ヤクルト(★2対4☆)オリックス =交流戦3回戦(2025.06.22)・明治神宮野球場=
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ORIX
1000030004900
ヤクルト
0000020002701
勝利投手:曽谷 龍平(6勝3敗0S)
(セーブ:マチャド(2勝3敗15S))
敗戦投手:中村 優斗(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】内山 壮真(4号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆オリックスは初回、杉本の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた6回表には、西川の適時打と太田の犠飛で3点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・曽谷が6回途中2失点で今季6勝目。敗れたヤクルトは、先発・中村優が試合をつくるも、打線が振るわなかった。

◆ヤクルトのドラフト1位ルーキー中村優斗がプロ初登板初先発。ヤクルト新人のプロ初登板初勝利は24年5月15日松本健まで14人いるが、このうちドラフト1位(自由枠を含む)の選手は69年4月12日藤原、90年4月10日西村、93年4月20日伊藤、02年4月4日石川、10年3月30日中沢の5人。中村優が中沢以来15年ぶり6人目のドラフト1位新人の初登板初勝利に挑戦する。

◆ヤクルトのドラフト1位右腕中村優斗投手(22=愛知工大)がプロ初登板、初先発で5回5安打4四死球の1失点だった。プロ初勝利はお預けとなった。初回に1死一、三塁からオリックス杉本に中前適時打を浴びたが、2回以降は立ち直った。2回は3者凡退に封じた。3回は2死三塁のピンチで再び杉本と対峙(たいじ)し、今度は149キロ直球で見逃し三振に抑えてリベンジした。球数は86で、最速は153キロだった。打線の援護に恵まれず、1点を追う5回に代打を告げられマウンドを降りた。中村優は「緊張もあり、少し力みが先行して、変化球を操ることができなかった。その中でも最少失点で粘れることができたのは良かったと思います。もう1度、立ち上がりのところを修正していきたいと思います」と振り返った。満員御礼となった神宮でプロの1歩目を踏み出した。

◆ヤクルトが17年以来、8年ぶりの交流戦最下位に沈んだ。同最終戦でオリックスに競り負け、5勝12敗1分けの12位で終えた。先発のドラフト1位右腕の中村優斗投手(22)はプロ初登板、初先発で5回5安打1失点だった。初回に1失点も2回以降は修正に成功。試合をつくったが、プロ初勝利はお預けで1敗目となった。0-1と1点を追う中で、6回から登板した2番手金久保が誤算だった。先頭から連打と四球で無死満塁のピンチを背負った。オリックス先発曽谷を見逃し三振に斬ったが、1死満塁から西川に2点中前適時打を浴びた。さらに続く宗にも四球と制球が定まらなかった。3安打2四球の乱調で3失点を喫し、4点差に広げられた。打線は6回に内山の4号ソロ、増田の中越え適時二塁打で2点を奪って反撃したが、6回の3失点が重かった。借金は今季ワーストタイの24となった。高津監督は「先発ピッチャーが序盤に大きく崩れる展開が多く、なかなか点も取れなかった。序盤からゲームを追っかけていく戦いが続いた。投手陣の整備がすごく重要」と、交流戦を総括。プロ初先発の中村優については「プロとしての第1歩を踏み出した。硬さもあっただろうし、いろんな感情を持ってマウンドに上がったと思う。もう少し制球良く投げられるピッチャーだと思っている。もう少し落ち着いた彼、本来のピッチングを期待したい」と、4四死球があっただけに、さらなるハイレベルな投球を求めた。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(32)がベンチ入りメンバーを外れた。試合後、高津監督は「ゲームに出られなかった。本人からそういう話がありまして。デッドボール(の影響)です」と説明した。今季は60試合出場の打率2割7分4厘、3本塁打、15打点のサンタナは、20日オリックス戦の3回2死二塁で、右前腕部に死球を受けていた。21日の同戦は先発出場し、3打席たったあと、途中交代した。サンタナを欠いた打線は、この日は7安打2得点にとどまり敗戦。カード勝ち越しを逃し、借金は今季ワーストタイの24となった。

◆ヤクルトのドラフト1位ルーキー中村優斗投手(22)のプロ初登板初勝利はならなかった。5回5安打1失点で1敗目。初回に1失点したが、3回2死三塁で先制適時打を浴びていた杉本を149キロ直球で見逃し三振に仕留めるなど、2回以降は無失点。「変化球をコントロールできなかった部分はあるが直球である程度、押せたのは収穫」と課題と手応えを口にした。チームは交流戦最下位で借金24となった。

◆両軍のオーダーが発表された。オリックスは18日の中日戦(バンテリンドーム)で先発したばかりの九里亜蓮投手(33)が今季初めて救援要員でベンチ入りした。同戦では今季最短&最少の4回77球を投げ、6安打4失点で黒星を喫していた。20、21日には神宮球場に姿を見せていなかったが、この日の試合前練習に参加。キャッチボールやショートダッシュなどで汗を流し、出番に備えた。九里が救援登板すれば、広島に在籍していた昨年10月2日のヤクルト戦(神宮)以来となる。

◆最速160キロを誇るヤクルトのドラフト1位・中村優斗投手(22)=愛知工大=がプロ初先発し、5回86球を投げ、5安打4四死球の1失点で降板。1点ビハインドの時点でマウンドを降り、1軍デビュー戦で白星をつかむことはできなかった。一回1死で2番・宗に死球を与え、続く3番・太田に中前打を許した。1死一、三塁のピンチで4番・杉本に中前適時打を浴びて1点の先制を許したが、二回以降は粘りの投球。最速153キロを計測した伸びのある直球で押し、3三振を奪う熱投を見せた。中村優は「緊張もあり、少し力みが先行して、変化球を操ることができなかった。その中でも最少失点で粘れることができたのは良かったと思います。もう一度、立ち上がりのところを修正していきたいと思います」と振り返った。

◆ヤクルト・内山壮真外野手(22)が「3番・左翼」で出場し、0-4の六回に左翼席へ4号ソロを放った。先頭で打席に入り、カウント1-1からオリックス・曽谷が投じた直球を捉えて左翼席に運んだ。投手陣がオリックス打線につかまり突き放されていたが、反撃ののろしを上げる一振り。「何とかチームに勢いをつけたいと思い打席に入った。入ってくれてよかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

◆オリックスは交流戦ラストゲームを勝利で飾り、4カード連続勝ち越しを決めた。一回に杉本が先制打。六回には西川の2点打と太田の犠飛で4点差とした。先発の曽谷は六回に内山のソロと増田の適時打を浴びて六回途中2失点で降板。2番手・山岡の好救援で、曽谷はチームトップ&リーグ2位タイの6勝目を挙げた。交流戦はソフトバンクが優勝。オリックスは11勝7敗で終えた。

◆オリックスは日本ハムと並ぶ11勝7敗の2位で交流戦を終えた。ヤクルトの新人・中村優から先制打を放ち、全18試合中16試合で安打をマークした主軸の杉本は「いつもと違う(セ・リーグの)球場の試合は個人的にわくわくする」と笑みを浮かべた。敵地の阪神戦で3連戦3連敗した後、4カード連続で勝ち越したことに、岸田監督は「粘り強く、盛り返してくれた。(リーグ内対戦でも)入りから頑張りたい」と意欲的に語った。

◆遠方から集結した応援団の前で堂々のデビューを飾った。ヤクルト・中村優斗のプロ初登板を観戦しようと、故郷の長崎・諫早市から父・哲也さん、母・恵子さんがスタンドに駆けつけた。哲也さんは「マウンドに上がった瞬間、感無量でした」。最高気温33度の炎天下、息子の晴れ舞台を目に焼き付けた。さらに愛知工大時代の恩師、平井光親監督や野球部の同級生の姿も。勤務先の長野県から訪れた松本樹紀(いつき)さん(22)ら5人は一塁側で「中村優斗タオル」を手に声援を送った。オリックスの強力打線に対し、5回1失点の力投。登板前には「1軍で投げている姿を見せられれば、仕事をしているみんなの楽しみとか、『俺も頑張ろう』となるかもしれない。楽しく投げているところを見せたい」と意気込んでいた。東京都議会選挙の投票日となったこの日、プロの第一歩を踏み出した背番号15の〝支持率〟はさらに上がったに違いない。(ヤクルト担当・樋口航)

◆最速160キロを誇るヤクルトのドラフト1位・中村優斗投手(22)=愛知工大=が22日、交流戦最終戦のオリックス最終戦(神宮)に先発でプロ初登板し、5回5安打1失点で初黒星を喫した。打線の援護に恵まれず、プロデビュー戦での白星は逃したが、最速153キロを計測した直球で押して最少失点で切り抜けた。27日の阪神戦(神宮)で再開するリーグ戦へ向け、借金24で最下位に沈むチームの希望の光となる。期待に満ちた燕党の熱視線を浴びて、本拠地の神宮でプロの一歩を踏み出した。2025・6・22。ドラフト1位右腕の中村優が1軍デビューを飾った。5回86球を投げ、5安打1失点。打線の援護に恵まれず、初黒星を喫したが、気持ちは前向きだった。「登板前日の過ごし方や試合の入りなどを経験できた。試合の雰囲気、景色も味わうことができたので、負けてしまったんですけど、いい経験になりました」2万9124人の歓声に背中を押されてマウンドに上がると、いきなりファンを沸かせた。一回先頭で打率・298の1番・西川からこの日最速の153キロの内角直球で空振り三振を奪った。2番・宗には死球を与え、続く太田には中前打を浴びて1死一、三塁。4番・杉本にはカウント2-2の7球目に外角低めへ渾身(こんしん)の151キロの直球を投げ込み、中前にはじき返された。先制点を許したが、「気持ちの入った真っすぐだったので、打たれたらそれは収穫がある」とめげなかった。

◆?ヤクルトが2017年以来8年ぶりの交流戦最下位に終わり、今季の勝敗は19勝43敗3分けでリーグ6位。消化試合数に差はあるが、交流戦を終えた時点でシーズン20勝に届かなかったのは、交流戦が始まった05年以降では初めてで、10年の22勝(61試合、37敗2分け、同年の最終順位は4位)を下回った。?前身を含めて、チーム65試合終了時点で20勝未満だったのは、1985年(18勝41敗6分け、同年の最終順位は6位)以来40年ぶり7度目。最も勝利数が少なかったのは、50年の15勝(49敗1分け、同年の最終順位は8球団中7位)。

◆良きライバルであり、仲間でもある後輩の言葉に奮い立った。オリックス・曽谷が、21日にヤクルト打線に打ち込まれた宮城に代わって雪辱だ。チームトップの6勝目を挙げ、交流戦最終戦を白星で締めくくった。「最初から飛ばすつもりでやっていたし、いいボールもいっていた。結果的に6イニングを投げ切れていないので、そこは反省」六回先頭の内山に内角高めの直球をソロ本塁打され、直後に連打を浴びて2失点。山田を空振り三振に仕留めて流れを断ったが、ここで投手交代となった。2番手・山岡以降の救援陣が好投してチームは逃げ切り、曽谷はリーグ2位タイの6勝目をつかんだ。期する思いがあった。21日に先発した1学年下の宮城が今季最短の4回4失点で黒星。試合後に後輩から「借りを返してください」と言われたという。以前から「一流になるには超えないといけない存在」と語り、同じ左腕として尊敬の念を抱く宮城の思いに応えた。タフな男だ。秋田・明桜高の2年時に出場した夏の甲子園では2回戦に救援登板したが、2回3失点でチームも敗退。当時は痛みを押し殺して投げていたといい、後日に鎖骨を疲労骨折していたことが判明した。「(痛いと)言ってしまったら投げさせてもらえなくなるから」。学生時代から精神力と忍耐力を併せ持つ左腕は、この日も最高気温32度を記録した神宮のマウンドで力投。難しい環境下でのプレーも「意外と風はあったので」と〝涼しい顔〟で振り返った。「(6勝は)うれしいし、もっと勝ちたい」4カード連続勝ち越しに成功したチームは、11勝7敗の貯金4で交流戦の全日程を終了。27日の楽天戦(京セラ)から再開するリーグ戦でも、曽谷が貯金と勢いを生む投球を見せていく。(織原祥平)

◆11勝7敗で交流戦を終えた岸田監督は手応えをにじませた。「連敗したときもあったけど、打線がつながったり投手陣が粘ったり、いいところがいっぱいあった」。20日のヤクルト戦では6人の救援投手を起用したこともあり、この日は18日の中日戦(バンテリンドーム)で先発したばかり九里を救援要員としてベンチ入りさせるなど手腕を発揮。登板機会はなかったが「中継ぎがしんどい状況なので(神宮に)来てもらった」と説明した。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1251 0.706
(↑0.018)
-
(-)
079
(+3)
42
(+1)
10
(-)
10
(-)
0.256
(↓0.005)
2.200
(↑0.13)
2
(1↑)
ORIX
1170 0.611
(↑0.023)
1.5
(-)
068
(+4)
64
(+2)
7
(-)
8
(-)
0.262
(-)
3.350
(↑0.08)
2
(-)
日本ハム
1170 0.611
(↓0.036)
1.5
(↓1)
064
(+1)
50
(+4)
15
(-)
10
(-)
0.261
(↓0.005)
2.640
(↓0.1)
4
(1↑)
西武
1080 0.556
(↑0.027)
2.5
(-)
040
(+5)
44
(-)
3
(-)
10
(+1)
0.239
(↑0.01)
2.260
(↑0.14)
5
(1↓)
楽天
981 0.529
(↓0.034)
3
(↓1)
051
(+2)
58
(+5)
6
(-)
13
(+3)
0.249
(↓0.003)
2.620
(↓0.16)
5
(1↑)
ロッテ
980 0.529
(↑0.029)
3
(-)
155
(+10)
64
(+9)
11
(+2)
12
(-)
0.239
(↑0.015)
3.740
(↓0.27)
7
(-)
広島
990 0.500
(↑0.029)
3.5
(-)
074
(+5)
75
(+2)
11
(-)
17
(+1)
0.265
(↓0.001)
3.940
(↑0.17)
8
(1↓)
阪神
8100 0.444
(↓0.027)
4.5
(↓1)
058
(+1)
40
(+3)
12
(-)
19
(+1)
0.246
(↓0.004)
1.990
(↑0.06)
8
(1↑)
中日
8100 0.444
(↑0.032)
4.5
(-)
046
(+4)
58
(+1)
8
(-)
19
(+1)
0.233
(↑0.001)
3.210
(↑0.13)
10
(1↓)
DeNA
7110 0.389
(↓0.023)
5.5
(↓1)
053
(+9)
59
(+10)
13
(+1)
10
(+1)
0.205
(↑0.008)
3.270
(↓0.41)
11
(-)
巨人
6101 0.375
(↓0.025)
5.5
(↓1)
138
(-)
51
(+5)
6
(-)
8
(-)
0.220
(↑0.001)
2.810
(↓0.14)
12
(-)
ヤクルト
5121 0.294
(↓0.019)
7
(↓1)
053
(+2)
74
(+4)
10
(+1)
12
(+2)
0.229
(↓0.002)
3.910
(-)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38302 0.559
(↓0.008)
-
(-)
73236
(+1)
161
(+3)
39
(-)
61
(+1)
0.243
(↓0.001)
2.060
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
33323 0.508
(↓0.008)
3.5
(-)
75222
(+9)
189
(+10)
38
(+1)
37
(+1)
0.230
(↑0.002)
2.570
(↓0.11)
2
(2↑)
広島
33322 0.508
(↑0.008)
3.5
(↑1)
76224
(+5)
209
(+2)
32
(-)
32
(+1)
0.246
(-)
2.820
(↑0.03)
4
(1↓)
巨人
34342 0.500
(↓0.007)
4
(-)
73200
(-)
214
(+5)
43
(-)
31
(-)
0.238
(-)
2.730
(↓0.03)
5
(-)
中日
31362 0.463
(↑0.008)
6.5
(↑1)
74165
(+4)
210
(+1)
31
(-)
45
(+1)
0.221
(-)
2.870
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
19433 0.306
(↓0.005)
16
(-)
78173
(+2)
272
(+4)
29
(+1)
27
(+2)
0.223
(-)
3.740
(-)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
40272 0.597
(↓0.009)
-
(-)
74239
(+1)
186
(+4)
63
(-)
36
(-)
0.237
(↓0.001)
2.330
(↓0.03)
2
(-)
ORIX
36283 0.563
(↑0.007)
2.5
(↑1)
76238
(+4)
239
(+2)
42
(-)
32
(-)
0.262
(-)
3.280
(↑0.02)
3
(-)
ソフトバンク
36293 0.554
(↑0.007)
3
(↑1)
75255
(+3)
201
(+1)
40
(-)
44
(-)
0.247
(↓0.001)
2.620
(↑0.04)
4
(-)
西武
37310 0.544
(↑0.007)
3.5
(↑1)
75186
(+5)
174
(-)
27
(-)
45
(+1)
0.238
(↑0.002)
2.390
(↑0.04)
5
(-)
楽天
32342 0.485
(↓0.007)
7.5
(-)
75185
(+2)
210
(+5)
25
(-)
67
(+3)
0.240
(-)
2.830
(↓0.04)
6
(-)
ロッテ
26390 0.400
(↑0.009)
13
(↑1)
78178
(+10)
236
(+9)
36
(+2)
28
(-)
0.220
(↑0.004)
3.460
(↓0.08)