ヤクルト(☆5対2★)オリックス =交流戦2回戦(2025.06.21)・明治神宮野球場=
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ORIX
1000000012811
ヤクルト
40000001X51120
勝利投手:吉村 貢司郎(4勝3敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(1勝1敗13S))
敗戦投手:宮城 大弥(3勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】西川 龍馬(3号・1回表ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトは1点を追う1回裏、サンタナ、オスナ、山田の適時打で一挙4点を奪い、逆転に成功する。そのまま迎えた8回には、オスナの押し出し四球で追加点を挙げた。投げては、先発・吉村が7回1失点の力投で今季4勝目。敗れたオリックスは9回に1点を返すも、反撃が遅かった。

◆ドラフト1位ルーキーの中村優斗投手(22)が22日オリックス戦(神宮)でプロ初登板、初先発に臨む。すでに1軍練習に合流している右腕は「ワクワクが7割、緊張が3割くらい。神宮では1回も投げたことがないので楽しみ」と充実の表情で話した。記念すべきプロ初対戦は、12球団トップのチーム打率2割6分2厘を誇るオリックス打線。右腕は「どんな結果になるかわからないですけど自分のピッチングをして、そこでもし悪い結果だったとしても課題を見つけることができる。貴重な時間だと思って楽しみたい」と力強いまなざしで語った。中村優は今年1月の新人合同自主トレからコンディション不良で出遅れたが、ファームで8試合33回1/3を投げて防御率3・24と安定。「1月にケガをして野球ができることが当たり前じゃないというか、裏方さんにもたくさん支えてもらいました。そういった方たちに恩返ししたい」と感謝を投球に込めることを誓った。

◆ヤクルトはオリックスのエース宮城大弥投手(23)を、今季最短の4回4失点でノックアウトした。ヤクルトの先発吉村貢司郎投手(27)が初回にいきなり先制ソロを被弾したが、前日20日に今季最多8得点を挙げた打線が、すぐさま取り返した。初回に4試合ぶりスタメンの並木秀尊外野手(26)が左前打、山辺野翔内野手(31)が死球で出塁。無死一、二塁から、ドミンゴ・サンタナ外野手(32)の同点の右前適時打で追いついた。続く無死一、三塁でホセ・オスナ内野手(32)にも右前適時打が飛び出し1点を勝ち越し。さらに1死一、三塁の好機では、山田哲人内野手(32)が左中間を破る2点適時二塁打を放ちリードを3点に広げた。

◆オリックスのエース宮城大弥投手(23)が今季最短の4回4失点で降板した。1点リードの初回にサンタナに右前適時打を浴びると、一、三塁からオスナに逆転の右前適時打を献上した。その後も1死一、三塁から山田に中越えの2点打を許した。5四死球と制球で苦しんだ宮城は「チームが初回から先制してくれていただけに、立ち上がりに失点を重ねてしまったことが悔しいですし、チームに申し訳ないです」と悔しがった。

◆オリックスの交流戦優勝の可能性が消滅した。エース宮城大弥投手(23)が今季最短の4回4失点で降板と振るわず。1点リードの初回にサンタナに右前適時打を浴びると、一、三塁からオスナに逆転の右前適時打を献上した。その後も1死一、三塁から山田に中越えの2点打を許した。前日20日は延長10回に勝ち越してヤクルトに勝利。3年連続交流戦勝ち越しを決め、4年ぶり優勝の望みをつないだが、交流戦1試合を残して優勝の可能性がなくなった。

◆ヤクルトはオリックスに逆転勝ちで借金を23に減らした。前日20日に今季最多8得点を挙げた好調打線が、オリックスのエース宮城大弥投手(23)も攻略した。1点を追う初回、4試合ぶりスタメンの並木秀尊外野手(26)が初球を左前打、続く山野辺翔内野手(31)が死球で無死一、二塁と好機を拡大すると、3番ドミンゴ・サンタナ外野手(32)の同点の右前適時打ですぐさま追いついた。ホセ・オスナ内野手(32)も右前適時打で続き、1点を勝ち越し。さらに1死一、三塁で山田哲人内野手(32)の左中間を破る2点適時二塁打でリードを3点に広げた。投げては先発吉村貢司郎投手(27)が7回5安打1失点で4勝目。初回に先頭の西川龍馬外野手(30)にいきなり先制ソロを浴びたが、尻上がりに調子を上げた。この日最速の150キロ直球と多彩な変化球で、12球団トップのチーム打率を誇るオリックス打線を抑えた。

◆ヤクルト吉村貢司郎投手(27)がチーム最多の4勝目を挙げ、チームの連敗を「4」でストップさせた。初回先頭にいきなり先制ソロを被弾も「野手の方々がすぐ取り返してくれたので」と失点直後に一挙4得点の援護を受けて持ち直した。最速150キロの直球と多彩な変化球でストライク先行。12球団打率トップのオリックス打線を7回5安打1失点に抑えた。

◆新顔ムードメーカーが最下位に沈むチームの光となっている。5月に西武からトレードで加入したヤクルト山野辺翔内野手(31)が「2番三塁」で移籍後、初スタメン。第1打席から存在感を見せた。1点を追う初回無死一塁、オリックス宮城の147キロが左足を直撃した。「めちゃ痛かったです」。それでも、味方ベンチを見ながら笑顔をつくった。一、二塁と好機を演出。適時打3本が続き、一挙4得点で逆転した。明るい振る舞いに、高津監督も思わず笑みがこぼれた。「こういう選手が暗いムードをなんとか盛り上げたり。非常に大きな戦力だと思っています」と評価した。6回には二塁打。8回には左前打で追加点につなげた。代打で移籍後初安打した前日に続き、マルチ安打で起用に応えた。チームの連敗は4で止まったが、借金は両リーグ最多23で苦しい状況は変わらない。そんな中で出てきた山野辺は「試合に出させてもらったら全力でやるだけ。もっと練習したいです」と、9回に犯した失策を反省しつつ前を向いた。高津監督は「最後のエラーがなければ100点。こうやっていい活躍をしてくれたらチームも元気になる」と、さらなる期待をかけた。【佐瀬百合子】

◆ヤクルト・松本健吾投手(26)が1軍に合流した。プロ2年目の右腕は、ここまでイースタン・リーグで8試合に登板。0勝3敗、防御率5.40だった。

◆ヤクルト・並木秀尊外野手(26)が「1番・中堅」で出場し、猛打賞を記録した。1点を追う一回、オリックス・宮城の初球を捉え、左前打。打線がつながり4-1の二回には中前打を放ち、四回は右前に運んで広角に打ち分けた。俊足が売りの外野手がバットで存在感を示した。

◆オリックスは宮城大弥投手が打たれて連勝が2でストップ。交流戦の優勝の可能性が消滅した。先発の宮城は一回に3本の適時打を浴びるなど一挙4失点。二回以降も制球に苦しみ、今季ワーストの5四死球と安定感を欠き、今季最短の4回4失点で2敗目を喫した。打線は一回の西川の先頭打者弾で先制したが、二回以降はゼロ行進。九回に満塁で来田の適時打で1点を返したが、代打・中川が併殺に倒れて試合終了となった。

◆ヤクルトは、先発の吉村貢司郎投手(27)が7回1失点の好投で4勝目(3敗)を挙げた。打線は1点を追う一回、サンタナ、オスナの連続適時打で逆転。さらに1死一、三塁のチャンスで山田が左中間へ2点二塁打を放ち右腕を援護。チームは連敗を4で止めた。以下、吉村のヒーローインタビュー。--連敗ストップ「本当に嬉しいです」--どんな思いでマウンドに上がった「しっかりと1イニング、1イニングを0点で抑えようと思って初回からいったんですけど、先頭バッターにホームランを打たれてしまって...。その後、野手の皆さんが点を取ってくださったんで、テンポよく投げることができました」--味方打線の援護をどう見ていた「(点を)取られた後だったんで、気持ちも楽になりましたし、逆に気を引き締めることができたと思います」--今季4勝目「勝ちは嬉しいですけど、まだまだ勝っていかないといけないと思います。これからも頑張っていきたい」--次回登板へ向けて「しっかりと次も勝って、ファンの皆さんにいいところを見せたい。応援よろしくお願いします」

◆つば九郎の人形をなでるつばみ(撮影・長尾みなみ)

◆オリックスはエースの宮城大弥投手(23)が今季最短の4回4失点でKOされ、敗戦。交流戦の優勝を逃した。「失投が多かった。初回(の投球)がきょうの負けのすべての原因だった」一回に安打と死球で招いたピンチから3本の適時打を浴びて4失点。投手を含めて9人の右打者を並べて対策してきた燕打線の流れを止められなかった。また、ストライクゾーンの際どい判定にも泣き、今季ワーストの5四死球を記録。「初回のうちに修正できるところもたくさんあった」と反省し、岸田監督は「落ち着く前にやられてしまった感じはある」と語った。パ・リーグで唯一勝利した日本ハムとは今季最大の3・5ゲーム差に広げられたが、岸田監督は「明日(22日)勝って休みに入りたい。切り替えてやっていく」と前を向いた。交流ラストゲームを勝利で締めくくり、27日の楽天戦(京セラ)から再開するリーグ戦へ弾みをつける。(織原祥平)

◆ヤクルト・山田哲人内野手(32)が、2-1と逆転した一回1死一、三塁で左中間に2点二塁打をマーク。5試合ぶりの打点で勝利に貢献し「(打線は)こうやって先制されてもやり返す力はある。自分自身も流れに乗せてもらった」と胸を張った。プロ15年目の〝読み〟で球界屈指の好左腕・宮城を攻略した。フルカウントと追い込まれたが「真っすぐはイメージしていた。しっかりと(イメージを)残しながら打てた」と真ん中付近の直球を一振りで仕留めた。サウスポー対策として右打者のみを並べたオーダーが機能した。一回に先制を許すも、直後に打線が4安打4得点。無死一塁で左脚に死球を受けた山野辺はベンチに向かって拍手して一塁に走り、チームを鼓舞した。集中打での逆転劇に高津監督は「日本一の左投手を打ったわけなので、素晴らしい攻撃だった」とたたえた。山田はここまで57試合に出場し、打率・205、4本塁打、16打点。過去に3度のトリプルスリー(シーズン打率3割、30本塁打、30盗塁以上)を記録した右打者は「数字は決してよくない。もっとこれから突き詰めてやっていきたい」と巻き返しを誓った。

◆〝無欲〟なエースが燕を救った。ヤクルト・吉村貢司郎投手(27)が先発し、7回5安打1失点でチームトップの4勝目をマーク。1分けを挟んで4連敗中だったチームを1週間ぶりの勝利に導いた。22日の同戦でプロ初登板先発するドラフト1位・中村優斗投手(22)=愛知工大=に最高の形でバトンをつないだ。もらった援護点は、無駄にはしない。土曜日に先発ローテーションを回る〝サタデー吉村〟が奮起した打線に好投で報いた。7回5安打1失点の力投。2万9294人の大観衆からの声援を一身に浴び、夕日が差し込んだお立ち台で白い歯を見せた。「先頭打者にホームランを打たれてしまったけど、野手の方々がすぐに取り返してくれた。すごく楽にテンポよく投げることができた」一回先頭の西川に左翼ポール際への先制ソロを被弾。出ばなをくじかれたが「切り替えるいい起点になった」。打線が宮城を攻略し、直後に4得点すると、二回以降は140キロ台後半の直球とスライダーを軸に圧巻の投球を披露した。7回102球。12球団トップのチーム打率・262を誇るオリックス打線から4勝目を手にした。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1151 0.688
(↓0.045)
-
(-)
176
(-)
41
(+3)
10
(-)
10
(-)
0.261
(↓0.007)
2.330
(↓0.05)
2
(-)
日本ハム
1160 0.647
(↑0.022)
0.5
(↓1)
163
(+3)
46
(+2)
15
(+1)
10
(-)
0.266
(-)
2.540
(↑0.03)
3
(1↓)
ORIX
1070 0.588
(↓0.037)
1.5
(-)
164
(+2)
62
(+5)
7
(+1)
8
(-)
0.262
(↓0.002)
3.430
(↓0.13)
4
(-)
楽天
971 0.563
(↓0.037)
2
(-)
149
(+3)
53
(+8)
6
(-)
10
(-)
0.252
(↑0.001)
2.460
(↓0.35)
5
(-)
西武
980 0.529
(↓0.034)
2.5
(-)
135
(+2)
44
(+5)
3
(-)
9
(-)
0.229
(↓0.003)
2.400
(↓0.18)
6
(-)
ロッテ
880 0.500
(↓0.033)
3
(-)
245
(-)
55
(+5)
9
(-)
12
(-)
0.224
(↓0.001)
3.470
(↓0.13)
7
(-)
広島
890 0.471
(↑0.033)
3.5
(↑1)
169
(+8)
73
(+3)
11
(+4)
16
(-)
0.266
(↑0.006)
4.110
(↑0.07)
7
(-)
阪神
890 0.471
(↑0.033)
3.5
(↑1)
157
(+3)
37
(-)
12
(-)
18
(+1)
0.250
(-)
2.050
(↑0.13)
9
(1↑)
DeNA
7100 0.412
(↑0.037)
4.5
(↑1)
144
(+5)
49
(-)
12
(+4)
9
(+2)
0.197
(-)
2.860
(↑0.18)
9
(2↓)
中日
7100 0.412
(↓0.026)
4.5
(-)
142
(+2)
57
(+3)
8
(+1)
18
(+1)
0.232
(↑0.001)
3.340
(↑0.03)
11
(-)
巨人
691 0.400
(↑0.043)
4.5
(↑1)
238
(+5)
46
(+2)
6
(+1)
8
(+1)
0.219
(-)
2.670
(↑0.04)
12
(-)
ヤクルト
5111 0.313
(↑0.046)
6
(↑1)
151
(+5)
70
(+2)
9
(-)
10
(-)
0.231
(↑0.006
3.910
(↑0.18)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38292 0.567
(↑0.006)
-
(-)
74235
(+3)
158
(-)
39
(-)
60
(+1)
0.244
(-)
2.080
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
33313 0.516
(↑0.008)
3.5
(-)
76213
(+5)
179
(-)
37
(+4)
36
(+2)
0.228
(↓0.001)
2.460
(↑0.03)
3
(-)
巨人
34332 0.507
(↑0.007)
4
(-)
74200
(+5)
209
(+2)
43
(+1)
31
(+1)
0.238
(-)
2.700
(↑0.01)
4
(-)
広島
32322 0.500
(↑0.008)
4.5
(-)
77219
(+8)
207
(+3)
32
(+4)
31
(-)
0.246
(↑0.002)
2.850
(-)
5
(-)
中日
30362 0.455
(↓0.007)
7.5
(↓1)
75161
(+2)
209
(+3)
31
(+1)
44
(+1)
0.221
(↑0.001)
2.900
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
19423 0.311
(↑0.011)
16
(-)
79171
(+5)
268
(+2)
28
(-)
25
(-)
0.223
(↑0.002
3.740
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
40262 0.606
(↑0.006)
-
(-)
75238
(+3)
182
(+2)
63
(+1)
36
(-)
0.238
(↑0.001)
2.300
(-)
2
(-)
ORIX
35283 0.556
(↓0.009)
3.5
(↓1)
77234
(+2)
237
(+5)
42
(+1)
32
(-)
0.262
(-)
3.300
(↓0.03)
3
(-)
ソフトバンク
35293 0.547
(↓0.009)
4
(↓1)
76252
(-)
200
(+3)
40
(-)
44
(-)
0.248
(↓0.002)
2.660
(↓0.01)
4
(-)
西武
36310 0.537
(↓0.008)
4.5
(↓1)
76181
(+2)
174
(+5)
27
(-)
44
(-)
0.236
(↓0.001)
2.430
(↓0.04)
5
(-)
楽天
32332 0.492
(↓0.008)
7.5
(↓1)
76183
(+3)
205
(+8)
25
(-)
64
(-)
0.240
(-)
2.790
(↓0.08)
6
(-)
ロッテ
25390 0.391
(↓0.006)
14
(↓1)
79168
(-)
227
(+5)
34
(-)
28
(-)
0.216
(-)
3.380
(↓0.03)