ロッテ(★3対6☆)ソフトバンク =リーグ戦9回戦(2025.06.27)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:モイネロ(7勝0敗0S)
(セーブ:杉山 一樹(2勝2敗5S))
敗戦投手:横山 陸人(2勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】佐藤 直樹(2号・6回表ソロ),山川 穂高(10号・8回表満塁)

  DAZN
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◆ソフトバンクは1点を追う6回表、佐藤直のソロで同点とする。その後8回には近藤の適時打と山川のグランドスラムが飛び出し、一挙5点のリードを奪った。投げては、先発・モイネロが7回1失点の粘投で今季7勝目。敗れたロッテは、2番手・横山が痛恨の一発を浴びた。

◆リーグ戦が再開し、交流戦で優勝したソフトバンクのスタメンが発表された。16日に移籍後初めて出場選手登録を抹消された山川穂高内野手(33)が1軍に再昇格し、「6番DH」で6月14日DeNA戦以来にスタメン復帰した。直近5戦は欠場が続いている近藤健介外野手(31)はベンチスタートとなった。

◆元ロッテ金泰均氏の超速始球式でどよめきが起こった。ロッテ時代の背番号「52」のユニホームを着用してマウンドに上がると、打者のソフトバンク周東が構える前に投球。予想外の"超速始球式"にスタンドからは笑いとどよめきが起こった。投球後は応援団が金氏の応援歌を披露し、大きな盛り上がりを見せた。金氏は「約15年ぶりに呼んでいただいてとても光栄です。久しぶりにマリーンズのスタジアムに立って始球式をすることができてうれしかったです。私のことを忘れずにファンの皆さんも私を覚えてくれていて感謝します!」と感激のコメント。「応援歌も歌ってくれてうれしくて、感動しました。久しぶりにマリーンズのスタジアムに来ましたが、ファンの皆さんは今でも私を応援してくれていて本当にマリーンズのファンは最高のファンだと思いました」と語った。金氏は10、11年にロッテに所属し、2年で打率2割6分5厘、22本塁打、106打点の成績を残した。27日~29日の3日間は「KOREAN NIGHT」を開催。球場外周に韓国の市場を再現したグルメエリアが登場したり、スタメン発表時には選手の表記が韓国語になるなどポップで異国ムードがあふれるイベントになっている。

◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)が復活の勝ち越し打を放った。1-1の8回無死二、三塁から代打出場。カウント2ボールからの3球目だ。ロッテ横山が投じた真ん中低めシンカーを仕留め、右前タイムリーとした。一塁に到達し、代走に川瀬晃内野手(27)が告げられた。近藤は17日の敵地広島戦で左かかとを負傷し、直近5試合は欠場が続いていた。

◆ロッテはリーグ戦再開初戦を勝利で飾れず、ソフトバンクに6連敗となった。序盤のチャンスでたたみかけられなかった。寺地が3回1死満塁のチャンスで、開幕から6連勝と好調のソフトバンク先発モイネロのスライダー捉え、左前へ先制の適時打を放った。なおも1死満塁だったが池田が併殺打に倒れた。7回には先頭安田が左越え二塁打で出塁。2死一、二塁から藤原の中前打で二走・高部が本塁を狙ったが憤死した。吉井監督はこの場面について「相手がモイネロで連打があまり期待できない。ランナーコーチも勝負かけるしかなかったと思うのでしょうがない」と振り返った。8回に相手の失策もあり2点を返したが、追いつくことはできなかった。「左バッターたちが頑張ってチャンス作ってくれたんですけど、右バッターがうまく捉えられなかった」と敗因を分析した。先発の種市は6回、佐藤直に一発を浴びたが105球を投げ7回4安打1失点と力投。「7回を投げられたことは良かったと思いますが、(ホームランを打たれた)先頭バッターへ不用意な1球だったのでもうちょっと丁寧に行くべきだったと思いますし、そこだけが一番の後悔かなと思います」と振り返った。8回から2番手で登板した横山が無死二、三塁から近藤に勝ち越し打を許すと、さらに2死満塁とピンチを広げると山川に痛恨の満塁本塁打を浴びた。指揮官は「打たれることはあるんですけど、リリーフは複数失点するとゲームが終わってしまう。失点したとしても、そこをなんとか1失点でかえってこられるように、また頑張ってほしい」と話した。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(33)が、完全復活を印象づけるグランドスラムを放った。2-1で迎えた8回2死満塁の場面。カウント2-2からの5球目だ。ロッテ横山の真ん中低め154キロ直球を仕留め、中堅バックスクリーンへ運んだ。試合を決定づける今季10号満塁アーチとなった。16日に移籍後初めて出場選手登録を抹消された。1軍に合流した25日の本拠地での全体練習では丸刈り姿でグラウンドに姿を見せ、「気合の丸刈りです」と笑顔を見せていた。この日1軍に再昇格し、6月14日のDeNA戦以来となる「6番DH」で先発復帰し、通算7本目の満塁弾で1発回答した。試合前時点で打率2割4厘、9本塁打、28打点と苦しむ主砲がお目覚めの一打を放った。

◆ソフトバンク佐藤直樹外野手(26)が今季2号ソロを含む2安打1打点の活躍を見せた。0-1の6回先頭の第2打席。ロッテ種市の真ん中低め直球を捉え、左翼スタンドへ運んだ。「少しシュート回転で入ってくる真っすぐに反応することができた。とにかく出塁することだけを考えていました」と振り返った。1-1の8回は無死から中越え二塁打を放ち、勝ち越しの口火を切った。バットで2戦ぶりのスタメン起用に応えた。

◆ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が無傷の7勝目を挙げた。ロッテ打線を相手に7回を6安打1失点。3イニングで得点圏に走者を置くも、要所は締めて最少失点に抑えた。「なるべく少ない失点でと思っていました」と胸を張った。直近3試合で計37奪三振をマークしていたが、この日は打たせて取った。初回。味方の失策で先頭打者の出塁を許したが、ロッテ2番寺地を遊ゴロ併殺。外角低め151キロ直球を投じ、力で押し切った。3回に1点を先制され、なおも1死満塁では3番池田を二ゴロ併殺。落差の大きいカーブでバットの芯を外し、追加点は許さなかった。「制球も良かったですし、勢いもあった。チームの手助けがあってこそ」。1-1の7回には2死一、二塁で中前打を浴びるも、中堅周東のバックホームで二塁走者の生還を許さず。バックの好守備にも助けられ、先発の責務を全うした。防御率も1点台をキープし、安定感が際立つ。投球の幅を広げている球種が2種類のチェンジアップだ。スクリュー気味に沈めたり、低めに落としたり。打者と状況に応じて変幻自在に使い分ける。この日は約15球ほど投じた。ストライクゾーンに決まれば安打性は0。緩急を生かす1球でもあり、150キロ台の直球にカーブなどの変化球もより生きてくる。開幕7連勝は、16年に同8連勝した千賀以来の快挙だ。このまま無傷でシーズンを完走する気配すら漂う。「全部勝てたら食事に皆さんをご招待します」と上機嫌に球場を後にした。

◆丸刈りで気合の1発だ! ソフトバンク山川穂高内野手(33)が復活号砲の10号満塁弾を放った。8回の第4打席。1点を勝ち越し、なおも2死満塁の場面でバックスクリーンへ豪快にダメ押しのグランドスラム。打撃不振に陥りファーム調整を余儀なくされた主砲が5月27日の日本ハム戦(みずほペイペイドーム)以来、49打席ぶりにアーチを描いた。1軍復帰に合わせ「丸刈り」で挑んだ復帰戦で見事に仕事を果たした。修験者のような風貌でソフトバンク山川はリーグ戦再開に復調を誓っていた。頭髪は12ミリに刈り込み、あごひげは蓄えたまま。不振脱出は自らのバットでしかかなえられない。2三振と中飛に終わった後の第4打席は8回に巡ってきた。代打近藤が勝ち越し打。さらに2死満塁。横山のカウント2-2からの5球目。154キロの直球はバックスクリーンに飛び込む10号満塁弾となった。「いい場面で打ててよかった。三振、三振、そしてアウト(中飛)になっていたし、気持ち的にも打ててよかった」。にらみを利かせた眼光が少しばかり和らぎ、お得意のどすこいポーズを左翼席スタンドに向かって決めた。5月27日の日本ハム戦(みずほペイペイドーム)以来、49打席ぶりの快音にようやく笑顔が戻った瞬間だった。ホークス移籍2年目。開幕から波に乗れない。「4番」の責任感は知らず知らずのうちに重圧ともなっていたのかもしれない。「プロ野球選手はずっと試合に出続けることが一番ですから」。バットが空を切っても下を向くことはなかったが、自らの成績と歩調を合わせるようにチーム状況もなかなか上向かない日々が続いていた。交流戦中の16日に移籍後初めて出場選手登録を抹消された。小久保監督の配慮もあって専属の岡本打撃投手とともに福岡・筑後市のファーム施設で「打ち込み」に汗を流してきた。打席で丸まった背中を伸ばし、懸命に振り込んだ。復帰直前の24日には自宅の風呂場で「丸刈り」にして、心機一転を誓った。「打撃練習とかでも明らかに手応えはあった」。手に残る久々の感触。1カ月ぶりの豪快アーチに復調の手応えはしっかり感じ取ったはずだ。「あの時間(ファーム調整)を使って1本出るのと出ないのでは全然違う」と、小久保監督も主砲復活に期待を寄せた。「(ホームランは)まぐれかもしれないし、もうちょっと欲しいですね」。復帰弾に照れ笑いを見せた山川だが、欲が出てきたのが何とも頼もしかった。【佐竹英治】

◆丸刈りで気合の1発だ! ソフトバンク山川穂高内野手(33)が復活号砲の10号満塁弾を放った。8回の第4打席。1点を勝ち越し、なおも2死満塁の場面でバックスクリーンへ豪快にダメ押しのグランドスラム。打撃不振に陥りファーム調整を余儀なくされた主砲が5月27日の日本ハム戦(みずほペイペイドーム)以来、49打席ぶりにアーチを描いた。1軍復帰に合わせ「丸刈り」で挑んだ復帰戦で見事に仕事を果たした。王会長も山川の1発に大喜びだった。この日、練習中に三塁側ベンチに姿を見せると、小久保監督、山川らと談笑。丸刈り姿の山川には「彼なりに気分を変えたい気持ちもあったんだろうしね」と笑顔で激励。リーグ再開初戦は主砲に待望のアーチが飛び出し完勝。「(山川の)最後(の打席)に最高の結果が出てよかったね。これでチームに勢いをつけるよ」と、笑顔で球場を後にした。

◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)が6試合ぶりの出場で勝ち越し打を放った。1-1の同点で迎えた8回無死一、三塁から2年ぶりに代打で出場。同二、三塁となってから右前タイムリーと勝負強さを発揮した。「おいしい場面をいただこうと打席に立ちました。いい結果になって良かった」と振り返った。17日の広島戦で左かかとを痛め、直近5試合は欠場。患部の状態は万全でなく、一塁への全力疾走もままらない。小久保監督は「不安のない状態になったら頭(スタメン)からいく」と説明していた。

◆ロッテ・石川柊太投手(33)は28日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に先発する。昨オフにソフトバンクからFA移籍後、ここまで9試合の登板で2勝2敗、防御率3・52の成績だが白星はいずれもセ・リーグ相手。古巣相手に同一リーグ初白星を挙げたいところだ。レギュラーシーズン再開後の初登板に向け、石川柊は「1発目なので、そこはしっかり投げたいなというところ。交流戦で優勝していますし、手ごわい相手というところはあるので、しっかりと準備していきたい」と意気込んだ。ここまで古巣相手には2度登板しているが、4月11日(ZOZOマリン)は5回2失点で勝ち負け付かず、5月3日(みずほペイペイ)は六回途中5失点で今季初黒星を喫している。「一人一人のポテンシャルが高いというのは知っていますし、みんな一発をそれなりに打てる打者というのは頭にある。どこから始まるにしても、やっぱり大量失点につながる可能性があるので。そういった意味では、本当にタフな投球になるのを想定して、気持ちを強く、投げるしかない」と古巣への印象と決意を語った右腕。「かわすピッチングではなく、しっかりと自分らしく、よりアグレッシブに投げ込めたら」。ストライク先行の攻撃的な投球で自身に貯金をつくりたい。(片岡将)

◆2010年から2シーズンの間ロッテに所属し、10年の日本一に貢献した金泰均氏が始球式に登場した。韓国ハンファで屈指のスラッガーとして鳴り物入りでロッテに移籍した金氏は21本塁打、92打点と勝負強い打撃でチームの日本一に大きく貢献した。27~29日に開催されているスペシャルイベント「KOREAN NIGHT」の一環として来日した。ロッテ時代の背番号52を身に着け、マウンドに上がった同氏は素早いフォームでワンバウンドのボールを投じた。右翼席の応援団からは所属当時の応援歌が演奏され、右手を挙げて感謝を示していた。金氏は「約15年ぶりに呼んでいただいてとても光栄です。久しぶりにマリーンズのスタジアムに立って始球式をすることができてうれしかったです。私のことを忘れずにファンの皆さんも私を覚えてくれていて感謝します! 応援歌も歌ってくれてうれしくて、感動しました。久しぶりに来ましたが、ファンの皆さんは今でも私を応援してくれていて本当に最高のファンだと思いました」と感慨深げにコメントした。

◆ソフトバンクが逆転勝ち。0―1の六回に佐藤直の2号ソロで追い付き、八回に代打近藤の適時打と山川の10号満塁本塁打で5点を挙げた。モイネロは変化球が鋭く、7回1失点で無傷の7勝目。ロッテは2番手の横山が誤算だった。

◆ロッテ先発の種市篤暉投手は7回1失点に抑えるも、六回に佐藤直に同点ソロを浴び「もうちょっと丁寧に行くべきだった。そこだけが一番の後悔」と悔やんだ。八回、2番手の横山が代打近藤に勝ち越し打を許し、2死から山川に満塁弾を浴びて試合を決められた。吉井監督は「リリーフは複数失点してしまうと試合が終わってしまう。失点したとしても1失点で帰ってこられるように」と反省を促した。これで対ソフトバンクは開幕3連勝のあと6連敗となった。

◆ソフトバンクのモイネロは再三のピンチで踏ん張り、7回を1失点にまとめて負けなしの7勝目を挙げた。三回1死満塁から先制を許したが、なお満塁で後続を併殺打に仕留めて最少失点でしのぎ「チームの手助けがあってこそ」と淡々と話した。交流戦では同僚の大関と並ぶトップの防御率0・78をマークし、優勝の立役者となった左投手。同一リーグとの対戦が再開しても試合をつくり「このまま自分の状態もキープし、順位を上げていきたい」と気持ちを高めた。

◆お目覚めの〝どすこい弾〟や! 交流戦9度目の優勝を飾り波に乗るソフトバンクは、リーグ戦再開初戦の敵地でロッテ相手に逆転勝ち。不振で交流戦終盤に2軍再調整後、再登録即、8試合ぶりに「6番・指名打者」で先発した山川穂高内野手(33)が今季10号&初満塁弾を放ち復活ののろしを上げた。左かかとを痛めて戦線離脱後、時同じくしてこの日から1軍に戻った近藤が代打で決勝打を放った直後、2死満塁の場面。それまで3打席凡退に倒れた悔しさをにじませながら「絶対に一本打つ」と集中して打席に向かった。2番手・横山の速球を振り抜き中越えのアーチをかけると「少し詰まったが入ってくれてよかった」と胸をなでおろした。ただ約1カ月ぶりの本塁打とあって「まぐれに近い。もう少し(結果が)ほしい」と気を緩めなかった。2軍では試合に出場せず打撃投手の球をひたすら打ち込みフォームを修正。25日の1軍合流時は丸刈り姿で周囲を驚かせ、球場に駆けつけた王貞治球団会長(85)からも「気合が入っているじゃないか」と肩をたたかれながら激励された。令和の時代でもまずは〝見た目〟から気持ちを表現するタイプだ。「今の時代に珍しいのでは?」との問いに「頭の形が真ん丸なので似合っているでしょ?」と照れ笑い。続けて「実は僕...寝ぐせがひどいので、朝はセットするのが楽なんです!」とおちゃめに語った。小久保裕紀監督(53)は「1本出る、出ないでは明日以降(気持ちが)全然違うでしょ」と語れば、王会長も「精いっぱい気分転換して前を向き何かを変えようとしている。最後に結果が出てね。節目の試合でいい勝ち方だよ」とたたえた。主砲が打てばやっぱりチームは活気づく。(山戸英州)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
41272 0.603
(↑0.006)
-
(-)
73244
(+5)
188
(+2)
64
(+1)
37
(+1)
0.237
(-)
2.320
(↑0.01)
2
(-)
ORIX
37283 0.569
(↑0.006)
2.5
(-)
75248
(+10)
241
(+2)
43
(+1)
32
(-)
0.264
(↑0.002)
3.260
(↑0.02)
3
(-)
ソフトバンク
37293 0.561
(↑0.007)
3
(-)
74261
(+6)
204
(+3)
42
(+2)
45
(+1)
0.247
(-)
2.630
(↓0.01)
4
(-)
西武
37320 0.536
(↓0.008)
4.5
(↓1)
74188
(+2)
179
(+5)
28
(+1)
45
(-)
0.238
(-)
2.430
(↓0.04)
5
(-)
楽天
32352 0.478
(↓0.007)
8.5
(↓1)
74187
(+2)
220
(+10)
25
(-)
67
(-)
0.240
(-)
2.920
(↓0.09)
6
(-)
ロッテ
27400 0.403
(↓0.006)
13.5
(↓1)
76187
(+3)
246
(+6)
36
(-)
28
(-)
0.222
(-)
3.470
(↓0.04)