西武(☆1対0★)中日 =交流戦3回戦(2025.06.15)・ベルーナドーム=
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中日
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西武
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勝利投手:武内 夏暉(2勝2敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝1敗17S))
敗戦投手:松葉 貴大(6勝4敗0S)
  DAZN
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◆西武は両軍無得点で迎えた6回裏、1死一塁から長谷川の適時二塁打が飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・武内が6回4安打無失点の好投。その後は3人の継投でリードを守り、武内は今季2勝目を挙げた。敗れた中日は、先発・松葉が力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆人気アニメ「クレヨンしんちゃん」とのコラボイベントで、主人公の野原しんのすけがセレモニアルピッチに登場した。尻をフリフリさせながら振りかぶり、捕手役を務めた父ひろし...ではなく「ライオンズのひろし」こと甲斐野央投手(28)に向かって投球。大暴投になったが球場を盛り上げた。8月8日公開予定の「映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱の春日部ダンサーズ」を記念したコラボイベントとして、プロ野球ファンを楽しませた。

◆西武が阪神戦3連勝に続いて、2カード連続で勝ち越した。投手力の高い中日を相手にいずれも接戦で2勝1敗とし、貯金を今季最多タイの「6」に戻した。打線は中日先発の左腕松葉のカットボールを軸とした投球を打ちあぐねていたものの、6回1死から滝沢夏央内野手(21)がカットボールを追っつけて、左前打で出塁。3番長谷川信哉外野手(23)のところでカウント3-2となり、エンドランの形となった7球目を左翼線二塁打に。滝沢が一気にホームを陥れた。先発の武内夏暉投手(23)は制球にやや落ち着きがなかったものの、何とか要所を締め、6回無失点。このところ好調のエマニュエル・ラミレス投手(30)をはじめ、リリーフ陣がリードを守り切った。西武は17日から交流戦5カード目となるDeNA3連戦(横浜)へ向かう。

◆中日がロッテに並び両リーグワーストの今季14度目の完封負けで西武に連敗した。先発の松葉貴大投手(34)は8回5安打1失点で、前日14日の高橋宏斗投手(22)に続く2試合連続完投負けとなった。松葉は6回1死一塁から長谷川に左翼線へ先制適時二塁打を許しこれが決勝点となった。打線は3番にブライトを起用し上林を6番に入れたが西武先発左腕武内に6回4安打無失点と抑えられ、7回以降のリリーフ陣も攻略できなかった。チームはリーグ戦の借金は3となった。交流戦6勝6敗で16日からバンテリンドームに戻り、オリックス、日本ハムを迎えての本拠地6連戦となる。

◆中日がロッテに並び両リーグワーストの今季14度目の完封負けで西武に連敗した。先発の松葉貴大投手(34)は8回5安打1失点で、前日14日の高橋宏斗投手(22)に続く2試合連続完投負けとなった。リーグ戦の借金は3、交流戦は6勝6敗となった。

◆中日松葉貴大投手(34)は8回102球、5安打1失点で最後まで投げきったが味方の援護なく4敗目となった。「僕自身、調子よかった。ムダな力を使わずに、しっかり球に力が伝わっていましたし、変化球も高低しっかり、内野ゴロも多かったし、自分らしい投球ができたと思います」と振り返った。6回1死から、滝沢に左前安打、長谷川に左翼線へ決勝点となる先制の適時二塁打を連打で浴びた。「打たれた球もすごく甘いというわけではない。どっちかというと長谷川君にうまく打たれた。1点を恐れるよりも1点取られてもしっかりゲームをつくるのが、僕の役目」と振り返った。前回8日ロッテ戦での打席で利き腕の左手甲に死球を受け途中交代していたが、「手の不安を払拭できたのはよかった」と話した。前日の西武戦で高橋宏斗投手(22)が8回2失点。2戦連続での完投負けとなった。「昨日、宏斗が8回までいったので、僕も負けるわけにはいかないと思っていた。勝ち負け、(援護)点が入るか入らないかは自分ではどうにもできないので、そこは気にせず、最後まで、9月までケガなく継続していきたい」と、今季最後まで、先発ローテーションを守り抜く。

◆西武甲斐野央投手(28)が15試合連続ホールドポイントの球団新記録を樹立した。8回、先頭打者に3-0から四球を出してもパニック、パニック...と慌てない。「いや、先頭の入り、悪すぎでしょ。でもしっかりゼロで帰ってきたいなと切り替えました」。パワフルに押し続け、この日の直球は平均156・8キロ。後続3人を圧倒し、今季14ホールド目が付いた。中日とは3戦連続で1点差ゲームを展開し、見事に勝ち越した。「ヒ~リヒリしてるっすね」とブルペンを回想しながら「でも極限までリラックスモードで、一瞬でみんなスイッチ入れてます」。自身の防御率も登板20試合目にしていよいよ0点台に入った。コラボイベントで人気アニメ「クレヨンしんちゃん」ご一行が球場に来た。投手仲間の(羽田)しんのすけもボー(タカハシ)も2軍調整中ならば、主役は「央」と書いてヒロシと読む父ひろし。始球式では捕手役も務めた。「父の日にたまたま。巡り合わせがいいっすね」。3歳長男は「誰に似たか」というわんぱくっぷりを見せながら、生後2カ月の長女とともに父ひろしの原動力に。西武は首位に食い下がる。とーちゃんも頑張る。【金子真仁】

◆西武長谷川信哉外野手(23)が前日の1発に続き、この日も決勝適時打を放った。打線全体で苦慮した中日松葉のカットボールを、6回のチャンスで見事に左翼線へ引っ張った。「空振りする球がないと思ったので、しっかりミートすることだけを考えました」と強気に打席をこなした。試合序盤は通常バットで、適時打は魚雷バットを使うなど、柔軟に対応して結果を出した。

◆西武が中日の技巧派左腕、松葉に苦しんだ。5回までわずか2安打。苦境で、滝沢夏央内野手(21)が突破口を開いた。6回1死の第3打席、カウント1-2と追い込まれながら、外へ鋭く逃げていくカットボールへ懸命にバットを伸ばした。三塁手の頭を越え、打球はフィールドに落ちた。この勢いあるカットボールに、右打者も左打者も差し込まれた。5回まで11個、内野ゴロの山。滝沢も「いろんなボールを動かされて、芯を外される」と苦戦した。特にカットボールは「何球か見て、やっぱり一番イヤだなと」。ここは打たなきゃダメ、ここはボール球-。自身のラインを定めて第3打席に臨み、しっかりヒット。でも「とにかく食らいついた感じがたまたまヒットで」という当たり。技術じゃなく気持ちで打った。源田の疲労蓄積に伴い、久しぶりに遊撃を守った。鋭くゴロをさばいていく。「自分のプレーをするだけです。いつも通り、足を動かしていこうと。それだけです」。164センチ、球界最小兵。この日は子どもたちのアイドル、人気アニメ「クレヨンしんちゃん」ご一行が訪れたが、滝沢は新潟テレビ21で放送されていた「クレヨン~」を食い入るまでには見た記憶がない。「父がずっと練習に付き合ってくれて。夜遅くまで小学校のグラウンドでずっとノック受けてて。お互い、負けず嫌いなので」そうやって少年時代からとことん磨いてきた技術で、セカンドもショートも鋭くこなす。高い投手力を背景に僅差の競り合いが続く中、滝沢の存在感は大きくなるばかりだ。「(僅差は)めっちゃめちゃ緊張して疲れますけど、ピッチャー、頑張ってるので。もっと貢献したいです」。カットボールに食らいついた滝沢は出塁すると、エンドランでスタート。長谷川の打球は左翼線への二塁打に。滝沢は拍手と「回れ~!」の大声が響く中、ホームまで10秒30で駆け抜けた。【金子真仁】

◆西武は0―0の六回1死一塁から、長谷川が左翼線に適時二塁打を放って均衡を破った。6回4安打無失点の武内が2勝目、平良が17セーブ目を挙げた。中日の松葉は8回5安打1失点と粘ったが、打線の援護がなく4敗目を喫した。

◆西武は0―0の六回1死一塁から、長谷川が左翼線に適時二塁打を放って均衡を破った。6回4安打無失点の武内が2勝目、平良が17セーブ目を挙げた。中日の松葉は8回5安打1失点と粘ったが、打線の援護がなく4敗目を喫した。西武のデータは以下のとおり。?西武の無失点勝利は3日のヤクルト戦(○1-0、ベルーナ)以来、リーグ最多の今季14度目。チーム62試合目で14度に到達したのは、西鉄時代の1956年の64試合を抜く球団最速。ここまで4・43試合に1度のペースで無失点勝利を挙げて、全143試合に換算するとシーズン32度となる。球団記録はシーズン154試合制だった56年の32度。球団記録に並ぶペースで無失点勝利をマークしている。?1点差試合の勝敗は今季15勝7敗、勝率・682。昨季の20勝34敗、勝率・370を大きく上回る。

◆西武がまたも1点差勝利。主役は、山川穂高のFA移籍に伴い人的補償でソフトバンクから加入2年目の甲斐野央(ひろし)投手(28)だ。「先頭の入り、悪すぎでしょ。1球もストライクが入らないという...。でも、内容はどうあれ、結果ゼロで帰ってきたいなと気持ちを切り替えた」1-0の八回に3番手で登板すると、先頭の村松にストレートの四球。それでも、最速159キロの直球で押しまくって後続を断った。これで球団新記録となる15試合連続ホールドポイント(HP)を達成し、防御率0・98。山田が0・47、ラミレスも0・96と救援陣の安定感が際立つ。昨季は20勝34敗だった1点差ゲームが今季は15勝7敗というのも納得だ。それにしても、何たる奇遇。14、15日の試合は大人気アニメ「クレヨンしんちゃん」とのコラボイベントとして実施された中、14日は〝西武のしんちゃん〟長谷川信哉がお立ち台に上がり、この日は主人公・野原しんのすけの父と同じ名前「ひろし」の甲斐野がお立ち台に呼ばれた。「父の日に、そういう巡り合わせ。運がいいっスね」と破顔一笑だ。自身も3歳の長男と生後2カ月の長女のパパ。「(長女の)夜泣きで毎晩起こされていますけど、心地のいい寝不足ですかね」と、ドジャース・大谷翔平の言葉を頂戴してにやり。そして、「僕のおやじが僕をこういうふうに(自由奔放に)育ててくれたんで、自分もおやじみたいに子供に接していけたらなと思います」と話した。交流戦7勝5敗で、チームの貯金は今季最多タイの6。今年で20回目を迎える交流戦でパ・リーグで優勝していないのは西武のみだが、今年はチャンス到来だ。(東山貴実)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
831 0.727
(↑0.027)
-
(-)
652
(+4)
27
(+3)
7
(+1)
8
(+1)
0.267
(↓0.002)
2.120
(↓0.08)
2
(-)
ORIX
750 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
638
(+8)
39
(+3)
4
(+1)
7
(+1)
0.251
(↑0.012)
2.990
(-)
2
(-)
日本ハム
750 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
650
(+8)
40
(+7)
11
(+2)
6
(+1)
0.275
(↑0.007)
3.070
(↓0.23)
2
(-)
西武
750 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
625
(+1)
32
(-)
1
(-)
8
(-)
0.230
(↓0.004)
2.420
(↑0.22)
5
(2↑)
ロッテ
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
735
(+5)
38
(+4)
8
(+2)
10
(+1)
0.218
(↑0.003)
3.400
(↓0.06)
6
(2↑)
楽天
660 0.500
(↑0.045)
2.5
(-)
629
(+3)
38
(+2)
5
(-)
7
(-)
0.245
(↓0.001)
2.450
(↑0.21)
6
(4↓)
広島
660 0.500
(↓0.045)
2.5
(↓1)
651
(+7)
44
(+8)
5
(-)
14
(+1)
0.267
(↑0.005)
3.480
(↓0.33)
6
(4↓)
中日
660 0.500
(↓0.045)
2.5
(↓1)
630
(-)
39
(+1)
6
(-)
16
(+2)
0.232
(↓0.008)
3.320
(↑0.19)
9
(1↓)
DeNA
570 0.417
(↓0.038)
3.5
(↓1)
633
(+3)
36
(+4)
7
(-)
6
(+1)
0.212
(↑0.005)
2.970
(↓0.13)
9
(1↓)
阪神
570 0.417
(↓0.038)
3.5
(↓1)
642
(+2)
31
(+3)
11
(-)
10
(-)
0.238
(↓0.003)
2.420
(↑0.01)
11
(-)
ヤクルト
480 0.333
(↓0.031)
4.5
(↓1)
631
(+4)
45
(+5)
9
(+1)
6
(+1)
0.213
(↑0.005)
3.670
(↓0.13)
12
(-)
巨人
371 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓1)
727
(+3)
34
(+8)
4
(-)
7
(+2)
0.219
(↑0.012)
2.880
(↓0.53)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
35272 0.565
(↓0.009)
-
(-)
79220
(+2)
152
(+3)
38
(-)
52
(-)
0.241
(↓0.001)
2.150
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
31283 0.525
(↓0.009)
2.5
(-)
81202
(+3)
166
(+4)
32
(-)
33
(+1)
0.233
(-)
2.440
(↓0.03)
3
(-)
広島
30292 0.508
(↓0.009)
3.5
(-)
82201
(+7)
178
(+8)
26
(-)
29
(+1)
0.244
(↑0.001)
2.630
(↓0.08)
4
(-)
巨人
31312 0.500
(↓0.008)
4
(-)
79189
(+3)
197
(+8)
41
(-)
30
(+2)
0.239
(↑0.002)
2.740
(↓0.09)
5
(-)
中日
29322 0.475
(↓0.008)
5.5
(-)
80149
(-)
191
(+1)
29
(-)
42
(+2)
0.220
(↓0.001)
2.850
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
18392 0.316
(↓0.005)
14.5
(-)
84151
(+4)
243
(+5)
28
(+1)
21
(+1)
0.219
(↑0.001)
3.680
(↓0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
36252 0.590
(↑0.007)
-
(-)
80225
(+8)
176
(+7)
59
(+2)
32
(+1)
0.237
(↑0.001)
2.380
(↓0.05)
2
(-)
ORIX
32263 0.552
(↑0.008)
2.5
(-)
82208
(+8)
214
(+3)
39
(+1)
31
(+1)
0.260
(↑0.002)
3.210
(-)
3
(-)
西武
34280 0.548
(↑0.007)
2.5
(-)
81171
(+1)
162
(-)
25
(-)
43
(-)
0.237
(-)
2.430
(↑0.04)
4
(-)
ソフトバンク
32273 0.542
(↑0.008)
3
(-)
81228
(+4)
186
(+3)
37
(+1)
42
(+1)
0.248
(-)
2.640
(-)
5
(-)
楽天
29321 0.475
(↑0.008)
7
(-)
81163
(+3)
190
(+2)
24
(-)
61
(-)
0.238
(-)
2.820
(↑0.04)
6
(-)
ロッテ
23360 0.390
(↑0.011)
12
(-)
84158
(+5)
210
(+4)
33
(+2)
26
(+1)
0.214
(-)
3.360
(↓0.01)