日本ハム(☆8対2★)ヤクルト =交流戦2回戦(2025.06.11)・エスコンフィールド北海道=
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ヤクルト
1001000002920
日本ハム
21121001X81401
勝利投手:加藤 貴之(4勝2敗0S)
敗戦投手:高梨 裕稔(1勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】レイエス(13号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは1点を追う1回裏、レイエスの2ランで逆転に成功する。続く2回に五十幡が適時打を放つと、3回にはレイエスの適時打が飛び出すなど、小刻みに得点を重ねた。投げては、先発・加藤貴が9回2失点の快投。今季初完投で4勝目を挙げた。敗れたヤクルトは、先発・高梨が試合をつくれなかった。

◆ヤクルト高梨裕稔投手(34)が古巣の日本ハムを相手に先発登板。同投手は通算43勝を挙げているが、日本ハムを除く11球団から白星をマーク。今日の登板で勝利すれば史上21人目の全球団勝利達成となる。日本ハム戦の登板は19年6月4日(札幌ドーム)以来、6年ぶり2度目。前回は上沢(現ソフトバンク)と投げ合い、4回を6安打3失点で勝敗付かず。今回は古巣から白星を挙げられるか。

◆東京にある「アトレ信濃町」から日本ハムの本拠地エスコンフィールドに出鳥(張)中の「つば九郎神社」には、この日も開場と同時に次々と参拝客が訪れた。ヤクルトとの3連戦が始まった10日からガラスウオール前に特別に設置されたが、この日から少し場所を移動。日本ハムの球団公式Xでは「逆光でお写真撮りずらいと思うので、ちょっとだけ横にお引越ししましたー」とガラスウオール前ではなく、隣接する「TOWER11」の壁がバックとなった。逆光を気にせず、記念写真も撮りやすくなった「つば九郎神社」に多くのファンが参拝し、写真に収めていた。X(旧ツイッター)では臨機応変な球団の対応ぶりに「色々と配慮してくれるエスコンさん」「こうやって細かい所までフォローできるハムさんほんま良い球団」「がーさす!!グッジョブ」など称賛の声が相次いだ。ちなみにパネルの「つば九郎」が持っているフリップには「あとれ~ ぼくね~ おとうさんみたいな りきしになるの~。」と書かれていた。

◆試合前に漫才コンビ「バッテリィズ」のエース(30)が"どっきりファーストピッチ"を行った。8月8日にエスコンフィールドで行われる球団と吉本興業のコラボイベント「超みんわら祭り」のPRで相方の寺家(34)とともに来場。エースは「8月8日は、みんなで笑いましょう」と告知していたが、場内MCの元ファイターズガール、滝谷美夢(25)から「大きなお仕事に挑戦してもらいます。これからファーストピッチに挑戦してもらいます」と伝えられたエースは「えー...投げません。うそでしょ。まじっすか。うれしー」と驚きながらマウンドへ向かった。打席には日本ハムの奈良間大己内野手(25)が立った。奈良間は捕手の防具を装着して投球に当たる気満々だったが、エースは外角へ"暴投"。球速は108キロだった。プロ野球の試合でどっきりを仕掛けられたエースは「なんかもう力んだし。もう、わけ分かりません。こんなん言うといてよ」と苦笑いしていた。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が1点を追う1回2死一塁で、左中間席へリーグ単独トップに立つ13号2ランを放った。「前の打者の投球を見ていて、配球をイメージしていました。高めに浮いた球を逃さずに、しっかり捉えることができてよかった」と振り返った。本塁打ランキングを争っているのは、チームメートの万波中正外野手(25)。2人は5月10日楽天戦(エスコンフィールド)で今季初めてアベック弾(レイエス7号、万波8&9号)を記録すると、同30日ロッテ戦(同)では、そろって10号に到達。さらに6月8日DeNA戦(横浜)でも、2者連続本塁打でともに12号を放っている。SNSでは「レイエスがホームラン打ったので万波ホームラン確定演出です」「ということはこの後万波もホームラン打つ可能性ありますか?」「万波とレイエス マラソン大会の『一緒に走ろうぜ』感がある」などと盛り上がり、万波の打席の注目度が高まった。

◆ヤクルト高梨裕稔投手(34)が古巣日本ハムに打ち込まれ、2勝目はならなかった。4回9安打6失点。1回2死一塁でレイエスに逆転2ランを浴び、先制点の援護をもらいながら、リードをすぐに吐き出した。2回以降も立ち直れなかった。「ゲームをつくれずチームに申し訳ない」と猛省。18年まで5年間所属した日本ハムに勝てば、プロ野球史上21人目の12球団勝利の達成だったが、持ち越しとなった。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が"魚雷1号"を放った。1点を追う1回2死一塁。10日から使用し始めたトルピード・バット(通称・魚雷バット)を持って打席へ。カウント2-1からのファーストスイング。ヤクルト高梨のフォークを捉えて、左中間へ逆転の13号2ランを放った。「高めに浮いた球を逃さずに、しっかり捉えることができてよかった」と笑顔でゴリラパフォーマンスだ。鬼に金棒ならぬレイエスに魚雷-。頼もしい相棒を握って3回の第2打席も臨んだ。無死二塁打から今度は左前適時打。「初球から打ちにいこうと決めていました。振り切ったことでいいところに落ちてくれた。ラッキーです」。積極的なフルスイングで幸運も味方に付けた。ただ、1つだけ誤算だったのは魚雷バットが折れてしまったこと。それでも、気分はいい。さらに気持ちは乗った。4回2死一、三塁で回ってきた第3打席。通常のバットに戻したが、再び初球打ちで中前適時打だ。「前の打席と同じで狙い通りではなく詰まりましたが、チームの勝利に近づくバッティングができてよかった」。この時点で打点も35まで伸ばし、リーグトップを独走し始めた。NPBトップクラスのパワーヒッターがノリノリでスイングすれば、怖いものはない。もちろんバットの種類も関係なし。打線全体も勢いづいて、5回まで毎回得点と打ちまくった。昨季は打撃不振で交流戦はほぼ出場がなかったレイエスが、セ界に実力を発揮し始めた。【木下大輔】

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◆ヤクルトが日本ハムに力負けし、借金は再び今季ワーストタイ19となった。先発高梨裕稔投手(34)が4回9安打6失点と試合をつくれなかった。1回2死一塁、レイエスに逆転2ランを献上。先制の援護点をすぐに吐き出した。2回以降も立ち直ることができず、3敗目。古巣日本ハムに勝てば、プロ野球史上21人目の全球団勝利だったが、持ち越しとなった。中継ぎ陣も踏ん張れず、日本ハム打線に計14安打、8失点をくらった。前カードの6~8日ソフトバンク戦は2勝1敗で8カードぶりに勝ち越しに成功した。今季初の2カード連続勝ち越しを狙ったが、パ・リーグ首位の日本ハムに屈し、連敗となった。

◆日本ハムが、今季交流戦初のカード勝ち越しを決めた。新庄剛志監督(53)は試合後、球団を通じて「今日は加藤コーチにお願いして完投してもらいました!」とコメントした。先発した加藤貴之投手(33)は初回に3安打を許して1点を失ったが、2回以降は立ち直り、終わってみれば7安打2失点で完投勝利。チームでは伊藤大海投手(27)、金村尚真投手(24)、北山亘基投手(26)、古林睿煬投手(24)、山崎福也投手(32)に続き、6人目の完投勝利投手となった。打線はフランミル・レイエス外野手(29)が、初回にリーグ単独トップとなる13号2ランを放つなど、4安打4打点の活躍。「チームの勝利に近づくバッティングができてよかったです」。同じくリーグトップに立っていた打点も35まで伸びた。貯金は今季最多タイの9となり、交流戦は4勝4敗と勝率を5割に戻した。

◆ヤクルトが力負けで借金は今季ワーストタイ19となった。日本ハム先発の左腕加藤貴に対し、右打者9人を並べた。初回に並木、サンタナ、内山の3人で先制点こそ奪ったが、9安打で2点止まり。完投を許し、高津監督は「得点圏に走者を置いてからの攻め方が丁寧。低めに集めるいい投球だった」と脱帽した。12球団勝利を目指した先発高梨だったが、先制直後の1回に逆転2ランを献上。投手陣が14安打8失点と打ち込まれた。

◆日本ハム加藤貴之投手(33)が9回9安打2失点と粘投し、自身5年連続、今季は初めての完投で4勝目を挙げた。「長いイニングを投げてなかったのは僕だけでしたし、今日完投できて良かったです」。先発陣では金村、伊藤、北山、古林睿煬、山崎に続いて6人目の完投勝利。「情けない」という思いが、最後まで原動力立ち続ける原動力となった。4回に2失点目を喫したときは「心が折れかけた」。最近は得点を取ってもらった直後に取られることが多かった。「またか...」と気落ちしかけたところで、打線がその裏に2点を奪ってリードを広げてくれた。そこでスイッチが入った。加藤貴 先発って1年間でも多くて25、26試合。野手と中継ぎは143試合ベンチに入って、なんて言うんすかね...なんかこの1試合で僕はまた登板が空いてしまう。「ここで全力を出さなかったらどうすんだ」と思って切り替えられた。5回以降は得点を許さなかった。7回が終わると加藤投手コーチから「1点取られたら代わる」と言われ「何がなんでもと思って投げました」。9回もピンチを背負ったが、意地を見せて最後まで投げ抜いて「今日の完投は、もう1回自分を見つめ直す、いい完投だった」と振り返った。試合後に新庄監督は球団を通じて「今日は加藤コーチにお願いして、完投してもらいました!」とコメント。今季は7回が最長だった左腕に殻を破らせて、チームも交流戦3カード目で初の勝ち越しを決めた。【木下大輔】

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が「日本生命セ・パ交流戦」のヤクルト戦(エスコンフィールド)で、来日2年目で初の4安打を記録した。1点を追う1回2死一塁、左中間へリーグ単独トップに立つ13号2ランを放つと、四球を含め5打席全出塁と、14安打8得点の打線を引っ張った。リーグトップだった打点も4つ加えて35まで伸ばし、チームの今季交流戦初のカード勝ち越しに貢献した。最後までモーレ劇場だった。初回にリーグ単独トップに立つ13号決勝2ランを放ったレイエスは、来日初の4安打で5打席全出塁。お立ち台で「(月間MVPを)今月取って、チームメート全員と焼き肉にいきたい」とスタンドを笑わせ、全力で手を振り場内を1周した。「ボスの教え通り、愉しむだけ。チームメートを信じて愉しんでいきます」。言葉に充実がみなぎった。10日から使いはじめた魚雷バットでの初アーチだった。高く浮いてきた高梨のフォークをとらえ左中間へ。「スイングが速く、バットを軽く感じる」と好感触。前日は打ち損じた遊ゴロに首をかしげたが、この日の試合前にはヤクルト・オスナとバット談義にも花が咲き、「もっと(ボールを)ひきつけた方がいい」との結論に達して、見事に1日で修正した。ショックなはずの出来事も、好調な今のレイエスには関係なかった。3回、内角高め146キロのシュートを左前に運んだ際に、柵越えを放ったばかりの幸運のバットが折れた。手元に届いている他の同型バットはグリップ部分にテープを巻く準備をしていなかったが、従来のバットに戻した3打席目以降も快音がやむことはなかった。「バットや手袋はすぐ替えるタイプ。(米国時代は)左右違う手袋だったこともある。験担ぎというか、状態に合わせて」。元来、細かいことを気にしない性格もプラスに働いた。ヒーローインタビューでも話題にあげた大好きな焼き肉だが、今季はまだ3回ほどしか行けていない。タンやカルビ、ハラミも好きだが、「マイフェイバリット、イシヤキビビンバ! マタアシタ」。報道陣にも笑いを届け、主役を張った一夜を締めくくった。【本間翼】

◆日本ハム加藤貴之投手(33)が9回9安打2失点と粘投し、自身5年連続、今季は初めての完投で4勝目を挙げた。チームでは伊藤大海投手(27)、金村尚真投手(24)、北山亘基投手(26)、古林睿煬投手(24)、山崎福也投手(32)に続き、6人目の完投勝利投手となった。

◆日本ハム孫易磊投手(20)が出場選手登録を抹消された。5月22日に育成から支配下登録され、ここまで7試合に救援登板し、0勝0敗1セーブ4ホールド、防御率2・57。10日ヤクルト戦では2-0の8回に登板したが、2者連続四球で1死も奪えず、降板していた。この日の試合後、加藤武治投手コーチ(47)は孫易磊ついて「昨日の結果で判断して抹消してないんですよね。1軍のいい舞台を経験して、また下で頑張ってもらうっていう流れの方がいいだろうという話だっただけなんで。昨日、結果としてフォアボール、フォアボールで終わりましたけど、その内容だけでの抹消では決してない」と説明した。今後はファームに戻って再び鍛錬を積んでもらう予定だ。加藤コーチは「1軍で9回を投げたりして、そこはすごくいい経験だと思うんですよね。それを生かして、次のステップに向けてファームで鍛えてもらう。1軍で抑えるための課題も、1軍で投げるとわかるもんなんで。これを次に生かしてほしいなっていう意味での抹消。ファームではとりあえず長いイニングを投げて、その課題をつぶしてもらう。やっぱファームで1イニングを投げたところで課題はつぶせないと思うんで。その後、先発で使うかっていうのもまだ未定、白紙」と話した。

◆ひと振りで試合をひっくり返した。「4番・DH」で先発出場した日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)が0―1の一回、2死一塁でリーグ単独トップとなる逆転の13号2ランを放った。「前の打者の投球を見ていて、配球をイメージしていました」カウント2―1からヤクルトの先発右腕、高梨の136キロのフォークボールをフルスイング。左中間席へ運び「高めに浮いた球を逃さずに、しっかり捉えることができてよかった」と振り返った。

◆ヤクルトの新助っ人右腕、アビラ投手(28)が、先発する12日の日本ハム戦に向けてキャッチボールなどで調整した。前回5日の西武戦(ベルーナ)で7回2安打1失点と好投し、来日3試合目で初勝利。「練習も含めて一個一個、現在を積み重ねた先に(次の勝利は)あるものだと思っているので、着実に一個一個やってまた次頑張りたい」と意気込んでおり、自身2連勝を目指す。

◆「2番・中堅」で先発出場の日本ハム・五十幡亮汰外野手(26)が2―1の二回2死満塁で、追加点となる中前適時打を放った。第1打席に送りバントを失敗していた左打者が、第2打席でミスを取り返した。「前の打席でバントミスをしていたので、何とか取り返したいという気持ちでした」カウント1―1からヤクルトの先発右腕、高梨の144キロの直球を捉えた。中前へ運び「反省はしていましたが、打席では切り替えて思い切って打ちました」と振り返った。

◆日本ハムの外野手陣が全体練習前に特守を敢行した。水谷瞬外野手(24)は守備位置前方の飛球に対しての捕球練習を繰り返し、黙々と汗を流した。「僕は全然まだまだなので、やらないといけない。少しずつうまくなれば守っていても自信になると思う。時間があればどんどん練習していこうと思います」愛知出身で2019年に島根・石見智翠館高からドラフト5位でソフトバンクに入団し、23年12月の現役ドラフトで日本ハムに加入。最大の持ち味は193センチの長身から繰り出すパワフルな打撃だ。一方で守備は首脳陣からさらなるレベルアップを求められており、僅差の終盤で守備固めを送られることも多く「打つだけの選手じゃ駄目だと思う。打って守って走るのが野球。まだ(守備は)信頼を得られていないので、少しずつやっていくしかない」と視線を上げた。今季は交流戦開幕の3日に再昇格し、ここまで12試合で打率・175、1本塁打、4打点。「あまり良いものはないですけど、少しずつ手応えは出てきている」と現状を語った。「交流戦というところで期待されていると思う。何か一つ、きっかけをつかめたら」。昨季の交流戦で歴代最高打率・438をマークし、交流戦MVPに輝いた右打者が、今年も上昇気流に乗る。(加藤次郎)

◆ヤクルト・高梨裕稔投手(34)が4回9安打6失点で降板し、先発の役目を果たせず。古巣・日本ハムと2019年6月4日以来、6シーズンぶりの対戦だったが、いい流れを呼び込めなかった。「ゲームをつくれずチームに申し訳ないです」反省が口をついた。一回に味方が1点を先制したが、その裏、レイエスに逆転2ランを被弾。二、三回には1点ずつ、四回には2点を失ってマウンドを降りた。

◆日本ハムが五回まで毎回得点で快勝した。レイエスが一回の逆転2ランを含め4安打4打点。水谷も五回の適時打を含む2安打2四球と1番で打線を引っ張った。加藤貴は2失点で今季初完投して4勝目。ヤクルトは高梨が崩れた。

◆今でも意識する存在だ。ヤクルト・並木秀尊は独協大3年秋に参加した大学日本代表候補合宿の50メートル走で、手動ながら5秒32を計測。2013年の全日本中学校選手権で、サニブラウンを抑えて2冠に輝いた中大時代の日本ハム・五十幡亮汰のタイムを上回り、「サニブラウンに勝った男に勝った男」として注目された。当時の異名について「注目されるという面ではよかった。そういうのもあってプロに入れたと思う」と振り返った並木。プロ入り後もともに快足でアピールしており、試合前時点で並木は通算33盗塁、五十幡は同56盗塁を決めている。「五十幡が走ったら自分も走りたいという気持ちは持っていますね。チャンスがあればどんどん走っていきたい」と並木。ライバルの存在を刺激に、ダイヤモンドを駆け回る。

◆ヤクルトの高梨は4回を投げて今季ワースト6失点で3敗目を喫した。古巣日本ハム相手に2019年以来、2度目の登板。白星を挙げれば全球団勝利を達成する一戦だったが、9安打と打ち込まれ「ゲームをつくれず、チームに申し訳ない」と落胆した。一回は制球が甘くレイエスに逆転2ランを浴びた。毎回先頭打者に出塁され、本塁生還を許し、高津監督は「何度も同じようなリピートを見ているような感じだった」と嘆いた。

◆4回 二塁打を放つヤクルト・内山壮真=エスコンフィールド北海道(撮影・三浦幸太郎)

◆3番に入った内山壮真が今季初めて猛打賞(1試合3安打以上)を記録した。四回1死から左翼への二塁打を放つと、六回と九回にも左前打をマークした。前日10日は「6番・右翼」で先発出場するも無安打で「打ち損じがすごく多かった」と反省。狙い球を絞って左腕の加藤貴を攻略し「打てる球をしっかり待って、それに対していいスイングができた」とうなずいた。(エスコン)

◆日本ハムの加藤貴が2失点で今季初めて完投し4勝目を挙げた。立ち上がりは制球が甘くなり先制を許したが、二回以降は安定。九回無死一、二塁からも踏ん張り、マウンドでようやく白い歯がこぼれた。「ほっとしている」と安堵の表情を浮かべた。ここ3度の登板では6回を投げきれずに降板。「情けなかった。完投できて良かった」と肩の荷を下ろした。

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)がリーグ単独トップに躍り出る逆転13号2ランを含む、来日初の4安打で4打点。3カードぶりのカード勝ち越しに「チームの勝利に近づく打撃ができてよかった」と声を弾ませた。新たな〝相棒〟で試合をひっくり返した。0―1の一回2死一塁。前日に届いた魚雷(トルピード)型バットを一閃し、高梨のフォークボールを左中間席へ運んだ。芯付近が最も太く、先端に向かって細くなっている形状。米大リーグで流行しており、「感覚が良くてスイングも速くできて、バットも軽く感じる」と手応えを得た。日本へのリスペクトが活躍を支えている。メジャー時代から毎週火曜日は「日本食の日」と位置付け、本拠地のお立ち台では度々、日本語を披露する親日家。好物の日本食は焼き肉で、とくに好きな部位は「タン、カルビ、ハラミ。でも一番は石焼きビビンバ」と笑みを広げた。今季19度目の2桁安打で大勝。陽気なドミニカンはお立ち台で「今月、月間MVPを取って選手全員と焼き肉に行ければと思っています」と分厚い胸を張って宣言した。(加藤次郎)

◆勝利への流れを、序盤で相手に渡してしまった。ヤクルトは連敗を喫し、借金は今季ワーストに並ぶ「19」に。高津臣吾監督(56)は、4回6失点で3敗目を喫した先発の高梨の投球に注文を付けた。「先制できたのはよかった。その裏から先頭を出して、フォアボールが絡んだ失点を続けていくというね。毎回同じようなリピート(繰り返し)を見ている感じで、止められなかった」一回に1点を先制したが、その裏、レイエスに逆転2ランを被弾。その後も嫌な流れを止められず、2点差に詰め寄った四回には1死一、三塁とされ「できるだけ引っ張りたい。正直交代は考えていなかった」と続投させたが2失点。「あそこが限界だった。もっと早く代えておく手もあったかもしれないけど、もう一回、もう一回と思った」と明かした。2カードぶりの負け越し。粘り強く戦い、何とか負の連鎖を止めたい。(赤尾裕希)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
530 0.625
(↓0.089)
-
(-)
1040
(+3)
23
(+7)
5
(-)
5
(-)
0.294
(↓0.012)
2.780
(↓0.61)
1
(2↑)
DeNA
530 0.625
(↑0.054)
0
(↓1)
1027
(+4)
20
(-)
6
(-)
3
(-)
0.229
(↓0.005)
2.410
(↑0.35)
1
(2↑)
広島
530 0.625
(↑0.054)
0
(↓1)
1034
(+6)
24
(+2)
4
(-)
12
(+2)
0.278
(↑0.012)
2.750
(↑0.4)
1
(-)
阪神
530 0.625
(↓0.089)
0
(-)
1033
(+2)
16
(+3)
10
(+1)
7
(-)
0.223
(↓0.006)
1.910
(↓0.17)
1
(2↑)
中日
530 0.625
(↑0.054)
0
(↓1)
1027
(+8)
31
(+5)
5
(+2)
11
(+2)
0.251
(↑0.018)
3.910
(↓0.01)
6
(1↑)
日本ハム
440 0.500
(↑0.071)
1
(↑1)
1029
(+8)
26
(+2)
5
(+1)
4
(-)
0.254
(↑0.019
3.150
(↑0.17)
6
(1↑)
西武
440 0.500
(↑0.071)
1
(↑1)
1017
(+3)
28
(+2)
0
(-)
5
(-)
0.219
(↑0.001)
3.170
(↑0.17)
8
(3↑)
巨人
340 0.429
(↑0.096)
1.5
(↑1)
1120
(+7)
17
(+3)
4
(-)
4
(-)
0.221
(↑0.017)
2.480
(↓0.09)
8
(2↓)
ロッテ
340 0.429
(↓0.071)
1.5
(-)
1120
(+2)
21
(+6)
3
(-)
6
(+3)
0.207
(↓0.012)
2.920
(↓0.36)
10
(3↓)
ヤクルト
350 0.375
(↓0.054)
2
(-)
1017
(+2)
29
(+8)
6
(-)
3
(-)
0.206
(↑0.009
3.410
(↓0.57)
10
(3↓)
ORIX
350 0.375
(↓0.054)
2
(-)
1017
(-)
30
(+4)
3
(-)
4
(-)
0.229
(↓0.008)
3.450
(↓0.07)
12
(-)
楽天
260 0.250
(↓0.036)
3
(-)
1014
(+5)
30
(+8)
3
(-)
3
(+2)
0.221
(↑0.02)
2.960
(↓0.3)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
35232 0.603
(↓0.011)
-
(-)
83211
(+2)
137
(+3)
37
(+1)
49
(-)
0.240
(↓0.001)
2.060
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
31243 0.564
(↑0.008)
2.5
(↑1)
85196
(+4)
150
(-)
31
(-)
30
(-)
0.237
(↓0.001)
2.340
(↑0.04)
3
(-)
広島
29262 0.527
(↑0.008)
4.5
(↑1)
86184
(+6)
158
(+2)
25
(-)
27
(+2)
0.244
(↑0.002)
2.470
(↑0.04)
4
(-)
巨人
31281 0.525
(↑0.008)
4.5
(↑1)
83182
(+7)
180
(+3)
41
(-)
27
(-)
0.240
(↑0.001)
2.680
(-)
5
(-)
中日
28292 0.491
(↑0.009)
6.5
(↑1)
84146
(+8)
183
(+5)
28
(+2)
37
(+2)
0.221
(↑0.002)
2.900
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
17362 0.321
(↓0.006)
15.5
(-)
88137
(+2)
227
(+8)
25
(-)
18
(-)
0.218
(↑0.001
3.640
(↓0.07)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
33242 0.579
(↑0.008)
-
(-)
84204
(+8)
162
(+2)
53
(+1)
30
(-)
0.232
(↑0.003
2.340
(↑0.01)
2
(2↑)
西武
31270 0.534
(↑0.008)
2.5
(-)
85163
(+3)
158
(+2)
24
(-)
40
(-)
0.236
(-)
2.540
(↑0.01)
3
(1↓)
ORIX
28263 0.519
(↓0.009)
3.5
(↓1)
86187
(-)
205
(+4)
38
(-)
28
(-)
0.258
(↓0.001)
3.290
(↓0.02)
4
(1↓)
ソフトバンク
29272 0.518
(↓0.009)
3.5
(↓1)
85216
(+3)
182
(+7)
35
(-)
39
(-)
0.251
(↓0.001)
2.770
(↓0.07)
5
(-)
楽天
25321 0.439
(↓0.007)
8
(↓1)
85148
(+5)
182
(+8)
22
(-)
57
(+2)
0.234
(↑0.002)
2.910
(↓0.03)
6
(-)
ロッテ
20350 0.364
(↓0.006)
12
(↓1)
88143
(+2)
193
(+6)
28
(-)
22
(+3)
0.213
(↓0.001)
3.300
(↓0.03)