阪神(★1対3☆)ロッテ =交流戦1回戦(2025.06.17)・阪神甲子園球場=
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ロッテ
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阪神
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勝利投手:高野 脩汰(3勝0敗0S)
(セーブ:中森 俊介(2勝2敗2S))
敗戦投手:才木 浩人(5勝4敗0S)
  DAZN
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◆ロッテが逆転勝利。ロッテは1点を追う7回表、2死二三塁から代打・角中の適時打で試合を振り出しに戻す。なおも続く好機で藤原が2点適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・高野脩が今季3勝目。敗れた阪神は、打線が5安打1得点と振るわなかった。

◆阪神のスタメンが発表され、この日昇格した前川右京外野手(22)はベンチスタートとなった。また糸原健斗内野手(32)は、11日西武戦(ベルーナドーム)以来の「6番三塁」で先発。また、左ふくらはぎ付近へ受けた自打球の影響で、15日楽天戦(楽天モバイルパーク宮城)でプロ初のDHで出場した森下翔太外野手(24)は、「3番左翼」での先発となった。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と解説を行った。岡田顧問は15日の楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)を仙台でのロカール放送でのテレビ解説を行ったばかり。前日、帰阪して中1日で精力的なテレビ解説になった。岡田顧問は阪神は6連敗しているが、2位DeNAとの交流戦前の2・5差が変わっていない現状を分析。「(今季は)80勝で勝てるチームは阪神しかいなかった。(6連敗で)優勝ラインが下がる。他のチームにもチャンス。安心しては絶対だめ」と、セ・リーグ単独首位を堅守しているが、油断禁物とチームを鼓舞した。

◆約1カ月ぶりに出場選手登録された阪神前川右京外野手(22)が、1軍の試合前シートノックで一塁の守備についた。定位置の左翼でバックホームの返球まで終えたあと、一塁に向かった。一塁ミットに持ち替えて、大山悠輔内野手(30)とともにゴロを捕球、内野からの送球を受けた。まだ一塁での公式戦出場はないが、この抹消期間中に2軍では一塁で出場していた。6連敗しているチームの起爆剤として昇格。初日はベンチからのスタートとなった。

◆甲子園に台湾チアが登場した。この日は「台湾デー」が開催され、台湾プロ野球チームのチアガールによるタイガースガールズとのダンスパフォーマンスを披露した。台湾出身で阪神に08年ドラフト1位で入団し12年まで在籍した蕭一傑氏(39)もファーストピッチセレモニーに登場。元ドラフト1位右腕がノーバウンドのストライク投球で観客をわかせた。蕭氏は投球前に「光栄に思います」と話した。台湾チア甲子園に集結!白いショーパンで踊る富邦ジェシー 笑顔でポーズ台鋼クンクン/写真特集

◆阪神ファンが、大音量の応援で有名なロッテファンに驚きの声を上げた。甲子園の左翼上段席の3ブロックを占めた黒いレプリカユニホームの集団は、初回から声もアクションも息ぴったり。いつもと勝手が違う交流戦ならでは雰囲気にSNSでは「ロッテファンの声量すげえ」「ド平日のビジター席を埋めるロッテファン」と驚いたような投稿が相次いだ。さらに大阪桐蔭で甲子園春夏連覇している藤原恭大外野手(25)に「藤原くんはやはり甲子園が似合うね」という声もあった。

◆阪神近本光司外野手(30)が高卒2年目バッテリーの呼吸を完全に盗んだ。初回先頭で粘って先頭で出塁。木村優人投手(20)の2球目にちゅうちょなくスタート。147キロの速球で、寺地隆成捕手(19)の送球も悪くなかったが余裕を持って二塁に滑り込んだ。リーグトップを快走する17個目の盗塁。ロッテのバッテリーはともに23年ドラフトで入団。2年目でブレーク中だ。

◆「台湾デー」として開催された。台湾プロ野球から中信・ユンアー、統一・ヨヴィア、楽天・ソンソン、富邦・ジェシー、味全・ローラ、台鋼・クンクンのチア6人が来場した。試合前には球場外周のミズノスクエアでタイガースガールズとコラボしてパフォーマンス。岡崎体育の阪神タイガース90周年記念公式マスコットソング「V!V!Victory」に合わせてダンスをするなど観客をわかせた。試合直前には阪神の選手が守備につく際などに甲子園の一塁ベンチ付近でポンポンを持ちながら盛り上げた。台湾チア甲子園に集結!白いショーパンで踊る富邦ジェシー 笑顔でポーズ台鋼クンクン/写真特集

◆阪神梅野隆太郎捕手(34)がロッテバッテリーに感謝した。この日が34歳の誕生日。2回2死の初打席で名前がコールされると、右翼席からハッピーバースデーの大合唱が始まった。ロッテ木村優人投手(20)は間合いを長くして、合唱が終わるのを待った。気付いた梅野は「ごめん」といったジェスチャーをして一瞬打席を外し、仕切り直した。梅野は6球目を打って鮮やかな右前打。野手最年長が誕生日を自らも祝った。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と解説を行った。岡田顧問は15日の楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)を仙台でのロカール放送でのテレビ解説を行ったばかり。前日、帰阪して中1日で精力的なテレビ解説になった。2回2死で楽天藤岡が二遊間へ強い当たりを放ったが、遊撃小幡が捕球し一塁へ送球。塁審の判定はアウトだったが、岡田顧問はロッテ吉井監督がリクエストを出す前に「セーフやな」と断言。審判団が協議中には「(大山の)足は離れていた。タイミングはアウトやけど」と話していた。結果は岡田顧問の"裁定"通り、判定がセーフに覆った。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と解説を行った。岡田顧問は15日の楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)を仙台でのロカール放送でのテレビ解説を行ったばかり。前日、帰阪して中1日で精力的なテレビ解説になった。この日、「7番捕手」でスタメン出場した梅野隆太郎捕手(34)が誕生日で、2回の第1打席に入る際にスタンドから「ハッピーバースデー」がスタンドから歌われた。これを聞いた岡田顧問は、「一昨日(15日)に解説したときは、木浪が誕生日やったんやけど、試合に出んかった。木浪だけ出んかったんや」とコメント。同日、木浪聖也内野手(31)はベンチスタートで、延長12回サヨナラ負けを喫したが、野手では栄枝、木浪がベンチに残っていた。

◆阪神森下翔太外野手(24)が左手に死球を受けた。3回2死一塁で木村優人投手(20)の投球が左手の甲に当たった。激痛に顔をゆがめた森下は一塁にベンチに下がって、治療を受けた。その瞬間、甲子園のファンから悲鳴が上がり、罵声と怒号が飛んだ。ベンチから出てくると大きな拍手が起きた。マウンドの木村は一塁ベース上の森下に向かって帽子に手をやって申し訳なさそうに謝罪。森下も手を挙げて応じた。森下の死球は同僚の前川右京外野手(22)に並ぶリーグ2位の5個目。

◆「台湾デー」が開催され1回終了時に台湾プロ野球中信で監督を務める平野恵一氏(46)からのメッセージ映像が球場のビジョンに放映された。平野氏は01年ドラフト自由枠で東海大からオリックスに入団。阪神では08年から5年間プレーし10、11年はベストナイン、ゴールデン・グラブ賞に輝いた。現役引退後、21年まで阪神のコーチを務めていた。平野氏は「阪神タイガース90周年おめでとうございます。台湾では日本に負けず野球も盛り上がっています。台湾は暖かいですしご飯もおいしいですし是非皆さんにも台湾に来ていただきたいと思っています。台湾デー引き続き楽しんでください」と話した。台湾チア甲子園に集結!白いショーパンで踊る富邦ジェシー 笑顔でポーズ台鋼クンクン/写真特集

◆「台湾デー」として開催され、台湾出身で阪神に08年ドラフト1位で入団し12年まで在籍した蕭一傑氏(39)がファーストピッチセレモニーに登場した。投球前に「光栄に思います」と話した蕭一傑氏は、慣れ親しんだ聖地のマウンドでストライク投球を披露。「緊張感を持ってマウンドに上がりました。現役時代と同じような緊張感でした」と笑顔で振り返った。阪神戦は「いつもテレビで、ネットでチェックしてます。頑張って欲しいです。まず連敗止めてほしい」と古巣を今も気に掛けている様子。「頑張ってほしいですよね。みんな注目してます」とエールを送っていた。「台湾デー」のこの日は、台湾チアも集結。台湾プロ野球チームのチアガールとタイガースガールズのコラボパフォーマンスを披露した。台湾チア甲子園に集結!白いショーパンで踊る富邦ジェシー 笑顔でポーズ台鋼クンクン/写真特集

◆阪神小幡竜平内野手(24)の好守は惜しくも実らなかった。2回2死から藤岡裕大内野手(31)の二遊間への緩い打球にぎりぎり追いついて、素早くスローイング。わずかに外野寄りにそれたが、大山悠輔内野手(30)が体を伸ばして捕球した。アウトの判定に対して、ロッテがリクエストした。リプレー映像ではタイミング的にアウトに見え、球場の阪神ファンは映像が出るたびに沸いたが、なぜか検証が長引いた。モニター室から出てきた審判は判定をセーフに覆した。大山の足がベースから離れていたという「オフ・ザ・バッグ」のジェスチャーを場内に示した。虎党からは大きな失望の声が上がった。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と解説を行った。岡田顧問は15日の楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)を仙台ローカル放送でのテレビ解説を行ったばかり。前日、帰阪して中1日で精力的なテレビ解説になった。森下翔太外野手(24)が3回2死一塁で左手首に死球を受け、治療のためにベンチへ下がった。岡田顧問は死球の原因が打撃不振と分析。「調子のいい時やったら(球から)逃げてる。見送る余裕がない。ヒットが出てないからね」と、死球まで11打席無安打だった打撃と無関係ではないと語った。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と解説を行った。岡田顧問は15日の楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)を仙台でのロカール放送でのテレビ解説を行ったばかり。前日、帰阪して中1日で精力的なテレビ解説になった。阪神は3回2死から近本の二塁打、中野の中前適時打で先制したが、後続の森下が死球、佐藤輝が空振り三振で1点止まり。岡田顧問は「1、2点だけだったら6回以降、気持ち悪い。(6連敗を)払拭するにはビッグイニングがないと」と試合展開を不安視した。

◆阪神小幡竜平内野手(24)のプレーに関係する、この試合2度目のリプレー検証があった。5回1死一塁で二塁ゴロ。中野拓夢内野手(28)からの送球を受けて、併殺を狙った小幡は一塁に矢のような送球をしたが、判定はセーフ。すぐに藤川球児監督(44)がベンチを出てリクエストしたが、判定は変わらなかった。2回には小幡がさばいた遊ゴロアウトの判定にロッテ側がリクエストし、セーフに覆っていた。どちらも阪神サイドに利がないケースとなった。

◆阪神才木浩人投手(26)の連続無失点記録が止まった。1-0の7回に失点し、自己最長タイの35回1/3で止まった。試合前時点で連続無失点は29回1/3。自己最長は昨年記録した35回1/3だった。立ち上がりからスキのない投球で、ロッテ打線をねじ伏せ、スコアボードに「0」を並べた。6回を無失点に抑えた時点で、35回1/3連続無失点の自己最長記録に並んでいた。しかし、7回にまさかの3失点。連続無失点の自己最長記録の更新はできなかった。

◆好投を続けていた阪神才木浩人投手(26)に2度続けて打球が直撃した。1点リードで迎えた8回1死二、三塁、156キロ直球をはじき返した高部の打球が、才木の右手付近を直撃した。心配した様子で安藤投手チーフコーチらが駆け寄り、治療のために1度ベンチへ。数分後にマウンドへ戻ると、1球目は大きく抜けたものの、数球試投した後にそのまま続投。球場からは大きな拍手が送られた。なおも2死二、三塁で、今度は152キロ直球をはじき返した角中の打球が、才木の腰付近を直撃。これが投手強襲安打となり、同点に追いつかれた。才木は大丈夫というそぶりを見せて続投するも、なおも2死二、三塁で藤原に2点左前適時打を浴び、逆転を許して降板となった。

◆1軍再昇格した阪神前川右京外野手(22)は代打で出場した。7回1死から梅野隆太郎捕手(34)の打順でコールされ、大歓声を浴びたが見逃し三振に倒れた。不振のため5月22日に2年ぶりの再調整となった。エスタン・リーグでは打率3割9分と結果を残し、この日出場選手登録された。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と解説を行った。岡田顧問は15日の楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)を仙台でのロカール放送でのテレビ解説を行ったばかり。前日、帰阪して中1日で精力的なテレビ解説になった。7回に岡田顧問の不安が現実になった。7回2死二、三塁でロッテ代打角中がピッチャー強襲の内野適時安打で同点に。さらに角中の盗塁からの二、三塁で阪神先発才木が藤原に勝ち越しを許す右前2点適時打を許した。同回1死二、三塁の場面で才木は高部の打球を右手に受け、ベンチで治療を受けてから再登板。勝ち越し打を許したのは、「この回だけがんばらなあかん」と、才木にエールを送った直後だった。岡田顧問は阪神が3回を1点先制で終わった時点で「1、2点だけだったら6回以降、気持ち悪い」と話していた。

◆阪神才木浩人投手(26)が逆転を許して降板した。6回までは無失点投球。連続無失点は29回1/3で自己最長タイとなっていた。1-0の7回は無死から安田、藤岡に連打。2死二、三塁まで持ち込むも代打角中の打球が自身の腰付近に直撃して内野安打となり不運な形で同点とされた。続く藤原に左前2点適時打を許し勝ち越された。チームは6連敗中。15日楽天戦を除き14日の同戦まで5試合連続で逆転負けを喫していた。

◆甲子園でも才木でもダメか...。阪神が「日本生命セ・パ交流戦」のロッテ戦に逆転負けで泥沼の7連敗となった。7連敗は22年8月以来、3年ぶりで交流戦では初の屈辱。23年からロッテ戦で2試合連続完封中だった先発才木浩人投手(26)が6回2/3 6安打3失点で4敗目を喫した。敵地の所沢、仙台と続く負の連鎖を満員の甲子園でも断ち切ることができなかった。才木の渾身(こんしん)の1球は無情にも左前に弾み、ロッテファンの大歓声が聖地を包んだ。「先制点を取ってもらったのに守り切れなくて申し訳ないです。何とか粘りたかったなと」。昨季9度の連敗を止めた「連敗ストッパー」の力投でも、負の連鎖は止まらなかった。初回を3者凡退で立ち上がると、5回まで二塁も踏ませぬ好投。暗転したのは7回だった。先頭の安田、藤岡の連打から1死二、三塁のピンチ。続く高部の打球は右手付近を直撃するも、懸命に投ゴロに打ち取った。しかし続く角中の打球も腰付近を直撃し、今度は投手強襲の内野安打となり同点。なおも2死一、三塁で続投するも、最後は藤原に直球をはじき返され、2点勝ち越しを許した。2度のアクシデントをものともせずマウンドに立ち続けたが、実らず7回途中3失点で降板した。「折れているとかはないので。別に大したことはないです」と問題なしを強調したが「投げきりたかったですね」と悔しげな表情。藤川監督は「行きたかったんじゃないですかね。彼の持つ責任の中で。少し間が空きますからね。また切り替えて、次の交流戦明け、頑張ってくれれば」と心境を思いやった。先週は敵地の西武、楽天戦で6連敗。本拠地甲子園に戻って立て直したいところだったが、悪夢の逆転負けを喫した。負のループを抜け出すために、指揮官は「普通」と繰り返した。「普通にやることですね。とにかくね。普通にやればいいっていうところが(できていない)。それに尽きますね」主軸が沈黙するなど打線もわずか5安打1得点。「遠征の時からチャンスになると力が入りすぎたりするというところで、いつも普通に普通にとは言うんですけど、それを我慢して待つというところですね」。いつもの戦い方を取り戻し、まずは連敗をストップする。【磯綾乃】阪神木下(1軍に再昇格。8回に3番手で登板して1回無安打無失点)「負けているところで、守備の時間を短くというのを意識してやっているので、そこができたのは良かったかなと思います」阪神桐敷(9回に登板して3者凡退で自身3試合ぶりの無失点投球)「また明日(18日)もゼロで抑えられるようにしっかり準備していきたい。任された場面を投げるだけなのでしっかりできるように」阪神伊藤将(18日に先発)「前回と同じように低く丁寧に投げられたらいいなと思います。僕にとってはここからスタート。しっかり結果を出せるように。チームに貢献できたらいいなと思います」阪神がロッテに敗れ、、交流戦7連敗。7連敗は22年8月に8連敗して以来3年ぶりだが、交流戦では球団初だ。これまでは19年6月に1分けをはさみ6連敗したのが最長だった(シーズンまたぎでは17~18年、23~24年にも6連敗がある)。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と解説を行った。岡田顧問は15日の楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)を仙台でのローカル放送でのテレビ解説を行ったばかり。前日、帰阪して中1日で精力的なテレビ解説になった。岡田顧問は阪神が2点を追う8回に読者からの「連敗中のベンチのムードは違うのか」という質問に答えた。「(僕の時は)そこまで連敗してないから」とまず笑いを取ると真剣モードに。「きっちりしたことをやらないと。きっちりバントとかで送るとかの積み重ね。奇襲をやるよりいい。(阪神は)普通にやったら強いんやから」と話した。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が今季初となる痛恨の4打席三振を食らった。初回2死二塁で空振り三振に、先制直後の3回2死一、二塁でも空振り三振。6回1死で2番手高野から空振り三振に打ち取られると、2点を追う9回1死からは2ストライクから見逃しの三振で終えた。テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で解説した阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)は、9回の打席について、「ここはヒットを打ちにいかなあかんよ。塁に出るバッティングをしていたら、(調子は)戻ってくる。ホームランが欲しいと思って打席に立ったら、ずっと悪くなる」と危惧していた。2ストライクまではフルスイングで、顧問の危惧が現実になった。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と解説を行った。岡田顧問は15日の楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)を仙台でのローカル放送でのテレビ解説を行ったばかり。前日、帰阪して中1日で精力的なテレビ解説になった。岡田顧問は7回に1点リードを逆転され7連敗を喫したチームに「打順を変えたらいい」と打開策を画面越しに伝えた。同顧問が監督を務めていた昨年6月1日ロッテ戦(ZOZOマリン)は4連敗中で近本をプロ入り初の4番に据えた。「選手が決めて、平田(ヘッドコーチ=現2軍監督)が持ってきた。『ええよ。勝敗の責任は監督が取るから』と。給料の高いのが4番を打ったらいい。流れを変えたいなら、それぐらいしてもいいんじゃないかな。1点しか取れないなら」。打順激変の同戦は敗れ、5連敗したが、翌2日に才木が1-0で完封し、5連敗を脱出した。

◆打球直撃からこの日、軽めの運動を再開した阪神石井大智投手(27)について、1軍戦後に藤川球児監督(44)が言及した。石井は今月6日のオリックス戦(甲子園)の9回に打球を右の側頭部に受け試合中に救急搬送。7日に「脳振とう特例」の対象選手として出場選手登録を抹消され、球団は医師の指示で自宅療養していた。この日、2軍施設「ゼロカーボンベースボールパーク」のトレーニングルームで軽めの運動を再開し、ウオーキングなどの有酸素運動やストレッチなどを実施。石井は「日常生活は普通に送れている状態です。ファンの皆さんにすごくご心配をおかけしたと思いますしチームの力になれてない状態ですし、しっかり自分の状態を戻せるようにという日々を今は過ごしています」と話していた。藤川監督は「野球選手としてね、彼が、投手として急ごうとしてるかもしれないですけど、前回も言いましたけど、本当に頭のことなので」と焦らないようにと強調。「ファンの方々含めてね、野球選手であるんだけれど、1人の人として、まずは健康でというところが取り戻されることを願うしかないというか、願ってもらいたいなと思います」と神妙な面持ちで話した。

◆阪神がまさかの逆転負けで、7連敗を喫した。22年8月9~17日に8連敗して以来3年ぶり。先週は敵地で6連敗を喫し、本拠地甲子園に戻ったが、この日も負の連鎖を止められなかった。4番佐藤輝明内野手(26)が今季初の1試合4三振を喫すなど、クリーンアップが沈黙。打線全体でも5安打に封じ込まれた。試合後、藤川球児監督(44)は「普通にやることですね。とにかくね。自分たちは1回は経験しているけど、なんかこう、普通にやればいいっていうところが。まあ、それに尽きますね」と話した。この日の試合で「普通」にできなかったことを問われると「ずっと、遠征の時からチャンスになると力が入りすぎたりするというところで、いつも普通に普通にとは言うんですけど、まあまあ、それを我慢して待つというところですね」と答えた。

◆阪神は逆転負けで連敗が7に伸びた。1-0の7回に才木浩人投手(26)が3失点で逆転された。才木はこの回、右手に打球を受け、治療を受けてから続投。ただその直後に同点打、勝ち越し打を立て続けに浴びた。藤川球児監督(44)は続投の判断について「まあ、問題がなかったので。本人が『いく』というところですから、そのままいったということですね。いきたかったんじゃないですかね。彼の持つ責任の中で。こちらとしては普通にやってくれればいいんですけどね」と説明した。援護点が少ない中で6回までは無失点の力投だった。「本人も投げたいだろうけど、これまでも6、7回のところで少しボールが上ずっているところもあったんですけど。少し間が空きますからね。また切り替えて、次の交流戦明けに頑張ってくれればなと。今日はいけるところまでいったんじゃないかな。本人の中ではね」と振り返った。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が、テレビ大阪の「ナマ虎スタジアム 阪神-ロッテ」で鳥谷敬氏(43=日刊スポーツ評論家)と解説を行った。岡田顧問は15日の楽天-阪神戦(楽天モバイルパーク)を仙台でのロカール放送でのテレビ解説を行ったばかり。前日、帰阪して中1日で精力的なテレビ解説になった。痛恨の7連敗を喫した試合を最後まで解説した岡田顧問は主軸3人の不振を分析した。森下、佐藤輝、大山の3人はこの日の各4打席を無安打。15打席無安打になった森下については、「グリップがだんだんと上がってくる。1番悪いパターンや」と話した。今季初の4打席4三振に終わった佐藤輝は2点を追う最終打席では初球から2球連続で空振り。「ここはヒットを打ちにいかなあかんよ。塁に出るバッティングをしていたら(調子は)戻ってくる。ホームランが欲しいと打席に立ったら、ずっと悪くなる」と、評した。5番大山も9回最終打席を空振り三振で4打席3三振。「開幕からずっと悪い。(本人の)感覚では調子のいいときがなかったんちゃうかな」と心配した。

◆この日1軍に昇格した阪神前川右京外野手(22)が代打で出場した。7回1死、カウント1-2からロッテ3番手横山の150キロ速球に反応できずに見逃し三振。「結果的に見逃し三振なので、情けない打席になったと思います。結果の世界なので必死に頑張ります」。今季は開幕左翼をつかみながら、打撃不振で5月22日に2軍降格。2軍戦13試合で打率3割9分、1本塁打、7打点と復調して合流したが、1軍復帰打席では結果を残せなかった。

◆阪神が7連敗したが2位DeNAとのゲーム差はほとんど変わっていない。連敗が始まった10日西武戦開始前の時点でのゲーム差は3・5。同期間でDeNAが1勝6敗でゲーム差が1ゲーム縮まる形となった。交流戦開始前と差が同じだ。この日、交流戦勝率5割だった広島と中日がともに敗れセ・リーグの6球団すべてが交流戦で借金。1~6位がパ・リーグ、7~12位がセ・リーグと完全に分かれた。この状況には阪神ファンは「なんでやねん」、「7連敗で下と1ゲーム差しか縮まらないって何かの新記録達成しているんじゃないか」、「ついにセリーグ全チーム借金、そら7連敗の阪神がセ一位のままになりますわ。」などと投稿した。

◆ロッテ角中勝也外野手(38)が、節目の試合を値千金の一打で飾った。1点を追う7回2死二、三塁、代打で登場。フルカウントからの8球目、阪神才木から投手強襲の同点適時打を放った。チームはその後、藤原の決勝2点適時打で勝ち越し、逆転勝ちを決めた。通算1500試合出場=角中(ロッテ) 17日の阪神1回戦(甲子園)の7回に代打で出場して達成。プロ野球212人目。初出場は07年7月24日のソフトバンク14回戦(ヤフードーム)。スコア速報

◆阪神タイガースの親会社である阪急阪神ホールディングスの第187回定時株主総会が17日、大阪市北区の梅田芸術劇場で1877人が参加して行われた。昨年は宝塚歌劇団員急死問題についての質問が相次いでいたが、今年は質問者21人のうち9人が阪神や甲子園に関する質問をした。厳しい意見も飛んだ。ある株主は「藤川球児監督についてですが、そもそも組織をまとめるリーダーとしての資質がないように思えてなりません」と指摘。「背番号22も監督らしくないでしょう。70、80とか監督らしい背番号にするとか、年配の参謀役を置くとか、対策を講じるべきだと思いますがいかがでしょうか」と続けた。これに対し阪神電鉄の上戸健司常務取締役は「年齢的には若い部類の監督ではございましたが、何よりもタイガースを強くしたい熱意が強く、優勝に導いてくれると、監督をお願いしております」などと説明。「フロントは藤川監督を信頼して任せております。チーム、フロントともに一層の努力を重ねて参ります」と一丸を強調した。甲子園球場への要望も多く「ライトスタンドをラッキーゾーンというか、もう少し(グラウンドを)せばめてもらって」という声も上がった。観客増に加えて「左バッターが全然ホームランが入らない。今、佐藤(輝明)選手がいるが、メジャーに行ったらまた小粒な選手ばかりに」という意見。上戸氏は「投手力を中心に守備力を鍛えて、1発に頼らないようなチーム編成で試合を行っておりますので、何とぞご理解をいただきますよう、よろしくお願いいたします」と返答した。梅雨時の風物詩。今年も虎党株主から愛ある質問が飛んだ。【磯綾乃】

◆34歳を迎えた阪神梅野隆太郎捕手は喜べない1日になった。才木を懸命にリードしたが7回に逆転された。「浩人は一生懸命頑張って、ずっと最少失点でつないできた。結果はしっかり受け止めるしかない。1勝する難しさはめちゃくちゃ感じている。絶対に楽な勝ち方はない。何とか勝って1歩踏み出すしかない」。2回の打席でバースデーソングの大合唱。右前打を放った。

◆阪神選手会長の中野拓夢内野手(28)が気概を示した。3回2死二塁で先制中前打。これが唯一の得点となった。自身も5回の好機では三振に倒れた。「チャンスでは誰もが打ちたいと思っているが、思いすぎてもあまりいい方向にはいかない。全員が助け合ってやっていくしかない。1人で背負い込むのではなく、もっと周りを信じて、いい雰囲気で野球ができれば」と声を上げた。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が今季初の4打席連続三振を喫した。初回は2死二塁で空振り三振、3回は先制後の2死一、二塁で空振り三振。第3、4打席は走者なしだが、試合序盤で続けてチャンスで三振し走者をかえすことができなかった。1試合4三振も今シーズン初の屈辱。きわどいコースがストライク判定になる場面もあったが「どうしようもないので」と不満を口にすることなく、切り替えていくか問われ「そうですね」と前を向いた。

◆阪神森下翔太外野手(24)が勝利への執念を燃やした。チームは7連敗で自身も2試合連続無安打。柵越え寸前でファンからは大歓声のあがった中飛もあったが「アウトはアウトなので関係ないです。もう勝つことだけが一番なので。勝つだけです」と力を込めた。3回には左手の甲付近に死球を受けて顔をゆがませベンチに下がって治療を受けたがプレー続行。試合後に「全然大丈夫です」と話した。

◆敵地で2カード連続3タテを喫して6連敗中の阪神は、甲子園に戻って連敗ストップを目指す。先発の才木浩人投手(26)は現在交流戦無失点。ロッテからは昨年、一昨年と2年連続完封勝利を記録している右腕。得意の鴎を抑え、チームに久しぶりの勝利をもたらす。打線では糸原健斗内野手(32)が「6番・三塁」で先発。この日昇格した前川右京外野手(22)はベンチスタートとなった。

◆甲子園で台湾を楽しめるイベント「台湾デー」として行われた。同イベントは2016年から開催されており、今年で7回目の開催となった。2009年ドラフト1位で阪神に入団したOB・蕭一傑氏(39)をはじめ、台湾交通部(省に相当)の陳大臣、台湾観光庁・周署長、タイガーエア・黄董事長(社長)とチアガール6名が来場した。蕭氏はトークショーを行った後、試合前にはファーストピッチセレモニーを務めてストライク投球を披露。「緊張感を持ってマウンドに上がりました。現役時代と同じような緊張感で、ストライクが投げられてうれしいです。今でもネットで毎日チェックしているので頑張ってほしい」とエールを送った。

◆阪神・梅野隆太郎捕手(34)が「7番・捕手」で出場。二回の第1打席でバースデー安打を放った。2死走者なしで打席に立つと、スタンドから演奏されたのはバースデーソング。この日に34歳となったことへの大きな祝福を受けながら、バットを構えた。2球で追い込まれながらもカウント2-2と整えたあとの6球目、外角の150キロを逆方向へはじき返し、一、二塁間を破るバースデー安打とした。その後は試みた二盗が失敗に終わったが、快投を続ける才木の女房役として、果敢なプレーを続けた。

◆阪神の森下翔太外野手(24)が死球を受けるアクシデントがあった。三回、中野の適時打で先制した直後の第2打席。ロッテ・木村が投じた抜けた直球が、森下の右手首付近に直撃した。当たった場所を押さえてしばらくうずくまると、トレーナーとともに一旦ベンチに引きあげた。最悪のケースも考えられたが、少し時間を空けるとベンチから飛び出し、駆け足で一塁へ。スタンドからは大歓声で背中を押さえた。森下は14日の楽天戦(楽天モバ)で自打球を受け、翌15日には左翼ではなくDHで出場したこともあったが、今回は大事に至らなかったようで、その後の守備にも姿を現してプレーを続行した。

◆阪神・中野拓夢内野手(28)が「2番・二塁」で出場。三回に先制打を放った。打線は二回まで走者を出塁させながら得点ができなかった中、三回は2死から近本が左翼線への二塁打で出塁。このチャンスで中野は149キロをとらえて二遊間を破り、打球は中前へ。中堅から本塁送球にも二走・近本は悠々とホームを駆け抜け、一塁ベース上の中野は右手でガッツポーズを作った。中野は「打ったのはストレート。先制点がほしいと思っていましたが、チカさん(近本)が初回に続いてチャンスメークをしてくれたので、思い切って打ちにいくだけでした。得点につながってよかったです」とコメントした。チームは10~15日のビジター6連戦で6連敗と苦しい戦いを強いられた中、プロ初先発のロッテ・木村に襲い掛かり、まずは大事な先制点をゲットした。

◆才木浩人投手(26)が先発し、七回に逆転の3失点を喫した。序盤から力のある直球を軸に組み立て、ロッテ打線に的を絞らせず、五回までに浴びた安打は内野安打の1安打のみ。1-0の六回には1死から左翼フェンス直撃となる二塁打で初めて得点圏に走者を背負ったが、池田&山本の3、4番コンビを封じてガッツポーズを作った。しかし、七回は先頭・安田からの連打と投前バントで1死二、三塁とピンチを迎えると、高部の放ったライナーが体に直撃。三走を三本間に挟んでアウトにした後に一時手当てのためにベンチへ退いた。大歓声に迎えられてマウンドに戻ったものの、代打・角中の打球も背面キャッチを試みた中で体に当たり、内野安打で同点。今季の交流戦初失点を喫すると、2死二塁で続く藤原には左前への2点打とされ、一挙3失点。熱投むなしく、ここで降板となった。

◆この日昇格した阪神・前川右京外野手(22)が代打で出場した。1-3と逆転を許した直後の七回1死から代打で出場。5月21日の巨人戦(甲子園)以来27日ぶりの打席に、観客からは大歓声が起こった。しかし、ボール、ファウル、見逃しストライクで追い込まれると、4球目は150キロ直球に手が出ず見逃し三振。昇格即結果を出すことはできず、スタンドからはため息が漏れた。

◆阪神はまたも逆転負けで敗れ、7連敗となった。打線は三回に2死から近本光司外野手(30)の二塁打と中野拓夢内野手(28)の中前適時打で先制に成功する。しかし、ここから追加点を奪うことはできなかった。連敗中の嫌な流れを吹っ切ることはできずに終盤へ。先発の才木浩人投手(26)は六回まで無失点の投球を続けていたが七回、2本の安打と犠打などで1死二、三塁となって、代打・角中に投手強襲の適時打を浴びて同点とされる。さらに2死二、三塁から藤原に左中間への2点打を浴び、1-3と逆転を許した。才木は今季交流戦無失点、ロッテ戦も2023年から2戦連続完封を記録していたが、負の流れに飲まれて4月29日以来の黒星で4敗目。これで先週の火曜日から、泥沼の7連敗となってしまった。

◆ロッテが逆転勝ち。0―1の七回2死二、三塁から代打角中の投手強襲安打で追い付き、藤原の左前打で2点を勝ち越した。2番手で2回無失点の高野脩が3勝目。阪神は3年ぶりの7連敗。打線が追加点を奪えず、才木がつかまった。

◆阪神がパ・リーグ最下位ロッテに今季14度目の逆転負けで、7連敗を喫した。1点リードの七回1死二、三塁、才木浩人投手(26)の右手付近に高部瑛斗外野手(27)の打球が直撃。三走から2死を奪ったが、その後に代打角中勝也外野手(38)、藤原恭大外野手(25)に連続適時打を許して、3点を失った。才木は六回終了時で自己最長の35回?連続無失点に並んだものの、4敗目(5勝)。打線は三回、中野拓夢内野手(28)の中前適時打による1点のみ。クリーンアップ無安打で佐藤輝明内野手(26)が今季初の1試合4三振を記録するなど四回以降は無得点だった。チームは22年8月9ー17日の8連敗以来の7連敗。

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(67)が17日、テレビ大阪の中継で阪神-ロッテの解説を務めた。三回に阪神が先制も「(悪い流れを)払拭するにはビッグイニングですよ」と話し、1-0は「ロッテのペース」と警鐘。先頭の安田の安打に「流れ的に嫌」と話した七回に逆転されるなど鋭い指摘を連発した。才木については「(角中を歩かせて)満塁になってもいい。そういう余裕が欲しかった」と残念がった。佐藤輝については「ホームラン欲しいと思って打席立ったら、ずっと悪くなる。塁に出る打ち方をしないと」など厳しく指摘したが、結果は4三振。再昇格の前川にも「こら、あかんわ。どうしたんや? 後ろの手がかぶりすぎやろ」とフォームに疑問を投げかけ、こちらも三振だった。

◆阪神・桐敷は2点ビハインドの九回に登板し、三者凡退斬り。好守にも助けられながら友杉、高部、代打・ソトをいずれも内野ゴロに打ち取り、10球で役目を終えた。10日の西武戦(ベルーナ)、14日の楽天戦(楽天モバイル)と立て続けに複数失点を喫していた中での無失点投球。「任された場面を投げるだけ。それは本当にしっかりとできるように準備していきたい」と仕切り直すには十分な結果だった。

◆虎戦士よ、奮い立て!! 阪神はロッテに1―3で逆転負けし、3年ぶり、交流戦では初の7連敗を喫した。七回に才木浩人投手(26)が右手に打球を受けながら志願して続投したが、5試合、37イニングぶりに失点して負の流れを止められなかった。2位DeNAとは依然2・5ゲーム差ながら、これ以上負け続ける姿は見たくない。志願の続投も実らなかった。才木は右手と腰に打球が直撃するアクシデントに見舞われながら熱投したが、七回途中3失点で無念の降板。チームの連敗を止められず、自身の2023年からの交流戦での連勝も「6」でストップ。ベンチで敗戦を見届けると、悔しさをにじませた。「投げ切りたかったですね。いかせてもらったので。先制点をもらった後、守り切れなかった。申し訳ない」1-0の七回。連打と犠打を決められて1死二、三塁とされると、高部のライナーが右手を直撃した。すぐに転がったボールを拾い上げて三走を挟殺した後、治療のためにベンチへ。痛みをこらえて再びマウンドに上がったが、投球練習の初球が高めに浮いてバックネットを直撃。明らかに影響はゼロではなかった。2死二、三塁で代打・角中のゴロを今度は腰に受けた。適時内野安打で同点とされ、5月13日のDeNA戦(ハードオフ新潟)の七回以来、5試合、37ニングぶりの失点を喫した。手負いでも、追い付かれても続投したが、続く藤原に左前への勝ち越し2点打を浴びて無念の降板となった。チームは敵地で西武、楽天に一つも勝てず6連敗。石井を負傷離脱で欠いている中継ぎ陣が崩れ、球団では49年ぶりの5試合連続逆転負けも喫した。才木は前回、10日の西武戦(ベルーナ)では無失点も6回降板。投手陣が苦境の中で「自己申告してでもイニングを投げたい」と、自らを奮い立たせて上がったマウンドだった。五回までは二塁を踏ませず、六回までは無失点。23年から3年連続のロッテ戦での完封勝利への期待が高まる中、七回につかまった。

◆汚名返上といきたいところで4打席4三振。15日の楽天戦(楽天モバイルパーク)での〝確信歩き単打〟のミスから休養日を挟んでの一戦。際どいボールをストライク判定された打席もあったが、阪神・佐藤輝明内野手(26)は言い訳しなかった。「僕らでもどうしようもないんでね。それはどうしようもないです」一回2死二塁で、高卒2年目でプロ初先発だった木村のスプリットに空振り三振で倒れ、リズムを作れなかった。三回も落ちる球に空振り三振を喫し、六回には2番手・高野脩からもフォークボールで空振り三振。九回には中森のフォークにバットが出ず、見逃しの3球三振に倒れた。佐藤輝は今季初の1試合4三振。キャリアでは6度目となった。連続試合安打も5でストップ。両リーグトップの18本塁打、同2位の46打点を誇るが、この7連敗中はソロ本塁打による1打点のみだ。チームも平均2得点と貧打が泥沼の原因の一つとなっている。この日はクリーンアップの森下、佐藤輝、大山が11打数無安打に倒れたが、藤川監督は「期待されているところが目立つような形になっているのかもしれないですけど、普通にプレーヤーとしてやっていけばいいと思うし、それで構わない」と信頼を寄せた。虎を引っ張ってきた佐藤輝に一発が出れば、重い空気も断ち切れるはず。暗雲を吹き飛ばす一打で沈む虎を救いたい。(中屋友那)

◆1軍再昇格の阪神・前川は七回1死走者なしの場面で代打で出場。大歓声に包まれて5月21日の巨人戦(甲子園)以来27日ぶりとなる1軍での打席に立ったが、150キロの内角直球に手が出ず、見逃し三振に倒れた。「情けない打席になった。結果の世界なので、必死に頑張ります」。藤川監督は、報道陣から前川にレギュラーを勝ち取ってほしいかと問われ「それはその通りだと思います」と奮起を求めた。

◆阪神・中野は三回2死二塁から中前へ先制打。「先制点が欲しかったので、良かったです」。これで5試合連続安打としたが、1-0の五回2死三塁の場面では空振り三振で追加点とはならなかった。選手会長は「チャンスで打ちたいって誰もが思っているけど、それがチームとして今、うまくいっていないだけで。あまり1人で背負い込むというわけではなく、もっと周りを信じながら、なんとかいい雰囲気で野球ができれば」と前を向いた。

◆阪神がパ・リーグ最下位ロッテに逆転負けを喫し、チームの連敗は7となった。オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(59)は1点に終わった打線の問題点を挙げた。対戦経験の少ない投手が次々と登場。阪神打線が戸惑っていたように見えた。とはいえ、1点しか奪えないのは寂しい。疑問を抱いたのは一回の攻撃。近本が四球を選んで二盗。すると、1球目はバント(ファウル)だった中野が、急にヒッティングに変わった。今の阪神は先制点の比重が通常より大きい。中野で送って1死三塁を作ってもらいたかった。まず1点。次はさらにもう1点を狙う。積み重ねていく野球が必要だろう。結局、三回の1点のみで、才木も、ベンチも「1-0で勝つしかない」と思ったことで、重たい空気の中での戦いになった。佐藤輝もどうしたのだろう。4打席4三振だが、やられ方がすべて同じ。結果球は全部低めへの変化球。それもボール球。そして、その1球前はすべてインハイ。これらに全部、手を出してしまっていた。ことしは早くも18本塁打を放って、「去年までとは違うぞ」と思わせてくれていたが、この抑えられ方は去年までと全く一緒。おそらく、次の試合も同じ攻め方をしてくる。ことしの佐藤輝を思い出してもらいたい。

◆甲子園に戻ったのに連敗が止まらず7連敗。キィ~!! でも、虎は負けるべくして負けとるわな...。4番・佐藤輝の4三振が象徴するように、今の猛虎のクリーンアップは『ザツ』!! その結果の計12打席無安打!!小谷野打撃コーチに嘆願ですが、全打者にバットをふた握り短く持たせて、セカンドの頭上を狙って強く打つ(左打者ならショート)を徹底させてみたらどうでしょう? 俺、半世紀以上、プロ野球を見ているけど「いつか本来の打撃に戻るはずや!!」という考えなのか、全員がバットを短く持っているのを一度たりとも目にしたことがないのだ!! それは各自がプロだから?七回途中まで3失点の才木の敗戦に目がいきがちだけど、被安打は6。しかも、打『線』じゃなく打『点』の弱小野球のようにしか、俺の目に映らない野球が悲しいわー!!そして、虎党としてはかなり言い難いけど、先発捕手を全て坂本にしてみては...。梅野がどうの、こうのではなく、日本一となった2023年は梅野の負傷もあり、捕手は坂本一本だったのだ!! 梅野隆太郎、34歳のバースデー、おめでとう!! だけど、スーパーサブで梅野が輝くとき、虎の日本一があると思うでェ!!

◆甲子園は「台湾デー」。懐かしいタテジマOB、蕭一傑氏が始球式を務めた。2009年ドラフト1位入団。真弓監督時代の11年に2試合登板して0勝1敗。もっと活躍しても不思議ではない球を投げていたから、残念だ。グラウンド上には、かの有名な台湾プロ野球のチア(とにかくカワイイ)も駆け付けて、華やかな空気が漂った。球場外は「からあげ祭」。17日からの甲子園6連戦の期間中、全国から人気からあげ店が11店舗集結。どの店にも長~い行列が。日本人はホントにからあげが好きだ。プレーボール直前のビジョンには、毎試合恒例となっている〝1試合前〟の甲子園での戦いのハイライトシーンが流されていた。おわかりですね。〝1試合前〟の甲子園。ということは、15日の仙台での悪夢のサヨナラ負けではなく、8日のオリックス戦。森下が二回に3ラン、サトテルが八回に満塁弾。ルーキー伊原が5回自責点ゼロの好投。文句のつけようのない内容でオリックスに3連勝した、最高に気分のいい映像が映し出され、早めに来場したファンは拍手。爽快な気分に酔った。試合が始まると、梅野の第1打席では、スタンドが誕生日を祝福。「1万人の第九」をはるかに圧倒する「4万人のハッピーバースデー」。ということで、始球式でも、球場外のからあげ店でも、ビジョンでも、誕生日おめでとう大合唱でも分かるように、直近1週間全敗など、全くなかったことになっているのが、甲子園だった。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
931 0.750
(↑0.023)
-
(-)
554
(+2)
27
(-)
8
(+1)
10
(+2)
0.255
(↓0.012)
1.960
(↑0.16)
2
(-)
ORIX
850 0.615
(↑0.032)
1.5
(-)
543
(+5)
42
(+3)
4
(-)
8
(+1)
0.256
(↑0.005)
2.990
(-)
2
(-)
日本ハム
850 0.615
(↑0.032)
1.5
(-)
554
(+4)
41
(+1)
14
(+3)
6
(-)
0.274
(↓0.001)
2.910
(↑0.16)
2
(-)
西武
850 0.615
(↑0.032)
1.5
(-)
528
(+3)
32
(-)
1
(-)
8
(-)
0.232
(↑0.002)
2.230
(↑0.19)
5
(-)
ロッテ
750 0.583
(↑0.038)
2
(-)
638
(+3)
39
(+1)
8
(-)
11
(+1)
0.216
(↓0.002)
3.200
(↑0.2)
6
(-)
楽天
661 0.500
(-)
3
(↓0.5)
533
(+4)
42
(+4)
6
(+1)
7
(-)
0.247
(↑0.002)
2.510
(↓0.06)
7
(1↓)
広島
670 0.462
(↓0.038)
3.5
(↓1)
551
(-)
46
(+2)
5
(-)
14
(-)
0.255
(↓0.012)
3.370
(↑0.11)
7
(1↓)
中日
670 0.462
(↓0.038)
3.5
(↓1)
533
(+3)
44
(+5)
6
(-)
16
(-)
0.236
(↑0.004)
3.460
(↓0.14)
9
(-)
DeNA
580 0.385
(↓0.032)
4.5
(↓1)
533
(-)
39
(+3)
7
(-)
6
(-)
0.203
(↓0.009)
2.970
(-)
9
(-)
阪神
580 0.385
(↓0.032)
4.5
(↓1)
543
(+1)
34
(+3)
11
(-)
11
(+1)
0.234
(↓0.004)
2.470
(↓0.05)
11
(-)
ヤクルト
481 0.333
(-)
5
(↓0.5)
535
(+4)
49
(+4)
9
(-)
9
(+3)
0.214
(↑0.001)
3.610
(↑0.06)
12
(-)
巨人
381 0.273
(↓0.027)
5.5
(↓1)
628
(+1)
38
(+4)
4
(-)
7
(-)
0.219
(-)
2.970
(↓0.09)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
35282 0.556
(↓0.009)
-
(-)
78221
(+1)
155
(+3)
38
(-)
53
(+1)
0.240
(↓0.001)
2.160
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
31293 0.517
(↓0.008)
2.5
(-)
80202
(-)
169
(+3)
32
(-)
33
(-)
0.231
(↓0.002)
2.450
(↓0.01)
3
(-)
広島
30302 0.500
(↓0.008)
3.5
(-)
81201
(-)
180
(+2)
26
(-)
29
(-)
0.242
(↓0.002)
2.620
(↑0.01)
4
(-)
巨人
31322 0.492
(↓0.008)
4
(-)
78190
(+1)
201
(+4)
41
(-)
30
(-)
0.238
(↓0.001)
2.760
(↓0.02)
5
(-)
中日
29332 0.468
(↓0.007)
5.5
(-)
79152
(+3)
196
(+5)
29
(-)
42
(-)
0.221
(↑0.001)
2.890
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
18393 0.316
(-)
14
(↑0.5)
83155
(+4)
247
(+4)
28
(-)
24
(+3)
0.219
(-)
3.660
(↑0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
37252 0.597
(↑0.007)
-
(-)
79229
(+4)
177
(+1)
62
(+3)
32
(-)
0.238
(↑0.001)
2.360
(↑0.02)
2
(-)
ORIX
33263 0.559
(↑0.007)
2.5
(-)
81213
(+5)
217
(+3)
39
(-)
32
(+1)
0.261
(↑0.001)
3.200
(↑0.01)
3
(-)
西武
35280 0.556
(↑0.008)
2.5
(-)
80174
(+3)
162
(-)
25
(-)
43
(-)
0.237
(-)
2.400
(↑0.03)
4
(-)
ソフトバンク
33273 0.550
(↑0.008)
3
(-)
80230
(+2)
186
(-)
38
(+1)
44
(+2)
0.246
(↓0.002)
2.600
(↑0.04)
5
(-)
楽天
29322 0.475
(-)
7.5
(↓0.5)
80167
(+4)
194
(+4)
25
(+1)
61
(-)
0.238
(-)
2.820
(-)
6
(-)
ロッテ
24360 0.400
(↑0.01)
12
(-)
83161
(+3)
211
(+1)
33
(-)
27
(+1)
0.214
(-)
3.320
(↑0.04)