西武(☆2対1★)中日 =交流戦2回戦(2025.06.14)・ベルーナドーム=
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中日
0000010001511
西武
10010000X21011
勝利投手:與座 海人(2勝1敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝1敗16S))
敗戦投手:髙橋 宏斗(2勝6敗0S)

本塁打
【中日】村松 開人(2号・6回表ソロ)
【西武】長谷川 信哉(4号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武が接戦を制した。西武は初回、1死二三塁からネビンの内野ゴロの間に1点を先制する。そのまま迎えた4回裏には長谷川のソロが飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・與座が7回途中1失点の好投で今季2勝目。敗れた中日は、打線が終盤の好機を生かせなかった。

◆中日は勝てばリーグ戦では5月3日以来の勝率5割に戻る。先発はベルーナドームはプロ初登板の高橋宏斗投手(22)。なお、守護神で25セーブの松山晋也投手(24)は休養でベンチを外れた。新外国人のナッシュ・ウォルターズ投手(28)が初めて1軍昇格しベンチ入りした。2軍では12試合投げ0勝0敗3セーブ、防御率2・25。球速160キロもマークした。残りの交流戦で登板機会のない金丸夢斗投手(22)が抹消となった。

◆西武が埼玉・春日部市が舞台のアニメ「クレヨンしんちゃん」とコラボし、主人公の野原しんのすけ(しんちゃん)と友達のボーちゃんがセレモニアアルピッチに登場した。2人は西武のユニホーム姿で登場し、しんちゃんは球団マスコットレオのかぶり物をつけて登場した。捕手役は"西武のしんちゃん"こと長谷川信哉外野手(23)が務め、審判役をボーちゃんが務めた。投球直前までおしりを振りながらマウンドに立ち、全力でボールを投げ込んだワンバウンド投球を披露。投球を終えたしんちゃんは、すぐさま捕手役のボーちゃんに駆け寄って抱擁を交わし、かわいらしい2人の姿に場内は大きく湧いた。14日~15日は「クレヨンしんちゃん」のコラボデーとして、外周のスタメンボードにはクレヨンしんちゃんのキャラクターと、同様のデザインでコラボした西川愛也外野手(25)らが名を連ねた。

◆12球団で唯一の交流戦本塁打なしだった西武は、長谷川信哉外野手(23)が中日高橋宏斗投手(22)から本塁打を放ち、交流戦11試合目で待望のチーム初アーチを描いた。1点リードの4回先頭、高橋宏の3球目140キロカットボールを左翼席へ運び、2点目の追加点を挙げた。「甘く入ってきたところを積極的に振りにいきました。ホームランになってよかったです」と振り返った。これで1試合で2本塁打を挙げた5月24日ロッテ戦以来、今季4本目のアーチとなった。試合前には、埼玉・春日部市が舞台のアニメ「クレヨンしんちゃん」とのコラボイベントで主人公の野原しんのすけ(しんちゃん)と友達のボーちゃんがセレモニアアルピッチに登場。長谷川は"西武のしんちゃん"として捕手役を務めて場内を盛り上げた。

◆中日村松開人内野手(24)が、2点を追う6回に今季2号ソロを放った。6回の先頭で打席に入り、2ボール1ストライクから西武与座の107キロカーブを右翼ポール際へ運んだ。「(先発の高橋)宏斗が頑張っている中で、まずは1点かえすことができてよかった」とコメントした。村松はプロ通算4号で、これまでの3本はすべて神宮だった。

◆中日が西武に敗れ、リーグ戦勝率5割復帰はならなかった。エース高橋宏斗投手(22)は8回116球、今季自己ワーストの10安打も2失点で完投したが、両リーグワーストの6敗目。初回にネビンの遊ゴロの間に先制点を許すと、4回には長谷川に4号ソロを浴びた。高橋宏の完投負けはプロ初。5月2日広島戦で今季2勝目を挙げて以降、6試合勝ち星から遠ざかっている。打線は6回に村松開人内野手(24)の2号ソロで1点差に迫ったが、7回無死一、二塁で大島がバント失敗で後続も凡退。8回も1死二、三塁から3番上林、途中出場で4番の板山が連続で空振り三振に倒れるなどチャンスを生かせなかった。リーグ戦の借金は2となった。

◆西武は中日との接戦を制して貯金を5に戻した。初回、タイラー・ネビン外野手(28)の遊ゴロの間に1点を先制。4回には交流戦チーム初アーチとなる長谷川信哉外野手(23)に左越えソロが飛び出し、貴重な追加点をあげた。投げては先発の下手投げ右腕、与座海人投手(29)が今季最長の7回途中を1失点で2勝目。ストライク先行でテンポ良くゾーンに投げ込み、フライアウトを量産した。6回に村松の右越えソロで1点差に追い上げられると、7回に連打と三失で1死一、二塁としたところで降板した。2番手の甲斐野央投手(28)は走者がかえれば勝ち越しを許すピンチでの登板となったが、後続を断ち切る好救援。8回には3番手トレイ・ウィンゲンター投手(31)が2四球で1死二、三塁のピンチを招くも、最速160キロの直球とスライダーを巧みに使って上林、板山を2者連続三振に仕留めた。投打がかみ合い、虎の子の1点を守って接戦をものにした。

◆中日が西武に敗れ、リーグ戦勝率5割復帰はならなかった。エース高橋宏斗投手(22)は8回116球を投げ、今季自己ワーストの10被安打も2失点で完投したが、両リーグワーストの6敗目を喫した。

◆中日が西武に敗れ、リーグ戦勝率5割復帰はならなかった。エース高橋宏斗投手(22)は8回116球を投げ、今季自己ワーストの10被安打も2失点で完投したが、両リーグワーストの6敗目となった。高橋宏は「負けるべくして負けた試合かなと。バッター陣に流れを持ってくるのが投手の仕事。それが全くできてない」と7回以外毎回安打を許し、リズムが悪かったことを反省した。完投負けはプロ初。「(完投と言っても)8回なので。前回(7日ロッテ戦)も8回ですし。(9回表に味方が)逆転して9回を抑えることができたらいい投手だと、ちょっとはなると思いますけど、8回の投げきりはあまり評価にならないと思います」と厳しい表情だった。5月2日広島戦で2勝目を挙げて以降、6戦勝ち星なし。「何を投げても今日はイマイチだなっていうのがあったので、そこをしっかり修正できればよかったんですけど」と、苦しいマウンドが続いている。

◆6勝を挙げ、チーム勝ち頭の中日松葉貴大投手(34)が15日西武戦に中6日で先発する。前回登板の8日ロッテ戦でバントを試み、利き手の左手甲に死球を受けていた。この日、試合前練習後に「いろんな方が心配されていると思うので、明日しっかりとした仕事をして、問題なかったんだなと証明できるように、(普段とは)違う意味でも頑張りたい」と力強く話した。調整期間はブルペンでの球数も変わらず「投げるのにもトレーニングにも何も影響がなかったのでいつも通りしっかりやることができた」と振り返った。西武の先発は武内で、左腕対決となる。

◆西武与座海人投手(29)が、今季最長7回途中まで投げ、1失点で2勝目を挙げた。下手投げ右腕は、ストライク先行でテンポ良くゾーンに投げ込み、フライアウトを量産。「初回から押すところは押して、引くところは引いてっていうピッチングはできていた」と味方の先制点を背に、序盤から主導権を握り続けた。1点リードの6回に右越えソロを浴び、7回には安打などで1死一、二塁のピンチを招いて途中降板となったが、救援陣がリードを守って約1カ月ぶりの白星をつかんだ。試合後は交流戦チーム初アーチの長谷川信哉外野手(23)と、金色の大きな鎖に球団マスコットレオのチャームがついた「ビッグチェーンネックレス」を首にかけてお立ち台に登壇。27589人のファンが見守る中、今季全5試合でバッテリーを組んでいる牧野翔矢捕手(24)へ「毎試合(配球を)工夫してくれて、僕もそれにつられていい投球ができています」と感謝を述べた。

◆西武長谷川信哉外野手(23)が、交流戦チーム1号となる左越え4号ソロを放った。1点リードの4回先頭で、中日高橋宏のカットボールを捉えた。初対戦したドラフト1位右腕は、高校時代から知っている同学年のスター。育成出身の長谷川は「同世代の意識もあります。侍ジャパンにも選ばれて、活躍した投手から打てたのは自信にもつながる」と汗をぬぐいながら喜んだ。今季4本目のアーチを放ち、6月時点でこれまでの自己最多に並んだ。プロ5年目のシーズンで、レギュラー定着を狙う23歳は「4本が最多ですけどまだまだだと思うので、もっともっと上を目指してやっていきたい」とすがすがしい表情で話した。

◆交流戦開幕から11試合目にして、西武についにチーム1号本塁打が飛び出した。四回。先頭の長谷川信哉外野手(23)が左翼ポール際に運んだ。「打ったのはカットボール。甘く入ってきたところを積極的に振りにいきました。ホームランになってよかったです」。自身にとっても、5月24日以来の一発となる4号ソロに白い歯がこぼれた。前日13日には、西口監督が「今、一番楽しみなのが誰が交流戦チーム1号を打つか。本当はセデーニョあたりに打ってほしいけど、昨日も全然打球があがってないから。大穴で源田か、(滝沢)夏央かも」と話していた。

◆西武が逃げ切った。一回に内野ゴロの間に先制。四回は長谷川信哉外野手の4号ソロ本塁打リードを広げると、終盤のピンチは救援陣がしのいだ。先発の与座海人投手は七回途中1失点の好投で2勝目(1敗)を挙げた。

◆交流戦白星先行の中日は5月3日以来の勝率5割復帰を目指すもお預けに。5月2日を最後に白星から遠ざかっている先発、高橋宏斗投手(22)も8回2失点と粘ったが6敗目(2勝)を喫した。プロ5年目で初めて上がったベルーナドームのマウンド。本拠地バンテリンドームと比較して傾斜が低い慣れない場所で懸命に腕を振ったがいきなり出ばなをくじかれた。一回、先頭の西川に中前打を許し、続く滝澤はバントで三塁線に転がし内野安打。その後ネビンの遊ゴロの間に先制点を取られた。四回には長谷川に甘く入ったカットボールをうまく捉えられて左翼への4号ソロを浴び2点目を献上。試合後は「負けるべくして負けた。取れるアウトを取れていない。なので勝ちがつかなかった」と反省した。この日、井上一樹監督(53)はリーグトップの25セーブを挙げている松山晋也投手(24)をベンチ入りメンバーから外した。指揮官は「故障とかではない。ベンチにいたら『使え』となるから腹をくくって外した」と説明したが、裏返せばエースがある程度試合を作ることを見越しての算段だったともいえる。ただ三者凡退は七回だけで、三振も五回のネビンから1つ奪っただけ。本調子から程遠い状態でも踏ん張ったことに井上監督は「最後まで投げられたのは収穫」と評した。大混戦の交流戦も中盤を過ぎた。次こそは白星を飾ることができる打線の援護も加わり、チームを活気づけてほしい。(山戸英州)

◆しんちゃんが試合前のセレモニアルピッチに登場するなど、大人気アニメ「クレヨンしんちゃん」とのコラボイベントとして実施された一戦。その中で、西武の今季交流戦チーム1号は〝レオのしんちゃん〟長谷川信哉(しんや)外野手(23)だった。「甘く入ってきたところを積極的に振りにいった」。1-0の四回。先頭で左翼ポール際に運んだ。中日・高橋宏は同じ2002年生まれでドラフト同期生。ただ相手はドラフト1位、自身は育成2位だった。「高校の時から有名な投手だった。同世代の意識はあるし、侍ジャパンで活躍した投手から打てたのは自信につながる」。プロ5年目にしての公式戦初対決で二回の第1打席で右前打も放った。22年7月に支配下選手となり、昨季は31試合で先発1番を務めた。昨秋には個人で動作解析のレクチャーを受け、左腰を支点に回ってしまうことで、バットが遠回りして直球に差し込まれることを発見し、フォーム改造に取り組んできた。キャリアハイのシーズン4号に並び、これで通算10本塁打(今年5月24日は1試合2本塁打)だが、23年5月16日の日本ハム戦(エスコン)でのプロ1号から自身がアーチを放った試合でチームは9戦全勝の強運の持ち主。「今日も守っているとき、『このまま行ってくれたら』と思っていました」と笑った。交流戦開幕11試合目にして初本塁打が飛び出し、球団ワースト記録にもピリオドが打たれた。西口監督は「試合に勝てば、(12球団で唯一、本塁打が)出ないまま終わるのもいいと思っていたけど...。やっぱり一振りで点が入るんだから、見てて楽だね」。野球の華はホームランだゾ、そして〝しんちゃん〟の不敗神話だゾ。(東山貴実)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
731 0.700
(↑0.033)
-
(-)
748
(+4)
24
(-)
6
(+1)
7
(+1)
0.269
(↓0.008)
2.040
(↑0.2)
2
(-)
広島
650 0.545
(↓0.055)
1.5
(↓1)
744
(-)
36
(+5)
5
(-)
13
(+1)
0.262
(↓0.011)
3.150
(↓0.22)
2
(3↑)
ORIX
650 0.545
(↑0.045)
1.5
(-)
730
(+2)
36
(+1)
3
(-)
6
(-)
0.239
(↓0.002)
2.990
(↑0.27)
2
(3↑)
日本ハム
650 0.545
(↑0.045)
1.5
(-)
742
(+5)
33
(-)
9
(+3)
5
(-)
0.268
(↑0.006)
2.840
(↑0.28)
2
(-)
中日
650 0.545
(↓0.055)
1.5
(↓1)
730
(+1)
38
(+2)
6
(+1)
14
(-)
0.240
(↓0.008)
3.510
(↑0.11)
2
(3↑)
西武
650 0.545
(↑0.045)
1.5
(-)
724
(+2)
32
(+1)
1
(+1)
8
(-)
0.234
(↑0.009
2.640
(↑0.16)
7
(3↓)
ロッテ
550 0.500
(↓0.056)
2
(↓1)
830
(-)
34
(+5)
6
(-)
9
(-)
0.215
(↓0.015)
3.340
(↓0.18)
8
(2↑)
楽天
560 0.455
(↑0.055)
2.5
(-)
726
(+5)
36
(+4)
5
(-)
7
(+2)
0.246
(↑0.012)
2.660
(↓0.1)
8
(3↓)
DeNA
560 0.455
(↓0.045)
2.5
(↓1)
730
(-)
32
(+4)
7
(-)
5
(+2)
0.207
(↓0.004)
2.840
(↓0.05)
8
(3↓)
阪神
560 0.455
(↓0.045)
2.5
(↓1)
740
(+4)
28
(+5)
11
(-)
10
(+2)
0.241
(↑0.012)
2.430
(↓0.25)
11
(1↑)
ヤクルト
470 0.364
(↑0.064)
3.5
(-)
727
(+5)
40
(-)
8
(+2)
5
(-)
0.208
(-)
3.540
(↑0.36)
12
(1↓)
巨人
361 0.333
(↓0.042)
3.5
(↓1)
824
(+1)
26
(+2)
4
(-)
5
(+1)
0.207
(-)
2.350
(↑0.18)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
35262 0.574
(↓0.009)
-
(-)
80218
(+4)
149
(+5)
38
(-)
52
(+2)
0.242
(↑0.002)
2.140
(↓0.04)
2
(-)
DeNA
31273 0.534
(↓0.01)
2.5
(-)
82199
(-)
162
(+4)
32
(-)
32
(+2)
0.233
(↓0.001)
2.410
(↓0.01)
3
(-)
広島
30282 0.517
(↓0.009)
3.5
(-)
83194
(-)
170
(+5)
26
(-)
28
(+1)
0.243
(↓0.001)
2.550
(↓0.04)
4
(-)
巨人
31302 0.508
(↓0.009)
4
(-)
80186
(+1)
189
(+2)
41
(-)
28
(+1)
0.237
(↓0.001)
2.650
(↑0.04)
5
(-)
中日
29312 0.483
(↓0.009)
5.5
(-)
81149
(+1)
190
(+2)
29
(+1)
40
(-)
0.221
(↓0.001)
2.880
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
18382 0.321
(↑0.012)
14.5
(↑1)
85147
(+5)
238
(-)
27
(+2)
20
(-)
0.218
(-)
3.650
(↑0.06)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
35252 0.583
(↑0.007)
-
(-)
81217
(+5)
169
(-)
57
(+3)
31
(-)
0.236
(↑0.002)
2.330
(↑0.03)
2
(-)
ORIX
31263 0.544
(↑0.008)
2.5
(-)
83200
(+2)
211
(+1)
38
(-)
30
(-)
0.258
(↓0.001)
3.210
(↑0.05)
3
(-)
西武
33280 0.541
(↑0.008)
2.5
(-)
82170
(+2)
162
(+1)
25
(+1)
43
(-)
0.237
(↑0.001
2.470
(↑0.03)
4
(-)
ソフトバンク
31273 0.534
(↑0.008)
3
(-)
82224
(+4)
183
(-)
36
(+1)
41
(+1)
0.248
(↓0.002)
2.640
(↑0.04)
5
(-)
楽天
28321 0.467
(↑0.009)
7
(-)
82160
(+5)
188
(+4)
24
(-)
61
(+2)
0.238
(↑0.002)
2.860
(↓0.01)
6
(-)
ロッテ
22360 0.379
(↓0.007)
12
(↓1)
85153
(-)
206
(+5)
31
(-)
25
(-)
0.214
(↓0.002)
3.350
(↓0.03)