1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0 | 0 |
DeNA | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 2 | 9 | 1 | 0 |
勝利投手:バウアー(4勝3敗0S) 敗戦投手:伊藤 大海(6勝3敗0S) |

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◆DeNAが接戦を制した。DeNAは初回、度会の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた4回裏には、石上の適時二塁打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・バウアーが9回1失点の完投で今季4勝目。敗れた日本ハムは先発・伊藤が力投を見せるも、打線が再三の好機を生かせなかった。
◆日本ハム伊藤大海投手(27)が6日DeNA戦に先発する。横浜スタジアムでは金メダル獲得に貢献した21年東京五輪以来の登板。当時は無観客開催で「有観客のイメージが全然わかない」と苦笑い。1年ぶりに立つ打席では「バントをしっかり決めたい」とした上で「なかなかサイヤング賞投手のボールは生で見られない。いろいろ打席で吸収できると思う」と投げ合うバウアーとの対戦を心待ちにした。
◆DeNAナインが日本ハムナインと交流戦ならではの"交流"を行った。筒香は現役時代にチームメートだった日本ハム森本稀哲外野守備走塁コーチと抱き合って再会を喜んだ。横浜高校の後輩だった万波とも言葉を交わした。元侍ジャパンメンバーも旧交を温めた。23年のWBC世界一メンバーの牧は、この日先発の伊藤大海と再会。3月の強化試合メンバーだった梶原と森敬も、万波、水谷と再会して笑顔で交流した。三森はソフトバンク時代に同僚だった水谷と談笑。明大野球部の2学年違いの先輩後輩だった佐野と山崎福も再会し、ピースサインで記念撮影した。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が横浜でも"ハイタッチメンバー表交換"を行った。メンバー表を球審に渡すと、右手を挙げてDeNA三浦大輔監督(51)とハイタッチ。そして審判団とも1人ずつハイタッチし、スタンドのファンからの声援に笑顔で応えながら三塁側ベンチへ引き揚げた。5日までの阪神3連戦(エスコンフィールド)では、試合前のメンバー表交換で阪神藤川監督と繰り広げた「新庄劇場」が話題に。3日の初戦は握手をせず、目線も送らず。4日の第2戦は一転、視線を合わせて笑顔でグータッチ。そして5日の第3戦は審判団も巻き込んで円陣からのエイエイオー&ハイタッチ。3夜連続の「新庄劇場」で熱戦を彩った。5日の試合後には、この流れは「続かないでしょ。ご丁寧に握手で、いいでしょ」と話していたが、しっかりハイタッチで盛り上げていた。
◆3日に89歳で死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんに、黙とうがささげられた。試合前、DeNAナインと日本ハムナインがベンチ前に並ぶと、場内アナウンスで長嶋さんの野球界、スポーツ界への貢献への感謝と哀悼の意を表した。球場には半旗が掲げられた。三浦大輔監督(51)は3日、「アテネ五輪では長嶋監督のもとで日本代表のユニホームを着て戦わせていただいた。ご病気でアテネの方には行かれられなかったですけど、『アテネ会』という子供たちへの野球の伝道師として野球教室で毎年1回お会いさせていただいて。オーラのある方で気さくに話しかけてくださった。五輪のユニホームはサインをいただいて、ずっと家に飾っています。うちの家宝ですね」と、別れを惜しんでいた。
◆日本ハムの先発伊藤大海投手(27)が2回の投球前、球審にマウンドの整備を要求した。伊藤が右足を置くプレートの三塁側の土の部分が固かったもようで、グラウンド整備士が登場し、固まった土をほぐしてもらった。1回は1番桑原に右越え三塁打を許し、2番度会に適時内野安打を浴びていた。マウンドの整備をした後の2回は1死後に7番京田に安打を浴びたが、無得点に抑えた。ちなみにDeNAの先発トレバー・バウアー投手(34)はプレートの一塁側に右足を置き、投球している。
◆DeNAトレバー・バウアー投手(34)が、マウンド上に寝っ転がった。1点リードの7回先頭、フルカウントからの6球目。踏み出した左足がうまくバランスを取れず、後ろに反り返るようにして倒れ込んだ。マウンド上であおむけになって横浜の夜空を見上げた。ボールは高く浮いて四球に。立ち上がって自らの投球にいら立ちも見せた。
◆日本ハムはDeNAバウアーをあと1歩で攻略できずに連敗、2カード連続で初戦黒星となった。再三、得点圏に走者を進めてチャンスはつくったが、送りバント失敗も続出し、奪えたのは6回に清宮幸の適時打で挙げた1点だけ。中4日のサイヤング賞右腕に完投勝利を献上した。先発した伊藤は4回までに2失点も粘りながら8回まで投げ切ったが、今季2度目の完投負けで3敗目を喫した。試合後、普段は対戦しない投手を打ち崩す難しさを問われた新庄剛志監督(53)は「バッターも難しいでしょ、そりゃ。新しいデータもそんなにないピッチャーの(対戦の)中で。でも、真っすぐじゃないですか。基本は真っすぐ(狙い)でいって、その真っすぐを仕留める。そしたら、変化球が多くなって、そこでまた変化球を仕留めていく。技術的な問題より、頭の問題じゃないですか。そこで勝負していった方がいいですよ」と話した。
◆今季の開幕戦を上回ってハマスタ史上最多動員となった3万3860人の前で、DeNAがパ・リーグ首位の日本ハム相手に競り勝った。先発のトレバー・バウアー投手(34)が中4日で121球と大熱投で日本ハム伊藤に投げ勝った。1回、上位打線を14球で3者凡退に打ち取る。2回には23年の交流戦とオールスターで本塁打を浴び、レイエスとともに警戒する打者に挙げていた万波に左前打を浴びるも、2死二塁から伏見を左飛に打ち取った。3回には先頭山県に左翼フェンス直撃の二塁打を浴びるも、投手の伊藤、水谷、石井を抑えて無失点で踏ん張った。しかし突如6回に捕まった。無死一、三塁から清宮に左前への適時打を浴び、3連打で1点差に。その後1死満塁まで攻められるも、松本を遊ゴロ併殺に仕留めて切り抜けた。7回にも2死一、三塁とされるも、石井を三直で打ち取り、粘り抜いた。8回を終えて112球も、そのまま9回のマウンドへ。最後は2死から代打郡司を遊ゴロに仕留め、121球の熱投で9回7安打1失点で完投勝利を収めた。元サイ・ヤング右腕にとっても、心待ちにした交流戦のマウンドだった。23年には3勝を挙げて6月の月間MVPを獲得。前日の5日には「パ・リーグには素晴らしい打者も投手も多く、対戦するのがとても楽しみです。新しい相手と対戦できるのは新鮮で楽しい」と胸は高鳴っていた。打線は好投手・伊藤から幸先よく先制に成功した。1回先頭、桑原が右翼越えの三塁打を放つと、続く度会の適時内野安打で先制。「すごい投手なのでシンプルにがむしゃらに食らいついていった結果がヒットにつながりました!」とガッツポーズで喜んだ。さらに4回には1死二塁から石上が中越えの適時二塁打。「必死に打ちました。得点のチャンスだったので、素直にうれしいです!」とリードを広げた。
◆ハマスタ史上最多動員となった3万3860人の前で、DeNAがパ・リーグ首位の日本ハムに競り勝った。中4日で先発のトレバー・バウアー投手(34)が9回7安打1失点、121球で完投勝利を収めた。元サイ・ヤング右腕にとっても、心待ちにした交流戦のマウンド。23年には3勝を挙げて6月の月間MVPを獲得。登板前日の5日には「パ・リーグには素晴らしい打者も投手も多く、対戦するのがとても楽しみです。新しい相手と対戦できるのは新鮮で楽しい」と胸は高鳴っていた。バウアーの中4日先発勝利は4月27日広島戦、6月1日ヤクルト戦に次いで今季3度目で、中4日の完投勝利は23年6月14日日本ハム戦、同年7月6日ヤクルト戦に次ぎNPBで自身3度目。前回登板も中4日で勝利投手となっている。2試合続けて中4日以内で先発勝利を記録するのは、10年スタルツ(広島)以来となり、DeNAでは大洋時代の86年木田以来、球団39年ぶりの快挙となった。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が1回の守備について苦言を呈した。先発伊藤が1番桑原に初球の149キロ直球を捉えられ、右翼への大飛球を打たれた。右翼万波は打球を見ながら背走したが、最後は捕球できなかった(記録は三塁打)。DeNAに先制点を献上するきっかけとなった一連のプレーについて、試合後に新庄監督は「初回の桑原君のライトオーバーも(万波は)1回ちょっと見て、そっから後ろに走っていったから。1つレベル上げるんだったら、打った瞬間、フェンス(まで行く)ですよね。桑原君は初球からどんどん打ってくるからね。(伊藤と伏見のバッテリーは初球の選択として)真っすぐじゃない方が良かったかもしれないけどね」と指摘した。
◆最後は女房役と抱擁バウアーが完投勝利回数:9球数:121安打:7三振:4四球:4失点:1#オレをみろ 「DAZN BASEBALL」月々2,300円 (年間プラン・月々払い)年間契約の初月無料登録はこちら?https://t.co/xuxqErhJa9?プロ野球(2025/6/6)??DeNA×日本ハム??Live on DAZN #baystars pic.twitter.com/V1N7b9feRw
◆日本ハム伊藤大海投手(27)が2回の投球前に、球審にマウンドの整備を要求したシーンを試合後に振り返った。伊藤はこの時に、右足を置くプレートの三塁側の土の部分を掘り返してもらっていた。その理由は「プレートが埋もれているような感じだったんで、『ちょっとプレートを出してください』ということで、お願いしました」。1回の投球中に違和感を感じていたという。「全然、足が抜けるようなぐらい結構盛り上がっちゃっていたんで。(DeNAの先発)バウアー選手の好みなのかわかんないですけど、自分の方だけちょっと掘ってもらうようにお願いしました」と説明した。ちなみにDeNAの先発トレバー・バウアー投手(34)はプレートの一塁側に右足を置いて投球している。
◆どよめきと歓声が入り交じった。DeNAトレバー・バウアー投手(34)が9回のマウンドへ向かう。8回ですでに112球。それでも球威は落ちない。9回2死、初球で151キロ直球を見せつつ、最後はナックルカーブで遊ゴロに打ち取った。自らのガッツポーズとともに、史上最多動員となった3万3860人のハマスタも沸いた。「とても素晴らしい空気感でした」と歓喜の渦を中心で受け止めた。9回7安打1失点で2度目の完投勝利を挙げた。110球を投げてから中4日で121球の熱投ぶり。三浦監督は「同点までは任せようと思ってました」と託し、元サイ・ヤング右腕も結果で応えた。「自分が登板する試合は全てのイニングを投げたいと思ってます。今日はそれをすることができてうれしく思います」と充実の表情だった。ヒリヒリする展開の投手戦だった。日本ハム先発の伊藤も完投し、互いにマウンドを守り抜いた。「いつか侍ジャパンでチームメートになれることを祈ってます」とジョークを飛ばしつつ「彼のような素晴らしい選手と投げ合えたことを光栄に思います」と楽しみながら白星をもぎ取った。これで今季は自身3連敗からの4連勝。パ・リーグ首位の相手からの白星をもたらした。「最初はあまり成績の上がらない選手でしたけど、だんだんシーズンの終わりにつれて上位を狙える選手になれれば」。23年には3勝を挙げて6月の月間MVPを獲得。交流戦をバウアーが席巻する。【小早川宗一郎】
◆日本ハム伊藤大海投手(27)が大きな経験値を得た。「日本生命セ・パ交流戦」のDeNA戦(横浜)で、8回9安打2失点の今季2度目の完投負け。3敗目は喫したが、先発で投げ合い、1失点完投勝利を挙げたバウアーの投球に大きな刺激を受けた。チームは連敗で貯金は1つ減って7となった。伊藤は素直に言った。「本当にリスペクトするピッチャーの1人。すごく負けて悔しいんですけど、これからの自分の野球人生において、すごく大事な1試合になったなと思います」。心待ちにしていたサイヤング賞右腕、バウアーとの投げ合いには負けた。それでも敵地での交流戦で投げ合ったからこそ、打席に立って超一流たる由縁を知ることができた。3回無死二塁で迎えた第1打席は3球三振。初球、2球目とチェンジアップに魚雷バットが空を切り、3球目は宝刀ナックルカーブに空振りした。「(ナックル)カーブ、やばいっす...」。驚いたのは、ボールの軌道だ。「打席で見ると、映像で見るほど山がないというか、スライダーに近いような感じ。途中まで真っすぐみたいで、振ってやっとカーブだったんだ(と気付く)ぐらい」と振り返った。そんな変化をするボールを見たのは「初めて」。5回2死二塁でもナックルカーブで空振り三振を喫し、7回にはスリーバント失敗。今季の打撃面の目標に掲げていたプロ初犠打も決められなかった。「野手が打ててないのに、僕が打てるわけないです。(犠打も)無理っす...。やっぱ、いい勉強になりました。ああいうボールを投げられるようになりたいなと思いました」。打席で超一流のボールを脳裏に焼き付けた。自身の投球は初回に失点し、4回も1失点。風が強かった影響もあって「スプリットの落ちはかなり悪かった。そこをすぐ見極めて、真っすぐに切り替えて、なんとか最後まで投げることはできました」。終わってみれば8回2失点でまとめたが、バウアーは中4日で121球を投げて1失点完投。そんな姿をベンチからずっと見ていた伊藤は「ああいう気迫を持てるようなピッチャーに、自分もなりたい。あらためて彼のすごさに気づかされた。いい刺激をもらいました」。新たな成長の糧を横浜土産とする。【木下大輔】
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(26)が今季の交流戦初打点をバウアーからマークした。23年の対戦でも1安打。「チャンスがないことはないと思っていました」と、2点を追う6回無死一、三塁で左前適時打。「前に飛ばせば、とりあえず1点入るなと思ってた」とセ・リーグの左打者が苦戦するサイヤング賞右腕のナックルカーブを捉えた。
◆DeNAのタイラー・オースティン内野手(33)が、出場選手登録を抹消された。代わりに東妻純平捕手(23)が昇格した。三浦監督は試合前に、「東妻を登録します。オースティンと入れ替えます」と語り、「膝の状態が良くない。抹消して整えて、という所です」と説明した。来日6年目の今季は開幕で4番を務めながらも、4月5日に下半身のコンディション不良で離脱。その後、5月5日に復帰したが、状態が上がらず、打率・211、2本塁打、12打点にとどまっていた。今後の復帰予定について、指揮官は「決めていないです。状態が良くなったら戻します」と話すにとどめた。
◆DeNA・大貫晋一投手が7日の日本ハム戦に先発する。前回5月30日のヤクルト戦で待望の今季初勝利。「1個勝てたので勢いに乗りたい」と誓った。昨年の日本ハム戦はエスコンフィールド北海道で登板し、4回8失点(自責点7)で敗戦投手に。強力打線に加えて、相手先発は打撃が得意の山崎だけに気が抜けない。「一人の野手として対戦したい。初球からガンガン、いいボールを投げてきたい」と警戒した。
◆実績のある左腕が1軍の舞台に戻ってきた。日本ハムの9年目、堀瑞輝投手(27)が6日のDeNA戦(横浜)で今季初昇格。出場選手登録され、ただならぬ思いを口にした。「長く1軍に来ていないので自分の中では新鮮な感じがある。失うものはない。どんどん腕を振っていければと考えています」広島新庄高から2017年にドラフト1位で日本ハムに入団。横手から投じる最速150キロの直球が武器で高校3年時にはU―18の日本代表に選出され、主力としてアジア選手権大会の優勝に貢献した。プロ入り後は21年に60試合の登板で39ホールドを挙げ、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。ただ一昨年が5試合、昨季は10試合の登板と近年は苦しいシーズンが続いている。2軍では「真っすぐの強さ。(直球の)平均球速を145(キロ)を目標に」とテーマを課してきた。ファームでは14試合の登板で0勝0敗、防御率1・35をマーク。1軍昇格へ懸命にアピールを続けてきた。この日の試合前練習中に新庄監督から「打たれてもいいから、全力でいけばいいから」と声をかけられたという。「ファームと変わらず自分の投球をしっかりやりたい」と力強く呼応した。(加藤次郎)
◆日本ハム・山崎福也投手が7日のDeNA戦に先発する。敵地・横浜での登板はオリックス在籍時の2022年6月2日以来。その試合では7回4安打1失点で勝ち星を挙げており「投げて勝っている球場なのですごくイメージは良い」と笑顔を見せた。今季はここまで8試合の登板で2勝2敗、防御率1・33。投打で活躍が期待される左腕は「まずはしっかり抑えられるように。打席に立ったらしっかり良い結果が残せるように」と意気込みを語った。
◆再び交流戦男となれるか。DeNA・バウアーが、交流戦の本拠地開幕となる日本ハム戦のマウンドを託された。「特別仕様のユニホームは大好き」と普段と異なるライトブルーのユニホーム姿で腕を振った。2年前の交流戦では計3試合で3勝。チーム初の交流戦優勝に導いた。うち1試合が日本ハム戦で9回3安打1失点、12奪三振で来日初完投勝利を挙げている。1失点は万波のソロ本塁打によるもので「オールスターでも一発やられたことがある。よく覚えている」と口にする。3日の楽天戦から交流戦が開幕し、最初のカードを2勝1敗で勝ち越し。三浦監督は開幕前、「交流戦がリーグ戦の順位に大きく影響することは、もう誰もがわかっていること。まずこの18試合に集中して戦っていく。交流戦の優勝を目指して戦っていく」と目標を明確に言葉にした。中4日での登板を辞さないバウアーが、2年ぶり2度目の交流戦優勝のピースになる。5月は体調不良に苦しんだが、前々回5月27日の阪神戦は118球で8回無失点に封じると、前回6月1日のヤクルト戦は110球で8回2失点。今回が早くも今季4度目の中4日で、「慣れているし、このサイクルが一番体の調子がいい」と状態を上げてきた。「新しい相手と対戦できるのは新鮮で楽しい」。鼻息荒い剛腕の6月に注目だ。(阿部慎)
◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(26)が「3番・三塁」で先発出場。0―2の六回無死一、三塁で1点差に詰め寄る適時打を放った。「とにかく前へ飛ばせば何とかなるという気持ちで打席に入りました」DeNA先発右腕、バウアーの初球を捉えた。130キロのナックルカーブを左前へはじき返し「高めに浮いた球をはじき返せてよかったです」と振り返った。その後もバウアーを攻め立て、1死満塁の好機。ただ6番の松本剛が遊撃への併殺打に倒れ、このイニングは1点止まりだった。
◆DeNAは、横浜スタジアム史上最多の観衆3万3860人を動員したと発表した。今季の開幕戦となる3月28日の中日戦で記録した3万3840人を上回った。
◆DeNAは先発のバウアー投手が7安打1失点の完投で4勝目(3敗)を挙げた。ピンチの連続だったが要所で踏ん張った。打線は一回に度会隆輝外野手の内野安打で先制し、四回に石上泰輝内野手の適時二塁打でリードを広げた。
◆日本ハムは打線が先発の伊藤大海投手(27)を援護できず、接戦を落とした。惜敗で6月初めての連敗を喫した。エース伊藤は一回、先頭打者にいきなり右越え三塁打を許し、2番・度会に二塁への適時内野安打で先制された。四回には石上に左中間を破る適時二塁打を浴び、2失点目。「慎重になり過ぎた部分があった。自分の良さを見失った」と悔やんだ。ただ以降はスコアボードにゼロを並べ。8回9安打2失点。元サイ・ヤング賞(米大リーグの最優秀投手賞)右腕のDeNA先発、バウアーに投げ負けたが「悔しいですけど楽しかった。これからの野球人生において大事な試合になった」と前向きに語った。打線は0―2の六回に清宮幸の左前適時打で1点差に詰め寄ったが、後続が続かず得点は1点止まり。新庄監督は「(相手)投手の気合勝ちじゃないですか」と助っ人右腕をたたえた上で「技術的な問題より頭の問題」と打線に奮起を求めた。
◆DeNA・度会隆輝外野手(22)が6試合ぶりに2番に入り、一回に先制打となる二塁への適時内野安打を放った。先頭の桑原が右越え三塁打で好機を演出した後の打席で、落ち球を捉えて一、二塁間へ運んだ。昨季14勝5敗でパ・リーグの最多勝と勝率第1位の2冠に輝いた伊藤との対戦。「一流ピッチャー。食らいついていこうと思って打席に立った」と汗を拭った。三回には内角のカーブを引きつけて左前に落とし、七回には2球で追い込まれながら粘って四球を選んだ。「今年は選球眼を課題に挙げている中、しっかりとボールが見えている。状態はいいのかな」と納得顔を浮かべた。
◆ファンとタッチを交わすDeNA・バウアー=横浜スタジアム(撮影・荒木孝雄)
◆バウアーとバッテリーを組んだDeNA・松尾汐恩捕手が、完投勝利をお膳立てした。1点差に詰め寄られた六回のピンチではワンバウンドした落ち球を止め、体を張ってリード。攻撃では2点目に絡む中前打と右翼線二塁打を放ち、プロ初盗塁となる二盗も決めた。バウアーとともにお立ち台に上がった女房役は「しっかり抑えるという強い気持ちだった」と守備面の手応えを口にした。
◆DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が中4日で先発し、7安打1失点の9回完投で4勝目を挙げた。2-0の六回は先頭からの3連打で1点差に詰め寄られ、なお1死満塁のピンチを背負ったが、松本を156キロの直球で遊ゴロ併殺打に仕留めた。121球で投げ抜き、日本ハムの伊藤との投げ合いを制した。前回在籍した2023年から交流戦は4戦4勝。お立ち台で「登板する試合は全てのイニングを投げたいと思っている。今日はそれをすることができてうれしく思う」と笑みを浮かべた。三浦監督は「捉えられた打球が少なかった。同点まで任せようと思ってマウンドを託した。最後まで球威が落ちることなく投げ切ってくれた」と信頼感を口にした。
◆魂の121球! DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が6日、日本ハム1回戦(横浜)で7安打1失点の完投で4勝目(3敗)を挙げ、2―1の勝利に導いた。前回に続く中4日の登板で、日本ハムのエース・伊藤大海投手(27)との投げ合いを制した。前回在籍した2023年から交流戦は4戦4勝。横浜スタジアム史上最多3万3860人の観衆の前で交流戦男が活躍し、チームは今季最多の貯金7となった。勝利への執念が、バウアーの肉体を突き動かした。史上最多を更新する観衆3万3860人を飲み込んだ横浜スタジアム。八回まで112球を投じていた助っ人が九回のマウンドに上がると、どよめきと歓声が入り交じった。三者凡退で今季2度目の完投勝利。安堵(あんど)の表情を浮かべた。「自分が登板する試合は全てのイニングを投げたいと思っている。きょうは、それができてうれしい」交流戦の本拠地初戦を託された。制球が定まらず、2点リードの六回無死から3連打で1点を献上したが、なお1死満塁から松本剛を遊ゴロ併殺打に打ち取ると、拳を突き上げてほえた。8回完投で2失点だった伊藤との投げ合いを制して「彼も素晴らしい選手。いつか侍ジャパンのチームメートになれれば」とジョークを交えてたたえた。5月は副鼻腔炎に罹患(りかん)し体調不良に苦しんだが、一気に状態を上げてきた。5月27日の阪神戦は118球で8回無失点に封じ、前回6月1日のヤクルト戦は110球で8回2失点。この日は前回に続く中4日での登板で「このサイクルが一番体の調子がいい」。121球の熱投で広島・森下と並んで12球団最速で80イニングに到達。開幕3連敗から4連勝と巻き返し、白星を先行させた。前回在籍した2年前は3戦3勝の活躍でチームの交流戦初優勝に貢献。2年前の日本ハム戦でも来日初完投勝利を挙げていた。これで4戦4勝と『交流戦男』ぶりを発揮した。チームを今季最多の貯金7に導いた。ナイターでの勝利は今季初で「これで、その質問をしてもらわなくて済むようになる。(パ・リーグの)素晴らしい最高峰の選手たちと対戦してプレーすることは、すごく楽しい」と笑った。最強助っ人が、2年ぶりの交流戦優勝の使者になる。(阿部慎)

<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
3 | 1 | 0 | 0.750 (↓0.25) | - (-) |
14 | 22 (+2) | 9 (+3) | 4 (-) | 3 (+1) |
0.302 (↓0.006) | 2.230 (↓0.23) |
1 (2↑) |
DeNA |
3 | 1 | 0 | 0.750 (↑0.083) | 0 (↓1) |
14 | 14 (+2) | 7 (+1) | 1 (-) | 2 (+1) |
0.242 (↑0.012) | 1.540 (↑0.19) |
1 (2↑) |
阪神 |
3 | 1 | 0 | 0.750 (↑0.083) | 0 (↓1) |
14 | 13 (+1) | 6 (-) | 5 (-) | 3 (-) |
0.195 (↓0.019) | 1.500 (↑0.58) |
4 (2↓) |
ロッテ |
2 | 1 | 0 | 0.667 (↓0.333) | 0.5 (-) |
15 | 9 (+2) | 7 (+3) | 3 (-) | 1 (+1) |
0.175 (↑0.016) | 2.330 (↓0.44) |
5 (2↑) |
楽天 |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↑0.167) | 1 (↑1) |
14 | 8 (+2) | 12 (-) | 2 (+1) | 0 (-) |
0.227 (↑0.015) | 2.500 (↑0.83) |
5 (2↑) |
ヤクルト |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↑0.167) | 1 (↑1) |
14 | 9 (+3) | 8 (+2) | 4 (+2) | 2 (-) |
0.211 (↓0.014) | 1.690 (↓0.04) |
5 (2↑) |
広島 |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↑0.167) | 1 (↑1) |
14 | 12 (+3) | 14 (+2) | 0 (-) | 6 (+3) |
0.279 (↓0.009) | 3.440 (↑0.88) |
5 (2↓) |
ORIX |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↓0.167) | 1 (-) |
14 | 12 (-) | 10 (+1) | 1 (-) | 3 (+1) |
0.252 (↓0.039) | 1.730 (↑0.27) |
5 (2↓) |
西武 |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↓0.167) | 1 (-) |
14 | 8 (+2) | 9 (+3) | 0 (-) | 4 (+2) |
0.192 (↑0.013) | 1.700 (↓0.15) |
10 (3↓) |
日本ハム |
1 | 3 | 0 | 0.250 (↓0.083) | 2 (-) |
14 | 7 (+1) | 14 (+2) | 2 (-) | 3 (+1) |
0.209 (↑0.005) | 3.340 (↑0.33) |
10 (1↑) |
中日 |
1 | 3 | 0 | 0.250 (↑0.25) | 2 (↑1) |
14 | 9 (+3) | 22 (+2) | 1 (-) | 4 (-) |
0.227 (↓0.001) | 6.000 (↑1.5) |
12 (1↓) |
巨人 |
0 | 3 | 0 | 0.000 (-) | 2.5 (-) |
15 | 4 (-) | 9 (+2) | 1 (-) | 2 (-) |
0.165 (↓0.017) | 3.040 (↑0.53) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
33 | 21 | 2 | 0.611 (↑0.007) | - (-) |
87 | 191 (+1) | 127 (-) | 32 (-) | 45 (-) |
0.239 (↓0.002) | 2.050 (↑0.04) |
2 (-) |
DeNA |
29 | 22 | 3 | 0.569 (↑0.009) | 2.5 (-) |
89 | 183 (+2) | 137 (+1) | 26 (-) | 29 (+1) |
0.239 (↑0.001) | 2.270 (↑0.02) |
3 (1↑) |
広島 |
26 | 25 | 2 | 0.510 (↑0.01) | 5.5 (-) |
90 | 162 (+3) | 148 (+2) | 21 (-) | 21 (+3) |
0.241 (-) | 2.500 (↑0.03) |
4 (1↓) |
巨人 |
28 | 27 | 1 | 0.509 (↓0.01) | 5.5 (↓1) |
87 | 166 (-) | 172 (+2) | 38 (-) | 25 (-) |
0.239 (↓0.002) | 2.730 (↑0.01) |
5 (-) |
中日 |
24 | 29 | 2 | 0.453 (↑0.011) | 8.5 (-) |
88 | 128 (+3) | 174 (+2) | 24 (-) | 30 (-) |
0.217 (-) | 2.970 (↑0.02) |
6 (-) |
ヤクルト |
16 | 33 | 2 | 0.327 (↑0.014) | 14.5 (-) |
92 | 129 (+3) | 206 (+2) | 23 (+2) | 17 (-) |
0.219 (↓0.001) | 3.510 (↑0.04) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
日本ハム |
30 | 23 | 2 | 0.566 (↓0.011) | - (-) |
88 | 182 (+1) | 150 (+2) | 50 (-) | 29 (+1) |
0.227 (-) | 2.300 (-) |
2 (-) |
ORIX |
27 | 23 | 3 | 0.540 (↓0.011) | 1.5 (-) |
90 | 182 (-) | 185 (+1) | 36 (-) | 27 (+1) |
0.261 (↓0.003) | 3.140 (↑0.05) |
3 (-) |
西武 |
29 | 25 | 0 | 0.537 (↓0.01) | 1.5 (-) |
89 | 154 (+2) | 139 (+3) | 24 (-) | 39 (+2) |
0.235 (-) | 2.380 (-) |
4 (-) |
ソフトバンク |
27 | 25 | 2 | 0.519 (↓0.01) | 2.5 (-) |
89 | 198 (+2) | 168 (+3) | 34 (-) | 37 (+1) |
0.248 (↑0.001) | 2.730 (-) |
5 (-) |
楽天 |
25 | 28 | 1 | 0.472 (↑0.01) | 5 (↑1) |
89 | 142 (+2) | 164 (-) | 21 (+1) | 54 (-) |
0.236 (↑0.001) | 2.880 (↑0.05) |
6 (-) |
ロッテ |
19 | 32 | 0 | 0.373 (↓0.007) | 10 (-) |
92 | 132 (+2) | 179 (+3) | 28 (-) | 17 (+1) |
0.211 (-) | 3.290 (-) |
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