ヤクルト(4対4)楽天 =交流戦1回戦(2025.06.17)・明治神宮野球場=
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楽天
01002010000041101
ヤクルト
0030100000004900
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【楽天】ゴンザレス(2号・5回表2ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトは3-3で迎えた5回裏、2死三塁から内山が適時打を放ち、勝ち越しに成功する。対する楽天は1点を追う7回、ゴンザレスの犠飛で試合を振り出しに戻した。その後は延長戦に突入するも、両軍の救援陣が得点を許さず、4時間半を超える熱戦は規定により引き分けに終わった。

◆ヤクルト高梨裕稔投手(34)が投打で存在感を示した。先制点を与え、2回までに3四死球と立ち上がりに苦しんだが、バットで取り返した。1点を追う3回、元同僚の楽天ヤフーレから中前打を放ち今季初安打をマーク。後続がつないで三進すると、オスナの中犠飛で同点のホームを踏んだ。前日には「チームを勢いづけたい」と話しており、内角を突く強気の投球で5回3失点とゲームをつくった。

◆楽天の新助っ人ゴンザレスが、神宮の夜空にアーチをかけた。1-3の5回2死一塁、3ボールからヤクルト高梨の直球に迷わずスイングをかけた。左中間席に飛び込む2号2ランに「100%ストレートに絞って打ちにいった結果、一発で仕留めることができて良かったよ」。初回には中前打を放っており、今季3度目のマルチ安打とした。ゴンザレスは5月に加入。今月10日の中日戦でデビューすると、12日同戦では来日初安打&初本塁打をマークした。これまでは指名打者での出場が続いていたが、来日7試合目で初めて左翼の守備に就いた。初の守備機会となった5回2死二塁では、山田の左飛を危なげなく捕球した。楽天には新たな助っ人としてメジャー通算95本塁打のボイトが加入することが決まっているが、ひと足先に来日した強打者が存在感を示している。

◆ヤクルトのドラフト3位荘司宏太投手(25)は、デビューからの球団新人無失点記録が13試合目で途切れた。1点リードの7回、3番手で登板。先頭村林を二内野安打で出塁させると、次打者小深田にセーフティーバントを許して無死一、二塁とピンチを拡大。続く浅村にストレートの四球を与え、無死満塁からゴンザレスの中犠飛で同点に追いつかれた。13試合目で初の失点となった。セガサミーから24年ドラフト3位で入団した即戦力左腕は、3月29日巨人戦(東京ドーム)でデビュー。コンディション不良のため5月9日に出場登録を抹消されたが、14日ロッテ戦(ZOZOマリン)から再昇格していた。

◆4連勝中の楽天は、3試合連続で4時間超えの延長戦を戦い、セ・リーグ最下位のヤクルトと引き分けた。2回に村林一輝内野手(27)の犠飛で先制。3回にミゲル・ヤフーレ投手(27)がつかまり、オスナの犠飛と内山の2点適時二塁打で逆転を許した。5回2死一塁からオスカー・ゴンザレス外野手(27)の2号2ランで追いつき、1点追う7回無死満塁でゴンザレスの犠飛で再び同点とした。以降は9回、延長10、11回と得点圏に走者を進めたが、ものにできなかった。

◆楽天の新助っ人ゴンザレスが、2安打3打点と気を吐いた。2点を追う5回2死一塁、3ボールから左中間席に飛び込む2号2ラン。初回に中前打、7回には犠飛もマークし「自分としてはチャンスをものにできてすごい満足しています」。左翼守備にも初めて就き「守備につくのは嫌じゃないし、守備からいいリズムを作れている」と、うなずいた。チームは3試合連続延長戦の末に引き分けた。

◆ヤクルトは楽天との4時間34分に及ぶ延長戦で引き分けに終わった。2度勝ち越したが7回に追いつかれ、計7人の中継ぎを注ぎ込みなんとか持ちこたえた。高津監督は「今年一番びっくりした。ちょっと理解に苦しむ1発」と先発高梨がゴンザレスに浴びた、3ボールから4球目真ん中高めシュートを仕留められた5回の同点2ランの配球を指摘。「4番に対する1球じゃないと...。ちょっと勉強が必要かなと思います」と厳しい表情で振り返った。

◆死球を受けた楽天中島大輔外野手(24)が、大事をとって途中交代したことを明かした。2回の第1打席で右肘付近に死球を受け、治療後にプレーを続行した。2回、3回と守備にも就いたが、4回に打席が回ってきたところで代打を送られた。中島は「大丈夫かなと思って出たんですけど、トレーナーさんと相談して大事をとろうとなり、途中交代になりました」と説明。「強行突破しようと思えば、全然できたと思うんですけど、一応念のためにという感じですね」と話した。痛みはあるというが、18日以降の出場については「腫れがどうなるかわからないですけど、できそうなんでという感じですね。明日は行けそうな気はしてます」と力を込めた。

◆ヤクルトは、楽天との4時間34分に及ぶ延長戦は引き分けに終わった。2度勝ち越したが7回に追いつかれ、計7人の中継ぎを注ぎ込みなんとか持ちこたえた。高津臣吾監督(56)は「今年一番びっくりした。ちょっと理解に苦しむ1発」と先発高梨がゴンザレスに浴びた、3ボールから4球目真ん中高めシュートを仕留められた5回の同点2ランの配球を指摘。「4番に対する1球じゃないと...。ちょっと勉強が必要かなと思います」と厳しい表情で振り返った。ドラフト3位ルーキー荘司宏太投手(25)のデビューからの球団新人無失点記録は「12」でストップした。

◆楽天の新外国人ゴンザレスが五回、中堅左に2号2ランを放って試合を振り出しに戻した。12日の中日戦以来、4試合ぶりの一発。3ボールからの4球目をたたき「100%ストレートに絞って打ちに行った結果、ひとふりで仕留めることができた」と胸を張った。一回の1打席目は中前打。チームメートから「ゴンちゃん」の愛称で親しまれ、ラーメンなど日本食にも積極的にトライしている。(神宮)

◆延長十二回で引き分け。楽天は3―4の七回、前の打席で2ランのゴンザレスの犠飛で追い付いた。以降は好機を生かせなかった。ヤクルトの内山は三回に2点二塁打、五回は適時打をマーク。十二回は好機であとひと押しを欠いた。

◆5回、左適時打を放つヤクルト・内山壮真=神宮球場(撮影・長尾みなみ)

◆「5番・右翼」で先発出場したヤクルト・内山壮真捕手(22)が2安打3打点。2試合連続で3打点を挙げる勝負強さで存在感を示した。「甘い球を一球で仕留められているのでそこがいいかなと思う」1-1とした三回2死一、三塁で元同僚のヤフーレから中越えに2点二塁打をマーク。同点とされた五回2死三塁でも一時勝ち越しの左前適時打を放った。本職の捕手に加え、内外野を守れる万能選手が打線を引っ張った。この日は「松山DAY」として開催。チームにとって、愛媛・松山市は秋季キャンプを行う〝第二の故郷〟だ。チームは4時間34分の死闘の末に今季3度目の引き分けた。高津監督は内山に「思い切りよく振り抜く姿はチームに非常に参考になる」と評価した。「これからもっと打てるように頑張ります」と内山。主砲・村上ら主力を欠く中、22歳が得点力不足に苦しむチームの救世主となる。(樋口航)

◆ヤクルトでは同僚。ともに2軍監督としても戦っている高津、三木両監督。意地の張り合いともいえるドロー劇には、ある種の感慨を覚えた。その中で目についたのは、ヤクルトの5番・内山だ。三回に左中間2点二塁打、五回に三遊間タイムリー。どちらもヤフーレの150キロ近いツーシームを引っ張った。もともと速い球には強い。ここにきて固定して起用されていることで、試合前の準備から打席での意識や狙い方まで安定し、しっかりと臨めていることは間違いない。村上、塩見、長岡らを欠く今の打線では、サンタナとオスナは徹底的にマークされる。この日もそうだが、明らかに勝負を避けられて四球...というケースが多い。それだけに、うしろを任される内山の打棒は、相手チームの警戒網を引き裂く上できわめて重要。もちろん、伊藤や武岡らも刺激を受けて、ますます乗っていければ、相乗効果で打線も大いに活性化される。その意味でも、内山がどこまで好調を継続できるか注目したい。(サンケイスポーツ専属評論家)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
931 0.750
(↑0.023)
-
(-)
554
(+2)
27
(-)
8
(+1)
10
(+2)
0.255
(↓0.012)
1.960
(↑0.16)
2
(-)
ORIX
850 0.615
(↑0.032)
1.5
(-)
543
(+5)
42
(+3)
4
(-)
8
(+1)
0.256
(↑0.005)
2.990
(-)
2
(-)
日本ハム
850 0.615
(↑0.032)
1.5
(-)
554
(+4)
41
(+1)
14
(+3)
6
(-)
0.274
(↓0.001)
2.910
(↑0.16)
2
(-)
西武
850 0.615
(↑0.032)
1.5
(-)
528
(+3)
32
(-)
1
(-)
8
(-)
0.232
(↑0.002)
2.230
(↑0.19)
5
(-)
ロッテ
750 0.583
(↑0.038)
2
(-)
638
(+3)
39
(+1)
8
(-)
11
(+1)
0.216
(↓0.002)
3.200
(↑0.2)
6
(-)
楽天
661 0.500
(-)
3
(↓0.5)
533
(+4)
42
(+4)
6
(+1)
7
(-)
0.247
(↑0.002
2.510
(↓0.06)
7
(1↓)
広島
670 0.462
(↓0.038)
3.5
(↓1)
551
(-)
46
(+2)
5
(-)
14
(-)
0.255
(↓0.012)
3.370
(↑0.11)
7
(1↓)
中日
670 0.462
(↓0.038)
3.5
(↓1)
533
(+3)
44
(+5)
6
(-)
16
(-)
0.236
(↑0.004)
3.460
(↓0.14)
9
(-)
DeNA
580 0.385
(↓0.032)
4.5
(↓1)
533
(-)
39
(+3)
7
(-)
6
(-)
0.203
(↓0.009)
2.970
(-)
9
(-)
阪神
580 0.385
(↓0.032)
4.5
(↓1)
543
(+1)
34
(+3)
11
(-)
11
(+1)
0.234
(↓0.004)
2.470
(↓0.05)
11
(-)
ヤクルト
481 0.333
(-)
5
(↓0.5)
535
(+4)
49
(+4)
9
(-)
9
(+3)
0.214
(↑0.001
3.610
(↑0.06)
12
(-)
巨人
381 0.273
(↓0.027)
5.5
(↓1)
628
(+1)
38
(+4)
4
(-)
7
(-)
0.219
(-)
2.970
(↓0.09)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
35282 0.556
(↓0.009)
-
(-)
78221
(+1)
155
(+3)
38
(-)
53
(+1)
0.240
(↓0.001)
2.160
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
31293 0.517
(↓0.008)
2.5
(-)
80202
(-)
169
(+3)
32
(-)
33
(-)
0.231
(↓0.002)
2.450
(↓0.01)
3
(-)
広島
30302 0.500
(↓0.008)
3.5
(-)
81201
(-)
180
(+2)
26
(-)
29
(-)
0.242
(↓0.002)
2.620
(↑0.01)
4
(-)
巨人
31322 0.492
(↓0.008)
4
(-)
78190
(+1)
201
(+4)
41
(-)
30
(-)
0.238
(↓0.001)
2.760
(↓0.02)
5
(-)
中日
29332 0.468
(↓0.007)
5.5
(-)
79152
(+3)
196
(+5)
29
(-)
42
(-)
0.221
(↑0.001)
2.890
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
18393 0.316
(-)
14
(↑0.5)
83155
(+4)
247
(+4)
28
(-)
24
(+3)
0.219
(-)
3.660
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
37252 0.597
(↑0.007)
-
(-)
79229
(+4)
177
(+1)
62
(+3)
32
(-)
0.238
(↑0.001)
2.360
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
33263 0.559
(↑0.007)
2.5
(-)
81213
(+5)
217
(+3)
39
(-)
32
(+1)
0.261
(↑0.001)
3.200
(↑0.01)
3
(-)
西武
35280 0.556
(↑0.008)
2.5
(-)
80174
(+3)
162
(-)
25
(-)
43
(-)
0.237
(-)
2.400
(↑0.03)
4
(-)
ソフトバンク
33273 0.550
(↑0.008)
3
(-)
80230
(+2)
186
(-)
38
(+1)
44
(+2)
0.246
(↓0.002)
2.600
(↑0.04)
5
(-)
楽天
29322 0.475
(-)
7.5
(↓0.5)
80167
(+4)
194
(+4)
25
(+1)
61
(-)
0.238
(-)
2.820
(-)
6
(-)
ロッテ
24360 0.400
(↑0.01)
12
(-)
83161
(+3)
211
(+1)
33
(-)
27
(+1)
0.214
(-)
3.320
(↑0.04)