阪神(☆8対2★)オリックス =交流戦2回戦(2025.06.07)・阪神甲子園球場=
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ORIX
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阪神
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勝利投手:岡留 英貴(1勝0敗0S)
敗戦投手:宮城 大弥(3勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】紅林 弘太郎(4号・4回表2ラン)
【阪神】森下 翔太(9号・6回裏3ラン),坂本 誠志郎(1号・8回裏3ラン)

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◆阪神は2点を追う6回裏、森下の3ランで逆転に成功する。続く7回に近本の通算1000安打となる適時二塁打で1点を加えると、8回には坂本の3ランなどで4点を挙げ、相手を突き放した。投げては、2番手・岡留が今季初勝利。敗れたオリックスは、打線が序盤の好機を生かせなかった。

◆6日阪神戦(甲子園)で警告を受けたオリックス広岡大志内野手(28)が試合前、負傷した脇腹を気にしながら練習に参加した。広岡は6日の試合の0-0で迎えた9回、先頭で阪神石井大智投手(27)の頭部付近を直撃する打球を放った。さらに続く西川龍馬外野手(30)の二ゴロで、二塁へスライディング。遊撃小幡と接触し、守備妨害として二塁走者も打者走者もアウト。このプレーに警告が発表されていた。スラィデイングの際に脇腹を負傷したこともあり、直後の守備からベンチへ下がっていた。

◆NPBは7日付の公示を発表した。阪神石井大智投手(27)は「脳振とう特例」の対象選手として、出場選手登録を抹消された。代替選手の公示はなかった。球団は石井の状態ついて、病院を受診し、医師の指示のもと自宅で静養していると発表した。今後も医師の指示に従って療養していく、とした。前日6日のオリックス戦(甲子園)で9回、打球を右の側頭部に受け、試合中に救急搬送された。藤川球児監督(44)は試合後に「意識ははっきりとある。CTを撮りに行っている」と状況を明かしていた。同特例措置のため、NPBの復帰プログラムを消化して医師の許可が下りれば、17日より早く復帰できる。しかし、前日の試合後に同監督は「やっぱり脳、頭なので経過を見守らないといけない」と慎重な姿勢を示していた。

◆6日に打球を頭部に受けた阪神石井大智投手(27)が「脳振とう特例」で出場選手登録を抹消された。脳振とう特例措置は16年にスタートした制度。出場選手登録を抹消された選手は、NPBが定めるガイドラインに沿って復帰プログラムを行う必要がある。医師の許可があれば10日未満でも再登録できる。FA日数もカウントされる。10日未満で再登録される際は、代替指名選手と交代する。代替指名選手はその後、10日を待たずに再び昇格できる。

◆前日6日の「警告プレー」について、阪神がオリックス側から謝罪を受けた。6日の試合の0-0で迎えた9回、オリックス広岡大志内野手(28)が阪神石井大智投手(27)の頭部付近を直撃する打球を放った。さらに続く西川龍馬外野手(30)の二ゴロで、二塁へスライディング。遊撃小幡と接触し、守備妨害として二塁走者も打者走者もアウト。このプレーに警告が発表されていた。オリックス水本勝己コーチ(56)らが試合前練習時に阪神側を訪れ、謝罪を行った模様。藤本敦士野手総合コーチ(47)は「ルール上のことなので、それはそれで相手側もゲーム中に警告という形でとられて。僕らも謝罪されて分かりましたと、ただそれだけです」と説明した。

◆オリックス広岡大志内野手(28)が6日阪神戦(甲子園)で行ったスライディングに対し、「警告」が出された件について、オリックス側が謝罪した。午後14時45分ごろ、阪神の練習中に、オリックス水本勝己ヘッドコーチ(56)、安達了一内野守備走塁コーチ(37)、松井佑介外野守備走塁コーチ(37)が、阪神藤本総合コーチらの元へ出向いて謝罪した。水本ヘッドコーチは「警告が出たわけやから。それを現実に受け止めて申し訳なかったと」と語った。メンバー交換の際に、監督同士でも話す見込みだ。また、頭部に打球を受けた阪神石井大智投手(27)については「早く復帰できるように、それを願っている。同じプロ野球の世界におるんだから。頭の部分やから、分からない部分はあるんで、何とか復帰してほしいなという気持ちでいっぱいです」と心配していた。6日の試合、0-0で迎えた9回、オリックス広岡が阪神石井頭部付近を直撃する打球を放った。さらに続く西川の二ゴロで、二塁へスライディング。遊撃小幡と接触し、守備妨害として二塁走者も打者走者もアウト。このプレーに警告が発表されていた。

◆阪神藤川球児監督(44)が昨秋の高知・安芸キャンプで報道陣らに振る舞った「土佐 勝男飯(かつおめし)しょうが醤油味」が商品化され、阪神の公式オンラインショップ「T-SHOP」などで販売されている。高知名物カツオを甘辛く煮込んでフレーク状態にし、みょうが、ネギ、刻みのりをトッピング。わさびをよく効かせると、カツオの風味が増して、白米との相性もグンとアップする。同商品は高知市の「居酒屋駱駝(ラクダ)」「鰹BAR for Sports」がコラボして商品化した。商品は1人前2食入りで1680円(税込み)。

◆前日6日阪神戦(甲子園)のスライディングで警告を受けたオリックス広岡大志内野手(28)が、この日も「1番三塁」でスタメンに名前を連ねた。先発は宮城大弥投手(23)。阪神戦の登板は23年の日本シリーズ以来となる。

◆オリックス岸田護監督(44)が試合前のメンバー交換で、6日の「警告プレー」について藤川監督に謝罪したと思われる。審判団の話もあり、いつもよりも長い時間を要した。阪神の練習中に、オリックス水本勝己ヘッドコーチ(56)らが、阪神サイドへ出向いて謝罪。メンバー交換の際に、監督同士で話す旨を確認していた。6日の試合、0-0で迎えた9回、オリックス広岡が阪神石井頭部付近を直撃する打球を放った。さらに続く西川の二ゴロで、二塁へスライディング。遊撃小幡と接触し、守備妨害として二塁走者も打者走者もアウト。このプレーに警告が発表されていた。

◆中日から金銭トレードで加入したオリックス岩崎翔投手(35)が出場選手登録された。球団は5月30日に獲得を発表。1日、ほっともっと神戸で入団会見。4日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)では2番手で登板し、1回無失点で勝ち投手となっていた。岩崎は07年高校生ドラフト1巡目でソフトバンクに入団。17年には72試合に登板して46ホールドポイントを挙げ、最優秀中継ぎ賞も獲得した。パ・リーグ復帰は4年ぶり。

◆阪神藤川球児監督(44)がオリックス岸田護監督(44)とのメンバー表交換時に審判団から説明を受け、言葉を交わした。前日6日にあった「警告プレー」について説明があったとみられる。両監督がベンチから出て顔を合わせると、審判側が説明を始め、藤川監督から審判側へ何かを話しかけるシーンもあった。帽子を外したまま神妙な面持ちを見せる岸田監督に、藤川監督も帽子を外して握手をして応えた。一連のやりとりが終わると、球場からは拍手も送られた。前日6日の0-0で迎えた9回無死一塁、一塁走者のオリックス広岡大志内野手(28)が、西川龍馬外野手(30)の二ゴロで二塁へスライディング。遊撃小幡と接触し、守備妨害として二塁走者も打者走者もアウト。このプレーに警告が発表されていた。この日の試合前練習時に、オリックス水本勝己コーチ(56)らが阪神側を訪れ、謝罪を行った。阪神藤本敦士野手総合コーチ(47)は「ルール上のことなので、それはそれで相手側もゲーム中に警告という形でとられて。僕らも謝罪されて分かりましたと、ただそれだけです」と説明していた。

◆阪神大竹耕太郎投手(29)のスローボールが、打者も驚く? 死球となった。2点を追う5回2死、打席に立ったオリックス森友哉捕手(29)に大竹が投じたのは、インコースへの73キロのスローカーブ。森は体をひねって避けたが、曲がったボールがゆっくりと森の右肘付近を直撃した。森は当たると思っていなかったのか、驚いた様子。森が「ごめん」のジェスチャーを当てた大竹に見せる、珍しいシーンとなった。

◆「トラフェス2025」の2日目が開催され、ゲストの「EXILE TAKAHIRO」がパフォーマンスを披露した。外野芝生席にさっそうと登場。「甲子園球場のみなさん、盛り上がっていますか」の呼びかけで、一瞬のうちに場内の雰囲気を変えた。「さっそくですが、この曲で盛り上がっていきましょう! ぜひ、一緒に歌ってください」とファンに呼びかけ、歌い出したのは大ヒット曲の「Choo Choo TRAIN」。伸びやかで迫力あふれるボーカルが場内にあふれ、甲子園球場が一気にライブ会場に早変わりした。甲子園への来場は人生初。「本当に、なんか一生の宝物になるというか...。また呼んでいただきたいなと思います」と感激した。初回、阪神が守備につく際には選手紹介も担当。この日は下の名前の読みが「たかひろ」の熊谷敬宥内野手(29)が約5年ぶりに遊撃スタメンとなった。親近感は「湧きました」と笑顔。約5年ぶりと聞くと「あ、そうなんですね! そうなんですね!」と驚き「甲子園球場のど真ん中に立たせていただいて歌わせていただいた以上、選手の1人1人全員をしっかりと応援したい」と話した。5回に「みなさん、盛り上がっていますか?」とグラウンドに再登場。外野スタンド前を歩きながら「GLORIA」を熱唱し、力強い歌声で再び両チームのファンを酔わせた。

◆阪神近本光司外野手(30)が通算1000安打まで残り2本とした。初回の第1打席はオリックス先発宮城の前に右飛。0-0の3回2死で迎えた第2打席で、カウント1-2と追い込まれたが、144キロ直球をセンター前に運んだ。球団の日本人最速1000安打は藤村富美男の864試合。近本はこの日が861試合目で、ミスタータイガースの速さを超えられるかも注目される。

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◆阪神森下翔太外野手(24)が1発逆転の9号3ランを放ち、打点でリーグトップに並んだ。2点を追う6回1死一、二塁、オリックス先発宮城の3球目の136キロフォークを振り抜いた。打球は左翼スタンドへと一直線。観客は大歓声、森下も何度も雄たけびを挙げた。この3打点で41打点とし、リーグトップの佐藤輝明内野手(26)に並ぶ形となった。

◆阪神豊田寛外野手(28)が今季の代打打率を6割2分5厘に上げた。6回先頭で代打登場。オリックス先発宮城の145キロ直球をライト前に運んだ。森下翔太外野手(24)の逆転3ランにつなげた。これで今季の代打成績は8打数5安打1打点。右の代打として存在感を発揮している。

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◆阪神近本光司外野手(30)が通算1000安打をマークした。残り3安打から固め打ちで決めた。プロ野球323人目。0-0の3回2死、オリックス先発宮城から中前打。2点を追う6回無死一塁では右前に運び、森下の逆転3ランにつなげた。今季18度目のマルチ安打で大台にリーチをかけると、1点リードの7回2死一、二塁から一塁線を抜く適時二塁打を決めた。出場861試合目でのスピード到達。阪神の生え抜き選手では、初代ミスタータイガース藤村富美男の864試合を抜いて、最速となった。阪神選手の達成は15年のマット・マートン以来、10年ぶり。日本人では13年の西岡剛、生え抜きでは10年の鳥谷敬以来。社(兵庫)-関学大-大阪ガスを経て18年ドラフト1位で入団。1年目から159安打を放ち、長嶋茂雄(巨人)の153安打を抜いてセ・リーグ新記録を樹立。21年は178安打で最多安打のタイトルに輝いた。昨年は入団6年目までの通算安打を「933」として、これも長嶋茂雄を抜く日本記録になった。今季も安打数でトップを争っている。

◆阪神近本光司外野手(30)が球団日本人最速の通算1000安打まで残り1本とした。0-0の3回2死で迎えた第2打席。カウント1-2と追い込まれたが、オリックス先発宮城の5球目144キロ直球をセンター前に運んだ。6回無死一塁の第3打席ではカウント2-2から宮城の135キロフォークを右前に運び、好機を広げた。今季18度目のマルチ安打で大台にリーチをかけた。球団の日本人最速1000安打は藤村富美男の864試合。近本はこの日が861試合目だ。

◆阪神藤川球児監督(44)の継投策がはまった。逆転に成功し、3-2で迎えた7回、マウンドには3番手湯浅京己投手(25)。先頭広岡を空振り三振に仕留めると、続く大城は見逃し三振に斬った。迎えた森にはフルカウントを与え、2死一塁で打席には頓宮裕真捕手(28)。湯浅にとっては、23年6月15日の甲子園で、同点ソロアーチを許した相手。リベンジに燃えている様子だったが、指揮官は4番手及川雅貴投手(24)への継投を決断した。及川はカウント2-2と頓宮を追い込み、最後は133キロスライダーで空振り三振。無失点で継投リレーをつないだ。

◆リーチ一発近本光司 通算1000安打達成?本拠地甲子園で一気に決めた#オレをみろ 「DAZN BASEBALL」月々2,300円 (年間プラン・月々払い)年間契約の初月無料登録はこちら?https://t.co/xuxqErhJa9?プロ野球 (2025/6/7)??阪神×オリックス??Live on DAZN#阪神タイガース pic.twitter.com/wLIiCua1UU

◆阪神熊谷敬宥内野手(29)が1点リードの7回1死の第3打席で、オリックス先発宮城からセーフティーバントを決めた。初球124キロスライダーを一塁線へ。宮城が捕球したが、ベースカバーの遅れもあり一塁を駆け抜けた。この日は公式戦では20年10月23日巨人戦(東京ドーム)以来となる遊撃スタメン(7番)で出場。遊撃先発出場時での安打は、18年6月30日ヤクルト戦(神宮)以来になる。

◆阪神が森下翔太外野手(24)の1発で3連勝を決め、敗れた2位DeNAとのゲーム差を3・5に広げた。関西ダービー連勝となり、これで5カード連続の勝ち越しが決まった。打線は5回までオリックス先発宮城を前に1安打。4回にオリックス紅林に先制2ランを浴びリードを許したが、6回に一気に流れを変えた。先頭の代打豊田、近本が連打で好機をつくると、1死一、二塁から森下が宮城の3球目の136キロフォークを振り抜き、左翼スタンドへ逆転9号3ランを運んだ。さらに7回2死一、二塁で、近本光司外野手(30)が宮城の直球を右翼線へ運んで適時二塁打で1点を追加。近本はこの日3安打目を放ち、通算1000安打を達成した。先発の大竹耕太郎投手(29)は6回7安打2失点と粘投。その後は岡留から中継ぎ陣が無失点でつなぎ、2夜連続で関西ダービーを制した。

◆オリックスが阪神との関西ダービー第2戦にも敗れ、連敗を喫した。0-0で迎えた4回1死一塁、紅林弘太郎内野手(23)のバックスクリーンに飛び込む4号2ランで先制した。しかし、6回、先発宮城大弥投手(23)が阪神森下に逆転3ランを浴びた。7回にも近本の適時打で失点。結局、7回途中4失点で降板した。宮城は23年日本シリーズ以来となる阪神戦。5回までは1安打無失点の好投だったが、1発に泣き、今季4勝目を逃した。

◆阪神近本光司外野手(30)が通算1000安打をマークした。残り3安打から固め打ちで決めた。プロ野球323人目。18度目のマルチ安打を決めて迎えた1点リードの7回1死一、二塁。オリックス先発宮城のインコースへの143キロストレートを振り抜くと打球は右翼線へ。チームに中押し点を運ぶ適時二塁打で大台に乗った。通算1000安打=近本(阪神) 7日のオリックス2回戦(甲子園)の7回、宮城から右二塁打を放って達成。プロ野球323人目。初安打は19年3月29日のヤクルト1回戦(京セラドーム大阪)で小川から。近本は7年目、861試合で達成。試合数では99年イチロー(オリックス)の757試合が最速で、近本は日本人8位(外国人選手も含めると14位)のスピード記録。年数は15年マートン(阪神)の6年目が最も速く、日本人では64年長嶋(巨人)ら10人の7年目に並ぶ最速タイ。

◆阪神坂本誠志郎捕手(31)が3点リードで迎えた8回2死一、二塁、ダメ押し1号3ランを左翼スタンドへ運んだ。2ボールからの3球目。オリックス3番手阿部の144キロストレートを見逃さなかった。坂本にとっては、21年10月13日巨人戦(東京ドーム)で放って以来、4年ぶりの本塁打になった。

◆阪神近本光司外野手(30)が通算1000安打をマークした。残り3安打から固め打ちで決めた。プロ野球323人目。出場861試合目でのスピード到達。阪神の生え抜き選手では、初代ミスタータイガース藤村富美男の864試合を抜いて、最速となった。阪神近本は1つ選択が違えば、今ごろ一般企業でネクタイを締めていたかもしれない。投手だった関学大2年時に左肘、左肩を故障。モチベーションが著しく下がった。そもそも大学で野球を続ける情熱も「そんなになかった」と述懐。大学の1年下で、現在は個人トレーナーの植松弘樹さん(30)は「近本さんは『肩、痛いね~』とか言いながらゴロゴロ寝転んでいたイメージです(笑い)」と思い返す。引退してもおかしくない状態だった。「野球は正直、もういいかなあ」「いいところに就職できれば」。今の近本からは想像もできない後ろ向きな言葉も聞いたという。だが野手転向に腹を決めるとスイッチオン。学生コーチの役割だった植松さんにも質問攻め。向上心はすさまじく、3年春から名手の道を突き進む。ビジネスマンとしてもきっと成功しただろうが、野球の神様は天賦の才を見逃さなかった。【柏原誠】

◆阪神藤川球児監督(44)が、メンバー表交換時のオリックス岸田護監督(44)、審判団とのやりとりを説明した。前日6日の0-0で迎えた9回無死一塁、一塁走者のオリックス広岡が二ゴロの間に二塁へスライディングすると、遊撃小幡と接触し、このプレーに警告が発表されていた。試合前のメンバー表交換で、この件について審判側が説明。帽子を外したまま神妙な面持ちを見せる岸田監督に、藤川監督も帽子を外して握手をして応えた。一連のやりとりが終わると、球場からは拍手も送られた。藤川監督は試合後に、やりとりについて説明した。「責任審判の方から、昨日のプレーについて説明があって。ルール的なところの認識を、オリックスさんの方がしっかり持たないといけないというところでしたけど。こちらとしては幸いなことに、小幡にケガもなかったということで、岸田監督も私自身も1年目の監督ですから、プロ野球のルールは新しいものも導入されて非常に難しくはなってきているので」。続けて「自分自身は(そのプレーが)すぐに分かりましたから、落ち着いて、何事も対応しようということで責任審判の方々とお話をして、いろんなケースが出た時にはまた話し合いを持って、無事にゲームを執り行おうという約束をした、そういうところになります」と話した。

◆阪神藤川球児監督(44)が「脳振とう特例」の対象選手として出場選手登録を抹消された石井大智投手(27)について言及した。前日6日のオリックス戦(甲子園)で9回、打球を右の側頭部に受け試合中に救急搬送された。球団はこの日、石井の状態ついて、病院を受診し、医師の指示のもと自宅で静養していると発表。今後も医師の指示に従って療養していく、とした。指揮官は試合後「現状では、入院の必要がないというより、自宅で待機ということになりますけど、昨日もお話しした通り、脳振とうのその後の症状は何カ月も後、何年も後に出ることもありますから」と説明。続けて「一般の方にも言えることですけど、何日たったから大丈夫というものではないということを、ぜひみなさんにもメディアを通して伝えていただけると。石井だけではなくて、世の中の人のためにもなるんじゃないかと思います。まだまだ何かを言える状況ではないと思います」と話した。

◆阪神岡留英貴投手(25)が今季初勝利を挙げた。0-2の6回1死一塁で先発大竹をリリーフ。紅林に安打を許してピンチを広げるも後続を断った。その裏に森下の逆転3ランが飛び出した。石黒から勝利球を受け取り「試行錯誤しながらチームのためにと思ってやってきた。継続していきたい」と言葉に力を込めた。

◆阪神湯浅京己投手(25)は3日連続登板となった。逆転した直後の7回。広岡、大城と連続三振に斬ったが、森に四球を与え、4番頓宮を迎える場面で交代となった。悔しげにマウンドを蹴り上げたが「状況が状況だから、出してもらったからには最後まで投げたかったなというのはあったんですけど。球数とかも考えて替えてくれたと思う」と冷静にコメント。「みんないいピッチングして、これからも継続できるように、力を合わせて頑張ります」と前を向いた。

◆近本祭りや! 阪神近本光司外野手(30)が「日本生命セ・パ交流戦」の甲子園オリックス戦で今季7度目の猛打賞を飾り、球団日本人最速で通算1000安打を達成した。3点を追う6回は右前打で森下翔太外野手(24)の逆転3ランをお膳立て。最後は1点リードの7回2死一、二塁で一塁線を抜く適時二塁打を決め、難敵オリックス宮城攻略に導いた。チームは3連勝で今季最多貯金を13に増やし、2位とのゲーム差は今季最大の3・5。5カード連続の勝ち越しで、いよいよ独走態勢に入った。甲子園に輝く1000回目の「H」ランプ。近本は小さな体で大きな記念ボードを誇らしげに掲げた。「何とか甲子園でという気持ちでした。皆さんの前で打てたのがすごいうれしい。プロ初安打からケガなくコツコツ続けてきた結果かと思います」。お立ち台で拍手喝采を浴びた。残り3本から一気に決めた。3回、中前にチーム初安打。6回は無死一塁で右前打。森下の逆転3ランを呼び込んだ。そして3-2の7回2死一、二塁で一塁線を鋭く抜いた。貴重な追加点となる適時二塁打で節目に達した。この1本で難敵・宮城をKOした。出場861試合目での1000安打は阪神の生え抜き最速。初代ミスタータイガース藤村富美男の864試合を抜いた。19年に長嶋茂雄のセ・リーグ新人記録を破る159安打。ペースを落とさず安打を連ねてきた。俊足の左打ちだが、バント安打狙いや走り打ちはしない。すべて芯でとらえにいった1000本だ。「ケガなく、丈夫な体を作ってくれた両親、家族、トレーナー、スタッフ、コーチ、監督、選手、記者。影響のない人はいない。ファンの1人の声もすごく力になっている。自分だけの力ではないです」21年から「年間200本」を明確な目標に定めた。それまで細かい故障が多く、肉体改造の必要性を実感。体に無理のない走り方や打撃フォームの探究に本腰を入れた。試合前も、試合後も時間をかけてストレッチ、ウエートトレ、有酸素運動など大量のメニューを毎日こなす。球団関係者はその意識を「今の選手でダントツ」と証言する。兵庫の淡路島出身。幼少期は自宅の前の砂浜が遊び場。石や棒、空きビンで野球遊びをして育った。小2の時、兄2人とバスや電車を乗り継いで"対岸"にある明石市の親戚宅まで大冒険した。末っ子は小さな手に切符を握り締め、3連の電車に胸を躍らせた。少し外をのぞけば別の世界が広っていると知った原体験。大学時代の打者転向や、打撃の追究、本格化する社会福祉活動...。どんどん世界を広げ、その経験が野球人生の充実につながる。この日は阪神を3連勝に導く珠玉の3安打。宮城を攻略しての逆転勝利で貯金は最多更新の13。敗れた2位DeNAとのゲーム差は3・5に広がった。1000安打は近本にとっては通過点。「次は1001本目をすごく大事にしたい」。名球会への折り返し。大学、社会人野球出身の2000安打は古田敦也、宮本慎也、和田一浩、大島洋平しかいない。次の1000本も強く、しなやかに積み重ねるはずだ。【柏原誠】通算1000安打=近本(阪神) 7日のオリックス2回戦(甲子園)の7回、宮城から右二塁打を放って達成。プロ野球323人目。初安打は19年3月29日のヤクルト1回戦(京セラドーム大阪)で小川から。近本は7年目、861試合で達成。試合数では99年イチロー(オリックス)の757試合が最速で、近本は日本人8位(外国人選手も含めると14位)のスピード記録。年数は15年マートン(阪神)の6年目が最も速く、日本人では64年長嶋(巨人)ら10人の7年目に並ぶ最速タイ。

◆阪神森下翔太外野手(24)が逆転3ランで試合を決めた。0-2の6回、オリックス宮城から値千金の9号。両リーグ単独トップ10度目の決勝打で近本の通算1000安打を祝い、41打点は佐藤輝に追いつきリーグトップに躍り出た。「2点負けているところからの逆転でうれしかった。昨日は打てていないというのもあるので良かった」6回1死一、二塁。甘く入った136キロフォークを強振した。打球は瞬く間に左翼ポール際の観客席へ。プロ選手で平均150キロ程度とされる打球速度で、実に176キロを計測した弾丸ライナーだ。「パ・リーグの中では対戦が多いピッチャー。1打席目からイメージはついていた。ホームランは結果だが、いい準備はできた」。今季交流戦1号で試合をひっくり返した。8回は先頭で左前打。今季17度目のマルチ安打だ。プロ入りから過去2年は苦手としていた6月に躍動している。23年は月間打率2割の本塁打、打点なし。24年は同打率2割3分6厘、1本塁打、10打点。今季はここまで打率3割3分3厘で、すでに2本塁打、7打点を挙げている。それでも「調子は良くない。オフシーズンで取り組んできたことで実力や技術がついているだけ」。結果にとらわれず鍛錬を積み続ける。藤川監督は中野の犠打失敗直後の1発に「うまく(投前に)バントをさせられて、三塁で封殺をされた後でしたから、『さあ、どうなるかな』と思ったんですけど、森下の能力があの打席で上回ったのかな」と評価。虎の3番打者は勝負強い。【塚本光】▽オリックス岸田監督(阪神に連敗。森下の逆転弾について)「ひと振りでね、決められましたね。甘いんは甘いでしょうね。ホームランされるってことはね。あれで決められたかなってところですね」

◆阪神大竹耕太郎投手(29)が3勝目を逃した。3回まで毎回安打を許しながら無失点を継続。4回1死一塁で紅林にセンターバックスクリーンに痛恨の先制2ランを浴びた。6回途中7安打2失点で降板。「走者を出しながらでしたが、落ち着いて丁寧に投げることで粘ることができました。長打は失点につながりますし、もったいなかった」と被弾を反省していた。

◆阪神藤川球児監督(44)の継投策がはまった。逆転に成功し、3-2で迎えた7回、マウンドには3番手湯浅京己投手(25)。先頭広岡を空振り三振に仕留めると、続く大城は見逃し三振に斬った。迎えた森にはフルカウントから四球を与え、2死一塁で打席には頓宮裕真捕手(28)。湯浅にとっては23年6月15日の甲子園で、同点ソロアーチを許した相手だったが、指揮官は4番手及川雅貴投手(24)への継投を決断。四球を出した自らの投球に、悔しそうにマウンドを蹴り上げるそぶりを見せた湯浅だったが、試合後に「球数とかも考えて替えてくれたと思う。状況が状況だから、出してもらったからには最後まで投げたかったなっていうのはあったんですけど、オヨ(及川)には申し訳なかったと思います」と振り返った。その及川はカウント2-2と頓宮を追い込み、最後は133キロスライダーで空振り三振。無失点でつないだ。試合後、指揮官は継投について「球数も含めてそのあたりは、あともう1つのアウトというか、2つアウト取ったら十分なので」と説明した。

◆阪神豊田寛外野手(28)が6回逆転劇の突破口を開いた。先頭の代打で起用され、オリックス宮城からチーム2安打目となる右前打。好機を広げて森下の逆転3ランを呼び込んだ。今季の代打成績は8打数5安打。「少しずつ打席の中で余裕が出てきたのかなと。代打なので何とかして塁に出たいという気持ちでやっているので(後続の)打者にホームランが出るのはすごくうれしいです」と顔をほころばせた。

◆オリックス先発の宮城大弥投手(23)が1発に泣いた。2-0の6回、森下に逆転3ランを被弾。7回にも近本の適時打を浴びるなど7回途中4失点で初黒星を喫した。「失投です。リードを守ることができずに悔しい。申し訳ない」と肩を落とした。23年日本シリーズ第7戦以来の阪神戦。ノイジーに先制決勝の3ランを浴びるなど5回途中5失点で日本一を逃して涙し、雪辱を期してきた。開幕から続けてきたクオリティースタート(QS、6回以上自責3以下)も10試合目でストップした。▽オリックス岸田監督(阪神に連敗。森下の逆転弾について)「ひと振りでね、決められましたね。甘いんは甘いでしょうね。ホームランされるってことはね。あれで決められたかなってところですね」

◆阪神熊谷敬宥内野手(29)が5年ぶりの遊撃スタメンで奮闘した。7番で出場し、1点リードの7回1死の第3打席で、オリックス先発宮城からセーフティーバントを決めた。遊撃で先発した試合では実に7年ぶりのヒットだ。2点リードの8回2死一、二塁では阿部から追加点の適時打を左前に運び3シーズンぶりの打点も挙げた。「守備では緊張したけど、何とか爪痕を残そうと思っていた」と会心。マルチ安打で存在感を示した。

◆阪神近本光司外野手(30)が「日本生命セ・パ交流戦」の甲子園オリックス戦で今季7度目の猛打賞を飾り、球団日本人最速で通算1000安打を達成した。3点を追う6回は右前打で森下翔太外野手(24)の逆転3ランをお膳立て。最後は1点リードの7回2死一、二塁で一塁線を抜く適時二塁打を決め、難敵オリックス宮城攻略に導いた。社高校時代の監督・橋本智稔さん 7年目で1000安打ですか。おめでとう。よく頑張りました。すごいと思います。高校時代は勉強を頑張って、90人近くいる寮の寮長をしてくれていたイメージが強いです。彼の誠実さは今も変わっていない。同級生でも先輩でも後輩でも彼を悪く言う人はいなかった。彼も他人の悪口を言うこともなかった。自分を突き詰めていっても、他人に嫌な思いをさせない。わがままに見えない。1年に1回ほどオフに一緒に食事しますが、そこは変わっていないですね。

◆阪神が森下翔太外野手(24)の1発で3連勝を決め、敗れた2位DeNAとのゲーム差を3・5に広げた。関西ダービー連勝で、5カード連続の勝ち越しを決めた。4回にオリックス紅林の2ランで先制されたが6回、1死一、二塁から森下が宮城の136キロフォークを振り抜き、左翼席へ逆転9号3ランを運んだ。さらに7回2死一、二塁で、近本光司外野手(30)が宮城の直球を右翼線へ運ぶ適時二塁打で1点を追加。近本は3安打目を放ち、通算1000安打を達成した。先発の大竹耕太郎投手(29)は6回7安打2失点と粘投。その後は岡留らブルペン陣が無失点リレーを決めた。

◆プロ7年目で1000安打にスピード到達した阪神近本光司外野手(30)が打撃技術を自ら解説した。「投高打低」の時流にあらがって、毎年変わらず安打を量産。その裏で決断した知られざるフォーム改良とは。現代では珍しく「ものまね」しやすい個性的な打撃フォームには、誰にもマネができない秘密があった。【取材・構成=柏原誠】右足を高々と上げて、弓を引くようにトップを作る。野球ファンならすぐにイメージが湧く、あのフォルム。野球少年はみんな、1度はマネしています-。そう伝えると、近本はうれしそうに笑った。「特徴的ですよね。マネしたくなる気持ち、分かります。あの足を上げた形は、自分でも結構好きです。たとえば、イチローさんの振り子打法はバットの直線と体の曲線が交ざっていて、シルエットがすごく美しいから好きです。自分も、シンプルで美しいデザインでありたいですね」もちろん、美しさを求めてたどり着いたわけではない。少年時から足は高く上げていた。体の構造に合った自然な形だった。「今は意識して上げてはいません。(体に)任せている。だから時期によっても、昨日と今日でも上げ方は違うと思う」。投手の動きを見ながら始動。あのフォルムは、すべての準備を終えて投球を待ち構えている姿だ。あとは「そこが全て」と言うタイミングを合わせることに集中する。タイミングが合えば、積極的にスイングをかけていく。足を上げるのは左足に体重を乗せて軸を作るため。ただし入団1年目と比べ、構えも足の上げ方も変わった。左膝を内側に絞るようになり、足上げの高さは控えめになった。改良の裏には、意外な"事情"が関係していた。「前はクイックピッチとかがあまりなくて、みんな同じように投げてきた。でもコロナ明けくらいから、走者がいなくてもクイックしてきたり、逆にゆっくり投げたりしてくる投手が明らかに増えましたね」理由ははっきりしないが、事実として20年からセ・リーグでは3割打者が年々減少。投手への対抗策を迫られる中、あらかじめ体重を軸足に乗せておく待ち方にシフトした。余計な動作を省き、瞬時の対応力を少しでも高めるためだ。「以前は重心が後ろ7割で待っていた。クイックピッチが入るようになった頃から、後ろ8~9割くらいに変えました。最初から体重が軸足に乗っているから、足の上げ方はそう重要ではない。ただタイミングをとることだけに使っている感じ。ほかに重要なことがあるので、足上げの意識を少なくしました」重心のほとんどを後ろに残す典型的な軸回転。前への重心移動が少ない分、パワーは伝わりにくいが、再現性、確率を優先してきた。プロ入り以来の成績を見れば説得力がある。「100点か30点か、ではなく、70~80点を確率よく出したい。ポイントの分布を多くするというか。タイミングを崩されたとしても、いつも自分のスイングができることが目的。それができれば、ある程度(いい打球になる)可能性は高くなると思うので」野球はタイミングの外し合い。その勝負で負けないよう、研鑽を重ねてきた。静止画では同じように見えても、決まった「型」は存在しない。ものまねしやすいのに、誰にもマネができない。技巧の極致といえる芸術的フォームだ。▽阪神高寺(チーム随一のものまね名人で、近本もレパートリー)「やりやすいですね。軸足を内側に入れて、バットのヘッドを前に倒して構える。足を高く上げて、あとは打ち終わりも。かっこいいです」

◆阪神近本光司外野手(30)が通算1000安打をマークした。残り3安打から固め打ちで決めた。プロ野球323人目。出場861試合目でのスピード到達。阪神の生え抜き選手では、初代ミスタータイガース藤村富美男の864試合を抜いて、最速となった。中日大島洋平外野手(39)は9歳下の阪神近本が成し遂げた節目を心から祝福した。「近本君は今のままでいい、今のまま続けていけばいい」。23年に史上55人目の2000安打を達成した竜のヒットマンは惜しみないエールを送った。入団当初から近本に不思議な縁を感じていた。近本は18年ドラフト1位で阪神に入団。大島同様に新人で開幕1軍スタメンを決めた。大学、社会人を経てプロ入りした経緯も同じ。大阪ガスと日本生命と関西でしのぎを削るライバルチーム出身で、さらに誕生日は同じ11月9日だった。「球場のスクリーンに出ているデータを見ていて、この子は誕生日も同じなんだ」。同じ左投げ左打ちでセンターが定位置。他の新人より注目、観察してきた。昨季、名古屋市内で初めて会食した。打撃論などで時間は瞬く間に過ぎた。「打撃に関して僕より全然上。ツボにはまれば、大きいのもあるし、ちゃんとレフトとかセンターにしっかり合わせることもできる。僕は大島スタイルがあるけど、近本スタイルが確立されてきている。足とかは近本君の方が速いし」。自身より1年早い7年目で大台をクリアした後輩を持ち上げた。「試合に出続けて、いろんな経験を積んできて、近本っていう幹がボーンとあって、いろんな枝葉がついているような感じ」。大島は大学、社会人経験で史上4人目の名球会入りを決めた。「僕よりもっと早いでしょ。ボクは38歳のときだった。彼は36歳くらいかな。いけるんじゃないかな」。6年後の通算2000安打達成も予言した。【伊東大介】

◆阪神が2試合ぶりの三遊間コンビで関西ダービー3連勝を狙う。6番三塁で木浪聖也内野手(30)、8番遊撃で小幡竜平内野手(24)が先発出場。6日オリックス戦以来の布陣で挑む。先発は伊原陵人投手(24)が今季5勝目を目指す。

◆阪神坂本誠志郎捕手(31)が間一髪好捕で先発伊原を助けた。3回、先頭大城の中前打で無死一塁の場面。9番曽谷のバントは、ホームベース付近のファウルゾーンに力なく打ち上がった。捕手坂本は一瞬ボールを見失ったが、直後に飛球を確認。後ろ向きに飛びつきながらの捕球した。その後は1番麦谷を三邪飛、2番西川を二ゴロで無失点。無失点投球を続ける伊原を、アシストした。

◆阪神の石井大智投手(27)が7日、出場選手登録を抹消された。脳振盪特例措置の対象選手とされ、規定の10日間を経過せずとも再登録が可能となる。6日のオリックス戦(甲子園)で九回に登板し、投手強襲のライナーを頭部に受けた右腕。そのまま担架でベンチに引き揚げると、救急車で病院に搬送されていた。この日球団は「病院を受診し、医師の指示のもと自宅にて静養しています。今後も医師の指示に従って、療養してまいります」と発表していた。

◆阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が8日のオリックス戦(甲子園)に先発する。この日は試合前練習に参加し、キャッチボールなどで調整した。「本当に、いい打者が多い。チーム打率的にも良く、みんなが当たっている」今回が交流戦初登板となる伊原の目を引いたデータは、両リーグトップの打率・261(6日終了時点)。勢いに乗せるとこわい猛牛打線を警戒した。それでも、「初めての相手なので、向こうもどんどん仕掛けてくると思う。特に変えることなくいけたらいい。うまくいかないこともあると思うけど、そこは試合中にいろいろと感じたり話し合いながら対策を練りたい」と普段通りで臨むことを強調。左腕が5月11日の中日戦(甲子園)から直近4試合の登板で負けなしの3連勝中と好調なら、チームも日曜日は4連勝中と強さを誇る中で強気に立ち向かい、今週も明るい週末を届ける。

◆前夜、木浪の一打でサヨナラ勝利をつかんだ阪神。"関西ダービー"第2ラウンドに大竹耕太郎投手(29)が先発する。今季は4試合に先発して2勝1敗、防御率2・92。前回登板の5月31日の広島戦(マツダ)では八回途中無失点の好投を見せた。昨年6回4失点で敗戦投手となったオリックス戦で、雪辱を果たす。打線は「7番・遊撃」で熊谷敬宥内野手(29)が名を連ねた。2020年10月23日の巨人戦(東京ドーム)以来、1688日ぶりの遊撃スタメンとなる。今季、防御率1・94で未だ無敗のオリックス・宮城を攻略できるか。

◆試合開始早々、阪神ファンからブーイングが巻き起こった。先攻のオリックスの1番は広岡。6日の今カード初戦の九回無死一塁で一走だった場面では、続く西川が二塁ゴロを放ち、阪神の二遊間が併殺を試みた際に、広岡が二塁へのベースカバーに入った遊撃・小幡に接触するスライディングをし、阪神首脳陣は猛抗議。リプレー検証のすえに「ボナファイド・スライド・ルール」が適用されて一気に2死走者なしとなり、広岡には警告が発せられていた。白熱の関西ダービーは波乱の幕開け。広岡は中前打を放ったが、阪神先発・大竹は後続を打ち取り、無失点で切り抜けた。

◆阪神・藤川球児監督(44)とオリックス・岸田護監督(44)が試合前のメンバー表交換で、責任審判の吉本文弘クルーチーフ(55)から約1分間にわたって言葉をかけられた。6日の試合で禍根を残すシーンがあった。九回無死一塁でオリックス・西川が二ゴロに倒れた場面。二塁封殺となった一走・広岡が、二塁ベースではなく、二塁で送球を受けた遊撃・小幡の方向にスライディング。正しいスライディングをせずに、野手に接触したり、接触しようと判断された場合に適用される「ボナファイド・スライド・ルール」により守備妨害となり、打者走者にもアウトが宣告された。これにより、審判団が広岡に対して警告を出していた。この日のメンバー表交換での話し合いでは藤川監督に笑顔も見られ、最後は両監督が、がっちりと握手を交わした。

◆阪神・大竹耕太郎投手(29)が毎回得点圏に走者を背負うも、再三のピンチを切り抜けて三回まで無失点ピッチングを見せている。一回、先頭に安打を許し、犠打で1死二塁と得点圏に走者を背負った。それでも3番・森を空振り三振、4番・頓宮を左飛に仕留めて無失点。二回は連打で無死一、二塁も紅林を空振り三振、中川を併殺に打ち取った。三回には2死から連打を浴びて2死一、三塁のピンチを招くも、頓宮を三ゴロに仕留めてガッツポーズを見せた。"関西ダービー"第2ラウンドは、両先発左腕による投手戦の様相を見せている。

◆音楽と野球観戦を同時に楽しむ恒例イベント「トラフェス」で、人気グループEXILEのTAKAHIROが甲子園に登場した。試合前には球場のど真ん中でEXILEの「Choo Choo TRAIN」を生歌唱。虎党を熱く盛り上げ、「一生の宝物になるというか、また呼んでいただきたいなと思います」と白い歯をこぼした。何度も大きな舞台でライブを成功させてきたTAKAHIROだが、意外にも大緊張の瞬間があった。試合直前には、守備に就く阪神の選手の名前を呼びあげた。「選手の名前を呼ぶことは結構ギリギリに聞いたので、歌うよりちょっと緊張した(笑)。本当に光栄なことだと思うんですけど、噛んだらどうしようって、ドキドキしたんです。一応、噛まずにいけたかなと思います」とほっとしたような笑みを見せた。さらにこの日は阪神の熊谷敬宥(たかひろ)内野手が5年ぶりに遊撃でのスタメン出場。同じ名前を呼びあげたTAKAHIROは「親近感がわいて、僕の声のピッチも上がったと思う。健闘を祈りたいなというか、選手の一人一人全員をしっかりと応援したい」と話した。

◆オリックス・紅林弘太郎内野手(23)が先制2ランを放った。四回2死から杉本が三塁強襲の安打で出塁。紅林は先発・大竹の甘く入った直球を完璧に捉えてバックスクリーンに運んだ。5月10日のソフトバンク戦(京セラ)以来、20試合ぶりの一発で、同期入団の先発・宮城を援護した。

◆阪神・大竹耕太郎投手(29)が紅林に先制2ランを浴びた。0-0の四回、1死から杉本に内野安打を許すと、続く紅林に初球137キロ直球をバックスクリーンに運ばれた。オリックスの先発・宮城が三回まで1安打無失点投球を続けている中、痛い失点となった。

◆阪神・大竹耕太郎投手(29)が森に73キロの死球をぶつけた。0-2の五回2死、大竹は3番・森に対してカウント1-0からの2球目にスローボールを選択。完全にタイミングをずらしたが、インコースに投げ込まれたボールが森の右腕に直撃。大竹は帽子をとって謝罪したが、ぶつけられた森も右手で謝意を表現した。電光掲示板には73キロが掲示され、場内からはどよめきが起こった。

◆阪神・大竹耕太郎投手(29)は六回途中7安打2失点で降板した。三回まで毎回得点圏に走者を背負いながら、粘りの投球でスコアボードにゼロを刻んだが、四回に紅林に先制2ランを浴びた。六回1死から杉本に死球を与えて降板。代わって、2番手で登板した岡留が紅林に安打を許したが、後続を切って無失点で切り抜けた。大竹は「ランナーを出しながらでしたが落ち着いて丁寧に投げることで粘ることができました。長打は失点に繋がりますし、もったいなかったですが、そのあとしっかり切り替えて投球できたとこはよかったと思います。逆転してくれたのでチームが勝ち切れるように応援します」とコメントした

◆阪神・森下翔太外野手(24)の一発で試合をひっくり返した。0-2で迎えた六回、先頭の代打・豊田が右前打で出塁すると、続く近本が通算999安打となる右前打で好機を演出。1死一、二塁から、森下が宮城の浮いたフォークボールを完璧に捉えた。ライナー性の打球は左翼スタンド突き刺さる逆転3ラン。打球速度176キロを計測した主砲の一発に甲子園は熱狂の渦に包まれた。森下は「打ったのはフォーク。何回もチャンスを作れるピッチャーではないので、みんなが繋いでくれて、すごく気合が入りました。積極的にスイングできましたし、結果が出て良かったです」とコメントした。

◆阪神・近本光司外野手(30)が七回に、3本目の安打を放って、球団日本人としては最速の通算1000安打を達成した。2死一、二塁で打席に立つと、オリックスの先発・宮城から一塁線を破る適時二塁打。記念のボードが手渡されスタンドに向かって一礼すると、場内は大歓声大歓声に包まれた。近本は2019年3月29日のヤクルト戦(京セラ)で小川から三塁打を放ってプロ初安打を記録。861試合目、3838打席目での大台達成となった。

◆阪神・中野拓夢内野手(28)の好守でピンチの芽を摘んだ。4-2の八回2死一塁。5番手の桐敷がオリックス・中川に一、二塁間へ打球をはじき返されたが、二塁・中野がダイビングキャッチ。素早く一塁へ送球してアウトにすると、場内から「中野コール」が湧き起こった。ここまで57試合に出場して、未だ失策ゼロ。虎の牛若丸が固い守備を支えている。

◆オリックスは完敗で関西ダービーの負け越しが決まった。エース・宮城が打たれて2連敗を喫した。 四回に紅林が先制2ラン。しかし、先発の宮城が六回に森下に逆転3ランを被弾。七回には近本に適時打を浴びて六回途中で降板し、今季初めて4失点以上を記録して初黒星。宮城は阪神戦3連敗を喫した。2番手以降の救援陣も無得点に抑えることができず、リードを広げられた。関西ダービーはこれで35勝35敗3分けの五分となった。

◆阪神は逆転勝利を収めて3連勝。今季最多の貯金13とし、交流戦首位タイをがっちりキープした。序盤に2点を先行されるも、オリックスの先発・宮城を終盤で捕まえる。六回、代打・豊田の安打から1死一、二塁とチャンスを作り、森下翔太外野手(24)が打球速度176キロの痛烈な9号逆転3ランを左翼席に突き刺した。3-2と逆転に成功すると、七回にも近本光司外野手(30)の通算1000安打となる適時打で追加点。861試合目での大台到達は、球団日本人で最速の記録となった。八回には熊谷の適時打と坂本の3ランでさらにリードを広げ、交流戦2カード連続の勝ち越しを決めた。

◆阪神が3連勝。六回に森下の9号3ランで逆転。七回に近本の二塁打で1点を加え、八回は坂本の1号3ランなどで4点を加えた。オリックスは紅林の4号2ランで先行したが後が続かなかった。宮城は七回途中4失点で今季初黒星。以下に近本のデータ。?阪神・近本が史上323人目となる通算1000安打を達成。初安打は2019年3月29日のヤクルト戦(京セラ)で小川泰弘から三塁打。入団7年目での通算1000安打達成は日本選手最速で、2017年の西武・秋山翔吾以来8年ぶり11人目。阪神では07年の赤星憲広、10年の鳥谷敬に次いで15年ぶり3人目。プロ野球記録は15年の阪神・マートンの6年目。?861試合目での到達は1951年の巨人・青田昇の860試合に次ぐ歴代14位のスピード。1位は99年のオリックス・イチローの757試合。阪神では50年の藤村富美男の864試合を抜く日本選手最速で、15年のマートンの809試合に次ぐ球団2位。

◆オリックスのエース宮城が今季初黒星を喫した。五回まで1安打に抑えていたが、2―0の六回に単打2本を許し、森下に痛恨の逆転3ランを浴びた。七回は近本に適時二塁打を打たれて降板。今季最多の4失点に「リードを守ることができずに悔しい。申し訳ない」とうなだれた。今季開幕からクオリティースタート(6回以上投げて自責点3以下)を続けていたが、10試合目でストップした。

◆阪神が逆転勝ちで5カード連続勝ち越し。2位DeNAとは最大の3・5差とした。六回、森下翔太外野手(24)の9号3ランで逆転。七回には近本光司外野手(30)の一塁線を破る適時二塁打で加点。九回は熊谷敬宥内野手(29)の適時打と坂本誠志郎捕手(31)の2021年10月13日巨人戦(東京D)以来の本塁打で大量リードを奪った。861試合目で通算1000安打の近本は1950年藤村冨美男の864試合を抜いて球団日本人最速。坂本はチーム2年ぶりの捕手アーチ。2番手岡留英貴投手(25)が今季初勝利。

◆オリックス・宮城大弥は6回?を6安打4失点で今季初黒星を喫した。六回に森下に甘く入ったフォークボールを左翼席に運ばれて逆転3ランとされ「技術不足」と唇をかんだ。今季10戦目で初めて4失点以上を喫し、公式戦では阪神に通算3戦3敗。チームは関西ダービーで35勝35敗3分けの五分とされた。「チーム全体が上を目指さないといけない。僕も課題を一つずつ直していけたら」と切り替えた。

◆鋭く振り抜いたバットから、白球が放たれる。一塁を蹴り、阪神・近本光司外野手(30)がグラウンドを駆けた。ともした1000度目の「H」ランプ。虎党の声援と一塁ベンチを飛び出し祝福するナインの姿が快挙を彩る。通算1000安打に甲子園が熱気の渦に包まれた。「最近調子はよくなかったので、なんとか甲子園で、なんとかみんなの前で、という気持ちはありました」3-2で迎えた七回2死一、二塁の好機。宮城の投じた初球143キロ直球を振り切った。打球は一塁線を破る。勝利を手繰り寄せる適時二塁打で、NPB通算323人目となる1000安打到達。甲子園に降り注ぐ大歓声に、記念ボードを照れくさそうに掲げた。試合前の時点で節目まで残り3本。三回の第2打席で中前打を放つと、六回は右前打で森下の逆転3ランをおぜん立てしていた。今季7度目の猛打賞、近本らしい固め打ちで1000安打。プロ7年目、通算861試合目での到達は藤村富美男の864試合を抜き、球団日本選手最速だ。令和の虎の顔が、初代ミスタータイガースを超えた。「ブレずに意識していることは...。『変化すること』かな。〝変化〟を貫いていくこと」プロ1年目の2019年は159安打を放ち、長嶋茂雄さんの持っていたセ・リーグ新人最多安打記録を更新。21年は178安打で最多安打のタイトルを戴冠した。そんな希代のヒットメーカーが掲げた不変の心は、変化-。シーズン中でも大きなものから小さなものまでトライ&エラーを繰り返す。ときには結果が伴わないこともある。ただ、「変化したことで成績が悪かったとしてもそれは失敗ではない」。大事なのは挑戦すること。「そこから何を学ぶか。周りから見たら失敗かもしれないけど、僕からしたらそれは経験。そのことをどう捉えるか」変わり続けてきたから、球団日本人最速で4桁の安打を積み重ねることができた。虎の〝スピードスター〟は満員のスタンドに向かって次なる目標を掲げる。「1001本目というのをすごく大事に。早く出したいなと思います」目の前の一本、目の前の勝利に向かって。1001本目を放つ近本光司はまた頼もしく変化しているはずだ。(原田遼太郎)?...阪神・近本が史上323人目となる通算1000安打を達成。初安打は2019年3月29日のヤクルト戦(京セラ)で小川泰弘から三塁打。入団7年目での通算1000安打達成は日本選手最速で、2017年の西武・秋山翔吾以来8年ぶり11人目。阪神では07年の赤星憲広、10年の鳥谷敬に次いで15年ぶり3人目。プロ野球記録は15年の阪神・マートンの6年目?...861試合目での到達は1951年の巨人・青田昇の860試合に次ぐ歴代14位のスピード。1位は99年のオリックス・イチローの757試合。阪神では50年の藤村富美男の864試合を抜く日本選手最速で、15年のマートンの809試合に次ぐ球団2位

◆湯浅が魂の3連投だ。3-2の七回に登板し2者連続三振を奪った後、森に四球を与えて無念の降板指令。このあと及川が無失点で切り抜けた。「(七回の)最後まで投げたかった。オヨ(及川)には申し訳なかった」。これで9ホールド。今季の連続試合無失点は「17」となった。前日、打球を頭部に受けた石井が1軍登録を外れたが「(ブルペン陣が)みんなで力をあわせて頑張ります」と頼もしかった。

◆投手陣を引っ張る坂本がバットで魅せた。5-2の八回2死一、二塁で打席に立つと、3番手・阿部からダメ押しとなる左越え3ラン。「クマ(熊谷)が打ってつないで点が入って、気持ち的にも楽に入れた」と144キロ直球を振り抜き、4年ぶりの一発をたたき込んだ。チームとしても2023年6月4日のロッテ戦(甲子園)で梅野が放って以来、2年ぶりの捕手による本塁打だった。

◆1668日ぶりの遊撃スタメンに抜てきされた熊谷は存在感を示した。「なんとか爪跡を残そうと考えていたので、よかった」。守備を軽快にこなすと、打席では1点リードの七回に投前バント安打で近本の適時二塁打につなぎ、八回には打点&適時打が3年ぶりとなる一打を放った。この日はゲストでEXILEのTAKAHIROが登場した中で、虎のタカヒロも大活躍。「同じ名前で縁があるなあ、と思う。今日(7日)に限らず、また継続していきたい」と言葉に力を込めた。

◆甲子園が揺れた! 阪神はオリックスに8-2で逆転勝ち。2点を追う六回に、森下翔太外野手(24)が好投を続ける宮城大弥投手(23)から9号3ランを放ち、ゲームをひっくり返した。森下は佐藤輝明内野手(26)と並びリーグ1位の41打点とし、2位とは今季最大3・5ゲーム差に。3連勝で5カード連続勝ち越しとなり交流戦も2カード連続勝ち越しで発進した虎は、もう止まらん!!喜びが爆発した。フェンスの向こう側に消える白球を見届けた森下は、空へ高く向かって人さし指を突き立てる。そして、何度も何度も両手でガッツポーズを作り、大きくほえた。頼れる男が、たったひと振りで試合をひっくり返した。「ボールも見えていたし、パ・リーグの中だったら対戦が多いピッチャーでもあったので、1打席目からイメージはついていた。ホームランになったのは結果ですけど、いい準備はできたんじゃないかなと思います」今季無傷の3勝と、まさに難攻不落だった左腕・宮城を沈めた。五回までわずか1安打に抑えられていたが、0―2の六回。代打・豊田の安打から1死一、二塁とチャンスを作り、森下が3球目の変化球を仕留めた。驚異の打球速度176キロで放たれた打球は、低い弾道で左翼席最前列へ飛び込む9号3ラン。「2点負けているところからの逆転でうれしかったし、昨日打ててないというのもあるのでよかったという、ガッツポーズでした」。感情をむき出しにして、甲子園の空気を変えた。これで打点は「41」となり、佐藤輝と並んで両リーグトップに立った。森下は6月6試合で7打点の荒稼ぎ。その裏に、今季の交流戦にぶつける並々ならぬ思いがあった。「交流戦はいいイメージというか、いい印象はない。だから、もうちょっと頑張りたいなって気持ちは強いです」1年目は期間中に2軍降格を経験。2年目の昨季は不振により1番で起用されて先頭打者本塁打を放つなどインパクトは残したが、打率は・246にとどまった。その原因を「この時期はシンプルに状態が落ちやすい。なかなかシーズンを通したときに、この時期が一番難しい」と自己分析していた。

◆関西ダービー第2ラウンドはナイター開催。なので、日中は中央競馬中継をながめていた。すると、「メイクデビュー」と銘打ったレースが始まった。2023年に生まれた2歳馬の新馬戦だ。JRAでは、12年から「ダービーからダービーへ」を合言葉に、3歳の頂点を決める日本ダービーの翌週に2歳新馬戦をスタートしている。1日にクロワデュノールが優勝した余韻が残る中で、もう来年に向けた戦いの初陣か。競馬界のサイクルの早さにはちょっとビックリだ。そんな阪神5Rで勝利を収めたのが、チュウワカーネギー。見事に同世代最初のウイナーとなった。レース部の中央競馬担当、山口大輝が解説する。「早い時期にデビューして、勝ち上がって、夏場は放牧先でじっくり成長を促す。そして秋に上のクラスで賞金を加算して、GⅠを経験して、翌春の大舞台へ、というのが王道路線の一つになっています。それに、チュウワカーネギーは陣営の感触が良かったですよ」なんだ、その後出しジャンケンみたいな情報は。そういうのは、先に言ってこそ価値があるんだよ。まあ、こっちも聞いていないけどな。「それなら、8日の阪神5Rに同じ大久保厩舎から出走するファムマルキーズですよ。調教でよく動いています。人気を集めそうですけどね」ありがとう。参考にしよう。で、来年の日本ダービー馬の有力候補はいるのか?

◆阪神勝利のデパートに、何をたたえたらええんやー!? もう、うれしいことがあり過ぎて頭の中がゴチャゴチャやんか~! とにかく、冷静になりましょう。一番、拍手を送るべきはやはり、阪神タイガースの生え抜きで最速の1000安打達成の近本さんで~す! この先、2000本はもちろん、そのさらに先には3085安打(NPBでの張本勲氏の記録)を塗り替えてくれると信じて、ず~っと見つめときますでェ!!しかし人間て、なんていい加減なんでしょう? いや、俺のことですけど、試合前のスタメンを見て「なんでやねん!? 前日にサヨナラ打の木浪と、守備やバントでキチンと仕事をした小幡を外すねん!! 相手先発がパを代表する左腕の宮城なのに分かるけど、勢いってもんがあるやろー! ああ...、もう今日はアカンわー!!」とサジを投げていたのに、森下の逆転3ランが飛び出した後、熊谷がバントヒット。え~ねェ、こういう伏兵をスタメン起用せんとアカン!!揚げ句に坂本が阪神の捕手で2年ぶりのホームランを放てば「藤川采配にケチをつける奴は俺が許さんわ!!」と、どの口が言う?の男となっていたのだ!! でも、中継ぎ陣の登板過多は、やはり心配なのだ。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
410 0.800
(↑0.05)
-
(-)
1330
(+8)
10
(+1)
4
(-)
4
(+1)
0.311
(↑0.009)
1.990
(↑0.24)
1
(-)
阪神
410 0.800
(↑0.05)
0
(-)
1321
(+8)
8
(+2)
7
(+2)
3
(-)
0.215
(↑0.02
1.600
(↓0.1)
3
(2↓)
DeNA
320 0.600
(↓0.15)
1
(↓1)
1318
(+4)
14
(+7)
3
(+2)
2
(-)
0.244
(↑0.002)
2.660
(↓1.12)
3
(2↑)
広島
320 0.600
(↑0.1)
1
(-)
1317
(+5)
16
(+2)
1
(+1)
9
(+3)
0.273
(↓0.006)
3.140
(↑0.3)
5
(1↓)
ロッテ
220 0.500
(↓0.167)
1.5
(↓1)
1412
(+3)
11
(+4)
3
(-)
3
(+2)
0.173
(↓0.002)
2.780
(↓0.45)
6
(1↓)
楽天
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
138
(-)
14
(+2)
2
(-)
1
(+1)
0.220
(↓0.007)
2.450
(↑0.05)
6
(1↓)
ヤクルト
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1310
(+1)
16
(+8)
5
(+1)
2
(-)
0.206
(↓0.005)
2.910
(↓1.22)
6
(1↓)
ORIX
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1314
(+2)
18
(+8)
2
(+1)
3
(-)
0.259
(↑0.007
3.050
(↓1.32)
6
(4↑)
日本ハム
230 0.400
(↑0.15)
2
(-)
1314
(+7)
18
(+4)
2
(-)
4
(+1)
0.232
(↑0.023)
3.480
(↓0.14)
6
(4↑)
中日
230 0.400
(↑0.15)
2
(-)
1313
(+4)
25
(+3)
2
(+1)
7
(+3)
0.228
(↑0.001)
5.360
(↑0.64)
6
(1↓)
西武
230 0.400
(↓0.1)
2
(↓1)
1310
(+2)
14
(+5)
0
(-)
4
(-)
0.204
(↑0.012)
2.400
(↓0.7)
12
(-)
巨人
130 0.250
(↑0.25)
2.5
(-)
146
(+2)
9
(-)
3
(+2)
3
(+1)
0.172
(↑0.007)
2.270
(↑0.77)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
34212 0.618
(↑0.007)
-
(-)
86199
(+8)
129
(+2)
34
(+2)
45
(-)
0.240
(↑0.001
2.050
(-)
2
(-)
DeNA
29233 0.558
(↓0.011)
3.5
(↓1)
88187
(+4)
144
(+7)
28
(+2)
29
(-)
0.239
(-)
2.350
(↓0.08)
3
(-)
広島
27252 0.519
(↑0.009)
5.5
(-)
89167
(+5)
150
(+2)
22
(+1)
24
(+3)
0.242
(↑0.001)
2.490
(↑0.01)
4
(-)
巨人
29271 0.518
(↑0.009)
5.5
(-)
86168
(+2)
172
(-)
40
(+2)
26
(+1)
0.238
(↓0.001)
2.680
(↑0.05)
5
(-)
中日
25292 0.463
(↑0.01)
8.5
(-)
87132
(+4)
177
(+3)
25
(+1)
33
(+3)
0.218
(↑0.001)
2.970
(-)
6
(-)
ヤクルト
16342 0.320
(↓0.007)
15.5
(↓1)
91130
(+1)
214
(+8)
24
(+1)
17
(-)
0.219
(-)
3.600
(↓0.09)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
31232 0.574
(↑0.008)
-
(-)
87189
(+7)
154
(+4)
50
(-)
30
(+1)
0.229
(↑0.002)
2.330
(↓0.03)
2
(-)
ORIX
27243 0.529
(↓0.011)
2.5
(↓1)
89184
(+2)
193
(+8)
37
(+1)
27
(-)
0.262
(↑0.001
3.240
(↓0.1)
3
(1↑)
ソフトバンク
28252 0.528
(↑0.009)
2.5
(-)
88206
(+8)
169
(+1)
34
(-)
38
(+1)
0.250
(↑0.002)
2.700
(↑0.03)
4
(1↓)
西武
29260 0.527
(↓0.01)
2.5
(↓1)
88156
(+2)
144
(+5)
24
(-)
39
(-)
0.235
(-)
2.430
(↓0.05)
5
(-)
楽天
25291 0.463
(↓0.009)
6
(↓1)
88142
(-)
166
(+2)
21
(-)
55
(+1)
0.235
(↓0.001)
2.870
(↑0.01)
6
(-)
ロッテ
19330 0.365
(↓0.008)
11
(↓1)
91135
(+3)
183
(+4)
28
(-)
19
(+2)
0.210
(↓0.001)
3.310
(↓0.02)