1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 11 | 1 | 1 |
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 |
勝利投手:石川 柊太(2勝2敗0S) 敗戦投手:ケイ(5勝4敗0S) 本塁打 |

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◆ロッテは初回、山本と西川の適時打で3点を先制する。そのまま迎えた3回表には、山本のソロが飛び出し、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・石川柊が6回1安打1失点の好投で今季2勝目。敗れたDeNAは、先発・ケイが振るわず、打線も沈黙した。
◆交流戦最終カードを前に、DeNAナインとロッテナインが交流した。昨季までロッテに所属したDeNA村田野手コーチのもとには次々とロッテの選手たちがあいさつ。1人1人と握手して言葉を交わした。さらに23年までDeNAに所属したロッテ・ソトもDeNAナインと日本語、英語を交えて談笑。牧や戸柱、柴田らとはじっくり話し込んだ。それ以外にもさまざまなつながりがあらわに。明大出身の岡のもとへ入江、伊勢、佐野があいさつに出向いた。大阪桐蔭出身の藤原と松尾も村田野手コーチを交えて談笑。岡山理大付で同学年だった柴田と藤岡や、中日で同期入団の京田と石垣ら幅広いメンバーが旧交を温めた。
◆ロッテ西川史礁外野手(22)が約1カ月ぶりの適時打を放った。1回。山本の適時打で先制し、なおも2死満塁のチャンスで、西川はDeNA先発ケイのカットボールを左前2点適時打にした。「満塁で大量得点を取れるチャンスだったので次につなぐ気持ちでしっかり行くことができました」とコメント。5月18日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で放った代打サヨナラ打以来の打点をマークした。▽山本大斗外野手(1回1死一、三塁から先制の左前適時打)「チャンスだったので絶対先制点を取るっていう気持ちでバッターボックスに入ったので良かった」
◆DeNAアンソニー・ケイ投手(30)が今季ワーストタイの4失点を喫し、ベンチをグラブで殴りつけて怒りをあらわにした。1回、1死一、三塁からロッテ山本に左前への先制適時打を浴びると、2死満塁からはルーキー西川に2点適時打を浴びていきなり3点のビハインドを背負った。2回は3者凡退に抑えるも、3回2死から先制打を浴びた山本に左翼へソロアーチを打たれ、13日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に続いて2試合連続今季ワーストタイの4失点目を許した。続く安田を空振り三振に仕留めると、感情を爆発させて何やら言葉を発しながらベンチへ。さらにベンチ内でも怒りは収まらず、グラブで何度もベンチをたたきつけた。ケイは今季ここまで好調をキープし、試合前時点で巨人山崎伊に次ぐリーグ2位の防御率1・46をマーク。安定感のある投球を見せていたが、2試合連続でパ・リーグ打線に捉えられ、いら立ちをあらわにした。
◆ロッテのドラフト1位ルーキーの西川史礁外野手(22)、同2位ルーキーの宮崎竜成内野手(24)、同6位の立松由宇内野手(26)が20日、「レクザム フレッシュオールスターゲーム2025」(7月20日、レクザムボールパーク丸亀)の出場予定選手として日本野球機構(NPB)から発表された。3選手はそれぞれ球団を通じてコメントを発表した。▽西川「出るからにはすべてにおいて、しっかりと結果を出してアピールしたいと思います」▽宮崎「選出されたことを光栄に思います。地元の近くでの開催になるので沢山活躍できるように頑張ります」▽立松「選んでいただいてすごく光栄に思っています。世間からはオールドルーキーと言われていますが、新人らしくフレッシュに頑張ります!!」
◆DeNAハンセル・マルセリーノ投手(23)がプロ初登板で危険球退場した。3点を追う9回にプロ初登板。先頭のロッテ藤岡に中前打を浴びるも、続く西川は空振り三振。その後1死一、二塁となったところで元チームメートの代打ソトと相対した。しかし制球が定まらず、4球目150キロ直球が抜けてソトのヘルメットを直撃。プロ初登板で危険球退場となり、場内は騒然となった。ソトは駆け寄るトレーナーに無事を強調。捕手で元同僚の伊藤やマルセリーノも声をかけた。育成出身右腕のマルセリーノは、19日に1軍初昇格。今季はここまでイースタン・リーグで25試合に登板し、防御率1・78、奪三振率15・28と好成績を残していた。来日初登板のマルセリーノが、ソトに頭部への死球を与えて危険球退場。初登板で危険球退場は05年9月1日小林(中日)10年4月18日矢地(中日)15年5月3日風張(ヤクルト)21年6月26日高田孝(楽天)に次いで5人目で、外国人投手では初めて。
◆DeNAは今季最少の1安打にとどまり、交流戦10敗目で18年以来6シーズンぶりに交流戦の負け越しが決定した。三浦大輔監督(51)は「しっかりとまず勝てるようにやっていきます」と前を向いた。試合前時点で防御率リーグ2位の1・46をマークしていたアンソニー・ケイ投手(30)が立ち上がりから捕まった。1回1死一、三塁からロッテ山本に左前への先制適時打を浴びると、2死満塁からはルーキー西川に2点適時打を浴びていきなり3点のビハインドを背負った。2回は3者凡退に抑えるも、3回2死から先制打を浴びた山本に左翼へソロアーチを打たれ、13日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に続いて2試合連続今季ワーストタイの4失点目を許した。続く安田を空振り三振に仕留めると、感情を爆発させて何やら言葉を発しながらベンチへ。さらにベンチ内でも怒りは収まらず、グラブで何度もイスをたたきつけて感情をむき出しにした。4回以降は立ち直って6回8安打4失点と粘るも、2試合連続でパ・リーグ打線に捉えられ「4失点はしましたが、自身のプランはできたと思います。相手が積極的にスイングしてくる中で、もっとうまく攻めることができれば失点は減らせたと思うので、出た課題に対しては次回以降修正していきたいです」と反省した。指揮官も「まっすぐがちょっといつもよりもコントロールできてなくて苦しんでたかなと」と評した。2番手宮城は2回無失点に封じるも、3番手のプロ初登板マルセリーノが、9回1死一、二塁から元同僚の代打ソトに頭部死球を与えて危険球退場。さらに4番手のプロ初登板の岩田も、2死満塁から寺地に押し出し死球、続く池田にも押し出し四球を与えて5点差に広がった。打撃陣も打開策が見いだせない。交流戦のチーム打率は試合前時点で12球団ワーストの2割6厘と苦しむ打線がこの日もふるわなかった。石川柊に4回までノーヒットピッチングに封じられた。5回先頭、宮崎が右中間へチーム初安打で自身3年ぶりとなる三塁打で出塁すると、1死から梶原の犠飛で1点を返した。しかし、9イニングで安打はこの1本のみ。7回は横山、8回は鈴木、9回は八木にそれぞれ無失点に封じられた。試合前、三浦大輔監督(51)は「結果につなげられないのは監督の責任。毎試合、きっかけをつかむためにもがいているのでもがき続けていければ」と話していたが、結果にはまたしても結び付けられなかった。来日初登板のマルセリーノが、ソトに頭部への死球を与えて危険球退場。初登板で危険球退場は05年9月1日小林(中日)10年4月18日矢地(中日)15年5月3日風張(ヤクルト)21年6月26日高田孝(楽天)に次いで5人目で、外国人投手では初めて。
◆ロッテが「4番」の活躍でDeNAに快勝した。初回に先頭の藤原が中越え二塁打でチャンスを作ると1死一、三塁から山本の左前適時打で先制。山本は「チャンスだったので絶対先制点を取るっていう気持ちでバッターボックスに入ったので良かった」と振り返った。その後、2死満塁で西川がDeNA先発ケイのカットボールを左前へ2点適時打。「満塁で大量得点を取れるチャンスだったので次につなぐ気持ちでしっかり行くことができました」と話した。5月18日日本ハム戦(ZOZOマリン)で放った代打サヨナラ打以来の打点をマークした。吉井監督は「藤原が1発かましてくれたんでよかった。西川は一昨日からちょっと西川らしい打球が打てるようになってきた。サブローコーチも2軍でやってきたことが1軍でもできるようになってきたって言ってたんで、これからスタメン増えるんじゃないかと考えてます」と明かした。山本は3回の第2打席でも今季7号ソロを放ち、突き放した。「ツーストライクから捉えられたことが自分の中ですごい良かった」と振り返った。先発石川柊は4回までノーヒットピッチング。5回の先頭打者・宮崎に三塁打を浴び犠飛で失点したが、その後は立て直し、6回1安打1失点でまとめた。「今日は寺地とオープン戦以来に組んだのですが、いろいろ話しながら意思疎通しながらうまくリードしてくれた。初回から先にリードしてもらったのでテンポ良く行ける部分もあったので持ち味は出せた。野手のみんなに感謝したい」と振り返った。2番手以降の横山、鈴木、八木も無安打に抑え、DeNA打線をわずか1安打に抑えた。吉井監督は「横山が先発2軍でしてて、ピッチングスタイルが、レベルが上がったのか変更したのかわかんないですけども、マウンドでの落ち着きがすごく出てきたんで良かった」と目を細めた。
◆ロッテ山本大斗外野手(22)のバットが火を噴いた。初回1死一、三塁から先制の左前適時打でチーム13イニングぶりの得点を奪うと、3回2死の2打席目にはカウント2-2からDeNAケイのスライダーを左翼席に運んだ。プロ初の4安打で勝利に導き「練習の時にちょっと左足の上げ方を修正して、結構ばっちりだった。それが試合で生かされた」と、うなずいた。思い切りがいいだけではない。6回の第3打席はスイングが大きくなりすぎないようにと、サブローヘッドコーチから「右翼前へ」の指示が出た。指示通りの右前打で猛打賞を記録し「ホームランの後だったんで、反対方向を意識して、コンパクトにいけたのが良かった」と振り返った。交流戦初戦から4番を任される。「できることが増えているので、そこは継続して、もっとできることを増やしていきたい」。まだまだ勢いは止まらない。▽ロッテ西川(5月18日の日本ハム戦以来の打点を挙げるなど2安打)「久しぶりにタイムリーが出たのは素直にうれしかったですし、その後の打席にうまくつながっていってくれた」▽ロッテ吉井監督(初回から猛攻で3得点)「藤原が1発かましてくれたんでよかった。西川は一昨日からちょっと西川らしい打球が打てるようになってきた。これからスタメン増えるんじゃないかと考えてます」
◆プロ初登板、初先発のドラフト5位ルーキー広池康志郎投手(22)が3者連続本塁打を浴びた。初回を3者凡退で抑え幸先の良いスタートを切ったが2回の先頭打者・牧に135キロ変化球を左翼スタンドへ運ばれた。直後の筒香には8球粘られ、9球目を右翼スタンドへの本塁打にされ、続く戸柱にも同じく右翼スタンドへの本塁打を被弾。急性腰痛の小島に代わり大抜てきの起用だったが、厳しいプロの洗礼を浴びた。広池は東海大九州からドラフト5位でロッテに入団。今季はファームで5試合に登板し防御率1・80をマークしていた。
◆ハマの大砲が着実に状態を上げている。DeNA・筒香嘉智外野手(33)が前日の6番から3番に打順を上げて先発出場。交流戦のチーム打率が12球団ワーストの中、首脳陣の期待が表れた。19日の西武戦。2点を追う七回、ウィンゲンターの甘く入った154キロの速球を右翼スタンドに放り込んだ。8日の日本ハム戦以来、7戦ぶりの本塁打は高々と美しい放物線。「思い切り振り抜くことができた。(調子の)波がだいぶ小さくなってきた感覚がある」。前打席では左中間フェンス直撃の二塁打。18日にも代打で右翼フェンス直撃の二塁打を放っている。手応えもにじむ一発だった。開幕から不振に苦しんだ今季は5月初旬から約1カ月間、2軍で調整。人一倍繊細な感覚を研ぎ澄ませる中、養っているのは左足の軸の意識。「今までは重心を下げようと思っても、なかなか膝を曲げて下げるとバラバラになる感覚がずっとあった。ファームで一度しっかり(時間をかけて)足を曲げる感覚、重心をしっかり落とすという感覚がだいぶ出てきた」。重心の位置を探るため、約10キロのベストを羽織り打撃練習にも臨む。交流戦は最終盤。本領発揮が待たれる打線に、三浦監督は「もう6月ですから。選手は上向けようと練習している。もがきながら、勝ちにつながるようにやりたい」と力を込めた。一歩ずつ、筒香は理想の打撃を追い求めている。一回の第1打席は二ゴロ併殺打、四回の第2打席は二飛に倒れた。
◆大抜擢(ばってき)に応えられるか。ロッテは21日の先発にドラフト5位ルーキーの広池康志郎投手(22)=東海大九州=を送り出す。先発ローテーションに故障者が続出し、巡ってきたチャンスに広池は「ものにできるように」と意気込んだ。チームが関西から横浜に移動しDeNA戦に臨む試合前練習に、見慣れない背番号64の姿があった。円陣では拍手で迎えられ、照れくさそうに「新人の広池です!」と自己紹介した。左腕エースの小島が急性腰痛のため18日に出場選手登録を抹消され、21日の先発が白紙となっていたが、イースタン・リーグで5試合に登板し、防御率1・80と安定した成績を残していた広池に白羽の矢が立った形だ。「自分が思ってたよりも早く1軍に上がれたので、今までファームでやってきたことを出すだけ」と朴訥(ぼくとつ)とした宮崎なまりで話す広池に建山投手コーチは「ファームの登板を見て、本当に素晴らしいボール投げていた。こういう緊急事態ですし、ちょうど間隔もいいところで投げいてた」と抜擢を説明した。宮崎県都城市出身で実家は米と林業を営む兼業農家。祖父の益男さん(故人)は子牛を購入し、肉用牛として出荷するまで育てる肥育農家だった。広池自身も幼少期から米作りを手伝い、東海大九州では牛の飼育に携わった。グラブの網の部分には牛のマークを入れて「牛愛」を表現している。農業とともに歩んできた右腕が横浜から、白米ではなく白星を届ける。(片岡将)
◆悔しさの残るデビュー戦となった。DeNAの来日4年目、ハンセル・マルセリーノ投手(23)が3点ビハインドの九回に3番手で登板。無死一、二塁から、代打・ソトに頭部付近への死球で危険球退場となった。5月に育成から支配下登録を勝ち取った右腕は、前日19日に1軍合流。2軍で25試合に登板して3勝2敗7セーブ、防御率1・78。150キロ超の直球を武器に奪三振率15.28をマークしていたが、ほろ苦いデビューマウンドとなった。また続く1死満塁で、昨季限りで阪神を戦力外となった岩田将貴投手(27)もプロ初登板。先頭打者こそ遊ゴロに打ち取ったが、その後に押し出し死球と押し出し四球で降板。こちらも悔しいデビュー戦となった。
◆ロッテは先発の石川柊太投手がテンポ良く投げ、6回1失点で2勝目(2敗)を挙げた。打線は一回、山本大斗外野手、西川史礁外野手の適時打で3点を先行し逃げ切った。山本は三回のソロを含め4安打2打点の活躍を見せた。
◆DeNAが2連敗。打線がわずか1安打で三浦大輔監督の表情も冴えなかった(撮影・荒木孝雄)
◆DeNAが今季ワースト1安打に抑えられて完敗した。残り2試合で交流戦を6勝10敗として、2018年以来、7年ぶりの負け越しが決定した。ロッテ・石川柊の前に打線が沈黙。唯一の安打は、五回無死での宮崎の三塁打のみ。梶原の犠飛で得点につながったものの、その後の出塁はなかった。昨季26季ぶりの日本一に輝いた原動力となった強力打線だが、交流戦のチーム打率は12球団ワースト。三浦監督は「打線がきっかけをつかめずにここまで来ているし、やっぱり出塁。毎日、なんとかしようと準備して試合に臨んでいるけれど、なかなか思い通りにいかないのが現状ですね」と静かに振り返った。投げては、防御率1点台の先発・ケイが6回4失点。九回にはプロ初登板のマルセリーノが危険球退場、一死満塁から同じくデビュー戦でマウンドを託された岩田も押し出し死球などで2失点を喫した。
◆連日の貧打に苦しんだ。DeNAはわずか1安打、3出塁に封じられて敗戦。三浦大輔監督(51)は「打線がきっかけをつかめずにここまできているし、やっぱり出塁。なかなか思い通りにいかないのが現状ですね」と淡々と振り返った。前日に本塁打を放った筒香を6番から3番に打順を上げたが、一回1死一塁で筒香が併殺打。その後も、石川柊のテンポのいい投球の前に打線は沈黙した。五回に宮崎が3年ぶり、通算5本目の三塁打を放ち、梶原の犠飛で1点を返すのが精いっぱい。防御率1点台の先発ケイは三回までに4点を失った。交流戦は6勝10敗となり、2018年以来7年ぶりの負け越しが決定。指揮官は「毎日、何とかしようと準備して試合に臨んでいる」と、残り2試合に目を向けた。(阿部慎)
◆若き4番が新ヘッドの下で着実に成長を遂げている。ロッテ・山本大斗外野手(22)は20日、DeNA1回戦(横浜)に「4番・右翼」で出場し、三回の7号ソロを含む4安打2打点の固め打ち。シーズン途中に1軍へ昇格したサブロー・ヘッドコーチ(49)から「三振かホームランでいい」とフルスイング指令を受けている〝ダイナマイト〟が、初見参のハマスタで大きな花火を打ち上げた。一回1死一、三塁の先制の好機に、山本は「チャンスは少ないと思っていたので、絶対ものにしようと思って立ちました」。相手先発、ケイの内角高めに来た153キロの直球を鮮やかに左前へ。2死満塁から西川も左前2点打とするなど、3点を奪って試合の主導権を握った。打席ごとに考えや狙いを書いたメモを記入し、反省を欠かさない。前カードの阪神戦で「左足の上げ方が納得いってなかった。ちょっと受け身になっていた」と試合前のティー打撃などで修正し、即結果につなげた。リーグ最下位に沈む中、打線の起爆剤として交流戦から4番に座る22歳。三回の第2打席で、追い込まれながら外角に浮いた137キロのスライダーを豪快に左翼席へ7号ソロ。「直球を待っていて、それで浮いてきたスライダー。あそこが打てたのは本当によかった」とうなずいた。2軍監督時から指導を受け、交流戦が始まった6月上旬から1軍に昇格したサブロー・ヘッドコーチからは「三振かホームランでいい」と長打狙いを求められているが、六回の第3打席は「ホームランの後はスイングが大きくなる。サブローさんから『ライトへ打て』といわれて逆方向を意識していました」と課題を与えられ、狙い通りに右前打。プロ初の猛打賞(1試合3安打以上)をマークすると、八回には左前打で4安打の固め打ちだ。だが、九回2死満塁で中飛に倒れた打席に「僕はいいところで打ちたいっていう気持ちが一番。4安打を打っても、最後の満塁のところで打てなかった。そういう大事な場面で打てるように」と反省を忘れない。吉井監督から、豪快なフルスイングと長打力から「ダイナマイト山本」と命名された5年目の若きスラッガーが、打線の核になろうとしている。(片岡将)
◆DeNA打線が一発攻勢で3点を先行した。二回先頭の牧秀悟内野手(27)が先制の12号ソロを左翼席に運ぶと、筒香嘉智外野手(33)が右中間席へ5号ソロ、戸柱恭孝捕手(35)が右翼席上段へ2号ソロを放ち、3者連続本塁打をマークした。交流戦のチーム打率が試合前時点で12球団ワーストの・197にとどまっていた中、球団では宮崎、ソト、牧が立て続けにアーチを放った2021年8月27日のヤクルト戦(東京ドーム)以来となる3者連発。プロ初登板に臨んだロッテ先発の新人、広池に洗礼を浴びせた。火付け役となった牧が「コンパクトにスイングすることができた」と振り返れば、「牧に続きハードコンタクトすることを考えて打席に入った。しっかり押し込むことができた」と筒香。戸柱は「前の2人の勢いそのままに思い切ってスイングすることができた」と声を弾ませた。

<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
11 | 4 | 1 | 0.733 (↑0.019) | - (-) |
2 | 76 (+2) | 38 (+1) | 10 (-) | 10 (-) |
0.268 (↓0.005) | 2.280 (↑0.1) |
2 (-) |
ORIX |
10 | 6 | 0 | 0.625 (↑0.025) | 1.5 (-) |
2 | 62 (+10) | 57 (+8) | 6 (+2) | 8 (-) |
0.264 (↑0.006) | 3.300 (↓0.22) |
2 (-) |
日本ハム |
10 | 6 | 0 | 0.625 (↑0.025) | 1.5 (-) |
2 | 60 (+1) | 44 (-) | 14 (-) | 10 (+2) |
0.266 (↓0.007) | 2.570 (↑0.18) |
4 (1↑) |
楽天 |
9 | 6 | 1 | 0.600 (↑0.029) | 2 (-) |
2 | 46 (+4) | 45 (-) | 6 (-) | 10 (+1) |
0.251 (↑0.002) | 2.110 (↑0.14) |
5 (3↓) |
西武 |
9 | 7 | 0 | 0.563 (↓0.037) | 2.5 (↓1) |
2 | 33 (+1) | 39 (+2) | 3 (-) | 9 (+1) |
0.232 (↑0.002) | 2.220 (-) |
6 (-) |
ロッテ |
8 | 7 | 0 | 0.533 (↑0.033) | 3 (-) |
3 | 45 (+6) | 50 (+1) | 9 (+1) | 12 (+1) |
0.225 (↑0.007) | 3.340 (↑0.17) |
7 (-) |
広島 |
7 | 9 | 0 | 0.438 (↓0.029) | 4.5 (↓1) |
2 | 61 (-) | 70 (+4) | 7 (-) | 16 (+1) |
0.260 (↓0.003) | 4.180 (↑0.08) |
7 (-) |
阪神 |
7 | 9 | 0 | 0.438 (↓0.029) | 4.5 (↓1) |
2 | 54 (+1) | 37 (+2) | 12 (-) | 17 (+1) |
0.250 (↑0.003) | 2.180 (↑0.03) |
7 (-) |
中日 |
7 | 9 | 0 | 0.438 (↓0.029) | 4.5 (↓1) |
2 | 40 (-) | 54 (+1) | 7 (-) | 17 (-) |
0.231 (↓0.005) | 3.370 (↑0.16) |
10 (-) |
DeNA |
6 | 10 | 0 | 0.375 (↓0.025) | 5.5 (↓1) |
2 | 39 (+1) | 49 (+6) | 8 (-) | 7 (-) |
0.197 (↓0.009) | 3.040 (↓0.2) |
11 (-) |
巨人 |
5 | 9 | 1 | 0.357 (↑0.049) | 5.5 (-) |
3 | 33 (+2) | 44 (+1) | 5 (-) | 7 (-) |
0.219 (↑0.005) | 2.710 (↑0.12) |
12 (-) |
ヤクルト |
4 | 11 | 1 | 0.267 (↓0.019) | 7 (↓1) |
2 | 46 (+8) | 68 (+10) | 9 (-) | 10 (-) |
0.225 (↑0.011) | 4.090 (↓0.37) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
37 | 29 | 2 | 0.561 (↓0.008) | - (-) |
75 | 232 (+1) | 158 (+2) | 39 (-) | 59 (+1) |
0.244 (↑0.001) | 2.110 (-) |
2 (-) |
DeNA |
32 | 31 | 3 | 0.508 (↓0.008) | 3.5 (-) |
77 | 208 (+1) | 179 (+6) | 33 (-) | 34 (-) |
0.229 (↓0.002) | 2.490 (↓0.05) |
3 (1↑) |
巨人 |
33 | 33 | 2 | 0.500 (↑0.008) | 4 (↑1) |
75 | 195 (+2) | 207 (+1) | 42 (-) | 30 (-) |
0.238 (↑0.001) | 2.710 (↑0.03) |
4 (1↓) |
広島 |
31 | 32 | 2 | 0.492 (↓0.008) | 4.5 (-) |
78 | 211 (-) | 204 (+4) | 28 (-) | 31 (+1) |
0.244 (-) | 2.850 (-) |
5 (-) |
中日 |
30 | 35 | 2 | 0.462 (↓0.007) | 6.5 (-) |
76 | 159 (-) | 206 (+1) | 30 (-) | 43 (-) |
0.220 (↓0.001) | 2.890 (↑0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
18 | 42 | 3 | 0.300 (↓0.005) | 16 (-) |
80 | 166 (+8) | 266 (+10) | 28 (-) | 25 (-) |
0.221 (↑0.002) | 3.780 (↓0.09) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
39 | 26 | 2 | 0.600 (↑0.006) | - (-) |
76 | 235 (+1) | 180 (-) | 62 (-) | 36 (+2) |
0.237 (↓0.002) | 2.300 (↑0.04) |
2 (-) |
ORIX |
35 | 27 | 3 | 0.565 (↑0.008) | 2.5 (-) |
78 | 232 (+10) | 232 (+8) | 41 (+2) | 32 (-) |
0.262 (↑0.001) | 3.270 (↓0.05) |
3 (1↑) |
ソフトバンク |
35 | 28 | 3 | 0.556 (↑0.008) | 3 (-) |
77 | 252 (+2) | 197 (+1) | 40 (-) | 44 (-) |
0.250 (↓0.001) | 2.650 (↑0.03) |
4 (1↓) |
西武 |
36 | 30 | 0 | 0.545 (↓0.009) | 3.5 (↓1) |
77 | 179 (+1) | 169 (+2) | 27 (-) | 44 (+1) |
0.237 (↑0.001) | 2.390 (-) |
5 (-) |
楽天 |
32 | 32 | 2 | 0.500 (↑0.008) | 6.5 (-) |
77 | 180 (+4) | 197 (-) | 25 (-) | 64 (+1) |
0.240 (↑0.001) | 2.710 (↑0.04) |
6 (-) |
ロッテ |
25 | 38 | 0 | 0.397 (↑0.01) | 13 (-) |
80 | 168 (+6) | 222 (+1) | 34 (+1) | 28 (+1) |
0.216 (↑0.002) | 3.350 (↑0.04) |
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