楽天(☆3対2★)阪神 =交流戦3回戦(2025.06.15)・楽天モバイルパーク宮城=
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阪神
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楽天
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勝利投手:内 星龍(3勝1敗1S)
敗戦投手:湯浅 京己(2勝2敗0S)
  DAZN
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◆楽天がサヨナラ勝利。楽天は4回裏、ゴンザレスの適時打で先制すると、続く5回には村林の適時二塁打が飛び出し、リードを広げる。その後同点とされるも、延長12回に代打・黒川が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、7番手・内が今季3勝目。敗れた阪神は、打線が再三の好機を生かしきれなかった。

◆阪神は6連敗阻止を狙う。森下翔太外野手(24)がプロ初のDHで先発出場。14日の同戦まで17試合連続で左翼で出場していた。前戦は延長10回2死一、二塁で雨が降る中、石原のサヨナラ打のハーフライナーに全力で前進しチャージをかけたが捕球できなかった。ドラフト1位ルーキー伊原陵人投手(24)が先発する。ここまで5勝1敗で防御率0・99。自身5連勝と6勝目をかけてマウンドに上がる。

◆先制と思われた一打が、またも楽天の中堅手辰己に阻まれた。0-0の4回、2四球でつくった2死一、三塁の先制機。6番ラモン・ヘルナンデス内野手(29)の打球は中堅方向に高く上がった。風に乗りグングン伸びた打球。見送ればフェンス直撃の先制打だった打球だが、中堅辰己がジャンピングキャッチでつかみ取った。フェンスに飛び乗るような体勢だった。13日の3連戦初戦でも、豊田の中前打に対して強烈なレーザービームで先制を阻止されていた。4年連続ゴールデン・グラブ賞獲得中堅手に、またも得点を阻まれた。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が、仙台まで出向き、東日本放送「khbスーパーベースボール、楽天-阪神」テレビ解説を行った。楽天が4回2死二塁の好機に5月に獲得したメジャー通算13本塁打の新助っ人オスカー・ゴンザレス外野手(27)がファウルで5球粘る打席を披露。阪神先発ドラフト1位伊原陵人投手(24)のカウント2-2からの10球目ストレートを右前に運び先制点を奪った。岡田顧問は「ここ(放送席)からは両方が見れて、新しい発見もある」と話し、来日して1カ月に満たないゴンザレスについては「(日本野球に)慣れたら打つよ」と太鼓判を押していた。

◆阪神が7試合ぶりに先制を許した。先発の伊原陵人投手(24)が4回1死から4番伊藤に左二塁打を浴びてピンチを招くと続くゴンザレスに粘られた末の10球目を先制の右前適時打とされた。伊原も自身の登板4試合ぶりに先制点を与える形となった。前戦までは5試合連続で逆転負けを喫していた。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が、仙台まで出向き、東日本放送「khbスーパーベースボール、楽天-阪神」テレビ解説を行った。昨夜まで阪神は交流戦で楽天に6連敗中。そのことを実況アナウンサーから振られると「オレやな」とぽつり。23年6月8日の楽天3回戦(楽天モバイル)から始まった連敗。岡田顧問自身が監督を務めていた時期から始まったことを自虐的に振り返った。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が、仙台まで出向き、東日本放送「khbスーパーベースボール、楽天-阪神」テレビ解説を行った。5回まで3イニングで先頭打者を送りながら得点につなげられない阪神打線について分析。「なんかちょっと焦りというか...。カウントがいいときでもチグハグになっている。バッター有利なカウントになっているのに強引になっているんちゃうかな」と話した。阪神は10日西武戦(ベルーナドーム)から前日14日楽天戦まで5試合連続の逆転負けで5連敗中。76年以来、49年ぶりの球団ワーストタイを記録している。

◆阪神伊原陵人投手(24)が自己最多8奪三振をマークした。毎回三振を奪い6回を6安打で2失点。無四死球の投球だった。3回までは無失点。4回1死から4番伊藤に左二塁打を浴びてピンチを招くと続くゴンザレスに粘られた末の10球目を先制の右前適時打とされた。5回は村林の左翼への適時二塁打で1点を追加された。6回は初回以来の3者凡退に抑えて7回はマウンドに上がらず2番手の及川雅貴投手(24)と交代した。6勝目の権利は逃したが7回に味方打線が2点を入れて同点とし負けもつかない形となった。伊原は「全体的に粘り強く投げることができたと思っていますが先に点を与えてはいけない試合。一塁が空いている中で甘く入ったボールを打たれてしまったり反省点も多い試合でした。次回はもっと良い投球ができるように頑張ります」とコメントした。

◆阪神及川雅貴投手(24)が回またぎでピンチを招くも無失点に切り抜けた。2-2の7回に2番手で登板。3者凡退に抑えて8回もマウンドに上がった。先頭の太田にストレートの四球、続く村林に急所付近への死球。1死二、三塁としたが代打渡辺佳は左飛、鈴木大は空振り三振に抑えた。チームは前戦まで5試合連続で逆転負け。前日14日の同戦は桐敷拓馬投手(25)が3失点で一時逆転を許し岩貞祐太投手(33)がサヨナラ打を浴びるなど、リリーフ陣は苦しい状況となっていた。

◆阪神岩崎優投手(33)が回またぎで2回を無失点に抑えた。9回に3番手で登板。3者凡退に抑えて延長10回もマウンドに上がった。2死から武藤に四球を与えるも村林を投ゴロ併殺に打ちとった。1回1/3以上を投げたのは、21年10月9日ヤクルト戦(神宮)以来4シーズンぶり。2回を投げたのは19年9月10日ヤクルト戦(甲子園)以来6シーズンぶりとなった。チームは前戦まで5試合連続で逆転負け。前日14日の同戦は桐敷拓馬投手(25)が3失点で一時逆転を許し、岩貞祐太投手(33)がサヨナラ打を浴びるなどリリーフ陣は苦しい状況となっていた。7、8回を投げた及川雅貴投手(24)に続き、岩貞とともに中継ぎで最年長の左腕が力投した。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が痛恨の判断ミスをおかした。同点の延長11回先頭。右腕江原の153キロ直球を捉えた打球は、中堅へ大きく伸びた。佐藤輝は1発を確信して歩き出し、打球を見ながら徐々に走り出す。しかし打球はスタンドインせず、フェンスに直撃した。悠々と二塁を陥れることができたと思われる打球だったが、まさかのシングルヒット。一塁ベース上では、痛恨の表情も浮かべていた。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が仙台で、東日本放送「khbスーパーベースボール、楽天-阪神」テレビ解説を行った。9回から登板した岩崎優投手(33)がイニングをまたぎ、10回も登板したことに言及。「(1イニング超の登板は)初めてちゃうか。(僕は)行かせてないんちゃうかな」と振り返った。岩崎のイニングまたぎは21年10月9日ヤクルト戦以来4年ぶり。2イニングを投げたのは、19年9月10日ヤクルト戦以来だった。

◆阪神が2試合連続のサヨナラ負けで6連敗を喫した。14日の楽天戦まで17試合連続左翼で出場していた森下翔太外野手(24)が、プロ初のDHで先発起用するオーダー組み替えを行った。クリーンアップの打順はそのままで試合に臨んだが、6回までは3安打無得点とつながらなかった。開幕から5勝1敗で防御率0・99だったドラフト1位伊原陵人投手(24)が先発。4回のゴンザレスに先制適時打を打たれ、チームは7試合ぶりに先制を許した。5回にも村林に適時打を浴び、さらに1点を失った。7回に坂本の適時二塁打、近本の犠飛で同点追い付いた。先発伊原は6回で降板。5月11日中日戦から4連勝中で5連勝以上した阪神の新人は94年4~5月に6連勝した藪が最後。球団31年ぶりの新人5連勝はお預けとなった。

◆阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問(67)が仙台で、東日本放送「khbスーパーベースボール、楽天-阪神」テレビ解説を行い、阪神佐藤輝明内野手(26)の走塁に苦言を呈した。2-2の延長11回、先頭で佐藤輝は中堅へ本塁打性の打球を放った。あと一伸びでスタンドインという打球だったが、フェンスを直撃。だが打った瞬間、打球を見ながら確信歩きをしていた佐藤輝は、一塁どまりで二塁に進めなかった。この走塁に「これは大きいよ。セカンド行くのと(行かないのでは)」と指摘。結局、大山が左前打で続いて無死一、二塁としたものの、勝ち越せず。阪神は大きな得点機を逃した。

◆楽天がサヨナラ勝ちで4連勝を収めた。2-2の延長12回裏、1死から宗山、辰己の連打で一、三塁とし、代打に黒川史陽内野手(24)。阪神湯浅から一、二塁間へゴロを放った。飛び付いて捕球した二塁中野が本塁へ返球したが、三塁走者の宗山の生還が早かった。サヨナラ内野安打となった。黒川は春季キャンプは1軍スタートだったが、上半身のコンディション不良により途中離脱。12日に今季初昇格し、14日の阪神戦で今季初打席、初安打を放っていた。お立ち台に立つと「中島の代わりだったので、なんとか同級生の絆というか、代わりに僕が決める気持ちで打席に入りました。すごく泥くさい打球だったんですけど、宗山がかえってくれて良かったと思います」と喜びを語った。三木監督は「期待に応えてくれました。彼とはファームでやっている。勝負強さというところがありますから、そこに託したところで結果を出してくれた」と、2軍監督時代から知る黒川をねぎらった。楽天の4連勝は今季2度目の最多タイ。交流戦の成績を6勝6敗の五分とした。

◆阪神が2日連続のサヨナラ負けで悪夢の6連敗を喫した。今季4度目で、今回の敵地6連戦で3度目という惨状だ。藤川球児監督(44)の執念継投も実らなかった。湯浅京己投手(25)が、イニングまたぎで敗戦投手となった。延長11回に4番手で登板し3者凡退。12回もマウンドに上がり、先頭を打ち取ったが、宗山に左翼線への二塁打、続く辰己にも右前打を打たれて1死一、三塁とピンチを広げた。最後は代打の黒川の打球は二塁・中野が処理した本塁に投げたが、三塁走者の宗山がサヨナラのホームインを決めた。7、8回の及川雅貴投手(24)、9、10回の岩崎優投手(33)に続き中継ぎ投手3人連続の回またぎとなった。それでも連敗を止めることはできなかった。阪神が楽天にサヨナラ負けを喫し、今季初の6連敗。6連敗は22年8月9~17日に8連敗して以来、3年ぶり。交流戦は同一年では19年6月13~20日に6連敗して以来。楽天には23年の3戦目から7連敗。交流戦で同一カード7連敗は球団ワースト。リーグ首位の阪神は6連敗したにもかかわらず、2位DeNAとのゲーム差は交流戦に入る前と同じ2・5のまま。セ・リーグの上位4チームの交流戦成績は、広島の6勝6敗が最高で、阪神、DeNAが5勝7敗、巨人が3勝7敗1分けと負け越している。阪神が勝てばライバルも勝ち、負けるとライバルも負けるケースが多く、交流戦中、いったん今季最大の3・5まで開いたゲーム差は、6連敗中も1しか縮まらず2・5のまま。差が開きもせず、縮まりもしない珍しい状況で首位を守っている。

◆阪神藤川球児監督(44)が、執念継投の意図を語った。先発伊原は6回で降板。延長12回の激闘となった中、7回以降は及川、岩崎、湯浅が2イニングずつつなぐ展開となった。特に今季13セーブを挙げる岩崎が1イニングを越えて投球したのは約4年ぶり。指揮官は「明日がゲームがないので。抑えですけど、明日1日ゲームがないというところで、球数もいけたので、いってもらいましたけどね」と明かした。最後はサヨナラ負けを喫したが、リリーフ3人が力を尽くした計6イニング。12回を想定した回またぎのプランだったのか、球数を考えながらも継投だったのかを問われると藤川監督は「もちろん、両方ですね」と答えた。「どちらも考えながらではありますけど。もちろんコンディションも踏まえながら、見ながらにはなりますけど。選手の今のパフォーマンスの状態も見ながらですけど、精いっぱいやってくれたと思います」とかばった。

◆阪神梅野隆太郎捕手(33)が無事をアピールした。サヨナラ負けが決まったシーンの本塁でのクロスプレー。ヘッドスライディングで本塁に突入した三塁走者にタッチを試みるも捕球できずセーフとなった直後、ベース付近で左手をおさえるようにしてうずくまっていた。梅野は「指曲がったけど...」と笑いつつ「なんとか力入ってきて。大丈夫」と話した。

◆阪神が2日連続のサヨナラ負けで悪夢の6連敗を喫した。今季4度目で、今回の敵地6連戦で3度目という惨状だ。藤川球児監督(44)の執念継投も実らなかった。湯浅京己投手(25)が、イニングまたぎで敗戦投手となった。リーグ首位の阪神は6連敗したにもかかわらず、2位DeNAとのゲーム差は交流戦に入る前と同じ2・5のまま。セ・リーグの上位4チームの交流戦成績は、広島の6勝6敗が最高で、阪神、DeNAが5勝7敗、巨人が3勝7敗1分けと負け越している。阪神が勝てばライバルも勝ち、負けるとライバルも負けるケースが多く、交流戦中、いったん今季最大の3・5まで開いたゲーム差は、6連敗中も1しか縮まらず2・5のまま。差が開きもせず、縮まりもしない珍しい状況で首位を守っている。

◆阪神が2日連続のサヨナラ負けで悪夢の6連敗を喫した。今季4度目で、今回の敵地6連戦で3度目という惨状だ。藤川球児監督(44)の執念継投も実らなかった。湯浅京己投手(25)が、イニングまたぎで敗戦投手となった。阪神が楽天にサヨナラ負けを喫し、今季初の6連敗。6連敗は22年8月9~17日に8連敗して以来、3年ぶり。交流戦は同一年では19年6月13~20日に6連敗して以来。楽天には23年の3戦目から7連敗。交流戦で同一カード7連敗は球団ワースト。

◆阪神森下翔太外野手(24)がプロ3年目で初のDHに入ったが、自己ワーストタイで2度目の6打数無安打に終わった。好機での凡退もあり、「頑張ります」と懸命に前を向いた。前日14日の楽天戦の8回に左ふくらはぎ付近へ自打球を当てており、藤川監督は「プレーの中でのことがあってDHになりました」と説明。DH制のない17日ロッテ戦(甲子園)の出場は様子を見て判断する見込みだが、森下は「大丈夫です」と力強く答えた。

◆阪神ドラフト1位伊原陵人投手(24)の5連勝はお預けとなった。4回に先制を許したが崩れることなく6回6安打2失点。プロ最多の8奪三振をマークした。勝利投手となれば球団新人では94年4~5月に6連勝した藪以来の5連勝で、99年福原以来の6月中の6勝到達だったが勝ち負けはつかなかった。「先に点を取られて流れを持ってこられなかった。僕の役割は果たせていない。とにかく勝たないといけない」と悔しがった。

◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29)のホームラン性の大飛球が辰己の"ザ・キャッチ"に阻まれた。0-0の4回2死一、三塁。楽天藤井をとらえた打球は中堅後方へグングン伸びた。だが先制の来日1号3ランかと思われた打球は、超美技のジャンピングキャッチでアウトにされた。6回も左中間深くへ飛ばしたが背走しながら好捕された。「彼が良いプレーをした。状態も打球とともに上がっている」。悔しさ半分、前向きにとらえた。9回の中前打で2試合連続安打。「負けているので自分の結果じゃない」と甲子園での巻き返しを期した。

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◆阪神が泥沼から抜け出せず3年ぶりの6連敗を喫した。「日本生命セ・パ交流戦」の敵地楽天戦で、同点に追いついた7回裏から及川雅貴(24)、岩崎優(33)、湯浅京己(25)の3投手を回またぎで投入。優勝争い佳境を思わせる執念継投で連敗阻止、ドローへの意地を体現したが、延長12回に湯浅が力尽きて2試合連続サヨナラ負けに終わった。楽天戦は交流戦カード別ワーストの7連敗。セ全6球団が敗れて2位DeNAとの2・5差も変わらなかったことだけが救いだ。夕暮れの楽天モバイルパークに、阪神ファンの落胆と楽天ファンの歓喜が交錯した。2-2同点の12回1死一、三塁。4番手湯浅のカットボールが、楽天代打黒川にはじかれた。好捕した中野が懸命に本塁送球したが、球審は無情のセーフを告げた。2試合連続4時間超の延長戦で連日のサヨナラ負け。連敗が3年ぶりの6まで延びた幕切れは残酷だった。藤川監督は悔しさを押し殺し、6月では異例、まるで優勝争い終盤を思わせる及川、岩崎、湯浅の3投手にイニングをまたがせた理由を明かした。藤川監督 もちろん(延長も球数も鑑みた)両方ですね。コンディションも踏まえながら、選手の今のパフォーマンスの状態も見ながらですけど。精いっぱいやってくれたと思います。何としても連敗を止めたかった。先発のドラフト1位左腕伊原が6回2失点でゲームメーク。同点に追いついた7回からブルペン陣に託した。先陣は安定感が光る及川。7回を11球で3者凡退に抑えると、連投ながら4月30日の中日戦以来2度目の回またぎへ。8回は1死二、三塁のピンチを招いたが後続を打ち取り、思い切り拳を握った。及川 久しぶりの回またぎで空回りしちゃったなと。2つ四死球出したのは反省。でもゼロで帰ってくるのが仕事。そこに関してはよかったかなと思います。9回は岩崎に託した。だが12球でピシャリと抑えると10回も託した。イニングまたぎは実に4年ぶり。そこまでして勝ちたい指揮官の思いに、守護神も2回無安打無失点で応えた。2回を投げたのは、19年9月10日ヤクルト戦(甲子園)以来6シーズンぶりだった。岩崎 もうみんなでやっていくだけなんで。疲労?そんなの関係ないです。また来週しっかり投げます。だが、最後に湯浅がつかまった。11回こそわずか8球、3人で斬ったが、12回は1死から3連打を浴びて終戦。6連敗中2度目の黒星に言葉を振り絞った。湯浅 何もないです。すみません。ベンチには桐敷、ネルソン、岩貞、富田、漆原、椎葉の6人が残っていた。これほどの勝負手を打ちながら敗れたショックは大きい。少なくともドローに持ち込みたかった。藤川監督 甲子園に戻ってしっかり戦っていく。起こること全てを糧に戦うことが非常に重要。あさってから頑張っていきます。17日からはロッテ&ソフトバンクと交流戦最後の6連戦。まずは何としても7戦ぶりの白星をつかむ。【伊東大介】リーグ首位の阪神は6連敗したにもかかわらず、2位DeNAとのゲーム差は交流戦に入る前と同じ2・5のまま。セ・リーグの上位4チームの交流戦成績は、広島の6勝6敗が最高で、阪神、DeNAが5勝7敗、巨人が3勝7敗1分けと負け越している。阪神が勝てばライバルも勝ち、負けるとライバルも負けるケースが多く、交流戦中、いったん今季最大の3・5まで開いたゲーム差は、6連敗中も1しか縮まらず2・5のまま。差が開きもせず、縮まりもしない珍しい状況で首位を守っている。阪神が楽天にサヨナラ負けを喫し、今季初の6連敗。6連敗は22年8月9~17日に8連敗して以来、3年ぶり。交流戦は同一年では19年6月13~20日に6連敗して以来。楽天には23年の3戦目から7連敗。交流戦で同一カード7連敗は球団ワースト。▽阪神梅野(延長12回にサヨナラ生還した楽天宗山とホームで交錯)「指、曲がったけどね。なんとか力入ってきて。大丈夫です」▽阪神坂本(2点を追う7回無死一塁で反撃の適時二塁打)「勝ちたい。みんな悔しいし、でもチームとして勝てるような、勝ちに結びつく野球をみんなでもう1回しないといけない」

◆阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問(67)が、主砲のボーンヘッドに苦言を呈した。仙台で東日本放送のテレビ解説を行い、試合後に取材対応。目の前で起きたまな弟子の痛恨ミスにぼやきが止まらなかった。岡田顧問 当たり前のことや。打ったら走る。それだけやんか。流れ変えたやんか。2-2同点の延長11回。先頭で打席に立った4番佐藤輝は、楽天江原の141キロ落ち球を会心の当たりではじき返した。右中間へグングン伸びた打球に、勝ち越しの1発を確信。バットを持ったままゆっくり一塁に歩き、すぐ走り出さなかった。だが打球はスタンドインすることなく、フェンスを直撃。悠々と二塁に行けたであろう一打が、まさかの単打となった。解説席で岡田顧問は「慢心」と苦言。「これは大きいよ。セカンド行くのと(行かないのでは)」。言葉通り、直後には大山の左前打で無死一、二塁に好機が広がったが後続が凡退。1点を争う延長の激闘で、痛すぎる1プレーとなった。岡田顧問 そんなんお前、野球始める時からやろ? 打ったら、バットを放って一塁に走る。見てみいよ。(今日も一塁に)走ってないの何人おったか。論外やろ、お前。バットは放って走るんやで、一塁に。そういうことやんか。岡田顧問は解説席でリリーフ起用についても言及。9回、10回の2イニングを無失点に抑えた岩崎について「(1イニング超の登板は)初めてちゃうか。(僕は)行かせてないんちゃうかな」と疑問符をつけた。岩崎の回またぎは4年ぶりで、岡田監督時代は優勝争いの佳境でもなかった。単打の直後、佐藤輝も一塁ベース上で両膝に手をつき、痛恨の表情を浮かべていた。マルチ安打にも言葉少なく、バスへ乗り込んだ。「明日またしっかり休んで、頑張っていきたいと思います」。12日の西武戦では痛恨のけん制死もあった。苦い教訓を結果で挽回するしかない。【波部俊之介】○...藤川監督も岡田顧問と同様、佐藤輝の走塁ミスを厳しい表情で振り返った。ベンチから一塁ベースの主砲を見つめ、ぶぜんとした表情も浮かべていた。「全てがやっぱり、チームを預かる立場としては、明後日からそういうものがないような姿で、またチームとして臨むと。そこは自分の責任として、しっかり火曜日からやらなければと思っています」。独特の言い回しで引き締めを誓った。

◆楽天が阪神に2日連続でサヨナラ勝ちを収め、交流戦の成績を6勝6敗の五分に戻した。2-2の延長12回、湯浅を攻めた。1死からここまで4三振の宗山塁内野手(22)が左翼線への二塁打で出塁。辰己涼介外野手(28)が右前打で続き、一、三塁。ここで代打の黒川史陽内野手(24)が一、二塁間へゴロを放つ。二塁中野が飛び込んで捕球し本塁へ返球するも、宗山の生還の方が先だった。連日のサヨナラ勝ちに楽天モバイルパークは盛り上がった。ただ、幕切れこそ劇的でも、勝利を呼んだのは全員の力だ。先発の藤井聖投手(28)は6回3安打無失点。2回から4イニング連続で先頭打者を出したが、後続を断つ粘りをみせた。「状態があまり良くないなりに、光(太田)がうまくリードしてくれて、何とか投げることができました。あとはタツ(辰己)に救われましたね。打者も点を取ってくれましたし、今日は周りのみんなに助けてもらった投球でした」。捕手の太田、中堅で好守を連発した辰己、そして得点してくれた打線に感謝した。今季最多タイ4連勝に、三木肇監督(48)は「反省すべき点もあるが、キャンプからチーム一丸を1つのテーマにやってきた。今日も最後、選手たちが1つになってくれた。ファンの方の声援も本当ありがたかった」と言った。残り2カード、交流戦の貯金をつくって、リーグ戦再開に臨みたい。

◆阪神が今季ワースト6連敗を喫した。同点に追い付いた7回から及川雅貴投手(24)、岩崎優投手(33)、湯浅京己投手(25)を回またぎで投入。連敗ストップへの執念も延長12回に湯浅が力尽き2試合連続のサヨナラ負けを喫した。楽天には23年から7連敗。

◆阪神前監督の阪神岡田彰布オーナー付顧問(67)が15日、東日本放送「khbスーパーベースボール、楽天-阪神」のテレビ解説を行い、阪神佐藤輝明内野手(26)の走塁に苦言を呈した。2-2の延長11回、先頭で佐藤輝は中堅へ本塁打性の打球を放った。あと一伸びでスタンドインだったが、フェンスを直撃。だが打った瞬間、打球を見ながら確信歩きをしていた佐藤輝は、一塁どまりで二塁に進めなかった。この走塁に「これは大きいよ。セカンド行くのと(行かないのでは)」と指摘。結局、大山が左前打で続いて無死一、二塁としたものの、勝ち越せず。阪神は大きな得点機を逃し、サヨナラ負けした。

◆阪神が、15日の楽天戦で2試合連続でサヨナラ負けし、同一カード3連敗で連敗が6に伸びた。この日は、巨人がオリックスに3連敗、DeNAがソフトバンクに3連敗を喫するなど、セ・リーグが全敗した。セ・リーグの全敗は4日以来、今季2度目。今季の交流戦の通算成績は、パ・リーグが41勝、セ・リーグが29勝でパが12勝上回る(1引き分け)。15日のその他の試合結果西武1-0中日オリックス8-3巨人日本ハム8-7広島ソフトバンク4-3DeNAロッテ5-4ヤクルト

◆14日にサヨナラ負けで49年ぶりの逆転5連敗を喫した阪神は、悪い流れを断ち切るべくD1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が先発する。チーム2位の5勝を挙げるルーキーが、虎を救う好投を見せる。攻撃陣は前戦と同じ並びとなったが、森下翔太外野手(24)がプロ初の「3番・DH」で出場。14日に2点二塁打を放った豊田寛外野手(28)が「7番・左翼」で先発となった。

◆連敗脱出に向けて、先発の阪神D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が好スタートを切った。一回、先頭の村林を右飛に仕留めると、続く小深田は外角145キロ直球で空振り三振。今季、通算2000安打を達成した3番・浅村に対してはカウント3-0から、全球内角カットボールで空振り三振を奪い、三者凡退の立ち上がりを見せた。

◆注目のドラ1対決は、阪神・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=に軍配が上がった。0-0の二回、1死一塁で楽天D1位・宗山塁内野手(22)=明大=と対峙。同期ドラ1対決に注目が集まる中、伊原がカウント1-2から外角へ逃げていくスライダーで空振り三振を奪った。続く辰己を遊ゴロに仕留めて無失点。6勝目に向けて、ゼロを重ねている。

◆阪神はまたも先制とはならなかった。二回に無死二塁から無得点、三回も無死一塁から三振ゲッツーなどで無得点に終わり、三回も先頭の中野が四球で出塁。佐藤輝、森下の進塁打と大山の四球で2死一、三塁と好機を作って、ヘルナンデスが直球をとらえた。中堅後方に高々と打球は上がってあわや本塁打という打球になったが、これを楽天の中堅・辰己が背走してジャンプし、フェンスにぶつかりながらキャッチ。完全に仕留めた打球だったがスーパープレーに阻まれ、この回も先制点を奪うことはできなかった。

◆阪神先発のD1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が四回に先制点を献上。チームとして7試合ぶりに先制を許した。0-0の四回、1死から4番・伊藤の二塁打で得点圏に走者を背負うと、続くゴンザレス(前パドレス)に右前打を浴びた。佐藤輝が強肩を見せてホームにストライク返球するも、タッチの差で本塁生還を許した。

◆先発の阪神D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が五回に追加点を奪われた。0-1の五回、1死から中島に内野安打で出塁を許すと、犠打で2死二塁。得点圏に走者を背負い、1番・村林に左翼フェンス直撃の適時二塁打を浴びた。伊原は5月4日・ヤクルト戦(甲子園)で4失点を喫して以来、プロ2度目の複数失点となった。

◆阪神のラモン・ヘルナンデス内野手(29)=前メキシカンリーグ=は2打席連続で楽天の中堅手・辰己に安打を阻まれた。四回の2死一、三塁ではバックスリーンへ大飛球を放つも、辰己がフェンスをよじ登ってスーパープレー。さらに六回2死からも中堅左に鋭い当たりを飛ばしたが、またも辰己が背走して捕球した。一塁を回ったところで立ち止まったヘルナンデスは、ベンチへと戻る辰己にヘルメットを掲げて称賛。敵をたたえるスポーツマンシップな助っ人の一面が垣間見えた。5連敗中の阪神は0-2とビハインドで終盤七回に入った。

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(68)がテレビのゲスト解説を務めた。0-1とリードされた五回の阪神と楽天の攻撃を比較。「楽天のほうがしっかりバントをするよね。連敗しているチームが奇襲をしてもうまいこといかない。楽天のほうが謙虚に野球をしている」と言及した。阪神は先頭の豊田寛外野手(27)が敵失で出塁。続く坂本誠志郎捕手(31)にバントのサインを出さず、結果的に二飛で、この回無得点。直後の楽天の攻撃では1死一塁から送りバントで得点圏に走者を進め、村林の適時二塁打で追加点を挙げた。

◆阪神がラッキーセブンに2点を奪い、同点に追いついた。七回、2番手・西垣から先頭の豊田が詰まりながらも安打で出塁すると、続く坂本が右中間を破る二塁打を放ち、一走が生還。相手失策で三塁を陥れ、1死から近本の犠飛で同点とした。

◆先発した阪神のD1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は6回2失点で降板となった。一回は3者凡退で立ち上がったが、両者無得点で迎えた四回。1死から伊藤に二塁打を浴び、続くゴンザレス(前パドレス)への10球目で右前適時打を浴びた。さらに五回には2死二塁から村林に左翼の頭を越える適時二塁打を浴びてプロ2度目の複数失点となった。それでも六回は3者凡退で仕留めて降板。味方の同点を呼び込み、勝ち負けはつかずに降板となった。6回91球を投げて6安打2失点。自身最多の8奪三振を奪い、連敗ストップへ奮闘した。伊原は登板後、「全体的に粘り強く投げることができたと思っていますが、先に点を与えてはいけない試合、1塁が空いているなか甘く入ったボールを打たれてしまったり反省も多い試合でした。次回はもっといい投球ができるように頑張ります」とコメントした。

◆阪神がラッキーセブンに2点を奪い、同点に追いついた。七回、2番手・西垣から先頭の豊田が詰まりながらも安打で出塁すると、続く坂本が右中間を破る二塁打を放ち、一走が生還。相手失策で三塁を陥れ、1死から近本の犠飛で同点とした。坂本は「打ったのはストレート。(豊田)寛がよく走ってくれました」とコメント。近本は「「打ったのはストレート。とにかくまずは追いつくことができてよかったです。この試合勝ち切れるように頑張ります」とコメントした。

◆2番手で登板した阪神・及川雅貴投手(24)が絶体絶命のピンチを招くも、無失点に切り抜けた。2-2と同点に追いついた直後の七回に登板。1回を完璧に抑え、回またぎで八回のマウンドにも上がった。しかし、先頭の9番・太田にストレートの四球を与えると、続く村林に死球。犠打で1死二、三塁のピンチを背負った。それでも代打・渡辺佳を浅い左飛に抑え、鈴木を空振り三振に斬って無失点。及川は渾身のガッツポーズを見せた。

◆阪神は延長十二回の死闘の末に2戦連続のサヨナラ負け。連続のカード3連敗を喫した。先発のD1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本が四回に失点して7戦ぶりに先制を許すと、五回にも1点を失って6回2失点で降板した。それでも2点を追う七回、坂本誠志郎捕手(31)の適時二塁打と近本光司外野手(30)の犠飛で試合を振り出しに戻した。苦しんでいた救援陣も、及川雅貴投手(24)と岩崎優投手(33)がそれぞれ回を跨いで2イニングずつを無失点で抑える。十一回に登板した湯浅京己投手(25)も回をまたいで十二回のマウンドに上がったが、1死から3連打でサヨナラ負け。悪い流れを断ち切れず、今季ワーストを更新する6連敗となってしまった。

◆楽天が2試合連続のサヨナラ勝ちで4連勝。2―2の延長十二回1死一、三塁から代打黒川が適時内野安打で試合を決めた。7番手の内が3勝目。阪神は2022年以来の6連敗。十一回無死一、二塁の好機を逃し、湯浅が打たれた。

◆四回2死一、二塁、阪神ラモン・ヘルナンデスの中飛を好捕する楽天・辰己涼介=楽天モバイルパーク(撮影・今野顕)

◆阪神が連日のサヨナラ負けで6連敗を喫した。湯浅京己投手(25)が回またぎの十二回1死一、三塁で黒川史陽外野手(24)に二塁内野安打を許した。七回から及川雅貴(24)、岩崎優(33)の両投手による連続2回登板の継投に入ったが、湯浅が最後の窮地をしのげず、2敗目(2勝)を喫した。D1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=は5回2失点。打線は七回、坂本誠志郎捕手(31)の適時二塁打と近本光司外野手(30)の犠飛で追いついた以降は無得点だった。チームは2連続カード3連敗で、6連敗は2022年8月9日DeNA戦(横浜)ー17日ヤクルト戦(神宮)の8連敗以来。

◆中日、西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(71)は延長十一回、先頭で中堅フェンス直撃打を放ちながらも、打球を目で追うあまり単打に終わった阪神・佐藤輝明内野手(26)に言及した。私が現役の西武時代、広岡達朗監督に教えられたのが「必勝法」と「必敗法」。その中の項目に「全力疾走」があった。佐藤輝の姿を見て、広岡さんの「必敗法」を急に思い出した。これでは勝てない。6連敗をみていると、ズルズルと野球をしている感じだ。「みんなで勝ちに行く野球」ではなく「選手任せの野球」に見えてしまう。敗戦のリセットができていない。たとえば二回無死二塁。大山は外の球を強引に引っ張って遊ゴロ。走者は進めない。広岡さんの話を何度も持ち出すが、強い時代の西武では無死二塁は、絶対に右狙いだった。三回無死一塁。小幡は初球こそバントの構えをしたが、その後は普通に打って、最後は三振ゲッツーに。下位打線で得点機を作って、近本で返すのが、阪神の勝ちパターンの1つではなかったのか。バントをして勝ってきたのではないのか。中継ぎが崩れているとはいえ、チーム防御率は2点台。3点取れば勝てる野球をすればいいのに、できていない。私が楽天監督時代もよく負けた。そんなとき、コーチに言ったのは「明るく選手に接してくれ」。首脳陣が下を向くと選手が責任を感じる。選手が前向きに戦える環境をつくってもらいたい。

◆阪神・坂本誠志郎捕手(31)が好調なバットで一時同点に導いた。七回無死一塁で打席に立ち、カウント2-1から2番手・西垣の外角高め直球を右中間へはじき返して1点差。近本光司外野手(30)の犠飛で同点のホームを踏んだ。先発出場23試合連続出塁としたが「1つ勝つのってやっぱりすごく難しいし、しんどいというのをみんなが感じたと思う。チームとして勝ちに結びつく野球をみんなでもう一回しないといけない」と勝利への渇望を口にした。

◆阪神・及川雅貴投手(24)は今季3度目の回またぎで七回、八回を抑えて9試合連続無失点。八回には2四死球と犠打で1死二、三塁のピンチを背負うも、浅い外野フライと三振で切り抜けて大きくガッツポーズを作った。「ゼロで帰ってくるのが仕事だと思うのでよかった。自分がダメなときも、もちろんあると思いますし、そこは助け合いで、なんとかみんなでカバーしていけたら」。両リーグトップタイの29登板と大車輪の活躍を続ける左腕が、救援陣を支える。

◆4番手で延長十一回から登板した阪神・湯浅京己投手(25)は今季2度目の回またぎで十二回もマウンドへ。1死から連打で一、三塁とされると、代打・黒川にサヨナラ内野安打を許した。試合後は「何もないです。すいません」と言い残してチームのバスに乗り込んだ。11日の西武戦(ベルーナ)では2点リードの九回に登板。1死から2四死球と内野安打で満塁とされて降板。岩崎優投手(33)がサヨナラ打を浴び、今季初黒星を喫していた。4月24日に1軍復帰してから20試合目だったが、6連敗中に2敗と悔しい投球が続く。

◆幕切れの瞬間、阪神・梅野隆太郎捕手(33)にヒヤリとするシーンが訪れた。七回の守備から途中出場。延長十二回1死一、三塁から二塁内野安打でサヨナラを許した場面で二塁からの送球を受けたが、本塁へ滑り込んだ三走のD1位・宗山(明大)と交錯する形になった。指を痛めたもようで、相手が劇勝を喜ぶ間も苦悶の表情を浮かべていたが、試合後は「大丈夫。指が曲がったけど、なんとか力が入ってきた」と無事を強調した。

◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29) が相手の美技に脱帽した。0-0の四回2死一、三塁で大飛球を放つも、楽天・辰己がフェンスによじ登りながら好捕。六回にも左中間の打球を好捕されたが、ヘルメットを取るジェスチャーで好プレーをたたえた。「彼が良いプレーをしましたけど、打球とともに状態も徐々に上がってきている」と好感触。チームは6連敗も「負けたけど、すごくいいチームにいると思っている。もう一回ひとつになって来週から頑張りたい」と意気込んだ。

◆3戦連続スタメン出場となった阪神・豊田寛外野手(27)が一時同点の口火を切った。0-2の七回に先頭で打席に立つと、詰まりながらも内野安打。続く坂本誠志郎捕手(31)の二塁打で1点目のホームを踏んだ。「しっかり先頭で出ることができたので良かったかなと思います」。チームは6連敗を喫し、火曜日から甲子園6連戦を戦う。3試合連続安打中と好調な男は「しっかりチームに貢献できるように頑張りたい」と闘志を燃やした。

◆黄金ルーキーに託した1勝への望みは、あと一歩届かなかった。阪神D1位・伊原陵人投手(24)=は6回6安打2失点で勝敗はつかず。四回に献上した先制点を悔やんだ。「先に点を取られたので、流れをこっちに持ってこれなかったっていうのは良くなかった。きょうは良くなかったかなと思います」5連敗中の悪い流れをものともせず、伊原は抜群の立ち上がりでチームを鼓舞し、三回までゼロを重ねた。しかし、四回1死から二塁打を浴びると、5番・ゴンザレスに外角直球を右前にはじき返され先制点を献上。五回にも1点を失い、6回91球で降板した。直後に打線が同点に追いつき2敗目は免れた。プロ最多となる毎回の8奪三振を記録するなどクオリティースタート(六回以上投げて自責点3以下)も記録。それでも「負けたので一緒です」と唇をかんだ。「とにかく勝たないといけないんで。それが全てかなと思います」6連敗という暗いトンネルの中でも、左腕の好投が輝いていた。(萩原翔)15日は父の日。伊原は父・伸さんに「オニツカタイガー」のシューズをプレゼントした。父との思い出については「9時半には寝ないといけなくて、時間を過ぎてポイントが加算されたら、誕生日プレゼントなしとか」とユニークな家族ルールを明かし、「でも野球の試合でヒットやホームラン打ったらポイントを消せる」と野球への情熱につながっていたと語った。「僕より野球が好きなんじゃないか」という父のためにも、プロの世界で腕を振る。

◆執念の継投策で「0」を刻むも、最後に力尽きた。及川雅貴(24)、岩崎優(33)、湯浅京己(25)の3投手が回またぎでマウンドに上がるも白星には届かず。それでも今季初の複数イニング登板で無失点と好投した大黒柱・岩崎は、淡々と次戦を見据えた。「もうみんなでやっていくだけなので。(疲労は)そんなの関係ないです。また来週しっかり投げます」1週間も遠ざかっている白星へ、全てを出し切った。先発のD1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が2―2の同点の六回に降板すると、まずは及川がマウンドへ。ピンチを迎えながらも七、八回を無得点に封じてつないだ。そして九回のマウンドには岩崎が。D1位・宗山(明大)から三振を奪うなど3人で片づけ、続く延長十回も続投した。1死から安打を浴びたが、この日適時二塁打を放っていた村林を投ゴロ併殺に仕留め2回無失点と任務完了。2021年10月9日以来の回またぎでも、得点は与えなかった。なおも決着はつかず、延長十一回からは湯浅が登板。十一回は3人で片づけたが、十二回に1死から左翼線への二塁打、右前打、二塁への適時内野安打と3連打を浴びてサヨナラ負け。一丸となって白星に手を伸ばしたが、実らなかった。この日の3投手の回またぎで、チームの救援投手の回またぎ回数は「25回」となり、巨人、ヤクルトと並びリーグトップタイの回数となった。6日に石井大智投手(27)が頭部に打球を受けて離脱。リリーフエースが1枚いなくなったしわ寄せが来ているといえる。虎は、今週の6敗のうち中継ぎ陣で4敗。疲労がたまってくるタイミングで、苦しい時期を迎えている。指揮官は連日のサヨナラ負けにも「選手のいまのパフォーマンスの状態も見ながらですけど、精いっぱいやってくれたと思います」とかばった。以前「チームの心臓」と語ったリリーフ陣の頑張りが、セ・リーグ首位を支えているのは間違いない。仙台での執念を無にしないためにも、ホームに戻って最強虎投の姿を、取り戻す。(中屋友那)

◆左足に自打球を当てた2回戦から一夜明け、阪神・森下翔太外野手(24)はプロ初のDHで3番に入ったが、6打数無安打に終わった。「(足は)大丈夫です」。藤川監督は「プレーの中でのところで、きょうはDHという形になりました」と説明。17日からは甲子園でのロッテ、ソフトバンクとの6連戦が控え、DH制がなくなるが、今後は左足の回復状態を見て出場を判断する。今回の楽天3連戦は打率・185(17打数2安打)、1打点と結果を残せず。「頑張ります」と雪辱に燃えていた。

◆延長十一回、阪神・佐藤輝明は会心の当たりを放って歩き出す=楽天モバイルパーク宮城(撮影・松永渉平)

◆前監督の阪神・岡田彰布オーナー付顧問(67)が15日、東日本放送(テレビ朝日系)の野球中継の解説を務め、延長十一回先頭で放った中越えフェンス直撃打で一塁どまりとなった佐藤輝に「論外やろ。慢心よ」と厳しい言葉を残した。テレビ解説中も「慢心やろ」と怒り心頭。延長十二回の末にサヨナラ負けした試合後にも、報道陣から佐藤輝の走塁で流れが変わったか、と問われると「流れ変えたやんか。(無死二塁なら)点が入っているやんか」と指摘した。さらに「見てみいよ。(今季)走ってないの何人おったか。ちっちゃいときやってお前、バット放って走るんやで、一塁へ」とも言い残し、首脳陣に全力走塁の大事さをナインに徹底させることを求めた。(三木建次)

◆「交流戦 みんなで負ければ 怖くない」この書き出しをしたのが、ちょうど1週間前。今月8日はセ・リーグが全勝して、オリックスに3連勝した阪神も交流戦5勝1敗で単独トップ。〝お気楽ムード〟漂い、一句詠んでハシャいでいた。ところが15日はセ6球団が全敗。阪神の現状は5勝7敗、9位タイ。順位表をみたら、先週、木っ端みじんに粉砕したオリックスが2位に浮上しているではないか。1週間前は夢だったのか。名(迷)句に従うなら「怖くない」のだが、阪神の場合は1週間ずっと●●●●●●で6連敗。逆転負けが5試合、サヨナラ負けが3試合。ボロ負けするよりボディーブローが効いた試合ばかり。「怖くない」な~んて強がっている場合ではない気もする。当番デスクは長友孝輔だった。トラ番キャップ時代に、タイガース史に残る地獄を味わっている。2022年。矢野燿大監督率いるタテジマは開幕から9連敗。1つ勝ったと思ったら、今度は1分けを挟んで6連敗。悪夢でしかない、開幕17試合で1勝15敗1分、勝率・063(プロ野球ワースト)という惨状を知る当事者だ。「あのとき、デスクとの打ち合わせで『何とか1つ、勝ちたいですね?』というくらい気軽に聞いたらどうだと指示されたんです。でも、現場にいたら、とてもそんな質問ができるような雰囲気ではなかったんですよ。ボクが体験したことに比べたら、今の阪神は単に6連敗しただけですけれど、やっぱり心配です。現場に指示をするのも気を使います」

◆交流戦最下位にどっぷり。このまま沈んでいくと、リーグ戦再開後にも響くよ、巨人サン。前回登板では良かった戸郷も、中盤になると球が高めに浮いた。無理して低めに投げると球威が落ちる。好調な投手は本来、四、五回を乗り切ると球が走ってくるものだけど、五回に一挙5失点とは...。結局、手投げということ。足腰でカバーするとか、課題は残ったまま。エース級で勝てないことには、歯止めもきかないよ。なにしろ打線は相変わらず低調。もちろん、岡本の穴が埋めがたいことは痛いほどわかる。だからこそベンチも、最善の作戦を練らないと。例えばバント多用とか、とにかく勝てる野球をとことん追求していく時期だ。17日からは日本ハム戦。これまた厄介な相手で、窮地に拍車がかかる恐れはある。逆に、充実した投手陣を攻略できれば、手応えも倍加する。辛口のエモトももはや、激励するしかない。ふんどしを締め直して、巻き返そう。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆石にかじりついてでも連敗阻止を願う藤川監督の執念の投手起用は実らず...。涙、涙の敗戦なり!まるでシーズン終盤、優勝争いの大一番と錯覚しそうな、及川のイニングまたぎ。まさかのクローザー岩崎のイニングまたぎ。最後はウ、ウソやろ~? 黄色靱帯骨化症の難病を克服し、今季復活した湯浅のイニングまたぎ...。それでも虎は地獄からはい上がることはできず、サヨナラ負けで6連敗...。いや、連敗地獄だけでなく、延長十一回に佐藤輝がセンター後方に高々と打ち上げた打球を、ホームランと確信して走らなかったことにより、単打止まり(走っていればフェンス直撃の2ベース)。勝利が遠ざかる別の地獄まで虎党は見ることになってしまった。カリカリカリ...。怒りまくりたいところだけど、本人が一番反省しているだろうから、あえて許したるわ!! ただし、次からは場外ホームランでも全力疾走でベース一周を命じるのだ!!な~に、虎に埼玉(西武)、宮城(楽天)の東日本は合わなかっただけよ! 甲子園ではオリックスに3連勝したように、西で勝ったれ!!

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
831 0.727
(↑0.027)
-
(-)
652
(+4)
27
(+3)
7
(+1)
8
(+1)
0.267
(↓0.002)
2.120
(↓0.08)
2
(-)
ORIX
750 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
638
(+8)
39
(+3)
4
(+1)
7
(+1)
0.251
(↑0.012)
2.990
(-)
2
(-)
日本ハム
750 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
650
(+8)
40
(+7)
11
(+2)
6
(+1)
0.275
(↑0.007)
3.070
(↓0.23)
2
(-)
西武
750 0.583
(↑0.038)
1.5
(-)
625
(+1)
32
(-)
1
(-)
8
(-)
0.230
(↓0.004)
2.420
(↑0.22)
5
(2↑)
ロッテ
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
735
(+5)
38
(+4)
8
(+2)
10
(+1)
0.218
(↑0.003)
3.400
(↓0.06)
6
(2↑)
楽天
660 0.500
(↑0.045)
2.5
(-)
629
(+3)
38
(+2)
5
(-)
7
(-)
0.245
(↓0.001)
2.450
(↑0.21)
6
(4↓)
広島
660 0.500
(↓0.045)
2.5
(↓1)
651
(+7)
44
(+8)
5
(-)
14
(+1)
0.267
(↑0.005)
3.480
(↓0.33)
6
(4↓)
中日
660 0.500
(↓0.045)
2.5
(↓1)
630
(-)
39
(+1)
6
(-)
16
(+2)
0.232
(↓0.008)
3.320
(↑0.19)
9
(1↓)
DeNA
570 0.417
(↓0.038)
3.5
(↓1)
633
(+3)
36
(+4)
7
(-)
6
(+1)
0.212
(↑0.005)
2.970
(↓0.13)
9
(1↓)
阪神
570 0.417
(↓0.038)
3.5
(↓1)
642
(+2)
31
(+3)
11
(-)
10
(-)
0.238
(↓0.003)
2.420
(↑0.01)
11
(-)
ヤクルト
480 0.333
(↓0.031)
4.5
(↓1)
631
(+4)
45
(+5)
9
(+1)
6
(+1)
0.213
(↑0.005)
3.670
(↓0.13)
12
(-)
巨人
371 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓1)
727
(+3)
34
(+8)
4
(-)
7
(+2)
0.219
(↑0.012)
2.880
(↓0.53)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
35272 0.565
(↓0.009)
-
(-)
79220
(+2)
152
(+3)
38
(-)
52
(-)
0.241
(↓0.001)
2.150
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
31283 0.525
(↓0.009)
2.5
(-)
81202
(+3)
166
(+4)
32
(-)
33
(+1)
0.233
(-)
2.440
(↓0.03)
3
(-)
広島
30292 0.508
(↓0.009)
3.5
(-)
82201
(+7)
178
(+8)
26
(-)
29
(+1)
0.244
(↑0.001)
2.630
(↓0.08)
4
(-)
巨人
31312 0.500
(↓0.008)
4
(-)
79189
(+3)
197
(+8)
41
(-)
30
(+2)
0.239
(↑0.002)
2.740
(↓0.09)
5
(-)
中日
29322 0.475
(↓0.008)
5.5
(-)
80149
(-)
191
(+1)
29
(-)
42
(+2)
0.220
(↓0.001)
2.850
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
18392 0.316
(↓0.005)
14.5
(-)
84151
(+4)
243
(+5)
28
(+1)
21
(+1)
0.219
(↑0.001)
3.680
(↓0.03)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
36252 0.590
(↑0.007)
-
(-)
80225
(+8)
176
(+7)
59
(+2)
32
(+1)
0.237
(↑0.001)
2.380
(↓0.05)
2
(-)
ORIX
32263 0.552
(↑0.008)
2.5
(-)
82208
(+8)
214
(+3)
39
(+1)
31
(+1)
0.260
(↑0.002)
3.210
(-)
3
(-)
西武
34280 0.548
(↑0.007)
2.5
(-)
81171
(+1)
162
(-)
25
(-)
43
(-)
0.237
(-)
2.430
(↑0.04)
4
(-)
ソフトバンク
32273 0.542
(↑0.008)
3
(-)
81228
(+4)
186
(+3)
37
(+1)
42
(+1)
0.248
(-)
2.640
(-)
5
(-)
楽天
29321 0.475
(↑0.008)
7
(-)
81163
(+3)
190
(+2)
24
(-)
61
(-)
0.238
(-)
2.820
(↑0.04)
6
(-)
ロッテ
23360 0.390
(↑0.011)
12
(-)
84158
(+5)
210
(+4)
33
(+2)
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