DeNA(☆5対0★)ロッテ =交流戦2回戦(2025.06.21)・横浜スタジアム=
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ロッテ
0000000000700
DeNA
03000110X5604
勝利投手:大貫 晋一(2勝4敗0S)
敗戦投手:廣池 康志郎(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(12号・2回裏ソロ),筒香 嘉智(5号・2回裏ソロ),戸柱 恭孝(2号・2回裏ソロ),牧 秀悟(13号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAが一発攻勢で快勝。DeNAは2回裏に牧、筒香、戸柱の3者連続本塁打で3点を先制する。その後6回には牧が再びソロを放ち、リードを広げた。投げては、先発・大貫が9回無失点の完封で今季2勝目。敗れたロッテは先発・廣池が振るわず、打線もつながりを欠いた。

◆ロッテのドラフト5位ルーキー広池康志郎投手(22)が21日のDeNA戦でプロ初登板、初先発する。通常通りのローテーションなら小島だったが、急性腰痛のため出場選手登録抹消。大抜てきされた広池は「びっくりっていう気持ちが一番大きい。あっても中継ぎかなと思ってたので、先発と言われた時は舞い上がりました」と笑顔を見せた。建山1軍投手コーチは「こういう緊急事態ですし、ちょうど間隔もいいところで投げてたし、大抜てきで。目を見張るようないいボール投げてたので、これはもう1軍で試そうよということになりました」と起用理由を明かした。「ファームでは70球超えは投げてるんで、そこまでいくか、戦略もあるんで。今、リリーバーもみんな元気なんで、彼だけが何球っていう兼ね合いじゃなくて、リリーバーの兼ね合いになりますかね。よかったら70ぐらいいってほしい。彼の第1歩なんで、思い切ってやってきたことを出してくれたら」と期待した。ルーキー右腕は「自分が思ってたよりも早く1軍の方に上がれたので、今までファームでやってきたことを出すだけ」と意気込んだ。

◆DeNAが"マキゴウトバ"の3者連発アーチでプロ初登板初先発のロッテ先発ルーキー広池を打ち砕いた。両軍無得点の2回だった。先頭の牧秀悟内野手(27)が追い込まれながらも、カットボールを及びながらもハードコンタクト。左翼席に飛び込む先制の12号ソロを決めた。「追い込まれていましたが、コンパクトにスイングすることが出来ました。欲しかった先制点が取れて本当に良かったです!」とゆっくりとダイヤモンドを回ってデスターシャポーズで場内を盛り上げた。これに筒香嘉智外野手(33)が続いた。追い込まれながらもファウルで粘り、高めに浮いた110キロカーブをたたき切った。高く舞上がった打球は右翼席に飛び込む5号ソロ。「牧に続きハードコンタクトすることを考えて打席に入りました。しっかり押し込むことができました」と興奮気味に話した。さらに続く戸柱恭孝捕手(35)も2球目の147キロ直球を捉えて右翼席へ確信の2号ソロ。「前の2人の勢いそのままに思い切ってスイングすることができました。追加点を多くとって大貫を楽に投げさせたいと思います。この後の守備も抜かりなく頑張りたいと思います!」と振り返った。3者連続本塁打にハマスタも大盛り上がりだった。ロッテ先発はプロ初登板初先発の広池康志郎投手(22)。プロ初勝利を狙うルーキーを相手に本塁打攻勢でプロの洗礼を浴びせた。苦しむ打線が鬱憤(うっぷん)を晴らすように一気に爆発した。前夜は今季ワーストの1安打で2連敗。試合前時点で交流戦のチーム打率は12球団最下位の1割9分7厘に沈んでいた。三浦大輔監督(51)は前夜のロッテ戦後、「毎日なんとかしようというところで、準備して試合に臨んでいるんですけど、なかなか思い通りにいかないというのが現状ですね」と振り返っていた。

◆DeNAが4年ぶりの3者連続アーチで、プロ初登板初先発のロッテ先発ルーキー広池を打ち砕いた。2回先頭の4番牧秀悟内野手(27)が追い込まれながらも、カットボールを左翼席に運ぶ先制の12号ソロ。5番筒香嘉智外野手(33)が続き、高めに浮いた110キロカーブを右翼席に5号ソロ、6番戸柱恭孝捕手(35)も2球目の147キロ直球を捉えて右翼席へ確信の2号ソロを放った。DeNAの3者連続本塁打は4年ぶりで、交流戦では球団初。05年の交流戦開始以降では、通算5度目となった。■DeNAの3者連続本塁打(05年以降)05年9月23日 ヤクルト戦(神宮) 村田修一、相川亮二、内川聖一17年8月22日 広島戦(横浜) 筒香嘉智、ロペス、宮崎敏郎18年8月17日 広島戦(横浜) 筒香嘉智、宮崎敏郎、ソト21年8月27日 ヤクルト戦(東京ドーム) 宮崎敏郎、ソト、牧秀悟

◆プロ初登板、初先発のドラフト5位ルーキー広池康志郎投手(22)は悔しさが残るデビュー戦となった。 初回を3者凡退で抑え幸先の良いスタートを切ったが2回の先頭打者・牧に135キロ変化球を左翼スタンドへ運ばれた。直後の筒香には8球粘られ、9球目を右翼スタンドへの本塁打にされ、続く戸柱にも同じく右翼スタンドへの本塁打を被弾。梶原にも安打を浴びたが、後続を3者連続三振にし、なんとか投げきった。3回の打席で代打が送られ、46球を投げ2回4安打3失点で降板。急性腰痛の小島に代わり大抜てきの起用だったが、厳しいプロの洗礼を浴びた。広池は「1軍のレベルは投げてみて全然違うんだなと思いました」と今までの登板との差を実感。「マウンドに立つまでは結構緊張していたんですが試合に入ったら思ったより緊張はしなかったです。自分の真っすぐは投げられたと思うんですけど、変化球がまだまだだなって。やっぱり真っすぐを生かすために変化球を磨いていかないといけないなと思いました」と課題を挙げた。広池は東海大九州からドラフト5位でロッテに入団。今季はファームで5試合に登板し防御率1・80をマークしていた。

◆試合前時点で交流戦チーム打率最下位だったDeNA打線が、4本塁打を放って本塁打攻勢で快勝した。投げては先発の大貫晋一投手(31)が2年ぶり2度目の完封勝利を収め、投打がかみ合った。2回から試合を動かした。ロッテ先発のプロ初登板初先発・広池康志郎投手(22)にプロの洗礼を浴びせた。先頭の牧秀悟内野手(27)が追い込まれながらも、カットボールを泳ぎながらもハードコンタクト。左翼席に飛び込む先制の12号ソロを決め、ゆっくりとダイヤモンドを回ってデスターシャポーズで場内を盛り上げた。これに筒香嘉智外野手(33)が続いた。追い込まれながらもファウルで粘り、高めに浮いた110キロカーブをたたき切った。高く舞上がった打球は右翼席に飛び込む5号ソロ。さらに続く戸柱恭孝捕手(35)も2球目の147キロ直球を捉えて右翼席へ確信の2号ソロ。「前の2人の勢いそのままに思い切ってスイングすることができました」と3者連続ホームランで試合の流れをたぐり寄せた。 これが21年8月27日ヤクルト戦の7回に宮崎、ソト、牧が放って以来、球団では4年ぶりの3者連続ホームランだった。さらに6回には2番手高野脩から牧が右翼席へ13号ソロ。この日2本塁打目となる1発で4点差にリードを広げ「試合の中盤で、効果的な追加点が取れて良かったです」と中押しに成功した。7回には1死二塁から度会が右翼線への適時二塁打で5点差に広げた。苦しむ打線が鬱憤(うっぷん)を晴らすように一気に爆発した。前夜は今季ワーストの1安打で2連敗。試合前時点で交流戦のチーム打率は12球団最下位の1割9分7厘に沈んでいた。三浦大輔監督(51)は前夜のロッテ戦後、「毎日なんとかしようというところで、準備して試合に臨んでいるんですけど、なかなか思い通りにいかないというのが現状ですね」と振り返っていた。投げては大貫が持ち味の打たせて取る投球がさえ渡った。序盤からゴロアウトを重ねて、9回6安打無失点で23年以来2年ぶり自身2度目の完封勝利。投打がかみ合って、パ最下位のロッテを相手に1勝1敗とした。DeNAは2回に牧、筒香、戸柱が3者連続本塁打。DeNAの3者以上の連続本塁打は21年8月27日ヤクルト戦(宮崎-ソト-牧)以来4年ぶり13度目。交流戦では16年ソフトバンクが6月3日広島戦(柳田-内川-松田)で達成して以来2度目で、セ・リーグのチームでは初めて。

◆ロッテは今季16度目の完封負けを喫した。プロ初登板、初先発のドラフト5位ルーキー広池は2回に3者連続本塁打を被弾し、2回4安打3失点で降板。ほろ苦デビューとなった。吉井監督は「まっすぐが非常に良かった、上出来です」と評価。「こちらの思惑としたら真っすぐがいいのわかってたんで、行けるところまで真っすぐで行ってくれるかなと思って。でも、やっぱりあそこ行っちゃうと変化球使いたくなっちゃうんですよね。変化球で2本ホームラン打たれて課題は明確になったので、また変化球をしっかり磨いて、1軍でしっかり投げられるようにやってもらいたい」と成長を促した。2番手の高野脩は今季最長となる4イニング目に1発を浴びたものの、吉井監督は「予定より1イニング多かった。送り出した方が悪い。彼はしっかりを仕事してくれた」と評価した。一方で打線はDeNA先発の大貫を前に沈黙。若手中心の攻略ができず「特に3番、4番を打ってるのは若い選手なので今日は対応できなかった。でも、いずれ打てるようにやっていってほしい」と成長を期待した。2戦連続でマルチ安打の西川の対応力については「うまく対応していた。いいところもあった」と振り返った。初登板のルーキー広池が2回に3者連続で被本塁打。3連発を浴びた新人は、50年4月29日巨人戦の加藤一(中日)69年6月1日広島戦の星野仙(中日)79年9月18日大洋戦の江川(巨人)87年6月3日ヤクルト戦の山田(巨人)95年10月1日中日戦の米(横浜)に次ぎ30年ぶり6人目で、パ・リーグの新人では初めて。初登板では50年加藤一以来75年ぶり2人目。

◆初登板のロッテのルーキー広池康志郎投手(22)が、2回に3者連続で被本塁打。3連発を浴びた新人は、50年4月29日巨人戦の加藤一(中日)69年6月1日広島戦の星野仙(中日)79年9月18日大洋戦の江川(巨人)87年6月3日ヤクルト戦の山田(巨人)95年10月1日中日戦の米(横浜)に次ぐ30年ぶり6人目で、パ・リーグの新人では初めて。初登板では50年加藤一以来75年ぶり2人目。広池は宮崎出身。都城農(宮崎)、東海大九州を経てドラフト5位でロッテに入団した。大学時代は農学部に在籍し牛の世話などに励んでいた。

◆DeNA大貫晋一投手(31)が、2年ぶり2度目の完封勝利を挙げた。9回2死、99球目に投じたツーシームをロッテ西川にはじき返された。ワンバウンドした打球が目の前へ。グラブではじいたが慌てて拾い上げて一塁に送球したが間に合わず。マダックス(100球未満の完封勝利)は逃したが、続く安田を2球で右飛に仕留め、101球で完封した。「うれしいというか、ホッとした気持ちでした」。太陽が照りつけるマウンド上で、勝利の余韻に浸った。"マダックス未遂"に、ナインから口々に「特守した方がいい」とイジられた。「本当に全員から言われたので明日から守備練習頑張ります」。それでも、制球良くカーブやツーシームをちりばめてゴロの山を築き、9回7安打無失点。「暑かったのでめちゃくちゃ疲れました」と苦笑いしながらも、イニング間に左手を氷水に浸して体温を下げる工夫を凝らし、灼熱(しゃくねつ)のデーゲームのマウンドを守り抜いた。

◆DeNA牧秀悟内野手(27)が今季初の1試合2本塁打で打線をけん引した。2回先頭で左翼へ12号ソロを放って3者連発の口火を切ると、6回先頭でも右翼へ13号ソロ。試合前の打撃練習は暑さや疲労を考慮して室内で行った。「(3者連発は)21年以来ですごくテンションが上がりました。打てば自然と盛り上がるので良かったです」と勝利をたぐり寄せた。DeNAは2回に牧、筒香、戸柱が3者連続本塁打。DeNAの3者以上の連続本塁打は21年8月27日ヤクルト戦(宮崎-ソト-牧)以来4年ぶり13度目。交流戦では16年ソフトバンクが6月3日広島戦(柳田-内川-松田)で達成して以来2度目で、セ・リーグのチームでは初めて。

◆DeNA戸柱恭孝捕手(35)が攻守で存在感を示した。2回無死、牧と筒香が2者連発を放った後に打席へ。「ファンの皆さんも(本塁打を)期待してますし、正直めちゃめちゃ打ちにくかった」と苦笑いしながらも、直球を右翼席中段へ運ぶ確信の2号ソロ。守備でも今季全試合でバッテリーを組む大貫を好リードで完封に導き「日ごろの準備の積み重ねかなと思います」と胸を張った。DeNAは2回に牧、筒香、戸柱が3者連続本塁打。DeNAの3者以上の連続本塁打は21年8月27日ヤクルト戦(宮崎-ソト-牧)以来4年ぶり13度目。交流戦では16年ソフトバンクが6月3日広島戦(柳田-内川-松田)で達成して以来2度目で、セ・リーグのチームでは初めて。

◆鬱憤(うっぷん)を晴らす3者連続ホームランだった。交流戦でチーム打率最下位に沈むDeNA打線が、2回に本塁打攻勢を浴びせた。先頭の牧秀悟内野手(27)が左翼席へ12号ソロを放つと、続く筒香嘉智外野手(33)が右翼席へ5号ソロ。戸柱恭孝捕手(35)も右翼席へ確信の2号ソロで続いた。球団では4年ぶり、交流戦ではセ界初となる3者連発。投げては大貫晋一投手(31)が101球で2年ぶり2度目の完封勝利を収め、チームは連敗を2でストップした。まさに野球の華だ。熱気に満ちた横浜で3者連続ホームランが舞った。2回先頭、牧がロッテのルーキー広池のカットボールを左翼席へ。ボルテージが上がった球場の雰囲気が、筒香の背中を押す。9球目のカーブを捉えて右翼席への5号ソロ。「秀悟がホームランで先制点を取って、あと1点、2点が必ず試合の流れを変えるところ。後ろにつなぐ意識でした」と2者連発。続く戸柱も確信歩きの1発で3者連発とし、球場のムードを味方につけた。チームにとっても価値ある一打は、筒香にとっても意味のある一打になった。追い込まれながらも直球を3球ファウルで粘り、浮いたカーブをたたき切るようにして運んだ。「カーブに元々嫌な印象はなかったけど、日本に帰ってきてからは間合いの違いだったり、感覚の違いでなかなか反応できてなかった。今までできていた良い感覚に少しずつ戻ってきてると思います」と納得のいく反応が出てきた。5月からは約1カ月、状態が上がらずにファームで打ち込みを敢行。10キロ近い加重ベストを着用し、重心を低く保って打てる形を模索した。結果的に構えの重心も下がり、交流戦開幕と同時に1軍合流してからは4本塁打でOPS・990と圧倒的な数字を残す。現状を「僕の中に1つすごく大事な身体の使い方の感覚がある。それが薄くなっていたのが少しずつ分厚く、濃くなってきていると思います」と表現。自信も手応えも深まりつつある。チームは前夜、今季ワーストの1安打で敗戦。交流戦チーム打率は1割9分7厘と12球団最下位に沈む中、昨季所属したマイク・フォード内野手(32=ツインズ3A)の再獲得にも乗り出しており、DeNA復帰が決定的な状況。オースティンが負傷離脱中の打線にさらに厚みが加わり、この日の本塁打攻勢でさらに勢いもついた。交流戦は残り1試合。「明日勝って交流戦を終えられるように」と筒香。ド派手な快勝から波に乗っていく。【小早川宗一郎】▽DeNA三浦監督(牧、筒香、戸柱の3者連発に)「あまりないことですけど、非常に勢いがつきましたし、盛り上がりました。これを(打線復調の)きっかけにしないといけない」DeNAは2回に牧、筒香、戸柱が3者連続本塁打。DeNAの3者以上の連続本塁打は21年8月27日ヤクルト戦(宮崎-ソト-牧)以来4年ぶり13度目。交流戦では16年ソフトバンクが6月3日広島戦(柳田-内川-松田)で達成して以来2度目で、セ・リーグのチームでは初めて。

◆グラビアアイドルの篠崎愛(33)が、始球式で華麗なワンバウンド投球を披露した。誕生日にちなんだ背番号「226」のユニホームをまとい、ミニスカート、ルーズソックス姿で登場。ワインドアップで振りかぶると、捕手の松尾にワンバン投球。場内をもり立てた。この日はABEMA湘南バンク平塚競輪場の協賛による「KEIRINグランプリ2025平塚開催記念ゲーム」として開催。平塚競輪アンバサダーを務める篠崎愛が始球式のマウンドに上がった。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が来日最短の1回0/3を7失点でKOされた。これまでのNPB最短は23年の来日3戦目となった5月16日広島戦の2回7失点。今季最短は5回5失点だった4月16日巨人戦だった。初回からまさかの大炎上した。1回先頭、ロッテ藤原は2球目で中飛に仕留めてテンポ良く立ち上がった。しかし、続く寺地に右前打、3番安田には中前への不運なポテンヒットで一、二塁とピンチを招いた。4番山本への2球目、内角へのツーシームを捉えられ、左翼席に先制3ランを被弾した。バウアーはマウンド上で表情をゆがめて悔しさをかみしめた。まだここで終わらない。ルーキーの西川に飛球が風にも乗って左翼フェンス直撃の三塁打を打たれると、2死三塁から友杉の左翼への適時二塁打で4失点目。さらに続く小川にも中前適時打を打たれた。立ち上がりが不安定なバウアーだったが、1回から6安打5失点と集中打を浴びて大量ビハインドを背負う展開となった。1回裏に打線が3点をかえし、9番バウアーの打席で次打者席には代打戸柱が準備するも回ってこなかった。そのまま2回のマウンドに上がるも、先頭藤原に四球を与え、寺地、安田の連打で6失点目を喫したところで降板。三浦監督がマウンドに出向き、交代が告げられた。無死一、二塁で堀岡にマウンドを譲り、堀岡は山本を併殺に仕留めるも、続く西川に右前適時打を浴びて4点差に広げられ、バウアーはNPBワーストタイの7失点となった。バウアーは「自分の中では粘り強く投げていたつもりでした。全ての球種を打たれてはいるんですけど、ほとんどが弱い当たりで例えば打球速度が63マイルのものがヒットになったり、弱い当たりがポテンヒットになったり、コーナーをついても高低ついても打たれてしまう。9回のうち8回がヒットになるというティー打撃でも起きえないことが起きたと思います」と振り返った。調整や練習方法などの修正についても「ゲームプランに沿った内容ではあったと思うので変化を加える必要性はないかなと思いますし、投げたいところに投げられてましたし、自分の思うピッチングはできていたはずなので。ただそれが結果に結び付かなかった。何かを変えるとかは特にないと思います」と前を向いた。

◆DeNA投手陣がパ最下位のロッテ打線に捕まった。4回終了時点で今季ワーストを更新する被安打15、9失点と止められなかった。これまでは被安打13(4月6日広島戦)、8失点(4月5日広島戦)が今季ワーストだった。先発のトレバー・バウアー投手(34)が大誤算だった。1回先頭、ロッテ藤原は2球目で中飛に仕留めてテンポ良く立ち上がった。しかし、続く寺地に右前打、3番安田には中前への不運なポテンヒットで一、二塁とピンチを招いた。4番山本への2球目、内角へのツーシームを捉えられ、左翼席に先制3ランを被弾した。バウアーはマウンド上で表情をゆがめて悔しさをかみしめた。まだここで終わらない。ルーキーの西川の飛球が風にも乗って左翼フェンス直撃の三塁打を打たれると、2死三塁から友杉の左翼への適時二塁打で4失点目。さらに続く小川にも中前適時打を打たれた。立ち上がりが不安定なバウアーだったが、1回から6安打5失点。今季これまでの1イニングワースト記録だった5安打、4失点という今季のチームワースト記録を更新した。1回裏に打線が3点をかえし、9番バウアーの打席で次打者席には代打戸柱が準備するも回ってこなかった。そのまま2回のマウンドに上がるも、先頭藤原に四球を与え、寺地、安田の連打で6失点目を喫したところで降板。三浦監督がマウンドに出向き、交代が告げられた。無死一、二塁で堀岡にマウンドを譲り、堀岡は山本を併殺に仕留めるも、続く西川に右前適時打を浴びて4点差に広げられ、バウアーはNPBワーストタイの7失点となった。3回からは15日ソフトバンク戦に先発していた石田裕が中6日で登板。しかし4回に2死から4連打を浴びて2失点。4回終了時点で15安打9失点と今季ワーストの結果となった。

◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が、初回からまさかの大炎上した。1回先頭、ロッテ藤原は2球目で中飛に仕留めてテンポ良く立ち上がった。しかし、続く寺地に右前打、3番安田には中前への不運なポテンヒットで一、二塁とピンチを招いた。4番山本への2球目、内角へのツーシームを捉えられ、左翼席に先制3ランを被弾した。バウアーはマウンド上で表情をゆがめて悔しさをかみしめた。まだここで終わらない。ルーキーの西川の飛球が風にも乗って左翼フェンス直撃の三塁打とされると、2死三塁から友杉の左翼への適時二塁打で4失点目。さらに続く小川にも中前適時打を打たれた。立ち上がりが不安定なバウアーだったが、1回から6安打5失点と集中打を浴びて大量ビハインドを背負う展開となった。

◆ロッテの初登板初先発のドラフト5位ルーキー、広池康志郎投手(22)=東海大九州=は牧、筒香、戸柱に3者連続本塁打を浴びるなど2回3失点で降板。ほろ苦いプロデビューとなった。立ち上がりは最速153キロの直球を中心に三者凡退に抑える上々の滑り出し。しかし、二回先頭の牧を2球で追い込みながら甘く入ったカットボールを左翼席に運ばれた。続く筒香はファールで粘られ、9球目のカーブを右翼席に放り込まれた。さらに戸柱には2球目の直球を完璧にとらえられ、右翼席上段まで運ばれる特大弾。梶原にも右前打を打たれたが、後続は三者連続三振に切ってこの回を終えた。三回に打席が回ったところで代打を送られ降板となり、2回4安打3奪三振3失点という内容でデビュー戦を終えた。

◆六回、DeNA・牧秀悟(右)がこの日二本目となる右越え本塁打を放ち、迎える筒香嘉智とタッチを交わす(撮影・荒木孝雄)

◆DeNAが一発攻勢で快勝した。二回に牧、筒香、戸柱の3者連続本塁打で3点を先制し、六回は牧が再びソロ本塁打を放った。大貫は制球が良く、要所をしっかりと締めて2季ぶりの完封。ロッテは打線が振るわず、零敗を喫した。以下にDeNAのデータ。?DeNAは二回に4番・牧、5番・筒香、6番・戸柱が続けて本塁打。DeNA(前身を含む)の3者連続本塁打は2021年8月27日のヤクルト戦(東京ドーム)の七回(5番・宮崎敏郎→6番・ソト→7番・牧秀悟)以来4年ぶり13度目。横浜スタジアムでマークしたのは、18年8月17日の広島戦の八回(4番・筒香嘉智→5番・宮崎→6番・ソト)以来7年ぶり5度目。?交流戦での3者連発は16年6月3日のソフトバンク(対広島の三回=3番・柳田悠岐→4番・内川聖一→5番・松田宣浩、マツダ)以来9年ぶり2度目で、セ球団では初。?DeNAの1イニング3本塁打以上は昨年5月11日の阪神戦(横浜)の八回(1番・蝦名達夫、3番・筒香、4番・牧)以来。交流戦では05年6月1日の楽天戦(同)の一回(4本=1番・石井琢朗、2番・小池正晃、4番・佐伯貴弘、5番・多村仁)以来20年ぶり2度目。

◆DeNAが一発攻勢で快勝した。二回に牧秀悟内野手、筒香嘉智外野手、戸柱恭孝捕手の3者連続本塁打で3点を先制。六回は牧が再び13号ソロ本塁打を放った。先発の大貫晋一投手は制球が良く、要所をしっかりと締めて2季ぶりの完封で2勝目(4敗)を挙げた。

◆ロッテのドラフト5位ルーキー広池は先発でプロ初登板し、2回3失点とほろ苦いマウンドとなった。一回は臆することなく力のある直球を投げ込んで三者凡退に抑えたが、変化球を織り交ぜ始めた二回に一変。先頭の牧に落ちなかったスプリットを左翼席に運ばれると、筒香、戸柱にも柵越えされて3者連続本塁打を許した。東海大九州で農学を専攻した右の本格派投手。「1軍のレベルは全然違った。長いイニングを無失点に抑えられる投手になりたい」と決意を新たにした。

◆プロの壁の高さを思い知らされた。先発でプロ初登板したロッテのドラフト5位・広池康志郎投手(22)=東海大九州=は二回に3者連続弾を浴びるなど、2回4安打3失点でプロ初黒星。右腕は、潜在能力の高さを示しながら課題も明確に出たデビュー戦となった。「試合に入ったら思ったより緊張はしなかった」という初回は10球中9球で直球を選択し、最速153キロをマークするなど三者凡退と上々。しかし、二回だった。先頭の牧に抜けたスプリットを左翼席に運ばれ、筒香にはカーブを右翼席へ。さらに戸柱には高めの146キロ直球を右翼席最上段まで飛ばされた。「1軍のレベルは全然違う。自分の真っすぐは投げられたと思うんですけど、変化球がまだまだ」と広池。吉井監督も「真っすぐにすごく特徴がある。でも、真っすぐだけだと絶対に抑えられない。課題は明確」と指摘した。「安打を打たれてもいい。長いイニングを無失点で抑えられる投手になりたい」と広池。この悔しさを糧にする。(片岡将)

◆DeNA・大貫晋一投手(31)が先発し、9回を101球で投げ抜いて2年ぶり2度目の完封で2勝目を挙げた。打たせて取る持ち味がさえて15個の内野ゴロでアウトを積み重ね、「トバさんに良さを引き出してもらった。目指していた投球ができた」と女房役の戸柱を立てた。九回2死で投じた99球目に自身のグラブを弾く内野安打を許し、100球未満での完封を指すマダックスを逃した。「『特守しろ』と全員に言われた。練習してしっかり捕れるように頑張ります」と苦笑交じりに頭をかいた。

◆一発攻勢で圧倒!! DeNAが快勝した。二回に牧秀悟内野手(27)が先制の12号ソロで口火を切ると、筒香嘉智外野手(33)が5号ソロで続き、戸柱恭孝捕手(35)も2号ソロ。セ・リーグ球団では交流戦初となる3者連続本塁打で主導権を握った。牧は六回に中押しの13号ソロを放ち、再開が迫るリーグ戦を前にチームを活気づけた。本格的な夏の始まりを告げる夏至の昼下がりに、DeNA打線が大観衆を熱狂させた。号砲を鳴らしたのは牧だ。二回先頭で迎えた打席は2球で追い込まれたが、3球目の沈むフォークボールを仕留めて12号ソロ。低い弾道で左翼席に突き刺し、一発攻勢を誇った。「すごくテンションが上がった。ああいうふうに打てるのは自分たちの良さ」横浜スタジアムの興奮は冷めやらない。続く筒香が浮いたカーブを引きつけ、右中間席に運ぶ5号ソロ。さらに戸柱が外寄りの直球を力強く振り抜き、右翼席上段にたたき込む2号ソロを放った。球団では宮崎、ソト、牧で記録した2021年8月27日のヤクルト戦(東京ドーム)以来、4年ぶりの3者連発。交流戦ではセ・リーグ初の快挙で主導権を握った。前日20日は1安打に終わるなど、交流戦のチーム打率は試合前時点で12球団ワーストの・197にとどまっていた中、プロ初登板だったロッテ先発のドラフト5位・広池(東海大九州)に洗礼を浴びせた。下半身の粘りを意識してきた筒香は「周りに頼もしい選手がたくさんいる。(3者連発に)絡むことができてうれしい」と相好を崩し、「カーブを狙っていなくても(体が)止まるぐらいの間合いになってきた」と手応えを口にした。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1151 0.688
(↓0.045)
-
(-)
176
(-)
41
(+3)
10
(-)
10
(-)
0.261
(↓0.007)
2.330
(↓0.05)
2
(-)
日本ハム
1160 0.647
(↑0.022)
0.5
(↓1)
163
(+3)
46
(+2)
15
(+1)
10
(-)
0.266
(-)
2.540
(↑0.03)
3
(1↓)
ORIX
1070 0.588
(↓0.037)
1.5
(-)
164
(+2)
62
(+5)
7
(+1)
8
(-)
0.262
(↓0.002)
3.430
(↓0.13)
4
(-)
楽天
971 0.563
(↓0.037)
2
(-)
149
(+3)
53
(+8)
6
(-)
10
(-)
0.252
(↑0.001)
2.460
(↓0.35)
5
(-)
西武
980 0.529
(↓0.034)
2.5
(-)
135
(+2)
44
(+5)
3
(-)
9
(-)
0.229
(↓0.003)
2.400
(↓0.18)
6
(-)
ロッテ
880 0.500
(↓0.033)
3
(-)
245
(-)
55
(+5)
9
(-)
12
(-)
0.224
(↓0.001)
3.470
(↓0.13)
7
(-)
広島
890 0.471
(↑0.033)
3.5
(↑1)
169
(+8)
73
(+3)
11
(+4)
16
(-)
0.266
(↑0.006)
4.110
(↑0.07)
7
(-)
阪神
890 0.471
(↑0.033)
3.5
(↑1)
157
(+3)
37
(-)
12
(-)
18
(+1)
0.250
(-)
2.050
(↑0.13)
9
(1↑)
DeNA
7100 0.412
(↑0.037)
4.5
(↑1)
144
(+5)
49
(-)
12
(+4)
9
(+2)
0.197
(-)
2.860
(↑0.18)
9
(2↓)
中日
7100 0.412
(↓0.026)
4.5
(-)
142
(+2)
57
(+3)
8
(+1)
18
(+1)
0.232
(↑0.001)
3.340
(↑0.03)
11
(-)
巨人
691 0.400
(↑0.043)
4.5
(↑1)
238
(+5)
46
(+2)
6
(+1)
8
(+1)
0.219
(-)
2.670
(↑0.04)
12
(-)
ヤクルト
5111 0.313
(↑0.046)
6
(↑1)
151
(+5)
70
(+2)
9
(-)
10
(-)
0.231
(↑0.006)
3.910
(↑0.18)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
38292 0.567
(↑0.006)
-
(-)
74235
(+3)
158
(-)
39
(-)
60
(+1)
0.244
(-)
2.080
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
33313 0.516
(↑0.008)
3.5
(-)
76213
(+5)
179
(-)
37
(+4)
36
(+2)
0.228
(↓0.001)
2.460
(↑0.03)
3
(-)
巨人
34332 0.507
(↑0.007)
4
(-)
74200
(+5)
209
(+2)
43
(+1)
31
(+1)
0.238
(-)
2.700
(↑0.01)
4
(-)
広島
32322 0.500
(↑0.008)
4.5
(-)
77219
(+8)
207
(+3)
32
(+4)
31
(-)
0.246
(↑0.002)
2.850
(-)
5
(-)
中日
30362 0.455
(↓0.007)
7.5
(↓1)
75161
(+2)
209
(+3)
31
(+1)
44
(+1)
0.221
(↑0.001)
2.900
(↓0.01)
6
(-)
ヤクルト
19423 0.311
(↑0.011)
16
(-)
79171
(+5)
268
(+2)
28
(-)
25
(-)
0.223
(↑0.002)
3.740
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
40262 0.606
(↑0.006)
-
(-)
75238
(+3)
182
(+2)
63
(+1)
36
(-)
0.238
(↑0.001)
2.300
(-)
2
(-)
ORIX
35283 0.556
(↓0.009)
3.5
(↓1)
77234
(+2)
237
(+5)
42
(+1)
32
(-)
0.262
(-)
3.300
(↓0.03)
3
(-)
ソフトバンク
35293 0.547
(↓0.009)
4
(↓1)
76252
(-)
200
(+3)
40
(-)
44
(-)
0.248
(↓0.002)
2.660
(↓0.01)
4
(-)
西武
36310 0.537
(↓0.008)
4.5
(↓1)
76181
(+2)
174
(+5)
27
(-)
44
(-)
0.236
(↓0.001)
2.430
(↓0.04)
5
(-)
楽天
32332 0.492
(↓0.008)
7.5
(↓1)
76183
(+3)
205
(+8)
25
(-)
64
(-)
0.240
(-)
2.790
(↓0.08)
6
(-)
ロッテ
25390 0.391
(↓0.006)
14
(↓1)
79168
(-)
227
(+5)
34
(-)
28
(-)
0.216
(-)
3.380
(↓0.03)