと思います」--最後にファンに一言「チームがこういう状況ですけど、自分がチームの先頭に立って引っ張れるように、これからもっと頑張るので、ファンの皆さんこれからも温かい応援よろしくお願いします」
◆六回終了時に3点をリードしていた阪神が今季5度目のサヨナラ負け。交流戦からのビジター連敗は「7」となった。3-3の九回2死二塁、内山壮真捕手(22)のゴロを途中から三塁に入った高寺望夢内野手(22)が後逸する失策で、二走が生還した。四回無死一塁、19打席連続無安打だった森下翔太外野手(24)の三塁内野安打が敵失を誘って、中野拓夢内野手(28)が一塁から生還。さらに2死一、二塁でラモン・ヘルナンデス内野手(29)の中前適時打で加点。六回には捕逸で3点目を挙げた。しかし七回、村上頌樹投手(27)が並木秀尊外野手(26)とホセ・オスナ内野手(32)に2本の本塁打を浴びて、追いつかれた。
◆六回終了時に3点をリードしていた阪神が今季5度目のサヨナラ負け。交流戦からのビジター連敗は「7」となった。3-3の九回2死二塁、内山壮真捕手(22)のゴロを途中から三塁に入った高寺望夢内野手(22)が後逸する失策で、二走が生還した。四回無死一塁、19打席連続無安打だった森下翔太外野手(24)の三塁内野安打が敵失を誘って、中野拓夢内野手(28)が一塁から生還。さらに2死一、二塁でラモン・ヘルナンデス内野手(29)の中前適時打で加点。六回には捕逸で3点目を挙げた。しかし七回、村上頌樹投手(27)が並木秀尊外野手(26)とホセ・オスナ内野手(32)に2本の本塁打を浴びて、追いつかれた。リーグ戦初戦を痛恨の形で落とした。
◆現役時代は南海、西武に所属し、引退後は西武、ダイエー、阪神の3球団でヘッドコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家・黒田正宏氏(77)は3点リードの七回に2本塁打を浴びた阪神・村上頌樹投手(27)とサヨナラ失策の高寺望夢内野手(22)に言及した。エース村上が先発して、3点リードで終盤。完全な勝ちパターンだっただけに、絶対に勝たなければいけない試合だった。ポイントは七回1死から浴びた並木の一発。油断したわけではないだろうが、シュート回転で真ん中高めにいってしまった。本塁打を想定しづらい打者に打たれたことで焦ったのではないか。2死一塁からオスナに打たれたのは、フォークなのかカットボールなのか。これも高めにいった。焦りの影響と推察できる。高い分、長打になった感じだ。この日の村上は、立ち上がりから全体的に球が高かった。球威があるから抑えられていたが、制球に苦しみ、らしくない四球もあった。ただ、悪いなりに投球できる技術はさすが。走者を出してから粘れるのが村上。五回までは心配だったが、六回の三者凡退で、立ち直ったかにみえた。落とし穴は並木への一球だろう。もう一度、基本の制球を意識して、調整してもらいたい。基本といえば、サヨナラのシーン。高寺は体に当てて最低でも前に落とす。はじかない。それが基本だ。もったいない試合だった。
◆ヤクルト・田口麗斗投手が途中降板した。0―3の七回に2番手で登板し、1死後、近本への1球目を投じた後に下半身に違和感を訴えた。高津臣吾監督は試合後「イニング頭のピッチング練習からおかしいって思っていたので、大事に至らないことを願うばかり」と明かした。

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
38 | 31 | 2 | 0.551 (↓0.008) | - (-) |
72 | 239 (+3) | 165 (+4) | 39 (-) | 61 (-) |
0.243 (-) | 2.080 (↓0.02) |
2 (2↑) |
巨人 |
35 | 35 | 2 | 0.500 (↑0.007) | 3.5 (↑1) |
71 | 208 (+4) | 220 (-) | 44 (-) | 31 (-) |
0.240 (↑0.001) | 2.730 (↑0.04) |
3 (1↓) |
DeNA |
33 | 33 | 3 | 0.500 (↓0.008) | 3.5 (-) |
74 | 222 (-) | 193 (+4) | 38 (-) | 37 (-) |
0.229 (↓0.001) | 2.590 (↓0.02) |
3 (1↓) |
広島 |
33 | 33 | 2 | 0.500 (↓0.008) | 3.5 (-) |
75 | 226 (+2) | 212 (+3) | 32 (-) | 33 (+1) |
0.247 (↑0.001) | 2.820 (-) |
5 (-) |
中日 |
32 | 36 | 2 | 0.471 (↑0.008) | 5.5 (↑1) |
73 | 168 (+3) | 212 (+2) | 31 (-) | 47 (+2) |
0.221 (-) | 2.860 (↑0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
20 | 43 | 3 | 0.317 (↑0.011) | 15 (↑1) |
77 | 177 (+4) | 275 (+3) | 31 (+2) | 27 (-) |
0.223 (-) | 3.700 (↑0.04) |
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