1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 8 | 1 | 2 |
DeNA | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1X | 5 | 10 | 0 | 3 |
勝利投手:入江 大生(2勝1敗12S) 敗戦投手:宮西 尚生(1勝1敗0S) 本塁打 |

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◆DeNAがサヨナラ勝利。DeNAは1点ビハインドで迎えた9回裏、宮崎の適時打で試合を振り出しに戻す。続く延長10回には、三森の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、4番手・入江が1回無失点で今季2勝目。敗れた日本ハムは、救援陣が踏ん張れなかった。
◆60歳の誕生日を迎えた日本ハム八木裕打撃コーチが新庄剛志監督(53)や選手らからサプライズで祝福された。試合前練習が始まる前に三塁側ファウルグラウンド付近に全員が集合。そこに新庄監督が現れて「代打の神様がおじいちゃんの仲間入りをしました」と笑顔で祝福。さらに、赤いちゃんちゃんこではなく、ホームユニホームの白部分を赤に変えた"還暦ユニホーム"を贈呈。左胸付近の番号は「60」だ。八木コーチは大きな拍手を受けた後に「選手もコーチもスタッフも60歳でも元気でいられるように今が大事。俺もあと20年、頑張るから」とあいさつした。その還暦ユニホームを着用して試合前練習に臨んだ八木コーチは「おじいちゃんと思われたくないから、あんまり還暦って言われたくないけど。まだまだ元気で若くいたいっていう気持ちでいる」と苦笑いも「ちゃんちゃんこだったら、えらいことだった。よかった、ユニホームで」と笑顔だった。
◆日本ハム金村尚真投手(24)が今季初めてビジターで失点を喫した。2回先頭のDeNA筒香にセンターバックスクリーンへ先制3号ソロを打たれた。ここまでビジターでは開幕戦の3月28日西武戦(ベルーナドーム)、4月20日オリックス戦(京セラドーム大阪)、5月23日楽天戦(楽天モバイルパーク)の3試合に先発し、いずれも完封勝利を挙げていた。この日は3度目の完封となった5月23日以来、中15日での先発だった金村。ビジターでの連続無失点イニングは「28」で筒香に止められた。
◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(29)と万波中正外野手(25)が12号アーチを放ち、ともにリーグトップに並んだ。0-1の5回1死、まずはレイエスが完全投球で封じられてきたDeNA石田裕のシンカーを、「思い描いていたボールに対するアプローチとスイングができました」と左翼席へ。12号ソロでリーグ単独トップに躍り出ると、続く5番万波はツーシームを「完璧に捉えることができました」と左翼席上段へ、レイエスに並ぶ12号ソロとした。重苦しい試合展開を、得意の一発攻勢でひっくり返した。さらに、6番のルーキー山県秀内野手(23)と上川畑大悟内野手(28)が連続二塁打を放ち、4連続長打で3点を奪った。この日は八木裕打撃コーチが60歳の誕生日。試合前には新庄剛志監督(53)や選手らからサプライズで祝福された。三塁側ファウルグラウンドに全員が集合すると、新庄監督が現れて「代打の神様がおじいちゃんの仲間入りをしました」と笑顔で祝福。さらに、赤いちゃんちゃんこではなく、ホームユニホームの白部分を赤に変えた"還暦ユニホーム"を贈呈。左胸付近の番号は「60」だ。八木コーチは大きな拍手を受けた後に「選手もコーチもスタッフも60歳でも元気でいられるように今が大事。俺もあと20年、頑張るから」とあいさつした。その還暦ユニホームを着用して試合前練習に臨んだ八木コーチは「おじいちゃんと思われたくないから、あんまり還暦って言われたくないけど。まだまだ元気で若くいたいっていう気持ちでいる」と苦笑いも「ちゃんちゃんこだったら、えらいことだった。よかった、ユニホームで」と笑顔だった。
◆DeNA牧秀悟内野手(27)がトンネルを抜けた。佐野がソロを放ち2点差となった6回2死、日本ハム金村のカットボールに食らいついた。右翼席に飛び込む11号ソロ。佐野に続く2者連発で"2者連続デスターシャ"ポーズを披露した。これが牧にとって23打席ぶり、5試合ぶりの安打となり「やっと打つ事ができました...この後も試合が続くので攻守ともに頑張ります!」と感慨深げに振り返った。交流戦初戦の第1打席となった3日楽天戦(楽天モバイルパーク)の第1打席で放った左前打から22打席、4試合で安打も出塁もなし。プロ入り後は23年9月に19打席連続無安打はあったが、その間も5四死球を選んでおり、プロ入り後は最大のスランプだった。三浦大輔監督(51)は7日の試合後「苦しんでますけど、周りでカバーできるようにしていかないといけない。全員が1年中絶好調と言うことはまずないですから。調子がいい人がカバーすることも必要です。チームとして戦う中で、牧は牧で責任感じながら状態上げようとやってくれてます」と話していた。
◆日本ハムの金村尚真投手(24)が3被弾も6回3失点にまとめ、5勝目の権利を手にマウンドを譲った。2回にDeNA筒香に先制ソロを浴びたが、3回、4回と3者凡退でリズムを作った。味方打線が5回にフランミル・レイエス外野手(29)と万波中正外野手(25)の2者連発などで逆転。6回にもレイエスの適時二塁打でリードを広げた。だが6回、2死から佐野と牧に2者連続アーチを許し1点差。直後の7回に代打浅間大基外野手(28)が送られ、2番手玉井大翔投手(32)にマウンドを譲った。6回を89球、5安打1四球3失点1奪三振の内容。3本塁打を浴びたが、いずれもソロでクオリティー・スタート(QS=6回以上、自責点3以内)に成功した。今季は試合前時点で7試合に登板して4勝2敗、防御率1・90。4勝すべてが完投で、3完封を記録している。
◆日本ハム田中正義投手(30)が、セーブに失敗するも逆転サヨナラは許さなかった。4-3の9回に登板。先頭の佐野を空振り三振に仕留めたが、牧に中前打を浴びると代走三森に二盗を許し、筒香をフルカウントから四球で歩かせた。1死一、二塁のピンチで、宮崎と対戦。カウント1-2からスライダーが浮き、左前への同点打を許した。満塁策で1死満塁とし、代打戸柱に痛烈なライナーを浴びたが、この打球が二塁手上川畑大悟内野手(28)の正面を突き、飛び出した一走石上もアウトとした。危機一髪の場面も、延長戦での勝利へ望みをつないだ。この日は0-1の4回1死、完全投球で封じられていたDeNA石田裕から、フランミル・レイエス外野手(29)と万波中正外野手(25)が、ともに12号の2者連続アーチで逆転。3-1の6回にもレイエスの適時二塁打で1点を追加した。先発の金村尚真投手(24)は6回に牧と佐野に2者連続のソロを許し、4-3の7回から継投策。2番手の玉井大翔投手(32)、3番手の孫易磊(スン・イーレイ)投手(20)が、それぞれ3者凡退に封じて守護神の田中に託していた。田中は試合前時点で17試合に登板して0勝1敗、3ホールド、3セーブ、防御率1・65としていた。この試合に勝利すれば、04年に北海道に本拠地を移してから節目の1500勝となる。
◆日本ハムが延長戦でサヨナラ負けを喫し、交流戦で2カード連続の負け越しとなった。打線は0-1の5回1死、完全投球で封じられていたDeNA石田裕から、フランミル・レイエス外野手(29)と万波中正外野手(25)が、ともに12号の2者連続アーチで逆転。3-1の6回にもレイエスの適時二塁打で1点を追加した。 先発の金村尚真投手(24)は、6回に牧と佐野に2者連続のソロを許し、4-3の7回から継投策。2番手の玉井大翔投手(32)、3番手の孫易磊(スン・イーレイ)投手(20)が、それぞれ3者凡退に封じ、9回は守護神の田中正義投手(30)に託した。だが、田中は安打と四球で1死一、二塁とすると、宮崎に同点打を浴びた。その後の1死満塁の大ピンチは併殺で切り抜け、延長戦に突入した。10回は2死一、二塁の好機を逃すと、5番手の宮西尚生投手(40)が、先頭京田に二塁打を献上。申告敬遠などで1死満塁となり、三森にサヨナラの右前打を浴びた。これで交流戦は阪神戦に続いて1勝2敗でカード負け越し。この日はパ・リーグが全球団敗れたため、2位オリックスとのゲーム差は2・5のままとなった。勝てば04年に北海道に本拠地を移してから節目の1500勝だったが、10日からの本拠地エスコンフィールドでのヤクルト戦に持ち越しとなった。
◆DeNAが劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた。延長10回、日本ハム宮西から途中出場の京田が左翼への二塁打で出塁。桑原が申告敬遠で無死一、二塁となり、度会はバントの構えを見せず。2ボールとなるも空振り三振に倒れた。しかし、佐野が中前打で1死満塁とつなぎ、最後は三森大貴内野手(26)が移籍後初のサヨナラ打となる右前適時打。ナインにもみくちゃにされながらウオーターシャワーを浴びた。両軍5本塁打が飛び交う空中戦を制し、日本ハム相手に交流戦で7シーズン連続でのカード勝ち越しに成功。史上最多を3日連続で更新する3万3906人が集まったハマスタで熱い試合を届けた。背番号25の1発で快調に滑りだした。2回先頭、筒香が今季ビジター3試合連続完封の日本ハム金村を捉えた。カウント1-1からの3球目、内角高め146キロ直球をしばき上げ、バックスクリーンまで豪快に運んだ。前日の同戦から2戦連発となり「まずは先制点を取って主導権を握りたかったので、チームを勢いづける良いホームランになりました!この後も追加点を取って(石田)裕太郎を楽にしていきたいです」と振り返った。先発の石田裕は序盤から2回に3者連続三振を奪うなど、5回1死まで完全投球を続けていた。しかし、レイエスに同点ソロを浴びると、続く万波にも2者連発となる勝ち越しソロを浴びた。さらに山形、上川畑と4連打で3点目を献上した。6回にも1死一、二塁からレイエスに右中間への適時二塁打を打たれ、6回5安打4失点。「調子自体は悪くなかったと思います。ホームランを打たれてしまうと流れが変わってしまうので、そこで何か工夫できたのではという後悔があります。次の登板では今回の課題を生かしチームの勝利につなげたいです」と前を向いた。3点差から主軸が奮起した。6回2死から佐野が右中間に5号ソロを放つと、続く牧が右翼席へ11号ソロ。右翼席に飛び込む11号ソロ。2者連発返しで"2者連続デスターシャ"ポーズを披露した。これが牧にとって23打席ぶり、5試合ぶりの安打。プロ入り後、最大となるスランプを脱出し「やっと打つ事が出来ました...この後も試合が続くので攻守ともに頑張ります!」と前を向いた。しかし、7回、8回と日本ハムのリリーフ陣に封じられて万事休す。しかし、9回に抑えの田中を捉えた。1死から牧の中前打と代走三森の二盗、筒香が四球を選んで1死一、二塁。3試合ぶりスタメンの宮崎が左前への適時打を放って同点に追い付いた。続く松尾は申告敬遠で1死満塁。代打戸柱がサヨナラのチャンスで打席に向かうも、二直に倒れ、一塁走者の松尾も戻れずに同点のまま9回を終えた。しかし10回にサヨナラ打を放ち、最大3点差から逆転に成功した。
◆日本ハム金村尚真投手(24)がプロ入り初めて3被弾した。2回に筒香に先制弾を浴びると、3点リードの6回には佐野、牧に連続本塁打を許した。「援護してもらった後に、失点をしてしまいました。次の投手にいい流れで、つなげませんでした。今日の投球で一番良くないところは、そこですね」。6回3失点。勝利投手の権利は持って降板したが、チームはサヨナラ負けを喫した。
◆DeNAの大ファンで知られる歌手の相川七瀬(50)が8日、Xを更新。現地観戦し、劇的逆転サヨナラ勝ちを見届けたと報告した。相川は両チーム計5本塁打が飛び交う空中戦に「ホームランが続き興奮が過ぎます。良いゲームや」「あードキドキ」などと立て続けに投稿。最後は延長10回に、三森大貴内野手(26)が移籍後初のサヨナラ打となる右前適時打で試合を決めた。相川は「勝った」と涙を流す顔文字を添え、観客席から撮影したとみられるナインが喜ぶ様子を興奮気味にアップ。「叫びすぎて声が枯れた」と興奮気味に現地での様子を明かした。この投稿に「今シーズン一番の試合でしたね」「交流戦見に行けて良かったですね」「現地応援おつかれさまです!」といったコメントが寄せられた。
◆北海道移転後の通算1500勝がスルリと手中から滑り落ちた。日本ハムが「日本生命セ・パ交流戦」のDeNA戦(横浜)で痛恨のサヨナラ負けを喫した。1点リードの9回に守護神・田中が同点とされ、延長10回に宮西がサヨナラ打を浴びた。交流戦は2カード連続の負け越し。節目のメモリアル勝利は10日からのエスコンフィールド6連戦に持ち越された。日本ハムが大きな1勝を、つかみ損ねた。4-4の延長10回。DeNA京田の打球は左翼線を襲った。矢沢が快足を飛ばし、打球には追いついたが、グラブからボールはこぼれた。記録は二塁打。これが起点となってサヨナラ負け。新庄監督は「矢沢くんは捕らなあかんな、あれは。やっぱり硬くなるんでしょうね、球際。もっと柔らかくしていかないと」と悔しそうに振り返った。9回は勝利目前だった。田中が1死一、二塁から宮崎に同点打を浴びた。カウント1-2と有利な状況から、スライダーを左前へ運ばれた。新庄監督も「追い込んでましたからね、宮崎くんの時...」と思い返し、「いっぱいいっぱいだったんじゃないですか、マウンドで。次は、やってくれるでしょう」。その後の1死満塁の大ピンチは切り抜けた守護神に気持ちの切り替えを求めた。勝てば、04年に東京から北海道へ本拠地を移転後の通算1500勝だったが、まさかの展開でメモリアル勝利を逃した。それでも新庄監督は「いろいろありますよ、1年間やってたら」と現実と向き合った。交流戦は2カード連続負け越し。11勝7敗と目標を立てた中で、6試合を終えて2勝4敗と出遅れた。まずは、この日手中に収めかけた節目の1勝を10日ヤクルト戦(エスコンフィールド)で挙げて、巻き返しの本拠地6連戦としたい。【木下大輔】
◆本塁打、打点の2冠を争う日本ハムの主砲が、そろって"還暦祝砲"をぶち上げた。5回1死、フランミル・レイエス外野手(29)が「思い描いていたボールに対するアプローチとスイングができた」と、左中間席へリーグ単独トップに立つ12号ソロを放つと、直後に万波中正外野手(25)が「完璧に捉えることができた」と2者連続弾で12号。レイエスは6回にも中越え適時二塁打を放ち30打点に達したが、万波も1打点差で追走している。この日は八木打撃コーチの60歳の誕生日。試合前にはチーム全員の前で、新庄監督から「代打の神様がおじいちゃんの仲間入りをしました」と、赤いちゃんちゃんこならぬ赤基調のホームユニホームがサプライズでプレゼントされた。同コーチは「勝負どころで力以上のものが発揮できる選手が増えていくことを私は望みたい」と話していた中で大砲2人が即実行。還暦を祝う2本の大アーチが勝利につながらなかったことだけが、惜しかった。
◆DeNA筒香嘉智外野手(33)が、最大3点差をひっくり返したチームの戦いぶりに手応えを口にした。1点を追う9回1死、日本ハム田中から牧が中前打を放つと、代走三森が二盗を成功。筒香が四球を選び、一、二塁から宮崎が同点適時打を放った。延長10回には途中出場の京田が二塁打でチャンスメークし、1死満塁から三森が初のサヨナラ打。筒香は「リードされてる状況からひっくり返すゲームが多くはないシーズンだと思う。ひっくり返す能力はみんな選手たちにはあると思いますし、こういうゲームは優勝するために大事な要素だと思う。全員がリードされててもひっくり返すという気持ちをもっと強く持てばもっともっとチーム状態も良くなると思うので、こういう試合を今日できたのは大きいと思います」とうなずいた。筒香自身も2回先頭、ここまでビジター3試合連続完封の日本ハム金村の直球を捉え、バックスクリーンに2試合連続アーチをたたき込んだ。3日に約1カ月ぶりに1軍再昇格してからは、6試合で打率4割2分1厘、2本塁打でOPS(出塁率+長打率)が1・507と圧倒的な数字を残す。「感覚は(1軍に)上がってきてから良くなっているので、いろんな微調整は続けていけたら。良い打席と悪い打席もあるのでもうちょっと修正しないとなと思ってます」と一定の手応えはつかみつつも、課題も強調した。
◆歓喜よりも安堵(あんど)だった。同点の延長10回1死満塁、途中出場のDeNA三森大貴内野手(26)に打席が回ってきた。「守らないためには打つしかない」と覚悟を決めた。日本ハム宮西の直球に食らいつき、右翼へ自身初のサヨナラ打。「喜びと安心感と充実感というか...いい瞬間ではありました」。ウオーターシャワーを浴び、ナインにもみくちゃにされた。1点を追う9回1死、中前打を放った牧に代わって代走で登場。徹底マークされる中、2球目で二盗に成功した。1死一、二塁から宮崎の左前打で二塁から本塁に生還。延長戦に持ち込んだ加入1年目の韋駄天(いだてん)に、三浦監督も「さすがミモだなと」と称賛した。ユーティリティー性でチームを陰で支える。代走の切り札に加え今季はすでに三塁、一塁、右翼と3ポジションで先発。しかし元々本職だった二塁守備は不動の牧がいるため、代走後に今季初めて就いた。不安のあまり青森山田の先輩でもある遊撃・京田に「どうすれば...」と尋ねるほどだった。延長10回、打球は飛んでこなかったが「景色も違いますし距離感も違う。ただプロなのでそこが仕事」と難しい役割を全うした。チームは最大3点差をひっくり返して今季2度目のサヨナラ勝ちで、セ球団の全勝を締めた。ハマスタ史上最多動員を3日連続で更新する3万3906人を沸かせ、三浦監督は「ひっくり返して勝てたのは良かった。いい月曜日を迎えられると思います」と充実の表情。昨年の日本シリーズ王者が2年ぶりの交流戦Vへ、力を解き放つ。【小早川宗一郎】
◆DeNA宮崎敏郎内野手(36)が、値千金の同点の適時打を放ち、チームを救った。1点を追いかける9回1死一、二塁、日本ハムの田中正義から左前にはじき返し、土壇場の9回に試合を振り出しに戻した。この日は、横浜スタジアム以外の5球場で、セ・リーグが勝利。セ・リーグで"1球団負け"の危機だったが、「ハマのプーさん」の一打が流れを変えた。延長10回には1死満塁のチャンスで、三森大貴内野手(26)が劇的なサヨナラ安打を放ち、満員のスタンドが沸いた。4日の交流戦はパ・リーグ6球団が全勝した。同一リーグの1日6勝は、22年5月29日のパ・リーグ以来9度目だった。そのわずか4日後の8日に今度はセ・リーグ6球団が全勝。セ・リーグの6勝はこれで4度目だった。今季の交流戦の通算成績は、パ・リーグが14勝、セ・リーグが21勝でセが7勝上回る。8日のその他の試合結果ヤクルト4-2ソフトバンク巨人5-0楽天中日3-0ロッテ阪神8-1オリックス広島10-0西武
◆この日、60歳の誕生日を迎えた日本ハム・八木裕打撃コーチが全体練習前に〝サプライズ祝福〟を受けた。三塁側ベンチ前に円陣ができ、チーム関係者やナインが集結。新庄監督は赤いちゃんちゃんこならぬ、赤い特別ユニホームを持って、グラウンドに登場し「代打の神様がおじいちゃんの仲間入りをしました」とユーモアを交えて祝った。八木コーチは試合前練習で赤い〝還暦ユニホーム〟を着用したまま、ナインの打撃をチェック。人生の節目を迎え「こういう年代だからこそ勉強をしていかないといけない。そういう時代にきているので、新しいものをどんどん取り入れていきたい。あと20年、バリバリやっていきたい」と気持ちを新たにした。
◆DeNA・筒香嘉智外野手(33)が二回の第1打席に先制の3号ソロを放った。先発・金村の高めに入った146キロ直球をバックスクリーンにたたき込んだ。今季初の2戦連発に「まずは先制点を取って主導権を握りたかったので、チームを勢いづける良いホームランになった。この後も追加点を取って裕太郎を楽にしていきたい」と力強く振り返った。筒香は交流戦開幕となった3日に約1カ月ぶりに1軍に昇格。一気に状態を上げてきた。
◆日本ハムが0―1の五回、2者連続本塁打で試合をひっくり返した。まずは5番のフランミル・レイエス外野手(29)が同点となる12号ソロ本塁打を放った。「自分の中でプランを立てて試合に入りました」1ボールからDeNA先発右腕、石田裕の133キロのシンカーをフルスイング。左中間席へ運び「1打席目は狙ったボールが来なかった感じですが、2打席目は思い描いていたボールに対するアプローチとスイングができました」と振り返った。続く6番の万波中正外野手(25)は1ボールからの速球を一閃。レイエスと同じ左中間席へアーチを描き「完璧に捉えることができました」と語った。
◆DeNAは3点差の六回2死から、3番・佐野恵太外野手(30)の5号ソロ、4番・牧秀悟内野手(27)の11号ソロで1点差に迫った。二回には、5番・筒香嘉智外野手(33)が2戦連発の3号ソロを放っており、これでクリーンアップそろい踏みで、ハマスタを沸かせた。佐野が「自分のスイングを心掛けて打席に入りました!ファンの待つスタンドまで届いてくれて良かったデスターシャ」と喜べば、23打席ぶりの安打が本塁打となった牧は「やっと打つことができました...。この後も試合が続くので攻守ともに頑張ります」と笑顔で語った。
◆DeNAは3点差の六回2死から、3番・佐野恵太外野手(30)の5号ソロ、4番・牧秀悟内野手(27)の11号ソロで1点差に迫った。二回には、5番・筒香嘉智外野手(33)が2戦連発の3号ソロを放っており、これでクリーンアップそろい踏みで、ハマスタを沸かせた。佐野が「自分のスイングを心掛けて打席に入りました!ファンの待つスタンドまで届いてくれて良かったデスターシャ」と喜べば、23打席ぶりの安打が本塁打となった牧は「やっと打つことができました...。この後も試合が続くので攻守ともに頑張ります」と笑顔で語った。
◆十回、三森大貴(中央)がサヨナラ適時打を放つ。DeNAはこのカードを勝ち越した(撮影・荒木孝雄)
◆DeNAが今季2度目のサヨナラ勝ち。3―4の九回に宮崎の左前打で追い付き、延長十回1死満塁から三森が右前打で勝負を決めた。4番手の入江が2勝目。日本ハムは抑えの田中で逃げ切りに失敗し、最後は宮西が打たれた。
◆?DeNAのサヨナラ勝ちは5月9日の広島戦(○4-3、十回=林の二塁打)に次いで今季2度目。?3番佐野、4番牧、5番筒香がそろって本塁打。DeNAの3-5番が同一試合で本塁打を放ったのは昨年7月21日のヤクルト戦(●7-8x、神宮、3番佐野、4番牧、5番宮崎)以来。?8日の交流戦はセ・リーグの6球団が全勝。交流戦で同一リーグの球団が6試合全勝したのは、6月4日のパに続いて今季2度目(通算10度目)。同一シーズンに2度記録したのは、2006年(5月12日と6月7日=ともにパ全勝)以来19年ぶり2度目で、両リーグで応酬したのは初。セの6試合全勝は18年6月9日以来7年ぶり4度目。
◆日本ハムは救援陣が踏ん張れずにサヨナラ負けを喫した。レイエス、万波の2者連続本塁打などでリードする展開で逃げ切れなかった。新庄監督は「一年間やっていたら、いろいろある」とさばさばと語った。4―4の延長十回は先頭打者の左翼線の飛球を矢沢が捕球できず、二塁打になった。敗戦につながり、監督は「矢沢君は、あれは捕らなあかん。球際で硬くなるんでしょうね」と指摘した。
◆DeNA・筒香嘉智外野手(33)が今季初の2戦連発となる先制の3号ソロを放った。二回、金村の甘く入った直球をバックスクリーンにたたき込み、「チームを勢いづける良いホームランになった」と振り返った。交流戦が開幕した3日に約1カ月ぶりに1軍に昇格して以降、好調をキープ。「感覚は(1軍に)上がってから良くなっている。微調整を続けていきたい」と語った。
◆DeNA・牧秀悟内野手(27)が23打席ぶりの安打となる11号ソロ。3点を追う六回に佐野の5号ソロに続く2者連発で右翼席にほうり込んだ。「いい方向に、いい形で打つことができた」と胸を張った。3日の楽天戦の第1打席の左前打を最後に不振に陥り「ここまで打てなかったことはなかなかなかった」。この日は九回にも中前打と復調気配を見せた。
◆日本ハムは今季4度目のサヨナラ負けで2カード連続の負け越しが決まった。延長十回1死満塁で5番手の宮西尚生投手(40)が途中出場の三森に右前打を浴びた。新庄剛志監督(53)は「三森君はああいうところで打ちますよね。(スタメンで)出ていないんですもん、その打者が。すごい戦力ですね」と脱帽した。リードする展開で逃げ切れなかった。試合後、指揮官は第一声で延長十回の先頭打者、京田に左翼線二塁打とされたプレーを指摘。左翼手・矢沢はライン際の飛球に追いついたが、グラブではじいて捕球できず。現役時代に10度、ゴールデングラブ賞を受賞した指揮官らしく「矢沢君、あれは捕らなあかんで。球際は硬くなる。もっと軟らかくしないと」と語った。この日は八木打撃コーチの60歳の誕生日。試合前には「代打の神様がおじいちゃんの仲間入りをしました」とユーモアを交えて赤いちゃんちゃんこならぬ、赤い特製ユニホームを贈呈したが、試合で白星をプレゼントをすることはできなかった。(加藤次郎)
◆日本ハムはサヨナラ負け。5番レイエスと6番万波が五回、本塁打リーグトップタイの2者連続本塁打を放ったが空砲に終わった。0―1の五回にレイエスが「思い描いていた球にアプローチできた」と同点の12号ソロを放つと、万波も「完璧に捉えることができた」と勝ち越しの12号ソロ。ただチームはサヨナラ負けを喫し、両選手とも笑顔なく球場を後にした。
◆新戦力が決めた! 途中出場したDeNA・三森大貴内野手(26)が9年目で初のサヨナラ打を放った。4―4の延長十回1死満塁で右前適時打を放ち、一塁を回ると大きくガッツポーズ。同学年の牧、山本らにもみくちゃにされた。「みんながつないでくれて、あの回(十回)まで守り抜いてくれた。食らいついて、なんとか打ててよかった」初の横浜スタジアムでのヒーローインタビューで笑みがこぼれた。今季ソフトバンクからトレードで新加入。俊足と走塁センスが光り、この日は1点を追う九回1死で代走で出場。すかさず今季10盗塁目となる二盗を決めると、宮崎の左前打で快足を飛ばして生還した。「パ・リーブの選手の方が知っている選手も多い。セ・リーグのチームより違和感なくやれた」と胸を張った。本職は二塁ながら今季は一塁、三塁、右翼で出場。この日は牧に代わり今季初めて二塁の守備に就いた。「守備の方が緊張したので打席はあまり覚えてない」と振り返りつつ「それがプロ。生きがいに感じながらやりたい」と言い切った。最大3点差をはね返して、交流戦は2カード連続で勝ち越し。三浦監督は「本当によく決めてくれた。さすが三森だなと」とたたえた。「全員がリスペクトしながら1試合に向かっている。みんなで勝ちをつかみ取れれば」と三森。新天地で輝く。(阿部慎)

<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
5 | 1 | 0 | 0.833 (↑0.033) | - (-) |
12 | 29 (+8) | 9 (+1) | 9 (+2) | 3 (-) |
0.227 (↑0.012) | 1.330 (↑0.27) |
2 (1↓) |
ソフトバンク |
4 | 2 | 0 | 0.667 (↓0.133) | 1 (↓1) |
12 | 32 (+2) | 14 (+4) | 5 (+1) | 5 (+1) |
0.295 (↓0.016) | 2.190 (↓0.2) |
2 (1↑) |
DeNA |
4 | 2 | 0 | 0.667 (↑0.067) | 1 (-) |
12 | 23 (+5) | 18 (+4) | 6 (+3) | 3 (+1) |
0.250 (↑0.006) | 2.830 (↓0.17) |
2 (1↑) |
広島 |
4 | 2 | 0 | 0.667 (↑0.067) | 1 (-) |
12 | 27 (+10) | 16 (-) | 4 (+3) | 10 (+1) |
0.296 (↑0.023) | 2.600 (↑0.54) |
5 (1↑) |
ヤクルト |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 2 (-) |
12 | 14 (+4) | 18 (+2) | 6 (+1) | 2 (-) |
0.206 (-) | 2.770 (↑0.14) |
5 (1↑) |
中日 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 2 (-) |
12 | 16 (+3) | 25 (-) | 3 (+1) | 8 (+1) |
0.233 (↑0.005) | 4.410 (↑0.95) |
7 (5↑) |
巨人 |
2 | 3 | 0 | 0.400 (↑0.15) | 2.5 (-) |
13 | 11 (+5) | 9 (-) | 4 (+1) | 3 (-) |
0.179 (↑0.007) | 1.810 (↑0.46) |
7 (2↓) |
ロッテ |
2 | 3 | 0 | 0.400 (↓0.1) | 2.5 (↓1) |
13 | 12 (-) | 14 (+3) | 3 (-) | 3 (-) |
0.190 (↑0.017) | 2.890 (↓0.11) |
9 (3↓) |
楽天 |
2 | 4 | 0 | 0.333 (↓0.067) | 3 (↓1) |
12 | 8 (-) | 19 (+5) | 2 (-) | 1 (-) |
0.209 (↓0.011) | 2.940 (↓0.49) |
9 (3↓) |
ORIX |
2 | 4 | 0 | 0.333 (↓0.067) | 3 (↓1) |
12 | 15 (+1) | 26 (+8) | 2 (-) | 3 (-) |
0.246 (↓0.013) | 3.960 (↓0.91) |
9 (3↓) |
日本ハム |
2 | 4 | 0 | 0.333 (↓0.067) | 3 (↓1) |
12 | 18 (+4) | 23 (+5) | 4 (+2) | 4 (-) |
0.229 (↓0.003) | 3.710 (↓0.23) |
9 (3↓) |
西武 |
2 | 4 | 0 | 0.333 (↓0.067) | 3 (↓1) |
12 | 10 (-) | 24 (+10) | 0 (-) | 4 (-) |
0.206 (↑0.002) | 3.570 (↓1.17) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
35 | 21 | 2 | 0.625 (↑0.007) | - (-) |
85 | 207 (+8) | 130 (+1) | 36 (+2) | 45 (-) |
0.241 (↑0.001) | 2.010 (↑0.04) |
2 (-) |
DeNA |
30 | 23 | 3 | 0.566 (↑0.008) | 3.5 (-) |
87 | 192 (+5) | 148 (+4) | 31 (+3) | 30 (+1) |
0.240 (↑0.001) | 2.380 (↓0.03) |
3 (-) |
広島 |
28 | 25 | 2 | 0.528 (↑0.009) | 5.5 (-) |
88 | 177 (+10) | 150 (-) | 25 (+3) | 25 (+1) |
0.245 (↑0.003) | 2.440 (↑0.05) |
4 (-) |
巨人 |
30 | 27 | 1 | 0.526 (↑0.008) | 5.5 (-) |
85 | 173 (+5) | 172 (-) | 41 (+1) | 26 (-) |
0.238 (-) | 2.630 (↑0.05) |
5 (-) |
中日 |
26 | 29 | 2 | 0.473 (↑0.01) | 8.5 (-) |
86 | 135 (+3) | 177 (-) | 26 (+1) | 34 (+1) |
0.218 (-) | 2.920 (↑0.05) |
6 (-) |
ヤクルト |
17 | 34 | 2 | 0.333 (↑0.013) | 15.5 (-) |
90 | 134 (+4) | 216 (+2) | 25 (+1) | 17 (-) |
0.219 (-) | 3.570 (↑0.03) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
31 | 24 | 2 | 0.564 (↓0.01) | - (-) |
86 | 193 (+4) | 159 (+5) | 52 (+2) | 30 (-) |
0.229 (-) | 2.370 (↓0.04) |
2 (-) |
ORIX |
27 | 25 | 3 | 0.519 (↓0.01) | 2.5 (-) |
88 | 185 (+1) | 201 (+8) | 37 (-) | 27 (-) |
0.260 (↓0.002) | 3.330 (↓0.09) |
3 (-) |
ソフトバンク |
28 | 26 | 2 | 0.519 (↓0.01) | 2.5 (-) |
87 | 208 (+2) | 173 (+4) | 35 (+1) | 39 (+1) |
0.249 (↓0.001) | 2.710 (↓0.01) |
4 (-) |
西武 |
29 | 27 | 0 | 0.518 (↓0.009) | 2.5 (-) |
87 | 156 (-) | 154 (+10) | 24 (-) | 39 (-) |
0.235 (-) | 2.560 (↓0.13) |
5 (-) |
楽天 |
25 | 30 | 1 | 0.455 (↓0.008) | 6 (-) |
87 | 142 (-) | 171 (+5) | 21 (-) | 55 (-) |
0.234 (↓0.001) | 2.910 (↓0.04) |
6 (-) |
ロッテ |
19 | 34 | 0 | 0.358 (↓0.007) | 11 (-) |
90 | 135 (-) | 186 (+3) | 28 (-) | 19 (-) |
0.211 (↑0.001) | 3.310 (-) |
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