楽天(☆5対4★)阪神 =交流戦2回戦(2025.06.14)・楽天モバイルパーク宮城=
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阪神
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楽天
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勝利投手:渡辺 翔太(1勝0敗0S)
敗戦投手:岩貞 祐太(2勝1敗0S)
  DAZN
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◆楽天が5時間10分の熱戦を制した。楽天は1-3で迎えた7回裏、村林と浅村の適時打などで3点を奪い逆転する。その後同点を許すも、延長10回に石原の適時打が飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、6番手・渡辺翔が今季初勝利。敗れた阪神は、7番手・岩貞が踏ん張りきれなかった。

◆阪神大竹が名球会スラッガーを警戒した。14日に敵地楽天戦で先発。楽天モバイルパークでの登板は、ソフトバンク時代の22年7月以来、約3年ぶりだ。特に意識する打者はプロ17年目の浅村。今季2000安打を達成したベテランについて「(塁に)出しても、単打というピッチングはしたい。やっぱり長打を打てるので。その辺は警戒というか、攻め方は考えたい」と引き締めた。

◆阪神は今季ワースト5連敗の阻止を狙う。雨天だが屋外で打撃練習などを実施。グラウンドの内野芝生部分に敷かれていたシートをマウンド以外はずしてシートノックも行われた。先発は大竹耕太郎投手(29)。かつて「大雨降太郎」グッズが発売されたほどの雨男がこの日も悪天候の中でマウンドに上がる。今季はここまで2勝1敗、防御率3・00。楽天モバイルパークでの登板はソフトバンク時代の22年7月以来、約3年ぶりとなる。打線はラモン・ヘルナンデス内野手(29)が2試合ぶりにスタメン。豊田寛外野手(28)は今季初でプロ2度目の2試合連続の先発出場となった。

◆平成生まれ初の通算2000安打を達成した楽天浅村栄斗内野手(34)の名球会ブレザー授与式が、阪神戦の試合前に行われた。佐々木主浩氏(57=日刊スポーツ評論家)からブレザーを着させてもらい、阪神藤川球児監督(44)からは花束が贈られた。また、フランクミュラー製のオリジナル時計も贈呈された。 浅村は「本日、試合前の貴重なお時間に、佐々木主浩さんから名球会のブレザーを授与していただき、改めて名球会の一員になったんだと実感がわきました。より一層身が引き締まる思いと、これからも1年でも1日でも長くプレーをし、名球会の一員として1本でも多く安打を積み重ねていきたいと強く思いました」と話した。5月24日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)の初回に山崎から右前適時打を放ち、史上56人目の節目に到達していた。また、今月5日DeNA戦(ヨーク開成山)で成し遂げた通算2000試合出場の連盟表彰も行われた。この日の阪神戦は「3番一塁」でスタメン出場した。

◆阪神豊田寛外野手(28)がプロ入り初の先制打を決めた。0-0の3回2死一、二塁。先発古謝の145キロ直球を振り抜いた。中堅方向へ強く伸びた打球は、そのまま中堅手の頭を越える適時二塁打。走者一掃の先制打となった。「先制のチャンスだったので、積極的に初球から打ちにいこうと考えていました。得点につながってよかったです」豊田は前日に続き、今季4試合目のスタメン起用。前夜も中前打を放っており、貴重なチャンスでまたも結果を出した。

◆阪神大竹耕太郎投手(29)が、遅球もはさみながらの投球で、味方の先制直後に連続三振を奪った。3回表に豊田寛外野手(28)の中越え2点適時二塁打で先制。裏に大竹は先頭の太田を空振り三振に斬ると、続く村林の打席で76キロのスローボールを披露。ボール判定となったが、観客はどよめいた。村林も空振り三振で2者連続三振。小深田は一ゴロに抑えて、味方の先制直後、楽天打線の攻撃を3者凡退で終わらせた。

◆阪神近本光司外野手(30)にヒヤリとする一幕があった。1点リードで迎えた6回の攻撃。2死一、三塁の一塁走者として、2番中野への初球から二盗をしかけた。悠々セーフで2死二、三塁に好機拡大。悠々のセーフとなった。ところが右膝から滑るような、やや危ないスライディングで二塁に到達。立ち上がってからも、しばらく膝を気にする様子を見せていた。この日は試合開始から雨が降り続け、グラウンド上がやや、ぬかるんでいたことも考えられる。その後はプレーを続行し、直後の守備にもついた。

◆阪神大竹耕太郎投手(29)が楽天戦約6年ぶり勝利の権利を得て降板した。5回を4安打1四球3奪三振で1失点の好投だった。4回までは2死一、三塁のピンチを背負った2回以外3者凡退の無失点投球。2点リードの5回は2死一、二塁から村林に中前適時打を浴びて1点を失うも続く小深田を二ゴロに抑えて同点とはさせなかった。試合前時点での対戦成績は通算で防御率1・09だった相手を最少失点で抑えた。勝利投手となればソフトバンク時代の19年5月2日以来2度目の楽天戦での白星。楽天モバイルパークでは初の勝利となる。雨天で投球した雨男の大竹は「チームの連敗をなんとか自分で止めたかったので先制点は与えないと強い気持ちで臨みました。悪天候でコンディションの悪いなかどう投げていくかを考えて投球することができました。球数も多くなってしまい5回で交代となってしまいましたが、あとは中継ぎのみんなに任せて応援します」とコメントした。

◆阪神桐敷拓馬投手(25)が2点差を追いつかれて1死も奪えずに降板した。2点リードの7回に3番手で登板。楽天先頭中島に左二塁打を浴びて、鈴木に四球。無死一、二塁から村林に右前適時打を許して1点差とされた。続く小深田の投犠打では一塁へ送球エラーで無死満塁。浅村に左前適時打で同点とされてマウンドを降りた。その後4番手のネルソンが代打渡辺佳に中犠飛を許して逆転された。前回登板の10日西武戦(ベルーナドーム)では1死のみ奪い4失点で逆転を許し敗戦投手となっていた。

◆阪神投手陣がまたも逆転を許した。3-1で2点リードのまま迎えた7回、3番手桐敷拓馬投手(25)が登板。しかし先頭中島に三塁線を破る二塁打を浴びると、四球、犠打失策で無死満塁。3番浅村を迎え、三遊間を破る適時打でまずは1点を返された。ここで4番手ネルソンにスイッチしたが、代打渡辺に中犠飛を浴び、これが逆転の4点目となった。阪神は前日まで4連敗を喫しており、すべての試合がリードを奪った後の逆転負けとなっていた。

◆阪神藤川球児監督(44)が2人目の捕手に代打を出す勝負手に出た。1点を追う9回1死満塁。一打で同点、逆転の場面。ここで途中出場していた梅野隆太郎捕手(33)に打順が回ったが、同監督は迷わずベンチを出て、代打の切り札・糸原健斗内野手(32)を送った。糸原は四球を選んで、同点に追いついた。ベンチには栄枝裕貴捕手(27)が3番手捕手として残っていた。もし栄枝にアクシデントがあった場合は難しい選択を迫られるが、攻撃的采配を見せた。

◆変則ゲッツーで、一打勝ち越しの大チャンスがついえた。土壇場で同点に追いついた直後の9回1死満塁。押せ押せムードの中、8番小幡の打球は低く鋭いライナーで二塁に飛んだ。楽天の二塁手小深田は、この打球をショートバウンドで捕球。即座に本塁へ投げてまずはフォースアウトを奪った。一塁走者糸原は、目の前で捕球したライナー性の打球に一瞬ストップ。その様子を逃さず、楽天の捕手石原は一塁ではなく二塁へ送球し、タッチアウトに仕留めた。珍しい「4-2-6」の変則併殺で、9回の逆転劇とはならなかった。

◆4-4で阪神にとって今季10度目の延長戦に突入した。ここまでの今季最長は延長12回の末に引き分けとなった4月2日DeNA戦(京セラドーム)の4時間28分。9回終了時点で開始から約4時間40分たっており、すでに最長試合となった。この日は試合開始前から雨天。試合途中に雨が強くなることもあり、たびたびマウンドや打席付近などに土を入れるなどグラウンド整備が行われた。

◆阪神藤川球児監督(44)がサヨナラ負けのピンチでマウンドに向かった。同点直後の9回に漆原大晟投手(28)が登板。先頭の浅村に四球を与えて1死二塁でゴンザレスの打席を迎えた。ゴンザレスに対してカウント1-1としたところで藤川監督が直々にマウンドへ。声をかけた直後の3球目で左邪飛に抑えた。その後2死満塁とするも中島を中飛でサヨナラ負けのピンチを脱出した。

◆楽天がサヨナラ勝ちで阪神戦6連勝を決め、交流戦初の同一カード勝ち越しとなった。2点を追う7回に試合をひっくり返した。無死一、二塁から村林一輝内野手(27)が、この日2本目の適時打を右前にはじき返して1点差。なおも無死満塁から、浅村栄斗内野手(34)が初球を捉え、左前に同点適時打を運んだ。さらに代打渡辺佳明内野手(28)が勝ち越しの中犠飛を放った。しかし、9回に暗転。5番手の加治屋蓮投手(33)が、1死満塁から押し出し四球を与えて同点とされたが、延長10回サヨナラで今季3度目の3連勝を果たした。

◆阪神が5試合連続で逆転負けを喫した。2点リードで迎えた7回に3番手として桐敷拓馬投手(25)をマウンドへ。先頭中島に二塁打を許すと続く代打鈴木に四球を与えた。村林に右前適時打で1失点。続く小深田の投前犠打を悪送球して無死満塁を背負うと浅村に同点左前打を許した。4番手ニック・ネルソン投手(29)にスイッチしたが、代打渡辺佳に勝ち越し犠飛を許した。打線は2試合連続で指名打者でスタメン起用された豊田寛外野手(28)が0-0の3回2死一、二塁でプロ入り初の先制打を決めた。6回2死二、三塁では中野拓夢内野手(28)が2番手今野から適時内安打を放ち、1点を加点した。先発した大竹耕太郎投手(29)は、得意の遅球をはさみながら5回4安打1失点と粘投。6回からはリリーフ陣にマウンドを譲ったが、中継ぎ陣がリードを守り切れなかった。チームは負のスパイラルが抜け出せず、今季最多のワーストタイ5連敗。阪神の5試合連続逆転負けは76年8月1日広島戦~6日中日戦にかけての5試合連続以来、49年ぶり。貯金も1桁「9」まで減らすことになった。阪神が10日西武戦から5試合続けて逆転負け。阪神の5試合連続逆転負けは76年8月1日巨人戦~6日中日戦以来、49年ぶり2度目の球団ワースト記録だ。同年は首位に立っていた7月下旬から5戦連続逆転負けを含む9連敗。首位を明け渡した巨人を上回ることができず、最終的に2差の2位に終わった。また、交流戦前の阪神は52試合でリリーフ投手の防御率が1・68だったが、交流戦のリリーフ防御率は3・82へダウン。自慢のリリーフ陣が打たれるケースが増えた結果、交流戦前は2点差以上の逆転負けが3度(2点差2度、3点差1度)しかなかったのに、この5試合で4度も2点リードをひっくり返された。

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◆阪神が5試合連続で逆転負けを喫した。チームは負のスパイラルが抜け出せず、今季ワーストタイ5連敗。阪神の5試合連続逆転負けは76年8月1日広島戦~6日中日戦にかけての5試合連続以来、49年ぶり。貯金も1桁「9」まで減らすことになった。阪神が10日西武戦から5試合続けて逆転負け。阪神の5試合連続逆転負けは76年8月1日巨人戦~6日中日戦以来、49年ぶり2度目の球団ワースト記録だ。同年は首位に立っていた7月下旬から5戦連続逆転負けを含む9連敗。首位を明け渡した巨人を上回ることができず、最終的に2差の2位に終わった。また、交流戦前の阪神は52試合でリリーフ投手の防御率が1・68だったが、交流戦のリリーフ防御率は3・82へダウン。自慢のリリーフ陣が打たれるケースが増えた結果、交流戦前は2点差以上の逆転負けが3度(2点差2度、3点差1度)しかなかったのに、この5試合で4度も2点リードをひっくり返された。

◆阪神は延長10回サヨナラ負けを喫し、泥沼の5連敗となった。最後は7番手の岩貞祐太投手(33)が2死走者なしから2連打で一、二塁とされ、石原彪捕手(26)に左前打を打たれた。左翼手の森下翔太外野手(24)は詰まり気味のハーフライナーに対して全力で前進し、ノーバウンドでつかみにいった。しかし届かず、捕球が難しいハーフバウンドとなり、後逸した。ワンバウンドでつかめていたとしても生還を阻止できていたかは微妙。石原の記録はサヨナラ安打となった。森下は「見ての通りです」と言葉少なに引き揚げた。

◆阪神は延長10回サヨナラ負けで5連敗を喫した。「3番手捕手」で出場した阪神栄枝裕貴捕手(27)は楽天の攻撃を食い止められなかった。4-4の9回は制球に苦しむ漆原大晟投手(28)を必死にリード。3四球で2死満塁にされながらホームは死守した。だが、延長10回2死走者なしから3連打を許して、痛恨のサヨナラの幕切れとなった。栄枝の出場は1日の広島戦以来、今季4試合目(先発1試合)。極端に出番が限られる「3番手捕手」の位置づけで、開幕からベンチに入っている。この試合は先発した坂本誠志郎(31)が8回に代走を出され、代わって梅野隆太郎(33)が途中出場。その梅野も1点を追う9回1死満塁の大チャンスで代打の切り札・糸原健斗内野手(32)と交代していた。糸原は四球を選び、土壇場で同点。攻めの采配を繰り返した結果、栄枝に出番が回ってきた。ベンチに残っていた野手は内野専門の木浪聖也内野手(30)と内外野を守れる高寺望夢内野手(22)だけ。かりに栄枝にアクシデントがあった場合は厳しい状況だった。

◆阪神6連敗阻止へルーキー伊原陵人投手(24)が自身2試合目の交流戦に臨む。15日楽天戦(楽天モバイルパーク)に先発。自身5連勝となる今季6勝目へ雨天の屋外でのキャッチボールなどで調整した。連敗中の状況は「気にせずに」と平常心。相手打線はチェック済みで「粘り強くファウルを打ったり簡単にアウトにならない感じ。そこが一番でチーム的には足を絡めたり小技が多い。そこが注意するところだと思う」と引き締めた。

◆元阪神ファンの楽天石原彪捕手(26)が、今季最長5時間10分の激闘に終止符を打った。同点の延長10回2死一、二塁。阪神岩貞の内角スライダーをはじき返し、今季初安打がプロ初のサヨナラ打となった。「もう初めてなんで。今年初のヒットやったんで、ほんまにうれしいっていう感じですね」。桧山進次郎氏の大ファンだった背番号70が、阪神戦6連勝と交流戦初の同一カード勝ち越しに導いた。

◆元虎党の楽天石原彪捕手(26)が、今季最長5時間10分の激闘に終止符を打った。今季初安打&プロ初のサヨナラ打で阪神撃破に導いた。延長10回2死一、二塁、カウント1-1から阪神岩貞の内角スライダーを左前にはじき返した。「打った瞬間、雨降っていて、マジで捕られると思ったが、落ちてくれて良かったなというのが一番です」。今季13打席目で放った初安打が殊勲打。背番号70は雨の中、チームメートからウオーターシャワーを浴びた。8回の守備から途中出場した。1点リードの9回に押し出し四球で同点に追いつかれたが、1死満塁から二-捕-遊の併殺打を完成させるなど守備でも貢献した。しびれる試合を締めたが「いや、もう(前の打者の)黒川、ホームラン打てと思って、もうちょっと守備のね、ピンチ、ピンチやったんで、守備優先、守備優先と思いながら、(9回の好機で)中島が決めてくれって思いながら、なんか僕に回ってきて、マジかと思って(打席に)入った感じです」と振り返った。少年時代は甲子園の右翼席で観戦するほど熱狂的な阪神ファンで、桧山進次郎氏(55=日刊スポーツ評論家)、金本知憲氏(57)らを推していたという。阪神との対戦に「マジでわくわくしてたっすね。チャンステーマ。ピッチャーが投げる時とかは集中してますけど、タイムとか、バッターが入ってくる時とかは、すごいなっていう感じになりましたね」と笑った。チームは阪神戦6連勝で、今季交流戦初のカード勝ち越しとなった。

◆阪神は今季NPB初の5時間越えゲームで延長10回にサヨナラ負けを喫し5連敗となった。4-4の10回に7番手で岩貞祐太投手(33)が登板。2死走者なしから2連打で一、二塁のピンチを招き、石原彪捕手(26)に左前へのサヨナラ打を浴びた。岩貞は「こんだけ長い試合で敗戦につながる投球をしてしまって申し訳ないです」。雨が強く降る中での登板でマウンド等のコンディションも悪く、そのことについても問われたが「本当に申し訳ないです」と再度謝罪を口にするのみだった。試合時間は5時間10分だった。

◆阪神漆原大晟投手(28)が雨中のマウンドで制球を乱しながらサヨナラ危機をしのいだ。4-4の9回に登板。3四球で2死満塁とされたが、中島を中飛に。1死二塁、打者ゴンザレスのカウント1-1では藤川監督から直接「どんどん勝負を」と激励を受けた。「結果0点でよかったけど、自分で苦しめている部分があった。時間はかかりましたが何とか抑えられてよかった」と反省も交えて振り返った。▽阪神坂本(バットで貢献するも、7回に組んだ桐敷が3失点して逆転許す)「悔しいですね」

◆左翼で17試合連続出場の阪神森下翔太外野手(24)が悔しい幕切れを迎えた。延長10回2死一、二塁。雨が降る中、石原の詰まったハーフライナーに全力で前進。ダイレクトでつかみにいったが届かず、中途半端なバウンドになって後逸した。攻めた結果だったが、つかめていればサヨナラを阻止できた可能性も残った。この回先頭の飛球は好捕していた森下は「見ての通りです」と言葉少なに引き揚げた。

◆阪神大竹耕太郎投手(29)が得意の楽天相手に好投した。4回までは2回以外3者凡退の無失点投球。2点リードの5回は村林に中前適時打を浴びるも続く小深田を二ゴロで同点は阻止。5回1失点で移籍前から合わせ対戦成績は防御率1・21となった。5回での降板に「任せてもらえるようにしていきたい」と振り返った。同戦ではソフトバンク時代の19年5月2日以来2度目、楽天モバイルパークでは初の白星は逃した。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、名球会ブレザーに恥じない活躍を見せた。狙い通りに仕留めた。2-3の7回無死満塁、阪神桐敷の初球フォークを捉えた。「打てるものだけ積極的にいこうと。満塁だったので、気持ち的には思い切りいきました」と左前にはじき返す同点適時打。「自分のイメージしていたボールが来た。いいところに飛んでくれて良かったなって感じです」。6回にも左前打を放ち、4打数2安打1打点で貢献した。延長10回に及ぶ熱戦に終止符を打ったのは、浅村の自主トレに参加している石原彪捕手(26)だった。浅村は「まあ、まだ1本なんで。まだまだ、全然まだまだです」とハッパをかけた。浅村は5月24日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)で平成生まれ初の通算2000安打を達成。この日の試合前には名球会ブレザー授与式が行われ、佐々木主浩氏(57=日刊スポーツ評論家)からブレザーを贈られた。「不思議な感覚でした。うれしいという気持ちはあんまりないですね。それよりもなんか、光栄なことだなとは思ってました」と振り返った。チームは3連勝で交流戦初のカード勝ち越しを決め、阪神戦は6連勝と相性の良さを発揮した。

◆阪神が49年ぶりとなる球団ワーストタイの5試合連続逆転負けを喫した。「日本生命セ・パ交流戦」の楽天戦は3回に2点を先制したが雨中のシーソーゲームに突入。4-4の延長10回に7番手岩貞祐太投手(33)が3連打を浴びて今季最長5時間10分は痛恨のサヨナラ負けに終わった。一時は最多14まで膨らんだ貯金も今季最多の5連敗で9まで減少。負のスパイラルから抜け出せない。降り続く雨の中での5時間10分。今季10度目の延長戦で、12球団最長のロングゲームには徒労感だけが残った。4-4の延長10回。7番手でマウンドに送った岩貞がつかまった。2死から小深田、黒川に連打を浴びると、石原にカウント1-1からの3球目スライダーをレフト前に運ばれた。「こんだけ長い試合で、敗戦につながる投球をしてしまって、本当申し訳ないです」。通算286試合の修羅場をくぐったベテラン左腕は、責任を背負い込んだ。雨にぬれながらスタンドから応援を続けた虎党も一時は歓喜した。3回に豊田がプロ入り初の2点適時先制打で連敗脱出への扉を開けた。先発大竹も5回1失点でゲームメーク。交流戦まで、救援防御率1点台を誇ったブルペン陣が0を並べられなかった。2点リードの7回に3番手を託した桐敷が誤算だった。10日西武戦(ベルーナドーム)で逆転を許す4失点KOからの雪辱マウンドでまた炎上した。無死一、二塁から村林に適時打を浴び、さらに投ゴロでの悪送球で犠打エラーで満塁を背負うと浅村に同点打を許し降板。直後に4番手ネルソンが勝ち越し犠飛を許した。「言い訳できない。自分がまたやってしまったので、切り替えて頑張るしかない」。2戦連続KOの昨季最優秀中継ぎ左腕は声を振り絞った。藤川監督は9回6番手漆原のピンチには、ジャンパーを着たまま自らマウンドに向かい、ゲキを入れた。それでも勝利の女神はほほ笑まなかった。10日西武戦(ベルーナドーム)から5試合連続の逆転負け。76年以来、49年ぶりの球団ワーストタイで、逆転負けは両リーグワーストの13試合まで増えた。今季負け数の半分が逆転負けだ。試合後の指揮官は20秒で会見を終えた。「明日ですね。とにかくしっかり。ファンの方もしっかり応援してくれている中で選手たちも必死にやっていますから。明日、しっかりみんなで頑張ると。それに尽きます」。この日、戦いの地・東北が梅雨入りした。湿りきったムードに包まれた負のスパイラルから早く抜け出したい。【伊東大介】

◆阪神が楽天にサヨナラ負けし、交流戦5連敗を喫した。交流戦は5勝6敗で8位タイと苦しむ。5試合連続の逆転負けと重苦しさも漂うが、2位DeNAとのゲーム差に目を移せば、交流戦開始前とは変わらず、2・5ゲーム差をキープする。交流戦前から2位だったDeNAも交流戦は阪神と同じ5勝6敗で、3位だった巨人は3勝6敗1分けで交流戦最下位に沈み、阪神との差が1ゲーム拡大した。交流戦前は4位だった広島は交流戦6勝5敗で、巨人と入れ替わり、リーグ3位に浮上。首位阪神との差は3・5ゲームとする。今季の交流戦の通算成績は14日終了時点で、パ・リーグが35勝、セ・リーグが29勝でパが6勝上回る。(1引き分け)阪神、DeNA、巨人ともに波に乗りきれず、現状ではリーグ順位に大きな変動はなく、巨人は残り8試合、DeNA、阪神は残り7試合の交流戦に臨む。14日のその他の試合結果西武2-1中日ロッテ0-5ヤクルト日本ハム5-0広島ソフトバンク4-0DeNAオリックス2-1巨人

◆すべて逆転で4連敗中と苦しむ阪神は連敗ストップをかけて、大竹耕太郎投手(29)が先発する。今季2勝1敗で自身の交流戦初勝利で負の流れを断ち切れるか。13日の1回戦では相手を上回る11安打を放ちながらもあと一本が出せなかった打線ではラモン・ヘルナンデス内野手(29)が「6番・三塁」で先発起用となった。

◆阪神は豊田寛外野手(28)の2点二塁打で先制に成功した。再三チャンスを作りながらもホームが遠かった中で三回。2死から大山、ヘルナンデスの連打で再び好機を作ると、打席には「7番・DH」で2戦連続のスタメン起用となった豊田。初球の直球をとらえ、中堅の頭を越えてフェンスに到達する二塁打で2人の走者を生還させた。豊田はこれで打率・350にまで上昇。起用に応えた背番号61が、連敗脱出に向けて先陣を切った。

◆阪神先発の大竹耕太郎投手(29)が楽天・村林に適時打を浴びて1点差に詰め寄られた。2-0の五回、1死から辰己、中島に連打を許して一、三塁のピンチを招いた。9番・太田は三ゴロに打ち取るも、2死一、二塁から1番・村林に中前適時打を浴びて1点差に。それでも続く小深田はニゴロに仕留めて、最少失点で切り抜けた。大竹は五回までで4安打1失点と好投を見せている。

◆先発した阪神・大竹耕太郎投手(29)は5回4安打1失点、88球を投げて降板した。連敗ストップへ、一回を三者凡退に抑える好スタートを切ると、二回、得点圏に走者を背負うも無失点。三、四回は再び三者凡退に抑えた。五回に3本の安打を浴びて1点差に詰め寄られたが、最少失点で切り抜け、3勝目の権利を持って降板した。

◆阪神が中野拓夢内野手(28)の適時打で追加点を奪った。1点を返されて1―2となった直後の六回。1死から坂本の四球と近本の左前打などで2死一、三塁を作ったところで、楽天は先発・古謝から今野にスイッチ。近本の盗塁で二、三塁となって3球目、中野が直球にコンタクトした。強い打球は投手のグラブをはじき、三塁手の前へ。一発で一塁に送球するも中野の足が勝り、貴重な適時内野安打で1点を追加。取られた次の攻撃ですかさず取り返し、3―1とリードを広げた。

◆2番手で登板した阪神・湯浅京己投手(25)は一打同点のピンチを招いたが、無失点で切り抜けた。11日の西武戦(ベルーナ)で3失点を喫して以来の登板。3-1の六回にマウンドに上がり、先頭・浅村の安打とD1位・宗山(明大)の二塁打で2死二、三塁と得点圏に走者を背負った。それでも辰己を150キロの直球でニゴロに打ち取り、無失点。今季10ホールド目を挙げた。

◆阪神はリードして迎えた七回に一挙3失点で逆転を許した。3-1とリードして迎えた七回、マウンドには3番手の桐敷が上がった。しかし先頭の中島に二塁打を浴び、代打・鈴木にも死球を許す。無死一、二塁となって村林に右前適時打を打たれ、3―2と1点差に。なおも無死一、二塁から小深田のバントを一塁へ悪送球して満塁とピンチを広げると、浅村に初球を打たれて左前適時打で同点とされた。ここで藤川監督が動いてネルソンにスイッチ。桐敷はアウトを一つも奪えずに降板となり、10日の西武戦で4失点して黒星を喫してから、2試合連続の複数失点となってしまった。さらにネルソンは代打・渡辺佳を打ち取った当たりの浅い中飛としたが、タッチアップのスタートを切った三塁走者・村林の生還を許し、一挙3失点で3-4と逆転とされた。4戦連続逆転負け中の虎にとって、悪夢の七回となった。

◆阪神が逆転された直後に下位打線で好機を作るも、上位が生かし切ることができなかった。3-4の八回、1死から坂本が四球を選んで出塁すると、続く小幡が左前打でつないで一、二塁と好機を演出。しかし近本が左飛に倒れて2アウト。中野が左前打で満塁としたが、森下が空振り三振に倒れた。連敗ストップへ、最終回の攻撃に望みを懸ける。

◆負けたら5連敗の阪神が土壇場で同点に追いついた。三回に豊田の2点タイムリーで先制したが、3-1で迎えた七回に登板した桐敷が1死も奪えず3失点。10日の西武戦(ベルーナD)に続き、逆転を許した。そして3―4の九回。先頭の佐藤輝が右前打、大山が四球で出塁すると、熊谷の犠打が野選のミスを誘い、満塁。1死の後、代打で登場した糸原が押し出し四球を選び、同点に追いついた。なおも1死満塁のチャンスだったが、小幡がニゴロ併殺で逆転とはならなかった。

◆阪神がサヨナラ負けで5連敗となった。三回2死から大山、ヘルナンデスの連打で再び好機を作ると、「7番・DH」で2戦連続スタメンの豊田寛が中越え二塁打を放ち、2点を先制した。先発した大竹は5回4安打1失点だったが、3-1で迎えた七回に登板した桐敷が1死も奪えず3失点。10日の西武戦(ベルーナD)に続き、背信投球となった。3―4で迎えた土壇場九回。先頭の佐藤輝が右前打、大山が四球で出塁すると、熊谷の犠打が野選のミスを誘い、満塁。1死の後、代打で登場した糸原が押し出し四球を選び、同点に追いついた。なおも1死満塁のチャンスだったが、小幡がニゴロ併殺で逆転とはならなかった。最後は延長十回から登板した岩貞が捕まった。2死走者なしから連打を浴び、一、二塁。石原に左前打を打たれ、サヨナラ負けとなった。

◆楽天が今季4度目のサヨナラ勝ちで3連勝を飾った。4―4の延長十回2死一、二塁から石原が左前に殊勲打を運んだ。6番手の渡辺翔が今季初勝利。阪神は今季ワーストの5連敗。九回に追い付いたが、7番手の岩貞が打たれた。

◆阪神が今季3度目のサヨナラ負けで、今季初の5連敗を喫した。延長十回に登板した岩貞祐太投手(33)が2死からの連打後に石原彪捕手(26)に左前打を許した。九回1死満塁で代打糸原健斗内野手(32)が四球を選んで追いついたが、勝ち越せなかった。三回に豊田寛外野手(27)の二塁打で2点を先取。六回には中野拓夢内野手(28)の内野安打で3点目を挙げたが、2点リードの七回、桐敷拓馬投手(25)が1死も奪えず、3点を失った。両軍合わせて28安打の乱戦で試合時間5時間10分は両リーグ最長。チームは1976年8月1ー6日以来、49年ぶりの5試合連続逆転負け。2カード連続負け越しで5月31日以来の貯金1桁。両リーグワーストの13度目の逆転敗戦となった藤川球児監督(44)の試合後の対応はわずかだった(成績=35勝26敗2分、観衆=2万5739人)。ーー悪条件の中で最大限の粘り「明日ですね。とにかくしっかり。ファンの方もしっかり応援してくれている中で選手たちも必死にやっていますから。明日、しっかりみんなで頑張ると。それに尽きます」5連敗の歩みはこちら6・13●楽天2-36・12●西武1-46・11●西武3×―26・10●西武2-4

◆阪神・森下翔太外野手(24)は一回に4試合連続安打となる中前打を放ったが、その後の5打席では無安打で3三振。3―4の八回2死満塁では西口から空振り三振を喫し、悔しさをあらわにした。延長十回2死一、二塁の守備では、石原が放った左前打にチャージして勝負をかけるも、グラブに収めきれずにサヨナラ負け。「見ての通りです」と肩を落とし、球場を引き揚げた。

◆阪神・中野拓夢内野手(28)は2023年6月29日の中日戦(甲子園)以来の4安打で奮闘。「勝てなかったのが一番なんで。何とかチームが勝てるようなバッティングをしたいなと思います」と悔しさをにじませた。2―1の六回2死二、三塁では投手強襲への内野安打で貴重な追加点を挙げた。選手会長は「切り替えないとすぐ試合はくる。引きずっていてもしようがないですし、チーム一丸となって戦うしかない」と前を向いた。

◆阪神・佐藤輝明内野手(26)は1点を追う九回の先頭で右前打を放ち、一時同点となるホームを踏んだ。延長十回には右翼の守備でスライディングキャッチするなど、最後までファイティングポーズを崩さなかった主砲。「(安打は)よかったです。あしたは勝てるように頑張ります」と連敗ストップを誓った。

◆先発の阪神・大竹耕太郎投手(29)は5回4安打1失点にまとめた。今季3勝目、阪神移籍後の交流戦初白星の権利を持って降板したが、救援陣が逆転を許して消滅。連敗中はブルペンが苦しい状況ながら、雨中のマウンドで88球を要して交代となったことに「そこは決めるのは自分じゃないので。ただ、やっぱりそこで任せてもらえるようにしていきたいな、というのはあります」と課題を口にした。

◆4-4の九回に6番手で登板した阪神・漆原大晟投手(28)は3四球で2死満塁を招いたが、3安打の中島を中飛に打ち取った。「結果がゼロで終われたのはよかったとは思いますけど、過程で自分で苦しめているので改善する部分はある」と反省。1死二塁でカウント1-1となったところで藤川監督がマウンドへ駆け寄る場面もあった。「『どんどん勝負していくように』と言われたので、僕もそのつもりで投げました」と振り返り、11試合連続無失点とした。

◆たやられた...。阪神は楽天に4―5で延長十回サヨナラ負けを喫し、今季ワーストの5連敗となった。2点リードの七回に桐敷拓馬投手(25)が3失点するなど、自慢の救援陣がまたも崩壊。球団では、1976年以来、49年ぶりの5試合連続逆転負けの屈辱だ。藤川球児監督(44)は切り替えを強調したが、負のスパイラルに陥っている。仙台に降り注いだ大粒の雨が虎党の?をぬらす。5時間10分の激闘は目を覆いたくなる幕切れ。悪夢は終わらなかった。自慢の中継ぎ陣がまたも屈し、藤川監督は短い言葉を絞り出すしかなかった。「あしたですね。とにかくしっかり。ファンの方も応援してくれている中で、選手たちも必死にやっていますから」4-4で迎えた延長十回。7番手・岩貞が2死から連打で一、二塁のピンチを背負うと、最後は途中出場の石原に左前に運ばれる。果敢に前へ出た左翼手・森下のグラブをはじいた白球は芝を転々とした。今季最長となる5時間超の一戦に、藤川監督は今季最短の20秒で試合後の囲み取材を切り上げた。それだけ、ダメージの残る1敗となった。岩貞は「これだけ長い試合で敗戦につながる投球をしてしまって申し訳ない。本当に申し訳ないです」と敗戦の責を負ったが、振り返るべきポイントは他にもあった。先発の大竹は1失点ながら五回で降板。2点リードで六回から継投に入ったが、いまの虎中継ぎ陣には不穏な空気が漂う。それは最悪の形で現実となった。七回にマウンドに送り出したのは、10日の西武戦(ベルーナ)で4失点を喫して敗戦投手となった桐敷。それ以来のマウンドに復活の希望を託したが、願いは無情にも散った。無死一、二塁のピンチを背負うと、村林に右前適時打を浴びて1点差。続く小深田は犠打に自身の悪送球が絡んで満塁。浅村に同点打を許し、1死も奪うことなくマウンドを降りた。「自分がまたやってしまった。切り替えて頑張るしかない」4月中旬から15試合連続無失点と、ブルペン陣を支えてきた鉄腕に見え隠れする不安定要素。絶対的セットアッパーの石井の負傷離脱で生じた中継ぎ陣の亀裂は、埋まるどころか広がっている。桐敷が崩れた10日の一戦から、チームは今季最長の5連敗。さらに球団としては1976年以来、49年ぶりとなる5試合連続の逆転負けで、負の連鎖が止まらない。

◆驚異の得点圏打率8割男だ。ライナー性の打球は、中堅手・辰己の頭上を越えた。「7番・DH」で先発した阪神・豊田寛外野手(28)が、三回に先制の2点二塁打。虎ベンチを鼓舞した。「先制のチャンスだったので、積極的に初球から打ちにいこうと考えていました。得点につながってよかった」0-0の三回2死から大山、ヘルナンデス(前メキシカンリーグ)の連打で一、二塁。左腕・古謝が投じた外角低めの145キロを捉えた。13日に続く2試合連続のスタメン起用にバットで応えると、二塁ベース上で両手を挙げてガッツポーズだ。5月21日に今季初昇格し、30日の広島戦(マツダ)でプロ4年目にして初打点をマークした。代打で結果を残した28歳は「チャンスがあればスタメンで出たい」と、パ・リーグの本拠地でDH制が採用される交流戦に不退転の決意で臨んでいる。その根底にあるのは「今年駄目なら野球人生は終わってしまう」という覚悟だ。ファームで指導を受けていた北川2軍打撃チーフコーチからは技術指導だけでなく「結果ばかり気にして一喜一憂しては駄目。打っても反省、凡打に終わっても反省すること」という金言を授かった。だから、3-4の九回無死満塁で昨年までの同僚、加冶屋の前にバットが空を切った場面を反省した。「ほんとにそれ(三回)以降の打席で打てなかったのが悔しい。ああいうところでなんかできるバッターにならなければいけない」。今季5度目の得点圏(5打数4安打、3打点)に走者を置いた場面で初めて快音を響かせられず、肩を落とした。2023年12月に結婚を発表。昨年、娘が誕生した。きょう15日は父の日。これまで心配をかけっぱなしだった横浜市に住む父・昌史さんへの〝前祝いタイムリー〟に「(今後も)しっかり元気にやっているところが見せられたら。また明日からしっかり練習をやっていきたい」と力を込めた。藤川虎は今季ワーストの5連敗となったが、うつむいてはいられない。ひたむきなバットマンがチームの危機を救う。(三木建次)

◆連敗脱出の命運は、ルーキー左腕に託された。15日の楽天戦に先発するドラフト1位の伊原(NTT西日本)が流れを断ち切り、再び浮上する原動力となる。「(チームの連敗は、自分の投球には)別にそんなに関係ないかなと。そこは気にせずに」キャッチボールなどで調整を終えると、目の前の試合に向けて集中力を研ぎ澄ませた。4月20日の広島戦(甲子園)で初先発のマウンドに上がったときも、連敗を「2」で止めてプロ初勝利をマーク。以降、左腕は8週連続で日曜日の男を守り続けている。その間に勝ち星を積み上げ、村上(7勝)に次ぎ、才木と並ぶチーム2位の5勝をマーク。その左腕には、先発ローテーションの一角としての期待が懸かっている。「あまりパ・リーグだとかは意識せず、相手の流れにのみ込まれずに、自分のペースに持ってこられたら、いつも通り野手が打ってくれると思う。自分のリズムを心掛けていきたい」対する楽天は両リーグトップの61盗塁を記録。小技も絡めて1点を奪いにくるが「そこは警戒しながらも、まずは打者と対戦することを心掛けたい」。DH制が採用される中で投球に集中し、守備から打撃に流れを呼び込む。常に目指すべき姿として「負けない投手」を口にしてきた。ここまで14試合に登板して5勝1敗、防御率は規定投球回未達ながら0・99を誇る。5月11日の中日戦(甲子園)から4連勝中と勢いに乗る〝ミスターサンデー〟が、藤川虎の救世主となる。(萩原翔)

◆う~ん、う~ん、5日連続逆転負けの魔夢にうなされている...。しかも、本日は最もタチの悪い、雨でビショぬれ、5時間超えのサヨナラ負けだってんだから、始末が悪い! よっしゃ決めた! この悪い夢に幕を下ろすべく、俺、明日ペットショップで夢を食うといわれるバクを手に入れたるわ!(ペットショップにいるかな?)延長十回、2死走者なしからベテランの岩貞は3連打を浴びるなよ!! てか、投打が全くかみ合ってないんだから、今の阪神は不快指数120%野球なのだ!!九回1死満塁で、2人目の捕手梅野に代打糸原を送った、藤川監督の攻め続ける『火の玉采配』に猛虎ナインは応えてくれよー!! 捕手は残り栄枝のみ! 最大十二回まで考えて、もしその間に負傷退場でもしたら...。およそ半世紀前の1977年、川崎球場で大洋相手に捕手の田淵と片岡が負傷し、もう一人の大島は代打で出場済み。そのピンチに外野手の池辺巌がマスクを被った虎の伝説の試合が頭をよぎったのだ。それも承知で勝ちに行く監督の執念が分からないのなら、俺のバクが虎ナインの楽しい夢をバクバク食ってやるでェ~!!

◆楽天モバイルパークで取材しているビヤ樽ことトラ番・三木建次は、試合前からよだれが止まらなかった(朝から汚くてスミマセン)。「夜ご飯は何を食べようか、ずっと考えているんや。昨日は仕事が終わるのが遅かったから、食べに行けなかった。きょうはデーゲームやから、早く終わらせて国分町(仙台を代表する歓楽街)に繰り出すつもりや」前日13日、ビヤ樽は大阪から空路で仙台入り。そのままナイターを取材した。普段は元気だけ!?が取りえだが、気持ちとは裏腹に「さすがに移動ゲームで疲れていた」と還暦を過ぎた体は正直。翌日はデーゲームの取材が控えていたこともあって、おとなしくホテルに帰ってすぐに寝たという。自称グルメ記者だけに、遠征先の食事にはうるさい。特に、パ・リーグの本拠地を訪れる機会は、日本シリーズを除けば交流戦での2年に1度だけ。当然、仙台に来たら東北のうまいものを食べずには帰れないのだ。「もちろん、ちゃんと取材はするで。夜のことを考えたら頑張れるわ」。そんな食いしん坊のビヤ樽だが、ベテランならではの視点で試合を見ていた。「パ・リーグといえば、昔は強打者が目立っていたけど、今は若手のいいピッチャーが多いと感じるわ。普段は対戦しないからわからなかったけど、交流戦は新たな発見があるわ」阪神の投手陣は12球団随一の安定感を誇るが、ビヤ樽は楽天モバイルパークの記者席から相手投手陣の勢いのある投球に目を細めていた。「僕のイチオシは、楽天なら渡辺翔太やな。速くて重そうな球を投げていたわ。そういえば、アイドルグループにも同じような名前の人がいたよな」

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
731 0.700
(↑0.033)
-
(-)
748
(+4)
24
(-)
6
(+1)
7
(+1)
0.269
(↓0.008)
2.040
(↑0.2)
2
(-)
広島
650 0.545
(↓0.055)
1.5
(↓1)
744
(-)
36
(+5)
5
(-)
13
(+1)
0.262
(↓0.011)
3.150
(↓0.22)
2
(3↑)
ORIX
650 0.545
(↑0.045)
1.5
(-)
730
(+2)
36
(+1)
3
(-)
6
(-)
0.239
(↓0.002)
2.990
(↑0.27)
2
(3↑)
日本ハム
650 0.545
(↑0.045)
1.5
(-)
742
(+5)
33
(-)
9
(+3)
5
(-)
0.268
(↑0.006)
2.840
(↑0.28)
2
(-)
中日
650 0.545
(↓0.055)
1.5
(↓1)
730
(+1)
38
(+2)
6
(+1)
14
(-)
0.240
(↓0.008)
3.510
(↑0.11)
2
(3↑)
西武
650 0.545
(↑0.045)
1.5
(-)
724
(+2)
32
(+1)
1
(+1)
8
(-)
0.234
(↑0.009)
2.640
(↑0.16)
7
(3↓)
ロッテ
550 0.500
(↓0.056)
2
(↓1)
830
(-)
34
(+5)
6
(-)
9
(-)
0.215
(↓0.015)
3.340
(↓0.18)
8
(2↑)
楽天
560 0.455
(↑0.055)
2.5
(-)
726
(+5)
36
(+4)
5
(-)
7
(+2)
0.246
(↑0.012
2.660
(↓0.1)
8
(3↓)
DeNA
560 0.455
(↓0.045)
2.5
(↓1)
730
(-)
32
(+4)
7
(-)
5
(+2)
0.207
(↓0.004)
2.840
(↓0.05)
8
(3↓)
阪神
560 0.455
(↓0.045)
2.5
(↓1)
740
(+4)
28
(+5)
11
(-)
10
(+2)
0.241
(↑0.012
2.430
(↓0.25)
11
(1↑)
ヤクルト
470 0.364
(↑0.064)
3.5
(-)
727
(+5)
40
(-)
8
(+2)
5
(-)
0.208
(-)
3.540
(↑0.36)
12
(1↓)
巨人
361 0.333
(↓0.042)
3.5
(↓1)
824
(+1)
26
(+2)
4
(-)
5
(+1)
0.207
(-)
2.350
(↑0.18)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
35262 0.574
(↓0.009)
-
(-)
80218
(+4)
149
(+5)
38
(-)
52
(+2)
0.242
(↑0.002
2.140
(↓0.04)
2
(-)
DeNA
31273 0.534
(↓0.01)
2.5
(-)
82199
(-)
162
(+4)
32
(-)
32
(+2)
0.233
(↓0.001)
2.410
(↓0.01)
3
(-)
広島
30282 0.517
(↓0.009)
3.5
(-)
83194
(-)
170
(+5)
26
(-)
28
(+1)
0.243
(↓0.001)
2.550
(↓0.04)
4
(-)
巨人
31302 0.508
(↓0.009)
4
(-)
80186
(+1)
189
(+2)
41
(-)
28
(+1)
0.237
(↓0.001)
2.650
(↑0.04)
5
(-)
中日
29312 0.483
(↓0.009)
5.5
(-)
81149
(+1)
190
(+2)
29
(+1)
40
(-)
0.221
(↓0.001)
2.880
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
18382 0.321
(↑0.012)
14.5
(↑1)
85147
(+5)
238
(-)
27
(+2)
20
(-)
0.218
(-)
3.650
(↑0.06)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
35252 0.583
(↑0.007)
-
(-)
81217
(+5)
169
(-)
57
(+3)
31
(-)
0.236
(↑0.002)
2.330
(↑0.03)
2
(-)
ORIX
31263 0.544
(↑0.008)
2.5
(-)
83200
(+2)
211
(+1)
38
(-)
30
(-)
0.258
(↓0.001)
3.210
(↑0.05)
3
(-)
西武
33280 0.541
(↑0.008)
2.5
(-)
82170
(+2)
162
(+1)
25
(+1)
43
(-)
0.237
(↑0.001)
2.470
(↑0.03)
4
(-)
ソフトバンク
31273 0.534
(↑0.008)
3
(-)
82224
(+4)
183
(-)
36
(+1)
41
(+1)
0.248
(↓0.002)
2.640
(↑0.04)
5
(-)
楽天
28321 0.467
(↑0.009)
7
(-)
82160
(+5)
188
(+4)
24
(-)
61
(+2)
0.238
(↑0.002
2.860
(↓0.01)
6
(-)
ロッテ
22360 0.379
(↓0.007)
12
(↓1)
85153
(-)
206
(+5)
31
(-)
25
(-)
0.214
(↓0.002)
3.350
(↓0.03)