中日(★1対6☆)オリックス =交流戦3回戦(2025.06.19)・バンテリンドーム=
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ORIX
20030010061100
中日
0000100001620
勝利投手:田嶋 大樹(4勝3敗0S)
敗戦投手:三浦 瑞樹(2勝3敗0S)
  DAZN
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◆オリックスは初回、紅林の犠飛などで2点を先制する。そのまま迎えた4回表に西川と宗の連続適時二塁打で3点を加えると、7回には若月の適時二塁打で追加点を挙げた。投げては、先発・田嶋大が6回1失点の好投で今季4勝目。敗れた中日は、先発・三浦が乱調で、打線も振るわなかった。

◆交流戦、パ・リーグともに2位を走るオリックスは打順を組み替えた。直近5試合では3番森友哉捕手(29)、4番杉本裕太郎外野手(34)、5番頓宮裕真捕手(28)、6番西川龍馬外野手(30)の好調クリーンアップで得点を生んできた。この日は西川が11日DeNA戦(京セラドーム大阪)以来、6試合ぶりに1番に入った。3番は前日18日にマルチ安打を放った太田椋内野手(24)。中日先発の三浦にはウエスタン・リーグで過去2試合5打数4安打の好相性を誇る。来田涼斗外野手(22)は14日巨人戦(京セラドーム大阪)以来のスタメンで「8番中堅」に入った。先発は今季4勝目を狙う田嶋大樹投手(28)。前回8回途中2失点だった11日DeNA戦(京セラドーム大阪)から中7日でマウンドに上がる。

◆オリックス岩崎翔投手(35)が凱旋(がいせん)登板を果たした。「燃えよドラゴンズ」が流れた直後、6-1の7回に2番手で登板。名前がコールされると、バンテリンドームは両軍ファンからの大歓声に包まれた。この回先頭の中日村松を151キロ外角の直球で見逃し三振。続く石伊は153キロで右飛につまらせ、最後は代打川越を153キロ高めの直球で空振り三振に仕留めた。5月30日に中日から金銭トレードで加入。同球場では4月27日のヤクルト戦以来の登板となった。22年に右肘トミー・ジョン手術を受け、4月1日の巨人戦で1413日ぶりの勝利を挙げて、お立ち台で涙を流した地に帰ってきた。

◆オリックスは打線がつながり、3カード連続勝ち越しを決めた。初回、1番西川龍馬外野手(30)、2番宗佑磨内野手(28)、3番太田椋内野手(24)の3連打で満塁。1死後、5番頓宮裕真捕手(28)の押し出し四球で先制した。さらに紅林弘太郎内野手(23)の中犠飛で2点目。幸先良くスタートした。4回には無死一、二塁から西川の左中間への適時二塁打。なお無死二、三塁で宗が右中間へ2点適時二塁打。5-0と突き放した。7回には若月健矢捕手(29)の左翼フェンス直撃の適時二塁打で6点目を挙げた。援護をもらった田嶋大樹投手(28)は6回6安打1失点の粘投で試合をつくった。7回には金銭トレードで中日から加入した岩崎翔投手(35)が2番手で登板。150キロ超えの直球を次々と投げ込み、3者凡退に抑えた。投打がかみ合い、快勝した。

◆オリックス田嶋大樹投手(28)が中日戦初勝利を挙げた。この日は前回登板から試すナックルカーブを2球投じ、初回は3番岡林から空振りを奪った。チェンジアップ、カーブなど緩急を自在に操り、6回6安打1失点で今季4勝目。「野手のみなさんに助けていただきながら、粘り強く投げ切ることができたと思いますし、しっかりとゲームを作ることができてよかったです」とうなずいた。打線も11安打6得点とつながり、3カード連続の勝ち越し。交流戦残り3試合で2位タイにつけ、岸田護監督(44)は「全部取るつもりでやります」と力を込めた。

◆5月30日に中日から金銭トレードで加入したオリックス岩崎翔投手(35)が凱旋(がいせん)登板を果たした。「燃えよドラゴンズ」が流れた直後、6-1の7回に2番手で登板。名前がコールされると、バンテリンドームは両軍ファンからの大歓声に包まれた。「うれしかった。ドラゴンズファンの方も拍手してくれたと思いますし、ありがたかったです」この回先頭の中日村松を151キロ外角の直球で見逃し三振。続く石伊は153キロで右飛につまらせ、最後は代打川越を153キロ高めの直球で空振り三振に仕留めた。1回を無安打、2奪三振に抑えた。4月1日の巨人戦で1413日ぶりの勝利を挙げて、お立ち台で涙を流した地。中日井上監督にもあいさつし、「すごいチャンスだと思うから、頑張れ」と言葉をかけられた。オリックスに移籍後、すでに4試合に登板。古巣相手に快投し、「恩返しのピッチングができたのかな」と感謝を込めた。

◆中日が、オリックスに敗れ、交流戦の成績が7勝8敗となり、再び借金生活に突入した。広島はソフトバンクに大敗し、交流戦は7勝8敗で借金1。再び、セ・リーグ全球団が交流戦で借金を抱える珍事が発生した。その他の4球団は、阪神が7勝8敗、DeNAが6勝9敗、巨人が4勝9敗1分け、ヤクルトが4勝10敗1分け。今季の交流戦の通算成績は、パ・リーグが52勝、セ・リーグが35勝でパが17勝上回る(2引き分け)。

◆中日の三浦が序盤に試合を壊した。一回から先頭を毎回塁に出すなど乱調で、四回途中7安打5失点で降板。「チームに申し訳ない」とコメントした。一回は先頭から3連打を浴びる不安定な立ち上がり。押し出し四球と犠飛で2点を失った。二、三回こそピンチを切り抜けたが、四回にまたもつかまる。四球と自らの失策で無死一、二塁とされ、連続適時二塁打で3失点。無死三塁と走者を残してマウンドを降りた。開幕直後に支配下に昇格し、5月からローテーションの一角を担ってきた。自身は連敗を喫していただけに「無駄なボール球を(なくすよう)修正したい」と話していたが、狙い通りにはいかなかった。

◆オリックス・岩崎翔投手(35)が七回に2番手で登板し、1回無安打無失点2奪三振と好投した。5月末に金銭トレードで中日から移籍が決まり、6月1日に入団会見。今回が古巣を相手に移籍後初登板となり、両軍のファンから温かい拍手が送られた。まずは先頭の村松を見逃し三振に斬ると、続くD4位・石伊(日本生命)は右飛、代打・川越は空振り三振に仕留めて完璧なリリーフを見せた。最速は154キロを計測した。

◆オリックスは11安打6得点と打線が奮起し、快勝。3カード連続勝ち越しを決めた。打線は一回1死満塁で頓宮の押し出し四球と紅林の犠飛で2点を先取。四回には西川、宗の連続適時打で突き放し、七回に若月のタイムリーでトドメを刺した。先発の田嶋は6回1失点の好投で4勝目を挙げ、「粘り強く投げ切ることができた。しっかりとゲームを作ることができてよかった」とコメントした。また、中日から金銭トレードで新加入の岩崎が古巣を相手に初登板し、1回零封と好投した。

◆新米パパはひと味違った。オリックス・田嶋が第1子誕生を発表してから初勝利。新たな球種も試し、充実した様子で汗をぬぐった。「自分のリズムで投げることだけ意識した。(捕手の)若月さんのミットを信じて投げられたので良かった」五回1死三塁でD4位・石伊(日本生命)に適時打を浴びて1点を返されたが、後続を断って最少失点で切り抜けた。一回の岡林と四回の佐藤の打席でナックルボールを試投し「長く続くボールではない。なりゆきというか、流れで使っていけたら」と新たな引き出しも見せた。6回6安打1失点で4勝目。田嶋にとって今回の1勝は特別なものになったに違いない。今月14日に第1子となる長女が5月に生まれたことを発表。守るべき大切な家族が増え、父としての自覚と責任感も芽生えた。夫人の出産にも立ち会うこともでき、「仕事と生活のメリハリを持って、いいモチベーションで両立できている。子供に誇れるような父親になれるように頑張りたい」と気合をみなぎらせていた。日々の活力を与えてくれる家族のためにも、マウンドで中途半端な投球はできない。父になり、さらにたくましくなった28歳が名古屋の地で輝いた。「先のことは分からないので、また次に向けてしっかり準備したい」チームは3カード連続で勝ち越しに成功。交流戦の上位4チームが勝利したため、2位タイのままだが、逆転優勝の可能性は残されている。田嶋パパの進化はまだまだ止まらない。(織原祥平)

◆プロ野球は各チームが60試合以上を消化し、折り返し地点が見えそうなところにきた。ここまで規定打席に達している選手はセ、パ両リーグともに20人ほどで、最多はチーム打率が12球団トップのオリックスの6人。以下は5人と4人が各2チーム、3人が4チーム、中日、ヤクルト、ロッテに至っては各2人とやり繰りに苦労している。セは6月に入り、3割打者が一人もいない日があった。パは柳町(ソフトバンク)の数字が突出しているが、規定打席に到達して間もないので今後どうなるか。残念ながら、今季も高いレベルでの首位打者争いは望めそうにない。昔はレギュラーで2割5分しか打てないと「体調は大丈夫か? この成績でよく1軍にいられるな」という雰囲気になった。合格点は3割。2割8分でも焦りがあった。ファームで頑張って1軍に呼ばれても、試合で使ってもらえるとはかぎらず、打席や守備でチャンスをもらうと、何とか結果をと必死だった。今はレギュラークラスが少なくなったことを示すように、1、2軍の入れ替えが頻繁に行われている。しかも、ファームでそれほど打っていなくても1軍ですぐに起用され、何度かチャンスをもらえる。だからなのか、選手からピリピリした感じがあまり伝わってこない。それでも質の高いプレーが続いていれば問題ないが、ボーンヘッドのようなプロにあるまじきミスが多くなっている。打率が上がらない最も大きな理由は、1軍の投手なら150キロを投げるのが当たり前になったのに、打者の技術が追いついていないからだろう。私が打撃コーチだったら球を捉えるポイントを前(投手側)にして、ライナーを打つ練習をやらせる。最短距離でバットを出し、ひと振りで仕留めるくらいの気持ちでやらないといけない。「野球の華はホームラン」といわれてきたが、今は守り中心。野手は打率が伴わない上に、三振が目立ってアウトの質が悪い。ファンが球場に足を運んで見たいと思う強打者がほしい。投手には大変申し訳ないが、一方的な投高打低が長く続けば決して野球界のためにならないと危機感を覚える。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆1日に金銭トレードで中日から加入したオリックス・岩崎翔投手が古巣と初対戦し、1回無安打無得点に抑えた。「恩返しの投球ができたのかな」。村松と代打・川越から三振を奪い、最速は154キロを計測。試合前には元同僚や井上監督から激励された。登板時には相手ファンからも拍手が送られ「うれしかったし、ありがたかった」と感謝した。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
1041 0.714
(↑0.022)
-
(-)
374
(+16)
37
(+2)
10
(+2)
10
(-)
0.273
(↑0.01)
2.380
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
960 0.600
(↑0.029)
1.5
(-)
352
(+6)
49
(+1)
4
(-)
8
(-)
0.258
(↑0.003
3.080
(↑0.15)
2
(-)
日本ハム
960 0.600
(↑0.029)
1.5
(-)
359
(+4)
44
(+1)
14
(-)
8
(+2)
0.273
(↑0.005)
2.750
(↑0.12)
2
(-)
西武
960 0.600
(↑0.029)
1.5
(-)
332
(+2)
37
(+1)
3
(+1)
8
(-)
0.230
(↑0.003)
2.220
(↑0.08)
5
(-)
楽天
861 0.571
(↑0.033)
2
(-)
342
(+3)
45
(+1)
6
(-)
9
(+1)
0.249
(↑0.002)
2.250
(↑0.09)
6
(1↓)
ロッテ
770 0.500
(↓0.038)
3
(↓1)
439
(-)
49
(+2)
8
(-)
11
(-)
0.218
(↓0.005)
3.510
(↑0.08)
7
(-)
広島
780 0.467
(↓0.033)
3.5
(↓1)
361
(+2)
66
(+16)
7
(+1)
15
(-)
0.263
(↓0.004)
4.260
(↓0.85)
7
(2↑)
阪神
780 0.467
(↑0.038)
3.5
(-)
353
(+2)
35
(-)
12
(-)
16
(+3)
0.247
(↑0.001)
2.210
(↑0.15)
7
(-)
中日
780 0.467
(↓0.033)
3.5
(↓1)
340
(+1)
53
(+6)
7
(-)
17
(-)
0.236
(↓0.004)
3.530
(↓0.11)
10
(1↓)
DeNA
690 0.400
(↓0.029)
4.5
(↓1)
338
(+1)
43
(+2)
8
(+1)
7
(-)
0.206
(-)
2.840
(↑0.06)
11
(-)
巨人
491 0.308
(↓0.025)
5.5
(↓1)
431
(+1)
43
(+4)
5
(+1)
7
(-)
0.214
(↓0.012)
2.830
(↓0.01)
12
(-)
ヤクルト
4101 0.286
(↓0.022)
6
(↓1)
338
(+1)
58
(+3)
9
(-)
10
(-)
0.214
(↓0.001)
3.720
(↑0.06)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
37282 0.569
(↑0.006)
-
(-)
76231
(+2)
156
(-)
39
(-)
58
(+3)
0.243
(-)
2.110
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
32303 0.516
(↓0.009)
3.5
(↓1)
78207
(+1)
173
(+2)
33
(+1)
34
(-)
0.231
(↓0.001)
2.440
(↑0.01)
3
(-)
広島
31312 0.500
(↓0.008)
4.5
(↓1)
79211
(+2)
200
(+16)
28
(+1)
30
(-)
0.244
(↓0.001)
2.850
(↓0.21)
4
(-)
巨人
32332 0.492
(↓0.008)
5
(↓1)
76193
(+1)
206
(+4)
42
(+1)
30
(-)
0.237
(↓0.003)
2.740
(↓0.01)
5
(-)
中日
30342 0.469
(↓0.007)
6.5
(↓1)
77159
(+1)
205
(+6)
30
(-)
43
(-)
0.221
(↓0.001)
2.920
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
18413 0.305
(↓0.005)
16
(↓1)
81158
(+1)
256
(+3)
28
(-)
25
(-)
0.219
(-)
3.690
(↑0.01)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
38262 0.594
(↑0.007)
-
(-)
77234
(+4)
180
(+1)
62
(-)
34
(+2)
0.239
(↑0.002)
2.340
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
34273 0.557
(↑0.007)
2.5
(-)
79222
(+6)
224
(+1)
39
(-)
32
(-)
0.261
(↑0.001
3.220
(↑0.03)
3
(-)
西武
36290 0.554
(↑0.007)
2.5
(-)
78178
(+2)
167
(+1)
27
(+1)
43
(-)
0.236
(-)
2.390
(↑0.02)
4
(-)
ソフトバンク
34283 0.548
(↑0.007)
3
(-)
78250
(+16)
196
(+2)
40
(+2)
44
(-)
0.251
(↑0.003)
2.680
(↑0.01)
5
(-)
楽天
31322 0.492
(↑0.008)
6.5
(-)
78176
(+3)
197
(+1)
25
(-)
63
(+1)
0.239
(-)
2.750
(↑0.03)
6
(-)
ロッテ
24380 0.387
(↓0.006)
13
(↓1)
81162
(-)
221
(+2)
33
(-)
27
(-)
0.214
(↓0.001)
3.390
(↑0.02)