阪神(☆1対0★)オリックス =交流戦1回戦(2025.06.06)・阪神甲子園球場=
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ORIX
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阪神
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勝利投手:桐敷 拓馬(1勝0敗1S)
敗戦投手:川瀬 堅斗(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆阪神がサヨナラ勝利。阪神は両軍無得点のまま迎えた延長10回裏、1死満塁から木浪の適時打が飛び出し、試合を決めた。投げては、先発・村上が8回無失点の快投。4番手・桐敷が今季初勝利を挙げた。敗れたオリックスは、終盤の好機であと1本が出なかった。

◆阪神村上頌樹投手(26)が6日オリックス戦(甲子園)で両リーグ単独8勝目を目指す。交流戦は23年5月30日の敵地西武戦での初白星以降3連敗中。オリックスには23年の日本シリーズで勝っているが、交流戦は23年、24年と2連敗中だ。「甲子園なので相手投手も打席入りますし、DHがないので、向こうからすると、普段と違う感じになると思う。そこはちょっと優位に思いながらやっていきたい」。虎党の声援をバックに交流戦の本拠地初勝利を目指す。

◆3日に89歳で亡くなった巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄(ながしま・しげお)さんをしのんで甲子園に半旗が掲げられた。阪神は3日からはエスコンフィールド日本ハムと3連戦。この日は長嶋さんが亡くなってから初めての甲子園での試合となる。

◆阪神小幡竜平内野手(24)が出場選手登録された。2軍戦での実戦復帰から2日後の1軍昇格となった。5月11日の中日戦(甲子園)の試合中にコンディション不良を訴え5回終了時に交代。翌12日に「左下肢の軽度の筋挫傷」で出場選手登録を抹消されていた。4日のウエスタン・リーグくふうハヤテ戦(SGL)に「1番遊撃」で実戦復帰し第1打席で左前打。5日の同戦は「2番遊撃」で先発出場し、3打数1安打1盗塁だった。小幡は「チームに貢献することだけ。しっかりやりたい。全然問題なくしっかりやったので、あまり心配することはない」と力を込めた。調整期間は「体のことについてしっかり知識を入れたというのが一番です。ケガをしたところだけじゃなくて、いろんな使い方が良くなかったので、しっかりフォーカスして取り組んでいった」と明かした。代わって渡辺諒内野手(30)が出場選手登録を抹消された。今季は開幕2軍も4月4日に昇格。そこから1軍帯同を続けて主に代打で打率1割6分7厘だった。

◆試合開始1時間前に甲子園のグラウンドが珍しく静寂に包まれた。ビジターのオリックスが早めにフリー打撃を切り上げ、午後5時前にシートノックも終了した。午前中に北海道から移動してきた阪神はコンディション調整のため、時短練習を実施。シートノックもフリー打撃の前に行う異例の措置で、試合前の自由時間をたっぷり確保した。藤本敦士総合コーチ(47)は「移動でバタバタしていたし、なかなか心の準備と体の準備は難しい。そういう時間を長くとってあげた方がいいと思って、1回試してみようと。しっかり試合にスイッチ入れるように」と説明した。

◆阪神は3カードぶりの本拠地で「関西ダービー」の初戦に挑む。交流戦のオリックス戦は通算33勝33敗1分と、ここまで五分の戦いだ。小幡竜平内野手(24)が「6番遊撃」で先発。「左下肢の軽度の筋挫傷」から1軍復帰後即スタメンとなった。試合中にコンディション不良を訴えた5月11日の中日戦(甲子園)以来の1軍先発出場となる。前戦まで12試合連続で遊撃スタメンだった木浪聖也内野手(30)は「8番三塁」に入った。2試合連続マルチ安打中のラモン・ヘルナンデス内野手(29)が11試合ぶりにベンチスタートとなった。先発は今季両リーグ単独トップ7勝の村上頌樹投手(26)。昨季の交流戦では8回4失点で完投負けを喫した相手へのリベンジで8勝目を狙う。ブルペン陣は及川雅貴投手(24)がベンチスタートとなった。

◆2連勝中のオリックスは、阪神と関西ダービー初戦を迎える。前日5日の広島戦(京セラドーム大阪)で3打数無安打だった森友哉捕手(29)がスタメンを外れた。今季3度目の先発登板、東晃平投手(25)は、福永奨捕手(25)とバッテリーを組む。この日も「1番三塁」では広岡大志内野手(28)が出場。ここまで47試合に出場し、打率3割2分、4本塁打をマークしている。智弁学園(奈良)の後輩、阪神村上撃ちなるか、注目だ。

◆3日に89歳で亡くなった巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんをしのんで半旗を掲げ、試合前に黙とうをささげた。両軍ナインがベンチ前に整列し、ビジョンで往時の映像を紹介。「長嶋さんの生きざまは野球を愛する全ての人にとってのあこがれ」とアナウンスされ、球場内の全員が30秒間黙とうした。訃報から3日がたっているが、「伝統の一戦」で長嶋さんが数々の名勝負を演じた甲子園でも弔意を示した。

◆「トラフェス2025」が初日を迎え、人気グループ「湘南乃風」が試合前のパフォーマンスで両チームのファンを盛り上げた。外野の芝生の上にメンバーが登場。手にしたタオルを振り回してスタンドをあおりながら「黄金魂(おうごんソウル)」からスタート。続けて「SHOW TIME」「Joker」を熱唱した。登場曲に楽曲を使用する選手も多く、野球ファンにもなじみの深い人気グループだけに、場内は早くもフィーバー。試合前から甲子園は熱くもりあがった。メンバーのシート紹介も担当。大の阪神ファンである若旦那(49)が場内に響く美声で、阪神の先発メンバーをグラウンドに送り出した。若旦那は「湘南乃風と阪神タイガースのファンはやっぱり近いんじゃないかな」と振り返った。「昨日ちょうどゼロカーボンベースボールパークに行っていて『お! 小幡』と思っていたら、今日『練習にいる』と思って。まさかの木浪サード。熱量がこもって発表してしまいました」と明かした。今年の阪神の戦いぶりには「ペナントレースは長いので見守りたいなと思いますけど、今年はもうダントツ強いんじゃないすか。不安がないです」と力を込めた。湘南乃風は11月15日に同球場でワンマンライブ「熱唱甲子園」を行う。

◆阪神小幡竜平内野手(24)が早速の好守で球場を沸かせた。3回の先頭、8番野口の飛球は力なく遊撃後方へ。左前に落ちるかとも思われた打球に背走し、最後は腕を伸ばしながら後ろ向きにキャッチ。さすがの守備で球場を沸かせた。小幡は「左下肢の軽度の筋挫傷」から1軍復帰し、即スタメンでの出場。5月11日の中日戦(甲子園)以来の1軍先発出場で、いきなりの好守を披露した。

◆阪神村上頌樹投手(26)が、球場表示された中では自身最遅とみられる球速58キロを計測した。3回2死から智弁学園(奈良)の1学年先輩にあたるオリックス広岡に超スローカーブを投じた。ボール判定となったが、山なりのボールにスタンドの観客はざわついた。これまでは4月18日広島戦で計測した62キロが球場表示があった中で最遅だったとみられる。5月16日広島戦では東洋大の2学年上の先輩である末包昇大外野手(29)に64キロの超スローカーブを投げていた。

◆阪神村上頌樹投手(26)が5回まで無安打無失点の立ち上がりを披露した。58キロの超スローカーブなど、立ち上がりから緩急を生かして打者を翻弄(ほんろう)。出塁を許したのは、初回先頭の広岡に与えた四球のみだった。自身にとって今季初となる交流戦先発。5回までに5三振を奪い、パ・リーグ相手にも安定した立ち上がりを見せた。また、打線もオリックス先発東の前に4回完全投球を許しており、5回表時点では両先発ともに無安打投球となっている。

◆オリックス東晃平投手(25)が阪神先発の村上頌樹投手(26)と互いに5回まで無安打投球を続けた。今季3度目の先発。最速152キロの直球にカットボール、スライダー、チェンジアップを織り交ぜ、5回まで4奪三振。1歩も譲らない展開となった。昨季8月に右肘を手術し、6月15日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)以降、勝ち星なし。甲子園では23年の日本シリーズ第3戦で、5回5安打1失点と球団初の育成出身での日本シリーズ勝利投手となった。「マウンドは投げやすいイメージ」と語っていた右腕。兵庫出身の両軍先発が甲子園で快投を続けている。

◆阪神先発の村上頌樹投手(26)がチーム初安打を放った。両軍無安打で迎えた6回1死から村上が放った打球は三遊間へ。オリックスの三塁を守る智弁学園(奈良)の先輩広岡がダイビングキャッチを試みたが、捕球できず内野安打となった。この試合初めて「H」ランプがともり、スタンドの阪神ファンは大盛り上がりとなった。

◆オリックス東晃平投手(25)が5回までノーヒットノーランを続けるも、6回に同じく無安打投球を続けていた阪神村上に三塁へ内野安打を許した。今季3度目の先発。最速152キロの直球にカットボール、スライダー、チェンジアップを織り交ぜ、5回まで2四球、4奪三振。互いに1歩も譲らない展開となった。0-0の6回、1死。村上を2球で追い込むも、カウント2-2から7球目、高めの直球を三遊間へはじき返された。三塁手広岡大志内野手(28)のグラブを弾き、この日初めてHランプがともった。東は昨季8月に右肘を手術し、6月15日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)以降、勝ち星なし。甲子園では23年の日本シリーズ第3戦で、5回5安打1失点と球団初の育成出身での日本シリーズ勝利投手となっていた。

◆阪神小幡竜平内野手(24)が好守で先発村上頌樹投手(26)を救った。7回にオリックス紅林のチーム初安打、頓宮の四球で1死一、二塁とされた。続く杉本の打球は三遊間へ。遊撃の小幡が素早く追いつき、バックハンドで巧みにキャッチ。すぐさま二塁に送球して併殺とした。球場は阪神ファンの「小幡コール」に包まれた。小幡は「左下肢の軽度の筋挫傷」から1軍復帰し、即スタメンでの出場。5月11日の中日戦(甲子園)以来の1軍先発出場で、いきなり躍動している。

◆阪神村上頌樹投手(26)の無安打無得点投球は、オリックス紅林によって打ち破られた。7回1死。85球目の147キロストレートを紅林に捉えられ、中前に運ばれた。ついに無安打無得点投球が途切れた。続く頓宮に四球を与え、1死一、二塁にピンチが拡大。マウンドに野手陣が集まり、安藤投手コーチが一塁側ベンチから走った。だが杉本の三遊間を襲った打球を、この日出場選手登録されたばかりの遊撃・小幡が抑え、二塁ベースカバーの中野に送球。遊-二-一の併殺を完成させ、ピンチを脱した。58キロの超スローカーブなど、立ち上がりから緩急を生かして打者を翻弄(ほんろう)。出塁を許したのは初回、先頭の広岡に与えた四球のみだった。自身にとって今季初となる交流戦先発。5回までに5三振を奪い、パ・リーグ相手にも安定した立ち上がりを見せた。ただ、味方打線もオリックス先発の東に抑えられ、6回1死でようやく村上がチーム初安打。6回終了時点でお互いゼロ行進が続いている。村上は8回に来田に2安打目を許し、2死二塁と得点圏に走者を背負うも、代打の森を見逃し三振。8回を2安打無失点で投げ終え、降板した。

◆阪神石井大智投手(27)が頭部に打球を受けるショッキングなシーンがあった。9回から登板。先頭の広岡大志内野手(28)の強烈なライナーがもろに頭部に当たり、勢いよく三塁ベンチ方向まで跳ね返った。観客の悲鳴とともに、すぐにプレーが中断された。運び込まれたストレッチャーに載せられて、グラウンドをあとにした。まもなく球場正面に救急車がつけられ、救急隊が一塁ベンチのすぐ裏まで急いだ。石井は頭や首を固定された状態で、ストレッチャーで搬送された。試合は無死一塁から再開。湯浅京己投手(25)が緊急登板した。

◆阪神藤川球児監督(44)が審判の判定に猛抗議した。9回無死一塁からオリックス西川の二ゴロをさばいた中野拓夢内野手(28)が二塁に送球。ベースに入った遊撃の小幡竜平内野手(24)は併殺を狙って一塁送球したが、一塁走者の広岡のスライディングに足を引っかけられるような形になり、一塁に投げられなかった。小幡は守備妨害をアピールしたが認められず、藤川監督がすぐにベンチを出て、二塁ベースに歩み寄りながら大声で抗議した。同監督は二塁の判定に対してリクエストを行い、リプレー検証。審判団は守備妨害と「併殺」を認め、2死走者なしから再開となった。また、審判は広岡に対して「警告」を発したことを発表した。

◆オリックス広岡大志内野手(28)に「警告」が発表された。0-0の9回。1死から西川龍馬外野手(30)が二ゴロに、二塁へスライディング。遊撃の小幡と接触し、その場でうずくまった。小幡は一塁へ投げられず、阪神藤川監督が抗議。球場には「守備妨害として、二塁走者も打者走者もアウトといたします」とアナウンスされた。このプレーに警告が発表。場内は怒号が飛び交う異様な雰囲気となった。

◆阪神はサヨナラ勝ちで「関西ダービー」初戦を制した。0-0の10回裏1死満塁、木浪聖也内野手(30)が一塁線を抜くサヨナラ打を決めた。これで交流戦のオリックス戦は通算34勝33敗1分。貯金も今季最多の12に伸ばした。リーグトップ7勝の阪神先発村上頌樹投手(26)は6回まで無安打無失点投球。7回1死から紅林に中前打を許し、頓宮に四球を与えて得点圏に走者を背負ったが、杉本を遊ゴロ併殺打でピンチを脱出。8回2安打無失点でリリーフにバトンを渡した。この日、出場選手登録された小幡竜平内野手(24)が「6番遊撃」で5月11日中日戦(甲子園)以来の1軍先発出場。「左下肢の軽度の筋挫傷」から1軍復帰後即スタメンとなった。3回には遊撃後方への飛球を好捕。7回には併殺打を処理し、先発村上を盛り立てた。打線はオリックス先発東の前に6回1死までパーフェクトに抑えられた。9番村上の内野安打で無安打無得点を阻止したが、ホームが遠い。0-0の9回表には村上からバトンを受けた石井大智投手(27)にアクシデント。先頭広岡の弾丸ライナーが側頭部を直撃(内野安打)し、マウンドに倒れ込んだ。頭を固定された状態で担架に乗せられて退場。球場が騒然とする中、緊急登板した湯浅克己投手(25)が無失点で切り抜け、流れを引き戻した。打線は0-0で迎えた10回裏、先頭の佐藤輝明内野手(26)が四球で出塁。大山悠輔内野手(30)が左前打で続き、犠打と申告敬遠で1死満塁。最後は木浪がサヨナラ打を放った。

◆オリックスは阪神との関西ダービー初戦で、今季3度目のサヨナラ負けを喫した。0-0の延長10回裏1死満塁、阪神木浪にサヨナラ打を浴びた。先発の東晃平投手(25)が5回まで2四球のみの無安打無失点投球。6回、同じく無安打無失点を続けてきた阪神村上に三塁内野安打を浴びた。それでも得点は許さず、7回1安打無失点、6奪三振。同じく兵庫出身の村上と甲子園で快投を演じた。打線は村上を前に6回まで無安打。7回1死から紅林弘太郎内野手(23)が147キロ高めの直球を中前にはじき返し、ノーノーを阻止した。延長10回、四球と若月健矢捕手(29)の右前打で2死二、三塁の好機をつくるも、野口智哉内野手(25)が阪神桐敷に一ゴロに抑えられた。

◆阪神石井大智投手(27)が9回、痛烈なライナーを頭部に受け、緊急降板した。球場正面に救急車がつけられ、ストレッチャーに乗せられ搬送された。藤川球児監督(44)は試合後、状態について「チームのドクターも診て、意識もはっきりとある状態」と説明。「今は念のために病院にCTを撮りに行っている状況ではあります。やっぱり脳、頭なので、今の症状と今後の症状というのは非常に経過を見守らないといけない」と心配した。「ファンの方も心配である通り、我々、オリックスさんも含めて心配をしているところではありますけど、それだけ厳しい中、アスリートというのは戦っているというところを。それでもまたみんなで立ち上がって戦っていると、分かっていただけると、選手も頑張りがいがあると思います」と言葉に力を込めた。

◆オリックスが阪神との関西ダービー初戦で今季3度目のサヨナラ負けを喫した。先発の東が5回まで阪神村上とともに無安打無得点投球。7回を1安打無失点6奪三振の快投も、10回に4番手川瀬がサヨナラ打を浴びた。岸田監督は頭部に打球が直撃した阪神石井へ「かなり打球も速かったので心配です」と軽症を願った。直後の9回無死一塁で走者・広岡の二塁スライディングが守備妨害となり、打者走者もアウトに。広岡が審判から警告を受けたシーンに「必死にセーフになろうと、ああいう形になりました」と説明した。▽オリックス東(7回1安打無失点も今季初勝利ならず)「打者1人1人を抑えることに集中して投げられた。真っすぐもよかったですし、練習してきたカットボールもコントロールできた」

◆緊迫した投手戦の甲子園で、身のすくむようなアクシデントが起きた。阪神石井大智投手(27)が頭部にもろに打球を受け、救急搬送された。藤川監督は「最後まで意識があった」と明かした。マウンドで声かけもして「まずは周りが動転しないように努めなければいけなかった。病院に行って、本当に無事を祈るというところ。精いっぱい戦っていると、こういうことがある」と語った右腕は0-0の9回に登板。先頭広岡への2球目。直球をはじき返され、強烈なライナーが頭部を直撃。ボールは勢いよく三塁ベンチ方向に転がった。石井はその場に倒れ込んだ。すぐにプレーは中断。ストレッチャーが駆けつけ、しばらくその場で様子を見た上でグラウンドから搬送された。観客も、取り囲んだ仲間たちも、オリックス関係者も祈るような様子でマウンド付近を見つめた。その間、右翼席の阪神ファンからは「頑張れ石井!」のコールが起き、スタンドの方々から「石井!」と叫ぶような声が飛んだ。試合中に、球場正面に救急車に乗せられ病院に向かった。ストレッチャーの上では頭と首が固定された状態だった。延長10回にサヨナラ打で熱戦を終わらせた。ナインは石井への祈りを、勝利とともに届けた。石井はこれが24試合目の登板。防御率0・36と圧倒的で、最近は岩崎とのダブルストッパーの役割も担っていた。今後について、藤川監督は「脳、頭なので経過を見守らないといけない」と慎重な姿勢だった。

◆阪神大山悠輔内野手(30)の左前打が劇的勝利につながった。延長10回無死一塁でオリックス川瀬の変化球を捉えて三遊間を破った。無死一、二塁と好機を広げ。木浪のサヨナラ打をお膳立てした。初めて塁上に走者が出た5回無死一塁では三ゴロ併殺に倒れたが、最後に大仕事。大山は「勝ってよかったです。あそこは後ろにつなぐたけだった。また明日(7日)、試合があるので頑張ります」と力を込めた。

◆オリックス広岡大志内野手(28)が6日阪神戦(甲子園)で警告を受けた。9回無死一塁、西川の二ゴロで一塁走者として二進を試みた際、スライディングでベースカバーの阪神小幡と交錯。ともに二塁ベース付近で倒れ込んだ。打者走者の西川は一塁に生きたが、審判団は阪神藤川監督も抗議する中、協議の結果、守備妨害を宣告した。走者が併殺成立を防ごうと正しいスライディングをせず、野手に接触しようとしたと判断した場合に走者と打者走者の両方をアウトにする「ボナファイドルール」を適用。責任審判の吉本審判は「走者が危険なスライディングをしたため、打者走者もアウトにしました」と説明した。スコア速報

◆阪神小幡竜平内野手(24)が再起戦でさっそく救世主になった。左下肢の筋挫傷が癒え、この日出場選手登録。「6番遊撃」で先発した。患部に違和感を訴えた5月11日以来の出場に「やっぱり緊張しました」。言葉と裏腹に伸び伸びとプレーした。3回に後方へ飛球をジャンプして捕球。7回1死一、二塁では杉本の三遊間への打球にスライディングで追いつき、遊-二-一の併殺を完成。好投の村上を救った。「本当に勝てたことがうれしい。少しでも救うことができたのであればよかった。体は全然問題なく、しっかりやれました。あれだけのファンの方の前でやれるのは、すごいいいことだなと思いました」と喜びを表現した。不在中、遊撃を守っていた木浪がこの日は三塁。遊撃争いもまた注目されそうだ。

◆阪神桐敷拓馬投手(25)に今季初勝利がついた。0-0の延長10回に登板し四球から2死二、三塁とされたが、野口を一ゴロに仕留めた。その裏にサヨナラ勝ち。20試合目での白星となった。前の回にはブルペンをともに支える石井の負傷交代があった。「集中して粘り強く1球1球丁寧に投げていこうと思っていた。本当に心配だったんですが、もうマウンドでは切り替えました」と神妙な表情で話した。

◆甲子園の4万2637人の観客が一瞬、静まりかえった。0-0の8回2死二塁、カウント2-2からの6球目。阪神先発の村上頌樹投手(26)はオリックス代打森に対して、外角いっぱいに147キロ直球を投じた。静寂の中で判定を待った右腕。球審がストライクのジェスチャーをすると思わずとびあがり、ファンは大歓声だ。「粘れた。ゼロに抑えられたから勝利につながったと思うので良かった」球場表示された中で自身最遅とみられる球速58キロの超スローカーブなど、立ち上がりから緩急を生かして打者を翻弄(ほんろう)した。7回1死まで出塁を許したのは初回先頭の広岡に与えた四球のみ。無安打投球を続けたが「ノーヒットの意識はなかったですね。(遅球は)球場の空気を変えるためにも良い球だった」。7回1死から紅林に初安打、8回にも安打を許し、ともに得点圏に走者を進めるながら無失点。「この1点が勝負になると思った」。8回を2安打2四球6奪三振の快投だ。"金曜日の男"としての自信を胸にマウンドに上がる。今季は初の開幕投手を任され、雨天中止でスライドした5月10日中日戦を除く10試合でカード頭の金曜日に先発。開幕戦は広島森下、2戦目は巨人戸郷とエース格相手の勝利で好発進し、ここまで両リーグトップの7勝で1敗だ。「去年火曜で良いピッチャーに勝てなかった。今年、金曜で勝てているのはうれしい」。7勝11敗の昨季からの成長を喜んだ。自身8勝目は逃したが、得点を許さない投球でチームの勝利に貢献した。藤川監督は「表の攻撃と裏の攻撃が同じようにコピーしたようなゲーム展開。動きも出せない中で両投手の投げ合いは素晴らしいものがあった」とオリックス東とともに絶賛した。ただ、頭部に打球が直撃した石井への心配もあってか、試合後の村上に笑顔はなかった。「反省点の多い試合だった。次に生かしていきたい」。ほとんど完璧な結果にも満足はしない。【塚本光】

◆阪神小幡竜平内野手(24)は「警告」が発せられた接触プレーにも体は無事だった。左下肢の筋挫傷から復帰してさっそく「6番遊撃」で先発。好守を連発した。9回無死一塁では二ゴロで併殺を狙って二塁ベースに入ったが、一塁走者の広岡大志(28)のスライディングに足を引っかけられるような形になり、一塁に投げられなかった。審判がこのスライディングを流したことに、藤川球児監督(44)が異議を唱えてリクエスト。リプレー検証の結果、守備妨害が認められて、併殺となった。広岡には審判から「警告」が出た。広岡は足を痛めたように見え、小幡も顔をしかめたが「普通に投げようと思ったら、ぶつかって投げられなかった。だいぶ外にスライディングしていたので、アピールしたって感じです」と振り返った。

◆阪神湯浅京己投手(25)が緊急リリーフでピンチを断った。9回に登板した石井が頭部に打球を受け、降板。急いで準備をし、無死一塁のマウンドに上がった。西川を二塁ゴロ、紅林を二飛に抑えて無失点に。「何があっても走者を出さない気持ちで投げた」と熱い気持ちで切り抜けた。緊急搬送された石井について「大智さんが無事なことを祈るだけです。すぐには戻ってこれないかもしれないけど、みんなで助け合ってやっていきたい」と思いを寄せた。

◆試合の重要な場面で「ボナファイド・スライド・ルール」が適用された。0-0の9回無死一塁。オリックス西川龍馬外野手(30)が二ゴロ。一塁走者の広岡大志(28)が二塁にスライディングする際、少し外寄りにそれたため、守備者の送球を邪魔するような形になった。塁上に倒れ込んだ阪神小幡竜平内野手(24)が守備妨害をアピール。藤川球児監督(44)のリクエストが認められて、守備妨害に判定が変わった。走者と打者走者にアウトが宣告。守備側の記録は「併殺」となったが、攻撃側に併殺打はつかなかった。広岡には審判から「警告」が出た。英語の「BONA FIDE」とは「正しい」の意味。走者が、併殺を防ぐために正しくない(危険な)スライディングをしたとみなした場合、走者と打者走者がアウトになる。

◆オリックス広岡大志内野手(28)に「警告」が発表された。0-0の9回。先頭で痛烈な打球を放ち、阪神石井大智投手(27)の頭部付近に直撃。担架に乗せられる様子を心配そうに一塁ベースから見つめた。続く西川龍馬外野手(30)の二ゴロに、二塁へスライディング。遊撃小幡の右足と脇腹が接触し、その場でうずくまった。守備妨害として二塁走者も打者走者もアウト。このプレーに警告が発表された。場内は怒号が飛び交う異様な雰囲気となった。「(送球が)それた場合はすぐ三塁に行けるよう、セカンドを見た時に少し膨らんでしまったのもあるんですけど、僕も二遊間をやっていて選手に行くのはダメというのはわかっている。そういう気持ちは一切ないです」自身は直後の守備からベンチへ下がった。脇腹の状態は「大丈夫です」とし、「それ(自身のこと)より石井投手が心配です」と語った。

◆阪神石井大智投手(27)が打球を頭部に受けるアクシデントにあった。試合中に救急車で搬送された。幸い意識がはっきりしている。その瞬間、球場には悲鳴があがり、倒れている間は祈るように石井の名前を呼ぶ声が何度も響いた。SNSでも直後からファンが無事を祈る投稿が多数あり、Xでは「石井大智」がトレンドワードになった。「お願いだから無事であってくれ」「もう祈るしかない」と心配する声が圧倒的。オリックスファンはじめ他球団のファンの投稿も多かった。試合後に藤川球児監督(44)が「意識ははっきりとしている」と明かすと、喜びや安心の声が上がり「しっかり治してほしい」と復帰を焦らないでほしい願いも投稿された。

◆オリックス岸田護監督(44)が頭部に打球が直撃し、救急搬送された阪神石井大智投手(27)を心配した。投手出身の指揮官は「心配ですよね。かなり打球も速かったので心配です」と軽症を願った。0-0の9回。先頭の広岡大志内野手(28)が2球目の直球を痛烈にはじき返し、石井の頭部に直撃。広岡は担架に乗せられる様子を心配そうに一塁上から見つめた。試合後、「石井投手が心配」と語った。

◆阪神佐藤輝明内野手がサヨナラ勝利の口火を切った。延長10回、先頭で粘った末の7球目に四球。打線の流れを生み、サヨナラにつなげた。前戦まで豪快なアーチで沸かせた男が、無安打ながら2四球と堅実に貢献した。試合後は頭部に打球が直撃した石井について「無事を祈るだけですね」と心配。初戦勝利で次戦の相手先発は宮城。「初戦をとったのはデカい。宮城はすごくいいので明日(7日)チームでなんとか点をとりたい」と力を込めた。スコア速報

◆劇的勝利よ、石井に届け-。阪神がサヨナラ勝ちで甲子園の「関西ダービー」初戦を制した。息詰まる投手戦が続く中、0-0の10回裏1死満塁、木浪聖也内野手(30)が一塁線を抜くサヨナラ打を決めた。9回に登板した石井大智投手(27)が頭部に打球を受けて緊急搬送された一戦。絶対に負けられないゲームで白星をもぎ取り、貯金を今季最多の12に伸ばした。今季13度目の完封勝ち、今季6度目の「1-0勝利」はともに球団最多ペースだ。木浪は静かに燃えていた。0-0の10回裏。1死二、三塁から直前の7番坂本が申告敬遠で歩かされた。「火が入りましたね」。満塁となり、最高潮に高まる甲子園の大声援。右手1本で低めの落ち球に必死で食らいついた打球は、ライン上に飛びつく一塁手のそばを抜けていった。「いい時も悪い時もある。少し迷いがちだった時もあった。でも目の前で申告敬遠されたので。もう行くしかないと腹をくくって。最後、ああいう形でいけたのが一番良かった」無安打で迎えた4打席目。カウント2-2、4番手川瀬の低め128キロ落ち球をしぶとく捉えた。自身にとって2年ぶり2度目のサヨナラ打。直近では5月31日広島戦を最後にHランプから遠ざかっていた中、21打席ぶりの安打だった。これで今季の満塁時は4打数2安打5打点。昨季4割7分1厘、16打点をマークした「満塁男」ぶりは今年も健在だ。どうしても勝ちたかった。「(石井)大智のこともあったので、なんとか勝ちたいとずっと思っていました」。9回、オリックス広岡の痛烈なライナーが石井の頭部に直撃した。木浪はこの日、今季2度目の三塁先発出場。跳ね返った打球は、自身の守る三塁ファウルゾーンまで飛んできた。「目の前で当たっているところを見たので。大丈夫かなという思いと、やっぱり勝つことがいい報告だと思った。そこだけを考えてやっていました」直後の無死一塁にも、併殺を狙った二ゴロの送球間に走者広岡と遊撃小幡が交錯した。ベンチから飛び出した藤川監督はすぐに大声で抗議。結果的に守備妨害が認められ、走者広岡は警告を与えられた。仲間の負傷や、荒れた場面もあった一戦。最後は木浪がファンに笑顔を届けた。チームは今季2度目のサヨナラ勝利。オリックスとの関西ダービー初戦をモノにし、貯金を今季最多の12に伸ばした。藤川監督も「何とか勝たなければいけないという気持ちがチーム全体に(あった)。最後は1つになれたかなと思いますね」とたたえた1勝。次戦も、一丸となって白星を目指す。【波部俊之介】▽阪神大竹(7日先発。昨年6月12日の登板で敗れたオリックスを相手に)「スタメンがどういう感じで来るか。出る可能性がある選手はどういうスイングか、どういう意識がけで打席に入ってくるか、事前に知った上で勝負できるように」

◆阪神が0-0の延長10回1死満塁から木浪聖也内野手(30)のサヨナラ打で連勝した。関西ダービー初戦を制し、今季2度目のサヨナラ勝利で貯金も今季最多12に伸ばした。0-0の9回を託した石井大智投手(27)が広岡の打球を頭部に受け、担架でベンチに運ばれ、救急車で運ばれるアクシデント。バトンを受けた湯浅京己投手(25)が無失点で切り抜けた。

◆阪神の小幡竜平内野手(24)が6日、甲子園での試合前練習に合流した。今季21試合にスタメンで出場していたが、5月11日の中日戦(甲子園)で負傷交代。左下肢の筋挫傷のため同12日に抹消され、2軍でリハビリを行っていた。6月4日のくふうハヤテ戦(SGL)で復帰し、2試合で打率4割(5打数2安打)をマーク。貯金11で首位を走るチームをさらに勢いづける。

◆NPBは6日、公示を発表し、阪神・小幡竜平内野手(24)が出場選手登録された。5月12日に左下肢の筋挫傷のため抹消されてから、約3週間での復帰となる。小幡は2軍で2試合に出場して5打数2安打としており、この日の試合前練習後には「もう本当にチームに貢献することだけだと思うので、しっかりやりたい。全然問題なくしっかりやったので、あんまり心配することはない」と話した。代わって直近11打席無安打で打率・167だった渡辺諒内野手(30)が抹消された。

◆阪神が試合前練習中にシートノックを行った。グラウンドに繰り出した野手陣は各自でウオーミングアップを行うと、始まったのはシートノック。通常は試合開始前に行うもので、この時間帯で選手たちが一斉にグラブを構えることは珍しい光景だった。藤本敦士総合コーチ(47)は「小谷野(打撃チーフ)コーチとかもそうだったし、オリックスとかも、僕らは相手側で結構見ていた。パ・リーグは移動で大変だろうし、『こういう案がある』ということがあったから、ちょっと試みようか、と」と意図を説明。チームは5日まで日本ハム3連戦(エスコン)を行い、関西ダービーに向けてこの日に帰阪。午後2時ごろからの試合前練習開始に向けては大移動を経ていた中での取り組みだった。考えられるメリットとしては「練習が終わってから自分らの体調を整えるとか、やっぱり移動でバタバタとしているから、なかなか心の準備と体の準備はなかなか難しい。そういう時間を長くとってあげた方が(いい)。しっかりと試合にスイッチを入れられるように」と藤本コーチ。〝パ流〟にもならった方法を取り入れ、オリックスを迎え撃つ。

◆7日の2回戦で先発する阪神・大竹耕太郎投手(29)がキャッチボールなどで調整した。過去2年6試合登板で0勝3敗の交流戦初勝利へ「まずは自分のピッチングをやっていくこと。慣れた甲子園でもありますし、あまり特別なことは考えていない」と話した。対するのは好調のオリックス打線だが、だからこそ自分の持ち味を生かすことに重点を置く。「先発でも150キロ中盤くらいをいっぱい投げるピッチャーがいるのがパ・リーグなので、逆に僕みたいなタイプってセ・リーグに比べたら少ないのかなと思う。その長所はしっかり生かしていきたいなと。要所では真っすぐも勝負球として使っていきたい」。技巧派左腕が、強力打線に挑む。

◆日本ハムとの最初のカードを2勝1敗と勝ち越した阪神は、ホーム甲子園に戻ってのオリックス3連戦に臨む。この日、左下肢の筋挫傷から復帰となった小幡竜平内野手(24)は「6番・遊撃」で昇格後すぐにスターティングラインアップに名を連ねた。小幡が離脱をしている間、遊撃を守っていた木浪聖也内野手(30)は「8番・三塁」での出場。両リーグトップの7勝を記録する村上頌樹投手(26)が先発のマウンドに上がる。

◆巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さん(享年89)が3日に肺炎のため死去したことを受け、この日の試合前に黙とうが行われた。日本球界を沸かせた大スターの訃報が日本列島に飛び交ったセ・パ交流戦開幕日の3日には試合が行われた5球場で、同日の試合が中止となったロッテ―巨人(ZOZOマリン)でも4日に、それぞれ試合前に行われた黙とうは、阪神も交流戦最初の主催試合で実施。両軍の選手がベンチ前に整列し、スタンドの観客とともに、個人の冥福を祈った。バックスクリーン上部の国旗、NPB旗、セントラル・リーグ旗、両軍の球団旗はいずれも半旗で掲揚。バックスクリーンでは追悼映像も放映された。

◆阪神・村上頌樹投手(26)が先発し、超遅球でスタンドをどよめかせた。一回からオリックス打線に安打を許すことなく快投を続けていた中、三回2死だった。打席には智弁学園高の1学年先輩にあたる広岡。1ストライクから投じたのは山なりで、捕手・坂本のミットに到達する前に驚嘆の声が沸き起こる超遅球。球場表示では球速58キロを計測した内角寄りへのこのスローボールには広岡が左肘を出すしぐさも見せ、投じた村上も薄ら笑いを浮かべる、同門対決のワンシーンだった。ただ、先輩斬りには真剣となり、続いて投じた直球は149キロ。球速差は実に91キロというこの一球でファウルを打たせて追い込むと、最後は低めへの変化球でバットに空を切らせてこの回も無失点。同じく好投するオリックス先発・東との投手戦を演じている。

◆阪神打線に元気がない。オリックス・東の前に四回まで一人の走者も出せず完全に抑えられた。五回先頭の佐藤輝が四球で初めて出塁するも、続く大山の鋭い打球は三塁手・広岡の好守にはばまれ三ゴロ併殺。小幡が四球で再度出塁も、坂本が一直に倒れ、無安打のまま試合は後半へと突入した。

◆阪神・村上頌樹投手(26)が先発し、七回のピンチをしのいだ。六回まででオリックス打線に許した出塁は一回先頭で広岡に与えた四球のみと、緩急を駆使した投球で圧倒し、オリックス先発・東との投手戦を演じた。その中で七回は1死から紅林に初安打となる中前打を浴びると、続く頓宮にはフルカウントから四球を与え、初めて得点圏に走者を背負うピンチを迎えた。それでもここで粘り切るのがエースだ。杉本にはじき返された打球は鋭いゴロで三遊間へ。この打球を遊撃・小幡が逆シングルでさばき、ボールは6―4―3と渡ってダブルプレー。固唾を飲んで見守っていたスタンドのファンが大歓声を上げる中、右腕は味方の好守にグラブをたたいて感謝した。

◆阪神・村上頌樹投手(26)が先発し、8回2安打無失点、109球と熱投した。序盤からコースに決める直球と多彩な変化球を駆使してオリックス打線に立ち向かった。一回先頭の智弁学園高での1学年先輩・広岡には四球を与えたものの、後続を断って無失点で走り出すと、テンポよく腕を振って七回1死までノーヒット投球。オリックス先発・東も同じく五回まで無安打投球と好投し、プレーボールから約1時間10分で五回が終了するというハイペースの投手戦だった。七回は1死から3番・紅林に中前打で初めてHランプを灯され、続く頓宮には四球と一、二塁で初めて得点圏に走者を背負ったが、杉本を遊ゴロ併殺に仕留めて難を断ち、八回も代打・来田の安打から作られた2死二塁で迎えた代打・森とのしびれる勝負で外角いっぱいに147キロ直球を決めて見逃し三振で上回り、このピンチも脱出。ベンチは九回から継投策に入り、ここで降板となったが、打席では六回1死で自ら三塁内野安打でチーム初安打を放つなど、勝利のために投打で奮闘した。

◆阪神の九回の守備で、無死一塁から西川の打球はニゴロ。二塁の中野から二塁ベース上で送球を受けた遊撃手・小幡は一塁走者・広岡の二塁へのスライディングに足が絡む形となり、二塁封殺のみに終わった。だが直後に藤川監督がベンチを出て審判団へ守備妨害ではとアピールしてリクエスト。映像でのリプレー検証の結果、広岡は小幡への守備妨害を取られアウトになった。さらに広岡に対しては審判から警告が与えられた。

◆オリックス・広岡大志内野手(28)が審判団から警告を受けた。 九回、先頭で中前打で出塁。打球が阪神・石井に直撃するアクシデントで阪神ベンチは湯浅に継投。続く西川の二ゴロで一走・広岡が二塁ベースではなく、二塁で送球を受けた遊撃手・小幡に向かってスライディングしていたため、審判団から警告がアナウンスされた。また、一連のプレーで遊撃手・小幡から一塁への送球はされていなかったが、リプレー検証の結果、広岡が守備妨害をしたとして打者走者の西川もアウトの判定に変わった。

◆九回に登板し、頭部にノーバウンドで打球を受けた阪神の石井大智投手(27)は、救急車で病院に向かった。先頭の広岡のライナーを頭部に受け、担架に乗せられてベンチ裏へと引きあげ、そのまま首を固定されたまま救急車へと運び込まれた。

◆阪神・村上頌樹投手(26)が先発し、8回2安打無失点、109球と熱投した。序盤からコースに決める直球と多彩な変化球を駆使してオリックス打線に立ち向かった。一回先頭の智弁学園高での1学年先輩・広岡には四球を与えたものの、後続を断って無失点で走り出すと、テンポよく腕を振って七回1死までノーヒット投球。オリックス先発・東も同じく五回まで無安打投球と好投し、プレーボールから約1時間10分で五回が終了するというハイペースの投手戦だった。七回は1死から3番・紅林に中前打で初めてHランプを灯され、続く頓宮には四球と一、二塁で初めて得点圏に走者を背負ったが、杉本を遊ゴロ併殺に仕留めて難を断ち、八回も代打・来田の安打から作られた2死二塁で迎えた代打・森とのしびれる勝負で外角いっぱいに147キロ直球を決めて見逃し三振で上回り、このピンチも脱出。ベンチは九回から継投策に入り、ここで降板となったが、打席では六回1死で自ら三塁内野安打でチーム初安打を放つなど、勝利のために投打で奮闘した。「先頭をいきなり四球で出してしまいましたが、そこからは落ち着いて自分の投球ができたと思います。最後の方はピンチにもなりましたが、粘り強く8回をゼロでいけてよかったです」とコメントした。

◆オリックスは今季3度目のサヨナラ負けを喫した。 先発の東は7回1安打無失点と好投したが、打線が阪神先発の村上から得点を奪えず、延長戦へ。十回に4番手・川瀬が1死二、三塁のピンチを招き、木浪にサヨナラ打を浴びた。

◆阪神が5月27日DeNA戦(倉敷)以来、今季2度目のサヨナラ勝ち。十回、佐藤輝明内野手(26)の四球、大山悠輔内野手(30)の左前打、小幡竜平内野手(24)の犠打、坂本誠志郎捕手(31)の申告敬遠で迎えた満塁機で木浪聖也内野手(30)が一塁線を破ってケリをつけた。村上頌樹(26)は8回無失点の好投。延長十回に登板した桐敷拓馬投手(25)が今季初勝利。木浪の公式戦でのサヨナラ打は23年5月3日中日戦(甲子園)以来2本目。チームは貯金を今季最多の「12」とした。また九回に登板した石井大智投手(27)は広岡大志内野手(28)の強烈なライナーが右側頭部付近に直撃。担架で球場を後にし、救急車で搬送された(成績=33勝21敗2分、観衆=4万2637人)。

◆延長十回1死満塁、一塁線を破るサヨナラ打を放った阪神・木浪聖也=甲子園球場(撮影・林俊志)

◆阪神が5月27日DeNA戦(倉敷)以来、今季2度目のサヨナラ勝ち。十回、佐藤輝明内野手(26)の四球、大山悠輔内野手(30)の左前打、小幡竜平内野手(24)の犠打、坂本誠志郎捕手(31)の申告敬遠で迎えた満塁で木浪聖也内野手(30)が一塁線を破ってケリをつけた。村上頌樹(26)は8回無失点の好投。十回に登板した桐敷拓馬投手(25)が今季初勝利。木浪の公式戦でのサヨナラ打は23年5月3日中日戦(甲子園)以来2本目。チームは貯金を今季最多の「12」とした。また九回に登板した石井大智投手(27)は広岡大志内野手(28)の強烈なライナーが右側頭部付近に直撃。担架で球場を後にし、救急車で搬送された。

◆オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(59)が阪神・石井大智投手(27)のアクシデント降板後にマウンドに上がった湯浅京己投手(25)について言及した。石井のアクシデントは心配だが、村上、東の両先発の息詰まる投げ合いから延長戦へ。素晴らしい投手戦を見せてもらった。阪神としては村上に白星をつけたかったところ。それでも延長戦に入れば、救援陣の充実ぶりではオリックスより一枚上だった。ただし、石井の状況次第で勝利の方程式をどう組み替えるかが重要課題になる。明るい材料としては湯浅だ。恐らく、右打者が並ぶ十回の予定だったと思う。それがスクランブルで、十分な準備もない登板になった。あまり経験のないイニング途中の出番。しかも、前の投手が担架で運ばれて退場という異常事態。極めてレアケースのマウンドだったが、普段通りの力を出し切った。これによりベンチの信頼度もさらにアップしたはず。岩崎につなぐ、勝ちパターンの軸の投手として、石井の代役は十分に務まる。気になるのは、今も勝ちパターンとビハインドのケースの投手を明確に分けられていないこと。石井が離脱となれば非常事態だが、慌てず、役割分担だけは明確にしたほうがいい。

◆阪神が5月27日DeNA戦(倉敷)以来、今季2度目のサヨナラ勝ち。十回、佐藤輝明内野手(26)の四球、大山悠輔内野手(30)の左前打、小幡竜平内野手(24)の犠打、坂本誠志郎捕手(31)の申告敬遠で迎えた満塁で木浪聖也内野手(30)が一塁線を破ってケリをつけた。村上頌樹(26)は8回無失点の好投。十回に登板した桐敷拓馬投手(25)が今季初勝利。木浪の公式戦でのサヨナラ打は23年5月3日中日戦(甲子園)以来2本目。チームは貯金を今季最多の「12」とした。また九回に登板した石井大智投手(27)は広岡大志内野手(28)の強烈なライナーが右側頭部付近に直撃。担架で球場を後にし、救急車で搬送された。

◆オリックスは7回1安打無失点と好投した東を援護できず、今季3度目のサヨナラ負けを喫した。阪神の村上を前に七回1死まで無安打。岸田監督は「いい投手なので、なかなか打てなかった」と脱帽した。相手が継投に入った九回に一回以来の先頭打者を出したが、一塁走者の広岡の二ゴロでの二塁へのスライディングが守備妨害と判定されて2死となった。警告も与えられた広岡のプレーについて、監督は「ベースに入っているように見えた。必死にセーフになろうというところだった」とかばった。

◆よう打った!! 阪神はオリックスに1―0で今季2度目のサヨナラ勝ちを収め、貯金を同最多の12とした。延長十回、木浪聖也内野手(30)が一塁線を破る決勝打で息詰まる投手戦にけりをつけた。耐えてしのいで迎えたワンチャンスで〝満塁男〟が勝負強さを発揮。関西ダービー初戦を制して交流戦でも首位タイに浮上した藤川虎の勢いが止まらない。泥臭くはじき返した打球が、一塁線を抜けていく。歓喜のウオーターシャワーの中心には、満面の笑みの木浪がいた。頭のモヤモヤを吹っ切ったひと振りで、死闘に終止符を打った。「迷いがちだったときもあったが、目の前で申告敬遠されたので、もういくしかないと腹をくくった。勝ったことが一番よかったので、すごくほっとしました」0―0の延長十回。1死二、三塁とチャンスを作り、坂本が打席に向かったところでオリックスベンチが動く。申告敬遠に「火が入りましたね」と木浪が燃えた。追い込まれながらも低めの変化球に食らいつき、試合を決めた。公式戦では、2023年5月3日の中日戦(甲子園)以来、自身2度目のサヨナラ打だ。これで今季満塁での成績は、打率・500、5打点。この日の2三振を含めて、4試合&20打席無安打だったが、虎の〝満塁男〟がここぞで勝負強さを発揮した。木浪にとって、何としても勝利をつかまなければならない試合だった。九回に登板した石井が、広岡の打球を頭部に受けた。転々と三塁ファウルゾーンに転がったボールを、木浪が拾い上げて、二塁進塁を防いだ。「もう目の前で当たっているところを見たので、大丈夫かなと。勝つことがいい報告だと思っているので、そこだけを考えてやっていました」石井を心配しながらのプレーとなったが、自分にできるのは勝利を届けること。その思いを結実させ「病院に行っているとのことで、結果がいいようになるように願っている」と気遣った。

◆甲子園に悲鳴が起こり、静まりかえった。九回のマウンドに上がった阪神・石井大智投手(27)の身に降りかかったアクシデントは、頭部への打球直撃。藤川球児監督(44)は負傷退場となった右腕の無事を祈った。「チームのドクターも診て、意識もはっきりとある状態。いまは念のために病院にCTを撮りに行っているという状況です。やっぱり脳、頭なので、いまの症状と今後の症状というのは非常に、経過を見守らないといけないと思います」サヨナラ勝利後も心配は尽きない中で、分かり得る状況を明かした。0―0の九回に登板した右腕は先頭・広岡の2球目、はじき返された鋭いライナーを頭部にもろに受けた。打球が三塁ファウルゾーンを転がる間も、頭を押さえてその場に倒れこんだまま。球場は騒然となった。しばらくたってから担架に乗せられて、グラウンドをあとに。頸部(けいぶ)を固定された状態で、試合中に救急搬送された。勝ちパターンの一角としての仕事を全う。自己最長を更新する20試合連続無失点中で、リーグトップの17ホールドと抜群の安定感を示していた。今季24試合目、同点かつ相手の1番から始まるという難しい場面を託されるほどの信頼を積み重ねてきていた中での悲劇だった。藤川監督は駆け付けたマウンド上では、石井の乗る担架をトレーナーとともに持ち上げるなど心配そうに、かつ冷静に振る舞った。ただ、次の戦いはやってくる。右腕にも勝利を届けるために戦っていく。「何とか無事で、健康で。またグラウンドに戻ってきてもらえるように、精いっぱい自分たちもスカッと勝ちたいと思います。明日は明日で、関西の両チームで素晴らしいゲームをやりたいと思います」担架が一塁ベンチへ戻っていく際に球場に響いたのは「頑張れ、頑張れ、石井」のコール。藤川虎に欠かせないセットアッパーが再び元気にマウンドに立つ日を、みなが願い、待っている。(須藤佳裕)

◆打線の援護はゼロだったが、きっちりとゼロに抑えて先発の役目を果たした。阪神・村上が8回2安打無失点の熱投。58キロのスローカーブを駆使し、オリックス打線を封じ込めた。「球場の雰囲気を変えるためにも、いい球だったんじゃないかなと思います」ニヤリと振り返ったのは、0-0の三回2死だ。広岡への2球目に58キロの超スローボールを投じた。高めに外れたが、スタンドからは大きな拍手が起こる。最後は外角低めのチェンジアップで空振り三振に仕留めると、再びスタンドは沸いた。「ゼロで粘っていければ、何とか点が入るかなあという意識で投げていました」東との投げ合いで六回までは無安打投球。七回1死から紅林に初安打となる中前打を許し、頓宮を四球で歩かせて1死一、二塁のピンチ。ここは杉本を低めのツーシームで遊ゴロ併殺に。八回2死二塁では代打・森を147キロ直球で見逃し三振。マウンドでほえた。「点が入っていなかったんで。この1点が勝負になるなという気持ちでいった」8回を109球で投げ切った。今季8勝目はお預けとなったが、4月18日の広島戦(甲子園)で今季初黒星を喫した後は7戦4勝負けなし。すべて7イニング以上を投げて2失点以下と抜群の安定感だ。藤川監督は「本当に、両方の投手が投げ合って、素晴らしいものがあったと思います」とたたえた。「(きょうは)いいところはあまりなかった。反省して、また次に生かしていきたい」好投してもおごらない。村上が今季、躍進している理由の一つだ。(三木建次)

◆左下肢の筋挫傷が癒えて1軍昇格した阪神・小幡は、「6番・遊撃」で先発して守備で勝利に貢献した。七回1死一、二塁で杉本の三遊間への打球に逆シングルで追い付いて併殺打に。九回無死一塁では、二ゴロをさばいた中野からの送球を二塁ベース上で受けた直後に一走・広岡のスライディングで足を引っ掛けられ「だいぶ外にスライディングをしていたのでアピールした」。リプレー検証の末、守備妨害が認められた。

◆阪神・湯浅は緊急登板で危機を救った。九回に石井が頭部に打球を受けると、無死一塁の場面でマウンドへ。後続を断って無得点に抑えた。「大智さん(石井)が無事なことを祈るだけなんで、あそこは何としても点をやらないと思ってやっていた」。16試合連続で無失点とした右腕は「ほんとに何もないことが一番だと思う。すぐに戻ってくることはできないかもしれないけど、そこはみんなで助け合いながら戻ってくるの待ちたい」と祈るように話した。

◆阪神・大山は十回無死一塁から左前打を放って無死一、二塁とチャンスを広げてサヨナラを演出した。「(意識は)後ろにつなぐだけ。勝ってよかったと思うし、また明日試合があるのでチーム一丸となって頑張りたい」と、最後に打線がつながってつかんだ勝利を喜んだ。

◆佐藤輝が延長十回先頭で四球を選び、サヨナラ勝利をおぜん立てした。同期入団の石井が打球直撃のアクシデントに見舞われ「心配です。無事を祈るしかない」。2打数無安打ながら勝利に貢献。猛虎打線の中心として「あしたの宮城もすごくいいのでね。チームで何とかして点を取りたいと思います」と力を込め、クラブハウスへと引き揚げた。

◆オリックス・広岡が走塁で危険性のある守備妨害と判定され、警告を受けた。試合後は故意のプレーでないと釈明した。「二遊間の(守備の)経験もあるので、(妨害の)気持ちは一切ない。膨らんでしまい、すぐベースに向かって滑りにいったら(遊撃手と)当たってしまった」九回先頭で投手強襲の安打で出塁。続く西川の二ゴロで二塁へスライディングを試み、二塁に入った遊撃・小幡と交錯。広岡は封殺され併殺崩れとなったが、阪神ベンチがリプレー検証を要求。スライディングをした方向がベースではなく小幡に向かっているとして守備妨害と判定され、打者走者の西川もアウトとなった。岸田監督は「必死にセーフになろうというところで、ああいう形になった」とかばった。広岡も交錯した際に脇腹を痛めて途中交代したが「(患部は)大丈夫。それよりも石井投手が心配です」と、広岡の打球が頭部に直撃して緊急降板した阪神・石井を気にかけた。チームは今季3度目のサヨナラ負けで連勝が2で止まった。(織原祥平)

◆阪神・桐敷がピンチを切り抜け、今季初勝利をマークした。延長十回に登板して2死二、三塁とされるも、最後は野口を148キロで一ゴロ。九回表の攻防で球場にどよめきが残る中、無失点でサヨナラ勝利につなぎ「(石井については)心配の一言しかないです。ちょっと(球場の)雰囲気もあれだったので、集中して粘り強く一球一球、丁寧に投げていこうと思った」と振り返った。

◆木浪聖也! 満塁男、健在や!! いや、満塁だけやなくて本日は大漁の『サヨナラ満塁男』やんけー!! 延長十回1死満塁での決勝タイムリー、ありがとう?と、大騒ぎしながら一番気になるのは九回、頭に直接打球を受けた石井なのだ...。石井の状態はもちろん、虎投の中継ぎ陣について、藤川監督が「右のリリーフが不足」と漏らしていた矢先だけに...。頼む!! 少し休むくらいで、再び雄姿を見せてくれることをただただ祈ります。そして、本日は試合後の妄想劇場を!A「なんか、最後のサヨナラで盛り上がっただけに寂しいですね?」B「寂しいなぁ。みんな、俺たちのことを忘れちゃってんじゃないの?」A「B先輩なんて、8回2安打無失点にチームの初ヒットまで打って、さすが、神様ですよ」B「Aだって七回に打たれた俺のヒット1本だけだろ。あれがなくて味方の援護があったらノーノー、いけたんじゃない?」A「ボクら2人、先発で大好投したのが遠い昔のような...」2人「寂し~い」A=東晃平、B=村神様(村上)。本日の両チームの先発でした。

◆延長戦の死闘はサヨナラ劇勝。長~い一日も、勝てば疲れも吹っ飛ぶ。朝は札幌にいた。エスコンフィールドでの3連戦を戦い終えた阪神。新千歳空港を午前8時台に飛び立って甲子園へ。セ・リーグ同士のリーグ戦では非常に少ない飛行機移動。6日の12球団の中では、もっとも長い距離を移動したチームが阪神だった。「普段より5分早い練習開始です。シートノックを始めました。小幡、熊谷がショート、木浪がサードに入っています」チームと一緒に北の大地から関西に戻ってきたトラ番・中屋友那が練習状況を報告してきた。楽しい北海道での遊び過ぎを心配したが、飛行機に乗り遅れることもなく、元気いっぱい。早々に甲子園に到着して、チームの小さな動きも見逃さない。この〝いきなり〟シートノック、パ・リーグ担当をした者は、よく見た光景。飛行機移動が多いパは、環境が大きく変わるから、試合開始直前のシートノックを、あえて練習の冒頭に組み入れる。そのほうが順応がスムーズという説があるんだとか。知らんけど。ただ、移動時間が長いチームは、練習時間は短縮するもの。5分とはいえ、早く始めた阪神。関西ダービーに向けて、気合が充実!「前日からの移動距離を考えると、明らかにオリックスにアドバンテージがありますよね」阪神ファンであり、当番デスクでもある川端亮平は、阪神に勝ってほしいから、ハンデ戦の行方に気をもんでいた。確かに、オリックスは京セラドームで広島3連戦を戦った翌日の甲子園。12球団で最も移動距離が短いチームだ。

◆7日の阪神―オリックス戦(甲子園)の前に阪神の試合前練習が行われたが、石井大智投手(27)はグラウンドに姿を現さなかった。石井は6日の同戦の九回に登板し、広岡の放ったライナーを頭部に受け、そのまま緊急降板して救急車で搬送されていた。試合終了時点で藤川監督は「意識もはっきりとある状態で、いまは念のために病院にCTを撮りに行っているという状況ではありますけど、やっぱり脳、頭なので、非常に症状的には、いまの症状と今後の症状というのは非常に、経過を見守らないといけない」と話していた。代わって11日の西武戦での先発が見込まれる伊藤将司投手(29)と、6日のウエスタン・ソフトバンク戦(筑後)で1回を3者三振に仕留めていた漆原大晟投手(28)が1軍に合流した。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
310 0.750
(↓0.25)
-
(-)
1422
(+2)
9
(+3)
4
(-)
3
(+1)
0.302
(↓0.006)
2.230
(↓0.23)
1
(2↑)
DeNA
310 0.750
(↑0.083)
0
(↓1)
1414
(+2)
7
(+1)
1
(-)
2
(+1)
0.242
(↑0.012)
1.540
(↑0.19)
1
(2↑)
阪神
310 0.750
(↑0.083)
0
(↓1)
1413
(+1)
6
(-)
5
(-)
3
(-)
0.195
(↓0.019)
1.500
(↑0.58)
4
(2↓)
ロッテ
210 0.667
(↓0.333)
0.5
(-)
159
(+2)
7
(+3)
3
(-)
1
(+1)
0.175
(↑0.016)
2.330
(↓0.44)
5
(2↑)
楽天
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑1)
148
(+2)
12
(-)
2
(+1)
0
(-)
0.227
(↑0.015)
2.500
(↑0.83)
5
(2↑)
ヤクルト
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑1)
149
(+3)
8
(+2)
4
(+2)
2
(-)
0.211
(↓0.014)
1.690
(↓0.04)
5
(2↑)
広島
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑1)
1412
(+3)
14
(+2)
0
(-)
6
(+3)
0.279
(↓0.009)
3.440
(↑0.88)
5
(2↓)
ORIX
220 0.500
(↓0.167)
1
(-)
1412
(-)
10
(+1)
1
(-)
3
(+1)
0.252
(↓0.039)
1.730
(↑0.27)
5
(2↓)
西武
220 0.500
(↓0.167)
1
(-)
148
(+2)
9
(+3)
0
(-)
4
(+2)
0.192
(↑0.013)
1.700
(↓0.15)
10
(3↓)
日本ハム
130 0.250
(↓0.083)
2
(-)
147
(+1)
14
(+2)
2
(-)
3
(+1)
0.209
(↑0.005)
3.340
(↑0.33)
10
(1↑)
中日
130 0.250
(↑0.25)
2
(↑1)
149
(+3)
22
(+2)
1
(-)
4
(-)
0.227
(↓0.001)
6.000
(↑1.5)
12
(1↓)
巨人
030 0.000
(-)
2.5
(-)
154
(-)
9
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.165
(↓0.017)
3.040
(↑0.53)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
33212 0.611
(↑0.007)
-
(-)
87191
(+1)
127
(-)
32
(-)
45
(-)
0.239
(↓0.002)
2.050
(↑0.04)
2
(-)
DeNA
29223 0.569
(↑0.009)
2.5
(-)
89183
(+2)
137
(+1)
26
(-)
29
(+1)
0.239
(↑0.001)
2.270
(↑0.02)
3
(1↑)
広島
26252 0.510
(↑0.01)
5.5
(-)
90162
(+3)
148
(+2)
21
(-)
21
(+3)
0.241
(-)
2.500
(↑0.03)
4
(1↓)
巨人
28271 0.509
(↓0.01)
5.5
(↓1)
87166
(-)
172
(+2)
38
(-)
25
(-)
0.239
(↓0.002)
2.730
(↑0.01)
5
(-)
中日
24292 0.453
(↑0.011)
8.5
(-)
88128
(+3)
174
(+2)
24
(-)
30
(-)
0.217
(-)
2.970
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
16332 0.327
(↑0.014)
14.5
(-)
92129
(+3)
206
(+2)
23
(+2)
17
(-)
0.219
(↓0.001)
3.510
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
30232 0.566
(↓0.011)
-
(-)
88182
(+1)
150
(+2)
50
(-)
29
(+1)
0.227
(-)
2.300
(-)
2
(-)
ORIX
27233 0.540
(↓0.011)
1.5
(-)
90182
(-)
185
(+1)
36
(-)
27
(+1)
0.261
(↓0.003)
3.140
(↑0.05)
3
(-)
西武
29250 0.537
(↓0.01)
1.5
(-)
89154
(+2)
139
(+3)
24
(-)
39
(+2)
0.235
(-)
2.380
(-)
4
(-)
ソフトバンク
27252 0.519
(↓0.01)
2.5
(-)
89198
(+2)
168
(+3)
34
(-)
37
(+1)
0.248
(↑0.001)
2.730
(-)
5
(-)
楽天
25281 0.472
(↑0.01)
5
(↑1)
89142
(+2)
164
(-)
21
(+1)
54
(-)
0.236
(↑0.001)
2.880
(↑0.05)
6
(-)
ロッテ
19320 0.373
(↓0.007)
10
(-)
92132
(+2)
179
(+3)
28
(-)
17
(+1)
0.211
(-)
3.290
(-)