広島(☆5対2★)楽天 =交流戦3回戦(2025.06.22)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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 123456789
楽天
0200000002720
広島
00030020X5820
勝利投手:中﨑 翔太(2勝1敗0S)
(セーブ:栗林 良吏(1勝1敗9S))
敗戦投手:藤井 聖(2勝4敗0S)
  DAZN
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◆広島は2点を追う4回裏、代打・中村奨が走者一掃の適時打を放ち、逆転に成功する。そのまま迎えた7回には、坂倉の適時打で2点を挙げ、リードを広げた。投げては、2番手・中崎が今季2勝目。敗れた楽天は、先発・藤井が試合をつくるも、打線が3回以降に追加点を奪えなかった。

◆7戦連続ベンチスタートの広島中村奨成外野手(26)が、試合中盤での代打起用に応えた。2点を追う4回。無死満塁から得点を奪えず、2死満塁となって投手の森の代打に起用された。楽天藤井聖の初球136キロツーシームを捉え、鋭いライナーが左翼へ飛んだ。フェンス直撃の二塁打となり、走者を一掃。三塁まで滑り込んだ中村奨は、一塁ベンチに向かって何度も拳を突き上げた。「チャンスだったので、とにかく集中して入りました。朝山コーチから"満塁だし、甘い球を積極的に狙って行け"と言われていたので、初球から思い切って行きました。森さんの代打だったので、何とかランナーをかえすことができて良かったです」4回まで4安打2失点(自責1)の先発森に代わる代打起用に見事に応えた。15日の日本ハム戦からも、勝負どころで大きな仕事を果たした。

◆楽天に連勝して4カードぶりの勝ち越し。交流戦を勝率5割で終えた。2点ビハインドの4回2死満塁から、投手森の代打策が奏功した。起用した中村奨が走者一掃の逆転打を放ち、決勝打となった。7回には坂倉の2点打で加点。先発森は4回2失点(自責1)で降板となったが、5回以降を中崎、島内、森浦、ハーン、栗林が無失点でつないだ。交流戦最終戦を白星で締めくくり、リーグ順位は2位タイとなった。

◆広島中村奨成外野手(26)が、ひと振りで流れも空気も変えた。2点ビハインドの4回。無死満塁が2死満塁と局面が変わり、投手森の代打で巡ってきた打席だった。初球ツーシームに迷わずに振り抜いた打球は、ライナーで左翼フェンスを直撃。走者を一掃する逆転打に、三塁ベース上では何度も右拳を突き上げて喜びを爆発させた。「ああいうところで代打を送ってもらうこともなかったので、甘い球を1球で捉えられるようにと入った。なかなか思うような結果が出せていなかったので、悔しさはあった」今季すでに、ほぼすべての打撃成績で自己最多を更新している。それでも外野手争いの中、大盛の台頭もあり7試合連続でベンチスタート。「準備は常にしていた」。"感覚派"の打撃を維持するため、全体練習や早出以外でも人知れずバットを振った。19日ソフトバンク戦の代打弾に続き、この日は決勝打。限られた出場機会で存在感を示している。先輩としての面目も保った。楽天宗山は広陵の3学年下の後輩。「ムネの前で打てなかったら、年末どんな顔して会えばいいのかなと。打てて良かった。あっちはスーパールーキーなんで、負けないように頑張ります」。自分はまだポジション争いに身を置く立場だと自覚し、表情を引き締める。新井監督は殊勲打を「嫌な空気、重い空気だったんですけど、ひと振りで一気に変えてくれた。格好良かったですね、奨成」と笑顔でたたえた。4カードぶり勝ち越しで、交流戦をセ球団最高の勝率5割で終えた。リーグ順位も4位から2位タイに浮上した。【前原淳】

◆広島が逆転勝ちで4カードぶりの勝ち越しを決めた。先発した森翔平投手(27)は4回を投げ、2失点(自責1)で降板した。森は二回に味方の失策からピンチを招き、2失点。その後は追加点を与えなかったが、四回の攻撃時に代打を送られた。打線は2点を追う四回に無死満塁の好機を作り、2死後、代打・中村奨が左越えの3点二塁打を放ち、逆転に成功した。七回には坂倉の右前2点打で突き放した。チームは交流戦最後の試合を白星で締め、交流戦を9勝9敗の勝率5割で終えた。

◆広島が逆転勝ちで4カードぶりの勝ち越しを決めた。

◆楽天の藤井は2点リードの四回、2死満塁から代打の中村奨に走者一掃の逆転二塁打を浴びた。初球のツーシームが甘く、「一番打ちやすいところにいってしまった」と悔やんだ。2四球で走者をためていたこともあり「ボール球になるのを嫌いすぎた。(満塁までの)過程が悪かった」と反省。今季10度目の先発登板で2勝4敗となった28歳の左腕は「同じミスばかりしているので、これを絶対に次に生かしたい」と誓った。

◆ひと振りで試合をひっくり返した。広島・中村奨が左越えの代打逆転3点二塁打。鯉党の大声援を一身に浴び、送球間に進んだ三塁ベース上で右手を突き上げた。「本当に(左翼手の頭上を)越えてくれと思って走って、3点入ったのでよかった。打った瞬間の声援を覚えていたのですごくうれしかった」ヒーローインタビューで喜びを口にした。0-2の四回2死満塁で代打で登場すると、楽天・藤井が投じた初球、136キロの変化球をフルスイングした。打球は左翼フェンスを直撃。走者一掃の二塁打で劣勢だった試合を一転させた。「2アウト満塁は代打で行くと決めていた」と采配が的中した新井監督も「嫌な空気、重い空気をひと振りで一気に変えてくれた。かっこよかった、(中村)奨成」と絶賛した。高卒8年目の今季は43試合に出場し打率・257、2本塁打、10打点。ベテランの秋山やブレーク中の大盛らと外野の定位置を争っている。またこの日は、秋山が社会貢献活動の一環として取り組む、ひとり親家庭の親子を球場に招待する企画が実施された。自身も母子家庭で育った中村奨は参加者との記念撮影に飛び入り参加し「活躍してああいうこと(社会貢献活動)ができればいい。期待に応えられるように」と力をもらった。チームは4カードぶりの勝ち越しで交流戦を9勝9敗でフィニッシュ。セ・リーグでは一チームだけの勝率5割以上だ。リーグでもDeNAに並んで2位に浮上。強力なパ・リーグとの戦いを五分で終えた鯉戦士たちは、また一段とたくましさを増した。(西垣戸理大)

◆楽天が交流戦を9勝8敗1分け、5位タイで終えた。全員野球を掲げる三木肇監督(48)は、交流戦のMVPについて「個々にそれぞれ頑張っているからない」と前置きした上で、岸孝之投手(40)に最敬礼した。〝価値ある一戦〟に選んだのは、12日の中日戦(楽天モバイルパーク)。岸が勝利投手となってチームの連敗を4で食い止めた。ヒーローインタビューで語気を強め「こんなもんじゃないぞ、イーグルスってところをみんなでみせたい」とチームを団結させ、7連勝の快進撃につながった。指揮官は、「マウンドで表現する能力を含めて、あの言葉はさすがだなと思った。『こんなもんじゃないぞ』とチームを鼓舞してくれた。彼だからこそ言葉の重みを持っていた。野球人としてプレーで、言葉でも行動でも示して、チームが立て直すきっかけを作ってくれた」と感謝した。さらに、生きた教科書として大絶賛。「例えば野球に取り組む姿勢や準備の仕方などは、若い選手にさまざまな好影響を及ぼしている。彼の存在はとてつもなく大きくて、このチームにとって大きな意味がある」と、熱弁した。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1251 0.706
(↑0.018)
-
(-)
079
(+3)
42
(+1)
10
(-)
10
(-)
0.256
(↓0.005)
2.200
(↑0.13)
2
(1↑)
ORIX
1170 0.611
(↑0.023)
1.5
(-)
068
(+4)
64
(+2)
7
(-)
8
(-)
0.262
(-)
3.350
(↑0.08)
2
(-)
日本ハム
1170 0.611
(↓0.036)
1.5
(↓1)
064
(+1)
50
(+4)
15
(-)
10
(-)
0.261
(↓0.005)
2.640
(↓0.1)
4
(1↑)
西武
1080 0.556
(↑0.027)
2.5
(-)
040
(+5)
44
(-)
3
(-)
10
(+1)
0.239
(↑0.01)
2.260
(↑0.14)
5
(1↓)
楽天
981 0.529
(↓0.034)
3
(↓1)
051
(+2)
58
(+5)
6
(-)
13
(+3)
0.249
(↓0.003)
2.620
(↓0.16)
5
(1↑)
ロッテ
980 0.529
(↑0.029)
3
(-)
155
(+10)
64
(+9)
11
(+2)
12
(-)
0.239
(↑0.015)
3.740
(↓0.27)
7
(-)
広島
990 0.500
(↑0.029)
3.5
(-)
074
(+5)
75
(+2)
11
(-)
17
(+1)
0.265
(↓0.001)
3.940
(↑0.17)
8
(1↓)
阪神
8100 0.444
(↓0.027)
4.5
(↓1)
058
(+1)
40
(+3)
12
(-)
19
(+1)
0.246
(↓0.004)
1.990
(↑0.06)
8
(1↑)
中日
8100 0.444
(↑0.032)
4.5
(-)
046
(+4)
58
(+1)
8
(-)
19
(+1)
0.233
(↑0.001)
3.210
(↑0.13)
10
(1↓)
DeNA
7110 0.389
(↓0.023)
5.5
(↓1)
053
(+9)
59
(+10)
13
(+1)
10
(+1)
0.205
(↑0.008)
3.270
(↓0.41)
11
(-)
巨人
6101 0.375
(↓0.025)
5.5
(↓1)
138
(-)
51
(+5)
6
(-)
8
(-)
0.220
(↑0.001)
2.810
(↓0.14)
12
(-)
ヤクルト
5121 0.294
(↓0.019)
7
(↓1)
053
(+2)
74
(+4)
10
(+1)
12
(+2)
0.229
(↓0.002)
3.910
(-)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38302 0.559
(↓0.008)
-
(-)
73236
(+1)
161
(+3)
39
(-)
61
(+1)
0.243
(↓0.001)
2.060
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
33323 0.508
(↓0.008)
3.5
(-)
75222
(+9)
189
(+10)
38
(+1)
37
(+1)
0.230
(↑0.002)
2.570
(↓0.11)
2
(2↑)
広島
33322 0.508
(↑0.008)
3.5
(↑1)
76224
(+5)
209
(+2)
32
(-)
32
(+1)
0.246
(-)
2.820
(↑0.03)
4
(1↓)
巨人
34342 0.500
(↓0.007)
4
(-)
73200
(-)
214
(+5)
43
(-)
31
(-)
0.238
(-)
2.730
(↓0.03)
5
(-)
中日
31362 0.463
(↑0.008)
6.5
(↑1)
74165
(+4)
210
(+1)
31
(-)
45
(+1)
0.221
(-)
2.870
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
19433 0.306
(↓0.005)
16
(-)
78173
(+2)
272
(+4)
29
(+1)
27
(+2)
0.223
(-)
3.740
(-)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
40272 0.597
(↓0.009)
-
(-)
74239
(+1)
186
(+4)
63
(-)
36
(-)
0.237
(↓0.001)
2.330
(↓0.03)
2
(-)
ORIX
36283 0.563
(↑0.007)
2.5
(↑1)
76238
(+4)
239
(+2)
42
(-)
32
(-)
0.262
(-)
3.280
(↑0.02)
3
(-)
ソフトバンク
36293 0.554
(↑0.007)
3
(↑1)
75255
(+3)
201
(+1)
40
(-)
44
(-)
0.247
(↓0.001)
2.620
(↑0.04)
4
(-)
西武
37310 0.544
(↑0.007)
3.5
(↑1)
75186
(+5)
174
(-)
27
(-)
45
(+1)
0.238
(↑0.002)
2.390
(↑0.04)
5
(-)
楽天
32342 0.485
(↓0.007)
7.5
(-)
75185
(+2)
210
(+5)
25
(-)
67
(+3)
0.240
(-)
2.830
(↓0.04)
6
(-)
ロッテ
26390 0.400
(↑0.009)
13
(↑1)
78178
(+10)
236
(+9)
36
(+2)
28
(-)
0.220
(↑0.004)
3.460
(↓0.08)