西武(★2対5☆)日本ハム =リーグ戦9回戦(2025.06.27)・ベルーナドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:伊藤 大海(8勝4敗0S)
(セーブ:柳川 大晟(1勝1敗3S))
敗戦投手:甲斐野 央(2勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】田宮 裕涼(3号・4回表ソロ)
【西武】渡部 聖弥(5号・3回裏ソロ)

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◆日本ハムは2点を追う4回表、田宮のソロと中島卓也の押し出し四球で同点とする。そのまま迎えた8回には、万波の適時二塁打などで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・伊藤が8回2失点12奪三振の力投で今季8勝目。敗れた西武は、5番手・甲斐野が誤算だった。

◆西武の渡部聖弥外野手(22)が27日、出場選手登録され、さっそく「3番DH」でスタメン出場する。左足首捻挫からの復帰で、すでに本人も「100%です」と話しているものの、再発だけは避けたいところ。西口文也監督(52)も「Dの枠、空いてるじゃん」とDH起用を示唆しており、まずはその通りの"D"での起用となった。

◆大栄翔(31=追手風部屋)が西武-日本ハム9回戦のセレモニアルピッチに登場した。パ・リーグ6球団と日本相撲協会とのコラボ企画。呼び出しの重夫(59)や同協会の公式マスコットキャラ「ひよの山」とともに、埼玉県出身の関脇が登場した。「あらためてすごい球場だなと思います」と周囲を見渡し、セレモニアルピッチ。重夫の呼び出しで登場した牧野翔矢捕手(24)に向かって、白球を投げ込んだ。ワンバウンドだったものの「土は付いていないと思います」と笑顔を見せた。名古屋場所での目標を問われると「やるからには優勝目指して頑張りたいと思います」と掲げていた。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)がメンバー表交換で、西武西口監督と通常のハイタッチをしてリーグ戦の再開戦に臨んだ。交流戦スタートの3日からの阪神戦(エスコンフィールド)では、阪神藤川監督とカード初戦は目も合わさず、握手も交わさず、2戦目にグータッチ、3戦目は審判団とともに「エイエイオー」とばかりに天に手を突き上げた。リーグ戦のリスタートはオーソドックスなスタイルだった。

◆日本ハム上原健太投手(31)が今季初めて1軍に合流。ベンチ入りメンバー枠の都合などのチーム事情で、この日は出場選手登録は見送られたが、試合前練習に参加した。今季はイースタン・リーグ開幕前に先発から中継ぎへ配置転換され、ここまで同リーグでは19試合に登板し、3勝1敗1セーブ、防御率3・52をマークしている。上原は「1試合でも多く隙あらば投げたいですし、やっぱこういうチームが状態いい時に、その中の一員としてやれるっていうことがやっぱり選手として一番喜ばしいことだと思う。こういうチャンスを絶対にものにしたい。1軍の試合を見ながら、どこかに隙はないかと、ずっと見てたんで、しっかりアピールしていきたい」と話した。

◆日本ハム伊藤大海投手(27)が、右手甲に死球を当ててしまった西武仲田慶介内野手(25)に即謝罪した。適時失策で1点先制を許した直後の2回1死一、三塁の場面。仲田に対してカウント2-2と追い込みながら、6球目の149キロ直球が仲田の内角高めをえぐって、そのままガードを装着していた右手甲に当たった。左打席付近で倒れ込んだ仲田のところへ、伊藤はすぐにマウンドから向かい、申し訳なさそうな表情をしながら声をかけて謝罪。仲田も伊藤と目を合わせて、うなずいた。仲田はそのまま出塁し、プレーを続行した。

◆日本ハム田宮裕涼捕手(25)が"今井キラー"ぶりを発揮した。2点を追う4回、3号ソロを放った。「打ったのはスライダーです。レフトで出してもらっているので、何とか打撃で結果を残したいと思っていました。まずは1点、取り返すことができてよかったです」。試合前まで、西武今井達也投手(27)との通算対戦打率が5割(10打数5安打)と好相性の田宮はこの日、本職の捕手ではなく「2番左翼」でスタメン出場していた。2回の第1打席も追い込まれながら8球粘ってスライダーを左翼線へポトリと落とす二塁打を放った。4回の3号ソロも含めて、対今井は12打数7安打(1本塁打)で打率5割8分3厘とした。

◆西武の今井達也投手(27)にアクシデントが発生した。2点リードで迎えた4回表、日本ハムに1点を返され、さらに2死一、二塁。日本ハムの万波にカウント2-1としたところで、今井はマウンドを一度外した。そして人工芝の部分でしゃがみ込んだ。トレーナーとともにベンチへ戻ると、もたれかかるように座り込んだ。すでに81球。午後2時ごろには日刊スポーツ記者のスマートウオッチで気温30度を計測していた。試合が始まり、湿度も含め難しいコンディションになっていた可能性はある。今井も体調に何らかの急変があったとみられる。しばし回復を待つかと思われたが、西武ベンチは3分後には交代を決断。2番手には急きょブルペンで仕上げた山田陽翔投手(21)がマウンドに立ったものの連続四球で同点に追いつかれた。

◆日本ハム中島卓也内野手(34)が"得意技"でミスを取り返した。1点を追う4回2死満塁の場面。西武今井の緊急降板を受けて登板した山田から、同点となる押し出し四球を選んだ。この日は「8番遊撃」で今季2度目のスタメン出場も、2回1死一、三塁の場面で遊撃へのゴロを、まさかのトンネル。名手による適時失策で先制点を献上していた。打席での粘りに定評がある中島は、6月15日広島戦(エスコンフィールド)でも2点を9回2死無走者から9球粘って四球で出塁。そこからチームが同点に追いつき、延長10回に田宮のサヨナラ本塁打が生まれて最大7点差をひっくり返す劇的勝利を呼び込んでいた。この日も冷静にボール球を見極める"得意技"で押し出し四球を選び、ミスを帳消しにした。

◆西武の羽田慎之介投手(21)が自己最速の159キロをマークした。この日、8回途中から6番手として登板。日本ハム矢沢に2球、159キロを投じた。日本人左腕ではソフトバンクに在籍した古谷優人投手が160キロをマークしたことがあり、羽田も今季の目標の1つに「160キロ」を挙げている。

◆リーグ戦再開の初戦、西武が痛い黒星を喫した。故障からこの日に復帰したばかりの渡部聖弥外野手(22)の5号ソロなどで2点をリードして迎えた4回表、エース今井達也投手(27)がソロで1点を返され、なおも2死一、二塁のピンチに。ここでいきなり、今井がマウンド横でうずくまるアクシデントが発生した。6月末ながらグラウンド上はかなりの湿度に達しており、熱中症の症状が出た可能性がある。今井はここで交代に。急きょブルペンで準備した山田陽翔投手(21)が緊急リリーフに向かったものの、連続四球の押し出しで同点に追いつかれた。その後は山田が5回まで回またぎをし、6回にはトレイ・ウィンゲンター投手(31)、7回は佐々木健投手(29)...と総動員の展開になっていたものの、8回に甲斐野央投手(28)が1死後に連打と四球で満塁のピンチを作り、7番万波に2点適時打を浴びた。

◆日本ハムがリーグ戦再開初戦で逆転勝利を収めた。3回までに2点を先行されたが、4回に田宮裕涼捕手(25)が3号ソロを放って反撃開始。さらに西武先発の今井達也投手(27)がアクシデントで緊急降板後の4回2死満塁で中島卓也内野手(34)が同点となる押し出し四球を選んだ。先発した伊藤大海投手(27)も4回以降は走者を背負っても粘りの投球で失点を許さず。エースの力投に打線が応えたのが8回。1死満塁から万波中正外野手(25)が右越えに決勝の2点適時二塁打。途中出場の山県秀内野手(23)もプロ初犠飛を放って3点を勝ち越した。伊藤は8回まで投げきってハーラートップの8勝目。チームは今季最多タイの貯金「14」とした。

◆日本ハムエース伊藤大海投手(27)が8回2失点の力投でハーラートップの8勝目を挙げた。3回までに2点を失ったが、4回以降は走者を背負っても要所を締めた。「何とか粘り強く投げることができました。先制点を与えてしまいましたが、長いイニングを投げられてよかったです」。今季5度目の完投はならなかったが、暑いベルーナドームで価値ある127球の熱投だった。

◆日本ハム万波中正外野手(25)が8回1死満塁で右越えに決勝の2点適時二塁打を放った。「満塁ホームラン打ちたいなぁと思っていました」という絶好機で、西武甲斐野の初球158キロ直球を捉えた。「本当に良い仕事ができたなと思います」。これが西武戦での今季初打点。リーグ戦では唯一、打点を挙げられていなかった相手から放った値千金の一打でチームを勝利に導いた。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、4回途中で体調不良のため緊急降板した西武今井達也投手(27)のことを心配した。試合後の取材応対で、まずは8回2失点、127球を投げて8勝目を挙げた自軍の先発、伊藤大海投手(27)について問われると「いやぁ危ない、危ない。熱中症が危ない。(8回まで、よく)投げた方ですよ。この球場だけは、もう(目標31回の)完投王国なし。危ない、危ない」と話した。続けて「今井くんもね、急に...。今後、このマウンドでの今日の出来事がトラウマにならなかったらいいですね。急に来るのは怖いと思うから、80球超えたぐらいで...。その辺の意識はなくなってほしいですよね」と暑さによるトラブルが今後に尾を引かないことを祈った。今井は4回2死一、二塁、万波に対してカウント2-1としたところで、マウンドを降りて手をひざに突き、その場でしゃがみ込み、そのまま交代となっていた。

◆西武今井達也投手(27)が27日、日本ハム9回戦(ベルーナドーム)で緊急降板するアクシデントに見舞われた。4回2死一、二塁。日本ハム万波にカウント2-1としたところで、マウンドを降りて、その場でしゃがみ込んだ。そのまま交代した。西口監督は試合終了後の報道対応で「はっきりした診断結果は出ていない。体調不良です。回復はして来ているみたいです」と説明。今後の登板予定は「体調を見ながら」とした。

◆西武渡部聖弥外野手(22)が左足首捻挫からの復帰初戦、いきなり"ただいま弾"を放った。3回、日本ハム伊藤の148キロを捉え、左中間スタンド中段まで運ぶ5号ソロとした。「いいイメージを持ったまま打席に入ることができました。打った感触も良かったです」と振り返ったもの。開幕後に2度故障したこともあって、まずはDHでの起用。本職のレフトでの出場は様子を見ながらになりそうだ。

◆西武は重い負けになった。エース今井達也投手(27)が熱中症で4回途中に緊急降板。その後はウィンゲンターが161キロ、羽田は159キロと自己最速をマークするなど救援陣が熱投を見せたが、8回の3失点で敗れた。走者がいる時に見逃し三振を5つ喫したのも響いた。西口監督は「バットを出さないことには何も...。改善していかないといけないですね」。上位3球団との8試合の初戦を痛い形で落とした。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が愛あるイジりで、2安打1打点と活躍した田宮裕涼捕手(25)をたたえた。捕手が本業の田宮を「2番左翼」でスタメン起用した理由は、試合前まで通算打率5割と西武先発の今井達也投手(27)に対して好相性だったから。新庄監督は「もう4番でもいいぐらいですけど、今井君に対しては」と話しながらも、2番に置いたのは「バントしてセカンドに送ったって打てる確率が少ないんだったら、2番で一、三塁をつくりたいなって」と説明した。しかし、田宮は2点を追う4回に右中間へ3号ソロを放って反撃の起点となった。これには指揮官も「(ダイヤモンドを)1周、回ってきやがった」と想定以上の活躍ぶりを笑顔で振り返っていた。

◆日本ハム・山崎福也投手が中9日で28日の西武戦に先発する。蒸し暑さが増す敵地ベルーナでの登板は今季初めてで「しっかり水分補給をする。(着替えのアンダーシャツは)いつもより1枚多いぐらい」と対策を口にした。今季はここまで10試合に登板で3勝2敗、防御率1・77をマーク。埼玉・所沢市出身の左腕は「小さな頃よく来ていた。各チームによって攻め方も変わってくると思うので、投げるパターンも変わってくる」と冷静に語った。

◆「日本相撲協会xパ・リーグ6球団」のスペシャルコラボ企画として埼玉・朝霞市出身の関脇大栄翔(31)がセレモニアルピッチに登場。呼び出しの重夫と同協会の公式マスコットキャラ「ひよの山」とともにマウンドに上がって投げ込んだ一球はワンバウンドとなり「あんなにマウンドが遠いんだなと改めて野球選手のすごさがわかった」と笑顔で振り返った。

◆日本ハムの上原健太投手(31)が27日の西武戦(ベルーナ)で1軍に今季初合流した。試合前練習ではキャッチボールなどを行い、精力的に汗を流した。「こうやって呼んでもらえたことはチャンス。シンプルにやっていきたい」沖縄出身の上原は広島・広陵高、明大を経て、2016年にドラフト1位で日本ハムに入団。23年は先発として自己最多タイの4勝(7敗)を挙げた。昨季は開幕ローテーション入りを果たしたが、自身5連敗で白星はなし。プロ10年目の今季は春季キャンプから2軍生活が続いていた。ファームでは救援として19試合に登板し、3勝1敗、1セーブ、防御率3・52をマーク。配置転換され「直球の出力を上げる」ことに重点を置いてきたという。球速アップを見込み、肩甲骨の柔軟性にも着目し、日米通算4367安打を放ったイチロー氏も取り入れる「初動負荷トレーニング」を積極的に実施。平均球速を150キロ、最速を155キロに設定しており「登板を追うごとに平均球速も上がっている。狙い通り」と手応えを語った。「数少ないチャンスをものにしたい。ボスの目に留まる球を投げていきたい」と上原。最善の準備を重ね、1軍の舞台でチームの勝利に貢献する。(加藤次郎)

◆日本ハム・田宮裕涼捕手(25)が「2番・左翼」で先発出場し、0―2の四回、3号ソロを放った。サヨナラ本塁打を放った15日の広島戦(エスコン)以来、出場3試合ぶりとなる反撃の一発を放った。「レフトで出してもらっているので、何とか打撃で結果を残したいと思っていました」2ボールから西武の先発右腕、今井の137キロのスライダーを一閃。右中間席へアーチを描き「まずは1点、取り返すことができてよかったです」と振り返った。

◆日本ハムが逆転勝ちした。0―2の四回に田宮のソロと中島の押し出し四球で同点。八回に万波の2点二塁打などで3点を勝ち越した。伊藤が8回2失点、12三振を奪う力投で8勝目。西武は甲斐野が踏ん張れなかった。西武の新人・渡部聖が今季5号本塁打。西武の新人選手がシーズン5本塁打以上を放ったのは、2014年の森友哉(6本)以来11年ぶり。右打者では03年の後藤武敏(11本)以来22年ぶり。球団最多は1986年の清原和博の31本。

◆日本ハムが逆転勝ちした。0―2の四回に田宮のソロと中島の押し出し四球で同点。八回に万波の2点二塁打などで3点を勝ち越した。伊藤が8回2失点、12三振を奪う力投で8勝目。西武は甲斐野が踏ん張れなかった。

◆西武の今井が体調不良のために四回途中で降板した。先頭打者の田宮にソロ本塁打を浴び、2死一、二塁での万波の打席途中で不調を訴えた。2番手投手が踏ん張れず、同点とされた。西口監督は試合後に「回復はしてきているみたい。(今後は)体調を見ながら」と語った。試合は5番手の甲斐野が勝ち越しを許して敗れた。

◆日本ハムの伊藤が8回を2点に抑え、リーグトップの勝ち星を8に伸ばした。投げ合った今井が体調不良で四回途中で降板する暑さの中、127球の熱投。「何とか粘り強く投げることができた」と笑顔だった。5―2の八回1死一、二塁から山村、代打中村剛を2者連続で見逃し三振に仕留め、雄たけびを上げた。決め球はともに直球をコーナーに配し「尻上がりにコントロールも良くなった」と手応えを口にした。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
41272 0.603
(↑0.006)
-
(-)
73244
(+5)
188
(+2)
64
(+1)
37
(+1)
0.237
(-)
2.320
(↑0.01)
2
(-)
ORIX
37283 0.569
(↑0.006)
2.5
(-)
75248
(+10)
241
(+2)
43
(+1)
32
(-)
0.264
(↑0.002)
3.260
(↑0.02)
3
(-)
ソフトバンク
37293 0.561
(↑0.007)
3
(-)
74261
(+6)
204
(+3)
42
(+2)
45
(+1)
0.247
(-)
2.630
(↓0.01)
4
(-)
西武
37320 0.536
(↓0.008)
4.5
(↓1)
74188
(+2)
179
(+5)
28
(+1)
45
(-)
0.238
(-)
2.430
(↓0.04)
5
(-)
楽天
32352 0.478
(↓0.007)
8.5
(↓1)
74187
(+2)
220
(+10)
25
(-)
67
(-)
0.240
(-)
2.920
(↓0.09)
6
(-)
ロッテ
27400 0.403
(↓0.006)
13.5
(↓1)
76187
(+3)
246
(+6)
36
(-)
28
(-)
0.222
(-)
3.470
(↓0.04)