巨人(☆5対2★)西武 =交流戦2回戦(2025.06.21)・東京ドーム=
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西武
0002000002500
巨人
00000050X5701
勝利投手:石川 達也(2勝3敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝0敗24S))
敗戦投手:甲斐野 央(2勝2敗0S)

本塁打
【巨人】増田 陸(5号・7回裏3ラン)

  DAZN
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◆巨人が逆転勝利。巨人は2点を追う7回裏、岡田の適時二塁打で同点とする。なおも2死一三塁の好機で代打・増田陸の3ランが飛び出し、リードを奪った。投げては、2番手・石川が今季2勝目。敗れた西武は、先発・與座が好投を見せるも、2番手・甲斐野が乱調だった。

◆巨人は交流戦2度目の連勝をかけた戦いに臨む。20日の西武戦(東京ドーム)では、同点の6回2死二塁から今季初スタメンの小林誠司捕手(36)が中前適時打を放ち勝利。阿部慎之助監督(46)は「当たりはどうあれね、こういう勝利打点だからね。たまにああやってスタメンで出て、こうやってできるんだからね。素晴らしいなと思って、頼もしいなと思って見てましたよ」と称賛した。チームは交流戦で5勝を挙げているが、勝利した試合は全て3失点点以内。投手陣が試合の勝敗を握っている現状に阿部監督は「今いるメンバーでやんなくちゃいけないし。(岡本)和真の穴っていうのは、誰にも埋めらんないんだけど。いるメンバーでなんとかしのいで、勝つなら2対1! これしかない! 以上」と、冗談混じりに話した。

◆巨人グリフィン投手(29)が開幕5連勝を目指して先発する。開幕直後の体調不良で出遅れたため、規定投球回数には到達していないが、ここまで7先発で防御率0・78。「体調不良でキャンプから調整してきたことが下がってしまった。そこからまた元に戻すのに時間かかるので、それが慎重に、なおかつなるべく早く戻るように取り組んだ結果が最近の調子になっている」と右肩上がりに好投を続ける。来日3年目で西武とは初対戦。「打線が変わってくるので、誰か特定のこの人(を警戒)というはない。打線が読めない中である程度広く、研究してきた。出塁率が高かったり、足の速い左バッターが多い。そこは警戒したい」と予習もばっちり。ここ3試合は100球以上を投げ込むなど、スタミナ面でも気配良好で臨む。

◆巨人岡田悠希外野手(25)が「6番右翼」で1軍昇格即スタメン出場する。今季はここまで2軍戦で47試合に出場。打率2割9分2厘、4本塁打、25打点の成績を残していた。1軍では4月25日阪神戦(甲子園)以来のスタメンとなった。また、ドラフト3位ルーキー荒巻悠内野手(22)も「8番一塁」でスタメンに名を連ねた。この日の西武は与座が先発。前日の試合後に阿部慎之助監督(46)が「2軍時代に対戦したバッターが多いと思うんでね、そういう人たちが打ってくれるんじゃないかなと思います」と話していた通り、フレッシュなメンバーが並んだ。先発はフォスター・グリフィン投手(29)が務める。今季は8試合に登板して4勝0敗、防御率0・78。登板前日には「打線が読めない中である程度広く、研究してきた。出塁率が高かったり、足の速い左バッターが多い。そこは警戒したい」と意気込んでいた。

◆すしレースはエビが大逆転で制した。巨人、西武それぞれのキッズファンクラブからエントリーされた子どもたち5人がレースに臨んだ。西武の球団マスコット・レオも応援する中、白熱したレースが展開された。抜群のスタートをきったのはタマゴ。2位のエビに2貫差をつけた。対照的にマグロは大きく出遅れた。このままタマゴの独走かと思われたが、中盤にレースが動いた。2位のエビが猛追。タマゴの背中を捉えると、終わってみればぶっちぎりの1着でゴールテープをきった。2着は3貫差でタマゴ、3着アナゴ、4着マグロ、5着コハダの順で入線した。エビは5月27日(富山)の白エビ以来となる勝利をつかんだ。通算成績はアナゴが13勝、エビ7勝(白エビ1勝を含む)、マグロ6勝、タマゴ4勝、コハダ3勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。

◆ついに「0」行進が止まった。巨人グリフィン投手(29)が4回に2失点を喫し、今季開幕から続けてきた東京ドームでの無失点記録が23イニングで途切れた。開幕5連勝を目指し、今季8度目の先発マウンド。初回は3者凡退で立ち上がり、3回まで無安打に抑えていたが、4回に西武打線につかまった。1番西川に内野安打で出塁を許すと、犠打をへて3番長谷川に先制の適時三塁打を浴びた。さらに5番山村に犠飛とされて追加点を奪われた。開幕直後の体調不良で出遅れ。ここまで防御率0・78と抜群の数字を残してきたが、本拠地で苦戦の形となった。チームは今週の試合で全て先制を許す展開にもなった。

◆西武の与座海人投手(29)が打席でセーフティーバントを敢行した。3回2死の第1打席はさほど打つそぶりを見せず、空振り三振に。5回2死の第2打席も初球は見逃しストライク。2球目に巨人グリフィンが低め直球を投げてきたところで、与座は一塁側へのセーフティーバントを試みた。結果はファウルになったが、一般的には次のイニングの投球に意識が向くこともある場面。そんな中でも出塁や得点の可能性を高めようとする与座の気概に、左翼席の西武ファンからは大きな拍手が起きた。スコア速報

◆巨人増田陸内野手(25)が値千金の勝ち越し3ランを放った。2-2の同点の7回。岡田悠希外野手(25)の2点適時打で同点に追いつき、なお2死一、三塁のチャンスで代打で登場。カウント1-1から西武甲斐野の甘く入ってきた137キロフォークを強振した。打球は左翼スタンドに飛び込む5号3ランとなりガッツポーズ。スタンドは大歓声に包まれた。増田陸は試合前時点で46試合に出場し、打率2割6分9厘、4本塁打、12打点の成績を残していた。

◆巨人が2連勝で交流戦3カードぶりの勝ち越しを決め、貯金1とした。0-2の7回1死一、二塁、岡田悠希外野手が西武甲斐野の初球157キロの直球を会心の当たりで左中間へ。1軍昇格即スタメン出場した25歳が、2点適時二塁打で同点とした。さらに2死一、三塁から決勝打を放ったのは、この日17試合ぶりにスタメンから外れていた増田陸内野手(25)。代打で打席に立つと、豪快に左翼席へ5号3ランを放り込み勝負を決めた。投げては先発グリフィンは6回90球を投げて9奪三振2失点。4回に開幕から23イニング目にして東京ドームでの初失点を許したが、しっかりと先発の仕事を果たした。

◆勝利ペースと思われた西武が痛い連敗を喫した。アンダースロー右腕の与座海人投手(29)が巨人打線を幻惑し、6回まで2安打に抑える投球。西口文也監督(52)も「100点満点の投球内容だったんじゃないですか」とたたえた。与座は7回表の攻撃の途中から、7回裏のマウンドに備えてベンチ前でキャッチボールを始めていた。しかし7回表の攻撃が下位打線へのチャンスにつながっていくと、西武ベンチは代打攻勢を準備。キャッチボールから一度ベンチへ戻った与座に交代を告げたのかという問いかけに、西口監督は「そうなりますね」とした。その中で7回裏のマウンドには、西口監督は最終的に甲斐野央投手(28)を送り出した。甲斐野はマウンドへ向かいながら、一度ベンチ前まで戻り、再度マウンドへ向かった。その後、西口監督がベンチ内で豊田清投手チーフコーチ(54)と何やら話す場面があった。西口監督はその場面について「まぁ、何かあったんでしょうね」と認めつつ「でも、そこは甲斐野で行く気でいたので託しました。あそこは後ろの投手を信頼していった結果なので。(甲斐野も)準備はできていました」と話した。「何かあった」の部分については「解決しています」とし「意思疎通の部分か?」という問いかけには「はい」とした。甲斐野は1死を奪ったものの、四球と連打で2-2の同点に追いつかれ、さらに2走者を置いて代打増田陸に3ランを被弾。一気に流れを持っていかれた。与座の「100点満点」の好投から、強力リリーフ陣で締めたかった流れ。西口監督は「(7回裏は)甲斐野で行く気でいたので」と7回表攻撃中に決断していたが、その交代は少なくとも外からはスムーズに映らず、連敗とともに後味の悪さが残ってしまった。【金子真仁】

◆巨人が逆転で2連勝とし、交流戦3カードぶりの勝ち越しを決め、貯金1とした。0-2の7回1死一、二塁、岡田悠希外野手が西武甲斐野の初球157キロの直球を会心の当たりで左中間へ。1軍昇格即スタメン出場した25歳が、2点適時二塁打で同点とした。さらに2死一、三塁から決勝打を放ったのは、この日17試合ぶりにスタメンから外れていた増田陸内野手(25)。代打で打席に立つと、豪快に左翼席へ5号3ランを放り込み勝負を決めた。阿部慎之助監督(46)も「本当ね、素晴らしい攻撃で。見てる僕も興奮しました」と手放しで喜ぶ逆転劇だった。投げては先発グリフィンは6回90球を投げて9奪三振2失点。4回に開幕から23イニング目にして東京ドームでの初失点を許したが、しっかりと先発の仕事を果たした。指揮官は「いるメンバーでやるしかない。なんとか出たメンバー頑張ってもらって。投手がみんな頑張ってるんでね。なんとか僅差でいけばチャンスはあると思ってる。こういう試合を続けていければなと思います」と思い描いた。

◆痛い逆転負けを喫したものの、西武の与座海人投手(29)は打席でセーフティーバントを敢行するなど、勝利への気概を見せた。3回2死の第1打席はさほど打つそぶりを見せず、空振り三振に。5回2死の第2打席も初球は見逃しストライク。2球目に巨人グリフィンが低め直球を投げてきたところで、与座は一塁側へのセーフティーバントを試みた。結果こそファウルになったが、その心意気に左翼席の西武ファンからは大きな拍手が起きた。ベンチからのサインがあったわけではなかった。仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(53)は「投手でも打席に入ったら何とかしようという思いがあることは、みんなに伝わってると思います」と、その姿勢をたたえた。前日20日の巨人戦では高橋光成投手(28)がプロ初安打を打ち、ベンチへ戻るとガッツポーズで仲間を鼓舞した。18日のDeNA戦でも隅田知一郎投手(25)も一塁へ全力疾走するなど、不慣れな「DH制のない戦い」で、投手陣も全力で戦っている。【金子真仁】

◆巨人岡田悠希外野手(25)が"米パワー"でヒーローになった。1軍昇格即スタメンで迎えた7回1死一、二塁。西武甲斐野の初球157キロ直球を左中間へ。2季ぶりの打点となる2点適時打で同点とした。1軍合流のため、前日は2軍戦で新潟に到着後にとんぼ返り。「ご飯を食べに行きました」と冗談も、米どころで腹を、帰京の新幹線では「どうやって打とうか」と想像を、それぞれふくらませた。本拠地で初のお立ち台では「初めまして! 今日から巨人の一員になりました岡田です!」。自己紹介でファンの夢もふくらませた。

◆勝ちムードの西武が突如の暗転で、巨人に痛い連敗を喫した。2点リードしていた7回、2番手の甲斐野がまさかの5失点。自身が持つ球団最長の連続ホールドポイントは「16」で止まったが、痛みの本質はそこにない。6回2安打無失点のアンダースロー与座は、7回表の攻撃の際、ベンチ前でキャッチボールをした。しかしチャンスで代打攻勢となり、1度ベンチへ。そのまま無得点。7回のマウンドには甲斐野が向かったが、なぜか1度引き返した。西口監督は「何かあったんでしょうね」と意思疎通にミスが生じたことを暗に認め「解決してる」と添えた。与座の投球の幻惑ぶりは「100点満点」とたたえた。救援陣を信頼し継投策を取ったが、少なくとも外からはスムーズには映らなかった。22日は交流戦ラストゲーム。一丸となって、この後味の悪い連敗を止めに行く。

◆巨人石川達也投手(27)がプロ初勝利の3月30日ヤクルト戦以来となる2勝目を挙げた。2点ビハインドの7回に2番手で登板。被安打2も無失点で切り抜け、直後にチームが逆転。「ピンチ作りましたけど、しっかり抑えて流れ呼べたんで良かった」と胸をなで下ろした。法大で後輩の岡田の活躍に「お立ち台でふざけられる度胸もある。もっと活躍してほしい」とエールを送った。

◆熱男の一振りで試合を決めた。巨人増田陸内野手(25)は同点に追いつき、なお2死一、三塁の7回のチャンスで代打で登場。西武2番手甲斐野の137キロのフォークを強振した。打球は左翼スタンドに飛び込む5号決勝3ラン。お立ち台では「最高です!」と絶叫し、右拳を掲げた。17試合ぶりにスタメンを外れた。悔しさもありながら「スタメンの時と同じようにしっかり準備をして、試合中もしっかり声を出して」。ベンチからチームメートを鼓舞し「ピッチャーのところで代打行くよって」と7回の攻撃前に首脳陣から声がかかった。2軍でしのぎを削ってきた中山、岡田らが必死につないで回ってきた打席で、燃えないわけがなかった。意識の変化が好調の要因となっている。今季は開幕1軍入りを逃すも、2軍で打率3割3分3厘の高打率を残し4月22日に1軍昇格。「桑田(2軍)監督から『いい当たりを打つよりHランプがついた方が絶対うれしいから、まずはヒットを打つことじゃないか』と言ってもらったのが自分の中で、でかくて。ボールに対してコンタクトする意識が昨年より強い」と話す。この日はこれ以上ない場面でHランプをともし、阿部監督も「得点圏でいい仕事をしてくれるので、期待持って出せましたし。最高の形で結果を出してくれた」と喜んだ。チームは交流戦4カードぶりの勝ち越しを決め、貯金も1となった。増田陸は「明日も熱い気持ちで熱いプレーをするので、応援よろしくお願いします」。Hランプをともし、東京ドームを熱くする。【水谷京裕】

◆代打起用に"一発回答"悔しい2軍での時間を経て増田陸 勝ち越し3ランホームラン#オレをみろ 「DAZN BASEBALL」月々2,300円 (年間プラン・月々払い)年間契約の初月無料登録はこちら?https://t.co/xuxqErigZH?プロ野球(2025/6/21)??巨人×西武??Live on DAZN#ジャイアンツ pic.twitter.com/DqrtLG6o0I

◆この日1軍昇格した巨人・岡田悠希外野手(25)が「6番・右翼」で先発し、同点適時二塁打を放った。4月18日以来、今季2本目の安打で今季初打点をマークした。0-2の七回1死一、二塁。この回からマウンドに上がった甲斐野の157キロ直球を逆方向へ打ち返した。打球は左中間を抜け、同点打となった。

◆巨人・増田陸内野手(25)が代打で登場し、勝ち越し5号3ランを放った。2-2の七回2死一、三塁。カウント1-1から甘く入ったフォークボールを一閃。打球は左翼席へ吸い込まれ、ガッツポーズ見せてダイヤモンドを一周した。2022年に並ぶ自己最多の5号本塁打が、値千金の一打となった。

◆巨人は、増田陸内野手(25)が勝ち越しの5号3ランを放ち、チームを連勝に導いた。巨人は2点を追う七回に1死一、二塁から岡田悠希外野手(25)が左中間へ2点二塁打を放って同点に。さらに2死一、三塁のチャンスで、代打で登場した増田陸が、左翼席中段に勝ち越し弾をたたき込んだ。以下、増田陸のヒーローインタビュー。--今の気持ちは「最高です!」--どんな気持ちで打席に向かった「岡田さんが打って、えー、荒巻(悠)も繋いでくれて、打って決めてやろうという思いで打席に立ちました」--スタンドに飛び込んで大歓声「めっちゃ聞こえてました。ありがとうございます」--明日が交流戦、東京ドームでは最後のゲーム「明日も熱い気持ちで熱いプレーをするので、応援よろしくお願いします」

◆巨人は2試合連続の逆転勝利で貯金を1とした。阿部慎之助監督(46)は七回に代打で決勝3ランを放った増田陸内野手(25)を激賞した。「びっくりしました。ずっと頑張ってくれている。得点圏ではいい仕事してくれるので期待を持って出せましたし、それに最高の形で結果として出せいてくれたので、僕もうれしいです」西武の下手投げ右腕、与座の前に左打者をズラリと並べたが、六回まで2安打無得点に封じられた。与座から甲斐野に代わった七回に攻め立て、この日昇格して即スタメン起用した岡田の2点二塁打で同点。2死一、三塁で代打・増田陸が大きな勝ち越し弾を放った。指揮官は岡田についても「初球をナイスバッティング。素晴らしい打球だった」とほめ、新人の荒巻にも「冷静に低めを見送った。あのつなぎがあったからこその(増田陸の)ホームラン」と目を細めた。また、西武の継投で試合の流れが変わったことについても言及。「今日うちは逆転できましたけど、それまで与座投手を全然打てなかったので。改めて投手交代の難しさを敵ですけど勉強になりました」と語った。

◆巨人の守護神・マルティネス投手が3点リードの九回を打者3人で仕留め、開幕から29試合連続無失点とし、2023年に福田俊(日本ハム)が記録した歴代3位に並んだ。中日・松山(26)に次ぐリーグ2位の24セーブ目をマークした右腕は「何点差あっても1点差のつもりで投げている。必ず点を取られるときは来るから、プレッシャーは感じていない」と余裕の表情だった。

◆西武は継投が裏目に出て、2試合連続の逆転負けを喫した。六回まで78球で無失点と好投していた与座を降板させ、2―0の七回に甲斐野にスイッチしたが、制球が定まらず2点二塁打と3ランを浴びて一気に5点を失った。西口監督は「後ろの投手を信頼していった結果なのでしょうがない」と振り返った。連続ホールドポイントが16で途切れた甲斐野は「自分の実力不足。反省して次は抑えたい」と巻き返しを期した。

◆「6番・右翼」で出場した巨人・岡田悠希外野手が0-2の七回、甲斐野の157キロ直球を左中間へ運ぶ同点の2点二塁打を放った。この日、約2カ月ぶりに1軍昇格した4年目の左打者は、20日に移動したばかりの新潟から〝とんぼ返り〟。「新幹線(の乗車時間が)めっちゃ長かったけど、いろんな景色を見ながらどうやって打とうかなと考えて、いい時間になった」とうなずいた。

◆西武は巨人に逆転負けで2連敗。2-0の七回に登板した2番手・甲斐野が誤算だった。1死一、二塁から岡田に同点二塁打を許すと、2死一、三塁で代打・増田陸に勝ち越し3ランを浴びた。プロ野球記録にあと1と迫っていた連続ホールド記録は16試合でストップ。西口監督は「なかなか対戦する機会のないチームだけに、そこは難しかったかもしれない」と話した。

◆巨人・増田陸内野手(25)が2-2の七回2死一、三塁に代打で出場し、左越えに勝ち越しの5号3ランを放った。2022年のキャリアハイに並ぶ一発で、チームを2試合連続の逆転勝利に導いた。高々と舞い上がった打球に、ナインが一塁ベンチから飛び出した。代打で決勝3ランを放った増田陸は渾身(こんしん)のガッツポーズ。興奮のるつぼと化した球場の大歓声を一身に受け、ダイヤモンドを一周した。「みんながつないでくれた。代打といわれたときはすごく興奮して、決めてやろうと思って打席に入った。走り出してから(スタンドに)入ったなと思いました」七回に2点ビハインドを追いつき、2死一、三塁の好機で代打を告げられた。カウント1-1から甲斐野のフォークボールを一閃。2022年の自己最多に並ぶ劇的な5号に、ベンチへ戻ると自主トレで弟子入りする師匠、坂本から興奮気味に祝福を受けた。「(かけられた言葉は)ちょっと言えない」と自分だけのものにしたが「(坂本)勇人さんも喜んでくれたのでうれしい」と表情を崩した。茨城・明秀学園日立高から2019年にドラフト2位で入団。左肘の靱帯(じんたい)損傷で離脱した主砲の岡本に代わり、前日まで16試合連続で一塁で先発出場していたが、この日は相手投手が下手投げ右腕の与座だったこともあり、ベンチスタートだった。「いつどのタイミングで出るか分からない。しっかり準備していた」とうなずいた一方で「(スタメンで)使ってもらえるように、しっかり練習をして結果を残していかないといけない」と満足しなかった。若手の活躍で2試合連続で逆転勝ち。阿部監督は「得点圏ではいい仕事をしてくれる。期待を持って出せたし、最高の形で結果を出してくれた」と目を細めた。増田陸は「僕を含めて若い選手が活躍したら、チームの勢いもつく」と前を向いた。(原田優介)

◆巨人・増田陸内野手(25)が2-2の七回2死一、三塁に代打で出場し、左越えに勝ち越しの5号3ランを放った。2022年のキャリアハイに並ぶ一発で、チームを2試合連続の逆転勝利に導いた。〝岡本ミット〟が増田陸の活躍を支えている。故障で離脱した主砲の穴を埋めるように一塁に定着。年季が入っているファーストミットについて尋ねると、3年前にチームスタッフから譲り受けたものだった。「当時ミットを持っていなくて...。(岡本)和真さんも昔使っていたミットだったみたいで、受け継ぎました」現在は新しいミットを使用しているが、新たなミットが手元に届いた後も「練習では使っても、なかなか試合では踏み出せなかった」としばらくの間は〝相棒〟だった。この日は岡本のように試合を決める一発を放った増田陸。バットで主砲の役割も受け継ぎつつある。(巨人担当・原田優介)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1151 0.688
(↓0.045)
-
(-)
176
(-)
41
(+3)
10
(-)
10
(-)
0.261
(↓0.007)
2.330
(↓0.05)
2
(-)
日本ハム
1160 0.647
(↑0.022)
0.5
(↓1)
163
(+3)
46
(+2)
15
(+1)
10
(-)
0.266
(-)
2.540
(↑0.03)
3
(1↓)
ORIX
1070 0.588
(↓0.037)
1.5
(-)
164
(+2)
62
(+5)
7
(+1)
8
(-)
0.262
(↓0.002)
3.430
(↓0.13)
4
(-)
楽天
971 0.563
(↓0.037)
2
(-)
149
(+3)
53
(+8)
6
(-)
10
(-)
0.252
(↑0.001)
2.460
(↓0.35)
5
(-)
西武
980 0.529
(↓0.034)
2.5
(-)
135
(+2)
44
(+5)
3
(-)
9
(-)
0.229
(↓0.003)
2.400
(↓0.18)
6
(-)
ロッテ
880 0.500
(↓0.033)
3
(-)
245
(-)
55
(+5)
9
(-)
12
(-)
0.224
(↓0.001)
3.470
(↓0.13)
7
(-)
広島
890 0.471
(↑0.033)
3.5
(↑1)
169
(+8)
73
(+3)
11
(+4)
16
(-)
0.266
(↑0.006)
4.110
(↑0.07)
7
(-)
阪神
890 0.471
(↑0.033)
3.5
(↑1)
157
(+3)
37
(-)
12
(-)
18
(+1)
0.250
(-)
2.050
(↑0.13)
9
(1↑)
DeNA
7100 0.412
(↑0.037)
4.5
(↑1)
144
(+5)
49
(-)
12
(+4)
9
(+2)
0.197
(-)
2.860
(↑0.18)
9
(2↓)
中日
7100 0.412
(↓0.026)
4.5
(-)
142
(+2)
57
(+3)
8
(+1)
18
(+1)
0.232
(↑0.001)
3.340
(↑0.03)
11
(-)
巨人
691 0.400
(↑0.043)
4.5
(↑1)
238
(+5)
46
(+2)
6
(+1)
8
(+1)
0.219
(-)
2.670
(↑0.04)
12
(-)
ヤクルト
5111 0.313
(↑0.046)
6
(↑1)
151
(+5)
70
(+2)
9
(-)
10
(-)
0.231
(↑0.006)
3.910
(↑0.18)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38292 0.567
(↑0.006)
-
(-)
74235
(+3)
158
(-)
39
(-)
60
(+1)
0.244
(-)
2.080
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
33313 0.516
(↑0.008)
3.5
(-)
76213
(+5)
179
(-)
37
(+4)
36
(+2)
0.228
(↓0.001)
2.460
(↑0.03)
3
(-)
巨人
34332 0.507
(↑0.007)
4
(-)
74200
(+5)
209
(+2)
43
(+1)
31
(+1)
0.238
(-)
2.700
(↑0.01)
4
(-)
広島
32322 0.500
(↑0.008)
4.5
(-)
77219
(+8)
207
(+3)
32
(+4)
31
(-)
0.246
(↑0.002)
2.850
(-)
5
(-)
中日
30362 0.455
(↓0.007)
7.5
(↓1)
75161
(+2)
209
(+3)
31
(+1)
44
(+1)
0.221
(↑0.001)
2.900
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
19423 0.311
(↑0.011)
16
(-)
79171
(+5)
268
(+2)
28
(-)
25
(-)
0.223
(↑0.002)
3.740
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
40262 0.606
(↑0.006)
-
(-)
75238
(+3)
182
(+2)
63
(+1)
36
(-)
0.238
(↑0.001)
2.300
(-)
2
(-)
ORIX
35283 0.556
(↓0.009)
3.5
(↓1)
77234
(+2)
237
(+5)
42
(+1)
32
(-)
0.262
(-)
3.300
(↓0.03)
3
(-)
ソフトバンク
35293 0.547
(↓0.009)
4
(↓1)
76252
(-)
200
(+3)
40
(-)
44
(-)
0.248
(↓0.002)
2.660
(↓0.01)
4
(-)
西武
36310 0.537
(↓0.008)
4.5
(↓1)
76181
(+2)
174
(+5)
27
(-)
44
(-)
0.236
(↓0.001)
2.430
(↓0.04)
5
(-)
楽天
32332 0.492
(↓0.008)
7.5
(↓1)
76183
(+3)
205
(+8)
25
(-)
64
(-)
0.240
(-)
2.790
(↓0.08)
6
(-)
ロッテ
25390 0.391
(↓0.006)
14
(↓1)
79168
(-)
227
(+5)
34
(-)
28
(-)
0.216
(-)
3.380
(↓0.03)