西武(★1対2☆)中日 =交流戦1回戦(2025.06.13)・ベルーナドーム=
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中日
000010000121100
西武
00100000001900
勝利投手:勝野 昌慶(3勝2敗0S)
(セーブ:松山 晋也(0勝0敗25S))
敗戦投手:佐々木 健(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆中日が接戦を制した。中日は1点を追う5回表、岡林の適時打で同点とする。そのまま迎えた延長10回には、岡林が再び適時打を放ち、リードを奪った。投げては、守護神・松山が今季25セーブ目。敗れた西武は、先発・高橋光成が力投を見せるも、打線が好機を生かせなかった。

◆中日のドラフト1位金丸夢斗投手(22)がプロ5度目の先発でプロ初勝利を狙う。受けるのはドラフト4位の石伊雄太捕手(24)。初めてバッテリーを組むルーキーたちを打線は早めに援護したい。これまで金丸が4試合24イニングを投げている間の援護はわずか2点。西武高橋を早めに攻略したい。

◆サッカー日本代表森保一監督(56)がセレモニアルピッチを務めた。26年に開催されるワールドカップにちなんだ「背番号26」のユニホーム姿で登場。捕手役を西武西口文也監督(52)が務め「監督バッテリー」が実現。「西口監督に受け取ってもらえてうれしかったです」とボールは三塁側方向へはそれたが、ノーバウンドの投球を見せて場内を大きく湧かせた。自身3度目の始球式を務めた森保監督は「マウンドって想像と違って傾斜があるので投げづらいので、ピッチャーの方々は小さなホームベースでストライクとか、球種を投げ分けていて本当にすごいなと思います」と興奮気味に振り返った。

◆中日のドラフト1位金丸夢斗投手(22)がプロ5度目の先発で、自己最長の6回1/3、自己最多110球で7安打1失点だったが、味方の援護なくプロ初勝利は、またもおあずけとなった。ドラフト4位の石伊雄太捕手(24)と初めて組むルーキーバッテリーは、この日最速152キロの直球を主体に西武打線に挑んだ。3回、滝沢に中前安打で先制を許したが粘りの投球で自己最長の7回へ。1死二塁としたところで橋本侑樹投手(27)と交代した。金丸は「得点圏での連打を食い止めるような配球や先頭への四球など反省点が出た試合でした。そのひとつひとつの反省点を生かして次回頑張ります」とコメント。3回は先頭の8番炭谷に四球。1死二塁から、西川、滝沢に連打を許しての失点だったことを悔やんだ。5回2死三塁で岡林勇希外野手(23)が左前に同点適時打を放ち黒星は消したが、金丸が投げていた31イニングで味方の得点はわずか3点と援護できない状態が続いている。

◆西武仲田慶介内野手(25)が、今季16打席目で待望の移籍後初安打を放った。7回に代走で途中出場し、8回から左翼守備に就いた。同点の9回1死で中日の4番手勝野と対戦。2ストライクで追い込まれてから4球目156キロ直球を鮮やかに左前に運んだ。待望の一打に一塁上では笑顔と安堵(あんど)の表情を見せ、直後には二盗で移籍後初盗塁も決めた。

◆中日が西武との延長戦を制し、交流戦6勝4敗、リーグ戦の借金を1とした。延長10回、先頭の石伊雄太捕手(24)が中越え二塁打で出塁し、1死三塁から岡林勇希外野手(23)が左前に勝ち越し打を放った。先発のドラフト1位金丸夢斗投手(22)が、プロ5度目の先発で自己最長の6回1/3、自己最多110球を投げ、7安打1失点も味方の援護なくプロ初勝利はまたもおあずけとなった。だが、金丸の先発5試合目で初めてチームが勝利した。

◆西武は延長10回に勝ち越され、4連勝とはならなかった。延長10回、3番手左腕の佐々木健投手(29)が先頭石伊に中堅フェンス直撃の二塁打を浴び、いきなり得点圏に走者を背負った。犠打で走者を進められ、なおも1死三塁から岡林に初球ツーシームを左前に運ばれて勝ち越しを許した。先発高橋光成投手(28)は今季最長8回を1失点で好投も勝敗はつかず。19年以来6年ぶり交流戦白星はまたもお預けとなった。西口文也監督(52)は7回途中を1点で抑えられた中日先発のドラフト1位ルーキー金丸夢斗投手(23)について「ゆったりしたフォームでキレと伸びのあるまっすぐを投げていた。変化球にしても良いゾーン、低めに投げていた。ボール球を振らされたり、タイミングを外されたりってところで、本当にやられましたっていう感じですね」と脱帽だった。延長10回に起用した佐々木については「8番からというところで。右、左、左、右、左っていうところでタケルでも十分抑えられることを踏んでの起用ですね」と説明。中日との3連戦初戦は落としたが、最終回には中日守護神の松山晋也投手(24)から2四球で好機を拡大し、球数19球を投げさせた。指揮官は「良い粘りというかね。相手のクローザーに球数を投げさせたことは良かったかなと思いますけどね。本当に良い球を投げていてね、素晴らしい」と次戦以降の戦いを見据えた。

◆西武が延長戦を落として4連勝を逃した。打線は3回に滝沢が先制打を放ったが以降は得点を奪えず。接戦を演じるも延長10回に力尽き、3番手佐々木が勝ち越しを許した。中日のルーキー金丸には7回途中を1点で抑えられた。西口文也監督(52)は「ボール球を振らされたり、タイミングを外されたり、本当にやられましたっていう感じですね」と話した。

◆セ・リーグ首位の阪神に3連勝して一夜明け、西武・西口文也監督(52)の選手起用にも〝ゆとり〟が出てきた。まずはローテーション通りなら、14日先発だった絶対エースの今井を17-19日のDeNA戦(横浜)に回す。「もともと決めていた。間を空けるって。ここまで頑張ってきたから。横浜でしっかり(イニングを)投げても、(リーグ戦再開まで4日の休みがあるので)もう一回で」と言及した。さらに、13日には野手で高松、投手で糸川を出場選手登録。高松については「古巣(中日)相手だから呼んだ。秘密兵器が秘密のまま終わるか、ベールを脱ぐか」と、9番・左翼で即スタメン起用。糸川については「(立正大の)後輩だし、ウィンゲンターが2連投したから。でも、今日(13日)登録して、明日(14日)抹消。明日は(先発の)与座を登録するから。『一日だけだよ』と本人にも言ってあるし、明日は(2軍戦が行われる)横須賀にいる」と話した。指揮官は「それより、一番楽しみなのが誰が交流戦チーム1号を打つか。本当はセデーニョあたりに打ってほしいけど、昨日も全然打球があがってないから。大穴で源田か、(滝沢)夏央かも」。すでに球団ワースト記録を更新中の交流戦開幕から9試合本塁打なし。「打たないまま、終わるのもいい。勝てばいいんだから」と、つなぎの野球に自信をのぞかせた。(東山貴実)

◆サッカー日本代表の森保一監督(56)が試合前にセレモニアルピッチを行った。2026年に北中米W杯が控えているのにちなんで背番号「26」でマウンドに立った。投球はノーバウンドで捕手役を務めた西武・西口監督のミットに収まった。ただ、右打席で打者役を務めた球団マスコット・レオの背後に大きくそれる内容に「めちゃくちゃ悔しいです。今日こそはストライク投球をと思って投球させていただきましたが、完全に暴投となってしまいました。西口監督がキャッチャーをしてくださって、ボールを受け取ってもらえたのはうれしかったですけど、ストライクを投げたかった」と悔しさを滲ませた。始球式前にはマウンド付近でW杯本大会に向けてあいさつ。森保監督は「優勝を目指して挑みたい」と宣言すると、西武、中日ファンから大声援を送られた。それを受けて「すごくうれしかったです。我々はサッカーという競技でW杯優勝を目指していますが、日本のために世界で勝ちたいという思いで戦っています。そしてチームの頑張りを見て頂いて、活力にしていただきたいと思って、試合に挑んでおり、日常の活動をさせてもらっている。野球のファンの方々も日本代表の選手に気を送っていただけることを今日確信させていただき心強く思いました」と笑みを浮かべた。

◆試合前にはサッカー日本代表・森保一監督(56)がセレモニアルピッチを行った。同監督と親交はないと話した西武・西口文也監督(52)だが、意外にもサッカー好き。「若い頃、高知キャンプで練習終わってから、みんなと1時間近く外でサッカーやっていて、『早く(宿舎に)帰れっ!』ってよく怒られたよ。リフティングとかもやってたなあ」と懐かしそうに振り返っていた。

◆中日の岡林が三回に右翼線に二塁打を放ち、連続試合安打を8に伸ばした。五回には左前に適時打と広角に鮮やかに打ち分け、6月に入って7度目の複数安打。「(打席で)余裕ができている。真っすぐを待ちながら変化球を打てているので、いい傾向」と話していた通り、バットが振れている。三回は低めの変化球をうまく拾って引っ張った。0―1で迎えた五回は2死三塁で、外角の153キロ速球をさからわずに流し打ち。攻撃の鍵を握るリードオフマンは好機を生かし「同点にすることができて良かった」とうなずいた。

◆中日が逆転勝ち。0―1の五回に岡林の左前適時打で追い付き、延長十回にも岡林が左前に勝ち越しの適時打を放った。金丸は七回途中1失点と好投。4番手の勝野が3勝目、松山が25セーブ目を挙げた。西武は連勝が3で止まった。

◆交流戦11連敗中の西武・高橋光成投手(28)が今季最長の8回1失点と好投したが、打線の援護がなく、2019年6月4日のヤクルト戦以来となる6年ぶりの交流戦勝利はお預けとなった。この日は「父の日も近いし、(父の日の15日の)日曜日の登板がないので、気分転換も兼ねて」とグラブを普段の緑から青色に替えて臨んだ。「チームを勝たせられなかったのは悔いが残るが、終盤は1球1球のクオリティーも上がってきて、これからもっともっと良くなるなと次に期待を持てる投球だった」と振り返った。昨季はまさかの開幕11連敗で勝ち星なしに終わった。今季もここまで2勝と勝ち運に恵まれないが、「こればかりは(自分で)コントロールできないので...。ただ、ここ数試合は濃い投球ができているし、手応えはある。こういう投球を続けていけば、絶対に流れが来るし、去年と比べると何も怖いものはない」と言い切った。

◆中日の新人左腕、金丸は最多の110球を投げて1失点と好投したものの、初白星は今回もお預けとなった。「次は勝ち投手になれるように、しっかり準備したい」と切り替えた。初めて七回のマウンドに上がったが、無死から炭谷に安打を浴び、犠打で1死二塁とされたところで降板。三回も先頭の炭谷に与えた四球を足掛かりに先制されており「反省点が出た試合だった」と課題も感じていた。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
631 0.667
(↑0.042)
-
(-)
844
(+4)
24
(+1)
5
(-)
6
(+1)
0.277
(↑0.001)
2.240
(↑0.14)
2
(-)
広島
640 0.600
(↑0.044)
0.5
(-)
844
(+6)
31
(+2)
5
(+1)
12
(-)
0.273
(↑0.004)
2.930
(↑0.11)
2
(-)
中日
640 0.600
(↑0.044)
0.5
(-)
829
(+2)
36
(+1)
5
(-)
14
(+1)
0.248
(↑0.006
3.620
(↑0.35)
4
(4↑)
ロッテ
540 0.556
(↑0.056)
1
(-)
930
(+5)
29
(+4)
6
(+1)
9
(+1)
0.230
(↑0.006)
3.160
(↓0.11)
5
(3↓)
DeNA
550 0.500
(↓0.056)
1.5
(↓1)
830
(+1)
28
(+4)
7
(+1)
3
(-)
0.211
(↓0.011)
2.790
(↓0.17)
5
(4↑)
ORIX
550 0.500
(↑0.056)
1.5
(-)
828
(+7)
35
(+3)
3
(-)
6
(-)
0.241
(↑0.007)
3.260
(↑0.03)
5
(3↓)
日本ハム
550 0.500
(↓0.056)
1.5
(↓1)
837
(+2)
33
(+6)
6
(+1)
5
(+1)
0.262
(↑0.004)
3.120
(↓0.32)
5
(3↓)
阪神
550 0.500
(↓0.056)
1.5
(↓1)
836
(+2)
23
(+3)
11
(-)
8
(+1)
0.229
(↑0.009)
2.180
(↓0.12)
5
(3↓)
西武
550 0.500
(↓0.056)
1.5
(↓1)
822
(+1)
31
(+2)
0
(-)
8
(+1)
0.225
(↑0.004
2.800
(↑0.13)
10
(1↑)
楽天
460 0.400
(↑0.067)
2.5
(-)
821
(+3)
32
(+2)
5
(-)
5
(+1)
0.234
(↑0.006)
2.560
(↑0.06)
11
(1↓)
巨人
351 0.375
(↓0.054)
2.5
(↓1)
923
(+3)
24
(+7)
4
(-)
4
(-)
0.207
(↑0.003)
2.530
(↓0.45)
12
(1↓)
ヤクルト
370 0.300
(↓0.033)
3.5
(↓1)
822
(+4)
40
(+5)
6
(-)
5
(+1)
0.208
(↑0.006)
3.900
(↓0.16)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
35252 0.583
(↓0.01)
-
(-)
81214
(+2)
144
(+3)
38
(-)
50
(+1)
0.240
(↑0.001)
2.100
(↓0.02)
2
(-)
DeNA
31263 0.544
(↓0.01)
2.5
(-)
83199
(+1)
158
(+4)
32
(+1)
30
(-)
0.234
(↓0.002)
2.400
(↓0.03)
3
(1↑)
広島
30272 0.526
(↑0.008)
3.5
(↑1)
84194
(+6)
165
(+2)
26
(+1)
27
(-)
0.244
(↑0.001)
2.510
(↑0.01)
4
(1↓)
巨人
31292 0.517
(↓0.008)
4
(-)
81185
(+3)
187
(+7)
41
(-)
27
(-)
0.238
(-)
2.690
(↓0.06)
5
(-)
中日
29302 0.492
(↑0.009)
5.5
(↑1)
82148
(+2)
188
(+1)
28
(-)
40
(+1)
0.222
(↑0.002
2.890
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
17382 0.309
(↓0.006)
15.5
(-)
86142
(+4)
238
(+5)
25
(-)
20
(+1)
0.218
(↑0.001)
3.710
(↓0.02)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
34252 0.576
(↓0.01)
-
(-)
82212
(+2)
169
(+6)
54
(+1)
31
(+1)
0.234
(↑0.001)
2.360
(↓0.06)
2
(1↑)
ORIX
30263 0.536
(↑0.009)
2.5
(↑1)
84198
(+7)
210
(+3)
38
(-)
30
(-)
0.259
(↑0.001)
3.260
(-)
3
(1↓)
西武
32280 0.533
(↓0.009)
2.5
(-)
83168
(+1)
161
(+2)
24
(-)
43
(+1)
0.236
(-)
2.500
(↑0.01)
4
(-)
ソフトバンク
30273 0.526
(↑0.008)
3
(↑1)
83220
(+4)
183
(+1)
35
(-)
40
(+1)
0.250
(↑0.001)
2.680
(↑0.03)
5
(-)
楽天
27321 0.458
(↑0.01)
7
(↑1)
83155
(+3)
184
(+2)
24
(-)
59
(+1)
0.236
(↑0.001)
2.850
(↑0.01)
6
(-)
ロッテ
22350 0.386
(↑0.011)
11
(↑1)
86153
(+5)
201
(+4)
31
(+1)
25
(+1)
0.216
(↑0.001)
3.320
(↓0.01)