1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 11 | 0 | 0 |
ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | X | 5 | 12 | 0 | 0 |
勝利投手:松本 裕樹(1勝1敗0S) (セーブ:杉山 一樹(1勝2敗2S)) 敗戦投手:田中 瑛斗(0勝2敗0S) |

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◆ソフトバンクは1-2で迎えた5回裏、近藤の適時打で試合を振り出しに戻す。その後8回には今宮、柳町、近藤の3者連続適時打が飛び出し、リードを奪った。投げては、2番手・松本裕が今季初勝利。敗れた巨人は、打線が11安打を放つも2得点とつながりを欠いた。
◆ソフトバンク有原航平は、交流戦で巨人相手に過去3度登板し、15年○、19年○、24年○と日本ハム時代からすべて白星を挙げている。交流戦で巨人相手に無傷の4連勝以上は、05~07年小林宏(ロッテ=5連勝)08~11年ホールトン(ソフトバンク)11~15年寺原(ソフトバンク)の3人だけだが、有原は今日も勝てるか。
◆巨人坂本勇人内野手(36)が出場選手登録された。今季、開幕スタメンも打撃不振で4月15日に出場選手登録から抹消され、岡本の負傷離脱を受け、5月7日に1軍昇格したが、同12日に再び、2軍再調整となっていた。この日の試合前練習で1軍に合流。ティー打撃でフォームを確認し、フリー打撃では丁寧に広角に打ち分けた。9日に支配下に復帰した山田龍聖投手も1軍に合流した。坂本勇人選手が1軍に合流しました。#giants pic.twitter.com/tN00QOOHKj
◆巨人坂本勇人内野手(36)が出場選手登録された。今季、開幕スタメンも打撃不振で4月15日に出場選手登録から抹消され、岡本の負傷離脱を受け、5月7日に1軍昇格したが、同12日に再び、2軍再調整となっていた。この日の試合前練習で1軍に合流。ティー打撃でフォームを確認し、フリー打撃では丁寧に広角に打ち分けた。9日に支配下に復帰した山田龍聖投手も1軍に合流した。
◆巨人阿部慎之助監督(46)が、トレードでソフトバンクに移籍した秋広優人内野手(22)と再会した。試合前練習でグラウンドに姿を現すと、あいさつのタイミングを伺っていた秋広を見つけ「おお、君だれだっけ?」と、すっとぼけながらもグータッチを交わした。5月13日に電撃トレードが発表された直後に秋広は「(阿部監督から)『いじってくれる人がいなくなるからさみしいと思うけど』って言われて、めちゃ笑いいまし」と話していた。久々の再会もきっちりいじられ、懐かしい光景だった。
◆ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が巨人リチャード内野手(25)に"先制口撃"した。リチャードは5月12日に秋広、大江との2対1交換トレードで巨人に加入。指揮官は福岡に凱旋(がいせん)したリチャードと会話を交わし、試合に出た際には「『迷惑かけます』と話していたけど『かかりません』と言っておきました」と笑いながらロマン砲をイジった。また、昨オフ巨人にFA移籍した甲斐拓也捕手(32)については「意外に自分のチームでは『こいつをどう抑えようか』とか考えないから新しい視点なんじゃないですか。どういう選手かは分かっているでしょうけどね。俺は城島が阪神の時にすごく嫌だった。全打席全球が変化球。待てど直球はこんかったね」と現役時代を思い返しながら語った。
◆巨人坂本勇人内野手(36)が「7番三塁」で1軍昇格即スタメン起用された。今季は打撃不振で4月15日に出場選手登録を抹消。岡本和真内野手(28)の離脱により5月7日に緊急昇格したが、同12日に再び2軍に降格していた。ファームでは打撃フォームを見つめ直し、6日のオイシックスとの2軍戦では第3打席に今季初本塁打。復調をアピールし1軍の舞台に帰ってきた。また、DHには中山礼都内野手(23)が入り、体調不良で欠場が続いていた甲斐拓也捕手(32)は「9番捕手」で5試合ぶりにスタメンに名を連ねた。先発は井上温大投手(24)が務める。今季はここまで10試合に登板して3勝5敗、防御率3・00。試合をつくりながらも直近5試合で1勝4敗と苦しむ左腕は、登板前日に「連敗が重なると次の登板で腕が振りづらくなってくる。先に点を取られないことが大事」と話していた。
◆ジャイアンツで日本人初のメジャーリーガーとなり、南海ホークスOBでもある「マッシー・ムラカミ」こと村上雅則氏(81)がセレモニアルピッチを行った。「165キロを出します」と宣言してマウンド前方から左腕を振ったが、惜しくもワンバウンド投球。「百(の位)はカット。当然でしょう~。65キロだよ。足腰が弱くてね、力が入らなくてガクガクしちゃう」と苦笑いを浮かべた。この日からの本拠地6連戦では「AMERICAN BASEBALL EXPERIENCE」を開催。日米両国の伝統と文化を感じながら野球が楽しめるイベントとなっている。1963年に南海ホークスに入団した村上氏は、64年にサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のマイナーリーグに野球留学。同年に実力が認められ、日本人初となるメジャーリーグに初昇格を果たした。村上氏以降、95年に野茂英雄がロサンゼルス・ドジャースに入団するまで日本人メジャーリーガーは誕生しなかった。NPBでは南海、阪神、日本ハムと渡り歩いた通算103勝右腕。「もう体をひねることができないよ。手でちょこっと投げるだけだからね。ボールはもうそんなにいかない。遊びで野球をやってればいいんだけど、そんなこともやらないから。持つのはグラスばっかりだよ」とご機嫌だった。
◆みずほペイペイドームで音響トラブルが発生した。何らかの原因で球場に音が出ず、ソフトバンク選手が打席に入る際の登場曲も出ない。2回裏が始まる前には、審判が両軍監督に話しかけるシーンが見られた。2回先頭、野村は一塁線へ内野ゴロを放ったが微妙なタイミングでアウトに。すかさず小久保監督はリプレー検証を要求した。通常ならリプレー検証が行われる際は場内アナウンス係が「リプレー検証を行います」などとアナウンスするが、無音のまま始まった。判定が覆り、野村はセーフとなった。その後、2回1死一、二塁で周東が頭部死球を受けた。巨人先発の井上は危険球退場となったが、マイクが使えないため大型ビジョンで危険球退場を知らせる異例の事態に。周東がベンチにいる間に直ったか、続く今宮の打席から登場曲がかかった。
◆巨人井上温大投手(24)が2回途中で危険球退場となった。2回裏1死一、二塁でソフトバンク周東と対戦。カウント1-1からの3球目、直球がすっぽ抜け周東の頭部に直撃する死球を与えた。球場は騒然となり、阿部慎之助監督(46)はソフトバンクベンチに向かって謝罪。井上は危険球で退場となった。2番手は、前日9日に支配下復帰を果たし、この日から1軍昇格した山田龍聖投手(24)がマウンドに上がった。異例な形でのプロ初登板となった。【
◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が頭部死球を受けた。2回の第2打席、巨人井上のストレートがヘルメットのつば付近に直撃した。ヘルメットは外れて周東は倒れこんだが、起き上がってトレーナーとともにベンチ裏に下がった。さらに音響トラブルの最中だったみずほペイペイドームは球場アナウンスがされなかった。球審はマイクを使って何かをアナウンスしようとしたが、音が出ず。ドーム内は異様な雰囲気に包まれた。その後、大型ビジョンで巨人井上は危険球退場となったことが文字で告げられるという異例の事態となった。周東はプレー続行で大事には至らなかった模様だ。
◆巨人山田龍聖投手(24)が、好リリーフでチームの窮地を救った。2回1死一、二塁で井上温大投手(24)が周東に頭部死球を与え、危険球により無念の降板となった。2番手で山田が緊急登板。1死満塁の大ピンチでマウンドに上がったが、今宮を三ゴロ併殺に仕留めて渾身(こんしん)のガッツポーズを見せた。山田は21年ドラフト2位で高岡商(富山)からJR西日本を経て巨人に入団。即戦力として期待されるも、1軍登板がなく24年オフに育成契約となった。今季はくふうハヤテに派遣され、ウエスタン・リーグで9試合に先発し、2勝2敗。5月28日に予定よりも約1カ月前倒しで復帰。前日9日に支配下復帰を果たし、この日から1軍に昇格していた。
◆音響トラブルが復旧し、場内から拍手が沸き起こった。2回裏。先頭のソフトバンク野村が打席に入ったが、球場内に登場曲や打者紹介のアナウンスが流れなかった。異変に気づいた球審が確認を行ったが、音響のトラブルでアナウンスがないまま試合が再開した。その後もアナウンスが場内に流れないまま試合が続いていたが、2回1死満塁でソフトバンク今宮が打席に入った際にアナウンスが復活。場内は拍手に包まれた。
◆巨人坂本勇人内野手(36)が帰ってきた。4回に得意の内角打ちを披露し、同点打を放った。1点ビハインドの4回2死二塁。カウント1-1から、ソフトバンク有原の内角カットボールを捉えた。打球は左翼手の頭上を越える適時二塁打となり、二塁ベース上で小さくガッツポーズを見せた。NPB通算462本目の二塁打となり、歴代1位の487二塁打を誇る立浪和義氏の記録まであと25本に迫った。続く中山礼都内野手(23)も中前打で続き、二塁走者の坂本は激走。一気に本塁に生還し、チームは逆転に成功した。坂本は今季開幕から苦しんだ。打撃不振で4月15日に出場選手登録を抹消。岡本和真内野手(28)の離脱により5月7日に緊急昇格したが、同12日に再び2軍に降格していた。ファームでは打撃フォームを見つめ直し、6日のオイシックスとの2軍戦では第3打席に今季初本塁打。復調をアピールし1軍の舞台に帰ってきていた。
◆巨人坂本勇人内野手(36)が守備でも魅せた。5回裏の守備。先頭のソフトバンク周東が三塁線への痛烈な当たりを放ったが、三塁手・坂本が横っ跳びした。抜ければ長打になりそうな打球を、タイミングばっちりのダイビングキャッチで好捕した。坂本は1点ビハインドの4回2死二塁の第2打席で、ソフトバンク有原の内角カットボールを捉える同点打を放った。左翼手の頭上を越える適時二塁打に「次につなぐ気持ちで打席に立ちました。タイムリーになって良かったです」。この日から1軍に昇格した背番号6が攻守で輝きを放っている。
◆巨人阿部慎之助監督(46)が気迫の継投で、ソフトバンクに勝ち越し点を与えなかった。1点リードの5回。2番手としてマウンドに上がっていた山田龍聖投手(24)が1死から連打を浴びて一、三塁のピンチを招いた。ここで阿部監督がベンチを飛び出し、石川達也投手(27)への交代を決断。石川はソフトバンクの4番近藤に右前同点適時打を許すも、続く中村を空振り三振に仕留めて2死目を奪った。ここで阿部監督が再びベンチを飛び出し、船迫大雅投手(28)へスイッチした。船迫は山川を一邪飛に抑え、勝ち越しを許さなかった。
◆巨人のサードは熱い。「日本生命セ・パ交流戦」で、巨人坂本勇人内野手(36)が「7番三塁」でスタメン出場した。2軍再調整から約1カ月ぶりに1軍に復帰。4回に一時同点の左越え適時二塁打を放つと、続く中山の中前打で二塁から激走し生還。守備では5回、三塁線の強烈なライナーに体を投げ出して好捕した。3日に89歳で亡くなった終身名誉監督の長嶋茂雄さんが長年守った伝統のホットコーナーで、ベテランが奮闘。試合は8回に勝ち越しを許し、連勝は2で止まった。この男はただものではない。1点を追う4回2死二塁、ソフトバンク有原の内角カットボールを振り抜いた。天性の内角打ちで左翼手の頭上を破った。試合を振り出しに戻す同点適時打。二塁ベースに到達すると両手をたたき、右拳をにぎった。「次につなぐ気持ちで打席に立ちました。タイムリーになってよかったです」。背番号6、坂本勇人が帰ってきた。代名詞の二塁打が再起への合図だった。現役最多のプロ通算462本目の二塁打で、歴代トップの立浪和義にあと25本と迫った。かつて「二塁打はシングルヒットを打って盗塁したのと同じこと。それくらい二塁打はすごく価値がある。打率、本塁打、打点というのはみんな見がちな部分だけど、安打でも二塁打とシングルヒットは全然違うと思っている」と"二塁打の流儀"を熱弁。この日は打点もついて価値は倍増した。あのミスターが固めたホットコーナーで躍動した。2回に先発の井上が危険球で退場。1死満塁から急きょ登板した山田が今宮を三ゴロに打ち取ると、ワンバウンドの打球を小さくジャンプして捕球。素早く二塁に転送し、三-二-一の併殺を完成させた。5回には三塁線を襲ったライナー性の打球を横っ跳びで好捕。冷静な判断と軽快なグラブさばきを披露した。今季は開幕から苦しんだ。打撃不振で4月15日に出場選手登録から抹消。岡本の離脱により5月7日に緊急昇格したが、同12日に再び2軍再調整。ファームでは打撃フォームを見つめなおして、試行錯誤を繰り返した。6日イースタン・リーグのオイシックス戦で待望の"1号"をマークし、1軍に合流した。偉大な先人から受け継いできた重責を背負う。1軍復帰初戦のこの日は、2安打1打点で守備でも存在感を示した。「これを継続していくしかないと思う。感覚的にもちょっと(不振時とは)違う感覚も出てきている。もっともっと良くなるようにやっていけなければいけないと思う」と一定の手応えはつかんだ。最後は「明日は試合に勝てるように頑張ります」とひと言。背番号6が背負っているものはとてつもなく大きい。【為田聡史】坂本が今季16試合目の出場で初の複数安打。これで坂本のマルチ安打の回数は通算668度目となり、歴代10位の立浪(中日)に並んだ。猛打賞では歴代3位の坂本が、マルチ安打でも10傑入りした。
◆巨人田中瑛斗投手(25)が"必殺シュート"で絶体絶命のピンチを抑えた。同点の7回裏。5番手の中川皓太投手(31)が安打と2つの四球で1死満塁のピンチを招いた。5番中村を一ゴロで本塁封殺としたが、ここで阿部慎之助監督(46)が田中瑛への交代を決断した。2死満塁でマウンドに上がった田中瑛は、山川に対してシュートを出し惜しむことなく投げ込んだ。2球で簡単に追い込むと、最後もシュートを選択。内角に食い込むボールでボテボテの投ゴロに打ち取り、ピンチを脱した。
◆ソフトバンク先発の有原航平投手は今季ワーストタイ10安打を許しながら7回2失点にまとめた。1-0の4回2死二塁で坂本、中山に連続適時打を献上。一時逆転を許したが打線が盛り返し、同点のままマウンドを降りた。勝敗はつかず「先制点を取ってもらいながら逆転を許してしまったところが一番の反省点だし、悔しい。ランナーを背負ってばかりの投球でしたが、野手の方の守備に何度も助けられました」と味方に感謝した。
◆巨人が接戦を落として、連勝は2で止まった。7回2死から登板していた6番手の田中瑛斗投手(25)が、イニングをまたいだ8回に、ソフトバンク今宮に決勝の左前適時打を浴びるなど3連続適時打を許した。序盤から激震が走った。先発井上温大投手(24)が2回1死一、二塁で周東に頭部死球を与えて危険球退場。2番手の山田龍聖投手(24)を含め、小刻みな継投でリリーフ陣は踏ん張ったが、8回に力尽きた。試合には敗れたが、明るい話題もあった。この日から1軍に昇格した坂本勇人内野手(36)が「7番三塁」でスタメン出場。4回の第2打席に2死二塁から一時同点の左越え適時二塁打を放つなど、2安打1打点をマークした。三塁の守備でも好守を連発し、完全復活を印象づけた。
◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)が今季初の1試合複数打点をあげた。8試合連続4番で出場。1回1死一、三塁で先制の中犠飛を放つと、1点ビハインドの5回1死一、三塁では同点の右前適時打を放った。「ボール球に手を出して追い込まれてしまいましたが、何とか自分のバッティングをしようと集中しました」。今季は開幕直後に腰の手術で離脱。5月27日から1軍復帰し、エンジンがかかってきた。
◆巨人は計6人のリリーフ陣をつぎ込んだが、8回に力尽きた。7回2死満塁で登板した6番手の田中瑛が、イニングまたぎした8回に3失点。安打と四死球で1死満塁のピンチを招くと今宮から3連打を浴びて勝負を決められた。阿部監督は「だいぶしわ寄せきちゃったね。行ってくれたピッチャーはみんな頑張ってくれた。明日切り替えてやるしかない」と受け止めた。
◆巨人が接戦を落として、連勝は2で止まった。7回2死から登板した6番手の田中瑛斗投手(25)が、イニングをまたいだ8回に、ソフトバンク今宮に決勝の左前適時打を浴びるなど3連続適時打を許した。序盤から激震が走った。先発井上温大投手(24)が2回1死一、二塁で周東に頭部死球を与えて危険球退場。2番手の山田龍聖投手(24)を含め、小刻みな継投でリリーフ陣は踏ん張ったが、8回に力尽きた。阿部慎之助監督(46)は「だいぶしわ寄せがきちゃったね。(井上が危険球退場後に)行ってくれたピッチャーはみんな頑張ってくれたので」とし「相手には申し訳ない」と謝罪した。試合には敗れたが、明るい話題もあった。この日から1軍に昇格した坂本勇人内野手(36)が「7番三塁」でスタメン出場。4回の第2打席に2死二塁から一時同点の左越え適時二塁打を放つなど、2安打1打点をマークした。三塁の守備でも好守を連発し、完全復活を印象づけた。
◆ソフトバンク今宮健太内野手(33)が復活の4安打でチームを交流戦1位タイに浮上させた。「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦で同点の8回1死満塁に決勝の左前適時打。「右前腕屈筋群の筋挫傷」から1軍復帰後初めて複数安打を放った。昨季のセ・パ王者が激突する第1ラウンドはソフトバンクが勝利。2カードぶりの初戦白星で貯金は今季最多タイ「3」となった。名手が復活を示した。3安打を放って迎えた2-2の8回1死満塁、自身第5打席。今宮は巨人田中瑛の内角シュートを左翼前に運び、鬱憤(うっぷん)を晴らした。2回の1死満塁では痛恨の併殺打。「最初のチャンスでゲッツーを打っていた。(8回は1番の周東)佑京が歩かされることは分かっていた。だろうな、と。ファンの皆さんの声援で打てた1本だと思います」。首をかしげる日々を乗り越え、1年ぶり通算10度目の1試合4安打を決めた。4月下旬に死球を受けて「右前腕屈筋群の筋挫傷」で一時離脱。今月から戦列復帰したが、マルチ安打は1度もなく6月3日の中日戦ではバント失敗もあった。通算397犠打は現役トップで歴代4位。今宮本人が「掘り出したくないですけど」と話す苦い記憶だったが、この日は4安打の大暴れで汚名返上した。「まだまだですけど、まずは今日ね。チャンスメークもできたし、(満塁)2回目で結果を出すことができた。ホッとしています」と胸をなでおろした。今宮の一打で打線は一気に目覚めた。なお1死満塁で首位打者の柳町が左前適時打、4番近藤が中前適時打。3者連続タイムリーで一挙3得点をあげた。そのまま3点リードで逃げ切り、昨季のセ・パ王者が激突する第1ラウンドで勝利。2カードぶりの初戦白星で貯金は今季最多タイ「3」となった。昨季はパを含めて唯一カード負け越しを喫したのが巨人。リベンジともいえる本拠地3連戦の初戦で役者が大仕事を果たした。今宮は「今日は今日で、もう寝ちゃったら終わるので」と切り替えを強調。交流戦1位タイに浮上し、通算9度目の勝率1位フィニッシュへ好位置につけた。【只松憲】
◆ソフトバンク小久保監督がロベルト・オスナ投手(30)の配置転換を明言した。この日はセーブシチュエーションながら9回のマウンドに送ったのは杉山。試合後に「前回オスナがやられた時に本人と話しをした。いったんクローザーから外すと話をしている」と明かした。右腕は6日ヤクルト戦の9回に同点2ランを浴びてセーブ失敗。今季の防御率4・09と不振だった。今後のクローザーについては「決めていないです」と話した。
◆慣れ親しんだ昨季までの本拠地、みずほペイペイドームに帰ってきた。昨オフにソフトバンクからフリーエージェント(FA)権を行使して巨人に移籍した甲斐拓也捕手が、古巣との初めての公式戦に「9番・捕手」で先発出場した。試合前から忙しかった。グラウンドに出ると、先に打撃練習を行っていたソフトバンクの小久保監督のもとを訪れ挨拶を交わした。その後は古巣の首脳陣や周東、柳町ら元チームメートたちと次々にグータッチを交わし旧交を温めた。昨季までともに戦い、互いのことをよく知る間柄。「もちろん性格は分かっているけど、勝負事は別のこともある」。いざグラウンドに立てば甲斐は捕手として相手を抑える、チームを勝利に導くために頭を巡らせる。味方から、敵となったソフトバンクの打線に「やっぱり良い打線だなと思います。つなぐ野球もできるし、一発もある。若い選手、(野村)勇とか(柳町)達とか、そういった選手も出て、良いチームだと思う」と分析した。5日に体調不良を訴え試合を欠場。先発投手との兼ね合いもあり、5試合ぶりの出場となったが変わらずチームを引っ張り、大分生まれの九州男児が元気な姿を見せた。(浜浦日向)
◆音響設備に突如、アクシデントが発生した。二回に場内アナウンスなどが流れなくなり、二回裏開始前に審判団が確認し異例の〝無音〟状態で試合が進められた。通常、ソフトバンクの選手が打席に入る際の登場曲やアナウンスが一切流れず。一塁の判定に小久保監督がリクエストした際も、場内音声が流れないため場内への説明なしでリプレー検証が行われるなど、珍しい光景が続いた。
◆先発した巨人・井上温大投手(24)が試合序盤に危険退場となった。二回1死一、二塁。ソフトバンク・周東への3球目、直球が頭部死球。左腕は頭を下げ、マウンドを降りた。
◆先発の井上が二回1死一、二塁で、周東への頭部死球で危険球退場処分となった。わずか38球での降板。2番手で前日9日に支配下登録され、この日1軍に昇格したばかりの山田が緊急登板した。いきなり1死満塁の大ピンチでプロ初登板を迎えたが、今宮を変化球で三ゴロ併殺打に仕留め、無失点で切り抜け力強いガッツポーズを見せた。(みずほペイペイ)
◆2年目の西舘が11日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)での今季初先発へ向けて「一イニングでも長くという思いはあるが、まずは目の前の一人一人(の打者)と対戦していければ」と力を込めた。9日時点でリーグトップ208得点のソフトバンク打線に対し「いいバッターばかり。慎重に行きながら、でも逃げずに強気で」と臨む。(みずほペイペイ)
◆不振のため2軍で調整していた巨人・坂本勇人内野手(36)が1軍に昇格し、「7番・三塁」で先発出場。1点を追う四回に、1軍復帰後初安打となる左越え適時二塁打を放ち「次につなぐ気持ちで打席に立った。タイムリーになってよかった」とコメントした。五回の三塁守備では、周東の三塁線へのライナーを横っ飛びで好捕。六回の第3打席でも左前打を放ち、復帰戦でいきなり複数安打をマークした。
◆不振のため2軍で調整していた巨人・坂本勇人内野手(36)が1軍に昇格し、「7番・三塁」で先発出場。今季初となる1試合2安打を放った。1試合複数安打は昨年9月28日の広島戦(2安打、マツダ)以来、通算668度目。複数安打の通算回数で、歴代10位の立浪和義(中日)に並んだ。歴代1位は張本勲(ロッテなど)の855。巨人の1位は王貞治の736(歴代3位)、2位が長嶋茂雄の694(同6位)、3位が川上哲治の671(同9位)。
◆ソフトバンクが競り勝った。2―2の八回に今宮、柳町、近藤の3者連続適時打で3点を勝ち越した。2番手の松本裕が今季初勝利。九回を締めた杉山は2セーブ目。巨人は0―1の四回に2点を挙げたが、五回以降は打線が沈黙した。
◆巨人は逆転負けを喫し、連勝が2で止まった。先発の井上が二回途中で危険球退場となる緊急事態。以降5投手をつぎ込んだが、八回に決勝打を許した。阿部慎之助監督(46)は「だいぶしわ寄せがきちゃったね。いってくれた投手はね、みんな頑張ってくれたので。相手には申し訳ないんだけど」と語った。
◆不振のため2軍で調整していた巨人・坂本勇人内野手(36)が1軍に昇格。「7番・三塁」で先発出場し、1点を追う四回に1軍復帰後初安打となる左越え適時二塁打を放つなど、4打数2安打をマークし「やっぱり感覚的にもちょっと違う感覚が出てきているので。もっと良くなるようにやっていく」と語った。五回の三塁守備では、周東の三塁線へのライナーを横っ飛びで好捕。「お前はいつまでもジャイアンツのリーダーでいなきゃいけない」と厳命された元監督の長嶋茂雄さんが3日に肺炎のため89歳で亡くなってから、最初の1軍戦出場でしっかりとチームを引っ張った。
◆9日に支配下登録され、この日1軍に昇格したばかりの山田が、危険球で退場した先発の井上に代わり二回1死満塁でプロ初登板を迎えた。今宮を三ゴロ併殺打に仕留めて無失点で切り抜け、計3回を2安打1失点。4年目で初の1軍登板に「やっと立てたので、ここからどんどん巻き返していけるように」と誓った。(みずほペイペイドーム)
◆不振から1軍復帰を果たした巨人・坂本勇人内野手(36)が10日、ソフトバンク1回戦(みずほペイペイ)で「7番・三塁」で先発し、2安打1打点をマークした。一時同点の左越え二塁打を放ち、三塁線のライナーを飛び込んで捕球する好守も披露。チームは救援陣が踏ん張れず、2-5で敗れた。満を持して帰ってきたベテランが、一発回答で結果を出した。0-1の四回2死二塁、この日約1カ月ぶりに昇格した坂本が、左翼の頭上を越える同点二塁打。塁上でガッツポーズを見せた。「結果も出たし、継続してやっていくしかない。感覚的にもちょっと違う感覚が出てきている」五回の三塁守備では三塁線への強烈な打球に飛びつく好捕。場内ではどよめきと歓声が入り交じるビッグプレーとなった。六回の第3打席では左前打を放った。19年目の今季は試合前時点で打率・133、0本塁打、3打点と不振に陥り、2軍で再調整。2度目の出場選手登録抹消となった5月12日からは、試合に出ない期間を設けて打撃フォームを再構築した。今月6日のイースタン・リーグ、オイシックス戦(新潟)で今季初本塁打を放ち、7日の第2戦は4打数2安打1打点と結果を残して1軍の舞台に戻ってきた。同じサードを守ったレジェンドからの期待が、坂本を突き動かす。3日に89歳で逝去した「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さんから、「お前はいつまでもジャイアンツのリーダーでいなきゃいけない」と叱咤激励を受けていた。2023年には不振時に東京ドームの一室で素振りを指導されたこともあった。訃報に接し、「その期待に応えられるように、まだまだやっていかなきゃいけないなと改めて思った」と秘めた闘志に火をつけた。逝去後初の1軍の舞台で、結果を出した。チームは2-2の八回に救援の田中瑛が3連続適時打を浴び、2-5で敗戦。阿部監督が「明日切り替えてやるしかない」と言えば、坂本も「明日は勝てるように頑張ります」と前を向いた。頼れる背番号「6」が三塁でどっしりと構え、リーグ4位のチームを浮上させる。(原田優介)

<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ソフトバンク |
5 | 2 | 0 | 0.714 (↑0.047) | - (↓1) |
11 | 37 (+5) | 16 (+2) | 5 (-) | 5 (-) |
0.306 (↑0.011) | 2.170 (↑0.02) |
1 (-) |
阪神 |
5 | 2 | 0 | 0.714 (↓0.119) | 0 (-) |
11 | 31 (+2) | 13 (+4) | 9 (-) | 7 (+4) |
0.229 (↑0.002) | 1.740 (↓0.41) |
3 (1↓) |
DeNA |
4 | 3 | 0 | 0.571 (↓0.096) | 1 (-) |
11 | 23 (-) | 20 (+2) | 6 (-) | 3 (-) |
0.234 (↓0.016) | 2.760 (↑0.07) |
3 (1↓) |
広島 |
4 | 3 | 0 | 0.571 (↓0.096) | 1 (-) |
11 | 28 (+1) | 22 (+6) | 4 (-) | 10 (-) |
0.266 (↓0.03) | 3.150 (↓0.55) |
3 (2↑) |
中日 |
4 | 3 | 0 | 0.571 (↑0.071) | 1 (↑1) |
11 | 19 (+3) | 26 (+1) | 3 (-) | 9 (+1) |
0.233 (-) | 3.900 (↑0.51) |
6 (1↑) |
ロッテ |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 1.5 (↑1) |
12 | 18 (+6) | 15 (+1) | 3 (-) | 3 (-) |
0.219 (↑0.029) | 2.560 (↑0.33) |
7 (2↓) |
ヤクルト |
3 | 4 | 0 | 0.429 (↓0.071) | 2 (-) |
11 | 15 (+1) | 21 (+3) | 6 (-) | 3 (+1) |
0.197 (↓0.009) | 2.840 (↓0.07) |
7 (2↑) |
ORIX |
3 | 4 | 0 | 0.429 (↑0.096) | 2 (↑1) |
11 | 17 (+2) | 26 (-) | 3 (+1) | 4 (+1) |
0.237 (↓0.009) | 3.380 (↑0.58) |
7 (2↑) |
日本ハム |
3 | 4 | 0 | 0.429 (↑0.096) | 2 (↑1) |
11 | 21 (+3) | 24 (+1) | 4 (-) | 4 (-) |
0.235 (↑0.006) | 3.320 (↑0.39) |
7 (2↑) |
西武 |
3 | 4 | 0 | 0.429 (↑0.096) | 2 (↑1) |
11 | 14 (+4) | 26 (+2) | 0 (-) | 5 (+1) |
0.218 (↑0.012) | 3.340 (↑0.23) |
11 (4↓) |
巨人 |
2 | 4 | 0 | 0.333 (↓0.067) | 2.5 (-) |
12 | 13 (+2) | 14 (+5) | 4 (-) | 4 (+1) |
0.204 (↑0.025) | 2.390 (↓0.58) |
12 (3↓) |
楽天 |
2 | 5 | 0 | 0.286 (↓0.047) | 3 (-) |
11 | 9 (+1) | 22 (+3) | 3 (+1) | 1 (-) |
0.201 (↓0.008) | 2.660 (↑0.28) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
35 | 22 | 2 | 0.614 (↓0.011) | - (-) |
84 | 209 (+2) | 134 (+4) | 36 (-) | 49 (+4) |
0.241 (-) | 2.050 (↓0.04) |
2 (-) |
DeNA |
30 | 24 | 3 | 0.556 (↓0.01) | 3.5 (-) |
86 | 192 (-) | 150 (+2) | 31 (-) | 30 (-) |
0.238 (↓0.002) | 2.380 (-) |
3 (-) |
広島 |
28 | 26 | 2 | 0.519 (↓0.009) | 5.5 (-) |
87 | 178 (+1) | 156 (+6) | 25 (-) | 25 (-) |
0.242 (↓0.003) | 2.510 (↓0.07) |
4 (-) |
巨人 |
30 | 28 | 1 | 0.517 (↓0.009) | 5.5 (-) |
84 | 175 (+2) | 177 (+5) | 41 (-) | 27 (+1) |
0.239 (↑0.001) | 2.680 (↓0.05) |
5 (-) |
中日 |
27 | 29 | 2 | 0.482 (↑0.009) | 7.5 (↑1) |
85 | 138 (+3) | 178 (+1) | 26 (-) | 35 (+1) |
0.219 (↑0.001) | 2.880 (↑0.04) |
6 (-) |
ヤクルト |
17 | 35 | 2 | 0.327 (↓0.006) | 15.5 (-) |
89 | 135 (+1) | 219 (+3) | 25 (-) | 18 (+1) |
0.217 (↓0.002) | 3.570 (-) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
32 | 24 | 2 | 0.571 (↑0.007) | - (-) |
85 | 196 (+3) | 160 (+1) | 52 (-) | 30 (-) |
0.229 (-) | 2.350 (↑0.02) |
2 (-) |
ORIX |
28 | 25 | 3 | 0.528 (↑0.009) | 2.5 (-) |
87 | 187 (+2) | 201 (-) | 38 (+1) | 28 (+1) |
0.259 (↓0.001) | 3.270 (↑0.06) |
3 (-) |
ソフトバンク |
29 | 26 | 2 | 0.527 (↑0.009) | 2.5 (-) |
86 | 213 (+5) | 175 (+2) | 35 (-) | 39 (-) |
0.252 (↑0.003) | 2.700 (↑0.01) |
4 (-) |
西武 |
30 | 27 | 0 | 0.526 (↑0.008) | 2.5 (-) |
86 | 160 (+4) | 156 (+2) | 24 (-) | 40 (+1) |
0.236 (↑0.001) | 2.550 (↑0.01) |
5 (-) |
楽天 |
25 | 31 | 1 | 0.446 (↓0.009) | 7 (↓1) |
86 | 143 (+1) | 174 (+3) | 22 (+1) | 55 (-) |
0.232 (↓0.002) | 2.880 (↑0.03) |
6 (-) |
ロッテ |
20 | 34 | 0 | 0.370 (↑0.012) | 11 (-) |
89 | 141 (+6) | 187 (+1) | 28 (-) | 19 (-) |
0.214 (↑0.003) | 3.270 (↑0.04) |
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