巨人(★0対2☆)楽天 =交流戦1回戦(2025.06.06)・東京ドーム=
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 123456789
楽天
0000010102901
巨人
0000000000400
勝利投手:ハワード(2勝0敗0S)
(セーブ:則本 昂大(3勝2敗6S))
敗戦投手:赤星 優志(4勝4敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(5号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆楽天は0-0で迎えた6回表、浅村のソロで先制する。そのまま迎えた8回には、浅村の適時二塁打で1点を奪い、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・ハワードが7回4安打無失点の力投で今季2勝目。敗れた巨人は先発・赤星が好投を見せるも、打線が沈黙した。

◆長嶋茂雄終身名誉監督が89歳で3日になくなってから2連敗中の巨人は、今季初のオーダーを組んだ。1番には、中軸を担ってきた吉川尚輝内野手(30)を初起用。5日の楽天2回戦(ZOZOマリン)で3号ソロを放ち、チームで唯一全試合に出場する背番号2に、トップバッターを任せた。交流戦は2連敗スタート。現在4連敗中だけに、ミスターに捧ぐ1勝で悪い流れを断ち切りたい。

◆東京ドームおなじみのセコムの電子看板が特別仕様に変更された。3日に巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんが亡くなってから初めての本拠地での試合となるこの日、いつもの「セコム、してますか?」の文字ではなく「ミスター、感動をありがとう」と追悼メッセージが映し出された。長嶋さんは35年にわたり警備会社セコムアンバサダーを務めていた。「セコム、してますか?」のフレーズを聞けば、誰もが長嶋さんのCMを思い浮かべる。同社HPには歴代の作品の数々を見ることができる。今年はMLBドジャースの大谷翔平も新たな「顔」として加わっていた。同社は3月ともにアンバサダーを務める両者が登場するCMの放映を開始。合成映像でメジャーリーグを代表する大谷がマウンドに立ち、投手として「ミスタープロ野球」を打席に迎える場面を描いていた。これに合わせ、東京ドームの電子看板も2パターンを用意。若返ったミスターの姿と大谷バージョンの2枚を時間を分けながら掲示していた。

◆巨人OBの元木大介氏(53)が6日、巨人-楽天戦のレジェンズシートの解説で東京ドームを訪れ、試合前にファンに試合の注目ポイントなどを話した。マイクを持ち、東京ドームの中堅のビジョンに登場。開口一番に「痩せましたけど、元気です。ほっといてください、元気です」と笑顔。痩せたことが話題に挙がることにジョークを交えながら触れ、スタンドの笑いを誘った。注目ポイントについて「きっしゃんでしょう」とスタメン捕手の岸田を挙げると、一塁ベンチ前でウオーミングアップ中の岸田も元木氏の言葉に応じ、元木氏は「きし、頑張れ」とエールを送った。さらには「ベンチで小林が応援しています」と小林の名前を挙げると、ベンチ前でウオーミングアップ中の小林も元木氏の声に手を挙げながら応えた。レジェンズシートとは、三塁側の前方エリアで、両球団OB"レジェンズ"の生解説を専用イヤホンで楽しめるシート。レジェンズに質問すると解説の中で回答も聞くことができる。

◆6月に入って最初のレースは大本命が独走した。5貫横一線でスタートを切った。1歩、2歩、3歩の間にマグロが米粒リード。中盤に差しかかろうとする間に、さらにマグロが加速。大きめのストライドで一気にスピードに乗って、後続に3貫差をつける独走状態。そのままマグロが逃げ切ってゴール。2着エビ、3着は半貫差でアナゴ、4着タマゴ、5着コハダの順で入線した。通算成績をアナゴが10勝の大台に乗せ、エビ6勝(白エビ1勝を含む)、マグロ5勝、タマゴ4勝、コハダ1勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。

◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、先制の5号ソロを放った。0-0の6回2死、巨人赤星のスライダーを左中間席に運び「打てて良かったです」と話した。この日は、巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの死去後初となる東京ドームでの一戦。巨人の選手が、長嶋さんが現役時代に背負った永久欠番の背番号「3」をユニホームの左胸につけてプレーする中、楽天の背番号「3」が放物線を描いた。

◆楽天が、背番号「3」の浅村栄斗内野手(34)の2安打2打点の活躍で巨人に快勝した。0-0の6回2死、巨人赤星のスライダーをフルスイング。左中間席にたたき込み、4月23日の日本ハム戦以来となる1発で好投のハワードを援護した。1点リードの8回1死三塁では、カウント1-1から巨人田中瑛の内角シュートをはじき返し、三塁線を破る適時二塁打を放ち、リードを広げた。この日は、巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの死去後初となる東京ドームでの試合で試合前に黙とうがささげられた。巨人の選手が、長嶋さんが現役時代に背負った永久欠番の背番号「3」をユニホームの左胸につけてプレーする中、楽天の背番号「3」がグラウンドで躍動した。

◆長嶋茂雄終身名誉監督(享年89)が逝去後初の白星にかける巨人だったが、初顔合わせの楽天先発ハワードの前に沈黙し、今季ワーストの5連敗となった。初回に3番泉口友汰内野手(26)が左中間を破る二塁打で好機をつくったが、続く4番キャベッジ外野手(28)が三振に倒れた。以降は二塁も踏めない展開が続き、継投策に屈した。先発赤星優志投手(25)は6回に浅村に先制ソロ本塁打は許したが、7回途中まで89球を投げて1失点。ゲームは作ったが、交流戦初白星につなげることはできなかった。試合前には長嶋氏の追悼セレモニーも行われた。選手、監督、スタッフは皆が左胸に「3」の喪章を着けて臨んだ試合だった。天国のミスターにささげる勝利は持ち越しとなった。

◆楽天スペンサー・ハワード投手(28)が7回無失点の好投で2勝目を挙げた。散発4安打で三塁さえ踏ませず。巨人赤星との投手戦を制した。「状態は良かったです。キャッチャーの太田光さんがほんとに良くて、彼を信じて投球することができました」と笑顔。「楽しかった」と振り返った打席では犠打を失敗し、7回1死二、三塁の好機では凡退し「練習します」とリベンジを誓った。

◆後輩たちよ、勝つことは簡単ではない-。巨人が楽天に敗れ、今季ワースト5連敗に沈んだ。長嶋茂雄終身名誉監督が3日に89歳で死去してから初となる、東京ドームの試合で弔い星を届けることができなかった。先発赤星が7回途中1失点と好投も、打線が散発4安打で今季6度目の完封負け。ユニホームの左胸に「3」をしるして戦った阿部慎之助監督(46)は「『ひとつ勝つのは難しいよ』と言ってくださっているのかもしれない」と戒めた。天を仰いだ。巨人打線が沈黙を続けた。楽天の先発ハワードに7回まで4安打無得点。相手の勝ちパターンに手も足も出なかった。交流戦3戦3敗で今季ワーストの5連敗。阿部監督は「みんな必死に勝とうと思ってやっている。どう自分をコントロールして、打てないイコール技術がないんだけど、今いる戦力でやらないといけない」と言った。未来を担うであろう"若い力"がもがいている。26歳の泉口は4打数1安打も、23歳中山、24歳増田陸、門脇、25歳リチャードはいずれも無安打。指揮官は「そこを何とか打破してつなぐ気持ちを持ってやるしかないのかなと。何とかできるものだったらしてあげたいけど。フィールドに立つのは選手たちだから」。必死に食らいつこうとするもことごとく凡退した。試合前には長嶋さんの追悼セレモニーが行われ、特別映像が映し出された。ユニホームの左胸には「3」を刻み戦った。いかなるときでも勝負にこだわり、勝利への執念を持ち続けたミスターだけに、阿部監督は「『1つ勝つのは難しいよ』と言ってくださっているのかもしれないですよね」と受け止め「そう思って、やります」と前を向いた。東京ドームで「長嶋監督」として最後のユニホーム姿は01年9月30日だった。辞任決定後のラストゲーム。試合後のマウンド上からミスターは「チームは六十有余年にわたる栄光を重ねながら、来季から若い世代の人たちのパワーに託します。わがチームは若い指揮者の下、1世紀に向けてまい進します。これからもわが巨人軍を愛し、球界の発展のためご支援賜りたく存じます」とファンに伝えた。未来を託された後輩たちが奮起するときを待つ。【為田聡史】長嶋茂雄氏と東京ドーム 東京ドームは88年に開場。長嶋氏は巨人監督として93~01年の第2次政権時に本拠地として使い、優勝の胴上げはリーグで1度、日本シリーズで2度経験。94年西武との日本シリーズ第6戦では槙原が完投し、監督として初の日本一。00年9月24日中日戦では4点リードされた9回裏に江藤の満塁弾、二岡のサヨナラ弾で劇的リーグV。同年、王監督のダイエーとの「ONシリーズ」では、連敗スタートから4連勝して2度目の日本一。01年9月30日横浜戦後の退任セレモニーで巨人のユニホームに別れを告げた。13年5月5日広島戦の前には国民栄誉賞表彰式が行われ、ともに受賞した松井秀喜氏との始球式では松井氏の投球を空振り。今年3月15日には巨人-ドジャースのプレシーズンゲームを訪れ、試合後にドジャース大谷がインスタグラムで2ショット写真を公開した。

◆背番号3は強打者の系譜-。楽天が、浅村栄斗内野手(34)の決勝弾を含む2安打2打点の活躍で快勝した。「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦で、0-0の6回2死から先制の5号ソロ。1点リードの8回1死三塁では、三塁線を破る適時二塁打で追加点を挙げた。この日は、「ミスタープロ野球」と称された巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの死去後初となる東京ドームでの一戦。試合前に黙とうがささげられた中、楽天の「3」が輝きを放った。東京ドームでスポットライトを浴びたのは、楽天の背番号「3」浅村だった。前打者の辰己が併殺打に倒れ、0-0で迎えた6回2死。巨人赤星の1ボールからのスライダーを捉えた。「ゲッツーの後だったので、長打を狙ってたんですけど、久しぶりに自分の感覚で打てて良かったです。ボールの上をたたいたんで、ちょっとドライブっぽい感じだったんですけど、何とか届いてくれて良かったです」「ミスタープロ野球」と称された長嶋さんをほうふつとさせるような豪快なスイングで左中間席に決勝の5号ソロをたたき込み、スタンドのファンを沸かせた。1点リードの8回1死三塁では、巨人田中瑛の内角に食い込むシュートを三塁線にはじき返し、技ありの適時二塁打。チャンスで勝負強さも発揮した。この日は、プロ野球界をけん引し続けた長嶋さんの死去後初となる東京ドームでの一戦だった。「偉大すぎて、僕が語るレベルではないので」と恐縮しながらも、試合前には黙とうをささげ、哀悼の意を表してグラウンドに立った。「本当に野球界になくてはならない存在の方。残念な気持ちではありますけど、試合になればしっかりと仕事をしようと思った」ともに西武で4年間プレーし、師匠と尊敬する中島宏之氏の背中を追いかけ、西武時代の17年シーズンから背番号「3」を背負い続ける。2000安打、300本塁打、2000試合出場...。数々の偉業を浅村は背番号「3」とともに達成した。4月23日の日本ハム戦以来となる1発を放ち、「4番の仕事」でチームを勝利に導いた。「ピッチャーが頑張って、4番が打てばチームとしては一番いい形なんで、ベストな試合だったと思います」。燃える思いをバットに込め、グラウンドで光り輝いた。【久保賢吾】▽楽天三木監督(浅村の決勝弾に)「非常に大きな1発だった。チームも勢いが付いたし、いろんな勇気をもらった。彼のひと振りはやっぱり大きな力を持っている」

◆巨人が、楽天投手陣に散発の4安打で完封リレーを許し、今季ワーストの5連敗を喫した。投手陣は、背番号「3」の浅村栄斗内野手(34)に決勝ソロを含む2安打2打点と痛打を浴びた。交流戦は3連敗スタートで、セ・リーグでは"独り負け"。同じく未勝利だった中日がロッテに競り勝ち、今季の交流戦で唯一の未勝利と苦しむ。チームは勝率差で4位に転落し、首位阪神とは5・5ゲーム差、2位DeNAとの差は3ゲームに広がった。今季の交流戦の通算成績はパが12勝、セが11勝。6日のその他の試合結果ヤクルト3-2ソフトバンクDeNA2-1日本ハム中日3-2ロッテ阪神1-0オリックス広島3-2西武

◆楽天が、背番号「3」の浅村栄斗内野手(34)の2安打2打点の活躍で巨人に快勝し、パ・リーグで唯一の白星を飾った。0-0の6回2死、巨人赤星から先制の5号ソロ。1点リードの8回1死三塁では、三塁線を破る適時二塁打を放った。4日は3年ぶりにパ・リーグがセ・リーグに全勝したが、この日は楽天が"独り勝ち"し、上位4チームとの差を1ゲーム縮め、最下位ロッテとの差を5ゲームに広げた。今季の交流戦の通算成績はパが12勝、セが11勝で、セ・リーグが1勝差に迫った。6日のその他の試合結果ヤクルト3-2ソフトバンクDeNA2-1日本ハム中日3-2ロッテ阪神1-0オリックス広島3-2西武

◆自身2連勝中の巨人・赤星優志投手(25)が、6日の楽天戦(東京ドーム)に先発する。普段対戦しない打線に対し、「特に変えず、今まで通り自分のスタイルを貫いていければ。相手を気にしすぎないように」とここまでの投球を貫く。相手はこの日の試合前時点でリーグトップ54盗塁を誇る。「ランナーも気にしながら、簡単に盗塁されないように意識しながら投げたい」と機動力も警戒した。

◆巨人・浅野翔吾外野手(20)が、出場選手登録を抹消された。前日5日のロッテ戦(ZOZOマリン)の五回に右手首付近に死球を受け、試合途中で交代し千葉県内の病院へ向かった。球団はこの日、浅野が東京都内の病院を受診し「右尺骨茎状突起不全骨折」と診断されたと発表した。代わって、大城卓三捕手(32)が1軍登録された。東京ドームで試合前の全体練習に姿はなく、緊急での昇格となった。佐々木俊輔外野手(25)は全体練習から1軍に合流したが、出場選手登録はされなかった。

◆粋な追悼メッセージが送られた。巨人元監督の長嶋茂雄さんが3日に肺炎のため89歳で死去して以来、初めてのホームゲーム。東京ドーム右翼席上部にある、警備会社セコムの広告看板に変化が起こった。1994年から長嶋さんがイメージキャラクターを務め、ファンに親しまれてきた名物看板。普段は長嶋さんの写真とともに「セコム、してますか?」と書かれている文言が、この日は「ミスター、感動をありがとう」の追悼文になっていた。

◆元監督の長嶋茂雄さんが3日に肺炎のため89歳で死去して以来、初めてのホームゲーム。試合前には、両チームがベンチ前に整列し約40秒間の黙?(もくとう)がささげられた。大型ビジョンでは長嶋さんの栄光の記録を残して特別映像が流れた後、8月16日の阪神戦(東京ドーム)で追悼試合を開催すると発表。全選手らが長嶋さんの背番号「3」を着用してプレーする。

◆楽天・大内誠弥投手(19)が7日の巨人戦(東京ドーム)で先発でプロ初登板する。同日に先発予定だった荘司がコンディション不良で5日に出場選手登録を外れたことにより、急遽(きゅうきょ)、〝大役〟が巡ってきた。「昨日の昼頃に(先発を)言われて、ちょっと何が起こっているか、分かんないような感じなんですけど、両親も観戦に来る予定なので、巡ってきたチャンスをしっかりモノにできるようにしたい」6日から1軍に合流した右腕は照れながらも、そう意気込んだ。宮城県東松島市出身で5歳時には東日本大震災も経験した大内は、日本ウェルネス宮城高からドラフト7位で2024年に入団。191センチの長身から投げ下ろす直球が最大の魅力だ。1年目から体重は10キロ増えて88キロ、最速は148キロから152キロにアップした。今季はここまでイースタン・リーグで7試合に登板し、1勝2敗、防御率1・97。自身もヤクルトに入団して高卒2年目の97年4月5日の東京ドームで1軍デビューを果たした三木監督は「緊張するでしょうけど、おおいに楽しんでもらいたい。今やれることをマウンドで一生懸命出してくれる姿だけでいい」と送り出す。(東山貴実)

◆7日の楽天戦は巨人・グリフィン投手が先発する。同カードでの公式戦登板は来日1年目の2023年以来、2年ぶり。対戦機会の少ない打線に対して「自分と似たタイプの、パ・リーグにいる左投手がどういうふうに楽天に対して投げたか、そういう映像を確認することと、試合の中で相手のスイング、反応を見たりして修正していくことが大事」と語った。

◆元監督の長嶋茂雄さんが3日に肺炎のため89歳で死去して以来、初めてのホームゲーム。先発の赤星優志投手(25)は七回途中1失点の力投も、打線の援護なく黒星。防御率1・76の安定感を誇りながらも、4敗目(4勝)を喫した。三回までは打者一巡を無安打に抑える立ち上がり。六回も先頭の小深田に安打を許しても、続く辰己を併殺打に仕留め2死走者なし。ここで4番浅村に痛恨の決勝弾を浴びた。1球に泣く結果に「野手の皆さんに助けられながら何とか試合は作れたが、先制を許してしまった。しっかり反省して、次の試合に向けて準備したい」と語った。

◆巨人は7安打で今季6度目の零封負けを喫し、初の5連敗。3日に肺炎のため89歳で死去した長嶋茂雄さんへ、またも弔いの白星を届けることができなかった。この日は長嶋さんの背番号「3」の喪章を左胸につけて臨み、阿部慎之助監督(46)は「(長嶋さんが)1つ勝つのは難しいよって言ってくださっているのかもしれないですよね。そう思って、やります」と語った。先発の赤星は七回途中7安打1失点と粘るなど投手陣は奮闘したが、打線が4戦連続の2桁安打と元気がなかった。指揮官は「みんな必死に勝とうと思ってやっているんだけど、そこをどう自分をコントロールするか。使っているのは僕だから。打てないイコール技術がないんだけども、今いる戦力でやんないといけないからね。そこを何とか打破してつなぐ気持ちを持ってやるしかないのかな。なんとかできるもんだったらしてあげたいけどね。フィールドに立つのは選手たちだから。そこは前向きな言葉もかけてあげたいなと思うし、特に若い選手が多いので、いい経験にして糧にしてほしい」と気持ちを切り替えた。

◆巨人ナインが「3」の喪章をつけてプレーする中、試合を決めたのは楽天の背番号「3」、浅村栄斗内野手(34)だった。「長打を狙って、久しぶりに自分の感覚で打てた。本塁打はチームに求められているところでもあるので」。0-0の六回2死から、実に4月23日以来となる5号ソロ。さらに八回1死三塁でも左翼線二塁打を放ち、チームの全得点を挙げた。試合前には長嶋さんの活躍を振り返る映像が流れ、全員で黙?(もくとう)をささげた中、「野球界になくてはならない存在の方なので、残念な気持ちですが、試合になれば、しっかり自分の仕事をしようと思っていた」。同じ右打者、背番号3の長嶋さんは通算444本塁打で、浅村はこの日で302本。「ちょっと想像できない。(今回も)1本打つのに1カ月以上空いちゃっているので。400本って改めてすごい数字だと思う」と実感がこもった。(東山貴実)

◆巨人は6日、楽天1回戦(東京ドーム)に0-2で敗れ、今季初の5連敗を喫した。長嶋茂雄さんが3日に肺炎のため89歳で死去してから初めて本拠地に戻り、長嶋さんの永久欠番「3」の喪章を左胸につけて臨んだが、またも弔いの白星を届けられなかった。7日から22日の主催試合では東京ドームの22ゲート前に追悼記帳所を設け、8月16日の阪神戦(東京ドーム)を追悼試合として開催する。思い通りにいかないときもあるのが、野球だ。打線が4安打で今季6度目の零封負けに終わった阿部監督は「3」の喪章に目を落とし、自らに言い聞かせるように言葉を絞り出した。「(長嶋さんが)『1つ勝つのは難しいよ』と言ってくださっているのかもしれないですよね。そう思って、やります」巨人元監督の長嶋さんが3日に亡くなってから臨んだ試合は3戦全敗。本拠地に戻ったこの日は球場に半旗が掲げられ、巨人勢はユニホームの左胸に長嶋さんの背番号である「3」を左胸につけてプレー。国民的スターをしのぶ一日となったが、勝負強さから「燃える男」と呼ばれたミスターのような一打を放つ打者は現れなかった。5連敗は全て3得点以下。12球団で唯一、交流戦の白星がない。阿部監督は「みんな必死に勝とうと思ってやっている。何とか打破して、つなぐ気持ちを持ってやるしかない」とナインの奮起を願った。試合前に東京ドームの大型ビジョンに流れた追悼映像の最後に、8月16日の阪神戦(東京ドーム)が追悼試合として開催されることが発表された。阪神といえば、東京ドームの前身の後楽園球場で行われた1959年の初の天覧試合で、長嶋さんがサヨナラ本塁打を放った相手。当時からライバル関係が続く伝統の一戦を舞台に、絶対に負けられない試合となる。東京ドームで開催される7日から22日までの公式戦開催日に、〝長嶋ゲート〟と呼ばれる三塁側の22ゲート前広場に追悼記帳所が設けられる。4、5日に記帳所が開設された東京都稲城市のファーム新球場「ジャイアンツタウンスタジアム」には、延べ4000人近くが訪問。さらに多くのファンへ向けて、長嶋さんの在りし日を思う機会が用意される。球団は「お別れの会」を開催する計画も進めている。プロ野球人気の礎を築いたレジェンドの追悼は続く。しかし何よりも、長嶋さんは愛する巨人の勝利を待ち望んでいる。(谷川直之)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
310 0.750
(↓0.25)
-
(-)
1422
(+2)
9
(+3)
4
(-)
3
(+1)
0.302
(↓0.006)
2.230
(↓0.23)
1
(2↑)
DeNA
310 0.750
(↑0.083)
0
(↓1)
1414
(+2)
7
(+1)
1
(-)
2
(+1)
0.242
(↑0.012)
1.540
(↑0.19)
1
(2↑)
阪神
310 0.750
(↑0.083)
0
(↓1)
1413
(+1)
6
(-)
5
(-)
3
(-)
0.195
(↓0.019)
1.500
(↑0.58)
4
(2↓)
ロッテ
210 0.667
(↓0.333)
0.5
(-)
159
(+2)
7
(+3)
3
(-)
1
(+1)
0.175
(↑0.016)
2.330
(↓0.44)
5
(2↑)
楽天
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑1)
148
(+2)
12
(-)
2
(+1)
0
(-)
0.227
(↑0.015
2.500
(↑0.83)
5
(2↑)
ヤクルト
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑1)
149
(+3)
8
(+2)
4
(+2)
2
(-)
0.211
(↓0.014)
1.690
(↓0.04)
5
(2↑)
広島
220 0.500
(↑0.167)
1
(↑1)
1412
(+3)
14
(+2)
0
(-)
6
(+3)
0.279
(↓0.009)
3.440
(↑0.88)
5
(2↓)
ORIX
220 0.500
(↓0.167)
1
(-)
1412
(-)
10
(+1)
1
(-)
3
(+1)
0.252
(↓0.039)
1.730
(↑0.27)
5
(2↓)
西武
220 0.500
(↓0.167)
1
(-)
148
(+2)
9
(+3)
0
(-)
4
(+2)
0.192
(↑0.013)
1.700
(↓0.15)
10
(3↓)
日本ハム
130 0.250
(↓0.083)
2
(-)
147
(+1)
14
(+2)
2
(-)
3
(+1)
0.209
(↑0.005)
3.340
(↑0.33)
10
(1↑)
中日
130 0.250
(↑0.25)
2
(↑1)
149
(+3)
22
(+2)
1
(-)
4
(-)
0.227
(↓0.001)
6.000
(↑1.5)
12
(1↓)
巨人
030 0.000
(-)
2.5
(-)
154
(-)
9
(+2)
1
(-)
2
(-)
0.165
(↓0.017)
3.040
(↑0.53)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
33212 0.611
(↑0.007)
-
(-)
87191
(+1)
127
(-)
32
(-)
45
(-)
0.239
(↓0.002)
2.050
(↑0.04)
2
(-)
DeNA
29223 0.569
(↑0.009)
2.5
(-)
89183
(+2)
137
(+1)
26
(-)
29
(+1)
0.239
(↑0.001)
2.270
(↑0.02)
3
(1↑)
広島
26252 0.510
(↑0.01)
5.5
(-)
90162
(+3)
148
(+2)
21
(-)
21
(+3)
0.241
(-)
2.500
(↑0.03)
4
(1↓)
巨人
28271 0.509
(↓0.01)
5.5
(↓1)
87166
(-)
172
(+2)
38
(-)
25
(-)
0.239
(↓0.002)
2.730
(↑0.01)
5
(-)
中日
24292 0.453
(↑0.011)
8.5
(-)
88128
(+3)
174
(+2)
24
(-)
30
(-)
0.217
(-)
2.970
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
16332 0.327
(↑0.014)
14.5
(-)
92129
(+3)
206
(+2)
23
(+2)
17
(-)
0.219
(↓0.001)
3.510
(↑0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
30232 0.566
(↓0.011)
-
(-)
88182
(+1)
150
(+2)
50
(-)
29
(+1)
0.227
(-)
2.300
(-)
2
(-)
ORIX
27233 0.540
(↓0.011)
1.5
(-)
90182
(-)
185
(+1)
36
(-)
27
(+1)
0.261
(↓0.003)
3.140
(↑0.05)
3
(-)
西武
29250 0.537
(↓0.01)
1.5
(-)
89154
(+2)
139
(+3)
24
(-)
39
(+2)
0.235
(-)
2.380
(-)
4
(-)
ソフトバンク
27252 0.519
(↓0.01)
2.5
(-)
89198
(+2)
168
(+3)
34
(-)
37
(+1)
0.248
(↑0.001)
2.730
(-)
5
(-)
楽天
25281 0.472
(↑0.01)
5
(↑1)
89142
(+2)
164
(-)
21
(+1)
54
(-)
0.236
(↑0.001
2.880
(↑0.05)
6
(-)
ロッテ
19320 0.373
(↓0.007)
10
(-)
92132
(+2)
179
(+3)
28
(-)
17
(+1)
0.211
(-)
3.290
(-)